JP6211338B2 - 注出容器 - Google Patents

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本発明は、内容液を収容する容器本体と、この容器本体の口部に装着される注出キャップとを備え、容器本体を傾倒させて注出キャップから内容液を注出させる注出容器に関するものである。
従来、化粧水等の化粧料や醤油等の食品調味料を内容液として収容し、使用時に傾倒させることで内容液の注出を可能とする容器としては、例えば、内容液を収容する容器本体の口部に、特許文献1に示されるような注出キャップを装着した注出容器が既知である。
特開平9−169355号公報
ところでこのような注出容器においては、容器本体を傾倒させた際、収容した内容液と外界の空気とが置換されることで内容液が注出されるが、例えば特許文献1に示されるような小径の注出筒にあっては、内容液と空気とのスムーズな置換が難しく、注出する内容液が脈動して周囲に飛び散ることがある。
また内容液は、容器を傾倒させている間、注出され続けることになるのが基本であることから、意図した量以上の内容液が注出されることも多く、例えば化粧料のように、通常、略一定量で使用される用途においては、使い勝手の点で課題を残している。
本発明の目的は、容器本体の傾倒に伴って注出される内容液の脈動を防止することができ、また内容液を略一定量で注出することができる、新たな注出容器を提案するところにある。
本発明は、内容液を収容する容器本体と該容器本体の口部に装着される注出キャップとを備え、該容器本体を傾倒姿勢に変位させて該注出キャップの注出筒から内容液を注出させる注出容器であって、
前記容器本体は、その内側に内容液の収容空間を有する減容変形自在な内層体と、該容器本体の外殻をなし該内層体を内側に収めるとともに該内層体との相互間と外界とが常時連通する外気導入孔を備える外層体とを有し、
前記注出キャップの内側に、前記注出筒から該収容空間に向けて延在する内部通路を備えた筒状体を有するとともに該内部通路と該収容空間とをつなぐ貫通孔を該筒状体の周壁に設けた中栓を配設し、
前記筒状体の内側に、該容器本体の起立姿勢によって該筒状体の底壁に保持される一方、該容器本体の傾倒姿勢によって該注出筒に向けて移動し、該注出筒及び該筒状体の少なくとも一方に設けた段部に着座して内容液の注出を阻止する移動弁体を配設した注出容器である。
前記貫通孔を、前記段部に着座した球状体に対して前記筒状体の底壁側に設けることが好ましい。
前記段部は、前記中栓に連結するとともに前記注出筒から前記内部通路に向けて延在し前記筒状体の周壁内周面と液密に当接する環状壁であることが好ましい。
前記注出キャップは、前記注出筒を有するとともに前記容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、該注出筒を覆い隠すとともに該キャップ本体にヒンジを介して連結する外蓋とを備えることが好ましい。
前記注出キャップは、前記注出筒を有するとともに前記容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、該注出筒に連通する第二注出筒を有するとともに該キャップ本体に下段ヒンジを介して連結する中蓋と、該第二注出筒を覆い隠すとともに該中蓋に上段ヒンジを介して連結する外蓋とを有し、
該中蓋は、該注出筒を挿通するとともにその先端部を前記容器本体の傾倒姿勢における前記移動弁体に当接させて該移動弁体の前記段部への着座を阻止する棒状体を備えることが好ましい。
前記棒状体を前記第二注出筒の内側に配設するとともに、該棒状体と該第二注出筒との間を周方向に沿って間隔をあける複数の連結片により連結することが好ましい。
上述の構成となる注出容器によれば、内容液は、容器本体の傾倒姿勢への変位によって移動弁体が内部通路を移動する間のみ注出されることになるので、1回に注出される内容液の量を略一定にすることができる。また、内容液を収容する内層体は減容変形自在であり、外気との置換無しに内容液を注出させることができるので、内容液の脈動が防止される。なお、外層体には、内層体との相互間と外界とを常時連通する外気導入孔が設けられているので、外層体の外形は維持したまま内層体のみを減容変形させることができる。
