JP6847524B2 - 吐出容器 - Google Patents

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本発明は、内容物を収容する容器本体の口部に吐出口を備えた吐出キャップを装着して成る吐出容器に関し、特に、例えばソースや味噌などの若干の固形物を含んだ比較的粘度の高い内容物を収容するのに適した吐出容器に関する。
従来から、内容物を収容する容器本体の口部に吐出口を備えた吐出キャップを装着した構成を有し、容器本体の胴部を押圧(スクイズ)することで、容器本体に収容されている内容物を吐出口から所望の量だけ吐出させることができるようにした吐出容器が知られている。
また、このような吐出容器として、容器本体から吐出口を通した内容物の吐出を許容する一方、内容物や外気の容器本体内への流入を阻止する逆止弁を設けた構成のものが知られている。
例えば特許文献1には、容器本体を外層体(外容器)の内側に減容変形可能な内層体(内容器)を収容した二重容器に構成するとともに、吐出キャップ(注出キャップ部材)と中栓(基板部材)との間に逆止弁を設けた構成の吐出容器が記載されている。このような構成の吐出容器では、容器本体の胴部を押圧して内容物を吐出させた後、胴部の押圧を解除すると、中栓に設けた流出孔が逆止弁により閉じられて吐出口(注出口)から容器本体に向けた内容物や外気の流入が阻止されるとともに、吐出キャップに設けた吸気孔(連通孔)から外層体と内層体との間に外気を導入して内層体を減容変形させたまま外層体を元の形状に復元させることができるので、内容物を外気と置換させることなく吐出させ、これにより容器本体の内部に残った内容物を空気と触れづらくしてその劣化や変質を抑制することができる。
特開2011−230840号公報
上記のような吐出容器は、醤油や化粧料等の液状の内容物を収容する用途に用いられる場合が多いが、例えばソースや味噌などの、若干の固形物を含んだ比較的粘度の高い内容物を収容する用途に用いたいという要望もある。
しかしながら、上記従来の吐出容器は、中栓の流出孔が開口する上面が軸方向に垂直な平坦面に形成され、この平坦な上面(弁座部)に板状の逆止弁を面接触させて流出孔を閉塞する構成となっているので、固形物を含んだ比較的粘度の高い内容物を収容する用途に用いると、逆止弁と中栓の上面との間に固形物が挟まって逆止弁が閉じられなくなるおそれがあるという問題点があった。
本発明は、このような問題を解決することを課題とするものであり、その目的は、若干の固形物を含んだ比較的粘度の高い内容物を収容しても当該内容物の吐出後に逆止弁を確実に閉じることができる吐出容器を提供することにある。
本発明の吐出容器は、筒状の口部と該口部に連なる胴部とを備え、内部に内容物の収容空間を形成する容器本体と、
内容物の吐出口を備え、前記口部の外側に装着される吐出キャップと、
前記吐出キャップの内側で、前記収容空間から前記吐出口へ向かう内容物の流路を区画形成するとともに収容空間側に向けて徐々に縮径する先細り領域を有する筒状体と、
該筒状体の内側に配置され、前記内容物の流路を開閉する逆止弁と、を備え、
前記逆止弁は、前記筒状体の先細り領域における内周面に当接することにより前記内容物の流路を閉塞し、該内周面から離間することにより該内容物の流路を開放する弁体部と、前記筒状体の軸方向に弾性変形可能であり前記弁体部の吐出口側から該弁体部を収容空間側に付勢する弾性部と、前記弁体部の収容空間側に設けられ前記先細り領域の先端開口部から前記収容空間側に突出する先端凸部と、を備え、
前記先端凸部には、開放された前記逆止弁が閉塞する過程において内容物が通過可能な内容物通路が形成されていることを特徴とする。
なお、本発明の吐出容器にあっては、前記先端凸部の径方向外端と、前記先細り領域の先端開口部における内周縁との間に、径方向の隙間が形成されていることが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記先端凸部は、前記弁体部から突出し、該弁体部の中心から径方向外側に延在する複数の縦リブで構成されており、
前記複数の縦リブの相互間に形成されるリブ間領域が、前記内容物通路を構成していることが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記弾性部は、軸方向に沿って螺旋状に延在するスプリング形状を有することが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記筒状体は、前記吐出キャップの内側において前記口部を覆うように装着される中栓に設けられていることが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記逆止弁は、前記吐出キャップの頂壁部と前記中栓の本体壁部との間に配置された筒状の区画壁に一体に設けられていることが好ましい。
