JP6063254B2 - スクイズ容器 - Google Patents

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本発明は、合成樹脂にて成形された、内外二重の構造体からなるスクイズ容器に関するものである。ここに、内外二重の構造体とは、内容物を充填した内容器を外容器の内側に組み付けた二重容器、内容物を充填した内層体を外層体の内壁面から剥離させることにより該内容物を注出するデラミネーションタイプの容器のいずれをも含むものとし、以下、内側に位置するものを内容器、外側に位置するものを外容器として記すこととする。
外容器の胴体部分を押圧することよってその内側に配設された内容器を減容させて内容物を注出するスクイズ容器は、内容物の注出に伴って内圧が減少するものであり、例えば、外容器の口部側壁に設けられた空気孔を通して外容器と内容器との相互間に外気を取り込むことで該外容器の胴体部分のみを元の形状に復元させるものである。
この種の容器は、毛染め剤や化粧料、食品等の充填ボトルとして近年幅広い分野で多用されており、内容物の品質保持(内容物の酸化あるいは成分の揮散防止等)を図る観点から、注出栓の内部に、外容器のスクイズによって内容物を注出するときのみに開放する弁体が配置された構造になっていて、この点に関しては、例えば特許文献1が参照される。
特開2007―202736号公報
ところで、上記特許文献1記載の従来のスクイズ容器にあっては、外容器と内容器との相互間に取り込まれた外気が外容器をスクイズする際に押し出されるのを防止して内容物を注出し易くする機能を備えた外気導入弁が設けられているところ、該外気導入弁は、注出栓の内部で上記弁体をその全周にわたって取り囲むよう配置された片持ち支持形式のリング状の弁膜から構成されており、変形可能な領域が多いことから、容器への組み付けに際してセット不良(局所的な変形等)を起こしやすく、しかも、スクイズ回数の増加に伴い該弁膜の弁座に対する当たりが次第に弱くなってその機能が損なわれることも懸念された。
また、この種のスクイズ容器においては、注出栓の外気導入口と外気導入弁との間に比較的広い空間が形成され、その空間に水や埃等が溜まるおそれもあり、その場合、水が外気導入弁を通って外容器と内容器との間に入り込んだり、その埃等が外気導入弁に挟まってその逆止機能を阻害したりする可能性を完全には排除し得なかった。
それゆえ本発明の課題は、外気導入弁について生じていた上記の如き従来の不具合を解消し容器内の内容物を使い切るまで安定的にその機能を発揮させることができ、かつ、注出栓の外気導入口と外気導入弁との間に水や埃等が溜まりにくいスクイズ容器を提案することにある。
上記課題を解決する本発明のスクイズ容器は、口頚部を有し、容器の外観を形作る外容器と、この外容器の内側に配置され、前記外容器胴体部分のスクイズによる減容化にてその内部に充填した内容物を該口頚部に装着された注出栓を通して注出する内容器とを備え、スクイズに伴う前記外容器胴体部分の復元過程で該外容器に形成された開孔を通して該外容器と内容器との相互間に外気を導入するスクイズ容器であって、
前記内容器の口頚部と、前記注出栓の天面壁に設けられた注出孔との相互間に、該口頚部と該注出孔との連通を遮断する隔壁を設け、
前記隔壁に、内容物を流通させるゲートを設け、このゲート上に、前記外容器胴体部分のスクイズに伴う押圧にて該ゲートを開放し内容物の流通を可能とする弁体を配設するとともに、
前記天面壁と前記隔壁との間に、前記注出孔および前記弁体を囲む筒体を配設し、
前記天面壁に、前記外容器に形成された開孔に前記筒体の外側で連通する外気導入口を形成し、
前記筒体の外側に、前記天面壁の裏側で前記外気導入口を囲む筒状壁内に昇降自在に収容されるとともに前記外気導入口の周囲の座面に着座する第2の弁体と、前記筒体に突設されて前記第2の弁体を前記座面に向けて弾性的に附勢する附勢腕とを配設して外気導入弁を構成してなり、