また貫通孔を、段部に着座した移動弁体に対して筒状体の底壁側に設ける場合は、移動弁体がスムーズに移動するとともに、貫通孔から内部通路に流入した内容液が、移動弁体を段部に押し付けるように作用するので、内容液の注出を阻止する移動弁体の弁機能が確実に発揮され、内容量の注出量をより安定させることができる。
また、容器本体の傾倒姿勢によって移動弁体が着座する段部を、中栓に連結するとともに注出筒から内部通路に向けて延在し筒状体の周壁内周面と液密に当接する環状壁とする場合は、中栓及び移動弁体は注出キャップに保持されて、注出キャップアセンブリとして1つの部品の如く取り扱うことができるので、容器本体への組み立て性が向上する。
また注出キャップを、注出筒を有するとともに容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、注出筒を覆い隠すとともにキャップ本体にヒンジを介して連結する外蓋とを備えるものとする場合は、外蓋の開閉操作が片手で行えるので使い勝手がよくなる。
特に注出キャップを、注出筒を有するとともに容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、注出筒に接続する第二注出筒を有するとともにキャップ本体に下段ヒンジを介して連結する中蓋と、第二注出筒を覆い隠すとともに中蓋に上段ヒンジを介して連結する外蓋とを有し、中蓋に、注出筒を挿通するとともにその先端部を容器本体の傾倒姿勢における移動弁体に当接させて移動弁体の段部への着座を阻止する棒状体を設けるものとする場合は、外蓋の開閉操作のしやすさに加え、外蓋のみを開けば棒状体が移動弁体の段部への着座を阻止して内容液の連続注出を行うことができ、また、中蓋を開けば移動弁体の段部への着座を許容して略一定量の内容液を注出させることができる。すなわち、何れの蓋を開くかによって内容液の注出形態を切り換えることができるので、使い勝手が更によくなる。
また棒状体を第二注出筒の内側に配設するとともに、棒状体と第二注出筒との間を周方向に沿って間隔をあける複数の連結片により連結する場合は、棒状体に関わる構造が簡素化される。
本発明に従う注出容器の一実施形態を示す図であり、起立姿勢の注出容器を側面視にて一部断面で示している。 図1の注出容器を傾倒姿勢に変位させて内容液が注出される状態を示す図である。 図2の注出容器を起立姿勢に戻した状態を示す図である。 本発明に従う注出容器の他の実施形態を示す図であり、起立姿勢の注出容器を側面視にて一部断面で示している。 図4の注出容器の中蓋を開くとともに傾倒姿勢に変位させた状態を示す図である。 図4の注出容器の外蓋を開くとともに傾倒姿勢に変位させた状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。図1は、本発明に従う注出容器の一実施形態を示す図であり、起立姿勢の注出容器を側面視にて一部断面で示している。なお、本願明細書、特許請求の範囲、要約書、及び図面において「上」方向、「下」方向とは、注出容器の起立姿勢での向きを指す。
図1において、符号1は、本発明の注出容器の一実施形態を示す。注出容器1は、内容液を収容する容器本体10と容器本体10の口部に装着される注出キャップ40とを備えている。また、注出キャップ40の内側には、中栓20が設けられていて、後述する中栓20の筒状体には、球状体(移動弁体)30が設けられている。
