JP2017071407A - キャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】内容液を外部に吐出した後は使用者が手で操作することなく容器内を密封状態にする基本性能を維持した上で、その製造コストを抑制できるキャップを提供する。【解決手段】本キャップ1aは、容器口部12に装着されるキャップ本体2及び該キャップ本体2にヒンジ部3を介して連設される蓋体4と、キャップ本体2内に配置されるボール弁5とからなる2部材で構成され、キャップ本体2は、容器口部12からの内容液が吐出される筒状吐出部28と、該筒状吐出部28内から径方向内側に複数突設される案内壁部39と、該各案内壁部39の内壁面に沿って上下方向を所定区間移動自在に配置されるボール弁5と、筒状吐出部28の下端部に設けられ、ボール弁5が離脱または着座する弁座41とを備えているので、内容液を外部に吐出した後使用者が手で操作することなく容器内を密封状態にする基本性能を維持した上で、その製造コストを抑制することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、醤油等の内容液が充填される容器の容器口部に装着されるキャップに関するものである。
上述した内容液の使用後、キャップの締着が弱いと、容器内の密封状態を維持できず容器内に空気または菌類等が入り、内容液の酸化またはカビ等の繁殖をきたし劣化を早めるなどの問題があった。これを解決するために、容器口部に装着されるキャップには、容器の姿勢に応じて開弁して適量の内容液を使用でき、使用直後には、使用者が手でキャップを操作することなく容器内(容器の口部)を密封するものが要求されている。
そこで、特許文献1には、中栓、注出栓及び蓋体を備え、中栓において球状体が各縦リブ間に上下方向に移動自在に配置され、使用時には、容器を傾倒させれば、球状体が弁座から離脱することで内容液が収容空間を介して外部に吐出され、使用後は、容器を正立状態に戻せば、球状体が弁座に着座することで、容器内を密閉状態にすることができる容器が開示されている。
しかしながら、特許文献1の発明では、容器口を閉鎖する構成部材が、蓋体を含む注出栓、中栓及び球状体の独立した3部材から構成されており、特に、中栓の吐出通路の中心が容器口の中心に対して同心状に位置する場合には問題ないが、中栓の吐出通路の中心を容器口の中心に対して偏心させて構成する場合には、中栓上に注出栓を組み込む際その位置決め作業が煩雑になり、組立工数が増加する虞がある。また、位置決め作業を容易とするためには位置決め治具を備える必要がありこれもコストアップの原因となる。しかも、容器口を閉鎖する構成部材が3部材で構成されているので、部品点数も多くなり、トータル的な製造コストが大幅に高くなる虞がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、蓋体を含むキャップ本体とボール弁とからなる2部材で構成されたキャップであって、内容液の使用時には内容液をスムーズに外部に吐出することができ、使用後には使用者が手で操作することなく容器内を密封状態にする基本性能を維持した上で、その製造コストを抑制できるキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明は、容器口部に装着されるキャップであって、該キャップは、前記容器口部に装着されるキャップ本体及び該キャップ本体にヒンジ部を介して連設される蓋体と、前記キャップ本体内に配置されるボール弁とからなる2部材で構成され、前記キャップ本体は、上下方向に延び、前記容器口部からの内容液が吐出される吐出通路と、該吐出通路の内壁面から径方向内側に複数突設され、上下方向に延びる案内壁部と、該各案内壁部の内壁面に沿って上下方向を所定区間移動自在に配置される前記ボール弁と、前記吐出通路の下端部に設けられ、前記ボール弁が離脱または着座することで、前記吐出通路と前記容器口部との間を連通または遮断する弁座と、を備え、前記吐出通路の径方向中心は、前記キャップ本体の径方向中心に対して偏心していることを特徴とするものである。
請求項1の発明では、使用時には、容器を傾倒させれば、ボール弁が自重で弁座から離脱するように各案内壁部の内壁面に沿って移動することで、内容液が吐出通路内の隣接する案内壁部間を通って外部に吐出され、使用後は、容器を正立状態に戻せば、ボール弁が自重で各案内壁部の内壁面に沿って弁座に向かって移動して弁座に着座することで、容器内を密閉状態にする、という基本性能を奏することができる。
