JP7308622B2 - キャップ - Google Patents

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本発明は、キャップに関するものである。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、容器本体の口部に装着される有頂筒状のキャップ本体と、キャップ本体のうち、内容物の注出孔が形成された天壁部を開閉する蓋体と、天壁部と蓋体との間に配設され、注出孔内に嵌合されたシール筒を有する中栓と、を備えていて、注出孔を閉塞した除去可能な抜栓部を有しないキャップが知られている。
特開2017-154748号公報
しかしながら、前記従来のキャップでは、シール筒が注出孔をシールしているか否かを効率よく検査することができないという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、シール筒が注出孔をシールしているか否かを効率よく検査することができるキャップを提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明のキャップは、容器本体の口部に装着される有頂筒状のキャップ本体と、前記キャップ本体にヒンジ部を介して連結され、前記キャップ本体のうち、内容物の注出孔が形成された天壁部を開閉する蓋体と、前記天壁部と前記蓋体との間に配設され、前記注出孔を上方から覆って封止する中栓と、を備えるキャップであって、前記中栓は、前記注出孔内に嵌合されたシール筒と、前記シール筒を径方向の外側から囲い、かつ下端部が前記天壁部の上面に当接、若しくは近接した外筒と、前記シール筒と前記外筒とを連結した連結板と、を備え、前記蓋体には、前記天壁部を開放したときに、前記中栓に設けられた係止部に対してこの係止部の下方から係合し、前記中栓の前記蓋体からの脱落を規制する規制部が配設され、前記中栓には、前記外筒の内周面、前記連結板の下面、および前記天壁部の上面により画成される空間と、この空間の外部であり、かつ前記キャップ本体の外部と、を連通するリーク検査用孔が形成され、前記注出孔の内側に、シール補助筒が配設され、前記シール筒は、前記注出孔の内周面、および前記シール補助筒の外周面の双方に密に当接し、前記蓋体を開いて前記天壁部を開放し、かつ前記中栓を前記キャップ本体に装着した状態で、前記キャップ本体の内部を正圧、若しくは負圧にしたときに、前記シール筒が前記注出孔をシールしていない場合に、前記リーク検査用孔は、空気を、前記キャップ本体の内部と、前記空間の外部であり、かつ前記キャップ本体の外部と、のうちのいずれか一方から他方に向けて、前記注出孔における未シール箇所、および前記空間を通して流す。
この発明によれば、蓋体を天壁部に対して上方に移動させると、蓋体の規制部が中栓の係止部に係合することで、中栓が蓋体とともに天壁部に対して上方に移動する。この際、中栓のシール筒が注出孔から離脱され、天壁部および注出孔が開放される。
中栓が、下端部が天壁部の上面に当接、若しくは近接した外筒を備えるので、中栓をキャップ本体に容易に組み付けることができるとともに、中栓が、キャップ本体に組み付けられる前の単独の部品の状態で、シール筒に外力が加わりにくくなり、シール筒の変形を抑制することが可能になり、シール筒により注出孔を確実にシールすることができる。
中栓にリーク検査用孔が形成されているので、シール筒が注出孔をシールしていない場合には、キャップ本体の内部を正圧、若しくは負圧にしたときに、空気が、キャップ本体の内部と、前記空間の外部であり、かつキャップ本体の外部(以下、単にキャップ本体外部という)と、のうちのいずれか一方から他方に向けて、注出孔における未シール箇所、前記空間、およびリーク検査用孔を通して流れることとなる。これにより、シール筒が注出孔をシールしていない場合に、キャップ本体の内部に圧力を加えたときに、空気を、リーク検査用孔を通過させることによって、外筒の下端部が、キャップ本体の天壁部の上面に当接、若しくは近接しているにもかかわらず、空気が、前記空間とキャップ本体外部との間を抵抗少なく円滑に流れることとなり、シール筒が注出孔をシールしているか否かを効率よく検査することができる。
