JP7031992B2 - 二重容器用キャップ - Google Patents

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本発明は、二重容器用キャップに関する。
化粧水などの化粧料や、シャンプー、リンス、液体石鹸などのトイレタリーや、食品調味料などの食品や、その他の液状の内容物を収容する二重容器本体と、二重容器本体の口部に装着されるキャップとで構成される二重容器が知られている。このような二重容器においては、二重容器本体は、内容物の収容空間を形成する減容変形可能(容積を減少させるように変形可能)な内層体と、内層体を取り囲む外層体と、口部に設けられ内層体と外層体との間に外気を導入する外気導入口と、を備えている。また、キャップは、例えば特許文献1に記載されるように、口部の外周面と係合する装着筒壁と装着筒壁に連結するとともに口部を上方から覆う天面部とを有するキャップ本体部材と、口部と天面部との間に配置される中栓部材と、天面部と中栓部材との間に配置されるとともに吐出弁体と空気弁体とを有する弁部材と、サクションバック用の玉弁と、を備えることがある。
特許文献1に記載される二重容器用キャップでは、天面部と弁部材と中栓部材とにより、内容物を吐出する吐出路と、吐出路及び収容空間から隔てられるとともに外気を天面部に設けられた外気流入口から外気導入口に向けて流入させる外気流入路とが区画されている。また、中栓部材は、吐出路の入口を包囲するとともに吐出弁体が着座可能な吐出弁座と、吐出弁座に隣接する部分から垂下する筒状をなす垂下筒と、を有している。垂下筒は、吐出路に連通するサクションバック用の空間を区画しており、当該空間にはサクションバック用の玉弁が配置されている。弁部材は、吐出路と外気流入路とを隔てる筒壁を有しており、筒壁の内周面には吐出弁体が連結しており、筒壁の外周面には環状の空気弁体の内周縁が連結している。天面部は、吐出路及び外気流入口を含む部分全体を包囲するとともに空気弁体が着座可能な空気弁座を有している。
このような二重容器用キャップによれば、二重容器を傾倒させて外層体をスクイズ(圧搾操作)することにより、空気弁体によって空気の漏れを抑制しながら内層体をスムーズに減容変形させて、収容空間に収容された内容物を、吐出路の出口(吐出口)から吐出することができる。また、スクイズを解除することにより、外気が外気流入路を通って外気導入口から内層体と外層体との間に導入されるので、内層体の減容変形を維持したままで外層体を復元させることができる。このように、二重容器本体を用いて収容空間内の内容物を空気と置換せずに吐出する構成により収容空間内の内容物と外気との接触を抑制し内容物の品質を良好に維持することができる。
特開2018-58594号公報
特許文献1に記載されるような二重容器用キャップは、部材構成及び各部材の形状等を工夫することにより小型化が図られているが、容器の意匠性向上等の観点からキャップのさらなる小型化が求められる場合がある。
したがって、本発明の目的は、小型化が可能な二重容器用キャップを提供することにある。
本発明の一態様に係る二重容器用キャップは、
内容物の収容空間を形成する減容変形可能な内層体と、前記内層体を取り囲む外層体と、筒状の口部に設けられ前記内層体と前記外層体との間に外気を導入する外気導入口と、を備える二重容器本体の前記口部に装着される二重容器用キャップであって、
前記口部の外周面と係合する装着筒壁と前記装着筒壁に連結するとともに前記口部を上方から覆う天面部とを有するキャップ本体部材と、
前記口部と前記天面部との間に配置される中栓部材と、
吐出弁部材と、
空気弁部材と、を備え、
前記天面部と前記中栓部材とにより、前記内容物を吐出する吐出路を区画する筒状の吐出筒が形成され、
前記吐出筒は、前記中栓部材に設けられ前記吐出弁部材が着座可能な吐出弁座を有し、
前記天面部は、外気流入口と、前記吐出路を包囲しないで前記外気流入口を包囲するとともに前記空気弁部材が着座可能な空気弁座と、を有し、
前記天面部と前記中栓部材とにより、前記吐出路及び前記収容空間から隔てられるとともに外気を前記外気流入口から前記外気導入口に向けて流入させる外気流入路が区画され、
