JP2015127228A - 分別キャップ - Google Patents
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Abstract
Description
そのため、使用後の容器からキャップを容易に分別できる分別キャップが市場に流通している。
特許文献1の注出キャップは、頂部に注出口8を有し、壜体口筒30に外嵌する組付き筒2の略下半分を、壜体口筒30にアンダーカット結合する複数の係合片3に分割形成すると共に、組付き筒2の外方に、一対の縦弱化線15を設けた外リング13を、嵌入部14を介して連結した、比較的軟質な易破断性合成樹脂製のキャップ本体1と、嵌入部14に不動に嵌入される締付けリング21の後部上端に、注出口8を開閉する上蓋25をヒンジ24で連結した、比較的硬質な合成樹脂製の蓋体20と、から構成している。
そして、使用後に、上蓋25の引張り操作により、外リング13を破断し、キャップ全体を壜体口筒30から取外すものである。
また、注出キャップの分別取外しは、最初に上蓋を後方から下方へ引っ張って、キャップ本体の外リングに形成した一対の弱化線を破断し、次いで上蓋を引き上げることにより、蓋体とキャップ本体とが一体となって、壜体口筒から容易に離脱するというものであり、2方向に順に引っ張る必要があり、分別取り外しが面倒であるという問題があった。
なお、以下の説明では、ヒンジDと反対側の注出側を「正面」、ヒンジDの側を「背面」とする。
キャップ本体Aは、容器の口部1に装着する容器嵌着部3と、容器嵌着部3に連設し、容器内の内容液を注出する注出部4と、容器嵌着部3の外周に蓋体Bを装着する蓋体装着部5とから構成されている。
容器嵌着部3は、周縁部に係止突条を設けた蓋係止部6を立設した環状の基壁7と、基壁7の内周縁から垂設した内筒8と、基壁7の外周縁から垂設した外筒9とから構成されている。
外筒9の内周面下端部には、容器の口部1の嵌合突条2と係合する係合突条10を形成している。
栓体14は、上部中央に筒状壁15を立設し、筒状壁15の上端部内周には、嵌合凸条16を形成するとともに、筒状壁15の外周面15aには、縦方向に4本の外歯17を形成している。
なお、本実施例では、外歯17の数を4本としているが、これよりも少ない本数でも、多い本数でも構わない。
なお、回転止めリブ21,21は、2箇所形成しているが、回転止めリブ21,21は、少なくとも一箇所形成してあればよい。
さらに、外筒9の外周面上方には、ヒンジDに近接する背面側に、後述する蓋体Bのリング壁25に開口する開封窓部26に嵌入する開封部材22を周方向に突設している。
なお、開封窓部16は、リング壁25(下蓋側)に設けられているが、上蓋側に設けられていてもよい。
開封部材22は、その形状を図3(a)に示すように、周方向に円弧状の傾斜をつけて形成している。
なお、開封部材22は、突状部であればよく、後述する封緘バンドGの弱化部を破断できる形状であればどのようなものでもよい。
また、下蓋Cの背面と上蓋Eの背面は、ヒンジDを介して回動自在に連結している。
下蓋Cは、キャップ本体Aの蓋体装着部5の周囲に装着する筒状のリング壁25を具え、リング壁25の背面上端にヒンジDを形成している。
さらに、リング壁25の下端部25aの内周側に、抜け止め凸条19の下端と係合する摺接凸条27を形成している。
なお、弱化部29は、全体が薄肉でも連結片を介して接続されていてもよく、また、弱化部29には、封緘バンドGの当接端部30から所定の長さだけ切り込み31を形成するのが好ましいが、切り込み31は、必要に応じて形成すればよい。
さらに、前述したキャップ本体Aの回転止めリブ21,21に嵌り込むように、リング壁25の内周面には、縦方向の乗り越えリブ32を形成しており、乗り越えリブ32は、回転止めリブ21,21と対応する個数設けていればよい。
嵌入ボス部35の外側には、閉蓋時に注出筒12の内周12aを密封する筒状の密封リング37を垂設し、密封リング37の内周面には、縦方向に4本の内歯38を形成している。
さらに、密封リング37の外側には、係止筒壁39を垂設し、係止筒壁39の先端に形成した係止凸部40は、前述したキャップ本体Aの環状の蓋係止部6に係止するようになっている。
