JP2018090285A - ヒンジキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】キャップ本体と蓋体との間の空間が加温状態となった時に、蓋体がヒンジ部回りに回動し、吐出孔が不意に開くのを抑制することができる。【解決手段】内容物が収容される容器本体2の口部2Aに装着されるとともに、天壁部11に内容物が吐出される吐出孔12が形成された有頂筒状のキャップ本体10と、キャップ本体10にヒンジ部21を介して連結され、吐出孔12を開閉する蓋体20と、を備えたヒンジキャップ1であって、キャップ本体10および蓋体20のうちのいずれか一方には、他方に形成された第1係止部18に離脱可能に係止された第1被係止部26を有するロック片50が、弾性連結片51を介して連結され、ロック片50を操作して弾性連結片51を弾性変形させることで、第1係止部18と第1被係止部26との係合が解除される。【選択図】図1

Description

本発明は、ヒンジキャップに関する。
従来、例えば下記特許文献1に示されるように、内容物が収容される容器本体の口部に装着されるとともに、天壁部に内容物が吐出される吐出孔が形成された有頂筒状のキャップ本体と、キャップ本体にヒンジ部を介して連結され、吐出孔を開閉する蓋体と、を備えたヒンジキャップが知られている。
特開2015−9859号公報
しかしながら、前記従来のヒンジキャップでは、例えば、容器本体内に高温の内容物が充填されたとき、あるいは洗浄や冷却等のために種々の温度のシャワーを浴びたとき等の前後の温度差に起因して、キャップ本体と蓋体との間の空間の内圧と大気圧との差が大きくなる場合があった。例えば、ヒンジキャップが、内容物の充填された容器本体の口部に装着された状態で、温水シャワーが浴びせられると、前記空間の内圧が上昇することがあり、蓋体がヒンジ部回りに回動し、吐出孔が不意に開いてしまうおそれがあった。
そこで本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、キャップ本体と蓋体との間の空間が加温状態となった時に、蓋体がヒンジ部回りに回動し、吐出孔が不意に開くのを抑制することができるヒンジキャップを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係るヒンジキャップは、内容物が収容される容器本体の口部に装着されるとともに、天壁部に内容物が吐出される吐出孔が形成された有頂筒状のキャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジ部を介して連結され、前記吐出孔を開閉する蓋体と、を備えたヒンジキャップであって、前記キャップ本体および前記蓋体のうちのいずれか一方には、他方に形成された第1係止部に離脱可能に係止された第1被係止部を有するロック片が、弾性連結片を介して連結され、前記ロック片を操作して前記弾性連結片を弾性変形させることで、前記第1係止部と前記第1被係止部との係合が解除されることを特徴とする。
この発明によれば、キャップ本体および蓋体のうちのいずれか一方に、前記ロック片が弾性連結片を介して連結されているので、キャップ本体と蓋体との間の空間の温度が、外気温よりも高い加温状態となった時に、この空間の内圧が上昇したとしても、第1係止部と第1被係止部とが係合していることにより、蓋体がヒンジ部回りに回動することが抑えられ、吐出孔が不意に開いてしまうのを抑制することができる。
また、第1係止部と第1被係止部とを強固に係合させた場合であっても、ロック片を操作することで、第1係止部と第1被係止部との係合を容易に解除することができ、内容物を吐出孔から吐出する際のヒンジキャップの操作性を確保することができる。
また、前記キャップ本体には、前記蓋体に形成された第2被係止部が離脱可能に係止された第2係止部が形成され、前記第1係止部と前記第1被係止部との係合を解除するのに要する、前記蓋体と前記キャップ本体との間の空間に作用する内圧が、前記第2係止部と前記第2被係止部との係合を解除するのに要する前記内圧より高くなってもよい。
この場合には、蓋体とキャップ本体との間の空間の内圧が上昇したことに起因して、仮に第2係止部と第2被係止部との係合が解除されようとしても、第1係止部と第1被係止部との係合は維持することが可能になり、キャップ本体と蓋体との間の空間が加温状態となった時に、蓋体がヒンジ部回りに回動することが抑えられ、吐出孔が不意に開いてしまうのを確実に抑制することができる。
また、前記蓋体および前記ロック片のうちのいずれか一方には、前記蓋体の外周面と、前記ロック片と、の間の径方向の隙間を、前記隙間の上方から覆うひさし部が形成されてもよい。
この場合には、蓋体の外周面と前記ロック片との間の径方向の隙間が、ひさし部により前記隙間の上方から覆われているので、前記隙間にごみ等の異物が進入するのを防ぐことができる。
また、前記ロック片は、前記蓋体のうち、前記キャップ本体の中心軸線を径方向に挟む前記ヒンジ部の反対側に位置する部分に連結され、前記第1係止部は、前記キャップ本体に形成され、前記第1被係止部は、前記弾性連結片の下方に配設されるとともに、前記第1係止部に、前記第1係止部の下方から係止され、前記ロック片のうち、前記弾性連結片の上方に位置する部分には、径方向の外側に向けて突出する操作突部が形成されてもよい。
この場合には、操作突部を押し上げると、弾性連結片が弾性変形し、ロック片のうち、弾性連結片より上方に位置する部分が径方向の内側に向けて変位し、かつ下方に位置する部分が径方向の外側に向けて変位する。これにより、第1係止部と第1被係止部との係合が解除される。その後、継続して操作突部を押し上げると、蓋体がヒンジ部回りに回動し、吐出孔が開放される。