前記筒状壁の内周面には、該筒状壁の延在方向に沿って延在して該第2の弁体の周囲に外気通路を画成する複数のリブを有し、
前記附勢腕は、上端部に前記第2の弁体が連結するL字状の部材からなることを特徴とするものである。
本発明のスクイズ容器においては、前記附勢腕は前記筒体および前記第2の弁体の少なくとも一方と一体であることが、本発明の課題解決のための具体的手段としてとくに好ましい。
また、本発明のスクイズ容器においては、前記第2の弁体は、前記外気導入口内に遊嵌する突部を有することが、本発明の課題解決のための具体的手段としてとくに好ましい。
上記の構成からなる本発明のスクイズ容器によれば、内容器の口頚部と、前記注出栓の天面壁に設けられた注出孔との相互間に、該口頚部と該注出孔との連通を遮断する隔壁を設け、前記隔壁に、内容物を流通させるゲートを設け、このゲート上に、前記外容器胴体部分のスクイズに伴う押圧にて該ゲートを開放し内容物の流通を可能とする弁体を配設するとともに、この隔壁と前記天面壁との間に、前記注出孔および前記弁体を囲む筒体を配設し、前記天面壁に、前記外容器に形成された開孔に前記筒体の外側で連通する外気導入口を形成し、前記筒体の外側に、前記天面壁の裏側で前記外気導入口を囲む筒状壁内に昇降自在に収容されるとともに前記外気導入口の周囲の座面に着座する第2の弁体と、前記筒体に突設されて前記第2の弁体を前記座面に向けて弾性的に附勢する附勢腕とを配設して外気導入弁を構成し、前記筒状壁の内周面には、該筒状壁の延在方向に沿って延在して該第2の弁体の周囲に外気通路を画成する複数のリブを設け、前記附勢腕を、上端部に前記第2の弁体が連結するL字状の部材からなるものとしたため、該外気導入弁そのもののサイズのコンパクト化が可能となり、容器への組み付け時において部材が局所的に変形したり、スクイズ回数の増加に伴って弁体の座面に対する当たりが弱くなるを回避することができる。
また、注出栓の天面壁に形成した外気導入口と、その天面壁の裏側の、外気導入口の周囲の座面に着座する第2の弁体との間には、天面壁の厚さ分の僅かな空間しかないこととなり、これにより、注出栓の外気導入口と外気導入弁との間の空間に水や埃等が溜まるのを回避し得て、その空間に溜まった水が外気導入弁を通って外容器と内容器との間に入り込んだり、その空間に溜まった埃等が外気導入弁に挟まって外気導入弁の逆止機能を阻害したりするのを防止することができる。
また、本発明のスクイズ容器によれば、好ましくは前記附勢腕が前記筒体および前記第2の弁体の少なくとも一方と一体とされており、これにより、外気導入弁の構成を簡易なものにすることができる。
さらに、本発明のスクイズ容器によれば、好ましくは前記第2の弁体が前記外気導入口内に遊嵌する突部を有しており、これにより、注出栓の外気導入口と外気導入弁との間の空間に第2の弁体の突部が存在するためその空間がさらに僅かになるので、注出栓の外気導入口と外気導入弁との間の空間に水や埃等が溜まるのをより確実に回避することができる。
図1は、本発明のスクイズ容器の一実施形態を示した図であり、図1(a)は平面を示した図、図1(b)は側面を断面で示した図である。 図2は、図1に示したスクイズ容器の外気導入弁の弁体を示した斜視図である。 図3は、図1に示したスクイズ容器の外気導入弁の動きを示した図であり、図3(a)は弁体が閉じた状態、図3(b)は弁体が開いた状態を示した図である。
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。ここに、図1(a),(b)は本発明のスクイズ容器の一実施形態(デラミネーションタイプ)を模式的に示した図、図2は、図1に示したスクイズ容器の外気導入弁の弁体を示した斜視図、そして図3は、図1に示したスクイズ容器の外気導入弁の動きを示した図である。