前記中栓部材は、前記口部の上面に当接するとともに水平方向に延在する環状板状の外周縁部を有し、
前記中栓部材は、前記外周縁部から前記口部の内周面に沿って垂下する筒状の垂下筒と、前記垂下筒に連結する底壁と、前記底壁に連結するとともに前記吐出筒の下部を構成する下部筒壁と、を有する、ものである。
本発明に係る二重容器用キャップは、
前記中栓部材が、前記底壁から垂下する有底筒状の収容壁を有してもよく、
前記空気弁部材が、前記収容壁に収容される筒状の空気弁基部と、前記空気弁座に着座可能な空気弁体と、前記空気弁基部と前記空気弁体とを連結するとともに前記空気弁体を上方に付勢する弾性部と、を有してもよい。
本発明に係る二重容器用キャップは、前記弾性部が、1条以上のコイルばね状をなしてもよい。
本発明に係る二重容器用キャップは、前記下部筒壁の中心軸線である第1軸線、前記口部の中心軸線、及び前記収容壁の中心軸線である第2軸線が、この記載順に直線上に並んでいてもよい。
本発明に係る二重容器用キャップは、
前記天面部が、水平に延在する天壁を有してもよく、
前記天壁の底面には、前記中栓部材の前記外周縁部との間に前記外気流入路の一部を区画する空気溝が設けられてもよく、
前記天壁には、前記中栓部材の前記下部筒壁の外周面に全周に亘って密接するとともに前記吐出筒の上下方向中間部を構成する中間筒壁と、前記空気溝に連なる間欠部を有する間欠筒状をなすとともに前記中栓部材の前記垂下筒の内周面に嵌合する嵌合筒と、が垂設されてもよく、
前記中間筒壁が、前記中栓部材の前記垂下筒の内周面に嵌合してもよい。
本発明に係る二重容器用キャップは、前記吐出弁部材が、前記吐出筒内で前記吐出路に沿って移動可能な移動弁であってもよい。
本発明に係る二重容器用キャップは、前記吐出弁部材が、玉弁であってもよい。
本発明によれば、小型化が可能な二重容器用キャップを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る二重容器用キャップを備える二重容器を示す縦断面図である。 図1に示すキャップ本体部材の天面部の底面図である。 図1に示す中栓部材の上面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る二重容器用キャップ1について詳細に例示説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る二重容器用キャップ1(以下、キャップ1ともいう)は、化粧水などの化粧料や、シャンプー、リンス、液体石鹸などのトイレタリーや、食品調味料などの食品や、その他の液状の内容物(図示省略)を収容する二重容器本体2の円筒状の口部7に装着されることで、二重容器3を構成している。
二重容器本体2は、内容物の収容空間Sを形成する減容変形可能(容積を減少させるように変形可能)な内層体4(内容器)と、内層体4を取り囲む外層体5(外容器)と、口部7に設けられ内層体4と外層体5との間に外気を導入する外気導入口6と、を備えている。内層体4は、内口部7aと内口部7aに連なる可撓性を有する袋状の収容部(図示省略)とを有している。外層体5は、内口部7aと協働して口部7を構成する外口部7bと外口部7bに連なるとともに可撓性及び復元性を有する胴部(図示省略)と胴部に連なる底部(図示省略)とを有している。また、本実施形態では、二重容器本体2は、外層体5の内側に内層体4が剥離可能に積層された積層剥離容器(デラミネーション容器)である。外層体5及び内層体4の材料には、相互に相溶性が低い樹脂を用いることができる。また、図示は省略するが、外層体5と内層体4との間に、上下方向に延在して外層体5と内層体4とを部分的に接合する、1本又は複数本の接着帯を設けてもよい。
なお、上下方向とは、二重容器3の正立状態を基準とする。すなわち、上方とは、図1における上方を意味し、下方とはその反対方向を意味する。また、縦断面とは、鉛直面による断面を意味する。