ここで、前記天壁部の上面は、環状の外周部と、前記外周部に対して径方向の内側で、かつ上方に位置して内側が前記注出孔とされた環状の内周部と、前記外周部と前記内周部とを連結し、径方向の外側を向く段部と、を備え、前記外筒は、前記段部に外嵌されてもよい。
この場合、中栓の外筒が、天壁部の上面の段部に外嵌されているので、容器本体内の正圧が注出孔を通して中栓に及ぼされても、中栓がキャップ本体に対して浮き上がるのを抑制することができるとともに、中栓をキャップ本体に組み付ける際に、中栓およびキャップ本体の相対的な位置が決められることとなり、この組み付けを容易に行うことができる。
外筒が、天壁部の段部に外嵌されていて、前記空間とキャップ本体外部とが、外筒と天壁部の上面との間を通して連通しにくくなっているので、リーク検査用孔によって前述の検査を効率よく行うことが可能となる効果が顕著に奏功される。
また、前記中栓は、前記蓋体の頂壁部の下面から下方に離れ、前記規制部は、筒状に形成されるとともに、前記外筒は、前記規制部内に上下動可能に配設され、前記外筒を前記規制部内で上下動させるのに要する力が、前記シール筒を前記注出孔内で上下動させるのに要する力より小さくてもよい。
この場合、中栓が蓋体の頂壁部の下面から下方に離れているので、蓋体の頂壁部に不意の外力が加わっても、中栓に外力が加わるのを防ぐことが可能になり、シール筒により注出孔を確実にシールすることができる。
外筒を規制部内で上下動させるのに要する力が、シール筒を注出孔内で上下動させるのに要する力より小さくなっている。したがって、キャップの開封後に、蓋体をキャップ本体に装着する過程において、シール筒の下端部が注出孔の内周面に当接すると、中栓の下方移動が抑止される一方、蓋体は、継続して下方移動しキャップ本体に装着される。これにより、注出孔に対するシール筒の嵌合深さが、キャップの未開封状態と比べて浅くなり、次回、注出孔を開放するときに、蓋体をキャップ本体に対して上方に移動させるのに要する力を、キャップの未開封状態と比べて低減することができる。
また、前記注出孔に対する前記シール筒の嵌合深さが、前記中栓と、前記蓋体の頂壁部の下面と、の間の上下方向の隙間より大きくてもよい。
この場合、注出孔に対するシール筒の嵌合深さが、中栓と、蓋体の頂壁部の下面と、の間の上下方向の隙間より大きくなっている。したがって、キャップの開封後に、蓋体をキャップ本体に装着する過程において、前述のように、中栓の下方移動が抑止される一方、蓋体が継続して下方移動したときに、蓋体の頂壁部の下面が中栓に当接し、その後、蓋体および中栓が一体となって下方に移動して、シール筒が注出孔内に進入し、蓋体がキャップ本体に装着される。この際、注出孔に対するシール筒の嵌合深さが、キャップの未開封状態での中栓と頂壁部の下面との間の上下方向の隙間分程度、キャップの未開封状態と比べて浅くなり、次回、注出孔を開放するときに、蓋体をキャップ本体に対して上方に移動させるのに要する力を、キャップの未開封状態と比べて低減することができるとともに、シール筒を注出孔内に確実に嵌合することが可能になり、シール筒により注出孔を確実にシールすることができる。
本発明によれば、シール筒が注出孔をシールしているか否かを効率よく検査することができる。
本発明に係る第1実施形態として示したキャップの縦断面図である。 図1に示すキャップの組み付け工程を説明する説明図である。 図1に示すキャップの開封後に蓋体をキャップ本体に装着した状態を示す図である。 本発明に係る第2実施形態として示したキャップの縦断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の第1実施形態に係るキャップ1について説明する。
本実施形態のキャップ1は、図1から図3に示されるように、容器本体Wの口部W1に装着される有頂筒状のキャップ本体11と、キャップ本体11の天壁部12を開閉する蓋体13と、天壁部12と蓋体13との間に配設された中栓14と、を備えている。
