JP6893393B2 - 吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、内容物を収容する容器本体の口部に吐出口を備えた吐出キャップを装着して成る吐出容器に関し、特に、例えばソースや味噌などの若干の固形物を含んだ比較的粘度の高い内容物を収容するのに適した吐出容器に関する。
従来、内容物を収容する容器本体の口部に吐出口を備えた吐出キャップを装着した構成を有し、容器本体の胴部を押圧(スクイズ)することで、容器本体に収容されている内容物を吐出口から所望の量だけ吐出させることができるようにした吐出容器が知られている。
また、このような吐出容器として、容器本体から吐出口を通した内容物の吐出を許容する一方、内容物や外気の容器本体内への流入を阻止する逆止弁を設けた構成のものが知られている。
例えば特許文献1には、容器本体を外層体(外層)の内側に減容変形可能な内層体(内層)を収容した二重容器に構成するとともに、吐出キャップ(キャップ本体)と中栓(支持中栓)との間にスリット弁構造の逆止弁(吐出弁)を設けた構成の吐出容器が記載されている。
このような構成の吐出容器では、容器本体の胴部を押圧して内容物を吐出させた後、胴部の押圧を解除すると、逆止弁により吐出口から容器本体に向けた内容物や外気の流入が阻止されるとともに、吐出キャップに設けた吸気孔から外層体と内層体との間に外気を導入して内層体を減容変形させたまま外層体を元の形状に復元させることができるので、内容物を外気と置換させることなく吐出させ、これにより容器本体の内部に残った内容物を空気と触れづらくしてその劣化や変質を抑制することができる。
特開2013−95455号公報
ところで、上記のような吐出容器は、醤油や化粧料等の液状の内容物を収容する用途に用いられる場合が多いが、例えばソースや味噌などの、若干の固形物を含んだ比較的粘度の高い内容物を収容する用途に用いたいという要望もある。
しかしながら、上記従来の吐出容器は、単独のスリット弁構造で逆止弁を構成しているため、内容物を吐出した際に、スリット弁を構成するスリットに、内容物に含まれる固形物が挟まってスリット弁が閉じなくなる虞がある。そして、このように吐出後においてスリットが開いたままとなった場合には、外気が内容物の収容空間側に侵入して内容物の劣化や変質につながる虞がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とするものであり、その目的は、若干の固形物を含んだ比較的粘度の高い内容物を収容しても逆止弁構造が正常に機能して、収容空間への外気の侵入による内容物の品質の劣化を抑制することができる吐出容器を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の吐出容器は、例えばソースや味噌などの若干の固形物を含んだ比較的粘度の高い内容物を収容するのに適した吐出容器であって、
筒状の口部と該口部に連なる胴部とを備え、内部に内容物の収容空間を形成する容器本体と、
内容物の吐出口を備え、前記口部の外側に装着される吐出キャップと、
前記吐出キャップの内側で、前記収容空間から前記吐出口へ向かう内容物の流れを許容するとともに前記吐出口から前記収容空間へ向かう逆流を阻止する逆止弁構造と、を備え、
前記逆止弁構造は、筒状の固定部と、該固定部の前記収容空間側の開口を覆うように設けられたスリット弁構造の第1弁部と、該固定部の前記吐出口側の開口を覆うように設けられた、孔を有する第2弁部と、前記固定部、前記第1弁部及び前記第2弁部に囲まれた液溜め空間と、を有し、
前記液溜め空間は、内容物を吐出する際の内容物の流路を構成するとともに、内容物の
吐出後に残留内容物の一部が貯留されるように構成されており、
前記第2弁部には、直径が3〜4mmの略円形の孔が形成されており、
前記吐出キャップは、前記吐出口を形成する吐出筒を有し、
前記第2弁部は軟材質により形成されていることを特徴とするものである。
なお、本発明の吐出容器にあっては、前記固定部、前記第1弁部及び前記第2弁部が一つの部品として一体に形成されていることが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記第1弁部が、前記収容空間側から前記吐出口側に向けて膨出するドーム形状であることが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記吐出キャップの内側に配置される中栓を備え、