容器本体10は、内容液の収容空間Mを有する減容変形自在な内層体11と、容器本体10の外殻をなし内層体11を内側に収める外層体12を備えている。本実施形態において外層体12は、円形状となる底部13の縁部から円筒状となる胴部14を起立させるとともに、胴部14の上部に、径方向内側に向けて縮径する肩部15を介して容器本体10の口部となる円筒状の口頸部16が一体に連結されている。口頸部16の外周面には、ねじ部16aが設けられている。また外層体12には、図示は省略するが内層体11との相互間と外界とを常時連通させる貫通孔(外気導入孔)が設けられている。なお、常時連通させるとは、内容液の注出に係る間(起立姿勢の容器本体10を傾倒姿勢にして内容液を注出した後、再び起立姿勢に戻して収容空間M内の内容液が元の状態に戻るまで)は外気導入孔が開いたままであることを意味するものであり、例えば内層体11と外層体12との相互間から外界へ空気が逃げるのを防止する逆止弁は設けられていないことを意図する。
本実施形態における容器本体10は、減容変形可能で薄肉の合成樹脂により形成される内層体11と、内層体11に対して相溶性が低い合成樹脂により形成される外層体12とを積層させたものであり、これらの合成樹脂素材を積層して形成したパリソンを、ブロー成形することによって得られたものである。また、外気導入孔は、ブロー成形時に外層体12の底部13に形成される内層体11と外層体12との合わせ目(底シール部)に対し、外部から押圧力を作用させる等によって形成される底割れ状の間隙によって形成している。なお、容器本体10は、予め内層体11及び外層体12を個別に形成しておき、その後、内層体11を外層体12内に装着するようにしたものでもよい。また、外気導入孔は底割れ状の間隙を利用するものに限られず、胴部14や口頸部16に貫通孔を形成するようにしてもよい。
中栓20は、外層体12の軸線Oに沿って延在する円筒状の筒状体21を備えていて、その内側に内部通路22を形成している。筒状体21は、底壁21aと底壁21aの縁部より起立する周壁21bとで形成され、底壁21aには、外層体12の底部13に向けて突出する凸部21c、及び凸部21cを貫通する孔21dが設けられている。また、周壁21bには、内容液の収容空間Mと内部通路22とをつなぐ貫通孔23が設けられている。
筒状体21の上方には、径方向外側に向けて延在するフランジ24が一体に連結されていて、フランジ24の縁部には、外層体12の口頸部16に沿って上方に延在し、口頸部16との間で内層体11を挟み込む環状のシール壁25が設けられている。また、シール壁25の上端には、口頸部16上を径方向外側に向けて延在するとともに、径方向外側の縁部に上方に向かう環状部を設けたフランジ26が設けられている。
筒状体21の内側には、内部通路22を移動する移動弁体として球状体30を設けている。球状体30は、図1に示すように容器本体10の起立姿勢において底壁21aに着座し、保持されている。
注出キャップ40は、口頸部16に装着されるキャップ本体41を備えている。キャップ本体41は、口頸部16を取り囲む円筒状の外周壁42を有していて、外周壁42の内周面には、口頸部16のねじ部16aに係合するねじ部42aを設けている。なお、キャップ本体41を口頸部16に装着するには、これらのねじ部に代えてアンダーカットを利用してもよい。また外周壁42の上端には、中栓20を覆う天壁43が一体に連結していて、その中央部には、貫通開口43aが設けられている。更に貫通開口43aの縁部には、上方に向けて立ち上がるとともに円筒状をなし上端を径方向外側に湾曲させてリップを形成した注出筒44が設けられ、注出筒44の下方には、内部通路22に向けて延在し筒状体21の周壁21bの内周面と液密に当接する環状壁45が設けられている。なお、後述するように環状壁45は、容器本体10を傾倒姿勢に変位させた際に球状体30が着座する段部として機能する。
更に注出キャップ40は、キャップ本体41の外周壁42に一体に連結するヒンジ46を介して、外蓋47を一体に連結している。外蓋47は、キャップ本体41の外周壁42に連なる外壁48と、外壁48の上端で一体に連結するとともに注出筒44を覆う頂壁49を備えていて、頂壁49の下面には、注出筒44の内周面と液密に当接するシール筒49aが設けられている。また外壁48において、軸線Oを挟んでヒンジ46と反対側には、外蓋47を開く際に指掛かりとなる指掛け部48aが設けられている。