図示の例では、蓋体13は有頂筒状に形成され、中栓14は筒状に形成されており、蓋体13、中栓14、およびキャップ本体11は、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸をキャップ軸Oといい、キャップ軸Oに沿って、蓋体13の頂壁部35側を上側といい、キャップ本体11の周壁部36の開放端側を下側という。上下方向から見て、キャップ軸Oに交差する方向を径方向といい、キャップ軸O回りに周回する方向を周方向という。
天壁部12に、内容物の注出孔15と、注出孔15を径方向の外側から囲う固定筒16と、固定筒16より径方向の内側に配設され、内側が注出孔15とされた注出筒17と、が形成されている。
注出孔15、固定筒16、および注出筒17は、キャップ軸Oと同軸に配設されている。なお、天壁部12に、注出筒17を形成しなくてもよい。
注出孔15は、天壁部12を上下方向に貫いている。注出筒17は、天壁部12の上面における注出孔15の開口周縁部から上方に向けて突出している。
固定筒16は、天壁部12の上面の外周縁部から上方に向けて突出している。固定筒16は、周方向の全域にわたって連続して延びている。固定筒16の上端部は、注出筒17の上端部より下方に位置している。固定筒16には、径方向の外側に向けて突出した外側係止突部が形成されている。
天壁部12の下面に、下方に向けて延び、口部W1内に嵌合される容器嵌合筒34が形成されている。容器嵌合筒34は、キャップ軸Oと同軸に配設されている。容器嵌合筒34は、天壁部12の下面のうち、固定筒16より径方向の内側に位置する部分に配設されている。
天壁部12の下面、容器嵌合筒34の外周面、およびキャップ本体11の周壁部36の内周面により、下方に向けて開口し、かつ周方向の全域にわたって連続して延びるとともに、キャップ軸Oと同軸に配設された環状溝が画成されている。この環状溝内に口部W1が差し込まれている。天壁部12の下面に、口部W1の上端開口縁が当接し、容器嵌合筒34は、口部W1の内側をシールする。キャップ本体11の周壁部36の内周面に、口部W1の外周面に形成された容器係止突部にアンダーカット嵌合するアンダーカット突部が形成されている。
注出孔15の内側に、シール補助筒22が配設されている。シール補助筒22は、キャップ軸Oと同軸に配設されている。シール補助筒22の上端部は、注出筒17の上端部より下方に位置している。シール補助筒22の下端開口縁、および天壁部12の下面における注出孔15の開口周縁部それぞれの上下方向の位置は、互いに同等になっている。シール補助筒22の外周面と、注出孔15の内周面と、の間の径方向の隙間は、中栓14の後述するシール筒29の下端部の厚さ以下となっている。シール補助筒22の外周面、および注出孔15の内周面それぞれの下端部同士は、周方向に間隔をあけて配設された複数の連結片33を介して連結されている。
なお、シール補助筒22、および連結片33を有しない構成を採用してもよい。
天壁部12の上面は、固定筒16が形成された環状の外周部18と、外周部18に対して径方向の内側で、かつ上方に位置して内側が注出孔15とされた環状の内周部19と、外周部18と内周部19とを連結し、径方向の外側を向く段部20と、を備えている。
内周部19の外周縁部のうち、最もヒンジ部21の近くに位置する部分に、上方に向けて突出するガイド壁部19aが形成されている。ガイド壁部19aの上端部は、注出筒17の上端部より下方に位置している。ガイド壁部19aの周方向の大きさは、ヒンジ部21の周方向の大きさより小さくなっている。ガイド壁部19aは、径方向の外側から見て周方向に長い長方形状を呈する。
外周部18の内周縁部に、キャップ軸Oと同軸に配設されるとともに、周方向の全域にわたって連続して延びる環状凹部18aが形成されている。
段部20の上端部は、下方に向かうに従い、径方向の外側に向けて延びている。図3に示されるように、段部20の下部に、径方向の外側に向けて突出し、周方向の全域にわたって連続して延びる突条部20aが形成されている。突条部20aは、中栓14の後述する外筒30の下端部内に、離脱可能に密に嵌合されている。
