JP6713206B2 - 二重容器用吐出キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、減容変形可能な内層体と、この内層体を内側に配置した外層体とを備える二重容器本体の口部に装着される二重容器用吐出キャップに関する。
食品調味料や、化粧水などの化粧料、シャンプーやリンス或いは液体石鹸などを収用する容器としては、このような内容物を収容すると共に減容変形可能に設けられる内層体と、この内層体を内側に収めると共に容器の外郭を構成する外層体とを備える二重容器が知られている。この二重容器には、外層体と内層体とを最初から積層させて形成するデラミ容器(積層剥離容器)と、外層体と内層体とを個別に形成して組み付けるタイプの容器が存在する。
このような二重容器においては、二重容器本体の口部に、内容物を吐出する吐出筒を備えるとともに内層体への外気の侵入を防止する逆止弁を内側に設けた二重容器用キャップが装着される。そして、外層体を押圧することで、外層体と内層体との間の空気を介して内層体内を加圧し、これによって逆止弁の弁体を開放させて内容物を吐出する。また外層体には、内層体との間に外気を取り込む貫通孔を設けていて、吐出後、外層体が元の形状に復元する際は、この貫通孔から外気が取り込まれ、内層体は減容変形したままで外層体のみが復元する。これにより、内層体内部の内容物が外気に触れないようにして、内容物の劣化を抑制することができる。
また、このような二重容器においては、キャップ本体部に設けた吐出口を開閉するための蓋体が設けられており、この蓋体の天壁(頂板)下面から突出する筒状の栓体を吐出筒に嵌合させて未開封状態を維持する構成としている。具体的には、吐出筒に挿入した栓体の外周面と吐出筒の内周面との当接によって気密性を確保する構成としている(特許文献1参照)。
特開平10−45180号公報
ところで、特許文献1に記載のように、蓋体に設けた栓体を吐出筒に嵌合させて未開封状態を維持する構造の吐出キャップは、吐出筒の内径が小さいキャップには適しているものの、吐出筒の内径が大きい場合には、気密性を確保することが困難であった。特に、流通時において誤って落下させてしまった際などに受ける衝撃によって、蓋体がずれたり、吐出筒や栓体が変形したりして、吐出筒と栓体の間の気密性が損なわれる虞があった。
それゆえ、本発明は、吐出筒の内径が大きい場合でも、十分な気密性を確保することが可能な二重容器用吐出キャップを提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するためになされものであり、本発明の二重容器用吐出キャップは、減容変形可能な内層体と該内層体を内側に収容する外層体とを備えた二重容器本体に装着される二重容器用吐出キャップであって、
前記二重容器本体の口部の外周側に装着される外周壁、及び該外周壁の上端部を覆うとともに内容物が吐出される吐出筒が設けられた頂壁を有するキャップ本体部と、
前記吐出筒の吐出口を開閉可能な蓋体と、
前記キャップ本体部の内側で、前記内層体の内部空間から前記吐出筒に連なる内容物の流路を開閉可能な逆止弁部と、
前記吐出筒の内周面に薄肉状の破断部を介して一体に連結されるとともに該吐出筒の内側を封止する栓体部と、を備えることを特徴とする。
なお、本発明の二重容器用吐出キャップにあっては、前記頂壁は、該頂壁から前記逆止弁部側に突出し、前記逆止弁部を通過して前記吐出筒に向かう内容物の流れ方向を変化させる折り返し部が設けられていることが好ましい。
また、本発明の二重容器用吐出キャップにあっては、前記キャップ本体部には、前記逆止弁部の移動量を規制して該逆止弁部を通過する内容物の流量を制御する規制部が設けられていることが好ましい。
また、本発明の二重容器用吐出キャップにあっては、前記規制部が、前記頂壁から前記逆止弁部側に突出するとともに前記キャップ本体部の径方向に延在する縦リブ状の規制リブで構成されていることが好ましい。
また、本発明の二重容器用吐出キャップにあっては、前記規制部が、前記頂壁から前記逆止弁部側に突出して、前記キャップ本体部の軸線方向に弾性変形可能な規制片で構成されていることが好ましい。
また、本発明の二重容器用吐出キャップにあっては、前記栓体部は、該栓体部から前記逆止弁部側に突出して開封前の前記逆止弁部の変位を抑制する変位抑制部を有することが好ましい。
