JP6051121B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
ヒンジキャップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6051121B2 JP6051121B2 JP2013157886A JP2013157886A JP6051121B2 JP 6051121 B2 JP6051121 B2 JP 6051121B2 JP 2013157886 A JP2013157886 A JP 2013157886A JP 2013157886 A JP2013157886 A JP 2013157886A JP 6051121 B2 JP6051121 B2 JP 6051121B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- upper lid
- hinge
- wall
- locking
- mounting cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
このヒンジキャップでは、上蓋部におけるヒンジ部に隣接する部分に逆L字状の弾性板が設けられ、装着筒部における前記弾性板に対応する部分に切除部が形成されて該弾性板を収容可能であるとともに、該切除部のヒンジ部とは反対側に隣接して突出壁が立設されている。
本発明は、内容物が収容される容器本体の口部に装着される有頂筒状の装着筒部と、前記装着筒部にヒンジ部を介して連結された上蓋部と、を備えるヒンジキャップであって、前記上蓋部には、前記装着筒部の天壁部に向けて突設されるとともに弾性変形可能な係止壁が形成され、前記装着筒部の天壁部には、内容物が注出される注出孔と、前記注出孔と前記ヒンジ部との間に配置され、前記上蓋部が前記装着筒部の天壁部を閉塞する閉位置に位置したときに前記係止壁が収容される収容凹部と、が形成され、前記収容凹部には、前記ヒンジ部側を向く被係止面が形成されており、前記上蓋部の開口縁と前記装着筒部の天壁部との間の前記ヒンジ部回りの開き角度が最大となる前記上蓋部の全開位置と、前記上蓋部の閉位置と、の間の前記上蓋部の半開位置が、前記係止壁が前記被係止面に係止することにより維持されるように構成され、前記係止壁が前記上蓋部の開口縁から前記装着筒部の天壁部側へ向けて突出する突出量a、前記装着筒部に対して前記上蓋部が前記ヒンジ部回りに回動する回動中心と、前記係止壁における前記ヒンジ部とは反対側を向く壁面との間の距離r、前記上蓋部が半開位置とされた状態における前記開き角度θ、及び、前記上蓋部が閉位置とされた状態における前記係止壁の前記ヒンジ部とは反対側を向く壁面と、前記被係止面との間の距離△x、の関係式が、a≧r×tan(θ/2)+△x/sinθであることを特徴とする。
以上より、上蓋部の半開位置における開き角度θを十分に大きく確保でき、よって使用者が、上蓋部が半開位置にあることを容易に判別でき、これにより上蓋部が閉位置にあると誤認識することに起因する内容物の漏出や変質等を顕著に防止することが可能である。
図1〜図4に示されるように、本実施形態のヒンジキャップ1は、内容物が収容される容器本体50の口部51に装着される有頂筒状の装着筒部2と、装着筒部2にヒンジ部4を介して連結された上蓋部3と、を備えている。
これら装着筒部2及び上蓋部3は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。本明細書では、この共通軸をキャップ軸Oといい、キャップ軸O方向に沿う上蓋部3側を上側、装着筒部2側を下側という。また、キャップ軸Oに直交する方向を径方向といい、キャップ軸O回りに周回する方向を周方向という。
また図示の例では、天壁部5の上面における外周縁部は、該外周縁部以外の部位よりも一段窪まされている。
装着筒部2において天壁部5から垂下設される外筒部6、内筒部7及びシール筒部8のキャップ軸O方向に沿う長さ(つまり天壁部5から下側へ延設される長さ)は、外筒部6、内筒部7、シール筒部8の順に小さくなっている。
図1に示される縦断面視で、天壁16は、上側へ向けて凸となる曲線状をなしている。天壁16には、下側に向けて突設されるとともに少なくともその先端部(下端部)が収容凹部11内に収容可能とされ、かつ弾性変形可能とされた係止壁18と、下側に向けて突設されるとともに注出筒10内に嵌合して注出孔9を閉塞可能なシール突起19と、下側に向けて突設され、シール突起19及び注出筒10よりも大径とされてこれらシール突起19及び注出筒10を径方向から覆うカバー筒20と、が形成されている。