さらに、キャップは、容器口部に装着されるキャップ本体及び該キャップ本体にヒンジ部を介して連設される蓋体と、キャップ本体内に配置されるボール弁とからなる2部材で構成されており、キャップの組立作業は、単にボール弁を吐出通路内で各案内壁部の内壁面に沿うように挿入するだけの作業だけで完了するので、吐出通路の中心がキャップ本体の中心に対して偏心するように構成されていても、組立工数を最小限に抑えることができる。さらには、キャップは2部材で構成されているので、部品点数も最小限に抑えることができ、トータル的な製造コストを大幅に低減させることができる。
請求項1の発明では、使用時には、容器を傾倒させれば、ボール弁が自重で弁座から離脱するように各案内壁部の内壁面に沿って移動することで、内容液が吐出通路内の隣接する案内壁部間を通って外部に吐出され、使用後は、容器を正立状態に戻せば、ボール弁が自重で各案内壁部の内壁面に沿って弁座に向かって移動して弁座に着座することで、容器内を密閉状態にする、という基本性能を奏することができる。
さらに、キャップは、容器口部に装着されるキャップ本体及び該キャップ本体にヒンジ部を介して連設される蓋体と、キャップ本体内に配置されるボール弁とからなる2部材で構成されており、キャップの組立作業は、単にボール弁を吐出通路内で各案内壁部の内壁面に沿うように挿入するだけの作業だけで完了するので、吐出通路の中心がキャップ本体の中心に対して偏心するように構成されていても、組立工数を最小限に抑えることができる。さらには、キャップは2部材で構成されているので、部品点数も最小限に抑えることができ、トータル的な製造コストを大幅に低減させることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載した発明において、前記蓋体には、天面部から下方に棒状部が垂設され、該棒状部は、その先端部が半球状に形成され、前記棒状部は、前記蓋体が前記キャップ本体に被冠された際、前記ボール弁を前記弁座に向かって押し込み、その先端部が前記弁座に着座した前記ボール弁に当接することを特徴とするものである。
請求項2の発明では、未使用時には、棒状部の先端が弁座に着座しているボール弁に当接しているので、ボール弁が吐出通路内を上下方向に移動することを抑制することができ、ひいては、容器内の密閉状態を常時確保することができる。
請求項2の発明では、未使用時には、棒状部の先端が弁座に着座しているボール弁に当接しているので、ボール弁が吐出通路内を上下方向に移動することを抑制することができ、ひいては、容器内の密閉状態を常時確保することができる。
本発明のキャップは、蓋体を含むキャップ本体とボール弁とからなる2部材で構成され、吐出通路の径方向中心をキャップ本体の径方向中心に対して偏心させた構成において、内容液の使用時には内容液をスムーズに外部に吐出することができ、使用後には使用者が手で操作することなく容器内を密封状態にする基本性能を維持した上で、その製造コストを抑制することができる。
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図5に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るキャップ1aは、図1に示すように、内容液が充填される容器10の容器口部12に打栓して装着される。本キャップ1aは、容器口部12に装着されるキャップ本体2及び該キャップ本体2にヒンジ部3を介して連設される蓋体4と、キャップ本体2内に配置されるボール弁5とからなる2部材で構成される。
本発明の実施形態に係るキャップ1aは、図1に示すように、内容液が充填される容器10の容器口部12に打栓して装着される。本キャップ1aは、容器口部12に装着されるキャップ本体2及び該キャップ本体2にヒンジ部3を介して連設される蓋体4と、キャップ本体2内に配置されるボール弁5とからなる2部材で構成される。
容器10内には、内容液として、主に、醤油やポン酢等の液状体が充填される。なお、内容液には、オイル類、ドレッシングやとんかつ用ソース等の若干粘性を有する液状体も含まれる。本キャップ1aを含む容器10は、主に、容器10を傾倒姿勢や倒立姿勢にすることで内容液を外部に吐出させるタイプのものである。なお、容器10は、外容器と内容器とからなる二重容器(剥離容器と言われるものも含む)を含む。内容器は、その内部に内容液が充填されると共に内容液の減少に伴いしぼみ変形する可撓性を有するものである。内容器の減容形状を保持するために外容器と内容器との間には外気が吸入されるように構成される。