図における符号1は、軟質で初期形状に復元可能な合成樹脂からなり、容器の外観形状を形作る外容器(外層体)を示す。外容器1は、円筒状の口頚部1aを有する、例えばボトル型形状をなすものが適用されるが、その胴体部分の形状は、内容物の種類や用途に応じて種々変更することができるものであって、ここでは、外容器1の全体形状についての表示はしない。また、口頚部1aについては円筒状のものを例として示したが、その形状は円筒状のものに限られるわけではなく、種々の形状のものを適宜採用することができる。
符号2は、外容器1の胴体部分のスクイズによって減容化することができる内容器〈内層体〉を示す。この内容器2の内側には充填空間が形成されており、該充填空間に内容物が充填される。内容器2は、その口頚部2aが外容器1の口頚部1aに一体連結しており、その胴体部分の周りにおける少なくとも一箇所には、容器の軸心に沿って外容器1の内壁につながる幅の狭い接合部が設けられ、これにより、内容器2が外容器1内で位置決めされている。なお、上記の接合部は、剥離不能に接着されている部位であるが、該接合部は設けなくてもよい。
符号3は、外容器1の口頚部1aに着脱自在にねじ止めにより(アンダーカットによる嵌合でもよい)装着された注出栓を示す。注出栓3は、外容器1の口頚部1aの開口を覆う天面壁3aと、この天面壁3aの縁部に一体連結し、その内壁面に外容器1の外周に設けられたねじ部に係合するねじ部を有する環状周壁3bと、天面壁3aに設けられ、天面壁3aを貫通する注出孔を通して内容物の注出を可能とする注出筒3cとを備えている。
符号4は、注出栓3の天面壁3a下面と、外容器1の口頚部1aとの相互間に設けられたディスク状の隔壁を示す。この隔壁4は、内容器2の口頚部2aと注出孔との連通を遮断するものであり、口頚部2aの開口部を覆う隔壁本体4aの下面には、内容器2の口頚部2aおよび外容器1の口頚部1aの内面に嵌合する脚部4bが設けられ、該隔壁本体4aには、内容物を流通させるゲート(開孔)4cが形成されている。
符号5は、ゲート4c上に配設され、ゲート4cを閉塞状態に保持するが、外容器1の胴体部分のスクイズにより該ゲート4cを開放して内容物を流通させる弁体を示す。この弁体5は、例えば、固定部を形成する環状の基部5aと、弁本体5b(ゲート4cを閉塞する部分)と、この基部5aおよび弁本体5bの間で各々周方向へ延在して基部5aおよび弁本体5bを一体的につなぐ三本の弾性アーム5cとから構成された三点弁が適用される。なお、弁体5の構造については上記のものには限定されない。
符号6は、ゲート4cの隣接部位に設けられ、隔壁4において貫通する開口6aを有するサックバック用の貯留室を示す。この貯留室6は、隔壁4の下部に吊下げ保持され(隔壁4に一体連結したものであってもよいし別部材を組み合わせたものでもよい。また、隔壁4の上部に立設してもよい)、その内部に残留内容物の収容空間を形成する底無し筒状の周壁にて形成された貯留室本体6bと、この貯留室本体6bの収容空間内で開口6aに対し近接および離隔する向きに移動可能で、該開口6aから離隔する向きへの移動にて残留内容物を該開口6aを通して収容空間に引き込む球状のスライダー6cとから構成されている。なお、開口6aは、弁体5によって一部分が覆われてもよいが、完全には閉塞されておらず、常時開放された状態にある。
符号7は、貯留室本体6bを形成する周壁の上端部位に設けられ、スライダー6cの、開口6aからの抜け出しを防止する少なくとも一つの突起、8は、貯留室本体6bの下部に設けられた末端開口をそれぞれ示す。末端開口8は、スライダー6cよりも小さなサイズになっており、突起7と末端開口8の範囲間でスライダー6cが移動する。
内容物の注出に際して容器を傾動姿勢あるいは反転姿勢に保持するか、もしくはスクイズ操作によって外容器1の胴体部分を加圧するとスライダー6cは、開口6aに最も近接するように移動する。一方、内容物の注出を終えて容器を正位姿勢に戻すと該スライダー6cは、その自重、または内容器2の復元力によって生じる負圧により開口6aから離隔する向き、すなわち、すなわち末端開口8に向けて移動することになり、この時、隔壁4の上面に存在する残留内容物は、開口6aを通して収容空間へと引き込まれ、これにより、液だれが回避される。