前記逆止弁構造が、前記中栓と前記吐出キャップの間に保持されることが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記容器本体は、内外を貫通する外気導入孔が形成された可撓性を有する外層体と、該外層体の内側に収容された減容変形可能な内層体とを備える二重容器であり、
前記吐出キャップと前記口部との間に、前記外気導入孔に連通するとともに前記吐出キャップに設けられた吸気孔を介して該吐出キャップの外部に連通可能な空気流路が設けられていることが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記第1弁部には、長さが3mm〜5mmの直交する2本のスリットが形成されていることが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記第2弁部には、直径が3mm〜4mmの略円形の孔が形成されていることが好ましい。
本発明によれば、若干の固形物を含んだ比較的粘度の高い内容物を収容しても逆止弁構造が正常に機能して、収容空間への外気の侵入による内容物の品質の劣化を抑制することができる新たな構造の吐出容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る吐出容器の一部を断面で示す側面図である。 図1の吐出容器から内容物を吐出する際の様子を示す図である。 図1の吐出容器において、内容物を吐出した後の様子を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態である吐出容器1は、容器本体10、装着キャップ20、吐出キャップ30、中栓40、及び逆止弁構造体50、を備えている。この吐出容器1は、例えばパスタソース、ピザソース等のソース類、ケチャップ、マヨネーズ、及び味噌などの具入り液体調味料類を含む、若干の固形物を含んだ比較的粘度の高い内容物を収容する用途に用いることができる。
詳細は図示しないが、容器本体10は口部11と胴部12とを有するボトル形状となっている。
口部11は円筒状に形成されており、その外周面には装着キャップ20を装着するための雄ねじ11aが一体に設けられている。また、口部11の根元側部分には、口部11よりも大径の円筒状の密封用段部11bが一体に設けられている。
胴部12は密封用段部11bを介して口部11の下端に連なり、その内部は内容物の収容空間Sとなっている。
本実施の形態においては、容器本体10は、外層体13と外層体13の内側に収容された内層体14とを備える二重容器(積層剥離容器)に構成されている。
内層体14は、例えば合成樹脂材料により減容変形可能な薄肉の袋状に形成され、外層体13の内面に剥離可能に積層配置されている。内層体14は、容器本体10の口部11の開口端にまで回り込んで当該開口端において開口しており、その内側は上記した収容空間Sとなっている。
外層体13は、例えば合成樹脂材料により所定の剛性を有するボトル形状に形成されて容器本体10の外郭を構成している。外層体13の胴部12に対応する部分はスクイズ(押圧)可能であるとともに元の形状への復元性を有している。また、外層体13の口部11に対応する部分には、当該外層体13を径方向に貫通して内層体14と外層体13との間に連通する外気導入孔15が設けられている。図示する場合では、外層体13の口部11に対応する部分には、その軸線を挟んだ対向配置で2つの外気導入孔15が設けられているが、少なくとも1つの外気導入孔15が設けられていればよい。また、外気導入孔15は口部11に限らず、胴部12等に設けることも可能である。
なお、容器本体10は、外層体13と内層体14との間に、それぞれ口部11から胴部12の底部分に向けて縦方向に延びて内層体14を外層体13に対して部分的に接着する複数本の接着層(不図示)を備えた構成とすることもできる。この場合、それぞれの接着層の間の部分において内層体14と外層体13との間に連通する複数の外気導入孔15を外層体13の口部11に対応する部分に設けるのが好ましい。また、容器本体10は、例えば酸素や水蒸気に対するバリア性を有するバリア層が積層配置された構成や、各種コーティングによりバリア性が高められた構成とすることもできる。