図1及び図3において、係止壁18の切欠き部21側の端部と、周壁17において切欠き部21に臨む部分とは、天壁16から垂下設された補強壁22により連結されており、これにより切欠き部21を設けた上蓋部3の強度が確保されている。具体的に図1において、補強壁22は係止壁18の上側部分にのみ連結されており、該係止壁18の下側部分は容易に弾性変形可能とされている。
また本実施形態においては、図4及び図5に示されるように、装着筒部2に対して上蓋部3がヒンジ部4回りに回動する回動中心を通り該上蓋部3の軸Oaに垂直な仮想平面S上に、上蓋部3の開口縁が一致するように配置されている。
また図1において、周壁17におけるキャップ軸Oを挟んだヒンジ部4とは反対側には、径方向外側へ向けて突出するとともに周方向に沿って延びる円弧板状の操作片25が形成されている。
図1において、中央連結片26は、弾性変形可能なL字板状をなしている。中央連結片26の径方向内側の端部には第1ヒンジ28が設けられており、該中央連結片26は第1ヒンジ28を介して上蓋部3の天壁16に連結されている。また、中央連結片26の下端部には第2ヒンジ29が設けられており、該中央連結片26は第2ヒンジ29を介して装着筒部2の外筒部6に連結されている。
尚、本実施形態では、装着筒部2に対して上蓋部3がヒンジ部4の第3ヒンジ32を回動中心として回動するようになっており、図2に示される例では、上蓋部3が全開位置とされた状態における開き角度が略180°とされている。
具体的に、図4に示される上蓋部3の半開位置における開き角度θは、例えば5°〜30°であり、好ましくは10°〜25°である。
a≧r×tan(θ/2)+△x/sinθ …(1)
尚、上記関係式(1)は、装着筒部2に対する上蓋部3の回転中心軸線(図3において一対の第3ヒンジ32を通り左右方向に延びる上蓋部3の回転軸)に垂直な各縦断面内で、被係止面13及び係止壁18の周方向全域にわたって満たされている。
以上より、上蓋部3の半開位置における開き角度θを十分に大きく確保でき、よって使用者が、上蓋部3が半開位置にあることを容易に判別でき、これにより上蓋部3が閉位置にあると誤認識することに起因する内容物の漏出や変質等を顕著に防止することが可能である。
すなわち、図4に示されるように、ヒンジキャップ1の外部からシール突起19の先端が視認可能であるか否かを確認することにより、使用者が、上蓋部3が半開位置にあることをより確実に判別できる。
すなわち、ヒンジキャップ1の外部から注出筒10の先端が視認可能であるか否かを確認することにより、使用者が、上蓋部3が半開位置にあることをより確実に判別できる。
またシール突起19は、注出孔9に着脱可能に嵌合して該注出孔9を閉塞可能な形状とされていればよいことから、前述の実施形態で説明した筒状以外の例えば棒状等であってもよい。また、シール突起19の環状突起24は設けられていなくてもよい。
ここで、図7〜図9に示されるものは、前述したヒンジキャップ1の変形例である。この変形例では、注出筒10とその注出孔9、シール突起19、カバー筒20が、キャップ軸O上に同軸に配置されている。尚、この変形例において、図7は上蓋部3が閉位置とされた状態、図8は上蓋部3が全開位置とされた状態、図9は上蓋部3が開き角度θの半開位置とされた状態をそれぞれ表している。
また、注出筒10が設けられていなくてもよい。この場合、天壁部5の上面に注出孔9が直接開口されることになる。
また、カバー筒20が設けられていなくてもよい。
また同様に、突出壁12及び収容凹部11は、複数設けられていてもよい。
このような係止突起33が設けられることで、係止壁18が被係止面13に係止されずに該係止突起33を乗り越えてしまうことが抑制され、係止壁18の先端が被係止面13に対してより確実に係止されやすくなる。
このような係止壁18が、被係止面13に当接する際は、被係止面13に対して係止壁18の先端が軸Oa回りに沿うように広範囲に接触(線接触)させられることになり、係止壁18の先端と被係止面13との接触抵抗(摩擦抵抗)を大きく確保できる。具体的に、図11に2点鎖線で示される上蓋部3の半開位置において、係止壁18の先端は、係止突起33の上端縁に沿うようにキャップ軸O回りに延びているとともに、被係止面13に対して線接触している。この変形例によれば、係止壁18が係止部(段部)に確実に係止される。また、係止部に対して係止壁18が摺接しながら通過する際には、一定値以上の負荷(力)が必要となる。これにより、上蓋部3の半開位置(開き角度θ)が、これら係止壁18と係止部との係止関係によって精度よく一定に定められる。従って、上記構成とは異なり例えば係止壁18の突出量aが軸Oa回りに沿って同一であるとともに、該係止壁18の先端のうちヒンジ部4側の端部(切欠き部21側の端部)のみが被係止面13に点接触するような構成に比べて、この変形例の上記構成によれば係止壁18が被係止面13に確実に係止しやすくなる。これにより、上蓋部3が開き角度θの半開位置により安定的に維持される。