本実施形態では、二重容器本体2は、加熱溶融された積層パリソンを金型で挟み、内部に空気を吹き込んで積層剥離容器を形成する押出しブロー成形(EBM:Extrusion Blow Molding)によって形成されている。外層体5の材料には、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)又はポリプロピレン等を好適に用いることができ、LDPEを用いた場合には、特に高いスクイズ性(可撓性及び復元性)を得ることができる。また、内層体4の材料には、エチレン-ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)又はナイロンを好適に用いることができる。
二重容器本体2は、押出しブロー成形によって形成されるものに限られず、例えば、二重構造の有底筒状に形成されたプリフォームから積層剥離容器を形成する二軸延伸ブロー成形によって形成されてもよい。二軸延伸ブロー成形によって積層剥離容器を形成する場合、外層体5の材料にはポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリプロピレン等を用いてもよく、内層体4の材料にはポリプロピレン又はポリエチレンテレフタレート(PET)を用いてもよい。二重容器本体2は、積層剥離容器に限られず、例えば、外層体5と内層体4とを個別に形成して組み付けたものであってもよい。
口部7は、後述する拡径部8を含む2段円筒状をなしている。口部7の外周面には、キャップ1との係合部となる雄ねじ9が設けられている。なお、キャップ1との係合部は、雄ねじ9に限られず、例えば、打栓によってキャップ1を口部7に装着するための、例えば環状凸部等の係止部であってよい。本実施形態では、外気導入口6は、口部7の中心軸線Oを挟むように配置されるとともに外口部7bを貫通する2つの貫通孔からなっている。口部7の雄ねじ9には、外気導入口6と重なる部分を上下方向に亘って切欠く切欠き部9aが設けられている。本実施形態では切欠き部9aで空気の通路を構成しているが、切欠き部9aを設けずに、雄ねじ9と雌ねじ14aとの間の隙間で空気の通路を構成してもよい。口部7の下端部には、段差を形成する円筒状の拡径部8が設けられている。拡径部8は、外気導入口6より下方に設けられている。
キャップ1は、キャップ本体部材10、中栓部材11、吐出弁部材12及び空気弁部材13を備えている。キャップ本体部材10は、口部7の雄ねじ9と係合する雌ねじ14aを内周面に有する装着筒壁14と、装着筒壁14に連結するとともに口部7を上方から覆う天面部15と、蓋体16と、を備えている。装着筒壁14の下部は、口部7の拡径部8に全周に亘って密接している。蓋体16は、天面部15を上方から覆う閉鎖位置と天面部15を開放する開放位置との間で回動可能にヒンジ17を介して装着筒壁14の上端部に連結されている。しかし、蓋体16は、閉鎖位置と開放位置との間で移動可能な、キャップ本体部材10とは別の部材として構成されてもよい。キャップ本体部材10及び中栓部材11は、例えば、合成樹脂製であってよい。吐出弁部材12は、例えば、金属製又は合成樹脂製であってよい。空気弁部材13は、例えば、合成樹脂製又はゴム製であってよい。
天面部15と中栓部材11とにより、内容物を吐出する吐出路C1を区画する筒状の吐出筒18が形成されている。吐出筒18は、中栓部材11に設けられ吐出弁部材12が着座可能な吐出弁座19を有している。吐出弁部材12は、球状の玉弁である。しかし、吐出弁部材12は、玉弁以外の、吐出筒18内で吐出路C1に沿って移動可能な移動弁であってもよい。
天面部15は、外気流入口20と、吐出路C1を包囲しないで外気流入口20を包囲するとともに空気弁部材13が着座可能な空気弁座21と、を有している。天面部15と中栓部材11とにより、吐出路C1及び収容空間Sから隔てられるとともに外気を外気流入口20から外気導入口6に向けて流入させる外気流入路C2が区画されている。
図1及び図3に示すように、中栓部材11は、口部7の上面に当接するとともに水平方向に延在する円環状板状の外周縁部11aを有している。また、中栓部材11は、外周縁部11aから口部7の内周面に沿って垂下するとともに口部7の内周面に当接する円筒状の垂下筒11bを有している。垂下筒11bには水平方向に延在する底壁11cが連結している。底壁11cには、吐出筒18の下部を構成する下部筒壁11dの上下方向中間部が連結している。下部筒壁11dは、第1軸線X1を中心とし、下部に縮径部を有する円筒状をなしている。当該縮径部は、逆円錐状をなしており、その上面が吐出弁座19を構成している。下部筒壁11dの内周面における上端部には、吐出弁部材12との間に内容物が通過可能な隙間を形成可能な3つの溝11eが第1軸線X1の周方向に等間隔を空けて設けられている。溝11eの数、大きさ及び配置等は内容物の粘度等に合わせて適宜変更が可能である。底壁11cには、第2軸線X2を中心とする有底円筒状の収容壁11fが垂設されている。収容壁11fは、下部筒壁11dと隣接している。