蓋体13は、キャップ本体11の周壁部36にヒンジ部21を介して連結されている。蓋体13、キャップ本体11、およびヒンジ部21は一体に形成されている。
蓋体13の周壁部24は、固定筒16に着脱可能に外嵌されている。蓋体13の周壁部24の内周面に、固定筒16の外側係止突部にアンダーカット嵌合するアンダーカット突部が形成されている。蓋体13の周壁部24の下端部において、キャップ軸Oを径方向に挟むヒンジ部21の反対側に位置する部分に、径方向の外側に向けて突出した操作突片23が形成されている。
蓋体13の頂壁部35に、下方に向けて突出した筒状の規制部25が形成されている。規制部25は、キャップ軸Oと同軸に配設されている。規制部25に、径方向の内側に向けて突出した規制突部25aが形成されている。規制突部25aは、周方向の全域にわたって連続して延びてもよいし、間欠的に延びてもよいし、点在してもよい。規制部25の下端開口縁は、天壁部12の上面のうちの外周部18と上下方向で対向している。規制部25の下端開口縁は、外周部18のうち、環状凹部18aと固定筒16との間に位置する部分と上下方向で対向している。
中栓14は、注出孔15内に嵌合されたシール筒29と、シール筒29を径方向の外側から囲い、かつ下端部が天壁部12の上面に当接、若しくは近接した外筒30と、シール筒29と外筒30とを連結した連結板31と、シール筒29の内側を閉塞する閉塞板32と、を備えている。
中栓14は、注出孔15を上方から覆って封止している。中栓14は、蓋体13の頂壁部35の下面から下方に離れている。
シール筒29の下端部は、外筒30の下端部より上方に位置している。シール筒29の下端部の外径は、注出孔15の内径より大きく、シール筒29の下端部は、注出孔15内に弾性変形した状態で嵌合されている。シール筒29は、注出孔15の内周面、およびシール補助筒22の外周面の双方に密に当接している。シール筒29の上端部は、注出孔15より上方に位置し、かつ蓋体13の頂壁部35の下面から下方に離れている。
閉塞板32の外周縁は、シール筒29の内周面のうち、シール補助筒22に外嵌された下端部より上方に位置する部分に連結されている。
連結板31は、環状に形成され、注出筒17の上端開口縁を上方から覆っている。連結板31の下面は、注出筒17の上端開口縁より上方に位置している。連結板31の上面は、蓋体13の頂壁部35の下面より下方に位置している。なお、連結板31の上面は、蓋体13の頂壁部35の下面に当接してもよい。
外筒30の下端部は、天壁部12の段部20に外嵌されている。外筒30の内周面は、全域にわたって平滑に形成されている。なお、外筒30の内周面に、段部20に当接する突部を形成してもよい。外筒30の内周面は、天壁部12のガイド壁部19aの外面に当接、若しくは近接している。キャップ1の開封後、蓋体13をキャップ本体11に装着する際に、外筒30の下端部がガイド壁部19aの外面に当接することで、外筒30の下端部内に段部20が円滑に嵌合される。外筒30の下端開口縁は、天壁部12の外周部18に当接、若しくは近接している。外筒30の下端開口縁は、外周部18の環状凹部18aの底面に当接、若しくは近接している。
外筒30の上端部は、蓋体13の頂壁部35の下面から下方に離れた状態で、規制部25内に挿入されている。外筒30の外周面は、規制部25の内周面から径方向の内側に離れている。外筒30の上端部は、規制部25内に上下動可能に配設されている。外筒30を規制部25内で上下動させるのに要する力が、シール筒29を注出孔15内で上下動させるのに要する力より小さくなっている。
外筒30の外周面に、径方向の外側に向けて突出した係止部14aが形成されている。係止部14aは、外筒30の上端部に配設されている。係止部14aは、蓋体13の規制部25に形成された規制突部25aに、規制突部25aの上方から当接、若しくは近接している。これにより、規制突部25aは、蓋体13が天壁部12を開放したときに、係止部14aに対して係止部14aの下方から係合することで、中栓14の蓋体13からの脱落を規制する。