また、本発明の吐出容器にあっては、前記容器本体が、外層体と、該外層体の内側に収容された内層体とを備える二重容器であることが好ましい。
本発明によれば、若干の固形物を含んだ比較的粘度の高い内容物を収容しても当該内容物の吐出後に逆止弁を確実に閉じることができる吐出容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態である吐出容器の要部の側面視での断面図である。 図1におけるA矢視図である。 逆止弁が開いて内容物が吐出される状態を示す断面図である。 内容物の吐出後に逆止弁が閉塞する過程を示す断面図である。 内容物の吐出後に逆止弁が閉塞した状態を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態である吐出容器1は、容器本体10、吐出キャップ20、中栓30、筒状体40及び逆止弁60を備えている。この吐出容器1は、例えばソースや味噌などの、若干の固形物を含んだ比較的粘度の高い内容物を収容する用途に用いることができる。
詳細は図示しないが、容器本体10は口部11と胴部12とを有するボトル形状となっている。
口部11は円筒状に形成されており、その外周面には吐出キャップ20を装着するための雄ねじ11aが一体に設けられている。また、口部11の根元側部分には、口部11よりも大径の円筒状の密封用段部11bが一体に設けられている。
胴部12は密封用段部11bを介して口部11の下端に連なり、その内部は内容物の収容空間12aとなっている。
本実施の形態においては、容器本体10は、外層体13と外層体13の内側に収容された内層体14とを備える積層剥離容器(二重容器)に構成されている。
内層体14は、例えば合成樹脂材料により減容変形可能な薄肉の袋状に形成され、外層体13の内面に剥離可能に積層配置されている。内層体14は、容器本体10の口部11の開口端にまで回り込んで当該開口端において開口しており、その内側は上記した収容空間12aとなっている。
外層体13は、例えば合成樹脂材料により所定の剛性を有するボトル形状に形成されて容器本体10の外郭を構成している。外層体13の胴部12に対応する部分はスクイズ(押圧)可能であるとともに元の形状への復元性を有している。また、外層体13の口部11に対応する部分には、当該外層体13を径方向に貫通して内層体14と外層体13との間に連通する外気導入孔15が設けられている。図示する場合では、外層体13の口部11に対応する部分には、その軸線を挟んだ対向配置で2つの外気導入孔15が設けられているが、少なくとも1つの外気導入孔15が設けられていればよい。
なお、容器本体10は、外層体13と内層体14との間に、それぞれ口部11から胴部12の底部分に向けて縦方向に延びて内層体14を外層体13に対して部分的に接着する複数本の接着層(不図示)を備えた構成とすることもできる。この場合、それぞれの接着層の間の部分において内層体14と外層体13との間に連通する複数の外気導入孔15を外層体13の口部11に対応する部分に設けるのが好ましい。また、容器本体10は、例えば酸素や水蒸気に対するバリア性を有するバリア層が積層配置された構成や、各種コーティングによりバリア性が高められた構成とすることもできる。
吐出キャップ20は容器本体10の口部11に装着されている。吐出キャップ20は、合成樹脂材料により、口部11の開口を覆う頂壁部21と口部11の外周を覆う円筒状の筒壁部22とを備えた有頂筒状に形成されている。筒壁部22の内周面には雌ねじ22aが設けられており、この雌ねじ22aが口部11の外周面に設けられた雄ねじ11aにねじ結合することにより、吐出キャップ20は容器本体10の口部11に装着されるようになっている。
頂壁部21には、当該頂壁部21から上方に向けて突出する吐出筒21aが一体に設けられている。吐出筒21aは、略円形の頂壁部21の軸心からずれて配置され、その内側は内容物の吐出口23となっている。