また、本発明の二重容器用吐出キャップにあっては、前記栓体部が、前記キャップ本体部に螺着した前記蓋体を螺脱することによって前記蓋体とともに切り離されるよう構成されていることが好ましい。
本発明によれば、吐出筒の内径が大きい場合でも、十分な気密性を確保することが可能な二重容器用吐出キャップを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る二重容器用吐出キャップを二重容器本体に装着した状態を示す、側面側から見た断面図である。 図1の二重容器から内容物を吐出する様子を示す図である。 (a)は、本発明の他の実施形態に係る二重容器用吐出キャップを二重容器本体に装着した状態を示す、側面側から見た断面図であり、(b)は、図3(a)のキャップ本体部の頂壁の一部を内側から見た図である。 図3の二重容器から内容物を吐出する様子を示す図である。 (a)は、本発明のさらに他の実施形態に係る二重容器用吐出キャップを二重容器本体に装着した状態を示す、側面側から見た断面図であり、(b)は、図5(a)のキャップ本体部の頂壁の一部を内側から見た図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る二重容器用吐出キャップを二重容器本体に装着した状態を示す、側面側から見た断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る二重容器用吐出キャップを二重容器本体に装着した状態を示す、側面側から見た断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る二重容器用吐出キャップを二重容器本体に装着した状態を示す、側面側から見た断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。なお、本明細書において、「上」とは、図1に示す二重容器の正立姿勢において、二重容器本体2に対して二重容器用吐出キャップ1が位置する側であり、「下」とは、その反対側である。
図1に示すように、本発明の一実施形態である二重容器用吐出キャップ1(以下、「吐出キャップ」とも言う。)は、二重容器本体2(以下、「容器本体」とも言う。)に装着されて二重容器を構成するものであり、容器本体2の口部21に装着されるキャップ本体部3と、キャップ本体部3にヒンジ4を介して連結された蓋体5と、キャップ本体部3の内側に配置される中栓6及び逆止弁7(逆止弁部)と、を備える。
ここで容器本体2は、口部21と胴部22とを有するボトル形状となっている。口部21は円筒状に形成されており、その外周面には、雄ねじ部21aが一体に設けられている。また、口部21の根元側部分には、口部21よりも大径の円筒状の密封用段部21bが一体に設けられている。胴部22は密封用段部21bを介して口部21の下方に連なっている。
また、容器本体2は、減容変形可能な内層体23と内層体23を内側に収容する外層体24とを備えている。なお、本例において容器本体2は、内層体23を外層体24の内面に剥離可能に積層配置した積層剥離容器(デラミ容器)としているが、これに限らず、内層体23を外層体24の内部に組み込んだ組込みタイプとしてもよい。
内層体23は、例えば合成樹脂材料により減容変形可能な薄肉の袋状に形成され、外層体24の内面に剥離可能に積層配置されている。内層体23は、容器本体2の口部21の開口端にまで回り込んで当該開口端において開口しており、その内側は内容物の収容空間S(内部空間)となっている。
外層体24は、例えば合成樹脂材料により所定の剛性を有するボトル形状に形成されて容器本体2の外郭を構成している。外層体24の胴部22に対応する部分は圧搾(スクイズ)可能であるとともに元の形状への復元性を有している。また、外層体24の口部21に対応する部分には、当該外層体24を径方向に貫通して内層体23と外層体24との間に連通する外気導入孔25が設けられており、また、上下方向に雄ねじ部21aを切り欠く縦溝26を設けている。図示する場合では、外層体24の口部21に対応する部分には、その軸線を挟んだ対向配置で2つの外気導入孔25が設けられているが、少なくとも1つの外気導入孔25が設けられていればよい。