ここで、中栓14において、最も上方に位置する部分は、連結板31の上面となっている。連結板31の上面と、蓋体13の頂壁部35の下面と、の間の上下方向の隙間Aが、注出孔15に対するシール筒29の嵌合深さBより小さくなっている。図示の例では、注出孔15に対するシール筒29の嵌合深さBは、シール補助筒22に対するシール筒29の嵌合深さと同等になっている。
なお、前記隙間Aを、前記嵌合深さB以上としてもよく、前記嵌合深さBと、シール補助筒22に対するシール筒29の嵌合深さと、を互いに異ならせてもよい。
そして、本実施形態では、中栓14に、シール筒29の外周面、外筒30の内周面、連結板31の下面、および天壁部12の上面により画成される空間Xと、この空間Xの外部であり、かつキャップ本体11の外部(以下、キャップ本体外部という)と、を連通するリーク検査用孔26が形成されている。
リーク検査用孔26は、連結板31に形成されている。リーク検査用孔26は、前記空間Xとキャップ本体外部とを上下方向に連通している。リーク検査用孔26は、中栓14に1つ形成されている。キャップ本体外部は、蓋体13をキャップ本体11に装着した状態では、蓋体13と天壁部12と中栓14とで囲まれた空間となる。前記空間Xは、周方向の全域にわたって連続して延びる環状に形成されている。
次に、キャップ1の組み付け工程について、図2を参照して説明する。
まず、蓋体13、キャップ本体11、およびヒンジ部21が一体に形成された成形体27と、中栓14と、を個別に形成しておく。このうち、成形体27は、上下方向から見て、キャップ本体11、全開状態のヒンジ部21、および上下反転した蓋体13が、一方向に並べられた態様で、例えば射出成形等により形成される。
次に、中栓14をキャップ本体11に装着する。この際、シール筒29を注出孔15内に嵌合し、外筒30内に天壁部12の段部20を嵌合し、シール筒29の外周面と、外筒30の内周面と、連結板31の下面と、天壁部12の上面と、により空間Xを画成する。
そして、キャップ本体11の周壁部36内に、正圧、若しくは負圧の圧力を加える。この際、例えば、圧力計が設けられた不図示のケース体をキャップ本体11に装着し、天壁部12の上面、および中栓14を一体に密封空間に置いておくことによって、圧力計の数値を確認することで、シール筒29が注出孔15をシールしているか否かを検査することができる。すなわち、圧力計の数値が変動すると、シール筒29が注出孔15をシールしていないことが判り、圧力計の数値が変動しないと、シール筒29が注出孔15をシールしていることが判る。
次に、シール筒29が注出孔15をシールしていると判別されたキャップ1については、蓋体13をヒンジ部21回りに回転させ、蓋体13により天壁部12を閉塞する。
以上説明したように、本実施形態によるキャップ1によれば、蓋体13を天壁部12に対して上方に移動させると、蓋体13の規制部25が中栓14の係止部14aに係合することで、中栓14が蓋体13とともに天壁部12に対して上方に移動する。この際、中栓14のシール筒29が注出孔15から離脱され、天壁部12および注出孔15が開放される。
中栓14が、下端部が天壁部12の上面に当接、若しくは近接した外筒30を備えるので、中栓14をキャップ本体11に容易に組み付けることができるとともに、中栓14が、キャップ本体11に組み付けられる前の単独の部品の状態で、シール筒29に外力が加わりにくくなり、シール筒29の変形を抑制することが可能になり、シール筒29により注出孔15を確実にシールすることができる。
中栓14にリーク検査用孔26が形成されているので、シール筒29が注出孔15をシールしていない場合には、キャップ本体11の内部を正圧、若しくは負圧にしたときに、空気が、キャップ本体11の内部と、キャップ本体外部と、のうちのいずれか一方から他方に向けて、注出孔15における未シール箇所、前記空間X、およびリーク検査用孔26を通して流れることとなる。