中栓30は吐出キャップ20の内側に装着されるとともに口部11の開口端に装着され、口部11の開口を覆っている。この中栓30は合成樹脂製となっており、吐出キャップ20の内側に頂壁部21に対して軸方向に間隔を空けて配置される本体壁部31と、本体壁部31の外周縁から頂壁部21の側に向けて延びる支持筒部32とを備えている。支持筒部32は、その上端が頂壁部21の下面に当接するとともに外周部において筒壁部22の内面に嵌合し、これにより中栓30は吐出キャップ20の内部に固定保持されている。本体壁部31の下面には環状のシール筒33が一体に設けられ、このシール筒33が口部11の内周面に嵌合することにより、中栓30はその本体壁部31において口部11の開口端に装着されて口部11の開口を覆っている。なお、中栓30は吐出キャップ20により覆われている。
中栓30は、収容空間12aから吐出口23へ向かう内容物の流路を区画形成する筒状体40を備えている。筒状体40は、略円筒状の本体部41と、収容空間12a側に向けて徐々に縮径する先細り領域42を有する。本例において筒状体40は断面が円形の筒状であり、中栓30の本体壁部31に一体に設けられている。収容空間12aに収容された内容物は、先細り領域42の先端に位置する先端開口部43を通して筒状体40の内側に流入し、当該筒状体40内を通過して吐出口23に向けて流出することができる。
吐出キャップ20の頂壁部21と中栓30の本体壁部31との間には区画壁50が装着されている。この区画壁50は、例えば低密度ポリエチレン(軟質ポリエチレン)により円筒状に形成されており、その一端が頂壁部21の下面に設けられた環状溝21bに嵌合し、他端が中栓30の本体壁部31の上面に設けられた環状溝31bに嵌合して頂壁部21と本体壁部31との間に配置され、固定保持されている。区画壁50の内側の空間は、収容空間12aから筒状体40を通過してから吐出口23に向かう内容物の流路を構成する。
区画壁50には、筒状体40の内側に配置される逆止弁60が一体に設けられている。なお、逆止弁60は、区画壁50とは別体として形成してもよいが、一体に形成することで、部品数を低減することができる。図示する場合では、逆止弁60は区画壁50と同一の樹脂材料により形成されている。逆止弁60は、筒状体40の先細り領域42における内周面に当接することにより内容物の流路を閉塞し、該内周面から離間することにより内容物の流路を開放する弁体部61を有する。また逆止弁60は、弁体部61の吐出口23側に設けられるとともに弁体部61を吐出口23側から収容空間12a側に付勢する弾性部62を備える。さらに逆止弁60は、弁体部61の収容空間12a側に設けられ、図1に示す通常状態(逆止弁60が閉位置にある状態)において先細り領域42の先端開口部43から収容空間12a側に突出するする先端凸部63を有する。
弁体部61は、先端開口部43よりも大径の円形の板状に形成されている。弁体部61の外周縁部には、対向する筒状体40の先細り領域42の内周面に平行となる傾斜部61aが設けられている。弾性部62は、筒状体40の軸方向に弾性変形可能であり、軸方向に沿って螺旋状に延在するスプリング形状となっている。弾性部62は、区画壁50の内周面に設けられた内フランジ部64に一体に連結している。内フランジ部64には、内容物が通過可能な流通孔64aが形成されている。流通孔64aは、周方向に複数形成されている。流通孔64aの内径は、内容物に含まれる固形物の外径よりも十分に大きいことが好ましい。
ここで図2は、図1に示すA矢視を示している。図1、2に示すように、先端凸部63は、軸方向から見た弁体部61の中心Cから径方向外側に向けて延在する3本の縦リブ63aが、中心Cの位置で連結した形状となっている。3本の縦リブ63aは、周方向に等間隔となるように配置され、その相互間に形成されるリブ間領域63bは、逆止弁60が閉塞する過程において内容物が通過可能な内容物通路を構成している。
また、縦リブ63aの径方向外側の端部は、先端63cに向けて徐々に厚みが薄くなる先細り形状であり、その先端63c(径方向外端)は僅かに丸みを帯びた形状となっている。縦リブ63aの先端63cと、当該先端63cに対向する先端開口部43の内周縁44との間には、径方向に隙間Gが形成されている。本例において、先端凸部63の径方向の外端(縦リブ63aの先端63c)の径方向位置は、傾斜部61aの径方向内縁(先端凸部63側の縁部)に一致している。なお、先端凸部63の形状は図示例に限定されず、適宜変更することができ、例えば、縦リブ63aを2本以下または4本以上としてもよいし、軸方向に延在する単純な円柱形状としてもよい。何れの場合にも、先端凸部63には、逆止弁60が閉塞する過程において内容物が通過可能な内容物通路となる空間が形成される。内容物通路となる空間は、先端凸部の側面側に開放する切欠きもしくは溝状であることが好ましい。
