JP7475242B2 - 注出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、注出容器に関する。
例えば、特許文献1に示すように、内部に摺動体が摺動自在に収容された収容筒部を備えることで、容器本体内の内容物を注出した後に注出孔周辺の液体を吸い込むことができるサックバック機能を有する注出キャップを備えた注出容器が知られている。
特開2016-159942号公報
上記のような注出容器においては、容器本体内の内容物の残量が少なくなると、容器本体を倒立等させた際に、収容筒部の容器本体側の開口部が内容物から露出した状態となる場合がある。この場合、容器本体をスクイズ変形させる等によって容器本体内の圧力を上昇させて内容物を注出孔から注出させようとする場合に、容器本体内の空気が収容筒部から注出孔に抜け出てしまい、容器本体内の圧力を上昇させることができなくなる。そのため、容器本体の口部を開放可能に閉塞する注出弁を開放させることができなり、容器本体内に内容物が残っていても注出孔から内容物を注出できなくなる。したがって、容器本体内に内容物が比較的多く残留しやすい問題があった。
本発明の一つの態様は、上記事情に鑑みて、容器本体内に残留する内容物の量を低減できる注出容器を提供することを目的の一つとする。
本発明の注出容器の一つの態様は、内容物が収容されると共に内容物の減少に伴いしぼみ変形する内容器、および前記内容器が内装された外容器を有する容器本体と、前記容器本体の口部に装着される注出キャップと、を備え、前記外容器には、前記内容器との間に外気を吸入する吸気孔が形成され、前記注出キャップは、注出孔が形成された天壁部を有する有頂筒状のキャップ本体と、前記容器本体の内部と前記注出孔とを連通する流通孔が形成され、前記口部を閉塞する中栓部と、前記流通孔を開放可能に閉塞する注出弁と、前記キャップ本体の中心軸方向に延びる筒状に形成され、前記容器本体側の端部が前記容器本体の内部に位置する開口部であり、かつ、内部が前記注出孔と連通する収容筒部と、前記収容筒部の内部に前記中心軸方向に摺動自在に収容された摺動体と、を有し、前記収容筒部は、収容筒部本体と、前記収容筒部本体の前記容器本体側と逆側の端部に前記収容筒部本体の周方向に沿って互いに隙間を空けて形成された複数の係止片と、を有し、前記複数の係止片は、前記中栓部のうち前記流通孔が形成された部分よりも前記容器本体側と逆側に位置し、前記収容筒部の内部と前記注出孔とは、前記係止片同士の周方向の隙間を通じて連通しており、前記中栓部は、前記流通孔が形成されたベース部を有し、前記収容筒部本体は、前記ベース部から前記容器本体側に突出する部分と、前記ベース部から前記容器本体側と逆側に突出する部分と、を有し、前記ベース部から前記容器本体側に突出する部分の前記中心軸方向の寸法は、前記ベース部から前記容器本体側と逆側に突出する部分の前記中心軸方向の寸法よりも小さく、前記収容筒部本体のうち前記ベース部から前記容器本体側と逆側に突出する部分の周囲には、前記収容筒部本体を囲む環状であり、前記流通孔に連通する環状空洞部が形成され、前記環状空洞部は、前記注出弁と前記流通孔との前記中心軸方向の間に設けられ、前記注出弁は、前記環状空洞部を前記容器本体側と逆側から開放可能に閉塞することによって、前記流通孔を開放可能に閉塞し、前記注出弁のうち前記環状空洞部と接する面の面積は、前記流通孔のうち前記環状空洞部内に開口する部分の開口面積よりも大きいことを特徴とする。
本発明の注出容器の一つの態様によれば、収容筒部は、収容筒部本体の周方向に沿って互いに隙間を空けて形成された複数の係止片を有し、複数の係止片は、中栓部のうち流通孔が形成された部分よりも容器本体4側と逆側に位置する。そのため、複数の係止片によって、収容筒部全体の上下方向の寸法を維持しつつ、中栓部から容器本体側に突出する収容筒部の突出長さを小さくできる。これにより、収容筒部全体が中栓部から容器本体側に突出している場合に比べて、収容筒部の開口部の位置を容器本体側と逆側に配置することができる。したがって、容器本体内の内容物の量が比較的少なくなっても、注出容器を倒立させた際に開口部が空気に露出しにくくできる。そのため、本発明の注出容器の一つの態様によれば、収容筒部内における摺動体のストローク量を確保してサックバック機能を好適に維持しつつ、容器本体内に残留する内容物の量を低減できる。
また、本発明の注出容器の一つの態様によれば、収容筒部の内部と注出孔とは、係止片同士の周方向の隙間を通じて連通している。そのため、収容筒部内に流入した内容物を、係止片同士の周方向の隙間を介して、注出孔へと好適に流すことができる。したがって、本発明の注出容器の一つの態様によれば、容器本体内に残留する内容物の量を低減でき、かつ、収容筒部内を介した内容物の注出を円滑に行うことができる。係止片同士の周方向の隙間の大きさを調整することにより、収容筒部内から係止片同士の周方向の隙間を通じて注出される内容物の量を調整可能である。
前記中栓部は、前記流通孔が形成されたベース部を有し、前記収容筒部本体は、前記ベース部から前記容器本体側と逆側に突出する部分を有し、前記収容筒部本体のうち前記ベース部から前記容器本体側と逆側に突出する部分の周囲には、前記収容筒部本体を囲む環状であり、前記流通孔に連通する環状空洞部が形成され、前記注出弁は、前記環状空洞部を前記容器本体側と逆側から開放可能に閉塞することによって、前記流通孔を開放可能に閉塞している構成としてもよい。
