JP7206131B2 - キャップ、およびその製造方法 - Google Patents
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Description
この場合、シール体が蓋体と一体に形成されているので、部品点数を抑えることができる。
外筒によりシール体が径方向の外側から囲まれることとなり、前記組立工程の前の、シール体が外部に露出している状態で、シール体に外力が加わりにくくなり、シール体の変形を抑制することが可能になり、シール体により注出孔を確実にシールすることができる。
外筒に窓孔が形成されているので、確認工程時に、リーク検査用孔を通して、蓋体と天壁部の上面との間の密封空間を、正圧、若しくは負圧にしたときに、この圧力が、密封空間内に位置する、注出孔とシール体との境界部分、並びに、蓋体と装着部との境界部分に同時に及ぼされにくくなるのを防ぐことができる。
載置台に、その上面に開口してリーク検査用孔に連通する第1連通路が形成されているので、リーク検査用孔を通して、蓋体と天壁部の上面との間の密封空間を、正圧、若しくは負圧にすることを容易に行うことができる。
載置台に、その上面に開口して支持筒部の内側に連通する第2連通路が形成されているので、支持筒部の内側ではなく第2連通路に、例えば圧力計等の計測器を配設することが可能になり、装置の複雑化を防ぎつつ、注出孔とシール体との間がシールされているか否かを、容易かつ精度よく検査することができる。
本実施形態のキャップ1は、図1に示されるように、容器本体Wの口部W1に装着される有頂筒状のキャップ本体11と、キャップ本体11の天壁部12を開閉する蓋体13と、天壁部12と蓋体13との間に配設されたシール体14と、を備えている。キャップ1は、後述の注出孔15を閉塞した除去可能な抜栓部を有しない、いわゆる抜栓レスキャップとなっている。
なお、天壁部12に、注出筒17を形成しなくてもよい。装着部16は、キャップ本体11の周壁部36に形成されてもよい。
装着部16は、天壁部12の上面の外周縁部から上方に向けて突出している。装着部16は、周方向の全域にわたって連続して延びている。装着部16の上端部は、注出筒17の上端部より下方に位置している。装着部16には、径方向の外側に向けて突出した外側係止突部が形成されている。
環状突部18は、天壁部12の上面における注出孔15と装着部16との間の中央部から上方に向けて突出している。環状突部18の上端部は、装着部16の上端部より下方に位置している。
蓋体13の周壁部24は、装着部16に着脱可能に外嵌されている。蓋体13の周壁部24の内周面に、装着部16の外側係止突部にアンダーカット嵌合するアンダーカット突部が形成されている。蓋体13の周壁部24は、装着部16の上端開口縁に、周方向の全域にわたって連続して当接している。蓋体13が装着部16に嵌合することによって、蓋体13と天壁部12の上面との間が開放可能に密封されている。
なお、外筒19の下端部の外周面を、環状突部18の内周面に当接、若しくは近接させる一方、外筒19の下端開口縁は、天壁部12の上面から上方に離間させる等、適宜変更してもよい。
なお、シール体14は、蓋体13と別体であってもよい。シール体14は、筒状に限らず例えば、中実の棒状、若しくはブロック状等であってもよい。シール体14の下端部を、天壁部12の上面、および外筒19の下端部に対して、上下方向の同等の位置、若しくは下方に位置させてもよい。
リーク検査用孔22の流路断面積は、後述の確認工程時に気体が通過する大きさであればよく、上孔22aの直径は、例えば約0.5mm~2mmとなっている。
次に、蓋体13をヒンジ部21回りに回転させ、注出孔15内にシール体14を嵌合し、かつ蓋体13の周壁部24内に装着部16を嵌合して、図1に示されるようなキャップ1と同じ見た目の組立体を形成する(組立工程)。
そして、リーク検査用孔22を通して、蓋体13と天壁部12の上面との間の密封空間Xを負圧にし、注出孔15とシール体14との間の気体の流れ、並びに、蓋体13と装着部16との間の気体の流れそれぞれの有無を確認する(確認工程)。
以上の、成形工程、組立工程、および確認工程を経て、注出孔15とシール体14との間、並びに、蓋体13と装着部16との間にそれぞれ、気体の流れが無かったことが確認されることによって、キャップ1が得られる。
なお、支持筒部27の上端部を、嵌合筒20内に嵌合し、支持筒部27の上端開口縁を、天壁部12の下面から下方に離してもよい。
載置台25に、第1連通路28、第2連通路29、および第3連通路30が形成されている。
第2連通路29は、載置台25の上面において、支持筒部27の内側に位置する部分に開口している。第2連通路29は、支持筒部27の内側を通して注出孔15に連通している。第2連通路29に、圧力計等の計測器が配設されている。
第3連通路30は、載置台25の上面において、支持筒部27の外側で、かつ載置台25に支持されている組立体の外部、つまり密閉空間Yに直接開口している。第3連通路30に、圧力計等の計測器が配設されている。
これに対し、シール体14が注出孔15をシールしている場合、このような気流が発生することが無いので、第2連通路29に配設された計測器の測定値が変動せず、シール体14が注出孔15をシールしていると判別できる。
これに対し、蓋体13と装着部16との間がシールされている場合、このような気流が発生することが無いので、第3連通路30に配設された計測器の測定値が変動せず、蓋体13と装着部16との間がシールされていると判別できる。