以上より、第1係止部と第1被係止部との係合を解除するために操作突部に加える力の向きと、吐出孔を開くために蓋体に加える力の向きと、を同じ方向にすることが可能になり、内容物を吐出孔から吐出する際のヒンジキャップの操作性を向上することができる。
本発明によれば、キャップ本体と蓋体との間の空間が加温状態となった時に、蓋体がヒンジ部回りに回動し、吐出孔が不意に開くのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るヒンジキャップを、容器本体の口部に装着した状態を示す縦断面図である。 図1に示すヒンジキャプの上面図である。 図1に示すヒンジキャップの蓋体を開き、かつロック片を展開した状態を示す上面図である。 図1に示すヒンジキャップのロック片を操作した状態を示す拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るヒンジキャップを、容器本体の口部に装着した状態を示す縦断面図である。 図5に示すヒンジキャップの上面図である。 図5に示すヒンジキャップの蓋体を開いた状態を示す上面図である。
(第1実施形態)
以下、図1から図4を参照して、本発明の第1実施形態に係るヒンジキャップ1について説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
図1に示すように、ヒンジキャップ1は、内容物が収容される容器本体2の口部2Aに装着されるとともに、天壁部11に内容物が吐出される吐出孔12が形成された有頂筒状のキャップ本体10と、キャップ本体10にヒンジ部21を介して連結され、吐出孔12を開閉する蓋体20と、を備えている。なお、内容物としては特に限定されるものではないが、例えば化粧液、液状食品(調味料液、醤油、酢等)、洗浄液、薬液等が挙げられる。
容器本体2は有底筒状に形成されている。容器本体2およびキャップ本体10の各中心軸は、共通軸上に配設されている。以下の説明において、この共通軸を中心軸線O1といい、中心軸線O1に沿う蓋体20側を上側、容器本体2の底部側を下側という。また、中心軸線O1に沿う方向を軸方向といい、軸方向から見た平面視において、中心軸線O1に直交する方向を径方向といい、中心軸線O1回りに周回する方向を周方向という。
容器本体2は、ブロー成形により形成され、例えば外容器3の内面に、内容器4が剥離可能に積層された積層剥離型容器(デラミボトル)とされている。
容器本体2は、例えば押出成形等によって二重(内外)に組み合わされた積層パリソンを形成し、この積層パリソンを押出しブロー成形することで形成しても良い。また、射出成形等によって外容器3用のプリフォーム、および内容器4用のプリフォームを形成し、これらを二重(内外)に組み合わせた後、二軸延伸ブロー成形することで容器本体2を形成しても構わない。
さらに、外容器3用のプリフォームを先に二軸延伸ブロー成形して外容器3を形成した後、内容器4用のプリフォームを外容器3の内部に配置し、その後、内容器4用のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することで容器本体2を形成しても構わない。
外容器3および内容器4の材質は合成樹脂材料とされ、剥離可能な組み合わせであれば互いに同材質でも構わないし異材質でも構わない。合成樹脂材料の一例としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、ナイロン(ポリアミド)、EVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)等が挙げられる。これらの合成樹脂材料の中から、外容器3と内容器4とは剥離可能となる組み合わせで形成される。
容器本体2は、口部2A、肩部、胴部、および底部が、上方から下方に向けてこの順に連設された有底筒状に形成されている。なお、肩部、胴部、および底部は各図面において図示を省略している。
外容器3はスクイズ変形(弾性変形)可能とされ、外容器3のスクイズ変形に伴って内容器4はしぼみ変形する。よって、外容器3のうち少なくとも胴部に位置する部分は、径方向の内側に向けて弾性変形可能とされている。
容器本体2の口部2Aは、外容器3と内容器4とが積層されることで構成されている。
図示の例では、容器本体2の口部2Aは、肩部の上端部から上方に向けて延びた下筒部2Cと、下筒部2Cの上端部から上方に向けて延びるとともに、下筒部2Cよりも外径および内径が小さく形成された上筒部2Dと、を有する二段筒状に形成されている。上筒部2Dのうち外容器3を構成する部分の外周面には、雄ねじ部5が形成されている。
容器本体2の口部2Aには、吸気孔81が形成されている。吸気孔81は、上筒部2Dのうち外容器3を構成する部分に形成され、外容器3と内容器4との間に、後述する空気導入孔83を経由して空気(外気)を導入させる。
さらに上筒部2Dのうち外容器3を構成する部分の外周面には、軸方向に延びる空気溝82が周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、空気溝82は主に吸気孔81の上方に位置するように配置されている。
図1に示すように、キャップ本体10は、容器本体2の口部2Aを径方向の外側から囲繞する周壁部13と、周壁部13の上端開口部を閉塞する天壁部11と、を備えた有頂筒状に形成されている。