空気弁部材13は、収容壁11fに圧入されて収容される円筒状の空気弁基部13aと、空気弁座21に着座可能な略円板状の空気弁体13bと、を有している。空気弁座21は、天面部15の底面に設けられ、第2軸線X2を中心とする円環状をなしている。また、外気流入口20は、天面部15を貫通する1つの貫通孔で構成されている。外気流入口20の下端部は、第2軸線X2を中心とする円形をなしている。外気流入口20の上端部は、水平方向においてヒンジ17に向かう方向に開口している。空気弁基部13aと空気弁体13bとは、2条のコイルばね状をなす(すなわち、共通の中心軸線を有する2つのコイルばねで構成される)弾性部13cによって連結されている。しかし、弾性部13cの条数は適宜変更が可能である。また、弾性部13cは、空気弁体13bを上方に付勢するように構成されていれば、コイルばね状以外のばね状をなしていてもよい。なお、空気弁部材13は、収容壁11fと同心状に配置されている。また、空気弁基部13aの底面は収容壁11fの上面に当接し、空気弁体13bの上面は空気弁座21に当接している。
図1~図2に示すように、天面部15は、装着筒壁14の上端部から水平に延在する天壁15aを有している。天壁15aの底面における外周縁部には、中栓部材11の外周縁部11aの外径より僅かに大きい内径と、中栓部材11の外周縁部11aの厚みと同等の厚みと、を有する円環状の段部15bが設けられている。天壁15aの底面には、中心軸線Oの周方向に等間隔を空けて4つの空気溝15cが設けられている。第1軸線X1、中心軸線O及び第2軸線X2は、この記載順に直線L上に並んでいる。4つの空気溝15cは、それぞれ、直線Lと45°の角をなす方向に延在するように配置されている。また、中栓部材11の外周縁部11aの上面は、天壁15aの底面に4つの空気溝15cを除く部分において当接している。天壁15aには、中栓部材11の垂下筒11bの内周面に嵌合する嵌合筒15dが垂設されている。嵌合筒15dは、4つの空気溝15cに連なる間欠部を有する間欠円筒状をなしている。すなわち、嵌合筒15dは、中心軸線Oの周方向に隣接する2つの空気溝15cの間で円弧状に延在する3つの部分壁22からなっている。3つの部分壁22は、中心軸線Oから視て第1軸線X1側と、中心軸線Oから視て直線Lに直交する両側と、に配置されている。3つの部分壁22は、それぞれ、中栓部材11の垂下筒11bの内周面に設けられた円環状の凹部23に嵌合する、中心軸線Oを中心とする円弧状の凸部24を有している。嵌合筒15dの下端部は、中栓部材11の底壁11cに当接している。
また、天壁15aには、中栓部材11の下部筒壁11dの外周面に全周に亘って密接するとともに吐出筒18の上下方向中間部を構成する、第1軸線X1を中心とする円筒状の中間筒壁15eが垂設されている。中間筒壁15eの外周面における、中心軸線Oから視て第1軸線X1側に位置する部分には、中栓部材11の凹部23に嵌合する、中心軸線Oを中心とする円弧状の凸部25が設けられている。中間筒壁15eの下端部は、中栓部材11の底壁11cに当接している。なお、本実施形態では、嵌合筒15dの3つの部分壁22に凸部24を設けるとともに中間筒壁15eに凸部25を設け、中栓部材11に凸部24及び凸部25と嵌合する凹部23を設けているが、この逆に、嵌合筒15dの3つの部分壁22に凹部を設けるとともに中間筒壁15eに凹部を設け、中栓部材11にこれらの凹部と嵌合する凸部を設けてもよい。