シール体14が蓋体13と一体に形成されているので、部品点数を抑えることができる。
外筒19に窓孔19aが形成されているので、前記確認工程時に、リーク検査用孔22を通して、蓋体13と天壁部12の上面との間の密封空間Xを負圧にしたときに、この圧力が、密封空間X内に位置する、注出孔15とシール体14との境界部分、並びに、蓋体13と装着部16との境界部分に同時に及ぼされにくくなるのを防ぐことができる。
載置台25に、その上面に開口して支持筒部27の内側に連通する第2連通路29が形成されているので、支持筒部27の内側ではなく第2連通路29に、例えば圧力計等の計測器を配設することが可能になり、装置の複雑化を防ぎつつ、注出孔15とシール体14との間がシールされているか否かを、容易かつ精度よく検査することができる。
載置台25に第3連通路30を形成して、第3連通路30に計測器を配設したが、第3連通路30を載置台25に形成せず、計測器を被覆体26に配設してもよい。
この整流体では、その周壁部において、上下方向から見て、径方向のうちのヒンジ部21側に位置する後部分に空気置換孔が形成され、後部分と径方向で対向する前部分に内容物の通過孔が形成されていて、空気置換孔が、通過孔より上方に位置している。
この構成において、仮シール外面部は、本シール内面部に対する本シール外面部の嵌合と比べて、仮シール内面部に緩く嵌合している。
11 キャップ本体
12 天壁部
13 蓋体
14 シール体
15 注出孔
16 装着部
19 外筒
19a 窓孔
21 ヒンジ部
22 リーク検査用孔
25 載置台
26 被覆体
27 支持筒部
28 第1連通路
29 第2連通路
35 頂壁部
36 周壁部
O キャップ軸
W 容器本体
W1 口部
X 密封空間
Y 密閉空間
Claims (7)
- 容器本体の口部に装着される有頂筒状のキャップ本体と、
前記キャップ本体のうち、内容物の注出孔が形成された天壁部を開閉する有頂筒状の蓋体と、
前記天壁部と前記蓋体との間に配設され、前記注出孔内に着脱可能に嵌合されたシール体と、を備えるキャップであって、
前記キャップ本体に、前記注出孔より径方向の外側に配設された環状の装着部が形成され、
前記蓋体は、前記装着部に着脱可能に嵌合され、
前記天壁部において、前記注出孔と前記装着部との間に位置する部分に、前記蓋体と前記天壁部の上面との間の密封空間に連通し、この密封空間を正圧、若しくは負圧にするためのリーク検査用孔が形成され、
前記天壁部の下面に、下方に向けて延び、前記口部内に嵌合される嵌合筒が形成され、
前記リーク検査用孔は、前記天壁部の下面のうち、前記嵌合筒より径方向の外側に位置する部分に開口している、キャップ。 - 前記シール体は、前記蓋体の頂壁部から下方に向けて延びるとともに、前記蓋体と一体に形成されている、請求項1に記載のキャップ。
- 前記蓋体の頂壁部に、下方に向けて延び、下端部が、前記天壁部の上面のうち、前記注出孔と前記装着部との間に位置する部分に当接、若しくは近接した外筒が形成され、
前記外筒に、径方向に貫く窓孔が形成されている、請求項2に記載のキャップ。 - 容器本体の口部に装着される有頂筒状のキャップ本体と、
前記キャップ本体のうち、内容物の注出孔が形成された天壁部を開閉する有頂筒状の蓋体と、
前記天壁部と前記蓋体との間に配設され、前記注出孔内に着脱可能に嵌合されたシール体と、を備え、
前記キャップ本体に、前記注出孔より径方向の外側に配設された環状の装着部が形成され、
前記蓋体は、前記装着部に着脱可能に嵌合され、
前記天壁部において、前記注出孔と前記装着部との間に位置する部分に、前記蓋体と前記天壁部の上面との間の密封空間に連通し、この密封空間を正圧、若しくは負圧にするためのリーク検査用孔が形成されている、キャップを製造するキャップの製造方法であって、
前記注出孔内に前記シール体を嵌合し、かつ前記蓋体を前記装着部に嵌合して組立体を形成する組立工程と、
前記リーク検査用孔を通して、前記蓋体と前記天壁部の上面との間の密封空間を、正圧、若しくは負圧にし、前記注出孔と前記シール体との間の気体の流れ、並びに、前記蓋体と前記装着部との間の気体の流れそれぞれの有無を確認する確認工程と、を有する、キャップの製造方法。 - 前記確認工程時に、前記キャップ本体の内部を通した、前記注出孔と前記リーク検査用孔との連通を遮断し、かつ前記キャップ本体の周壁部の下端開口を通した、前記リーク検査用孔と前記キャップ本体の外部との連通を遮断する、請求項4に記載のキャップの製造方法。
- 前記確認工程時に、上面に前記組立体が載置される載置台を用い、
前記載置台の上面に、上方に向けて突出し、上端部が前記天壁部の下面側を支持し、前記キャップ本体の内部を通した、前記注出孔と前記リーク検査用孔との連通を遮断するとともに、内側が前記注出孔に連通する支持筒部が形成され、
前記キャップ本体の周壁部の下端開口縁を、前記載置台の上面に載置することで、前記キャップ本体の周壁部の下端開口を通した、前記リーク検査用孔と前記キャップ本体の外部との連通を遮断し、
前記載置台に、
この載置台の上面に開口し、前記キャップ本体の内部を通して前記リーク検査用孔に連通する第1連通路と、
この載置台の上面に開口し、前記支持筒部の内側に連通する第2連通路と、が形成されている、請求項5に記載のキャップの製造方法。 - 前記確認工程時に、前記載置台の上面との間に密閉空間を形成して前記組立体を覆う被覆体を用いる、請求項6に記載のキャップの製造方法。
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