JP2021004065A - ヒンジキャップ - Google Patents
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Abstract
Description
そのため、シャワー冷却する際に、キャップ内にシャワー水が入らないように、容器の口部に打栓するものであっても、確実な密閉が保持できるようにしたヒンジキャップが従来から知られている。(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1記載のヒンジキャップでは、シャワー水のキャップ内への吸水を完全に抑えることは困難であるとともに、上蓋(20)の側壁(22)の被係止突条(24)とキャップ本体(10)の外側壁(15)の係止突条(15a)とが係合するものであり、側壁(22)の変形がしにくいため、開蓋しづらいという問題があった。
また、ヒンジキャップを軽量化する場合には外観の肉厚を薄くする形状で行われており、そうした場合に、ヒンジキャップの打栓の際に座屈してしまったり、上蓋の嵌合力がばらついてしまったりすることがあり、さらにシャワー水の吸水にも影響が出るという問題があった。
また、キャップ内へのシャワー水の吸水を完全に防止することができる。
図1に示すように、容器本体Dは口部1を有し、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
注出筒5は、内容液を注ぎやすくするために、本実施例では、上部にラッパ状に広がるリップ部5aが形成されている。
装着部3は、上蓋Bの後述する係合筒32と係合する環状の蓋係合部8と、蓋係合部8の内周側から垂設される内筒9と、蓋係合部8の外周側から垂設される外筒10とから構成されている。
蓋係合部8は、外周には係止突条8aが形成され、また、上面には弧状面8bが形成されている。
外筒10は、内周下部に容器本体Dの口部1の嵌合突条2と係合する係合突部11が設けられている。
本実施例では、図2(a)に示すように、外筒10の上面から、後述する上蓋Bの側周壁31と係合筒32との間の空間aに連通し、外気に通ずる貫通孔21が穿設されている。
プルリング14は、ヒンジC側の端部に立設される支柱部15と、支柱部15の上端から連設されるリング部16とから構成されている。
本実施例では、上蓋Bを小さくして軽量化されており、プルリング14を上蓋B内に納めるため、隔壁6の中央部が下げられた構造をしているが、隔壁6は、プルリング14が上蓋B内に納まるようなら平面状であってもよい。
係合突部11の外周切り込み部17に対応する位置には、図示しないが内周切り込み部が縦方向に刻設され、縦方向引き裂きラインが形成される。
また、縦方向引き裂きラインに隣接するスリット溝18の起点を引き裂き開始点として、スリット溝18の底面19の内周側には、外筒10と蓋係合部8間を連結する薄肉連結部20が設けられ、周方向引き裂きラインが円弧状に延びるように形成され、終点の破断不能な連結部まで引き裂き可能となっている。
本実施例では、全スリット溝18のうち、約300°が薄肉連結部20を有する周方向引き裂きラインとなり、残りの約45°は薄肉連結部20を有しない浅いスリット溝18となっている。
また、本実施例では、スリット溝18は、外気に通ずる貫通孔21に連通しており、スリット溝18にたまった水を抜くことができる。
なお、上記の縦方向引き裂きラインおよび周方向引き裂きラインに基づく分別機構は必須ではなく、その場合には、外筒10の上面から、外気に通ずる貫通孔21のみが形成される。
また、深さを問わないスリット溝18を設け、スリット溝18の下方に貫通孔21を設けるものでもよい。
キャップ本体Aの蓋係合部8と係合するために、頂壁30の下面から係合筒32が垂設され、側周壁31と係合筒32との隙間の空間aは、外筒10に設けられたスリット溝18に連通している。
係合筒32の内周下部には、蓋係合部8の係止突条8aに係合するための係合突条33が設けられている。
リブ部34は、本実施例では、図2(a)に示すように、係合筒32の内側円周上に均等間隔で8個設けられ、その下端部は、蓋係合部8の上面の弧状面8bに近接あるいは軽く当接するように、テーパー部35が形成され、テーパー部35は係合筒32の広がりを防止することができる。
また、側周壁31の下端と外筒10の上端との当接面の内側到達点を当接終点bとし、係合筒32の係合突条33と蓋係合部8の係止突条8aとが当接する係合面の始まるところを係合始点cとすると、係合始点cが当接終点bより上方にあるため、吸込が強い場合であっても、係合突条33と係止突条8aの係合面にまで到達することはない。
本実施例では、注出筒5およびリップ部5aが軽量化のために薄肉にしてあるため、注出筒5のリップ部5aに当接あるいは近接するように封止筒37が垂設され、注出筒5およびリップ部5aが外側へ倒れるのを防止している。
なお、封止筒37はなくても構わない。
また、側周壁31のヒンジCと反対側の外周下部には摘み部38が突設されている。
本実施例では、頂壁30には、ヒンジキャップの軽量化のために、ヒンジキャップとしての機能に影響しないように、頂壁30をヒンジC側からヒンジCと反対側にかけて帯状に切り欠いた薄肉部39が設けられている。
本実施例のヒンジキャップは、まず、図2に示すような開蓋した状態で製造され、閉蓋状態にしてから容器本体Dに装着される。
閉蓋状態とするには、上蓋Bの摘み部38を手指で持ち、ヒンジCを支点に回動し、上蓋Bの上面を押さえて閉蓋する。
その際、係合筒32の係合突条33は、蓋係合部8の係止突条8aを容易に乗り越えて係合する。
また、係合筒32のリブ部34の下端のテーパー部35は、蓋係合部8の上面の弧状面8bに近接するか、軽く当接する。
上蓋Bの密封筒36の外周面と注出筒5の内周面が当接して密封するとともに、注出筒5のリップ部5aも上蓋Bの封止筒37に当接あるいは近接する。
打栓の際には、上蓋Bが強く押圧されるため、それによって、係合筒32は外側に広がりながら変形しやすい状態となるが、リブ部34によって変形が抑えられるとともに、リブ部34の先端のテーパー部35が蓋係合部8の上面の弧状面8bに圧接することになり、係合筒32の外側への広がりが抑えられ、ヒンジキャップの座屈を防止することができる。
