JP4786356B2 - 二剤混合容器 - Google Patents
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そのため、シールを破断するおそれがあり、薄肉のプラスチック製シールは使えないという問題があった。
また、上部キャップを下部キャップに対して回転させ下降させることにより、第二剤を収納した収納容器のシートを破断して開口するとともに、中栓の傾斜底壁を破断して開口し、第二剤を容器本体内に落下させて二剤を混合することができ、操作性が向上した。
図1において、Aは液体、または粉体等の第一剤を収納した容器本体、Bは容器本体Aに装着されるキャップ、Cは中栓、DはキャップB内に保持される液体、または粉体等の第二剤を収納した収納容器である。
容器本体Aは、上部に口筒部1を具えており、口筒部1外周には、ねじ2が螺設されている。
内筒6の内周には、頂壁5下面とともに第二剤の収納容器Dを保持するため、複数の保持片8が設けられており、内筒6の下端面の所定の位置には、下向き破断刃9が垂設されている。
内筒15の下端内周には、内筒15の下端面の最下部より上方に傾斜する突部19が内方に向かって突設されており、突部19の先端上部には、上向き破断刃20が立設されている。
蓋壁30の上面の最上部付近には、収納容器Dの下面に当接し、蓋壁30の一部を下方に押下げ、蓋壁30を折り曲げライン29を介して下方に変形させる押下げ突部31が立設されている。
また、押下げ突部31の高さは、切断刃の高さに応じて適宜に設定することができる。
まず始めに、二剤混合容器の組立てについて説明する。
図1に示すように、第二剤を収納した収納容器Dを、上部キャップB1の内筒6内方に倒立して保持させる。
その際、上部キャップB1の外筒7内周のねじ10と下部キャップB2の内筒15上部外周のねじ18が螺合することにより、上部キャップB1を下部キャップB2に対して下降させ、上部キャップB1の外筒7下端に連設された封緘帯12の下端が、下部キャップB2の上壁16の上面に当接すると、上部キャップB1の下降が止められる。
その際、中栓Cの周壁25外周が、容器本体Aの口筒部1内周に挿入されるとともに、中栓Cのフランジ26が、下部キャップB2の上壁16下面と口筒部1上端面により挟持されることで、容器内が密封される。
以上のようにして、二種類の内容物を収納した二剤混合容器が得られる。
次に、上部キャップB1を、下部キャップB2に対して回転させ、下降させる。
また、下向き破断刃9の当接に前後して、フランジ36、または内筒6の下端が押下げ突部31上面に当接し、押下げ突部31を押圧していく。
さらに、第二剤の収納容器Dのシート37は、一部に未切断部を形成して下に垂れ、完全に開口される。
そのことにより、回転可能角度とともに、中栓Cの傾斜底部27の傾斜角度を調整することにより傾斜底部27の切断個所の形状を調整することができる。
前記実施形態と同一の構成のものには同一の符号を付して説明を省略し、以下、変更点を中心に説明する。
下部キャップB2aは、前記実施形態と同様に、上部にねじ18aを設けた内筒15aと、上壁16aと、内周にねじ21を設け、容器口筒部に螺合する外筒17aとからなり、内筒15aの下端には、傾斜底壁40が連設されている。
傾斜底壁40の下面には、円弧状の弱化ライン44と折り曲げライン45が設けられ、蓋壁45が形成されている。
パッキンPは、下部キャップB2aの材質によってはなくてもよい。
また、中栓に用いることによって、シートの破損を防止するので、飲料品、食料品、化粧品、香料、薬品、その他の混合容器として、広く利用することができる。
B、Ba キャップ
B1、B1a 上部キャップ
B2、B2a 下部キャップ
C 中栓
D 収納容器
P パッキン
1 口筒部
2、10、18、21 ねじ
5 頂壁
6、15 内筒
7、17 外筒
8 保持片
9 下向き破断刃
11 連結片
12 封緘帯
13 つまみ部
16 上壁
19、42 突部
20、41 上向き破断刃
25 周壁
26 フランジ
27、40 傾斜底壁
28、44 弱化ライン
29 折り曲げライン
30、45 蓋壁
31、43 押下げ突部
35 容器部
36 フランジ
37 シート
Claims (2)
- 第一剤を収納した容器本体と、容器本体の口筒部に装着される上部キャップと下部キャップとからなるキャップと、中栓と、キャップ内に保持された第二剤の収納容器とからなる二剤混合容器において、
上部キャップは、頂壁と内筒と外筒とを具え、
内筒には、内方に第二剤の収納容器を保持し、下端に下向き破断刃を垂設しており、外筒には、下端に封緘帯が連設され、内周にはねじが設けられており、
下部キャップは、上部に上部キャップを装着し、上部キャップの外筒の内周に設けられたねじと螺合するねじが設けられた内筒と、内筒外周に連設された上壁と、上壁外縁に連設された容器本体の口筒部に係合する外筒とを具え、
内筒下端内周には上面に上向き破断刃を立設した突部が配設されており、
中栓は、内周が下部キャップの内筒外周下部に係合し、外周が容器本体の口筒部内周に挿入される周壁と、周壁上端外周に連設されるフランジと、周壁内周下端に連設された底壁とを具え、
底壁には、上部キャップの内筒の下向き破断刃により、切断開口される蓋壁が形成されており、
第二剤の収納容器は、容器部と、容器部に装着され、下部キャップの内筒下端に設けた突部の上向き破断刃により切断開口されるシートとからなっており、
封緘帯を取り外し、上部キャップを下部キャップに対して閉蓋方向に回転させることによって、上部キャップを下降させ、第二剤の容器部のシートを切断開口させると同時に、中栓の蓋壁を切断開口させるようにしたことを特徴とする二剤混合容器。 - 第一剤を収納した容器本体と、容器本体の口筒部に装着される上部キャップと下部キャップとからなるキャップと、キャップ内に保持された第二剤の収納容器とからなる二剤混合容器において、
上部キャップは、頂壁と内筒と外筒とを具え、
内筒には、内方に第二剤の収納容器を保持し、下端に下向き破断刃を垂設しており、外筒には、下端に封緘帯が連設され、内周にはねじが設けられており、
下部キャップは、上部に上部キャップを装着し、上部キャップの外筒の内周に設けられたねじと螺合するねじが設けられた内筒と、内筒外周に連設された上壁と、上壁外縁に連設された容器本体の口筒部に係合する外筒とを具え、
内筒の下端には、底壁が連設され、該底壁の上面には、上向き破断刃を立設した突部が配設され、底壁の下面には、上部キャップの内筒の下向き破断刃により、切断開口される蓋壁が形成されており、
第二剤の収納容器は、容器部と、容器部に装着され、下部キャップの内筒下端に設けた突部の上向き破断刃により切断開口されるシートとからなっており、
封緘帯を取り外し、上部キャップを下部キャップに対して閉蓋方向に回転させることによって、上部キャップを下降させ、第二剤の容器部のシートを切断開口させると同時に、下部キャップの蓋壁を切断開口させるようにしたことを特徴とする二剤混合容器。
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