装着キャップ20は、容器本体10の口部11に装着されている。装着キャップ20は、口部11の外周を覆う円筒状の外周壁部21と、口部11の内周面に当接する円筒状の内周壁部22と、外周壁部21及び内周壁部22を連結する環状の環状壁部23と、環状壁部23から上方に突出する円筒状の上筒部24とを備えている。
外周壁部21の内周面には、雌ねじ21aが設けられており、この雌ねじ21aが口部11の外周面に設けられた雄ねじ11aにねじ結合することにより、装着キャップ20は容器本体10の口部11に装着されるようになっている。装着キャップ20は、打栓等によりアンダーカット結合する構成としてもよい。
また、雌ねじ21aの下方において、外周壁部21の内周面が密封用段部11bに全周に亘って気密に当接している。外周壁部21の外周面には、係合凸部21bが設けられている。また、外周壁部21には、空気流路60の一部を構成する連通孔21cが形成されている。
なお、本例では、装着キャップ20を介して吐出キャップ30を口部11に装着する構成としているが、これに限定されず、装着キャップ20を介さずに吐出キャップ30を直接、口部11に装着する構成としてもよい。その場合、吐出キャップ30は口部11にねじ結合する構成としてもよいし、打栓等によりアンダーカット結合する構成としてもよい。
吐出キャップ30は、装着キャップ20を介して口部11の外側に装着されている。吐出キャップ30は、合成樹脂材料により形成され、口部11及び内周壁部22の開口の上方に配置される頂壁部31と、外周壁部21の外周に位置する円筒状の筒壁部32とを備えた有頂筒状に形成されている。
筒壁部32の内周面には、外周壁部21の外周面に設けられた係合凸部21bに対応する係合凹部32aが設けられており、この係合凹部32aが係合凸部21bにアンダーカット結合することにより、吐出キャップ30は装着キャップ20に打栓等により装着されるようになっている。
頂壁部31には、当該頂壁部31から上方に向けて突出する吐出筒31aと、下方に向けて突出する保持筒31bとが一体に設けられている。吐出筒31aは、略円形の頂壁部31と軸線が一致するように配置され、その内側は内容物の吐出口33となっている。頂壁部31には、外気導入孔15に向けて空気を供給するための吸気孔31cが形成されている。
中栓40は吐出キャップ30の内側に装着されるとともに口部11及び装着キャップ20の開口を覆っている。この中栓40は合成樹脂製となっており、吐出キャップ30の内側で頂壁部31に対して軸方向に間隔を空けて配置される環状の隔壁部41と、隔壁部41の外周縁から頂壁部31の側に向けて延びる外筒部42と、隔壁部41の内周縁から頂壁部31の側に向けて延びる内筒部43と、を備えている。隔壁部41の外縁部には、空気流路60の一部を構成する空気溝41bが形成されている。
外筒部42は、その上端が頂壁部31の下面に当接するとともに外周部において筒壁部32の内面に嵌合し、これにより中栓40は吐出キャップ30の内部に固定保持されている。外筒部42には、空気流路60を構成する連通溝42aが設けられている。
また、内筒部43は、その上端が頂壁部31の下面に当接するとともに保持筒31bの外面に嵌合している。隔壁部41には環状のシール筒部44が一体に設けられ、このシール筒部44が上筒部24の内周面に嵌合している。なお、中栓40は吐出キャップ30により覆われている。
中栓40の隔壁部41の中央には、円形の貫通孔41aが設けられており、逆止弁構造体50(逆止弁構造)が貫通孔41aを塞いでいる。
逆止弁構造体50は、例えばゴムやエラストマー等の軟材質により形成され、円筒状の固定部51と、固定部51の一端側に位置する第1弁部52と、固定部51の他端側に位置する第2弁部53と、固定部51の外周面から突出するフランジ部54とを備える。なお、本実施形態では、逆止弁構造体50を一体に形成した1つの部材としているが、これに限定されず、例えば上下二分割の構造など、複数の部材を組み合わせたものでもよい。