その後、容器外部よりシャワー水で洗浄、冷却する。
また、シャワー水の冷却により、キャップ内が減圧状態になった場合でも、側周壁31と外筒10との当接面から吸い込まれたシャワー水は、貫通孔21に連通する空間aによって遮断され、また、貫通孔21が外気に通じているため、シャワー水の吸込力が弱められ、上蓋Bの係合筒32とキャップ本体Aの蓋係合部8の係合面へのシャワー水の吸い込みを防止することができる。
本実施例では、さらに上蓋Bの側周壁31の下端とキャップ本体Aの外筒10の上端との当接面の当接終点bより、係合筒32と蓋係合部8との係合面の係合始点cの方が高い位置にあるため、シャワー水の吸水防止効果が高められている。
なお、側周壁31と外筒10との当接面の当接終点bと、係合筒32と蓋係合部8との係合面の係合始点cとの間が離れていればよく、その場合には係合始点cの位置を当接終点bより高くしなくてもよい。
使用後は、上蓋Bを回動して係合筒32の係合突条33を蓋係合部8の係止突条8aに係合させることで再び閉蓋状態となり、このとき、密封筒36の外周面が注出筒5の内周面に当接して、容器内を密封する。
ヒンジキャップを開蓋し、上蓋Bを指で把持して外方に引っ張ると、外筒10のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、縦方向引き裂きラインが破断され、さらに上蓋Bを引っ張ると、周方向引き裂きラインを形成する薄肉連結部20が破断を始め、薄肉連結部20の破断が進行すると、上蓋Bがキャップ本体Aから離れていく。
薄肉連結部20の終端部で破断が完了し、さらに上蓋Bを引っ張ると、キャップ本体Aと容器本体Dの口部1との嵌合が外され、ヒンジキャップと容器本体Dとを分別廃棄することができる。
また、プルリング14による抜栓だけでなく、他のいろいろな方法で抜栓するものであっても構わない。
さらに、本実施例のヒンジキャップは、とくに軽量ヒンジキャップとして有用なものであるが、通常のヒンジキャップとして使用することも可能である。
B 上蓋
C ヒンジ
D 容器本体
a 空間
b 当接終点
c 係合始点
1 口部
2 嵌合突条
3 装着部
4 基壁
5 注出筒
5a リップ部
6 隔壁
8 蓋係合部
8a 係止突条
8b 弧状面
9 内筒
10 外筒
11 係合突部
12 薄肉弱化部
13 除去部
14 プルリング
15 支柱部
16 リング部
17 外周切り込み部
17a 端面
18 スリット溝
19 底面
20 薄肉連結部
21 貫通孔
30 頂壁
31 側周壁
32 係合筒
33 係合突条
34 リブ部
35 テーパー部
36 密封筒
37 封止筒
38 摘み部
39 薄肉部
Claims (6)
- 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設される上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、
キャップ本体は、容器本体の口部に装着される装着部を有し、
装着部は、上部に閉蓋時の上蓋と係合する蓋係合部と、蓋係合部の外周側から垂設される外筒を備え、
上蓋は、天面を形成する頂壁と、頂壁の周縁から垂設される側周壁と、頂壁の下面から垂設され、キャップ本体の蓋係合部と係合する係合筒を有し、
閉蓋時に側周壁と係合筒との間に空間を有し、係合筒の内側にリブ部が少なくとも1つ形成されていることを特徴とするヒンジキャップ。 - キャップ本体の蓋係合部は、外周に係止突条が突設され、上蓋の係合筒の内周下部に、閉蓋時に係止突条に係合する係合突条が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
- 係合筒のリブ部は、下端部にテーパー部が形成され、蓋係合部は、上面に弧状面が形成され、閉蓋時にテーパー部と弧状面とが近接あるいは軽く当接することを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
- キャップ本体の外筒は、上面から側周壁と係合筒との間の空間に連通し、外気に通ずる貫通孔が穿設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
- 閉蓋時において、側周壁の下端とキャップ本体の外筒の上端とで形成される当接面の当接終点と、係合筒と蓋係合部との係合面の係合始点とが離れた位置にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒンジキャップ。
- 閉蓋時において、側周壁の下端とキャップ本体の外筒の上端とで形成される当接面の当接終点より、係合筒と蓋係合部との係合面の係合始点のほうが高い位置にあることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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JP2019118863A JP2021004065A (ja) | 2019-06-26 | 2019-06-26 | ヒンジキャップ |
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Citations (5)
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JP2016190661A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | キッコーマン株式会社 | 吐出容器およびその吐出キャップとオーバーキャップ |
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- 2019-06-26 JP JP2019118863A patent/JP2021004065A/ja active Pending
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