なお、本実施例においては、上蓋Eは、頂壁33を平坦にしたものを例示しているが、ドーム型をしているものなど、その形状について限定するものではない。
また、本実施例においては、内歯38の数を4本としているが、前述した外歯17の数と同様に、これよりも少ない本数でも、多い本数でも構わない。
外周壁34と封緘バンドGの上端辺43との接続部は、切り裂き可能な薄肉状の弱化部44とされている。
なお、弱化部44は、全体が薄肉でも連結片を介して接続されていてもよく、また、弱化部44は、上述の弱化部29と同様に、封緘バンドGの当接端部30から所定の長さだけ切り込み45を形成するのが好ましいが、切り込み45は、必要に応じて形成すればよい。
図4に示すように、キャップ本体Aの外筒9は、その外周面に、開封部材22よりも周方向背面寄りに所定深さの凹所47を形成し、凹所47には、周方向に傾斜がついた凸片からなる押圧部48を形成し、押圧部48の下方を薄肉にして外側に屈曲可能なくびれ部49を形成し、くびれ部49の下方を外筒9の外周面と面一にした下端部50を形成している。
また、図7(b)に示すように、下蓋Cのリング壁25は、そのヒンジDの下方に、矩形の開口部51を形成し、開口部51は、その周囲から所定の間隙で同じ形状の揺動爪52を支点片53を介して連結している。
図5(a)に示すように、揺動爪52は、その内周面下方に凸部52aを形成し、上端内側に爪部52bを形成している。
本実施例のヒンジキャップは、図1(a)に示すように、キャップ本体Aに蓋体Bを装着した後、内容液が充填された容器の口部1に打栓して装着する。
そのため、図1(b)および2(a)に示すように、キャップ本体Aの外筒9の外周面に形成される開封部材22の位置に、蓋体Bに開口した開封窓部26を合わせて、蓋体Bをキャップ本体Aの上方から押し込むと、図1に示すように、開封部材22は、蓋体Bの開封窓部26下方部分を変形させることにより開封窓部26内に嵌入するとともに、下蓋Cのリング壁25は、その内周下端の摺接凸条27が、キャップ本体Aの外筒9外周面に形成した抜け止め凸条19を乗り越えて互いに係合し、ヒンジキャップの組み付けが完了する。
なお、本実施例では、切り込み31、45を設けているが、切り込み31、45を設けていなくても容易に切り裂き可能である。
図1(b)に示す静止状態から、蓋体Bを矢印方向に約40度回転すると、図8に示すように、上蓋Eに形成した内歯38は、キャップ本体Aの栓体14に形成した外歯17と衝当する状態になるが、この回転角度は、約25〜50度が好ましく、必要に応じて適宜選択できる。
同時に、封緘バンドGもその当接端部30が捲れ上がり始める。
さらに、蓋体Cを約80度まで回転すると、図10に示すように、下蓋Cの乗り越えリブ32は、キャップ本体Aの回り止めリブ21の傾斜面を経て凹部20に嵌入し、それ以上回転できなくなる。
これと同じタイミングで、図9に示すように、キャップ本体Aの栓体14が回転することにより薄肉状の弱化部13が破断し、キャップ本体Aから栓体14を切り離すことにより、抜栓し、注出口Fを開口する。同時に、封緘バンドGもさらに捲り上がる。
なお、本実施例では、上蓋Eに形成した内歯と栓体に形成した外歯によってキャップ本体Aから栓体14を切り離しているが、これに限らず、ラチェット機構やローレット機構などによって栓体を破断させることもできる。
なお、本実施例では、蓋体Bは、約80度回転して停止するようにしたが、その回転角度は、約50〜90度が好ましく、必要に応じて適宜選択できる。
また、下蓋Cのリング壁25背面に形成した揺動爪52は、蓋体Bの回転前には、図1(a)に示すように、凸部52aがキャップ本体Aの外筒9の凹所47に収容されているが、蓋体Bを矢印の方向に回転すると、凸部52aが図4に示す外筒9の押圧部48に当接することにより、図11(b)に示すように、揺動爪52は、支点片53を中心に爪部52bが内方に傾くように揺動し、爪部52bが凹所47に当接するようになる。
蓋体Bから封緘バンドGを取り除くと、図11(b)に示すように、それまで開閉不能であった下蓋Cと上蓋Eとは、ヒンジDを介して開閉可能な状態になる。
その際に、上蓋Eの嵌入ボス部35は、キャップ本体Aから切り離された栓体14に嵌入したまま、脱落しないように保持する。