固定部51は、内容物を吐出する際の内容物の流路を区画形成するものである。すなわち、内容物を吐出する際、収容空間S内の内容物は固定部51の内部を通過して吐出口33へと移動する。
固定部51、第1弁部52及び第2弁部53に囲まれた液溜め空間Lは、内容液を吐出する際に内容物の流路となる。また、内容物の吐出後には残留した内容物の一部が液溜め空間Lに貯留されることで第1弁部52のほぼ全体を覆い、スリット52aを封止する。すなわち、液溜め空間Lに貯留された内容液により、いわゆる液シールを構成し、収容空間Sへの外気の浸入を抑制することができる。
第1弁部52は、固定部51における収容空間S側の開口を覆うように設けられたスリット弁構造の逆止弁であり、収容空間S側から吐出口33へ向かう内容物の流れを許容するとともに、吐出口33側から収容空間Sへ向かう内容物の流れを阻止する。本例において第1弁部52は、図1に示すように、収容空間S側から吐出口33側に向けて膨出するドーム形状である。第1弁部52には、直交する2本のスリット52aが形成されており、図2に示すように、内容物の吐出時には、第1弁部52が弾性変形することによりスリット52aが開いて内容物を通過可能としている。第1弁部52は、ドーム形状に限らず、平坦な形状としてもよいし、図示例とは逆に吐出口33側から収容空間S側に向けて膨出するドーム形状とすることも可能である。また、スリット52aは、1本でもよいし、3本以上でもよい。
第2弁部53は、固定部51における吐出口33側の開口を覆うように設けられている。本例では、第2弁部53は図1に示すように収容空間S側から吐出口33側に向けて膨出するドーム形状であり、平面視で略円形の孔53aが形成されている。なお、第2弁部53は、孔53aの替わりに第1弁部52のようにスリットを設けたスリット弁構造としてもよい。
フランジ部54は、中栓40の内筒部43から径方向内側に突出する内向きフランジ43aと、吐出キャップ30の保持筒31bとに挟まれて保持されており、これにより、逆止弁構造体50が中栓40と吐出キャップ30の間に保持される。
図1に示すように、吐出キャップ30と口部11との間には、口部11に設けられた外気導入孔15に連通するとともに、外周壁部21に設けられた連通孔21cと、中栓40に設けられた空気溝41b及び連通溝42aと、頂壁部31に設けられた吸気孔31cとを介して吐出キャップ30の外部に連通可能な空気流路60が区画形成されている。なお、筒壁部32の下部は密封用段部11bに全周に亘って気密に当接している。また、雄ねじ11aには縦方向に延びるスリットが形成され、雄ねじ11aおよび雌ねじ21aが設けられた部分においては、このスリットにより空気流路60の一部が構成されている。なお、雄ねじ11aにスリットを設けることなく、雄ねじ11aと雌ねじ22aとに沿って空気を流通させるようにしてもよい。
吐出キャップ30は蓋体70を備えた構成とすることもできる。図示する場合では、蓋体70は、吐出キャップ30とほぼ同径の有頂筒状に形成されており、ヒンジ71により吐出キャップ30の頂壁部31に連結されて頂壁部31とともに吐出筒31aを覆うことができるようになっている。蓋体70の内面には、有頂円筒状のシール部材72が取付けられており、蓋体70が閉じられるとシール部材72の外周面が吐出筒31aの内周面に嵌合して吐出口33を閉塞するようになっている。蓋体70のヒンジ71に対向する側には蓋体70を開操作する際の指掛かりとなる摘み部73が設けられている。なお、本例ではシール部材72を蓋体70と別部材としていたが、これに限定されず、蓋体70とシール部材72とを一体に形成してもよい。
なお、蓋体70はヒンジ71により吐出キャップ30に一体連結される構成に限らず、吐出キャップ30とは別体に形成されて吐出キャップ30にねじ込みやアンダーカット等により装着される構成としてもよい。