周壁部13の内周面には、容器本体2の口部2Aに形成された雄ねじ部5に螺着される雌ねじ部6が形成されている。これにより、キャップ本体10の全体は容器本体2の口部2Aに装着されている。
ただし、キャップ本体10の装着方法は、螺着に限定されるものではなく、例えば打栓によるアンダーカット嵌合によって、キャップ本体10を容器本体2の口部2Aに装着しても良い。
周壁部13は、下端部が容器本体2の下筒部2Cに対して密に嵌合されている。これにより、周壁部13と下筒部2Cとの間を通じた吸気孔81と容器本体2の外部との連通が遮断されている。
天壁部11は、容器本体2の口部2Aの上方に配置され、容器本体2の口部2Aを塞いでいる。
天壁部11には、上方に向けて突出するとともに、その内側が天壁部11を軸方向に貫通する吐出孔12とされた吐出筒部15が形成されている。
図示の例では、吐出筒部15および吐出孔12は、中心軸線O1に対して径方向にずれた位置に配置されている。ただし、この場合に限定されるものではなく、吐出筒部15および吐出孔12を、中心軸線O1と同軸に配置しても構わない。吐出筒部15の上端部は、上方に向かうに従い漸次拡径している。以下の説明において、吐出孔12の中心軸を吐出軸O2という。吐出軸O2は、中心軸線O1に対して、径方向のうち、ヒンジ部21側と反対側にずれて配置されている。
天壁部11は、周壁部13に接続される外周部11Aよりも内周部11Bの方が上方に位置するように、段差状に形成されている。
吐出筒部15は、天壁部11における内周部11Bを軸方向に貫くように形成されている。天壁部11の外周部11Aと内周部11Bとの間の段差部11Cは、上方に向かうに従い漸次、径方向の内側に向けて延びている。
天壁部11における内周部11Bの外周縁部には、上方に向けて突出する突出筒部16が形成されている。
段差部11Cには、キャップ本体10の外部と内部とを連通する空気導入孔83が形成されている。空気導入孔83は、段差部11Cのうち、吐出筒部15とヒンジ部21との間に位置する部分に配置されている。
図示の例では、空気導入孔83は周方向に間隔をあけて2つ形成されているが、少なくとも1つ形成されていれば良い。なお、空気導入孔83を通じて流入した外気は、後述する中栓30の空気流通孔84、空気溝82、および吸気孔81を通して外容器3と内容器4との間に流入する。また、後述する中栓30における弁体筒41の径方向の外側に、天壁部11の下面に着座することで、空気導入孔83を開放可能に閉塞する空気導入弁を設けてもよい。
天壁部11の内周部11Bには、空気導入孔83よりも径方向の内側に位置する部分から下方に向けて突出する垂下筒部14が形成されている。
ヒンジキャップ1は、容器本体2の口部2Aを閉塞する中栓30と、キャップ本体10と中栓30との間に配設された吐出弁40と、を備えている。
キャップ本体10の周壁部13は、容器本体2の口部2Aよりも上方に延びている。これにより、天壁部11と容器本体2の口部2Aの上端部との間には、軸方向に一定の空間が確保されている。この空間内に、中栓30および吐出弁40が配設されている。
中栓30は、その外周縁部が容器本体2の口部2Aの上端開口縁上に配置された環状の底壁部31と、底壁部31から下方に向けて突設され、容器本体2の口部2Aの内側に密に嵌合されたシール筒部32と、底壁部31の外周縁部から上方に向けて立設された外筒部33と、底壁部31の内周縁部から上方に向けて立設された有頂筒状の内筒部34と、を備えている。底壁部31、シール筒部32、外筒部33、および内筒部34は、中心軸線O1と同軸に配設されている。
外筒部33の下端部には、外筒部33を径方向に貫通し、かつ下方に向けて開口する空気流通孔84が形成されている。空気流通孔84は、上筒部2Dの空気溝82を通じて吸気孔81に連通している。
なお、空気流通孔84を、外筒部33の下端部に形成するのに代えて例えば、外筒部33の上面と、天壁部11における外周部11Aの下面と、の間、並びに外筒部33の外周面と、周壁部13の内周面と、の間にそれぞれ、微細な隙間を設けることで、空気流通路としてもよい。
底壁部31のうち、外筒部33と内筒部34との間に位置する部分には、上方に向けて突出する中筒部35が形成されている。内筒部34の頂壁部34aには、頂壁部34aを軸方向に貫通する連通孔36が形成されている。連通孔36は、中心軸線O1と同軸上に配置され、吐出孔12と容器本体2の内部とを連通している。
内筒部34の頂壁部34aにおいて、中心軸線O1、および吐出軸O2から離れた部分に、下方に向けて突出する収容筒部100が形成されている。収容筒部100は、中心軸線O1に対して、径方向のうち、ヒンジ部21側にずれて配置されている。
収容筒部100は、その中心軸線が中心軸線O1および吐出軸O2と平行に延びており、軸方向に開口している。収容筒部100の下端部には、下方に向かうに従い漸次縮径する着座筒部101が形成されている。
収容筒部100内には、収容筒部100の内周面上を軸方向に移動可能なボール弁102が収容されている。ボール弁102は、合成樹脂材料により形成され、収容筒部100のうち着座筒部101よりも上方に位置する部分の内径と同等の外径を有する球状に形成され、着座筒部101の内周面に離反可能に着座している。
なお、ボール弁102の外周面と、収容筒部100のうち着座筒部101よりも上方に位置する部分の内周面と、の間には、微小な隙間が形成されている。
ボール弁102は、後述する弁体42によって収容筒部100からの上方への抜けが規制されている。