図1に示すように、容器10は、胴部11と、キャップ1aが打栓により嵌合され、胴部11から連続して形成される容器口部12とから構成される。容器口部12は、全体として円筒状に形成される。該容器口部12は、その胴部11から略同じ厚みで連続して形成される。該容器口部12は、外径が相違する複数の口部(段部)が軸方向に沿って連続して構成される。具体的には、容器口部12は、上端に配置され軸方向に延びる大径口部14と、該大径口部14から下方に配置され、その外径が大径口部14より小径で軸方向に延びる小径口部15と、該小径口部15から下方に配置され、その外径が大径口部14より大径で軸方向に延びる最大径口部16とを備えている。
大径口部14と小径口部15とは、大径口部14から連続して下方に向かって次第に縮径する弾性変形可能な縮径口部17により接続される。小径口部15と最大径口部16とは、小径口部15から連続して下方に向かって次第に拡径する弾性変形可能な拡径口部18により接続される。最大径口部16の下方には、連続して、最大径口部16より小径で、大径口部14より大径の、軸方向に延びる支持口部19が形成される。支持口部19と胴部11との間には、小径口部15と略同径の凹状口部20が形成される。なお、凹状口部20の外周部位が、容器口部12にキャップ1aを打栓する際、打栓機(図示略)にて把持される。
本発明の実施形態に係るキャップ1aは、図1に示すように、内容液を吐出させる吐出通路を有するキャップ本体2と、該キャップ本体2にヒンジ部3を介して連結される蓋体4とが一体で成形される。本キャップ1aは、図2に示す、蓋体4を含むキャップ本体2と、キャップ本体2の筒状吐出部28内に配置されるボール弁5とからなる二つの構成部材で構成される。なお、蓋体4を含むキャップ本体2は、ポリプロピレン、ポリエチレン、又はその他の合成樹脂等にて一体成形される。ボール弁5は、ポリプロピレン、ポリアセタール等の合成樹脂、又は耐食性に優れた金属等にて形成される。
図1及び図2に示すように、キャップ本体2は、胴部25と、該胴部25の上端全域に接続される円形板状に形成される天面部26と、該天面部26から胴部25の内側に同心状に垂設される円筒状嵌合部27と、該円筒状嵌合部27の内側に配置され、天面部26を上下方向に貫通する筒状吐出部28とを備えている。胴部25の下部内壁面には、突条係止部29が形成される。円筒状嵌合部27と胴部25との間に、容器口部12が嵌合される環状空間30が形成される。天面部26の外径は胴部25の外径より小径で、天面部26の上面でその外周部に、上方に突起する環状突起部31が形成される。天面部26の外壁面で環状突起部31の周りに蓋体4が嵌合される。円筒状嵌合部27の外側には、円筒状支持部32が天面部26から円筒状嵌合部27と同心状に垂設されている。円筒状嵌合部27の軸方向長さは、円筒状支持部32の軸方向長さよりも長く形成される。
筒状吐出部28は、全体として筒状に形成されており、容器口部12内に連通している。筒状吐出部28の内部が容器口部12からの内容液の吐出通路として機能する。筒状吐出部28の径方向中心は、胴部25(キャップ本体2)の径方向中心に対してヒンジ部3と反対側に偏心している。筒状吐出部28は、天面部26から上方に突設される上側吐出部35と、天面部26から下方に垂設される下側吐出部36と、下側吐出部36の下端全域から連続して下方に向かって縮径するように延びるテーパ状部37と、該テーパ状部37の下端全域から連続して延び、下側吐出部36より小径の最下吐出部38とから構成される。下側吐出部36の内壁面には、内方に向かって所定厚の案内壁部39が複数突設される。
図3も参照して、案内壁部39は下側吐出部36の内壁面に周方向に沿って等間隔で複数形成される。本実施形態では、案内壁部39は120°ピッチで3箇所形成される。各案内壁部39の内壁面は上面視で円弧状にそれぞれ凹設される。各案内壁部39、39の内壁面間の距離(内径)がボール弁5の外径に略一致する。各案内壁部39の下端面はテーパ状部37の上面に接続される。各案内壁部39は軸方向に延びており、各案内壁部39の上端全域には、筒状吐出部28の径方向中心に向かって斜め上方に傾斜する係止傾斜部40がそれぞれ突設される。当然ながら、各係止傾斜部40の、下端から上端に至る範囲の径方向に沿う間隔(内径)はボール弁5の外径よりも小径になる。各係止傾斜部40の上端は環状突起部31の上端に略一致する。なお、各係止傾斜部40は一体成形される。