上記のように構成される注出容器1から内容液を吐出するに当たっては、図2に示すように外蓋47を開いて注出容器1を傾倒姿勢に変位させる。これにより、収容空間M内の内容液は、それ自身の自重によって貫通孔23を通り抜けて内部通路22に流入し、注出筒44から注出される。ここで内層体11は減容変形自在であるので、内容液は外気との置換なく注出されることになる。すなわち、注出筒44が小径であっても内容液の脈動を防止することができる。なお、外層体12には外気導入孔(本実施形態では、図示を省略した底割れ状の間隙)が設けられているので、内層体11が減容変形しても、内層体11と外層体12との相互間には外気が入り込むため、内層体11の減容変形が阻害されることはない。一方、球状体30は、自重によって内部通路22内を移動し、貫通孔23を越えた後に環状壁45の先端部(底壁21a側の端部)に全周に亘って着座して、内容液の注出を停止させる。すなわち内容液は、球状体30が内部通路22を移動する間のみ注出されることになるので、1回に注出される内容液の量を略一定にすることができる。
なお、本実施形態において貫通孔23を設ける位置は、図2に示すように球状体30が環状壁45の先端部に着座した際に、球状体30よりも底壁21a側になるようにしている。すなわち、球状体30が貫通孔23を通り越した後は、貫通孔23(及び孔21d)から内部通路22に流入した内容液が、球状体30を環状壁45に向けて押し付けるように作用するので、環状壁45の先端部と球状体30とが確実に当接することとなり、内容液の注出をより確実に停止することができる。
内容液の注出が終了した後、容器本体10を図3に示すように元の起立姿勢に戻すと、球状体30は、筒状体21の底壁21aに向けて移動し、球状体30に対して底壁21a側に残っていた内容液は、貫通孔23及び底壁21aの孔21dから収容空間Mに流れる。一方、収容空間M内の内容液は、容器本体10の姿勢変更に応じて中栓20側から外層体12の底部13側へ流動するため、この際、減容変形した内層体11を復元させるように作用する。これにより外気が、注出筒44から貫通孔23を通して収容空間Mに引き込まれるため、注出筒44に付着していた残留内容液を、外気とともに注出筒44の内側に引き込む(残留内容液の垂れ落ち防止)ことができる。
次に、図4〜図6を参照して、本発明に従う注出容器の他の実施形態について説明する。なお、注出キャップ40以外の部分は前述の実施形態と同一であるため、図面に同一の符号を付してここでは説明を省略する。
図4に示す注出容器2は、前述の注出キャップ40に代えて、注出キャップ50を装着したものである。注出キャップ50は、口頸部16に装着されるキャップ本体51を備えている。キャップ本体51は、口頸部16を取り囲む円筒状の外周壁52を有していて、外周壁52の内周面には、口頸部16のねじ部16aに係合するねじ部52aを設けている。また外周壁52の上端には、中栓20を覆う天壁53が一体に連結されていて、その中央部には貫通開口53aが設けられている。更に貫通開口53aの縁部には、上端を径方向外側に湾曲させてリップを形成した注出筒54が設けられ、注出筒54の下方には、内部通路22に向けて延在し筒状体21の周壁21bの内周面と液密に当接する環状壁55が設けられている。
また注出キャップ50は、キャップ本体51の外周壁52に一体に連結する下段ヒンジ56を介して、中蓋57を一体に連結している。中蓋57は、キャップ本体51の外周壁52に連なる外壁58と、外壁58の上端で一体に連結するとともに注出筒54を覆う中間壁59とを備えていて、その中央部には貫通開口59aが設けられている。更に貫通開口59aの縁部には、上端を径方向外側に湾曲させてリップを形成した第二注出筒60が設けられ、第二注出筒60の下方には、注出筒54の内周面と液密に当接する第二環状壁61が設けられている。そして第二注出筒60の内側には、第二注出筒60の周方向に沿って間隔をあける複数の連結片62を介して一体に連結するとともに、注出筒54及び環状壁55を挿通する円柱状の棒状体63が設けられている。ここで棒状体63は、その先端部(底壁21a側の端部)が環状壁55の先端部よりも底壁21a寄りとなる長さで設けられている。また外壁58において、軸線Oを挟んで下段ヒンジ56と反対側には、中蓋57を開く際に指掛かりとなる指掛け部58aが設けられている。なお棒状体63は、中実状のものに限られず、中空状であってもよい。またその断面形状は円形に限られず、四角形や六角形のような多角形になるものであってもよい。