図1に示すように、逆止弁60は、通常状態においては弁体部61の傾斜部61aが筒状体40の先細り領域42の内周面に全周に亘って当接することにより、先端開口部43を閉塞している。一方、胴部12がスクイズされて収容空間12aから先端開口部43に向けて内容物が押圧されたときには、図3に示すように、弾性部62の軸方向の圧縮を伴いながら弁体部61が吐出口23側に移動し、先細り領域42の内周面から弁体部61が離間する。これにより、逆止弁60は先端開口部43を開くことになる。このように、逆止弁60は、弁体部61が先端開口部43を閉じる開位置と先端開口部43を開く開位置との間で開閉自在となっている。
図1に示すように、吐出キャップ20と口部11との間には、口部11に設けられた外気導入孔15に連通するとともに中栓30に設けられた通気孔34と頂壁部21に設けられた吸気孔24とを介して吐出キャップ20の外部に連通可能な空気流路70が区画形成されている。なお、筒壁部22の下端は密封用段部11bに全周に亘って気密に当接して空気流路70を密封している。また、雄ねじ11aには縦方向に延びるスリットが形成され、雄ねじ11aおよび雌ねじ22aが設けられた部分においては、このスリットにより空気流路70の一部が構成されている。なお、雄ねじ11aにスリットを設けることなく、雄ねじ11aと雌ねじ22aとに沿って空気を流通させるようにしてもよい。
区画壁50の外周面には、通常状態では頂壁部21の下面に弾性接触して吸気孔24を閉塞する一方、外層体13と内層体14との間の圧力が低くなると頂壁部21の下面から離隔して吸気孔24を空気流路70と連通させる外気用逆止弁80が一体に設けられている。図示する場合では、外気用逆止弁80は区画壁50と同一の材料により薄肉環状に形成され、その外周縁において頂壁部21の下面に弾性接触するように構成されている。
また、本例において、吐出キャップ20は蓋体90を備える。なお、蓋体90は必須の構成ではない。蓋体90は、吐出キャップ20とほぼ同径の有頂筒状に形成されており、ヒンジ91により吐出キャップ20の頂壁部21に回動自在に連結されて頂壁部21とともに吐出筒21aを覆うことができるようになっている。蓋体90の内面には円筒状のシール壁92が一体に設けられており、蓋体90が閉じられるとシール壁92が吐出筒21aの外側に嵌合して吐出口23を閉塞するようになっている。蓋体90のヒンジ91に対向する側には蓋体90を開操作する際の指掛かりとなる摘み部93が設けられている。
なお、蓋体90はヒンジ91により吐出キャップ20に一体連結される構成に限らず、吐出キャップ20とは別体に形成されて吐出キャップ20にねじ込みやアンダーカット等により装着される構成としてもよい。
このような構成の吐出容器1では、蓋体90を開いた状態で吐出筒21aが下方を向くように容器本体10を傾けつつ胴部12をスクイズすることで逆止弁60が開いて、収容空間12aの内部の内容物が先端開口部43から吐出口23に向けて移動する。具体的には、図3に示すように、内容物に押圧された弁体部61が吐出口23側に移動して、当該内容物は先端開口部43から筒状体40内に流入する。そして、筒状体40内に流入した内容物は、主に筒状体40の内周面と弾性部62の外周面との間を通り、さらに流通孔64aを通過して吐出口23に向けて移動する。そして、当該内容物は当該吐出口23から外部に吐出される。吐出容器1から内容物を吐出する間は、吸気孔24が外気用逆止弁80によって閉じられているので、外層体13と内層体14との相互間に存在する空気が外部に漏れ出すことがない。よって外層体13の胴部12をスクイズすることで内層体14を押圧して内容物を先端開口部43に向けて押し出すことができる。
一方、内容物の吐出後に胴部12のスクイズを解除したときには、図4に示すように、圧縮方向に弾性変形していた弾性部62の復元力によって弁体部61が先端開口部43側に押し戻され、図5に示す閉位置まで移動して先端開口部43を閉塞する。
弁体部61が先端開口部43側に移動する際、弁体部61と先端開口部43との間に存在する内容物は、軸方向に対して斜めに傾斜する先細り領域42の内周面に案内されつつ、縦リブ63a相互間に形成されるリブ間領域63bを通して先端開口部43を通過し、収容空間12aに移動する。このように、内容物に含まれる固形物が弁体部61と先端開口部43との間に存在したとしても、当該固形物を筒状体40の内周面と弁体部61との間に挟むことなく収容空間12aに案内して、当該固定物が筒状体40の内周面と弁体部61との間に挟まることを抑制することができる。すなわち、若干の固形物を含んだ比較的粘度の高い内容物を収容しても当該内容物の吐出後に逆止弁60を確実に閉じることができる。