スライダー6cと貯留室本体6bを形成する周壁との間には、わずかな隙間が形成されていてもよいが、内容物の表面張力等を考慮して残留内容物がその隙間を通り抜けることがない隙間設定がなされており、残留内容物は確実に収容空間に収容される結果、外気に触れた内容物(残留内容物)が貯留室本体6bを通じて容器内へ入り込むのが回避される。
スライダー6cは、合成樹脂製や金属製のものを適用することが可能であって、とくに金属製のものを適用する場合には、自重によるスムーズな移動が可能となり、サックバック効果をより一層高めることができる。スライダー6cを金属製の部材で構成する際にはその表面を樹脂で被覆したものを用いてもよく、これにより内容物の品質が安定的に維持される。
スライダー6cは、この実施形態では、球状体を例として示したが、貯留室本体6b内でのスムーズな移動が可能であるならばその形状は適宜変更可能であり、例示のものには限定されず例えば円盤状や円柱形や角柱形等であってもよい。なお、スライダー6cは、それを乗り越えて内容物および/または空気が実質的に流通することがないように設計されている。
符号9は、注出栓3の天面壁3aの、図示例では1箇所に設けられた外気導入孔、10は外容器1の口頚部1aに設けられた横向の開孔をそれぞれ示す。外気導入孔9は、後述する筒体11aの外側で、隔壁4の外縁部と注出栓3の環状周壁3bとの間に形成された隙間、および口頚部1aと注出栓3の環状周壁3bとの間に形成された隙間を介して開孔10と連通し、これにより、外気導入孔9から注出栓3内に導入された外気は、開口10を通って内容器2と外容器1との相互間に取り込まれる。
符号11は、注出栓3と隔壁4との相互間に配設された外気導入弁である。この外気導入弁11は、上端部が、注出栓3の天面壁3aの下面に設けられた環状周壁(注出筒3cの、注出孔となる貫通孔を取り囲む位置に設けられている)3dに嵌合する一方、下端部が、隔壁4の上面に設けられた環状周壁4d(開口6a、ゲート4cおよび弁体5を取り囲む位置に設けられている)に嵌合してその内側に区画領域を形成する筒体11aと、その筒体11aの外側にて、天面壁3aの裏側(図1(b)では下側)に位置する第2の弁体としての弁体11bと、筒体11aの外周面に一体に突設された例えばL字状に曲がった丸棒状の部材からなる附勢腕11cとを有している。
ここで、弁体11bは、図2に示すように、附勢腕11cの上端部に一体に形成されて円盤状をなし、図3(a)に示すように、天面壁3aの裏側で外気導入口9を囲む筒状壁3e内に昇降自在に収容されるとともに、通常はその外気導入口9の周囲の環状の座面3fに気密に着座しており、附勢腕11cは弁体11bを座面3fに向けて図では上向きに弾性的に附勢している。なお、筒体11aと附勢腕11cは、別体に形成して互いに連結してもよく、附勢腕11cと弁体11bも、別体に形成して互いに連結してもよい。また、筒状壁3eの内周面には、弁体11bを抜け止めする複数の突起3gと、筒状壁3eの延在方向に沿って延在して弁体11bの周囲に外気通路を画成する複数のリブ3hとが設けられている。
外気導入弁11は、外容器1の胴体部分に加えた力(スクイズのための力)を取り除いて該外容器1が初期形状に復元する際に内容器2と外容器1との相互間に生ずる負圧によって、図3(b)に示すように、弁体11bが附勢腕11cを弾性変形させながら内側に引かれ、座面3fから離間して外気導入口9を開放して、図中矢印で示す経路での外気の導入を可能にするものであり、内容器2と外容器1との相互間への外気の導入により外容器1は速やかに初期形状へと復帰し、かつ、スクイズ動作により内容器2を押し潰すときには閉塞状態に保たれ、内容器2の中に充填された内容物を確実に排出する。