ただし、このような構成に限られず、収容筒部100の上方部分における内周面に、径方向の内側に向けて突出し、ボール弁102の上方への抜けを規制する規制突起を形成しても構わない。規制突起により、ボール弁102の抜け止めを行うことができる。
ボール弁102は、内容物を吐出するにあたって容器本体2を例えば傾倒あるいは上下反転等させたときに弁体42側に移動し、容器本体2を元の正立姿勢に戻したときに、自重あるいは内容器4の復元力によって生じる負圧によって着座筒部101側に移動する。
これにより、吐出孔12から内容物を吐出する場合において、吐出孔12内に存在する残留内容物を収容筒部100側に引き込むことができ、いわゆるサックバック効果により液だれを回避することが可能とされている。
吐出弁40は、中栓30の底壁部31と、キャップ本体10の天壁部11と、の間に配置された弁体筒41と、内筒部34の頂壁部34aに対して上方から着座することで連通孔36を閉塞する弁体42と、弁体42と弁体筒41とを連結するとともに、弁体42を弾性支持する弁体連結片43と、を有している。
弁体筒41のうち、上端部が垂下筒部14の内側に嵌合され、かつ下端部が内筒部34と中筒部35との間に嵌合されている。これにより、弁体筒41の内側は、吐出孔12と連通孔36とを連通させる連通路85を画成している。
弁体42は、軸方向から見た平面視で円板状に形成され、中心軸線O1と同軸上に配置されている。弁体42は、弁体筒41の内部に配置されている。
弁体連結片43は、周方向に沿って延びるとともに、周方向の一端部が、弁体42の外周縁部に連結され、かつ他端部が、弁体筒41の内周面に連結されている。
図示の例では、弁体連結片43は、周方向に間隔をあけて3つ形成されている。これにより、吐出弁40は、弁体42が3つの弁体連結片43により弾性支持された、いわゆる3点弁とされている。
弁体連結片43は、例えば内容器4の内圧の変動や、吐出される内容物の圧力等に応じて、軸方向に弾性変形して、弁体42を内筒部34の頂壁部34aから軸方向の吐出孔12側に向けて変位自在に弾性支持する。従って、中栓30に対して弁体42を軸方向に弾性変位させることができ、連通孔36を開放させることができる。これにより、例えば内容器4の内圧の上昇時に連通孔36を開放させて、内容物を吐出孔12に導くことが可能とされている。
なお、弁体42は収容筒部100の上端開口部を完全に閉塞していない。そのため、収容筒部100の内部は常時、連通路85と連通している。また、弁体連結片43の数は3つに限定されるものではなく、例えば1つの弁体連結片43で弁体42を弾性支持しても良いし、2つまたは4つ以上の弁体連結片43で弁体42を弾性支持しても構わない。
なお、弁体筒41のうち、上端部が垂下筒部14の内側に嵌合され、かつ下端部が内筒部34と中筒部35との間に嵌合されているので、中栓30、吐出弁40およびキャップ本体10は一体に組み合わされている。これにより、キャップ本体10、中栓30および吐出弁40を1つのユニットとして取り扱うことができる。
蓋体20は、有頂筒状をなし、中心軸線O1と同軸に配設されている。蓋体20は、キャップ本体10を上方から全域にわたって覆っている。蓋体20は、キャップ本体10の天壁部11に上方から対向する蓋天壁部20aと、蓋天壁部20aの外周縁部から下方に向けて延びる蓋周壁部20bと、を備えている。
蓋周壁部20bの下部は、キャップ本体10の天壁部11を径方向の外側から囲繞している。蓋周壁部20bは、天壁部11の外周縁部と径方向に隙間をあけて配設されている。蓋周壁部20bの外周面の下端部に、ヒンジ部21が接続されている。ヒンジ部21は周方向に沿って延びている。
蓋体20は、吐出筒部15内に着脱可能に嵌合されたシール部22と、シール部22を径方向の外側から囲繞するとともに、キャップ本体10の突出筒部16に着脱自在に外嵌された嵌合筒部23と、嵌合筒部23を径方向の外側から囲繞するとともに、キャップ本体10の天壁部11に上方から当接する当接筒部24と、を備えている。シール部22、嵌合筒部23、および当接筒部24は、蓋体20の蓋天壁部20aから下方に向けて延びている。
シール部22は、吐出軸O2と同軸に配設され、下方に向けて開口した筒状に形成されている。シール部22は、吐出筒部15の内周面に密に嵌合されている。
嵌合筒部23は、吐出軸O2と同軸に配設され、下方に向けて開口している。
嵌合筒部23の下端開口縁は、キャップ本体10における天壁部11の内周部11Bの外周縁部と、軸方向に隙間をあけて対向している。
当接筒部24は、吐出軸O2と同軸に配設され、下方に向けて開口している。当接筒部24の下端開口縁は、全周にわたってキャップ本体10の天壁部11に当接している。図示の例では、当接筒部24の下端開口縁は、キャップ本体10の天壁部11における外周部11Aに、全周にわたって上方から当接している。
そして本実施形態では、図1および図2に示すように、キャップ本体10および蓋体20のうちのいずれか一方に、他方に形成された第1係止部18に離脱可能に係止された第1被係止部26を有するロック片50が、弾性連結片51を介して連結されている。図示の例では、ロック片50は、蓋体20に連結されている。なお、ロック片50は、キャップ本体10に弾性連結片51を介して連結されてもよい。
また本実施形態では、ロック片50に、蓋体20の外周面と、ロック片50と、の間の径方向の隙間CLを、隙間CLの上方から覆うひさし部52bが形成されている。なお、ひさし部52bは、蓋体20に形成されてもよい。