ここで、先端開口部43が逆止弁60で閉塞されるとともに、外気用逆止弁80が開いて吸気孔24から空気流路70と外気導入孔15とを介して内層体14と外層体13との間に外気が導入される。これにより、内層体14を減容変形させたまま外層体13を元の形状に復元させて内層体14の内部つまり収容空間12aに外気が導入されるのを抑制して、容器本体10に収容される内容物の空気との接触を減らして内容物の変質や劣化を抑制することができる。
また、先端開口部43を貫通する先端凸部63にリブ間領域63bを設け、逆止弁60が閉塞する過程で内容物がこのリブ間領域63bに回り込むように構成したことにより、さらに逆止弁60を閉じ易くしている。
また、先細り領域42により、弁体部61が先端開口部43側にスムーズに誘導されるため、逆止弁60の動作をより安定させることができる。また、先端開口部43を貫通する先端凸部63があることで、先端開口部43に対する弁体部61の位置がずれ難い。その結果、逆止弁60の動作をさらに安定させることができる。このように、先端開口部43に対する弁体部61の位置を安定させる観点から、先端凸部63は、弁体部61が最も吐出口23側に移動した際にも先端開口部43を貫通している(先端開口部43から収容空間12a側に突出している)ことが好ましい。
ここで、先細り領域42を除く筒状体40の内周面と、弾性部62の外周面との間には、内容物に含まれる固形物の外径以上の間隔が設けられていることが好ましい。同様の観点から、先細り領域42を除く筒状体40の本体部41の内径は、弾性部62の外径の2倍以上であることが好ましい。
また、本実施形態では、縦リブ63aの径方向外側の端部を先細り形状としているため、先端63cと先端開口部43の内周縁44との間に内容物に含まれる固形物が挟まり難くなっている。また、先端63cと先端開口部43の内周縁44との間には、径方向に隙間Gが形成されているため、固形物がさらに挟まり難くなるとともに、先端開口部43の内側での先端凸部63の移動もよりスムーズとなる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、上述の実施形態においては、弾性部62を樹脂材料からなるスプリング形状としているが、他の弾性部材で構成してもよい。例えば、金属製のスプリング部材を弁体部61と内フランジ部64の間に組み付けることも可能である。
また、前記実施の形態においては、容器本体10は、内層体14を外層体13の内面に剥離可能に積層配置した積層剥離容器とされているが、これに限らず、内層体14を外層体13の内部に組み込んだ組込みタイプの二重容器としてもよい。さらに、容器本体10は外層体13と内層体14とを備えた二重容器に限らず、内層体14を備えない通常の容器に形成することもできる。この場合、吸気孔24や外気用逆止弁80、空気流路70等を備えない構成とすることができる。
さらに、この吐出容器1は、固形物を含む比較的粘度の高い内容物に限らず、例えば醤油等の調味液や化粧料等の比較的粘度の低い液状の内容物や練り状の内容物などの他の内容物を収容する用途に用いることもできる。
1 吐出容器
10 容器本体
11 口部
11a 雄ねじ
11b 密封用段部
12 胴部
12a 収容空間
13 外層体
14 内層体
15 外気導入孔
20 吐出キャップ
21 頂壁部
21a 吐出筒
21b 環状溝
22 筒壁部
22a 雌ねじ
23 吐出口
24 吸気孔
30 中栓
31 本体壁部
32 支持筒部
33 シール筒
34 通気孔
40 筒状体
41 本体部
42 先細り領域
43 先端開口部
44 開口部の内周縁
50 区画壁
60 逆止弁
61 弁体部
61a 傾斜部
62 弾性部
63 先端凸部
63a 縦リブ
63b リブ間領域(内容物通路)
63c 先端凸部の径方向外端
64 内フランジ部
64a 流通孔
70 空気流路
80 外気用逆止弁
90 蓋体
91 ヒンジ
92 シール壁
93 摘み部
C 弁体部の中心
G 隙間

Claims (8)

  1. 筒状の口部と該口部に連なる胴部とを備え、内部に内容物の収容空間を形成する容器本体と、
    内容物の吐出口を備え、前記口部の外側に装着される吐出キャップと、