外気導入弁11と、ゲート4c上の弁体5とは、それらを相互に一体連結すること(弁体5の基部5aと筒体11aの一体化)が可能であり、これにより部品点数を削減することができるが、筒体11aと弁体5とは、別部材で構成してもよく、この点については限定されない。
さらに、符号12は蓋体を示す。この蓋体12は、注出栓3の天面壁3aの縁部にヒンジ13、弾性体14を介して開閉可能に連結する。この蓋体12は、天板12aと、この天板12aの縁部に連結する周壁12bと、この周壁12bの前方に一体連結する指掛け部12cとからなっており、蓋体12を閉じるとき、天板12aの裏面に設けた環状体12dが注出筒3cの注出孔内に挿入され嵌合するようになっている。このとき、少なくとも残留内容物の一部は収容空間に引き込まれているため、注出孔内には残留内容物は存在せず、該環状体12dが該注出孔内に挿入されても液だれや液はねが生じることはない。
上記の構成からなるスクイズ容器において、内容器2内に充填された内容物を注出するには、容器を傾動、反転姿勢に保持して外容器1の胴体部分をスクイズすればよく、これにより内容器2は減容(縮減)するとともに、その中に充填された内容物が、口頚部2a、ゲート4cを通り、注出筒3cの注出孔から排出される。このとき、スライダー6cは、開口6aに近接したところ(突起7が設けられた部位)に位置する。
スクイズ動作を停止し押圧状態を解除すると、ゲート4cは、弁体5により、すぐさま閉塞状態に保持されるとともに、外気導入弁11の弁体11bが注出栓3の天面壁3aの裏側の外気導入口9を囲む座面3fから離反して外気導入孔9が開放され、外容器1と内容器2との相互間に外気が導入されて該外容器1は速やかに初期形状(潰れる前の形状)に復帰する。そして、外容器1と内容器2との相互間の圧力が外気圧に近づくと、附勢腕11cの弾性復元力が負圧に勝って弁体11bが座面3fに着座し、外気導入弁11を閉止する。
スクイズ動作の停止(解除)に合わせて容器を正位姿勢(起立姿勢)に戻すと、注出筒3cから隔壁4に至るまでの間には、内容物が残存することになるが、スライダー6cが末端開口8に向けて移動する間に、該スライダー6cの移動に伴うサックバックによって、隔壁4の上部に残留する内容物は貯留室6の収容空間へと引き込まれることとなる。
従って、この実施形態のスクイズ容器によれば、外気導入口9の周囲の座面3fに着座する弁体11bのサイズを小さくすることが可能となり、容器の組み付けに際して弁体11b自体が局所的に変形したり、スクイズ回数の増加に伴って該弁体11bの座面3fに対する当たりが弱くなるのを回避することができる。
また、この実施形態のスクイズ容器によれば、外気導入口9と、弁体11bとの間には、天面壁3aの厚さ分の僅かな空間しかないこととなり、これにより、注出栓3の外気導入口9と外気導入弁11との間の空間に水や埃等が溜まるのを回避し得て、その空間に溜まった水が外気導入弁11を通って外容器1と内容器2との間に入り込んだり、その空間に溜まった埃等が外気導入弁11に挟まって外気導入弁11の逆止機能を阻害したりするのを防止することができる。
また、この実施形態のスクイズ容器によれば、附勢腕11cが筒体11aおよび弁体11bと一体とされているので、外気導入弁1の構成を簡易なものにすることができる。
さらに、この実施形態のスクイズ容器によれば、弁体11bが外気導入口9内に遊嵌する突部11dを有していることから、注出栓3の外気導入口9と外気導入弁11との間の空間に弁体11bの突部11dが存在するためその空間がさらに僅かになるので、注出栓3の外気導入口9と外気導入弁11との間の空間に水や埃等が溜まるのをより確実に回避することができる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば、上掲の図1においては、外容器1を外層体で、内容器2を内層体で構成し、内容物の注出量が多くなる(残量が少なくなる)に従って該内層体が外層体1から剥離して減容するデラミネーションタイプのスクイズ容器を例として示したが、本発明は、外容器1の内側に内容物を充填した内容器2を組み付けた二重容器を適用することも可能であり、これにより、外容器1の再利用が可能になる。