これにより、シール筒29が注出孔15をシールしていない場合に、キャップ本体11の内部に圧力を加えたときに、空気を、リーク検査用孔26を通過させることによって、外筒30の下端部が、天壁部12の上面に当接、若しくは近接しているにもかかわらず、空気が、前記空間Xとキャップ本体外部との間を抵抗少なく円滑に流れることとなり、シール筒29が注出孔15をシールしているか否かを効率よく検査することができる。
中栓14の外筒30が、天壁部12の上面の段部20に外嵌されているので、容器本体W内の正圧が注出孔15を通して中栓14に及ぼされても、中栓14がキャップ本体11に対して浮き上がるのを抑制することができるとともに、中栓14をキャップ本体11に組み付ける際に、中栓14およびキャップ本体11の相対的な位置が決められることとなり、この組み付けを容易に行うことができる。
外筒30が天壁部12の段部20に外嵌されていて、前記空間Xとキャップ本体外部とが、外筒30と天壁部12の上面との間を通して連通しにくくなっているので、リーク検査用孔26によって前述の検査を効率よく行うことが可能となる効果が顕著に奏功される。
中栓14が蓋体13の頂壁部35の下面から下方に離れているので、蓋体13の頂壁部35に不意の外力が加わっても、中栓14に外力が加わるのを防ぐことが可能になり、シール筒29により注出孔15を確実にシールすることができる。
外筒30を規制部25内で上下動させるのに要する力が、シール筒29を注出孔15内で上下動させるのに要する力より小さくなっている。したがって、キャップ1の開封後に、蓋体13をキャップ本体11に装着する過程において、シール筒29の下端部が注出孔15の内周面に当接すると、中栓14の下方移動が抑止される一方、蓋体13は、継続して下方移動しキャップ本体11に装着される。
これにより、注出孔15に対するシール筒29の嵌合深さが、キャップ1の未開封状態と比べて浅くなり、次回、注出孔15を開放するときに、蓋体13をキャップ本体11に対して上方に移動させるのに要する力を、キャップ1の未開封状態と比べて低減することができる。
注出孔15に対するシール筒29の嵌合深さBが、中栓14と、蓋体13の頂壁部35の下面と、の間の上下方向の隙間Aより大きくなっている。したがって、キャップ1の開封後に、蓋体13をキャップ本体11に装着する過程において、前述のように、中栓14の下方移動が抑止される一方、蓋体13が継続して下方移動したときに、図3に示されるように、蓋体13の頂壁部35の下面が中栓14に当接し、その後、蓋体13および中栓14が一体となって下方に移動して、シール筒29が注出孔15内に進入し、蓋体13がキャップ本体11に装着される。
この際、注出孔15に対するシール筒29の嵌合深さBが、キャップ1の未開封状態での中栓14と頂壁部35の下面との間の上下方向の隙間A分程度、キャップ1の未開封状態と比べて浅くなり、次回、注出孔15を開放するときに、蓋体13をキャップ本体11に対して上方に移動させるのに要する力を、キャップ1の未開封状態と比べて低減することができるとともに、シール筒29を注出孔15内に確実に嵌合することが可能になり、シール筒29により注出孔15を確実にシールすることができる。
なおこの際、シール筒29は、シール補助筒22に外嵌してもよいし、しなくてもよい。
注出孔15の内側に、シール補助筒22が配設され、シール筒29が、注出孔15の内周面、およびシール補助筒22の外周面の双方に密に当接しているので、未開封状態での天壁部12に対する中栓14の装着強度を確実に向上させることが可能になり、中栓14のキャップ本体11に対する前述の浮き上がりをより一層確実に抑制することができるとともに、注出孔15のシール性を確実に確保することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るキャップ2を、図4を参照しながら説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、リーク検査用孔28が外筒30に形成されている。リーク検査用孔28は、外筒30の下端部に形成され、外筒30の下端開口縁に開口している。リーク検査用孔28、および段部20それぞれの上端部の上下方向の位置が互いに同等になっており、リーク検査用孔28の上端部は、径方向の内側、および外側の双方向で開放されている。