この構成によれば、容器本体をスクイズ変形させた際、注出弁は、環状空洞部内の内容物または空気を介して開放される向きに力を受ける。これにより、例えば注出弁によって流通孔を直接的に閉塞する場合に比べて、注出弁の受圧面積を大きくしやすい。したがって、容器本体内の空気が収容筒部の開口部から注出孔へと抜け出る場合であっても、外容器をある程度強く押圧する等により容器本体を比較的大きくスクイズ変形させることで、注出弁を開放しやすくできる。そのため、注出容器を倒立させた際に収容筒部の開口部が空気に露出した場合であっても、注出弁を開放させて、流通孔を通じて内容物を注出しやすくできる。これにより、容器本体内に残留する内容物の量をより低減できる。
前記中栓部は、前記収容筒部から径方向の外側に広がり前記容器本体の内部に面する平坦面を有し、前記流通孔は、前記平坦面に開口している構成としてもよい。
この構成によれば、流通孔内に内容物を流入させやすくでき、流通孔を通じて内容物を注出させやすくできる。これにより、容器本体内に残留する内容物の量をより低減できる。
本発明の一つの態様によれば、容器本体内に残留する内容物の量を低減できる注出容器が提供される。
図1は、本実施形態の注出容器の一部を示す断面図である。 図2は、本実施形態の収容筒部および流通孔を下方から見た図である。 図3は、本実施形態の収容筒部を上方から見た図である。 図4は、本実施形態の注出容器を倒立させた状態の一部を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る注出容器について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺および数等を、実際の構造における縮尺および数等と異ならせる場合がある。
本実施形態の注出容器1は、図1に示すように、内容物が収容される容器本体4と、容器本体4の口部4aに装着される注出キャップ2と、を備えている。容器本体4に収容される内容物は、特に限定されないが、例えば液体状の内容物である。本実施形態において注出キャップ2と容器本体4とは、共通の軸を中心として配置されている。
以下、注出キャップ2および容器本体4の共通の軸を中心軸Oと呼び、中心軸Oに沿う中心軸方向を上下方向(Z軸方向)と呼ぶ。容器本体4に対して注出キャップ2が位置する側(+Z側)を上側または上方と呼び、逆側(-Z側)を下側または下方と呼ぶ。また、特に断りのない限り、上下方向に見て、中心軸Oに交差する方向を単に径方向と呼び、中心軸O回りに周回する方向を単に周方向と呼ぶ。
本実施形態の注出キャップ2が装着される容器本体4は、内容物が収容されると共に内容物の減少に伴い減容変形(しぼみ変形)する可撓性に富む内容器5と、内容器5が内装される外容器6と、を有している。外容器6および内容器5は、何れも、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)製となっている。図示しないが、外容器6を形成するためのポリエチレンテレフタレート樹脂製の外プリフォームの内側に、内容器5を形成するためのポリエチレンテレフタレート樹脂製の内プリフォームを組み、ブロー成形した二重構造の容器形態となっている。容器本体4は、ブロー成形として二軸延伸ブロー成形により形成され、外容器6の内面に内容器5が剥離可能に積層された積層剥離型容器(デラミボトル)とされている。外容器6はスクイズ変形可能に形成され、この外容器6のスクイズ変形に伴って内容器5は減容変形する。なお、容器本体4は、ポリエチレン等の合成樹脂を採用してもよく、材質は限定されない。
容器本体4の口部4aは、内容器5の口部5aと外容器6の口部6aとが積層された構成とされている。内容器5の口部5aの上端部に、径方向の外側に向けて突出したフランジ部が形成され、このフランジ部は、外容器6の口部6aの上端開口縁に配置されている。外容器6の口部6aには、外容器6と内容器5との間に外気を吸入する吸気孔8が形成されている。吸気孔8は、口部6aに周方向に間隔をあけて複数形成されている。外容器6の口部6aのうち吸気孔8の下方に位置する部分の外周面には、周方向の全周にわたって連続して延びる被シール部7が形成されている。被シール部7の外径は、外容器6の口部6aの外径のうちで最大となっている。
本実施形態の注出キャップ2は、図1に示すように、容器本体4の口部4aに装着されるキャップ本体20と、キャップ本体20にヒンジ部34を介して連結された蓋体30と、を有している。図1では、蓋体30が閉じた状態を示している。なお、以下の各部の相対位置関係の説明においては、特に断りのない限り、蓋体30が閉じた状態にある場合について説明する。キャップ本体20および蓋体30は、中心軸Oと同軸に配置された有頂筒状である。
以下、上下方向と直交する方向のうち図1に示すX軸に沿う方向を前後方向と呼び、上下方向および前後方向に直交する方向(Y軸方向)を左右方向と呼ぶ。前後方向のうち中心軸Oに対してヒンジ部34が位置している側(-X側)を後側または後方と呼び、これとは逆側(+X側)を前側または前方と呼ぶ。
キャップ本体20は、中心軸Oと同軸に配置された円板状の天壁部22と、天壁部22の外周縁部から下方に延びる円筒状の装着筒部21と、を有している。
キャップ本体20の装着筒部21は、容器本体4の口部4aに密に外嵌されている。装着筒部21の下端部は、容器本体4の被シール部7に、周方向の全周にわたって気密に接触したシール部21bとなっている。装着筒部21の内周面には、上下方向に延び、後述する外気導入孔23と吸気孔8とを連通する連通溝21aが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。装着筒部21は、例えば、口部4aに螺着されている。