中間筒壁15eの内周面には、吐出弁部材12と当接することで吐出弁部材12のそれ以上の移動を阻止する3つのリブ状の弁押え15fが設けられている。弁押え15fは、第1軸線X1の周方向に等間隔を空けて配置されている。弁押え15fは、内容物が通過し易いように、下部筒壁11dの3つの溝11eと周方向の位置をずらして配置されている。なお、弁押え15fの数、大きさ及び配置等は、溝11eの数、大きさ及び配置等に合せて適宜変更が可能である。天壁15aは、吐出筒18の内周面を構成する、第1軸線X1を中心とする円形の開口15gを有している。開口15gには、閉鎖位置にある蓋体16の天板16aから垂下する円筒状の封止筒16bが全周に亘って密接している。また、天壁15aには、吐出筒18の上部を構成する筒状の上部筒壁15hが立設されている。上部筒壁15hの上端部により、吐出路C1の出口となる吐出口26が形成されている。
本実施形態に係る二重容器用キャップ1によれば、蓋体16を開き二重容器3を傾倒させて外層体5をスクイズすることにより、空気弁体13bによって空気の漏れを抑制しながら内層体4をスムーズに減容変形させて、収容空間Sに収容された内容物を、吐出路C1を通じて吐出口26から吐出することができる。このとき、吐出路C1は、自重及びスクイズによる収容空間S内の圧力上昇により吐出弁部材12が吐出弁座19から離れ、弁押え15fに当接する位置まで移動することで、内容物を吐出口26に向けて通過させることができる。
また、スクイズを解除して二重容器3を正立姿勢に戻すことで、外層体5の復元に伴うその内側の負圧化と吐出弁部材12の自重とにより、吐出弁部材12が吐出口26付近の内容物を引き戻しながら下降し、吐出弁座19に着座する。したがって、吐出口26での液垂れを抑制するサクションバック機能を発揮しつつ、収容空間Sの気密性を良好に維持することができる。また、外層体5の復元に伴うその内側の負圧化により、空気弁体13bが弾性部13cの付勢力に抗して下降し、空気弁座21から離れることで、外気を、外気流入口20から、外気流入路C2と、口部7の外周面と装着筒壁14の内周面との間の隙間と、外気導入口6と、を通じて内層体4と外層体5との間に導入することができるので、内層体4の減容変形を維持したままで外層体5を復元させることができる。
また、本実施形態に係る二重容器用キャップ1では、キャップ本体部材10の天面部15と中栓部材11とによって、吐出路C1を区画する筒状の吐出筒18が形成され、天面部15に、吐出路C1を包囲しないで外気流入口20を包囲する空気弁座21が設けられている。したがって、キャップ1を径方向に小型化することができる。
特に、本実施形態では、下部筒壁11dの第1軸線X1、口部7の中心軸線O、及び収容壁11fの第2軸線X2がこの記載順に直線L上に並んでいるので、キャップ1を径方向に効果的に小型化することができる。
また、本実施形態に係る二重容器用キャップ1では、嵌合筒15dと中間筒壁15eとが垂下筒11bの内周面に嵌合するので、キャップ1を径方向に効果的に小型化することができる。
また、本実施形態に係る二重容器用キャップ1では、中栓部材11が、環状板状の外周縁部11aを有するので、キャップ1を上下方向に小型化することができる。
また、本実施形態に係る二重容器用キャップ1では、中栓部材11が、外周縁部11aから口部7の内周面に沿って垂下する垂下筒11bと底壁11cと下部筒壁11dとを有するので、キャップ1を上下方向に効果的に小型化することができる。
また、本実施形態に係る二重容器用キャップ1では、空気弁部材が、収容壁11fに収容される空気弁基部13aと空気弁体13bと弾性部13cとを有するので、外層体5のスクイズ時に空気の漏れを安定して抑制でき、良好なスクイズ性を得ることができる。
また、本実施形態に係る二重容器用キャップ1では、弾性部13cが1条以上のコイルばね状をなすので、良好なスクイズ性を確保しつつ小型化を可能にすることができる。
また、本実施形態に係る二重容器用キャップ1では、吐出弁部材12が移動弁であるので、収容空間Sの良好な気密性に加えてサクションバック機能も得ることができる。
また、本実施形態に係る二重容器用キャップ1では、吐出弁部材12が玉弁であるので、キャップ1を径方向に効果的に小型化することができる。
前述した本実施形態は、本発明の実施形態の一例にすぎず、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 二重容器用キャップ