更に注出キャップ50は、軸線Oを挟んで下段ヒンジ56と反対側で、中蓋57の外壁58に一体に連結する上段ヒンジ64を有していて、上段ヒンジ64には外蓋65を一体に連結している。外蓋65は、中蓋57の外壁58に連なる外壁66と、外壁66の上端で一体に連結するとともに第二注出筒60を覆う頂壁67を備えていて、頂壁67の下面には、第二注出筒60の内周面と液密に当接するシール筒67aが設けられている。また外壁66において、軸線Oを挟んで上段ヒンジ64と反対側には、外蓋65を開く際に指掛かりとなる指掛け部66aが設けられている。
このように注出キャップ50は、キャップ本体51の上方に、中蓋57、外蓋65を順次に設けた多段キャップの形態をなすものである。
上記のように構成される注出容器2において、図5に示すように中蓋57を開いて容器本体10を傾倒姿勢に変位させる場合は、前述の実施形態と同様に、球状体30が環状壁55の先端部に着座するまでの間のみ内容液が注出されるので、略一定量の内容液を注出することができる。
一方、図6に示すように外蓋65を開いて容器本体10を傾倒姿勢に変位させる場合、球状体30は、環状壁55の先端部に着座する手前で棒状体63の先端部に当接する。これにより収容空間M内の内容液は、貫通孔23(及び孔21d)を通り、周壁21bと球状体30との相互間を経て、隣り合う連結片62の間を通り抜けて第二注出筒60から注出される。すなわち、容器本体10を傾倒姿勢に維持している間、内容液を注出させ続けることができる。このように注出容器2によれば、中蓋57又は外蓋65の何れを開くかによって注出形態を切り換えることができる。
本発明に従う注出容器は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に従う範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、図1に示すように容器本体10の傾倒によって球状体30が着座する段部を、筒状体21の周壁21bの内周面と液密に当接する環状壁45、55で構成したが、環状壁を筒状体の径方向外側に配置し、筒状体の周壁外周面をこの環状壁で嵌合保持するとともに注出筒の途中を縮径させて段部を設け、この段部に球状体が着座するようにしてもよい。また、図示は省略するが、筒状体の上部において径方向内側に突出する凸部を形成し、この凸部を段部としてもよく、更に、上述した凸部に係る注出筒及び筒状体の構成を両方組み合わせるようにして段部を構成することもできる。
また上述した実施形態では、外層体と内層体とを押出成形した積層パリソンをブロー成形して得られた積層剥離容器(所謂、デラミ容器)を使用し、外層体に底割れ状の間隙や貫通孔を設けてこれを外気導入孔としたが、例えば、外層体と内層体とを個別に成形したのち、それらを組み合わせた二重容器を使用する場合には、外層体の口頸部とキャップ本体の外周壁との相互間に空気の通る通気路(例えば外層体やキャップ本体のねじ部を切り欠く溝や、螺合したねじ部間に形成される螺旋状の隙間)を設けるとともに、外層体の口頸部及び内層体の口頸部の少なくとも一方に、他方に対向する突起または溝を設け、通気路からの空気を、この突起周辺に形成される隙間または溝を外気導入路として、外層体と内層体との相互間に流入させることもできる。
そして上述した実施形態において球状体30として示した移動弁体は、筒状体内を移動し、段部に着座して内容液の注出を阻止することができる種々の形状のものを用いることが可能であり、例えば卵状や円柱状の移動弁体を用いることができる。また、筒状体の断面形状は円形に限定されるものではなく、多角形状の断面となるものを用いることも可能であり、このような場合は、筒状体の断面形状に適合する多角柱状や多角錐状の移動弁体を用いることができる。