2 装着筒部
3 上蓋部
4 ヒンジ部
5 天壁部
9 注出孔
10 注出筒
11 収容凹部
13 被係止面
18 係止壁
18a 係止壁においてヒンジ部とは反対側を向く壁面
19 シール突起
32 第3ヒンジ(装着筒部に対する上蓋部の回動中心)
33 係止突起(係止部)
50 容器本体
51 口部
a 突出量
Oa(O) 上蓋部の軸(キャップ軸)
r 上蓋部の回動中心と係止壁の壁面との間の距離
S 仮想平面
△x 係止壁の壁面と被係止面との間の距離
θ 上蓋部が半開位置とされた状態における開き角度
Claims (5)
- 内容物が収容される容器本体の口部に装着される有頂筒状の装着筒部と、
前記装着筒部にヒンジ部を介して連結された上蓋部と、を備えるヒンジキャップであって、
前記上蓋部には、前記装着筒部の天壁部に向けて突設されるとともに弾性変形可能な係止壁が形成され、
前記装着筒部の天壁部には、
内容物が注出される注出孔と、
前記注出孔と前記ヒンジ部との間に配置され、前記上蓋部が前記装着筒部の天壁部を閉塞する閉位置に位置したときに前記係止壁が収容される収容凹部と、が形成され、
前記収容凹部には、前記ヒンジ部側を向く被係止面が形成されており、
前記上蓋部の開口縁と前記装着筒部の天壁部との間の前記ヒンジ部回りの開き角度が最大となる前記上蓋部の全開位置と、前記上蓋部の閉位置と、の間の前記上蓋部の半開位置が、前記係止壁が前記被係止面に係止することにより維持されるように構成され、
前記装着筒部に対して前記上蓋部が前記ヒンジ部回りに回動する回動中心を通り該上蓋部の軸に垂直な仮想平面に対して、前記係止壁が前記装着筒部の天壁部側へ向けて突出する突出量a、
前記回動中心と、前記係止壁における前記ヒンジ部とは反対側を向く壁面との間の距離r、
前記上蓋部が半開位置とされた状態における前記開き角度θ、
及び、前記上蓋部が閉位置とされた状態における前記係止壁の前記ヒンジ部とは反対側を向く壁面と、前記被係止面との間の距離△x、の関係式が、
a≧r×tan(θ/2)+△x/sinθ
であることを特徴とするヒンジキャップ。 - 請求項1に記載のヒンジキャップであって、
前記上蓋部には、前記装着筒部の前記注出孔に嵌合するシール突起が突設され、
前記上蓋部の軸方向に沿う前記シール突起の先端位置が、前記上蓋部の開口縁位置と同一、又は該開口縁よりも前記装着筒部側に配置されており、
前記上蓋部が半開位置とされた状態における前記開き角度θが、当該ヒンジキャップの外部から前記シール突起の先端を視認可能な限界値に設定されることを特徴とするヒンジキャップ。 - 請求項1に記載のヒンジキャップであって、
前記装着筒部の天壁部には、前記上蓋部に向けて注出筒が突設されているとともに、該注出筒の内部が前記注出孔とされ、
前記上蓋部が半開位置とされた状態における前記開き角度θが、当該ヒンジキャップの外部から前記注出筒の先端を視認可能な限界値に設定されることを特徴とするヒンジキャップ。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のヒンジキャップであって、
前記被係止面には、前記係止壁が係止し、かつ摺接しながら通過可能とされた係止部が設けられていることを特徴とするヒンジキャップ。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のヒンジキャップであって、
前記係止壁は、前記上蓋部の軸回りに沿うように延設されており、
前記係止壁の前記突出量aが、前記軸回りに沿って前記ヒンジ部側へ向かうに従い漸次小さくなっていることを特徴とするヒンジキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013157886A JP6051121B2 (ja) | 2013-05-29 | 2013-07-30 | ヒンジキャップ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013113047 | 2013-05-29 | ||
JP2013113047 | 2013-05-29 | ||
JP2013157886A JP6051121B2 (ja) | 2013-05-29 | 2013-07-30 | ヒンジキャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015006912A JP2015006912A (ja) | 2015-01-15 |