上蓋Eを開いた後、容器を正面側に傾けるか、または、容器の胴部が押圧変形可能なものであれば、容器を押圧変形することによって、容器内の内容液を注出筒12を介して注出することができる。
その際、キャップ本体Aの注出筒12の内周12aに、上蓋Eの密封リング37の外周が密接し、注出筒12より内方を密封することができる。
また、封緘バンドGを取り除こうとすれば、蓋体Bを回転せざるを得ないため、蓋体Bをわずかでも回転すると、封緘バンドGの両側部に形成された弱化部29、44が当接端部30付近で引き裂かれて捲り上がることになる。
このように、本実施例のヒンジキャップを不正に開けようとすると、封緘バンドGの両側部に形成された弱化部29、44の一部が切断されることにより封緘バンドGが捲れ上がるので、開封しようとしたことが一目見てわかり、効果的である。
なお、本実施例では、下蓋と上蓋とをヒンジキャップで連結したヒンジキャップとしたが、上蓋は、ネジキャップであってもよい。
まず、図11(b)に示すように、本実施例のヒンジキャップを開蓋し、上蓋Eを把持し上方に引っ張ると、ヒンジDを介して連結した下蓋Cは、図12(a)に示す状態から上方に引き上げられ、図12(b)に示すように、揺動爪52の爪部52bがキャップ本体Aの外筒9外周面に形成した凹所47の上端面に当接する。
この時点で、下蓋Cのリング壁25が持ち上がり、外筒9を抑えることができなくなり、外筒9の係合突条10が外側に屈曲変形を開始する。
すると、外筒9の係合突条10は、容器口部1の嵌合突条2に当接することにより、下端部50がくびれ部49により外側に屈曲変形して嵌合力を失い、嵌合突条2を乗り越えるようになる。
その結果、キャップ本体Aの外筒9は、容器の口部1から外れることになり、そのまま上蓋Eを引き上げ続けると、キャップ本体Aの他の部分も容器の口部1から外れて、容器とヒンジキャップを容易に分別廃棄できる。
B 蓋体
C 下蓋
D ヒンジ
E 上蓋
F 注出口
G 封緘バンド
1 口部
2 嵌合突条
3 容器嵌着部
4 注出部
5 蓋体装着部
6 蓋係止部
7 基壁
8 内筒
9 外筒
10 係合突条
11 上壁
12 注出筒
12a 内周
13 弱化部
14 栓体
15 筒状壁
15a 外周
16 嵌合凸条
17 外歯
19 抜け止め凸条
20 凹部
21 回転止めリブ
22 開封部材
25 リング壁
25a 下端部
26 開封窓部
27 摺接凸条
28 下端辺
29 弱化部
30 当接端部
31 切り込み
32 乗り越えリブ
33 頂壁
34 外周壁
35 嵌入ボス部
36 嵌合部
37 密封リング
38 内歯
39 係止筒壁
40 係止凸部
42 窓部
43 上端辺
44 弱化部
45 切り込み
46 終端部
47 凹所
48 押圧部
49 くびれ部
50 下端部
51 開口部
52 揺動爪
52a 凸部
52b 爪部
53 支点片
Claims (4)
- 容器の口部に装着するキャップ本体と、該キャップ本体に装着する蓋体と、からなる分別キャップであって、
キャップ本体は、内筒および外筒からなる容器嵌着部と、容器内の内容液を注出する注出部と、を具え、
外筒の内周面下端部は、容器の口部の嵌合突条と係合する係合突条を形成し、
外筒の外周面に凹所を形成し、凹所に押圧部を形成し、押圧部の下方に外側に屈曲可能なくびれ部を形成し、
蓋体は、キャップ本体に嵌着する下蓋と、下蓋とヒンジを介して連結する上蓋と、を具え、
下蓋は、ヒンジの下方に、開口部を形成し、開口部に支点片を介して揺動爪を連結し、
揺動爪は、下方部が押圧部に当接したときに揺動して凹所と係合することを特徴とする分別キャップ。 - 揺動爪は、内周面下方に凸部を形成するとともに、上端内側に爪部を形成することを特徴とする請求項1記載の分別キャップ。
- 押圧部は、凹所の周方向に傾斜をつけた凸片であることを特徴とする請求項1または2記載の分別キャップ。
- くびれ部は、外筒の係合突条の直上に位置することを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の分別キャップ
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