    前記吐出キャップの内側で、前記収容空間から前記吐出口へ向かう内容物の流路を区画形成するとともに収容空間側に向けて徐々に縮径する先細り領域を有する筒状体と、
    該筒状体の内側に配置され、前記内容物の流路を開閉する逆止弁と、を備え、
    前記逆止弁は、前記筒状体の先細り領域における内周面に当接することにより前記内容物の流路を閉塞し、該内周面から離間することにより該内容物の流路を開放する弁体部と、前記筒状体の軸方向に弾性変形可能であり前記弁体部の吐出口側から該弁体部を収容空間側に付勢する弾性部と、前記弁体部の収容空間側に設けられ前記先細り領域の先端開口部から収容空間側に突出する先端凸部と、を備え、
    前記先端凸部には、開放された前記逆止弁が閉塞する過程において内容物が通過可能な内容物通路が形成されており、
    前記先端凸部の径方向外端と、前記先細り領域の先端開口部における内周縁との間に、径方向の隙間が形成されていることを特徴とする吐出容器。
  2. 筒状の口部と該口部に連なる胴部とを備え、内部に内容物の収容空間を形成する容器本体と、
    内容物の吐出口を備え、前記口部の外側に装着される吐出キャップと、
    前記吐出キャップの内側で、前記収容空間から前記吐出口へ向かう内容物の流路を区画形成するとともに収容空間側に向けて徐々に縮径する先細り領域を有する筒状体と、
    該筒状体の内側に配置され、前記内容物の流路を開閉する逆止弁と、を備え、
    前記逆止弁は、前記筒状体の先細り領域における内周面に当接することにより前記内容物の流路を閉塞し、該内周面から離間することにより該内容物の流路を開放する弁体部と、前記筒状体の軸方向に弾性変形可能であり前記弁体部の吐出口側から該弁体部を収容空間側に付勢する弾性部と、前記弁体部の収容空間側に設けられ前記先細り領域の先端開口部から収容空間側に突出する先端凸部と、を備え、
    前記先端凸部には、開放された前記逆止弁が閉塞する過程において内容物が通過可能な内容物通路が形成されており、
    前記内容物通路となる空間は、先端凸部の側面側に開放する切欠きもしくは溝状であることを特徴とする吐出容器。
  3. 前記先端凸部は、前記弁体部から突出し、該弁体部の中心から径方向外側に延在する複数の縦リブで構成されており、
    前記複数の縦リブの相互間に形成されるリブ間領域が、前記内容物通路を構成している、請求項1または2に記載の吐出容器。
  4. 筒状の口部と該口部に連なる胴部とを備え、内部に内容物の収容空間を形成する容器本体と、
    内容物の吐出口を備え、前記口部の外側に装着される吐出キャップと、
    前記吐出キャップの内側で、前記収容空間から前記吐出口へ向かう内容物の流路を区画形成するとともに収容空間側に向けて徐々に縮径する先細り領域を有する筒状体と、
    該筒状体の内側に配置され、前記内容物の流路を開閉する逆止弁と、を備え、
    前記逆止弁は、前記筒状体の先細り領域における内周面に当接することにより前記内容物の流路を閉塞し、該内周面から離間することにより該内容物の流路を開放する弁体部と、前記筒状体の軸方向に弾性変形可能であり前記弁体部の吐出口側から該弁体部を収容空間側に付勢する弾性部と、前記弁体部の収容空間側に設けられ前記先細り領域の先端開口部から収容空間側に突出する先端凸部と、を備え、
    前記先端凸部には、開放された前記逆止弁が閉塞する過程において内容物が通過可能な内容物通路が形成されており、
    前記先端凸部は、前記弁体部から突出し、該弁体部の中心から径方向外側に延在する複数の縦リブで構成されており、
    前記複数の縦リブの相互間に形成されるリブ間領域が、前記内容物通路を構成していることを特徴とする吐出容器
  5. 前記弾性部は、軸方向に沿って螺旋状に延在するスプリング形状を有する、請求項1〜の何れか一項に記載の吐出容器。
  6. 前記筒状体は、前記吐出キャップの内側において前記口部を覆うように装着される中栓に設けられている、請求項1〜の何れか一項に記載の吐出容器。
  7. 前記逆止弁は、前記吐出キャップの頂壁部と前記中栓の本体壁部との間に配置された筒状の区画壁に一体に設けられている、請求項1〜の何れか一項に記載の吐出容器。
  8. 前記容器本体が、外層体と、該外層体の内側に収容された内層体とを備える二重容器である、請求項1〜の何れか一項に記載の吐出容器。
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