各案内壁部39の係止傾斜部40から下方の位置に、各案内壁部39の内壁面に沿うようにボール弁5が配置される。ボール弁5の外径は、最下吐出部38の内径より大径に形成される。テーパ状部37の下部上面が、ボール弁5が着座する弁座41として機能する。そして、ボール弁5は、各案内壁部39の内壁面に沿って、テーパ状部37の弁座41と、各係止傾斜部40との間を上下方向に移動自在となる。最下吐出部38の下端と、円筒状嵌合部27の下端とが同一平面状に位置する。上側吐出部35の上端には、その全域から径方向外方に延びる環状鍔部42が形成される。上側吐出部35の上端内壁面は、上方に向かって拡径するようにテーパ状に延び環状鍔部42に接続される。
図1及び図2に示すように、蓋体4は、キャップ本体2の胴部25にヒンジ部3を介して一体的に接続されている。該蓋体4は、ヒンジ部3を介してキャップ本体2の胴部25の外壁面に接続される円筒状の胴部50と、該胴部50の上端全域に接続される天面部51とから構成される。該天面部51には、キャップ本体2の上側吐出部35と対応する位置に円筒状密着部52が垂設される。この円筒状密着部52が、閉栓時、キャップ本体2の上側吐出部35の内部に緊密に密着する。天面部51には、円筒状密着部52内の径方向中央部の位置から棒状部53aが垂設される。棒状部53aの先端は半球状に形成される。棒状部53aは、円筒状密着部52の軸方向長さより僅かに長く形成される。棒状部53aは、蓋体4をキャップ本体2に被冠した際、キャップ本体2の各係止傾斜部40の内壁面間に位置するボール弁5の上端に接触する程度の長さに形成される。胴部50の下部外壁面で、ヒンジ部3側と反対側には、使用者が把持する把持部55が周方向に沿う所定範囲で外方に向かって突設される。
そして、本キャップ1aを組み立てる際には、キャップ本体2の各係止傾斜部40の上端を拡径するように径方向外側に押し広げ、ボール弁5を下側吐出部36内に各案内壁部39の内壁面に沿うように挿入するだけで組み立てが完了する。この結果、ボール弁5は、各案内壁部39の内壁面に沿って、テーパ状部37の弁座41と、各係止傾斜部40との間を上下方向に移動自在となる。
次に、キャップ本体2に蓋体4を被冠する際には、ヒンジ部3を折り曲げて、蓋体4をキャップ本体2の上方から覆うように被せる。すると、蓋体4の胴部50の下端が、キャップ本体2の天面部26周りに嵌合すると共に、蓋体4の天面部51に設けた円筒状密着部52がキャップ本体2の筒状吐出部28の上側吐出部35内に緊密に嵌合される。
次に、キャップ本体2に蓋体4を被冠する際には、ヒンジ部3を折り曲げて、蓋体4をキャップ本体2の上方から覆うように被せる。すると、蓋体4の胴部50の下端が、キャップ本体2の天面部26周りに嵌合すると共に、蓋体4の天面部51に設けた円筒状密着部52がキャップ本体2の筒状吐出部28の上側吐出部35内に緊密に嵌合される。
次に、本キャップ1aを容器口部12に打栓により装着する際には、容器口部12を、キャップ本体2の円筒状嵌合部27と胴部25との間の環状空間30内に挿入する。すると、キャップ本体2の天面部26から環状空間30内に垂設させた円筒状支持部32の内壁面と容器口部12の大径口部14の外壁面とが密着すると共に、キャップ本体2の円筒状嵌合部27の外壁面と容器口部12の小径口部15の内壁面とが密着する。さらに、容器口部12の最大径口部16が、キャップ本体2の胴部25の下部内壁面に設けた突条係止部29を乗り越えるように上下方向に沿って互い違いに位置(最大径口部16が突条係止部29より上側)して、最大径口部16と突条係止部29とが係合すると共に、容器口部12の最大径口部16がキャップ本体2の胴部25の内壁面に密着する。この結果、容器口部12の縮径口部17及び拡径口部18が下方から押し上げられることでそれぞれ弾性変形して、各縮径口部17及び拡径口部18の復元力により、容器口部12の小径口部15の内壁面からキャップ本体2の円筒状嵌合部27の外壁面に向かう押圧力が高められる。
次に、本発明の実施形態に係るキャップ1aの作用を説明する。
内容液を使用する際には、図4(a)に示すように、まず、蓋体4を開いて、キャップ本体2を外部に露出させる。