ロック片50は、上面視で径方向よりも周方向に長い矩形状をなす上板部52と、上板部52の径方向の外端部に連結された折曲部53と、上板部52の下方に配設され、折曲部53を介して上板部52と連結されるとともに、軸方向に延びる下板部54と、を備えている。上板部52、折曲部53、および下板部54は、一体に形成されている。
図1に示すように、上板部52は、径方向の外端部に位置する基端部52aと、基端部52aから径方向の内側に向けて延びる前記ひさし部52bと、ひさし部52bの径方向の内端部から、径方向の内側に向けて延びる平坦部52cと、を備えている。
図2に示すように、基端部52aの周方向の大きさは、径方向の内側に向かうに従い漸次、大きくなっている。ひさし部52bおよび平坦部52cそれぞれの周方向の大きさが、互いに同等となっている。
図1に示すように、基端部52aの径方向の外端部に、折曲部53が接続されている。
ひさし部52bは、径方向の内側に向かうに従い漸次、上方に向けて延びている。
図2に示すように、平坦部52cの径方向の内端部における周方向の両端部には、径方向の内側および周方向の外側の双方に向けて突の曲線状をなす面取りが形成されている。図1に示すように、平坦部52cの上面は、蓋体20の蓋天壁部20aの上面と略面一となっている。
図1および図2に示すように、ロック片50は、蓋体20のうち、中心軸線O1を径方向に挟むヒンジ部21の反対側に位置する部分に連結されている。
蓋体20のうち、中心軸線O1を径方向に挟むヒンジ部21の反対側に位置する部分には、径方向の内側に向けて後退した第1平坦面S1が形成されている。
第1平坦面S1は、蓋天壁部20aおよび蓋周壁部20bにおける軸方向の全域にわたって一体に形成されている。第1平坦面S1は、径方向のうち、ヒンジ部21の周方向の中央部を通る一方向と直交している。
蓋体20の蓋天壁部20aの上面うち、第1平坦面S1と径方向に連なる部分には、下方に向けて窪む第1凹部25が形成されている。第1凹部25の上面視形状は、上面視で第1平坦面S1が延びる方向(以下、接線方向という)に長い長方形状となっている。
キャップ本体10のうち、第1平坦面S1と軸方向に連なる部分には、径方向の内側に向けて窪む第2凹部17が形成されている。第2凹部17は、径方向の外側から見て前記接線方向に長い長方形状を呈する第2平坦面S2と、第2平坦面S2の下端部に接続され、上方を向く下面S3と、により画成されている。下面S3は、径方向の外側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びている。
第1凹部25、第1平坦面S1、および第2凹部17の周方向の位置および大きさがそれぞれ、互いに同等となっている。
ロック片50は、第1平坦面S1を上下方向に跨いで、第1凹部25内および第2凹部17内に、一体に収容されている。ロック片50、第1凹部25、第1平坦面S1、および第2凹部17の周方向の位置がそれぞれ、互いに同等となっている。
ひさし部52bは、蓋体20の第1平坦面S1と、ロック片50の下板部54における径方向の内側を向く内面S6と、の間の径方向の隙間CLを、隙間CLの上方から覆っている。ひさし部52bは、隙間CLの上方を、周方向の全域にわたって覆っている。
図1に示すように、平坦部52cは、蓋天壁部20aの第1凹部25を画成する内面のうち、上方を向く底面S4と軸方向に隙間をあけて対向し、径方向の外側を向く内端面S5と、径方向に隙間をあけて対向している。
下板部54は、上面視で前記接線方向に沿って延び、下板部54の上部は、蓋体20の第1平坦面S1に径方向の外側から対向し、下板部54の下部は、キャップ本体10の第2凹部17内に配設されている。下板部54は、第2凹部17の下面S3と、軸方向に隙間をあけて配設されている。下板部54の上端部は、上板部52の基端部52aにおける下方を向く下面よりも上方に位置している。上板部52の基端部52aにおける径方向の内側を向く内面が、下板部54の上端部における径方向の外側を向く外面に、径方向の外側からアンダーカット嵌合されることで、上板部52が下板部54に固定されている。
図1および図3に示すように、下板部54の下端部には、第1被係止部26が形成されている。第1被係止部26は、下板部54の内面S6のうち、弾性連結片51の下方に位置する部分に形成されている。また、第1被係止部26は、下板部54の内面S6における前記接線方向の中央部に形成されている。第1被係止部26は、径方向の内側に向けて突出するとともに、上面視で前記接線方向に沿って延びている。第1被係止部26には、上方を向く平坦状の上面26aが形成されている。
図3および図4に示すように、キャップ本体10に第1係止部18が形成されている。第1係止部18は、キャップ本体10の第2凹部17における第2平坦面S2に形成されている。第1係止部18は、第2平坦面S2のうち、軸方向および前記接線方向の双方における中央部に形成されている。第1係止部18は、径方向の外側に向けて突出するとともに、上面視で前記接線方向に沿って延びている。第1係止部18には、下方を向く平坦状の下面18aが形成されている。
そして本実施形態では、ロック片50に形成された第1被係止部26が、第1係止部18に、第1係止部18の下方から係止されている。図示の例では、第1被係止部26および第1係止部18それぞれの前記接線方向の大きさが互いに同等とされ、第1被係止部26は、前記接線方向の全域にわたって、第1係止部18に当接している。第1被係止部26の上面26aが、第1係止部18の下面18aに当接している。