本発明によれば、容器本体の傾倒に伴って注出される内容液の脈動を抑制でき、また、内容液を毎回略一定量で注出することができるため、使い勝手のよい注出容器を提供することができる。また、多段キャップを備えるものによれば、何れの蓋を開けるかによって、略一定量で注出させる場合と連続的に注出させる場合とを切り換えることができるので、使い勝手を更に高めた注出容器を提供することができる。
1、2 注出容器
10 容器本体
11 内層体
12 外層体
13 底部
14 胴部
15 肩部
16 口頸部(口部)
16a ねじ部
20 中栓
21 筒状体
21a 底壁
21b 周壁
21c 凸部
21d 孔
22 内部通路
23 貫通孔
24 フランジ
25 シール壁
26 フランジ
30 球状体(移動弁体)
40 注出キャップ
41 キャップ本体
42 外周壁
42a ねじ部
43 天壁
43a 貫通開口
44 注出筒
45 環状壁(段部)
46 ヒンジ
47 外蓋
48 外壁
48a 指掛け部
49 頂壁
49a シール筒
50 注出キャップ
51 キャップ本体
52 外周壁
52a ねじ部
53 天壁
53a 貫通開口
54 注出筒
55 環状壁
56 下段ヒンジ
57 中蓋
58 外壁
58a 指掛け部
59 中間壁
59a 貫通開口
60 第二注出筒
61 第二環状壁
62 連結片
63 棒状体
64 上段ヒンジ
65 外蓋
66 外壁
66a 指掛け部
67 頂壁
67a シール筒
M 収容空間
O 外層体の軸線

Claims (6)

  1. 内容液を収容する容器本体と該容器本体の口部に装着される注出キャップとを備え、該容器本体を傾倒姿勢に変位させて該注出キャップの注出筒から内容液を注出させる注出容器であって、
    前記容器本体は、その内側に内容液の収容空間を有する減容変形自在な内層体と、該容器本体の外殻をなし該内層体を内側に収めるとともに該内層体との相互間と外界とが常時連通する外気導入孔を備える外層体とを有し、
    前記注出キャップの内側に、前記注出筒から該収容空間に向けて延在する内部通路を備えた筒状体を有するとともに該内部通路と該収容空間とをつなぐ貫通孔を該筒状体の周壁に設けた中栓を配設し、
    前記筒状体の内側に、該容器本体の起立姿勢によって該筒状体の底壁に保持される一方、該容器本体の傾倒姿勢によって該注出筒に向けて移動し、該注出筒及び該筒状体の少なくとも一方に設けた段部に着座して内容液の注出を阻止する移動弁体を配設した注出容器。
  2. 前記貫通孔を、前記段部に着座した移動弁体に対して前記筒状体の底壁側に設けてなる請求項1に記載の注出容器。
  3. 前記段部は、前記中栓に連結するとともに前記注出筒から前記内部通路に向けて延在し前記筒状体の周壁内周面と液密に当接する環状壁である請求項1又は2に記載の注出容器。
  4. 前記注出キャップは、前記注出筒を有するとともに前記容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、該注出筒を覆い隠すとともに該キャップ本体にヒンジを介して連結する外蓋とを備える請求項1〜3の何れかに記載の注出容器。
  5. 前記注出キャップは、前記注出筒を有するとともに前記容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、該注出筒に連通する第二注出筒を有するとともに該キャップ本体に下段ヒンジを介して連結する中蓋と、該第二注出筒を覆い隠すとともに該中蓋に上段ヒンジを介して連結する外蓋とを有し、
    該中蓋は、該注出筒を挿通するとともにその先端部を前記容器本体の傾倒姿勢における前記移動弁体に当接させて該移動弁体の前記段部への着座を阻止する棒状体を備える請求項1〜3の何れかに記載の注出容器。
  6. 前記棒状体を前記第二注出筒の内側に配設するとともに、該棒状体と該第二注出筒との間を周方向に沿って間隔をあける複数の連結片により連結してなる請求項5に記載の注出容器。
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