JP7475242B2 - 注出容器 - Google Patents
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Description
この構成によれば、容器本体をスクイズ変形させた際、注出弁は、環状空洞部内の内容物または空気を介して開放される向きに力を受ける。これにより、例えば注出弁によって流通孔を直接的に閉塞する場合に比べて、注出弁の受圧面積を大きくしやすい。したがって、容器本体内の空気が収容筒部の開口部から注出孔へと抜け出る場合であっても、外容器をある程度強く押圧する等により容器本体を比較的大きくスクイズ変形させることで、注出弁を開放しやすくできる。そのため、注出容器を倒立させた際に収容筒部の開口部が空気に露出した場合であっても、注出弁を開放させて、流通孔を通じて内容物を注出しやすくできる。これにより、容器本体内に残留する内容物の量をより低減できる。
この構成によれば、流通孔内に内容物を流入させやすくでき、流通孔を通じて内容物を注出させやすくできる。これにより、容器本体内に残留する内容物の量をより低減できる。
以下、上下方向と直交する方向のうち図1に示すX軸に沿う方向を前後方向と呼び、上下方向および前後方向に直交する方向(Y軸方向)を左右方向と呼ぶ。前後方向のうち中心軸Oに対してヒンジ部34が位置している側(-X側)を後側または後方と呼び、これとは逆側(+X側)を前側または前方と呼ぶ。
キャップ本体20の装着筒部21は、容器本体4の口部4aに密に外嵌されている。装着筒部21の下端部は、容器本体4の被シール部7に、周方向の全周にわたって気密に接触したシール部21bとなっている。装着筒部21の内周面には、上下方向に延び、後述する外気導入孔23と吸気孔8とを連通する連通溝21aが、周方向に間隔をあけて複数形成されている。装着筒部21は、例えば、口部4aに螺着されている。
天壁部22のうち外気導入孔23より径方向の内側に位置する部分には、下方に向けて突出し、下方から見て注出孔26の下端開口を囲う垂下筒24が形成されている。
頂壁部32には、下方に向けて突出し、注出筒19内に密に着脱可能に嵌合された栓部33が形成されている。栓部33は筒状に形成されている。
周壁部31は、キャップ本体20における装着筒部21の上端部に着脱可能に外嵌されている。周壁部31は、ヒンジ部34を介して装着筒部21に連結されている。これにより、蓋体30は、ヒンジ部34回りに上下に回動可能に設けられており、この回動に伴って栓部33を注出筒19に対して着脱させて、注出孔26を開閉する。周壁部31の下端部における前端部には、前方に突出する指かけ部35が設けられている。
中栓部10は、キャップ本体20の装着筒部21の内側に固定されている。中栓部10は、容器本体4の口部4aの上端開口部を覆うベース部11と、ベース部11から上方に延びる固定筒部15と、ベース部11から下方に延びる嵌合筒部16と、を有している。
本実施形態において内ベース部11bは、収容筒部70を径方向の外側から囲む環状である。内ベース部11bには、上方に向けて突出し、連結筒部11cの径方向の内側に位置する立ち上がり筒部14が形成されている。立ち上がり筒部14の上端部は、例えば、外ベース部11aの下面よりも上方に位置し、外ベース部11aの上面よりも下方に位置している。
収容筒部本体71は、上下方向に延びる円筒状である。本実施形態において収容筒部本体71は、内ベース部11bから中心軸方向(上下方向)の両側に突出している。つまり、本実施形態において収容筒部本体71は、ベース部11から容器本体4側に突出する部分と、ベース部11から容器本体4側と逆側に突出する部分と、を有している。
複数の係止片72の各突起部72bは、上下方向に見て摺動体80と重なっている。突起部72bによって摺動体80が収容筒部70の上側の開口から抜け出ることが規制されている。
なお、例えば外気導入孔23の大きさを小さくする等して、空気弁50を設けなくても、外容器6をスクイズ変形したときに、外容器6と内容器5との間の空気が外気導入孔23から実質的に流出しない構成を採用してもよい。
なお、注出弁40としては、外容器6のスクイズ変形時に流通孔11eを開放できればよく、上記構成以外の弁構造を採用してもよい。