キャップ本体20の天壁部22は、容器本体4より上方に位置している。天壁部22には、内容物が注出される注出孔26が形成されている。注出孔26は、中心軸Oに対して前方にずれた位置に設けられている。注出孔26は、天壁部22における左右方向の中央部に設けられている。天壁部22の上面における注出孔26の開口周縁部には、上方に向けて突出した注出筒19が形成されている。注出筒19の上端部は、上方に向かうに従い、内径および外径が大きくなるように湾曲して延び、注出筒19の上端開口縁19aにおける外周縁は、注出筒19における径方向の外側に向けて尖っている。
天壁部22のうち注出孔26より後方に位置する部分には、キャップ本体20の外部と吸気孔8とを連通する外気導入孔23が形成されている。
天壁部22のうち外気導入孔23より径方向の内側に位置する部分には、下方に向けて突出し、下方から見て注出孔26の下端開口を囲う垂下筒24が形成されている。
天壁部22の下面には、下方に突出する支持突起25が形成されている。支持突起25は、天壁部22の下面の中央に形成されている。本実施形態において支持突起25は、天壁部22の下面のうち注出孔26の後方に位置する部分に形成されている。支持突起25は、例えば、下方に向かうに従い外径が小さくなる円錐台状である。支持突起25は、例えば、中心軸Oと同軸に配置されている。
蓋体30は、周壁部31と頂壁部32とを有する有頂筒状に形成され、注出孔26を開閉する。
頂壁部32には、下方に向けて突出し、注出筒19内に密に着脱可能に嵌合された栓部33が形成されている。栓部33は筒状に形成されている。
周壁部31は、キャップ本体20における装着筒部21の上端部に着脱可能に外嵌されている。周壁部31は、ヒンジ部34を介して装着筒部21に連結されている。これにより、蓋体30は、ヒンジ部34回りに上下に回動可能に設けられており、この回動に伴って栓部33を注出筒19に対して着脱させて、注出孔26を開閉する。周壁部31の下端部における前端部には、前方に突出する指かけ部35が設けられている。
注出キャップ2は、容器本体4の口部4aを閉塞する中栓部10と、上下方向に延びる筒状の収容筒部70と、収容筒部70の内部に上下方向に摺動自在に収容された摺動体80と、中栓部10に取り付けられた弁部材60と、をさらに有している。
中栓部10は、キャップ本体20の装着筒部21の内側に固定されている。中栓部10は、容器本体4の口部4aの上端開口部を覆うベース部11と、ベース部11から上方に延びる固定筒部15と、ベース部11から下方に延びる嵌合筒部16と、を有している。
ベース部11は、容器本体4の口部4aの上端開口縁に配置された環状の外ベース部11aと、外ベース部11aよりも径方向の内側に位置する内ベース部11bと、上下方向に延び、外ベース部11aにおける径方向の内端部と内ベース部11bにおける径方向の外端部とを連結する連結筒部11cと、を有している。内ベース部11bは、外ベース部11aよりも下方に位置している。連結筒部11cは、外ベース部11aにおける径方向の内端部から下方に延びて、内ベース部11bにおける径方向の外端部に繋がっている。連結筒部11cの上端開口縁は、例えば、キャップ本体20の垂下筒24の下端開口縁と上下方向で対向している。
外ベース部11aのうち、容器本体4の口部4aの上端開口縁に載置されている部分には、キャップ本体20における外気導入孔23と連通溝21aとを連通する連絡孔11dが形成されている。
本実施形態において内ベース部11bは、収容筒部70を径方向の外側から囲む環状である。内ベース部11bには、上方に向けて突出し、連結筒部11cの径方向の内側に位置する立ち上がり筒部14が形成されている。立ち上がり筒部14の上端部は、例えば、外ベース部11aの下面よりも上方に位置し、外ベース部11aの上面よりも下方に位置している。
ベース部11には、容器本体4内に向けて開口する流通孔11eが形成されている。本実施形態において流通孔11eは、内ベース部11bのうち、立ち上がり筒部14よりも径方向の内側で、収容筒部70よりも径方向の外側に位置する部分に設けられている。流通孔11eは、容器本体4の内部と注出孔26とを連通する。本実施形態において流通孔11eは、内容器5の内部と注出孔26とを連通する。流通孔11eは、内ベース部11bの下面に開口している。本実施形態において内ベース部11bの下面は、収容筒部70から径方向の外側に広がり容器本体4の内部に面する平坦面11fである。平坦面11fは、例えば、下方を向き、上下方向と直交する平坦な面である。
流通孔11eは、図2に示すように、例えば、周方向に延びる円弧状である。流通孔11eは、例えば、周方向に沿って互いに間隔を空けて複数設けられている。複数の流通孔11eは、例えば、周方向に沿って一周に亘って等間隔に配置されている。流通孔11eは、例えば、3つ設けられている。
固定筒部15は、外ベース部11aの外周縁部から上方に延びている。固定筒部15は、中心軸Oを中心として上方に開口する円筒状である。固定筒部15は、キャップ本体20の装着筒部21における上端部の内側に嵌合されて固定されている。固定筒部15の上端部は、天壁部22の下面に接触している。上述した連絡孔11dは、固定筒部15の下側部分と外ベース部11aの外周縁部とに跨って形成されている。
嵌合筒部16は、外ベース部11aから下方に延びている。嵌合筒部16は、中心軸Oを中心として下方に開口する円筒状である。嵌合筒部16は、固定筒部15よりも径方向の内側、かつ、連結筒部11cよりも径方向の外側に位置している。嵌合筒部16は、連結筒部11cを囲んでいる。嵌合筒部16は、容器本体4の口部4aの内側に嵌合されている。本実施形態において嵌合筒部16は、内容器5の口部5aの内側に嵌合されている。嵌合筒部16の下端面の上下方向位置は、例えば、内ベース部11bの平坦面11fの上下方向位置と同じである。
収容筒部70は、中栓部10に設けられている。本実施形態において収容筒部70は、中栓部10と一体に形成されている。なお、収容筒部70は、中栓部10と別体に形成されていてもよい。収容筒部70は、環状の内ベース部11bの内周縁部に設けられている。収容筒部70は、キャップ本体20の中心軸方向(上下方向)に延びる筒状に形成されている。収容筒部70の内部は、ベース部11と天壁部22との間に残留した内容物が引き込まれる空間とされ、上下方向に開口している。収容筒部70は、例えば、中心軸Oと同軸に配置され、上下方向の両側に開口する円筒状である。
収容筒部70の上側の端部は、ベース部11よりも上方に開口している。収容筒部70の内部は、常時上方に向けて開放されている。収容筒部70の内部は、キャップ本体20の天壁部22と中栓部10との上下方向の間の空間を介して、注出孔26と連通している。収容筒部70の上側の端部は、例えば、支持突起25の下側の端部と、上下方向においてほぼ同じ位置に配置されている。なお、支持突起25の下側の端部は、収容筒部70の上側の開口に僅かに挿入されていてもよい。収容筒部70の下側部分には、下端部に向かうに従い、縮径する弁座部70aが形成されている。
収容筒部70は、収容筒部本体71と、収容筒部本体71の上側の端部に形成された複数の係止片72と、を有する。
収容筒部本体71は、上下方向に延びる円筒状である。本実施形態において収容筒部本体71は、内ベース部11bから中心軸方向(上下方向)の両側に突出している。つまり、本実施形態において収容筒部本体71は、ベース部11から容器本体4側に突出する部分と、ベース部11から容器本体4側と逆側に突出する部分と、を有している。
収容筒部本体71のうち内ベース部11bから下方に突出する部分は、平坦面11fから下方に突出している。収容筒部本体71のうち内ベース部11bから下方に突出する部分には、例えば、弁座部70aが設けられている。収容筒部本体71のうち内ベース部11bから下方に突出する部分の上下方向の寸法は、収容筒部本体71のうち内ベース部11bから上方に突出する部分の上下方向の寸法よりも小さい。収容筒部本体71のうち内ベース部11bから下方に突出する部分の上下方向の寸法は、例えば、摺動体80の直径以下である。
収容筒部本体71の上端部における径方向内周縁部71aは、収容筒部本体71の上端部における径方向外周縁部71bよりも上方に突出している。径方向内周縁部71aと径方向外周縁部71bとの径方向の間には段差が設けられている。径方向内周縁部71aの上端面および径方向外周縁部71bの上端面は、例えば、上下方向と直交する平坦面である。径方向内周縁部71aの上端面および径方向外周縁部71bの上端面は、例えば、立ち上がり筒部14の上端部よりも上方に位置し、かつ、外ベース部11aの上端面よりも下方に位置する。
収容筒部本体71の容器本体4側(下側)の端部は、下方に開口し、容器本体4の内部に位置する開口部70bである。開口部70bは、収容筒部本体71の容器本体4側の端部である。開口部70bの内径は、摺動体80の直径よりも小さい。開口部70bの内径は、例えば、収容筒部70のうち内側に摺動体80を収容可能な部分の内径の1/4以上である。本実施形態において収容筒部70のうち内側に摺動体80を収容可能な部分とは、収容筒部70のうち弁座部70aよりも上方に位置する部分である。開口部70bの内径は、収容筒部70のうち内側に摺動体80を収容可能な部分の内径よりも小さい。
収容筒部本体71のうちベース部11から容器本体4側と逆側に突出する部分の周囲には、収容筒部本体71を囲む環状であり、流通孔11eに連通する環状空洞部73が形成されている。本実施形態において環状空洞部73は、収容筒部本体71と立ち上がり筒部14および後述する筒体部51との径方向の間に形成されている。環状空洞部73は、例えば、中心軸Oと同軸の円環状である。
複数の係止片72は、収容筒部本体71の容器本体4側と逆側(上側)の端部に収容筒部本体71の周方向に沿って互いに隙間を空けて形成されている。複数の係止片72は、中栓部10のうち流通孔11eが形成された部分、すなわち内ベース部11bよりも容器本体4側と逆側(上側)に位置している。収容筒部70の内部と注出孔26とは、係止片72同士の周方向の隙間を通じて連通している。図3に示すように、複数の係止片72は、例えば、周方向に沿って一周に亘って等間隔に配置されている。係止片72は、例えば、4つ設けられている。周方向に隣り合う係止片72同士の隙間は、例えば、係止片72の周方向の寸法以上である。周方向に隣り合う係止片72同士の隙間は、摺動体80の直径よりも小さい。
係止片72は、図1に示すように、収容筒部本体71から上方に延びている。より詳細には、係止片72は、収容筒部本体71の径方向内周縁部71aから上方に延びている。係止片72の上下方向の寸法は、例えば、摺動体80の半径よりも大きい。係止片72の上下方向の寸法は、例えば、摺動体80の直径と同じである。係止片72は、収容筒部本体71から上方に延びる延伸部72aと、延伸部72aの上側の端部から径方向内側に突出する突起部72bと、を有する。