なお、容器本体2は、外層体24と内層体23との間に、それぞれ口部21から胴部22の底部分に向けて縦方向に延びて内層体23を外層体24に対して部分的に接着する接着層(不図示)を備えた構成とすることもできる。また、容器本体2は、例えば酸素や水蒸気に対するバリア性を有するバリア層が積層配置された構成や、各種コーティングによりバリア性が高められた構成とすることもできる。
キャップ本体部3は、合成樹脂材料により、口部21の外周側に装着される円筒状の外周壁31と、外周壁31の上端部を覆う頂壁32とを有する。外周壁31の内周面には、雌ねじ部31aが設けられており、この雌ねじ部31aと雄ねじ部21aが係合することでキャップ本体部3が容器本体2の口部21に装着されるようになっている。なお、外周壁31はアンダーカット等により口部21に装着される構成としてもよい。また、外周壁31には、雌ねじ部31aの下方で、容器本体2の密封用段部21bに当接する環状のシール突起31bが設けられている。
頂壁32には、当該頂壁32から上方に向けて突出する吐出筒33が一体に設けられており、その先端部は径方向外側に拡径して内容物を吐出する吐出口33aを構成する。また頂壁32の外周部には、内層体23と外層体24の間の空間に外気を取り入れるための通気孔32aが設けられている。また頂壁32の下面には、環状溝32bが設けられている。ここで、吐出筒33の内径は、例えば10mm〜28mmとすることができ、好適には18mm〜24mmとすることが好ましい。
吐出筒33には、その内周面に薄肉状の破断部34を介して一体に連結されるとともに該吐出筒33の内側を封止する栓体部35が設けられている。栓体部35には上方に立設する柱部36を介して環状のプルリング37が設けられており、このプルリング37に指を掛けて引き上げることにより、破断部34を破断させて当該栓体部35を吐出筒33から切り離すことができるようにしている。
蓋体5は、ヒンジ4により回動自在にキャップ本体部3の外周壁31に一体連結された周壁51と、周壁51の上端部を覆う板状の天壁52とを備える。天壁52には、その下面から突出する筒状のシール栓53が設けられている。シール栓53は、蓋体5を閉じた状態で、吐出筒33に挿入されて液密に嵌合するものであり、特に栓体部35を切り離し除去した後は、吐出筒33の吐出口33aを閉塞して内容物の流出を防止する役割を果たす。また、周壁51のヒンジ4に対向する位置には、径方向外側に突出する指掛け部54が設けられている。
中栓6は合成樹脂製となっており、キャップ本体部3の内側に装着されるとともに、口部21の開口を覆う隔壁61を備えている。隔壁61の中央部には、内容物の流路となる貫通孔62が形成されており、貫通孔62の径方向外側には、上方に向けて開放させた環状溝63が形成されている。隔壁61の下面には環状のシール筒64が一体に設けられ、このシール筒64が口部21の内周面に嵌合している。また、隔壁61は、外縁部において外周壁31の内周面に嵌合し、これにより中栓6はキャップ本体部3の内部に固定保持されている。また、隔壁61の外縁部分には、隔壁61を貫く溝部65を設けている
逆止弁7は、例えば低密度ポリエチレン(軟質ポリエチレン)により形成されており、円筒状の筒部71と、筒部71の内側に設けた単数或いは複数の弾性片72を介して一体に設けられた円板状の弁体73と、を有する。
逆止弁7は、筒部71の上端部が頂壁32の環状溝32bに嵌合し、筒部71の下端部が中栓6の隔壁61の環状溝63に嵌合することにより頂壁32と隔壁61との間に固定保持されている。弁体73が上下に変位することで貫通孔62が開閉され、弁体73は、収容空間Sから吐出筒33へ向かう内容物の移動を許容するとともに、吐出筒33から収容空間Sへ向かう移動(逆流)を防止する。なお、逆止弁7は本例の構造に限定されず、他の種々の構造からなる逆止弁を採用することができる。なお、本例において弁体73はで隔壁61の貫通孔62に入り込む凸部73aを有するが、弁体73の形状はこれに限定されるものではない。
吐出キャップ1を容器本体2に装着する際には、予め逆止弁7及び中栓6を組み込むとともに蓋体5を閉じた状態のキャップ本体部3を、口部21に螺着する。このようにして、吐出キャップ1を容器本体2に装着することができる。なお、キャップ本体部3に対する逆止弁7及び中栓6の組み込みは、例えば、先に中栓6の環状溝63に逆止弁7の筒部71を嵌合させ、これをキャップ本体部3の下方から挿入して組み付けることができるが、これに限定されない。