2 二重容器本体
3 二重容器
4 内層体
5 外層体
6 外気導入口
7 口部
7a 内口部
7b 外口部
8 拡径部
9 雄ねじ
9a 切欠き部
10 キャップ本体部材
11 中栓部材
11a 外周縁部
11b 垂下筒
11c 底壁
11d 下部筒壁
11e 溝
11f 収容壁
12 吐出弁部材
13 空気弁部材
13a 空気弁基部
13b 空気弁体
13c 弾性部
14 装着筒壁
14a 雌ねじ
15 天面部
15a 天壁
15b 段部
15c 空気溝
15d 嵌合筒
15e 中間筒壁
15f 弁押え
15g 開口
15h 上部筒壁
16 蓋体
16a 天板
16b 封止筒
17 ヒンジ
18 吐出筒
19 吐出弁座
20 外気流入口
21 空気弁座
22 部分壁
23 凹部
24 凸部
25 凸部
26 吐出口
S 収容空間
C1 吐出路
C2 外気流入路
O 中心軸線
X1 第1軸線
X2 第2軸線
L 直線

Claims (7)

  1. 内容物の収容空間を形成する減容変形可能な内層体と、前記内層体を取り囲む外層体と、筒状の口部に設けられ前記内層体と前記外層体との間に外気を導入する外気導入口と、を備える二重容器本体の前記口部に装着される二重容器用キャップであって、
    前記口部の外周面と係合する装着筒壁と前記装着筒壁に連結するとともに前記口部を上方から覆う天面部とを有するキャップ本体部材と、
    前記口部と前記天面部との間に配置される中栓部材と、
    吐出弁部材と、
    空気弁部材と、を備え、
    前記天面部と前記中栓部材とにより、前記内容物を吐出する吐出路を区画する筒状の吐出筒が形成され、
    前記吐出筒は、前記中栓部材に設けられ前記吐出弁部材が着座可能な吐出弁座を有し、
    前記天面部は、外気流入口と、前記吐出路を包囲しないで前記外気流入口を包囲するとともに前記空気弁部材が着座可能な空気弁座と、を有し、
    前記天面部と前記中栓部材とにより、前記吐出路及び前記収容空間から隔てられるとともに外気を前記外気流入口から前記外気導入口に向けて流入させる外気流入路が区画され、
    前記中栓部材は、前記口部の上面に当接するとともに水平方向に延在する環状板状の外周縁部を有し、
    前記中栓部材は、前記外周縁部から前記口部の内周面に沿って垂下する筒状の垂下筒と、前記垂下筒に連結する底壁と、前記底壁に連結するとともに前記吐出筒の下部を構成する下部筒壁と、を有する、二重容器用キャップ。
  2. 前記中栓部材は、前記底壁から垂下する有底筒状の収容壁を有し、
    前記空気弁部材は、前記収容壁に収容される筒状の空気弁基部と、前記空気弁座に着座可能な空気弁体と、前記空気弁基部と前記空気弁体とを連結するとともに前記空気弁体を上方に付勢する弾性部と、を有する、
    請求項に記載の二重容器用キャップ。
  3. 前記弾性部は、1条以上のコイルばね状をなす、請求項に記載の二重容器用キャップ。
  4. 前記下部筒壁の中心軸線である第1軸線、前記口部の中心軸線、及び前記収容壁の中心軸線である第2軸線が、この記載順に直線上に並んでいる、請求項2又は3に記載の二重容器用キャップ。
  5. 前記天面部は、水平に延在する天壁を有し、
    前記天壁の底面には、前記中栓部材の前記外周縁部との間に前記外気流入路の一部を区画する空気溝が設けられ、
    前記天壁には、前記中栓部材の前記下部筒壁の外周面に全周に亘って密接するとともに前記吐出筒の上下方向中間部を構成する中間筒壁と、前記空気溝に連なる間欠部を有する間欠筒状をなすとともに前記中栓部材の前記垂下筒の内周面に嵌合する嵌合筒と、が垂設され、
    前記中間筒壁は、前記中栓部材の前記垂下筒の内周面に嵌合する、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の二重容器用キャップ。
  6. 前記吐出弁部材は、前記吐出筒内で前記吐出路に沿って移動可能な移動弁である、請求項1~5のいずれか一項に記載の二重容器用キャップ。
  7. 前記吐出弁部材は、玉弁である、請求項に記載の二重容器用キャップ。
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