次に、図4(b)及び(c)に示すように、筒状吐出部28が下方を向くように容器10を傾けて吐出姿勢にする。すると、ボール弁5が自重で筒状吐出部28のテーパ状部37の下部上面に形成した弁座41から離脱し、各案内壁部39の内壁面に沿って移動して筒状吐出部28(吐出通路)内と容器口部12とが連通する。この時、図4(c)に示すように、ボール弁5は各係止傾斜部40の内壁面に干渉してその位置に留まるようになる。その結果、図4(c)に示すように、容器口部12からの内容液が、筒状吐出部28内、詳しくは、下側吐出部36の隣接する案内壁部39、39間の間隙を経由して上側吐出部35から外部に吐出される。
内容液を使用する際には、図4(a)に示すように、まず、蓋体4を開いて、キャップ本体2を外部に露出させる。
次に、図4(b)及び(c)に示すように、筒状吐出部28が下方を向くように容器10を傾けて吐出姿勢にする。すると、ボール弁5が自重で筒状吐出部28のテーパ状部37の下部上面に形成した弁座41から離脱し、各案内壁部39の内壁面に沿って移動して筒状吐出部28(吐出通路)内と容器口部12とが連通する。この時、図4(c)に示すように、ボール弁5は各係止傾斜部40の内壁面に干渉してその位置に留まるようになる。その結果、図4(c)に示すように、容器口部12からの内容液が、筒状吐出部28内、詳しくは、下側吐出部36の隣接する案内壁部39、39間の間隙を経由して上側吐出部35から外部に吐出される。
内容液を使用後は、図4(d)に示すように、容器10を筒状吐出部28が上方を向くように正立姿勢に戻す。すると、ボール弁5が自重で筒状吐出部28の各係止傾斜部40からテーパ状部37の下部上面に形成した弁座41に向かって移動して、該弁座41に着座することで筒状吐出部28内と容器口部12との間が遮断される。これにより、内容液の使用後は、使用者が手で操作することなく、容器10内を密閉状態にすることが可能になる。
最終的に、図4(d)に示すように、ヒンジ部3を折り曲げて蓋体4を、キャップ本体2の上方から覆うように被せれば、蓋体4の胴部50の下端がキャップ本体2の天面部26周りに嵌合すると共に、蓋体4の天面部51に設けた円筒状密着部52がキャップ本体2の上側吐出部35内に緊密に密着される。この時、容器10を正立姿勢にしても、ボール弁5が弁座41に向かって移動しない状況(瞬間的にボール弁5と各係止傾斜部40とが密着して離脱しない状況)であっても、蓋体4に設けた棒状部53aが各係止傾斜部40間に位置するボール弁5に当接することで、ボール弁5を弁座41に向かって移動させて着座させることが可能になる。そして、ボール弁5が弁座41に着座すると共に、蓋体4の円筒状密着部52がキャップ本体2の上側吐出部35内に緊密に密着されるので、容器10内を二重で密閉することができる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係るキャップ1aでは、内容液を使用する際には、容器10を傾けて吐出姿勢にすれば、ボール弁5が筒状吐出部28のテーパ状部37の弁座41から離脱し、筒状吐出部28内と容器口部12とが連通することで、容器口部12からの内容液を、筒状吐出部28内の下側吐出部36の隣接する案内壁部39間の間隙を経由して上側吐出部35から外部に吐出させることができる。一方、内容液の使用後は、容器10を正立姿勢に戻せば、ボール弁5が自重で筒状吐出部28のテーパ状部37の弁座41に向かって移動して、該弁座41に着座することで筒状吐出部28内と容器口部12との間が遮断され、容器10内を密閉状態にすることが可能になる。
さらに、本発明の実施形態に係るキャップ1aは、容器口部12に装着されるキャップ本体2及び該キャップ本体2にヒンジ部3を介して連設される蓋体4と、キャップ本体2内に配置されるボール弁5とからなる2部材で構成されており、本キャップ1aは、単にキャップ本体2の各係止傾斜部40の上端を拡径するように径方向外側に押し広げ、ボール弁5を下側吐出部36内に各案内壁部39の内壁面に沿って挿入するだけの簡単な作業で組み立てが完了するので、筒状吐出部28の径方向中心がキャップ本体2の径方向中心に対して偏心するように構成されていても、組立工数を最小限に抑えることができる。さらには、本キャップ1aは2部材で構成されているので、部品点数も最小限に抑えることができ、トータル的な製造コストを大幅に低減させることができる。
次に、本発明の他の実施形態に係るキャップ1bを図5に基づいて説明する。