収容空間Sに収容された内容物を注出するにあたっては、図1に示す未開封状態から蓋体5を開きプルリング37の引き上げにより栓体部35を切り離して開封する。そして、図2に示すように、容器本体2を傾倒姿勢に変位させて胴部22を押圧してスクイズする。これにより、直接又は内層体23と外層体24の間の空気を介して内層体23が押圧されて収容空間Sが加圧される。そして、隔壁61に着座していた弁体73が隔壁61から離反し、収容空間S内の内容物は、貫通孔62、弁体73と隔壁61との隙間、及び弁体73と筒部71の間に形成される隙間を含む内容物の流路を介して、吐出筒33を通り吐出口33aから吐出される。
内容物を吐出した後は、胴部22への押圧を解除する。これによって収容空間S内の圧力が下がり、弁体73が貫通孔62を閉鎖する(逆止弁7が閉じる)ので、収容空間S内への外気導入が有効に防止できる。また、外層体24は、それ自身の復元力により元の形状に戻ろうとするため、外層体24と内層体23との相互間は負圧状態となり、これによって、通気孔32aから、溝部65及び縦溝26を含む空気流路を経て、外気導入孔25から外層体24と内層体23との間に空気が取り込まれ、内層体23を減容させたまま外層体24が復元する。なお、縦溝26は必須の構成ではなく、縦溝26を設けていない場合には雌ねじ部31aと雄ねじ部21aとの間の隙間を介して空気を取り込むことができる。
以上のような構成の吐出キャップ1を備えた二重容器にあっては、図1に示す未開封状態において、落下等による衝撃によって蓋体5がずれたり、吐出筒33や栓体部35が変形したりした場合でも薄肉状の破断部34を介して吐出筒33に一体に連結された栓体部35によって吐出筒33の密封状態を維持することができる。これにより、未開封状態での気密性を確保することができる。特に、吐出量を増大させるために吐出筒33の内径を大きくした場合でも、未開封時の気密性を確実に維持することができる。
以下に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、上述した実施形態と基本的な機能が同一である部分は、図中、同一の符号を付して説明を省略する。
図3(a)、(b)に示すように、吐出キャップ10には、キャップ本体部3の頂壁32から逆止弁7側に突出する環状の折り返し部32cが設けられている。折り返し部32cは、逆止弁7を通過して吐出筒33へ向かう内容物の流れ方向を変化させるものである。なお、図3(b)は、図3(a)のキャップ本体部3の頂壁32の一部を内側(下方)から見た図である。キャップ本体部3には、折り返し部32cの径方向外側で頂壁32から逆止弁7側に突出するとともに、キャップ本体部3の径方向に延在する縦リブ状の規制リブ32d(規制部)が設けられている。規制リブ32dは、弁体73の移動量を規制して逆止弁7を通過する内容物の流量を制御するための構成である。なお、本例では図3(b)に示すように、周方向に間隔を空けて4つの規制リブ32dを均等に配置しているが、規制リブ32dの位置や数はこれに限定されるものではない。
このような吐出キャップ10を用いて容器本体2の内容物を注出する場合、図4に示すように、貫通孔62を経て弁体73と筒部71の間の隙間を通過した内容物は、折り返し部32cに沿うように一旦、弁体73側に向かって流れ、折り返し部32cの先端部を乗り越えて吐出筒33へと流れて吐出口33aから吐出されることとなる。これにより、内容物の流れの勢いが折り返し部32cで抑制されるため、例えば胴部22への押圧力が大きく急激にスクイズされた場合でも、内容物が吐出口33aから勢いよく飛び出る(吹き出す)ことを防止することができる。
また、本例では、規制リブ32dを設けたことにより、図4に示すように、弁体73が吐出筒33側へ所定の距離だけ移動すると規制リブ32dに当接してそれ以上の移動が規制される。これにより、逆止弁7の弁体73が大きく開き、内容物が大量に出過ぎることを防止することができる。
図5(a)、(b)は、本発明のさらに他の実施形態としての吐出キャップ11を容器本体2に装着した様子を示す。本例の吐出キャップ11においても、逆止弁7を通過して吐出筒33へ向かう内容物の流れ方向を変化させるための折り返し部32cが設けられている。また、吐出キャップ11の頂壁32には、弁体73の移動量を規制して逆止弁7を通過する内容物の流量を制御するための規制片32e(規制部)が一体に設けられている。規制片32eは、頂壁32の折り返し部32cから、径方向内側に向けて逆止弁7側に突出して、キャップ本体部3の軸線方向(上下方向)に弾性変形可能に構成されている。なお、本例では図5(b)に示すように、周方向に間隔を空けて12枚の規制片32eを均等に配置しているが、規制片32eの位置や数はこれに限定されるものではない。
本実施形態の吐出キャップ11を用いて内容物を吐出する場合には、折り返し部32cの働きにより、内容物が吐出口33aから勢いよく飛び出る(吹き出す)ことを防止することができる。また、規制片32eの働きにより逆止弁7の弁体73の開き量を規制して、内容物が大量に出過ぎることを防止することができる。
図6は、本発明のさらに他の実施形態としての吐出キャップ12を容器本体2に装着した様子を示す。吐出キャップ12は、栓体部35の下面から逆止弁7に向けて突出するとともに、弁体73に当接して上昇変位を抑制する変位抑制部38が設けられている。なお、本例では周方向に間隔を空けて4枚の変位抑制部38を均等に配置しているが、変位抑制部38の位置や数はこれに限定されるものではない。このように、栓体部35に設けた変位抑制部38で開封前の逆止弁7の変位を抑制することにより、開封前の例えば流通時等において弁体73の上面側に内容物が移動して栓体部35の下面に付着することを防止することができる。これにより、栓体部35を切り離した際に、栓体部35下面に付着していた内容物が飛散すること等を防止することができる。
図7は、本発明のさらに他の実施形態としての吐出キャップ13を容器本体2に装着した様子を示す。吐出キャップ13は、容器本体2の口部21に対してアンダーカット係合により固定される構成としており、キャップ本体部3の外周壁31に設けた係合凹部31cと、口部21に設けた係合凸部21cとが係合して抜け止め保持されている。吐出キャップ13を容器本体2に装着する際には、予め中栓6及び逆止弁7を組み付けたキャップ本体部3を打栓することにより装着することができる。
図8は、本発明のさらに他の実施形態としての吐出キャップ14を容器本体2に装着した様子を示す。吐出キャップ14においては、蓋体5がキャップ本体部3に螺着されており、蓋体5を螺脱する際に栓体部35が蓋体5とともに切り離されて開封される構成としている。蓋体5の周壁51には、キャップ本体部3の外周壁31の上部に設けた雄ねじ部31dに係合する雌ねじ部51aが設けられている。
図8に示す未開封状態において、吐出筒33は、吐出筒33の内周面に薄肉状の破断部34を介して一体連結された栓体部35によって封止されている。栓体部35には、その上面から蓋体5の天壁52に向けて立設する円筒状の筒状壁39が設けられている。筒状壁39の外周面には第1歯部39aが設けられ、内周面には第1係合凸部39bが設けられている。
また、蓋体5のシール栓53の内周面には、蓋体5を螺脱する際に第1歯部39aに係合する第2歯部53aが設けられている。また、シール栓53の径方向内側には、蓋体5の天壁52の下面から突出する円筒状の保持筒部55が設けられており、保持筒部55の外周面には、第1係合凸部39bに係合する第2係合凸部55aが設けられている。これにより、蓋体5を螺脱方向に回転させると、栓体部35がともに回転し、破断部34が回転方向と上下方向の力を受けて破断するため、栓体部35が吐出筒33から分離する。また、分離した栓体部35は、第1係合凸部39bと第2係合凸部55aとの係合により蓋体5に保持されることとなる。
また、雌ねじ部51aの下方には、複数の細い連結片56を介して連結された円筒状の開封判別リング57が設けられている。開封判別リング57の内周面には、外周壁31に設けた第1回転規制部31eに係合する第2回転規制部57aが設けられており、開封判別リング57は外周壁31に対する螺脱方向の回転が規制されている。これにより、蓋体5を螺脱方向に回転させた際に、開封判別リング57は回転せず、連結片56が回転方向と上下方向の力を受けて破断するため、開封判別リング57は蓋体5の周壁51から分離して、キャップ本体部3の外周壁31に保持される。
吐出キャップ14を容器本体2に装着する際には、予めキャップ本体部3に中栓6及び逆止弁7を組み込み、蓋体5を装着した状態で、容器本体2の口部21に打栓する。図8に示す未開封状態の容器を開封する際には、蓋体5を螺脱する作業のみで開封することができる。また、内容物を吐出した後で蓋体5を再び螺着すれば、吐出筒33にシール栓53が挿入されて液密に嵌合し、吐出筒33を閉塞することができる。
1 二重容器用吐出キャップ
2 二重容器本体
3 キャップ本体部
4 ヒンジ
5 蓋体
6 中栓
7 逆止弁(逆止弁部)
21 口部
21a 雄ねじ部
21b 密封用段部
21c 係合凸部
22 胴部
23 内層体
24 外層体
25 外気導入孔
26 縦溝
31 外周壁
31a 雌ねじ部
31b シール突起
31c 係合凹部
31d 雄ねじ部
31e 第1回転規制部
32 頂壁
32a 通気孔
32b 環状溝
32c 折り返し部
32d 規制リブ(規制部)
32e 規制片(規制部)
33 吐出筒
33a 吐出口
34 破断部
35 栓体部
36 柱部
37 プルリング
38 変位抑制部
39 筒状壁
39a 第1歯部
39b 第1係合凸部
51 周壁
51a 雌ねじ部
52 天壁
53 シール栓
53a 第2歯部
54 指掛け部
55 保持筒部
55a 第2係合凸部
56 連結片
57 開封判別リング
57a 第2回転規制部
61 隔壁
62 貫通孔
63 環状溝
64 シール筒
65 溝部
71 筒部
72 弾性片
73 弁体
73a 凸部
S 収容空間(内部空間)

Claims (4)

  1. 減容変形可能な内層体と該内層体を内側に収容する外層体とを備えた二重容器本体に装着される二重容器用吐出キャップであって、
    前記二重容器本体の口部の外周側に装着される外周壁、及び該外周壁の上端部を覆うとともに内容物が吐出される吐出筒が設けられた頂壁を有するキャップ本体部と、
    前記吐出筒の吐出口を開閉可能な蓋体と、
    前記キャップ本体部の内側で、前記内層体の内部空間から前記吐出筒に連なる内容物の流路を開閉可能な逆止弁部と、
    前記吐出筒の内周面に薄肉状の破断部を介して一体に連結されるとともに該吐出筒の内側を封止する栓体部と、を備え、
    前記頂壁には、該頂壁から前記逆止弁部側に突出する環状の折り返し部が設けられており、該折り返し部は、前記逆止弁部を通過して前記吐出筒に向かう内容物の流れの勢いを抑制するよう構成されており、
    前記キャップ本体部には、前記逆止弁部の移動量を規制して該逆止弁部を通過する内容物の流量を制御する規制部が設けられており、
    前記規制部が、前記頂壁から前記逆止弁部側に突出するとともに前記キャップ本体部の径方向に延在する縦リブ状の規制リブで構成されており、
    前記規制リブは、前記折り返し部の径方向外側に位置する、二重容器用吐出キャップ。
  2. 減容変形可能な内層体と該内層体を内側に収容する外層体とを備えた二重容器本体に装着される二重容器用吐出キャップであって、
    前記二重容器本体の口部の外周側に装着される外周壁、及び該外周壁の上端部を覆うとともに内容物が吐出される吐出筒が設けられた頂壁を有するキャップ本体部と、
    前記吐出筒の吐出口を開閉可能な蓋体と、
    前記キャップ本体部の内側で、前記内層体の内部空間から前記吐出筒に連なる内容物の流路を開閉可能な逆止弁部と、
    前記吐出筒の内周面に薄肉状の破断部を介して一体に連結されるとともに該吐出筒の内側を封止する栓体部と、を備え、
    前記頂壁には、該頂壁から前記逆止弁部側に突出する環状の折り返し部が設けられており、該折り返し部は、前記逆止弁部を通過して前記吐出筒に向かう内容物の流れの勢いを抑制するよう構成されており、
    前記キャップ本体部には、前記逆止弁部の移動量を規制して該逆止弁部を通過する内容物の流量を制御する規制部が設けられており、
    前記規制部が、前記折り返し部から、径方向内側に向けて前記逆止弁部側に突出して、前記キャップ本体部の軸線方向に弾性変形可能な規制片で構成されている、二重容器用吐出キャップ。
  3. 前記栓体部は、該栓体部から前記逆止弁部側に突出して開封前の前記逆止弁部の変位を抑制する変位抑制部を有する、請求項1または2に記載の二重容器用吐出キャップ。
  4. 前記栓体部が、前記キャップ本体部に螺着した前記蓋体を螺脱することによって前記蓋体とともに切り離されるよう構成されている、請求項1〜の何れか一項に記載の二重容器用吐出キャップ。
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