延伸部72aの上側の端部は、係止片72の上側の端部である。延伸部72aの上側の端部は、例えば、支持突起25の下側の端部と上下方向においてほぼ同じ位置に位置している。複数の係止片72の各延伸部72aによって囲まれる内側には、摺動体80を上下方向に移動可能に収容可能である。
複数の係止片72の各突起部72bは、上下方向に見て摺動体80と重なっている。突起部72bによって摺動体80が収容筒部70の上側の開口から抜け出ることが規制されている。
摺動体80は、収容筒部70内に上下方向に移動可能に収容され、弁座部70aの内周面上に上方に向けて離反可能に着座している。図示の例では、摺動体80は、球状に形成されたいわゆるボール弁とされている。摺動体80の外径は、収容筒部70のうち弁座部70aよりも上方に位置する部分の内径よりも小さい。これにより、収容筒部70の内周面と摺動体80との間には僅かな隙間が設けられ、当該隙間を介して収容筒部70内を内容物または空気が流通可能となっている。
摺動体80は、内容物を注出するにあたって注出容器1を例えば傾倒または上下反転させたときに、自重により弁座部70aから離れる向きに移動し、注出容器1を元の正立姿勢に戻したときに、自重により弁座部70aに近付く向きに移動する。これにより、内容物の注出後、注出容器1を元の正立姿勢に戻したときに、ベース部11の上方に残留した内容物を収容筒部70の内部に引き込むことができ、いわゆるサックバック効果により液だれを回避することが可能とされている。
摺動体80は、例えば、弁座部70aから離れる向きに移動した際、係止片72の突起部72bに接触するよりも先に、支持突起25の先端部(下端部)に接触する。本実施形態においては、支持突起25の先端部と係止片72の下端部との上下方向の距離は、摺動体80の半径よりも大きい。そのため、図1において二点鎖線で示すように摺動体80が支持突起25に接触するまで上方に移動した場合には、球状の摺動体80の中心が係止片72の下端部よりも上方に位置する。これにより、収容筒部本体71の内部のうち摺動体80よりも下方に位置する部分と係止片72同士の周方向の隙間とが、摺動体80と収容筒部70の内周面との隙間を介さずに連通する。支持突起25に接触した状態において摺動体80は、複数の係止片72の内側に収容された状態となる。
弁部材60は、中栓部10とキャップ本体20の天壁部22との上下方向の間に設けられている。本実施形態において弁部材60は、注出弁40と、空気弁50と、を有している。
なお、例えば外気導入孔23の大きさを小さくする等して、空気弁50を設けなくても、外容器6をスクイズ変形したときに、外容器6と内容器5との間の空気が外気導入孔23から実質的に流出しない構成を採用してもよい。
注出弁40は、流通孔11eを開放可能に閉塞する。これにより、注出弁40は、中栓部10の流通孔11eを通じた注出孔26と内容器5内との連通、遮断を切替える。本実施形態において注出弁40は、後述する筒体部51の内周面から径方向の内側に突出している。注出弁40は、収容筒部70を囲む円環板状である。注出弁40は、上下方向に弾性変形可能な弾性体である。注出弁40の径方向内周縁部は、径方向内側に向かうに従って下方に向けて湾曲する湾曲部41となっている。湾曲部41は、収容筒部本体71の径方向外周縁部71bの上端面に、上方に離反可能に配置されている。
本実施形態において注出弁40は、収容筒部70と立ち上がり筒部14および筒体部51との径方向の間、すなわち環状空洞部73を上方から覆って開放可能に閉塞している。これにより、本実施形態において注出弁40は、環状空洞部73を容器本体4側と逆側から開放可能に閉塞することによって、内ベース部11bのうち収容筒部70と立ち上がり筒部14との径方向の間に位置する部分に形成された流通孔11eを開放可能に閉塞している。本実施形態において注出弁40は、湾曲部41がキャップ本体20の中心軸方向(上下方向)において容器本体4側と逆側(上側)に移動することで、環状空洞部73を上方に開放し、流通孔11eを開放する。
注出弁40は、外容器6のスクイズ変形に伴い内容器5の内圧が上昇した際に弾性変形し、湾曲部41が収容筒部70の径方向外周縁部71bの上端面から上方に離反する。これにより、外容器6のスクイズ変形時に、流通孔11eを開放させて、注出孔26と内容器5内とを連通させるとともに、内容物を注出孔26から注出させることが可能とされている。
なお、注出弁40としては、外容器6のスクイズ変形時に流通孔11eを開放できればよく、上記構成以外の弁構造を採用してもよい。
空気弁50は、下端部が中栓部10の連結筒部11c内に嵌合され、上端部がキャップ本体20の垂下筒24内に嵌合された筒体部51と、筒体部51の外周面から径方向の外側に向けて突出し、径方向の外端部が自由端とされた弾性変形可能な環状の弁体52と、を有している。筒体部51の下端部は、例えば、連結筒部11cと立ち上がり筒部14との径方向の間に嵌合されている。
弁体52は、径方向の外端部が周方向の全周にわたってキャップ本体20の天壁部22の下面に離反可能に接触しており、外気導入孔23を下方から開放可能に閉塞している。弁体52は、外気導入孔23を通じたキャップ本体20の外部からキャップ本体20の内部への空気の流入を許容し、かつ外気導入孔23を通じたキャップ本体20の内部からキャップ本体20の外部への空気の流出を規制する逆止弁として機能する。外気導入孔23を通じてキャップ本体20の外部からキャップ本体20の内部に流入した空気は、中栓部10の連絡孔11d、キャップ本体20の連通溝21a、および外容器6の吸気孔8を通じて、内容器5と外容器6との間に流入する。