弾性連結片51は、蓋体20の第1平坦面S1と下板部54の内面S6とを連結している。図示の例では、弾性連結片51は、蓋体20の第1平坦面S1の下端部と、下板部54の内面S6における軸方向の中央部と、を連結している。蓋体20の蓋周壁部20bの下端開口縁と、弾性連結片51の外表面のうちの下方を向く下面と、が、段差なく径方向に連なっている。
図3に示すように、弾性連結片51は、下板部54の内面S6のうち、前記接線方向の両端部に各別に配設されている。なお、弾性連結片51は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。一対の弾性連結片51は、上面視で第1被係止部26を前記接線方向に挟んでいる。
また本実施形態では、図1および図4に示すように、キャップ本体10には、蓋体20に形成された第2被係止部27が離脱可能に係止された第2係止部19が形成されている。第2係止部19は、キャップ本体10の突出筒部16の外周面に形成され、径方向の外側に向けて突出している。第2係止部19は、突出筒部16の外周面に、全周にわたって形成されている。第2係止部19は縦断面視で曲面状に形成されている。
第2被係止部27は、蓋体20の嵌合筒部23の内周面に形成され、径方向の外側に向けて窪んでいる。第2被係止部27は、嵌合筒部23の内周面に、全周にわたって形成されている。第2被係止部27は、縦断面視で曲面状に形成されている。
第2係止部19と第2被係止部27との径方向の重なり代は、第1係止部18と第1被係止部26との径方向の重なり代よりも小さくなっている。なお、第2係止部19と第2被係止部27との径方向の重なり代は、第1係止部18と第1被係止部26との径方向の重なり代以上でもよい。
また本実施形態では、第1係止部18と第1被係止部26との係合を解除するのに要する、蓋体20とキャップ本体10との間の空間Aに作用する内圧が、第2係止部19と第2被係止部27との係合を解除するのに要する前記内圧より高くなっている。
このため、空間Aの内圧が上昇し、第2係止部19と第2被係止部27との係合が解除されようとしても、第1係止部18と第1被係止部26との係合を維持することができる。
また本実施形態では、ロック片50のうち、弾性連結片51の上方に位置する部分には、径方向の外側に向けて突出する操作突部56が形成されている。操作突部56は、下板部54の外面における下板部54の前記接線方向の全域にわたって形成されている。図4に示すように、操作突部56における下方を向く下面には、前記接線方向に沿って延び、下方に向けて突出するすべり止め部56aが径方向に間隔をあけて複数形成されている。操作突部56の外周面の上端部に、折曲部53が連結されている。
またロック片50は、図1に2点鎖線で示すように、折曲部53が径方向に延びるように上板部52および下板部54が展開された状態で成形される。これにより、例えば合成樹脂材料の射出成形等により、ロック片50を蓋体20とともに一体に形成することができる。
第1被係止部26の上面26aは、脱型時にいわゆる無理抜きされずに形成される。具体的には、第1被係止部26の上面26aは、軸方向に接近、離反可能に支持された一対の金型のうち、例えば蓋体20の蓋天壁部20aの上面を形成する金型と同じ金型のキャビティ面により形成される。これにより、第1被係止部26の上面26aの径方向の長さを大きく確保することができる。このため、ロック片50の第1被係止部26を、キャップ本体10の第1係止部18と、強固に係合させることができる。
次に、上述のように構成されたヒンジキャップ1が装着された容器本体2から、内容物を吐出する手順について説明する。
吐出孔12から内容物を吐出する場合には、図1に実線で示す状態から、ロック片50を操作して弾性連結片51を弾性変形させることで、第1係止部18と第1被係止部26との係合を解除する。具体的には、図4に示すように、ロック片50の操作突部56を押し上げ、弾性連結片51を弾性変形させることで、ロック片50のうち、弾性連結片51より上方に位置する部分を径方向の内側に向けて変位させる。
このため、上板部52の平坦部52cが、蓋体20の第1凹部25の底面S4に軸方向に近接する。また、ロック片50のうち、弾性連結片51より下方に位置する部分が、径方向の外側に向けて変位する。これにより、下板部54の下端部が、キャップ本体10の第2凹部17から径方向の外側に向けて離間することで、第1係止部18と第1被係止部26との係合が解除される。
その後、蓋体20をヒンジ部21回りに回動して、図1に2点鎖線で示すように、吐出孔12を開放させる。なおこの際、ロック片50における上板部52および下板部54は、図1および図4に示すように、互いに固定されたままに維持される。
吐出孔12を開放した後、例えば容器本体2の口部2Aが下向きとなるように容器本体2を傾倒させながら外容器3を径方向の内側にスクイズ変形させる。これにより、内容器4が外容器3とともに径方向の内側にしぼみ変形して減容する。そのため、内容器4の内圧が上昇するとともに、例えば弁体42が内容物により押圧されることで、弁体連結片43が軸方向の吐出孔12側に弾性変位する。これにより、弁体42を中栓30から軸方向の吐出孔12側に離反させることができ、連通孔36を開放させることができる。
従って、容器本体2内に充填された内容物を、連通孔36を通じて連通路85内に流入させ、さらに吐出孔12を通じて外部に吐出することができる。
なお、このときボール弁102は、ボール弁102の自重と、収容筒部100の着座筒部101内を通して及ぼされる内容器4内の圧力と、により弁体42側に移動する。