なお、本実施形態において注出弁40と空気弁50とは一体に形成された構成としたが、注出弁40と空気弁50とを互いに別部材としてもよい。
その結果、外容器6が復元変形したとしても、内容器5を外容器6の内面から離間させて減容変形させたままの状態にしておくことができる。
なお、内容器5の内圧上昇を利用して、収容筒部70内の摺動体80を、弁座部70aから離れる向きに移動させることも可能であるので、内容物の注出時に必ずしも注出容器1を傾倒または上下反転させる必要はない。
なお、摺動体80が収容筒部70内を上下方向に移動することでサックバック効果により液だれを回避することが可能であるならば、収容筒部70の上下方向の長さを図1に示す収容筒部70より短くしてもよい。この場合、開口部70bの位置をより上側に配置できるため、容器本体4内に残留する内容物の量をより低減できる。
収容筒部は、収容筒部本体と、複数の係止片と、を有しているならば、特に限定されない。収容筒部は、中栓部とは別の部材に設けられていてもよい。
収容筒部本体は、ベース部から容器本体側と逆側に突出する部分を有しなくてもよい。この場合、例えば、複数の係止片がベース部から容器本体側と逆側に突出する構成であってもよい。
摺動体は、収容筒部内を上下方向に摺動自在であれば、ボール弁以外の構造であってもよい。
なお、この構成において、連結筒部11cの下端部および立ち上がり筒部14の下端部は、収容筒部70の下端部より上方に位置してもよいし、収容筒部70の下端部より下方に位置してもよい。言い換えれば、連結筒部11cの下端部と立ち上がり筒部14の下端部とを繋ぐ環状の底部の下面は、開口部70bより上方に位置してもよいし、開口部70bより下方に位置してもよい。
Claims (2)
- 内容物が収容されると共に内容物の減少に伴いしぼみ変形する内容器、および前記内容器が内装された外容器を有する容器本体と、
前記容器本体の口部に装着される注出キャップと、
を備え、
前記外容器には、前記内容器との間に外気を吸入する吸気孔が形成され、
前記注出キャップは、
注出孔が形成された天壁部を有する有頂筒状のキャップ本体と、
前記容器本体の内部と前記注出孔とを連通する流通孔が形成され、前記口部を閉塞する中栓部と、
前記流通孔を開放可能に閉塞する注出弁と、
前記キャップ本体の中心軸方向に延びる筒状に形成され、前記容器本体側の端部が前記容器本体の内部に位置する開口部であり、かつ、内部が前記注出孔と連通する収容筒部と、
前記収容筒部の内部に前記中心軸方向に摺動自在に収容された摺動体と、
を有し、
前記収容筒部は、
収容筒部本体と、
前記収容筒部本体の前記容器本体側と逆側の端部に前記収容筒部本体の周方向に沿って互いに隙間を空けて形成された複数の係止片と、
を有し、
前記複数の係止片は、前記中栓部のうち前記流通孔が形成された部分よりも前記容器本体側と逆側に位置し、
前記収容筒部の内部と前記注出孔とは、前記係止片同士の周方向の隙間を通じて連通しており、
前記中栓部は、前記流通孔が形成されたベース部を有し、
前記収容筒部本体は、
前記ベース部から前記容器本体側に突出する部分と、
前記ベース部から前記容器本体側と逆側に突出する部分と、
を有し、
前記ベース部から前記容器本体側に突出する部分の前記中心軸方向の寸法は、前記ベース部から前記容器本体側と逆側に突出する部分の前記中心軸方向の寸法よりも小さく、
前記収容筒部本体のうち前記ベース部から前記容器本体側と逆側に突出する部分の周囲には、前記収容筒部本体を囲む環状であり、前記流通孔に連通する環状空洞部が形成され、
前記環状空洞部は、前記注出弁と前記流通孔との前記中心軸方向の間に設けられ、
前記注出弁は、前記環状空洞部を前記容器本体側と逆側から開放可能に閉塞することによって、前記流通孔を開放可能に閉塞し、
前記注出弁のうち前記環状空洞部と接する面の面積は、前記流通孔のうち前記環状空洞部内に開口する部分の開口面積よりも大きいことを特徴とする注出容器。 - 前記中栓部は、前記収容筒部から径方向の外側に広がり前記容器本体の内部に面する平坦面を有し、
前記流通孔は、前記平坦面に開口していることを特徴とする請求項1に記載の注出容器。
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