なお、本実施形態において注出弁40と空気弁50とは一体に形成された構成としたが、注出弁40と空気弁50とを互いに別部材としてもよい。
以上の構成において、内容物を注出するには、まず、指かけ部35を引き上げて、若しくは押し上げて蓋体30をヒンジ部34回りに上方に回動させ、注出孔26を開放させた後に、例えば注出容器1を傾倒または上下反転させながら、外容器6をスクイズ変形(弾性変形)させる。これにより、内容器5が外容器6とともに変形して減容するので、内容器5の内圧が上昇する。このとき、収容筒部70内の摺動体80は、図4に示すように、弁座部70aから離れる向きに移動する。すると、開放された開口部70bから、内容器5の内部に収容された内容物が収容筒部70内に流入する。収容筒部70内に流入した内容物は、収容筒部70における係止片72同士の周方向の隙間、または収容筒部70の上側の開口部を通じて注出孔26へと流れる。これにより、収容筒部70内を介して、注出孔26から内容物を注出することができる。なお、図4では、注出容器1を上下反転させた状態を示している。
また、外容器6をある程度強く押圧して大きくスクイズ変形させた場合等、内容器5の内圧が比較的大きく上昇した場合には、注出弁40が弾性変形し、湾曲部41が収容筒部70における径方向外周縁部71bの上端面から離反するので、流通孔11eが開放されて注出孔26と内容器5の内部とが流通孔11eを通じて連通する。これにより、内容器5の内部に収容された内容物を、流通孔11eを介して、注出孔26から外部に注出することもできる。したがって、収容筒部70内を単位時間当たりに流通可能な内容物の量よりも多量の内容物を単位時間当たりに注出することができる。本実施形態では、流通孔11eは内ベース部11bのうち収容筒部70と立ち上がり筒部14との径方向の間に位置する部分に設けられているため、内容物は、流通孔11eから収容筒部70と立ち上がり筒部14との径方向の間に設けられた環状空洞部73を通じて注出される。
容器本体4のスクイズ変形を停止または解除することで、内容器5の内圧の上昇が停止または低下すると、内容物の注出が停止される。また、上述したように注出時において注出弁40が流通孔11eを開放した状態となっていた場合には、注出弁40が復元変形し、湾曲部41が収容筒部70における径方向外周縁部71bの上端面に着座する。これにより、流通孔11eが再び閉塞される。
また、容器本体4のスクイズ変形を解除することで、外容器6が復元変形し始めるので、外容器6と内容器5との間に負圧が生じる。すると、この負圧が吸気孔8、連通溝21a、および連絡孔11dを通じて空気弁50に作用するので、弁体52における径方向の外端部が、天壁部22の下面から下方に向けて離間し、外気導入孔23を開放する。これにより、外気導入孔23を通じてキャップ本体20の外部から空気が流入し、この空気が、連絡孔11d、連通溝21aおよび吸気孔8を通じて内容器5と外容器6との間に流入する。
その結果、外容器6が復元変形したとしても、内容器5を外容器6の内面から離間させて減容変形させたままの状態にしておくことができる。
また、容器本体4のスクイズ変形の解除にあわせて容器本体4を正立姿勢に戻すことで、収容筒部70内の摺動体80を、自重により弁座部70aに近付く向きに移動させて、弁座部70aに着座させる。これにより、摺動体80の移動に伴うサックバック効果によって、ベース部11の上方に内容物が残留したとしても、その残留した内容物を収容筒部70内に引き込むことができる。したがって、残留内容物が注出筒19を通じて外部に漏れ難く、液だれを抑制することができる。
なお、内容器5の内圧上昇を利用して、収容筒部70内の摺動体80を、弁座部70aから離れる向きに移動させることも可能であるので、内容物の注出時に必ずしも注出容器1を傾倒または上下反転させる必要はない。
また、注出容器1を上下反転させた際の内容物の液面が、図4に示す仮想線ILの位置以下になると、収容筒部70の開口部70bが内容物から露出する。すなわち、開口部70bが、容器本体4内の空気に露出する。仮想線ILは、上下方向と直交し、収容筒部70の開口部70bと同じ上下方向位置を通る仮想線である。
この場合、容器本体4をスクイズ変形させた際に、容器本体4内の空気が収容筒部70の開口部70bから注出孔26へと抜け出るため、容器本体4内の圧力が上昇しにくくなる。そのため、上述したように外容器6をある程度強く押圧する等により容器本体4を比較的大きくスクイズ変形させても、注出弁40を開放できず、内容物を注出孔26から注出できなくなる場合がある。したがって、注出容器1を上下反転させた際に、液面が仮想線ILの位置となる量の内容物が残留したまま、内容物を外部に注出できなくなる場合があった。
そのため、容器本体4内に残留する内容物の量を少なくするためには、収容筒部70の開口部70bの上下方向位置をできる限り容器本体4側とは逆側、すなわち図1における上側に配置することが好ましい。言い換えれば、図4のように注出容器1を倒立させた際に、仮想線ILの位置をできる限り下げることが好ましい。しかし、この場合、収容筒部70の上下方向の寸法が短くなりやすく、収容筒部70内における摺動体80の上下方向のストローク量が小さくなりやすい。そのため、サックバック機能が低下する虞があった。