このような構成の吐出容器1では、蓋体70を開いた状態で吐出筒31aが下方を向くように容器本体10を傾けつつ胴部12をスクイズすることで、第1弁部52のスリット52aが開き、収容空間S内の内容物をスリット52a、固定部51内(液溜め空間L)、孔53aを介して吐出口33から吐出することができる。ここで、本実施形態では、空気流路60において部分的に狭くなる領域(空気溝41b等)を形成することにより、胴部12をスクイズした際、外層体13と内層体14との相互間に存在する空気が外部に漏れ出し難い構成となっている。これにより、外層体13の胴部12をスクイズすることで内層体14を押圧して内容物を吐出口33に向けて押し出すことができる。なお、空気流路60には、吸気孔31cから外気導入孔15へ向かう空気の流れを許容するとともに、外気導入孔15から吸気孔31cへ向かう空気の流れを阻止する外気導入用の逆止弁を設けることも可能である。このような構成とすることで、スクイズ時に外層体13と内層体14との相互間に存在する空気が外部に漏れ出すことをより確実に抑制することができる。
そして、内容物を吐出した後で胴部12へのスクイズを解除すると、図3に示すように、第1弁部52が閉塞するとともに残留した内容物の一部が固定部51内の液溜め空間Lに貯留されることにより液シールが構成される。なお、仮に第1弁部52のスリット52aに、内容物に含まれる固形物が挟まった場合でも、内容物の粘度が高いため漏れ出すことなく液溜め空間Lに維持され、上記液シールによって第1弁部52が封止されているため収容空間Sに外気が入り込むことがない。ここで、逆止弁構造50の機能をより確実に発揮するため、好適には、内容物の粘度が、1000mPa・s〜100000mPa・sの範囲内であり、また、内容物に含まれる固体物の大きさは、直径が0.5mm〜2mm程度であることが好ましい。
また、液溜め空間Lに内容物を維持して逆止弁構造50の機能をより確実に発揮する観点から、液溜め空間Lの容積は、0.2ml〜2ml程度であることが好ましく、スリット52aの長さはそれぞれ、3mm〜5mmであることが好ましい。
孔53aは、内容物が固定部51内に溜まっている状態で容器本体10を倒立姿勢としても内容物が漏れ難く、吐出時に内容物の吐出が困難とならない程度の大きさに設定することが好ましい。具体的には、孔53aの大きさは、直径3mm〜4mmとすることが好ましい。
胴部12へのスクイズを解除することにより外層体13が復元する際には、吸気孔31cから空気流路60を介して内層体14と外層体13との間に外気が導入されるため、内層体14を減容変形させたまま外層体13を元の形状に復元させることができる。よって、収容空間Sに外気が導入されるのを抑制して、容器本体10に収容される内容物の空気との接触を減らして内容物の変質や劣化を抑制することができる。
ここで、本実施形態では、第1弁部52を、収容空間S側から吐出口33側に向けて膨出するドーム形状としていることにより、内容物が収容空間S側から吐出口33側に向かう方向には開き易く、吐出口33側から収容空間S側に向けて逆流しようとする方向には開き難くなっている。これにより、胴部12をスクイズするためにかかる力を軽減することができるとともに、液溜め空間L内の内容物が収容空間Sに移動し難くして液シールの密封性能を高めることができる。
また、第2弁部53を、スリットではなく孔53aを設けた構造としているため、第2弁部53をスリット弁構造とした場合に比べて内容物が通過し易く、スクイズ時にかかる力が小さくなる。さらに、第2弁部53をスリット弁構造とした場合に比べて、孔53aを設けた構造としていることで、第2弁部53の孔53aを通過する内容物の流れが整えられ易く、吐出した内容物が飛散し難い。
また、本実施形態では、固定部51、第1弁部52、及び第2弁部53を一体に形成したことにより、例えば上下に分割の構成に比べて部品数を削減することができる。
なお、比較的粘度の高い内容物に吐出容器1を使用する場合、蓋体70は、吐出容器1を倒立姿勢で載置できる形状であることが好ましい。このような構成とすることで、収容空間Sの内容物が重力により、予め吐出口33側に配置されるため、使用時に蓋体70を開いて胴部12をスクイズした直後に内容物が吐出され易くなる。