本実施形態においても、前記実施形態と同様の作用効果を奏する。
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば 前記実施形態では、蓋体13が、キャップ本体11にヒンジ部21を介して連結されたヒンジキャップを示したが、蓋体13が、ヒンジ部21を介してキャップ本体11に連結されておらず、キャップ本体11に着脱可能に螺着された構成等を採用してもよい。
キャップ本体11の天壁部12の上面を、全域にわたって平坦に形成してもよい。
シール筒29は、上下方向の全長にわたって注出孔15内に嵌合されてもよく、シール筒29の外周面は、前記空間Xを画成しなくてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、2 キャップ
11 キャップ本体
12 天壁部
13 蓋体
14 中栓
14a 係止部
15 注出孔
18 外周部
19 内周部
20 段部
21 ヒンジ部
25 規制部
26、28 リーク検査用孔
29 シール筒
30 外筒
31 連結板
A 隙間
B 嵌合深さ
O キャップ軸
W 容器本体
W1 口部
X 空間

Claims (4)

  1. 容器本体の口部に装着される有頂筒状のキャップ本体と、
    前記キャップ本体にヒンジ部を介して連結され、前記キャップ本体のうち、内容物の注出孔が形成された天壁部を開閉する蓋体と、
    前記天壁部と前記蓋体との間に配設され、前記注出孔を上方から覆って封止する中栓と、を備えるキャップであって、
    前記中栓は、
    前記注出孔内に嵌合されたシール筒と、
    前記シール筒を径方向の外側から囲い、かつ下端部が前記天壁部の上面に当接、若しくは近接した外筒と、
    前記シール筒と前記外筒とを連結した連結板と、を備え、
    前記蓋体には、前記天壁部を開放したときに、前記中栓に設けられた係止部に対してこの係止部の下方から係合し、前記中栓の前記蓋体からの脱落を規制する規制部が配設され、
    前記中栓には、前記外筒の内周面、前記連結板の下面、および前記天壁部の上面により画成される空間と、この空間の外部であり、かつ前記キャップ本体の外部と、を連通するリーク検査用孔が形成され、
    前記注出孔の内側に、シール補助筒が配設され、
    前記シール筒は、前記注出孔の内周面、および前記シール補助筒の外周面の双方に密に当接し、
    前記蓋体を開いて前記天壁部を開放し、かつ前記中栓を前記キャップ本体に装着した状態で、前記キャップ本体の内部を正圧、若しくは負圧にしたときに、前記シール筒が前記注出孔をシールしていない場合に、
    前記リーク検査用孔は、空気を、前記キャップ本体の内部と、前記空間の外部であり、かつ前記キャップ本体の外部と、のうちのいずれか一方から他方に向けて、前記注出孔における未シール箇所、および前記空間を通して流す、キャップ。
  2. 前記天壁部の上面は、
    環状の外周部と、
    前記外周部に対して径方向の内側で、かつ上方に位置して内側が前記注出孔とされた環状の内周部と、
    前記外周部と前記内周部とを連結し、径方向の外側を向く段部と、を備え、
    前記外筒は、前記段部に外嵌されている、請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記中栓は、前記蓋体の頂壁部の下面から下方に離れ、
    前記規制部は、筒状に形成されるとともに、前記外筒は、前記規制部内に上下動可能に配設され、
    前記外筒を前記規制部内で上下動させるのに要する力が、前記シール筒を前記注出孔内で上下動させるのに要する力より小さい、請求項1または2に記載のキャップ。
  4. 前記注出孔に対する前記シール筒の嵌合深さが、前記中栓と、前記蓋体の頂壁部の下面と、の間の上下方向の隙間より大きい、請求項3に記載のキャップ。
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