これに対して本実施形態によれば、収容筒部70は、収容筒部本体71の周方向に沿って互いに隙間を空けて形成された複数の係止片72を有し、複数の係止片72は、中栓部10のうち流通孔11eが形成された部分よりも容器本体4側と逆側(上側)に位置する。そのため、複数の係止片72によって、収容筒部70全体の上下方向の寸法を維持しつつ、ベース部11から容器本体4側に突出する収容筒部70の突出長さを小さくできる。これにより、収容筒部70全体がベース部11から容器本体4側に突出している場合に比べて、収容筒部70の開口部70bの位置を容器本体4側と逆側(上側)に配置することができる。すなわち、注出容器1を倒立させた際に、仮想線ILの位置をより下げることができる。したがって、容器本体4内の内容物の量が比較的少なくなっても、注出容器1を倒立させた際に開口部70bが空気に露出しにくくできる。そのため、本実施形態によれば、収容筒部70内における摺動体80のストローク量を確保してサックバック機能を好適に維持しつつ、容器本体4内に残留する内容物の量を低減できる。
また、本実施形態によれば、収容筒部70の内部と注出孔26とは、係止片72同士の周方向の隙間を通じて連通している。そのため、収容筒部70内に流入した内容物を、係止片72同士の周方向の隙間を介して、注出孔26へと好適に流すことができる。したがって、本実施形態によれば、容器本体4内に残留する内容物の量を低減でき、かつ、収容筒部70内を介した内容物の注出を円滑に行うことができる。係止片72同士の周方向の隙間の大きさを調整することにより、収容筒部70内から係止片72同士の周方向の隙間を通じて注出される内容物の量を調整可能である。
また、本実施形態によれば、係止片72の上下方向の寸法は、摺動体80の半径よりも大きい。そのため、例えば図1に二点鎖線で示すように、摺動体80の中心が係止片72の下端部よりも上方に位置した状態で、摺動体80を収容筒部70内に収容可能となる。これにより、収容筒部本体71の内部のうち摺動体80よりも下方に位置する部分と係止片72同士の周方向の隙間とを直接的に連通させることができる。したがって、摺動体80の中心が係止片72の下端部よりも上方に位置することで、開口部70bから収容筒部70内に流入した内容物を、摺動体80と収容筒部70の内周面との僅かな隙間を介さずに、係止片72同士の周方向の隙間に流すことができる。そのため、収容筒部70内に流入した内容物を、係止片72同士の周方向の隙間を介して、注出孔26へとより好適に流すことができる。したがって、本実施形態によれば、収容筒部70内を介した内容物の注出をより円滑に行うことができる。
また、本実施形態によれば、収容筒部本体71のうちベース部11から容器本体4側(下側)に突出する部分の上下方向の寸法は、摺動体80の直径以下である。そのため、収容筒部70の開口部70bの位置を好適に上側にしやすく、注出容器1を倒立させた際の仮想線ILの位置を好適に下げることができる。したがって、容器本体4内に残留する内容物の量を好適に低減しやすい。
なお、摺動体80が収容筒部70内を上下方向に移動することでサックバック効果により液だれを回避することが可能であるならば、収容筒部70の上下方向の長さを図1に示す収容筒部70より短くしてもよい。この場合、開口部70bの位置をより上側に配置できるため、容器本体4内に残留する内容物の量をより低減できる。
また、本実施形態によれば、収容筒部70のうちベース部11から容器本体4側と逆側に延びる部分の周囲には、収容筒部70を囲む環状であり、流通孔11eに連通する環状空洞部73が形成されている。また、注出弁40は、環状空洞部73を容器本体4側と逆側から開放可能に閉塞することによって、流通孔11eを開放可能に閉塞している。そのため、容器本体4をスクイズ変形させた際、注出弁40は、環状空洞部73内の内容物または空気を介して開放される向きに力を受ける。これにより、例えば注出弁40によって流通孔11eを直接的に閉塞する場合に比べて、注出弁40の受圧面積を大きくしやすい。したがって、容器本体4内の空気が収容筒部70の開口部70bから注出孔26へと抜け出る場合であっても、外容器6をある程度強く押圧する等により容器本体4を比較的大きくスクイズ変形させることで、注出弁40を開放しやすくできる。そのため、注出容器1を上下反転させた際に液面が仮想線ILの位置以下となった場合、すなわち注出容器1を倒立させた際に収容筒部70の開口部70bが空気に露出した場合であっても、注出弁40を開放させて、流通孔11eを通じて内容物を注出しやすくできる。これにより、容器本体4内に残留する内容物の量をより低減できる。
また、本実施形態によれば、中栓部10は、収容筒部70から径方向の外側に広がり容器本体4の内部に面する平坦面11fを有し、流通孔11eは、平坦面11fに開口している。そのため、流通孔11e内に内容物を流入させやすくでき、流通孔11eを通じて内容物を注出させやすくできる。これにより、容器本体4内に残留する内容物の量をより低減できる。
また、本実施形態によれば、開口部70bの内径は、収容筒部70のうち内側に摺動体80を収容可能な部分の内径の1/4以上である。そのため、開口部70bの内径を比較的大きくできる。これにより、容器本体4内の内容物が開口部70bから収容筒部70内に入りやすくなり、収容筒部70内を介して内容物を注出しやすくできる。したがって、容器本体4をスクイズ変形させる際に、容器本体4を押圧する力を小さくできる。そのため、容器本体4をスクイズ変形させやすくでき、使用者の利便性を向上できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、以下の構成を採用することもできる。
収容筒部は、収容筒部本体と、複数の係止片と、を有しているならば、特に限定されない。収容筒部は、中栓部とは別の部材に設けられていてもよい。