その後、容器本体2を正立姿勢に戻すとともに、容器本体2のスクイズ変形を停止あるいは解除することで、内容器4の内圧上昇が停止あるいは低下すると、内容物による弁体42への押圧力が弱まることと相俟って、弁体連結片43が弾性復元力により下方に復元変位する。
これにより、弁体42を中栓30に着座させて連通孔36を閉塞することができる。従って、内容器4を密封することができ、内容物の吐出を停止することができる。
このときボール弁102は、ボール弁102の自重や内容器4内の圧力低下により、収容筒部100内を下方に移動し、収容筒部100内においてボール弁102よりも軸方向の吐出孔12側に位置する部分の容積を増大させながら着座筒部101に着座する。
これにより、連通路85内が負圧になり、吐出筒部15内に残留した内容物を、ボール弁102の移動に伴うサックバック効果によって、連通路85内あるいは収容筒部100内に引き込むことができる。従って、残留内容物が吐出孔12から外部に漏れにくくなり、液だれを防止することができる。
なお、ボール弁102は、ボール弁102の外周面と収容筒部100の内周面との間に上述したサックバック効果による引き込み作用が生じる程度の微小な隙間をあけた状態で、収容筒部100内を移動する。
容器本体2のスクイズ変形を解除することで、外容器3が復元変形し始めるので、外容器3と内容器4との間に負圧が生じ、外容器3と内容器4との間の隙間が負圧となる。
これにより、外容器3と内容器4との間の隙間に、空気導入孔83、空気流通孔84、空気溝82、および吸気孔81を通して、外気が流入する。
そして、外気の流入によって、外容器3と内容器4との間の隙間の内圧が上昇することで、内容器4を減容させたまま、外容器3を復元変形させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係るヒンジキャップ1によれば、キャップ本体10および蓋体20のうちのいずれか一方に、ロック片50が弾性連結片51を介して連結されているので、キャップ本体10と蓋体20との間の空間Aの温度が、外気温よりも高い加温状態となった時に、この空間Aの内圧が上昇したとしても、第1係止部18と第1被係止部26とが係合していることにより、蓋体20がヒンジ部21回りに回動することが抑えられ、吐出孔12が不意に開いてしまうのを抑制することができる。
また、第1係止部18と第1被係止部26とを強固に係合させた場合であっても、ロック片50を操作することで、第1係止部18と第1被係止部26との係合を容易に解除することができ、内容物を吐出孔12から吐出する際のヒンジキャップ1の操作性を確保することができる。
また、第1係止部18と第1被係止部26との係合を解除するのに要する、蓋体20とキャップ本体10との間の空間Aに作用する内圧が、第2係止部19と第2被係止部27との係合を解除するのに要する前記内圧より高くなっているので、蓋体20とキャップ本体10との間の空間Aの内圧が上昇したことに起因して、仮に第2係止部19と第2被係止部27との係合が解除されようとしても、第1係止部18と第1被係止部26との係合は維持することが可能になり、キャップ本体10と蓋体20との間の空間Aが加温状態となった時に、蓋体20がヒンジ部21回りに回動することが抑えられ、吐出孔12が不意に開いてしまうのを確実に抑制することができる。
また、蓋体20の外周面とロック片50との間の径方向の隙間が、ひさし部52bにより隙間CLの上方から覆われているので、隙間CLにごみ等の異物が進入するのを防ぐことができる。
また本実施形態では、ロック片50が、蓋体20のうち、中心軸線Oを径方向に挟むヒンジ部21の反対側に位置する部分に連結され、第1係止部18に、第1係止部18の下方から係止された第1被係止部26が、弾性連結片51の下方に配設されるとともに、操作突部56が、弾性連結片51の上方に配設されている。
従って、第1係止部18と第1被係止部26との係合を解除するために操作突部56に加える力の向きと、吐出孔12を開くために蓋体20に加える力の向きと、を同じ方向にすることが可能になり、内容物を吐出孔12から吐出する際のヒンジキャップ1の操作性を向上することができる。
(第2実施形態)
次に、図5から図7を参照して、本発明の第2実施形態に係るヒンジキャップ1Bについて説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態に係るヒンジキャップ1Bでは、ひさし部55が、蓋体20Bに形成されている。ひさし部55は、上面視で径方向の外側に向かうに従い漸次、周方向の長さが短くなる矩形状をなし、蓋体20Bの蓋天壁部20aと一体に形成されている。
ひさし部55は、蓋体20Bの第1凹部25Bの内端面S5に連結されている。蓋天壁部20aの上面と、ひさし部55の上面とが面一になっている。
ひさし部55は、径方向に延びる平板部28と、平板部28から下方に向けて突出する固定部29と、を備えている。平板部28における径方向の外端部の上面は、径方向の外側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びる傾斜面となっている。平板部28の径方向の外端部は、操作突部56Bの上面と軸方向に隙間をあけて対向している。固定部29は、ロック片50と径方向に隙間をあけて対向している。
平板部28における径方向の内端部には、ひさし部55と蓋体20Bの蓋天壁部20aとを接続する接続片28aが形成されている。接続片28aの軸方向の厚みは、平板部28よりも小さくなっている。
蓋体20の第1凹部25Bにおける径方向の外端部には、下方に向けて大きく窪み、かつ上方および径方向の外側に向けて開口する段部25Cが形成されている。固定部29は、第1凹部25Bの段部25C内にアンダーカット嵌合されている。