また、上記実施形態では外気導入口9と外気導入弁11を注出栓3の天面壁3aの1箇所に設けているが、本発明における外気導入口と外気導入弁は、注出栓3の天面壁3aの複数箇所に設けてもよい。さらに、上記実施形態では附勢腕11cは丸棒状をなしているが、本発明における附勢腕は弾性変形が容易な板バネ状の部材からなるものでもよく、あるいは筒体から突出する部分を板バネ状とするとともに弁体を支持する部分を丸棒状とした部材からなるものでもよい。
さらに、上記実施形態では隔壁4に貯留室6を設けているが、これを省略することもできる。
かくして本発明によれば、外気導入弁の機能を容器内の内容物を使い切るまで安定的に発揮させることができる。
また、本発明によれば、注出栓の外気導入口と外気導入弁との間の空間に水や埃等が溜まるのを回避し得て、その空間に溜まった水が外気導入弁を通って外容器と内容器との間に入り込んだり、その空間に溜まった埃等が外気導入弁に挟まって外気導入弁の逆止機能を阻害したりするのを防止することができる。
1 外容器
1a 口頚部
2 内容器
2a 頚部
3 注出栓
3a 天面壁
3b 環状周壁
3c 注出筒
3d 環状周壁
3e 筒状壁
3f 座面
3g 突起
3h リブ
4 隔壁
4a 隔壁本体
4b 脚部
4c ゲート
4d 環状周壁
5 弁体
5a 基部
5b 弁本体
6 貯留室
6a 開口
6b 貯留室本体
6c スライダー
6d 開孔
7 突起
8 開口
9 外気導入孔
10 開孔
11 外気導入弁
11a 筒体
11b 弁体(第2の弁体)
11c 附勢腕
11d 突部
12 蓋体
12a 天板
12b 周壁
12c 指掛け部
12d 環状体
12e 環状体
13 ヒンジ
14 弾性体

Claims (3)

  1. 口頚部を有し、容器の外観を形作る外容器と、この外容器の内側に配置され、前記外容器胴体部分のスクイズによる減容化にてその内部に充填した内容物を該口頚部に装着された注出栓を通して注出する内容器とを備え、スクイズに伴う前記外容器胴体部分の復元過程で該外容器に形成された開孔を通して該外容器と内容器との相互間に外気を導入するスクイズ容器において、
    前記内容器の口頚部と、前記注出栓の天面壁に設けられた注出孔との相互間に、該口頚部と該注出孔との連通を遮断する隔壁を設け、
    前記隔壁に、内容物を流通させるゲートを設け、このゲート上に、前記外容器胴体部分のスクイズに伴う押圧にて該ゲートを開放し内容物の流通を可能とする弁体を配設するとともに、
    前記天面壁と前記隔壁との間に、前記注出孔および前記弁体を囲む筒体を配設し、
    前記天面壁に、前記外容器に形成された開孔に前記筒体の外側で連通する外気導入口を形成し、
    前記筒体の外側に、前記天面壁の裏側で前記外気導入口を囲む筒状壁内に昇降自在に収容されるとともに前記外気導入口の周囲の座面に着座する第2の弁体と、前記筒体に突設されて前記第2の弁体を前記座面に向けて弾性的に附勢する附勢腕とを配設して外気導入弁を構成してなり、
    前記筒状壁の内周面には、該筒状壁の延在方向に沿って延在して該第2の弁体の周囲に外気通路を画成する複数のリブを有し、
    前記附勢腕は、上端部に前記第2の弁体が連結するL字状の部材からなることを特徴とするスクイズ容器。
  2. 前記附勢腕は、前記筒体および前記第2の弁体の少なくとも一方と一体であることを特徴とする、請求項1記載のスクイズ容器。
  3. 前記第2の弁体は、前記外気導入口内に遊嵌する突部を有することを特徴とする、請求項1または2記載のスクイズ容器。
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