収容筒部本体は、ベース部から容器本体側と逆側に突出する部分を有しなくてもよい。この場合、例えば、複数の係止片がベース部から容器本体側と逆側に突出する構成であってもよい。
係止片の上下方向の寸法は、特に限定されない。係止片の上下方向の寸法は、摺動体の半径以下であってもよい。係止片同士の周方向の隙間は、どのような大きさであってもよい。係止片の数は、2つ以上であれば、特に限定されない。複数の係止片は、周方向に沿って非等間隔に配置されてもよい。
摺動体は、収容筒部内を上下方向に摺動自在であれば、ボール弁以外の構造であってもよい。
上述した実施形態において、例えば、連結筒部11cおよび立ち上がり筒部14が内ベース部11bよりも下方に突出していてもよい。この構成では、例えば、連結筒部11cの下端部と立ち上がり筒部14の下端部とを繋ぐ環状の底部が設けられ、内ベース部11bの径方向外縁部は、立ち上がり筒部14の上下方向の中間部に繋げられる。この構成において、連結筒部11cの下端部および立ち上がり筒部14の下端部は、例えば、収容筒部70の下端部と上下方向において同じ位置に配置される。言い換えれば、連結筒部11cの下端部と立ち上がり筒部14の下端部とを繋ぐ環状の底部の下面が、開口部70bと上下方向において同じ位置に配置される。この構成において、連結筒部11cおよび立ち上がり筒部14は、収容筒部70のうち内ベース部11bよりも下方に突出した部分の径方向外側に位置し、収容筒部70のうち内ベース部11bよりも下方に突出した部分を周方向に囲む。この構成において、連結筒部11cと立ち上がり筒部14との径方向の間に嵌合された筒体部51の下端部は、例えば、内ベース部11bよりも下方に位置する。
なお、この構成において、連結筒部11cの下端部および立ち上がり筒部14の下端部は、収容筒部70の下端部より上方に位置してもよいし、収容筒部70の下端部より下方に位置してもよい。言い換えれば、連結筒部11cの下端部と立ち上がり筒部14の下端部とを繋ぐ環状の底部の下面は、開口部70bより上方に位置してもよいし、開口部70bより下方に位置してもよい。
以上、本明細書において説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、相互に組み合わせることができる。
1…注出容器、2…注出キャップ、4…容器本体、4a…口部、5…内容器、6…外容器、8…吸気孔、10…中栓部、11…ベース部、11e…流通孔、11f…平坦面、20…キャップ本体、22…天壁部、26…注出孔、40…注出弁、70…収容筒部、70b…開口部、71…収容筒部本体、72…係止片、73…環状空洞部、80…摺動体、O…中心軸

Claims (2)

  1. 内容物が収容されると共に内容物の減少に伴いしぼみ変形する内容器、および前記内容器が内装された外容器を有する容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着される注出キャップと、
    を備え、
    前記外容器には、前記内容器との間に外気を吸入する吸気孔が形成され、
    前記注出キャップは、
    注出孔が形成された天壁部を有する有頂筒状のキャップ本体と、
    前記容器本体の内部と前記注出孔とを連通する流通孔が形成され、前記口部を閉塞する中栓部と、
    前記流通孔を開放可能に閉塞する注出弁と、
    前記キャップ本体の中心軸方向に延びる筒状に形成され、前記容器本体側の端部が前記容器本体の内部に位置する開口部であり、かつ、内部が前記注出孔と連通する収容筒部と、
    前記収容筒部の内部に前記中心軸方向に摺動自在に収容された摺動体と、
    を有し、
    前記収容筒部は、
    収容筒部本体と、
    前記収容筒部本体の前記容器本体側と逆側の端部に前記収容筒部本体の周方向に沿って互いに隙間を空けて形成された複数の係止片と、
    を有し、
    前記複数の係止片は、前記中栓部のうち前記流通孔が形成された部分よりも前記容器本体側と逆側に位置し、
    前記収容筒部の内部と前記注出孔とは、前記係止片同士の周方向の隙間を通じて連通しており、
    前記中栓部は、前記流通孔が形成されたベース部を有し、
    前記収容筒部本体は、
    前記ベース部から前記容器本体側に突出する部分と、
    前記ベース部から前記容器本体側と逆側に突出する部分と、
    を有し、
    前記ベース部から前記容器本体側に突出する部分の前記中心軸方向の寸法は、前記ベース部から前記容器本体側と逆側に突出する部分の前記中心軸方向の寸法よりも小さく、
    前記収容筒部本体のうち前記ベース部から前記容器本体側と逆側に突出する部分の周囲には、前記収容筒部本体を囲む環状であり、前記流通孔に連通する環状空洞部が形成され、
    前記環状空洞部は、前記注出弁と前記流通孔との前記中心軸方向の間に設けられ、
    前記注出弁は、前記環状空洞部を前記容器本体側と逆側から開放可能に閉塞することによって、前記流通孔を開放可能に閉塞し、
    前記注出弁のうち前記環状空洞部と接する面の面積は、前記流通孔のうち前記環状空洞部内に開口する部分の開口面積よりも大きいことを特徴とする注出容器。
  2. 前記中栓部は、前記収容筒部から径方向の外側に広がり前記容器本体の内部に面する平坦面を有し、
    前記流通孔は、前記平坦面に開口していることを特徴とする請求項に記載の注出容器。
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