また、本実施形態の吐出容器1にあっては、空気流路60に外気導入用の逆止弁を設けずに、空気流路60に部分的に狭い領域を設けることで、外気の取り込み易さを調整する構成とすることが好ましい。このような構成とすることで、胴部12へのスクイズを解除した後の外層体13の復元時に、空気流路60を介して外層体13と内層体14の間に外気を取り込み易くなる。よって、外層体13が復元する際に外層体13と内層体14の間の空間が負圧になることで内層体14が膨張して収容空間Sに外気が侵入してしまうといった問題を防止し易くなる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記実施形態においては、容器本体10が、外層体13の内面に内層体14を剥離可能に積層配置した積層剥離容器とされているが、これに限らず、内層体14を外層体13の内部に組み込んだ組込みタイプの二重容器としてもよい。さらに、容器本体10は外層体13と内層体14とを備えた二重容器に限らず、内層体14を備えない通常の容器に形成することもできる。この場合、外気導入孔15、吸気孔31cや空気流路60等を備えない構成とすることができる。
1 吐出容器
10 容器本体
11 口部
11a 雄ねじ
11b 密封用段部
12 胴部
13 外層体
14 内層体
15 外気導入孔
20 装着キャップ
21 外周壁部
21a 雌ねじ
21b 係合凸部
21c 連通孔
22 内周壁部
23 環状壁部
24 上筒部
30 吐出キャップ
31 頂壁部
31a 吐出筒
31b 保持筒
31c 吸気孔
32 筒壁部
32a 係合凹部
33 吐出口
40 中栓
41 隔壁部
41a 貫通孔
41b 空気溝
42 外筒部
42a 連通溝
43 内筒部
43a 内向きフランジ
44 シール筒部
50 逆止弁構造体(逆止弁構造)
51 固定部
52 第1弁部
52a スリット
53 第2弁部
53a 孔
54 フランジ部
60 空気流路
70 蓋体
71 ヒンジ
72 シール部材
73 摘み部
S 収容空間
L 液溜め空間

Claims (6)

  1. 例えばソースや味噌などの若干の固形物を含んだ比較的粘度の高い内容物を収容するのに適した吐出容器であって、
    筒状の口部と該口部に連なる胴部とを備え、内部に内容物の収容空間を形成する容器本体と、
    前内容物の吐出口を備え、前記口部の外側に装着される吐出キャップと、
    前記吐出キャップの内側で、前記収容空間から前記吐出口へ向かう内容物の流れを許容するとともに前記吐出口から前記収容空間へ向かう逆流を阻止する逆止弁構造と、を備え、
    前記逆止弁構造は、筒状の固定部と、該固定部の前記収容空間側の開口を覆うように設けられたスリット弁構造の第1弁部と、該固定部の前記吐出口側の開口を覆うように設けられた、孔を有する第2弁部と、前記固定部、前記第1弁部及び前記第2弁部に囲まれた液溜め空間と、を有し、
    前記液溜め空間は、内容物を吐出する際の内容物の流路を構成するとともに、内容物の吐出後に残留内容物の一部が貯留されるように構成されており、
    前記第2弁部には、直径が3〜4mmの略円形の孔が形成されており、
    前記吐出キャップは、前記吐出口を形成する吐出筒を有し、
    前記第2弁部は軟材質により形成されていることを特徴とする、吐出容器。
  2. 前記固定部、前記第1弁部及び前記第2弁部が一つの部品として一体に形成されている、請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記第1弁部が、前記収容空間側から前記吐出口側に向けて膨出するドーム形状である、請求項1または2に記載の吐出容器。
  4. 前記吐出キャップの内側に配置される中栓を備え、
    前記逆止弁構造が、前記中栓と前記吐出キャップの間に保持される、請求項1〜3の何れか一項に記載の吐出容器。
  5. 前記容器本体は、内外を貫通する外気導入孔が形成された可撓性を有する外層体と、該外層体の内側に収容された減容変形可能な内層体とを備える二重容器であり、
    前記吐出キャップと前記口部との間に、前記外気導入孔に連通するとともに前記吐出キャップに設けられた吸気孔を介して該吐出キャップの外部に連通可能な空気流路が設けられている、請求項1〜4の何れか一項に記載の吐出容器。
  6. 前記第1弁部には、長さが3mm〜5mmの直交する2本のスリットが形成されている、請求項1〜の何れか一項に記載の吐出容器。
JP2016014593A 2016-01-28 2016-01-28 吐出容器 Active JP6893393B2 (ja)

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