他の実施形態に係るキャップ1bを説明する際には、図1〜図4に示す実施形態に係るキャップ1aとの相違点のみを説明する。
他の実施形態に係るキャップ1bでは、蓋体4に設けた棒状部53bの長さが、図1〜図4に示す実施形態に係るキャップ1aで採用した棒状部53aの長さと相違する。他の実施形態に係るキャップ1bでは、蓋体4をキャップ本体2に被冠した際、蓋体4の棒状部53bは、その先端が筒状吐出部28のテーパ状部37の弁座41に着座しているボール弁5の上端に接触する程度の長さに形成される。これにより、本キャップ1bでは、蓋体4をキャップ本体2に被せて放置している間、棒状部53bの先端が弁座41に着座しているボール弁5の上端に当接した状態であるので、ボール弁5が下側吐出部36内を上下方向に移動することができず、容器10内の密閉状態を常時維持することができる。
他の実施形態に係るキャップ1bを説明する際には、図1〜図4に示す実施形態に係るキャップ1aとの相違点のみを説明する。
他の実施形態に係るキャップ1bでは、蓋体4に設けた棒状部53bの長さが、図1〜図4に示す実施形態に係るキャップ1aで採用した棒状部53aの長さと相違する。他の実施形態に係るキャップ1bでは、蓋体4をキャップ本体2に被冠した際、蓋体4の棒状部53bは、その先端が筒状吐出部28のテーパ状部37の弁座41に着座しているボール弁5の上端に接触する程度の長さに形成される。これにより、本キャップ1bでは、蓋体4をキャップ本体2に被せて放置している間、棒状部53bの先端が弁座41に着座しているボール弁5の上端に当接した状態であるので、ボール弁5が下側吐出部36内を上下方向に移動することができず、容器10内の密閉状態を常時維持することができる。
1a、1b キャップ,2 キャップ本体,3 ヒンジ部,4 蓋体,5 ボール弁,12 容器口部,28 筒状吐出部(吐出通路),39 案内壁部,41 弁座,51 天面部,53b 棒状部
Claims (2)
- 容器口部に装着されるキャップであって、
該キャップは、
前記容器口部に装着されるキャップ本体及び該キャップ本体にヒンジ部を介して連設される蓋体と、前記キャップ本体内に配置されるボール弁とからなる2部材で構成され、
前記キャップ本体は、上下方向に延び、前記容器口部からの内容液が吐出される吐出通路と、
該吐出通路の内壁面から径方向内側に複数突設され、上下方向に延びる案内壁部と、
該各案内壁部の内壁面に沿って上下方向を所定区間移動自在に配置される前記ボール弁と、
前記吐出通路の下端部に設けられ、前記ボール弁が離脱または着座することで、前記吐出通路と前記容器口部との間を連通または遮断する弁座と、
を備え、
前記吐出通路の径方向中心は、前記キャップ本体の径方向中心に対して偏心していることを特徴とするキャップ。 - 前記蓋体には、天面部から下方に棒状部が垂設され、
該棒状部は、その先端部が半球状に形成され、
前記棒状部は、前記蓋体が前記キャップ本体に被冠された際、前記ボール弁を前記弁座に向かって押し込み、その先端部が前記弁座に着座した前記ボール弁に当接することを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
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JP (1) | JP2017071407A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020019496A (ja) * | 2018-07-30 | 2020-02-06 | 株式会社吉野工業所 | 二重容器用キャップ |
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2015
- 2015-10-06 JP JP2015198525A patent/JP2017071407A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020019496A (ja) * | 2018-07-30 | 2020-02-06 | 株式会社吉野工業所 | 二重容器用キャップ |
JP7031992B2 (ja) | 2018-07-30 | 2022-03-08 | 株式会社吉野工業所 | 二重容器用キャップ |
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