ひさし部55は、図5に2点鎖線で示すように、平板部28が接続片28aから上方に向けて延び、かつ平板部28および固定部29が、第1凹部25Bから上方に離間した状態で成形される。これにより、例えば合成樹脂材料の射出成形等により、ひさし部55を、蓋体20とともに一体に形成することができる。
また、本実施形態では、ロック片50Bは、前記第1実施形態のような、上板部52および折曲部53を備えていない。また、操作突部56Bには、前記第1実施形態のような、すべり止め部56aが形成されていない。これらにより、ロック片50Bの形状を簡易なものにすることができる。
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記各実施形態においては、キャップ本体10に第2係止部19が形成されるとともに、蓋体20に第2被係止部27が形成された構成を示したが、このような態様に限られない。ヒンジキャップに、第2係止部19および第2被係止部27が形成されなくてもよい。
また、上記各実施形態においては、蓋体20、20Bおよびロック片50、50Bのうちのいずれか一方に、ひさし部52b、55が形成されている構成を示したが、このような態様に限られない。ヒンジキャップにひさし部52b、55が形成されなくてもよい。
また、上記各実施形態においては、ロック片50、50Bが、蓋体20のうち、中心軸線O1を径方向に挟むヒンジ部21の反対側に位置する部分に連結されている構成を示したが、このような態様に限られない。例えばロック片は、蓋体20のうち、ヒンジ部21と周方向に隣り合う位置に連結されてもよい。
また、上記各実施形態においては、第1係止部18がキャップ本体10に形成され、第1被係止部26が、弾性連結片51の下方に配設されるとともに、第1係止部18に、第1係止部18の下方から係止されている構成を示したが、このような態様に限られない。例えば第1係止部は、蓋体20に形成されてもよいし、第1被係止部が、弾性連結片51の上方に配設され、第1係止部に、第1係止部の上方から係止されてもよい。
また、上記各実施形態においては、ロック片50のうち、弾性連結片51の上方に位置する部分に、径方向の外側に向けて突出する操作突部56が形成されている構成を示したが、このような態様に限られない。例えばロック片に、操作突部56が形成されなくてもよい。
また、上記各実施形態においては、ヒンジキャップ1が、中栓30および吐出弁40を備えた構成を示したが、このような態様に限られない。ヒンジキャップは、中栓30および吐出弁40を備えなくてもよい。
また、上記各実施形態においては、ロック片50、50Bが、蓋体20と一体に形成されている構成を示したが、このような態様に限られない。ロック片は、蓋体と別体に形成されてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、1B ヒンジキャップ
10 キャップ本体
12 吐出孔
18 第1係止部
19 第2係止部
20、20B 蓋体
21 ヒンジ部
26 第1被係止部
27 第2被係止部
50、50B ロック片
51 弾性連結片
52b、55 ひさし部
56、56B 操作突部

Claims (4)

  1. 内容物が収容される容器本体の口部に装着されるとともに、天壁部に内容物が吐出される吐出孔が形成された有頂筒状のキャップ本体と、
    前記キャップ本体にヒンジ部を介して連結され、前記吐出孔を開閉する蓋体と、を備えたヒンジキャップであって、
    前記キャップ本体および前記蓋体のうちのいずれか一方には、他方に形成された第1係止部に離脱可能に係止された第1被係止部を有するロック片が、弾性連結片を介して連結され、
    前記ロック片を操作して前記弾性連結片を弾性変形させることで、前記第1係止部と前記第1被係止部との係合が解除されることを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 前記キャップ本体には、前記蓋体に形成された第2被係止部が離脱可能に係止された第2係止部が形成され、
    前記第1係止部と前記第1被係止部との係合を解除するのに要する、前記蓋体と前記キャップ本体との間の空間に作用する内圧が、前記第2係止部と前記第2被係止部との係合を解除するのに要する前記内圧より高くなっていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 前記蓋体および前記ロック片のうちのいずれか一方には、前記蓋体の外周面と、前記ロック片と、の間の径方向の隙間を、前記隙間の上方から覆うひさし部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジキャップ。
  4. 前記ロック片は、前記蓋体のうち、前記キャップ本体の中心軸線を径方向に挟む前記ヒンジ部の反対側に位置する部分に連結され、
    前記第1係止部は、前記キャップ本体に形成され、
    前記第1被係止部は、前記弾性連結片の下方に配設されるとともに、前記第1係止部に、前記第1係止部の下方から係止され、
    前記ロック片のうち、前記弾性連結片の上方に位置する部分には、径方向の外側に向けて突出する操作突部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のヒンジキャップ。
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