JP6051121B2 true JP6051121B2 (ja) | 2016-12-27 |
Family
ID=52337557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013157886A Active JP6051121B2 (ja) | 2013-05-29 | 2013-07-30 | ヒンジキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6051121B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6529363B2 (ja) * | 2015-06-30 | 2019-06-12 | 株式会社吉野工業所 | ヒンジキャップ |
JP6918310B2 (ja) * | 2017-04-26 | 2021-08-11 | マルコメ株式会社 | キャップ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5684951U (ja) * | 1979-11-30 | 1981-07-08 | ||
JPH0245961U (ja) * | 1988-09-26 | 1990-03-29 | ||
JPH0297243U (ja) * | 1989-01-13 | 1990-08-02 | ||
JP3953318B2 (ja) * | 2001-12-28 | 2007-08-08 | 株式会社ニフコ | キャップ |
-
2013
- 2013-07-30 JP JP2013157886A patent/JP6051121B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015006912A (ja) | 2015-01-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6051121B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP6047372B2 (ja) | キャップ | |
JP5542604B2 (ja) | 注出容器 | |
JP6553323B2 (ja) | 吐出キャップ | |
JP6640048B2 (ja) | ヒンジキャップ付き容器 | |
JP6298703B2 (ja) | キャップ | |
JP2014234185A (ja) | 詰め替え容器 | |
JP6140532B2 (ja) | 蓋付き容器 | |
JP2013112420A (ja) | 容器 | |
JP5489436B2 (ja) | キャップ | |
JP6833286B2 (ja) | ねじキャップ | |
JP7296797B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP4588610B2 (ja) | 液体容器の蓋構造 | |
JP6183812B2 (ja) | ボトルキャップ | |
JP2016155569A (ja) | ボトルキャップ | |
US20130180942A1 (en) | Closure | |
JP2018184189A (ja) | キャップ | |
JP2019156406A (ja) | 封止装置 | |
JP7202598B2 (ja) | キャップ | |
JP7134117B2 (ja) | キャップ | |
JP6263338B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP6889880B2 (ja) | 排水口装置 | |
WO2021100589A1 (ja) | 洗面器 | |
JP7445953B2 (ja) | キャップ | |
JP2014046949A (ja) | 注出キャップ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160202 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161024 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161101 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161128 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6051121 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |