JP2000191015A - ヒンジキャップ - Google Patents

ヒンジキャップ

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JP2000191015A
JP2000191015A JP2000018241A JP2000018241A JP2000191015A JP 2000191015 A JP2000191015 A JP 2000191015A JP 2000018241 A JP2000018241 A JP 2000018241A JP 2000018241 A JP2000018241 A JP 2000018241A JP 2000191015 A JP2000191015 A JP 2000191015A
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Shigenori Murakami
榮規 村上
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裕 柴山
Osamu Ishii
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 上部からの外力により上蓋が変形した場合に
もスコアの破断が有効に防止されたヒンジ付きキャップ
を提供する。 【解決手段】 キャップ本体1の頂板部5には注出用開
口を形成するためのスコア15と前記スコアを取り囲む
注出液案内用の筒状突起17とが形成されていると共
に、注出用開口となるべき部分には連結柱を介してスコ
ア破断用のタブリング16が形成されており、上蓋2の
天板20内面にはシール用の周状突起22が、上蓋を閉
じた状態でその外面が筒状突起17の内面に密着するよ
うに形成されており、且つ上蓋の天板内面には上蓋のス
カートと周状突起22との間の位置に、上蓋を閉じた状
態でその先端が頂板部に接触するかまたはその近傍に位
置するような長さの弧状突起27が形成されていること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器口部壁に嵌合
固定されるキャップ本体を備えたヒンジキャップに関す
るものであり、より詳細には、上部からの外力により上
蓋が変形した場合にもスコアの破断が防止されたヒンジ
キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、頂板部と頂板部周縁から垂下して
いる筒状側壁とを有するキャップ本体と、該キャップ本
体の筒状側壁上端部にヒンジ連結された上蓋とから成
り、前記筒状側壁の内面には、容器口部の外面と係合し
得る係合突起が形成されており、該筒状側壁内に容器口
部が嵌め込まれることにより、キャップ本体が容器口部
に装着されるヒンジキャップが知られている。
【0003】このヒンジキャップにおいて、キャップ本
体の頂板部には注出用開口を形成するためのスコアと前
記スコアを取り囲む注出液案内用の筒状突起とが形成さ
れていると共に、連結柱を介してスコア破断用のタブリ
ングが形成されており、上蓋の天板内面にはシール用の
周状突起が、上蓋を閉じた状態でその外面が筒状突起の
内面に密着するように形成されているものも知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したヒ
ンジ付きキャップでは、上部からの外力により上蓋が変
形した場合スコアが破断するというトラブルが発生する
ことが認められる。従って、本発明の目的は、上部から
の外力により上蓋が変形した場合にもスコアの破断が有
効に防止されたヒンジ付きキャップを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、頂板部
と頂板部周縁から垂下している筒状側壁とを有するキャ
ップ本体と、該キャップ本体の筒状側壁上端部にヒンジ
連結された上蓋とから成り、前記筒状側壁の内面には、
容器口部の外面と係合し得る係合突起が形成されてお
り、該筒状側壁内に容器口部が嵌め込まれることによ
り、キャップ本体が容器口部に装着されるヒンジキャッ
プにおいて、キャップ本体の頂板部には注出用開口を形
成するためのスコアと前記スコアを取り囲む注出液案内
用の筒状突起とが形成されていると共に、注出用開口と
なるべき部分には連結柱を介してスコア破断用のタブリ
ングが形成されており、上蓋の天板内面にはシール用の
周状突起が、上蓋を閉じた状態でその外面が筒状突起の
内面に密着するように形成されており、且つ上蓋の天板
内面には上蓋のスカートと周状突起との間の位置に、上
蓋を閉じた状態でその先端が頂板部に接触するかまたは
その近傍に位置するような長さの弧状突起が形成されて
いることを特徴とするヒンジキャップが提供される。本
発明のキャップでは、前記弧状突起が、上蓋を閉じた
時、筒状突起の外側に位置するようになっていること、
前記弧状突起がヒンジ側に位置していること、前記筒状
突起はヒンジ連結部側の背を低く形成されていることが
好ましい。本発明のキャップでは、前記連結柱がヒンジ
連結部側に位置することが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のヒンジキャップは、頂板
部と頂板部周縁から垂下している筒状側壁とを有するキ
ャップ本体と、該キャップ本体の筒状側壁上端部にヒン
ジ連結された上蓋とから成り、前記筒状側壁の内面に
は、容器口部の外面と係合し得る係合突起が形成されて
おり、該筒状側壁内に容器口部が嵌め込まれることによ
り、キャップ本体が容器口部に装着される。キャップ本
体の頂板部には注出用開口を形成するためのスコアと前
記スコアを取り囲む注出液案内用の筒状突起とが形成さ
れていると共に、連結柱を介してスコア破断用のタブリ
ングが形成されており、上蓋の天板内面にはシール用の
周状突起が、上蓋を閉じた状態でその外面が筒状突起の
内面に密着するように形成されている。
【0007】本発明のヒンジキャップでは、上蓋の天板
内面には上蓋のスカートと周状突起との間の位置に、上
蓋を閉じた状態でその先端が頂板部に接触するかまたは
その近傍に位置するような長さの弧状突起が形成されて
いることが特徴であり、これにより上部からの外力によ
り上蓋が変形した場合にもスコアの破断を有効に防止で
きる。
【0008】キャップ本体の頂板部には注出用開口を形
成するためのスコアと前記スコアを取り囲む注出液案内
用の筒状突起とが形成されていると共に、注出用開口と
なるべき部分には連結柱を介してスコア破断用のタブリ
ングが形成されており、上蓋の天板内面にはシール用の
周状突起が、上蓋を閉じた状態でその外面が筒状突起の
内面に密着するように形成されているヒンジキャップで
は、上蓋を閉じた状態で上部から外力が加わって上蓋が
変形すると、この変形によって周状突起が頂板部に食い
込み、この結果、注出用開口形成用のスコアが破断する
おそれがある。
【0009】しかるに、上記の様な弧状突起を設けてお
けば、上蓋が変形した時、この弧状突起が筒状突起の外
側(スコアの外側)の頂板部の上面に当接するため、周
状突起の頂板部への食い込みが防止され、スコアの破断
というトラブルを有効に防止することができるのであ
る。
【0010】本発明では、前記筒状突起はヒンジ連結部
側の背を低く形成されていることが好ましい。このよう
にすれば、周状突起の長さを比較的大きく設定しても上
蓋を有効に閉じることができ、注出用開口形成後のシー
ル性確保の点で有利となる。
【0011】
【実施例】本発明を、以下、添付図面に示す具体例に基
づいて詳細に説明する。図1は、本発明のヒンジキャッ
プの上蓋が開栓状態にある時の上面平面図、図2は、図
1のヒンジキャップの上蓋が開栓状態にある時の側断面
図、図3は、図1のヒンジキャップの上蓋が開栓状態に
ある時の底面図、図4は、図1のヒンジキャップの上蓋
を閉じた状態での側面図であり、図5は、図1のヒンジ
キャップにおけるヒンジ連結部両端部近傍(第1のスリ
ットと第2のスリットとの境界部)を拡大して示す図で
あり、図6は、図1のヒンジキャップにおいて、上蓋を
引き下ろしてスコアを引き裂いた時の状態を容器口部と
共に示す側断面図、及び図7は、図6の状態から上蓋を
引っ張り上げた状態を示す側断面図である。
【0012】図1乃至図4において、このヒンジキャッ
プは、キャップ本体1と上蓋2とから成る。キャップ本
体1は、大まかに言って、頂板部5と、頂板部5の周縁
部から垂下している筒状側壁6とから成っており、上蓋
2は、筒状側壁6の上端にヒンジ連結(ヒンジ連結部
7)されており、このヒンジ連結部7の両端には、上蓋
2を開栓した時、その開栓状態が確保される様に連結バ
ンド7a,7aが設けられており、上蓋2を旋回して閉
じると、頂板部5が完全に覆われる。
【0013】キャップ本体1の筒状側壁6の内面には、
周状の係合突起8が形成されており、また頂板部5の内
面の周縁部には、筒状側壁6とは間隔をおいて下方に延
びているインナーリング9が形成されている。即ち、こ
のインナーリング9と筒状側壁6との間の空間に容器口
部(図示せず)が嵌め込まれ、且つ周状突起8によって
キャップ本体1は、容器口部にしっかりと固定される。
【0014】キャップ本体1の頂板部5には、注出用開
口を形成するためのスコア15が形成されていると共
に、頂板部5の上面側には、スコア破断用のタブリング
16がヒンジ連結部側に位置する連結柱を介して設けら
れており、このタブリング16を引っ張ることによりス
コア15が破断され、注出用の開口が形成されるように
なっている。尚、このスコア15は、内容液注出用の開
口を形成するためのものであり、後述するキャップ本体
を容器口部から取り除くために設けられるスコアとは全
く別のものである。頂板部5の上面側には、スコア15
を取り囲む様にして注出液案内用の筒状突起17が形成
されており、注出用開口を介して注ぎ出された内容液
は、この筒状突起17に沿って案内される。
【0015】また、上蓋2は、天板20と、天板20の
周縁部から延びているスカート21とから形成されてお
り、天板20の内面には、シール用の周状突起22が形
成されている。即ち、上蓋2を閉じたとき、この周状突
起22の外面が筒状突起17の内面に密着する様になっ
ており、この密着により、スコア15を破断しての注出
用開口形成後のシール性が確保される。この場合、図2
に明示されている様に、筒状突起17は、ヒンジ連結部
7側の背を低くしておくことが好ましい。このようにす
れば、周状突起22の長さを比較的大きく設定しても上
蓋2を有効に閉じることができ、注出用開口形成後のシ
ール性確保の点で有利となる。
【0016】頂板部5の上面側周縁部には、比較的背の
低い上蓋係止用の周状突起25が形成され、また上蓋2
の周状端縁部には、凹部26が形成されている。即ち、
上蓋2を閉じたとき、周状突起25と凹部26とが互い
に係合し、これにより、上蓋2の閉栓状態が保持され
る。また、上蓋2の天板20の内面には、スカート21
と周状突起22との間の位置に、上蓋2を閉じた状態で
先端が頂板部5に接触するか又はその近傍に位置するよ
うな長さを有する弧状突起27がヒンジ連結部側に位置
して形成されている。この弧状突起27は、上蓋2を閉
じた時、筒状突起17の外側に位置するようになってい
る。即ち、上蓋2を閉じた状態で上部から外力が加わっ
て上蓋2が変形すると、この変形によって周状突起22
が頂板部5に食い込み、この結果、注出用開口形成用の
スコア15が破断するおそれがある。しかるに、上記の
様な弧状突起27を設けておけば、上蓋2が変形した
時、この弧状突起27が筒状突起17の外側(スコア1
5の外側)の頂板部5の上面に当接するため、周状突起
22の頂板部5の食い込みが防止され、スコア15の破
断というトラブルを有効に防止することができるのであ
る。図1及び図2から明らかなように、頂板部5の上の
筒状突起17の中心及び上蓋天板20の内面側の周状突
起22の中心は何れも、ヒンジ連結部7の反対側に偏っ
た位置にあり、これにより上蓋2を閉じた状態で弧状突
起27が筒状突起17の外側に位置することを可能にし
ている。更に上蓋2のスカート21の下端には、ヒンジ
連結部7とは反対側部分に、開封用タブ28が設けられ
ており、開封用タブ28に指で引っかけて上蓋2を容易
に開栓し得る様になっている。
【0017】この実施例のヒンジキャップにおいては、
筒状側壁6の厚み部分中間部に、上端から下方に延びて
いるスリット30を設ける。このスリット30は、図1
から理解されるように、筒状側壁6の全周にわたって形
成されており、ヒンジ連結部7に形成されている第1の
スリット30aと、ヒンジ連結部7以外の部分に形成さ
れている第2のスリット30bとが連続して連なったも
のである。これら第1のスリット30a及び第2のスリ
ット30bによって、筒状側壁6は、内側壁6aと外側
壁6bとに分割されており、内側壁6aと外側壁6bと
は、下方部分で一体に連なっている。また図2に明示さ
れている様に、ヒンジ連結部7に形成されている第1の
スリット30aは、筒状側壁6の上端から深く形成され
ており、該スリット30aの下端は、筒状側壁6の下端
近傍にまで延びている。一方、ヒンジ連結部7以外の部
分に形成されている第2のスリット30bは、第1のス
リット30aよりも浅く形成されているが、筒状側壁6
の内面に形成されている係合突起8の最頂部8aよりも
下方まで延びている。
【0018】更に、図1の上面図及び図4の側面図に示
されている通り、連結部7の両端部近傍、即ち、第1の
スリット30aと第2のスリット30bとの境界部にお
いては、第1のスリット30aの端部から外側壁6bの
外面に向かって第1のスコア31,31が形成されてお
り、この第1のスコア31によって外側壁6bは、上記
境界部で薄肉となっている。また、上記第1のスリット
30aと第2のスリット30bとの境界部(連結部7の
両端部近傍)を拡大して示す図5及び図3の底面図から
明らかな通り、この境界部においては、内側壁6aの内
面に形成されている係合突起8には、第2のスコア32
が刻設されている。即ち、この第2のスコア32は、内
側壁6aの内表面から外側壁6b側に向かって形成され
ており、第1のスコア31に対面している。尚、第2の
スコア32は、係合突起8よりも下方の内側壁6aにま
で延びていてもよい。
【0019】この実施例のヒンジキャップは、上記の様
な第1及び第2のスリット30a,30b、並びに第1
及び第2のスコア31,32を有していることから、キ
ャッピング時におけるキャップ本体1の破損が有効に防
止され、またキャップ本体1と容器口部との係合力を低
下させることなく且つ格別の摘片を設けず、しかも格別
の工具を用いることなく、このヒンジキャップを容易に
容器口部から取り外すことが可能となる。
【0020】例えば、キャップ本体1を、容器口部にキ
ャッピング(打栓)すると、容器口部の上端が筒状側壁
6とインナーリング9との間の空間に挿入されていくに
したがって、筒状側壁6の内面に形成されている係合突
起8が、容器口部の外面に形成されている大径の凸部
(100,図6参照)に乗り上げる。この時に、内側壁
6aが外側に広がるが、第1のスコア31と内側壁6a
との間には第1のスリット30aが介在しているため、
第1のスコア31の破断は有効に防止される。また、外
側に広がった内側壁6aは、直ちに外側壁6bに密着す
るため、内側壁6aが過度に広がることが防止され,こ
の結果、第2のスコア32の破断も有効に防止される。
また、キャッピング後においては、内側壁6aは、外側
壁6bに密着しているため、外側壁6bよってタガ締め
され、係合突起8と容器口部外面の凸部100との係合
力が補強され、十分なシール性が確保される。
【0021】また、図6に示されている様に、キャップ
本体1が容器口部に装着されている状態で、上蓋2を開
け、この上蓋2を手で持って下方に引き下ろすと、ヒン
ジ連結部7の両端部近傍(第1のスリット30aと第2
のスリット30bとの境界部)に設けられているスコア
31,31に沿って外側壁6aが引き裂かれ、上蓋2
は、第1のスリット30aの下側部分で内側壁6aに繋
がった状態となる。この状態では、外側壁6bが引き裂
かれているため、外側壁6bによるタガ締め力が解除さ
れており、係合突起8と容器口部外面の凸部100との
係合力が著しく弱められている。
【0022】更に図7に示す様に、上記の上蓋2を手で
持って上方に引っ張り上げると、内側壁6aが下端から
捲り上げられるが、係合突起8には第2のスコア32が
刻設されているため、この第2のスコア32に沿って内
側壁6aは容易に上方に引き裂かれていく。従って、連
結部7の部分でキャップ本体1の筒状側壁6は、完全に
容器口部から開放された状態となり、残る部分は容器口
部に装着された状態にあるが、上記で説明した様に、外
側壁6bによるタガ締め力が解除されているため、その
係合力は著しく弱められている。このため、更に上蓋2
を引っ張り上げることにより、キャップ本体1を容器口
部から容易に引き抜くことができるわけである。
【0023】このように、格別の摘み片を設けることな
しに、上蓋2を持っての引き下ろし、引っ張り上げによ
り、第1及び第2のスコア31,32に沿っての引き裂
きが容易に行われ、キャップ本体1を容器口部から取り
除くことができる。しかも、容器口部から取り除かれた
キャップ本体1は、上蓋2と一体であるため、その廃棄
も極めて容易である。
【0024】上記の説明から明らかな通り、第1及び第
2のスリット30a,30bは、何れも、少なくとも筒
状側壁6の内面に形成されている係合突起8の最頂部8
aよりも下方に延びていることが好ましい。即ち、この
最頂部8aの部分で、キャッピングに際して筒状側壁6
は、最も外側に広げられ、且つキャッピング後における
係合突起8と容器口部の凸部100との係合力は最も大
きい。従って、これらのスリット30a,30bが最頂
部8aまで延びていれば、第1のスコア31に沿って外
側壁6bを引き裂いてタガ締め力を解除することによ
り、キャップ本体1を容器口部から容易に取り除くこと
ができる。
【0025】また、第1のスリット30aは、一定の強
度が確保される範囲で筒状側壁6の下端の近傍まで延び
ていることが必要である。即ち、第1のスリット30a
の下端が筒状側壁6の下端から必要以上に離れている
と、第1のスリット30aの両端に存在する第1のスコ
ア31に沿って外側壁6bを引き裂いた後、図7に示す
様に上蓋2を引っ張り上げようとしても、筒状側壁6の
下端を捲り上げることが困難となり、第2のスコア32
をスムーズに引き裂くことができなくなるからである。
【0026】一方、第2のスリット30bは、第1のス
リット30aよりも浅く形成されていることが必要であ
る。即ち、第2のスリット30bが、第1のスリット3
0aと同様に筒状側壁6の下端近傍まで延びていると、
筒状側壁6の強度が低下し、キャッピング等に際して筒
状側壁6の破断や変形を生じやすくなるためである。但
し、先にも述べた様に、この第2のスリット30bも、
筒状側壁6の内面に形成されている係合突起8の最頂部
8aよりも下方に延びていることが好ましく、通常は、
第2のスリット30bの下端を、係合突起8の下端の裾
部あたりの部分に位置せしめるのがよい。
【0027】上述した様に、実施例のヒンジキャップ
は、第1のスリット30a及び第2のスリット30bが
設けられているため、図6の様に、上蓋2を引き下ろし
て第1のスコア31に沿って外側壁6bを引き裂いた状
態で、上蓋2を引っ張り上げることにより容器口部から
キャップ本体1を取り除くことができるが、ヒンジ連結
部7に第1のスリット30aが形成されている限り、第
2のスリット30bが設けられていなくとも、図6の状
態からキャップ本体1の引き抜きを行うことは可能であ
る。しかし、この場合には、図6のようにして第1及び
第2のスコア31,32を引き裂いても、ヒンジ連結部
7以外の部分では係合突起8と容器口部との係合力は十
分に弱められない。従って、キャップ本体1の容器口部
からの引き抜き性を更に高めるために、ヒンジ連結部7
以外の部分に第2のスリット30bを設けることが好適
である。
【0028】また上述した例では、第2のスリット30
bは、ヒンジ連結部7以外の部分の筒状側壁6の全てに
わたって形成されているが、ヒンジ連結部7に形成され
ている第1のスリット30aに連続している限り、ヒン
ジ連結部7以外の部分の一部の筒状側壁6に第2のスリ
ット30bを設けることも可能である。しかし、第2の
スリット30bが形成されている領域があまりにも小さ
いと、第2のスリット30bを設けても、これが設けら
れていない場合と比較して、さほどキャップ本体1の引
き抜き性を高めることができない。従って、この第2の
スリット30bは、第1のスリット30aとの合計で、
筒状側壁6の半周以上にわたって形成されていることが
好ましい。
【0029】また、キャップ本体1の連結部7が形成さ
れている筒状側壁6には、水抜き孔35が設けられてい
る(特に図3及び図4参照)。この水抜き孔35は、第
1のスリット30aが形成されていない下方部分、即
ち,内側壁6aと外側壁6bとが一体に連なっている部
分に形成されており、筒状側壁6の下端まで延びており
且つその上端は、第1のスリット30aに連通してい
る。従って、水洗や冷却などによって、第1のスリット
30a内に水が侵入した場合にも、この水は容易に除去
され、また乾燥効率も向上する。また、第1のスリット
30aと第2のスリット30bとは連通しているため、
第2のスリット30b内に侵入した水の除去も、上記水
抜き孔35を介して有効に行うことができるし、更に第
2のスリット30bの乾燥効率も向上する。
【0030】また、特に図3の底面図から理解される様
に、水抜き孔35は2個設けられているが、スリット3
0からの水抜き及び乾燥が有効に行われる限り、この数
は特に限定されず、例えば1個でもよいし、また3個以
上の水抜き孔35を設けることも可能である。さらに、
この水抜き孔35を、ヒンジ連結部7以外の部分に形成
し、第2のスリット30bと水抜き孔35とを連通させ
ることもできる。更に第1のスリット30a或いは第2
のスリット30bの下端を水抜き孔35に向けて下方に
傾斜をつけた形状とすることにより、水抜き効果を向上
させることもできる。
【0031】本発明において、上述したヒンジキャップ
の成形に用いる樹脂としては、各種プラスチック、例え
ば、低−,中−又は高−密度ポリエチレン、線状低密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、熱可塑性ポリエステ
ル、ポリアミド、スチレン系樹脂、ABS樹脂等が一般
に使用される。このような樹脂を用いての射出成形、圧
縮成形等の一体成形により、本発明のヒンジキャップを
製造することができる。また、上述したスリットやスコ
アは、一体成形により形成することもできるが、場合に
よっては、カッテイング加工等の後加工により形成する
こともできる。
【0032】
【発明の効果】本発明のヒンジキャップでは、上蓋の天
板内面には上蓋のスカートと周状突起との間の位置に、
上蓋を閉じた状態でその先端が頂板部に接触するかまた
はその近傍に位置するような長さの弧状突起が形成され
ていることが特徴であり、これにより上部からの外力に
より上蓋が変形した場合にもスコアの破断を有効に防止
できる。キャップ本体の頂板部には注出用開口を形成す
るためのスコアと前記スコアを取り囲む注出液案内用の
筒状突起とが形成されていると共に、連結柱を介してス
コア破断用のタブリングが形成されており、上蓋の天板
内面にはシール用の周状突起が、上蓋を閉じた状態でそ
の外面が筒状突起の内面に密着するように形成されてい
るヒンジキャップでは、上蓋を閉じた状態で上部から外
力が加わって上蓋が変形すると、この変形によって周状
突起が頂板部に食い込み、この結果、注出用開口形成用
のスコアが破断するおそれがある。しかるに、上記の様
な弧状突起を設けておけば、上蓋が変形した時、この弧
状突起が筒状突起の外側(スコアの外側)の頂板部の上
面に当接するため、周状突起の頂板部への食い込みが防
止され、スコアの破断というトラブルを有効に防止する
ことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒンジキャップの上蓋が開栓状態にあ
る時の上面平面図。
【図2】図1のヒンジキャップの上蓋が開栓状態にある
時の側面断面図。
【図3】図1のヒンジキャップの上蓋が開栓状態にある
時の底面図。
【図4】図1のヒンジキャップの上蓋が閉栓状態にある
時の側面図。
【図5】図1のヒンジキャップにおけるヒンジ連結部両
端部近傍(第1のスリットと第2のスリットとの境界
部)を拡大して示す図。
【図6】図1のヒンジキャップにおいて、上蓋を引き下
ろしてスコアを引き裂いた時の状態を容器口部と共に示
す側断面図。
【図7】図6の状態から上蓋を引っ張り上げた状態を示
す側断面図。
【符号の説明】
1:キャップ本体 2:上蓋 5:頂板部 6:筒状側壁 6a:外側壁 6b:内側壁 7:ヒンジ連結バンド 15:スコア 17:筒状突起 22:周状突起 27:弧状突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴山 裕 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 (72)発明者 石井 修 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂板部と頂板部周縁から垂下している筒
    状側壁とを有するキャップ本体と、該キャップ本体の筒
    状側壁上端部にヒンジ連結された上蓋とから成り、前記
    筒状側壁の内面には、容器口部の外面と係合し得る係合
    突起が形成されており、該筒状側壁内に容器口部が嵌め
    込まれることにより、キャップ本体が容器口部に装着さ
    れるヒンジキャップにおいて、キャップ本体の頂板部に
    は注出用開口を形成するためのスコアと前記スコアを取
    り囲む注出液案内用の筒状突起とが形成されていると共
    に、注出用開口となるべき部分には連結柱を介してスコ
    ア破断用のタブリングが形成されており、上蓋の天板内
    面にはシール用の周状突起が、上蓋を閉じた状態でその
    外面が筒状突起の内面に密着するように形成されてお
    り、且つ上蓋の天板内面には上蓋のスカートと周状突起
    との間の位置に、上蓋を閉じた状態でその先端が頂板部
    に接触するかまたはその近傍に位置するような長さの弧
    状突起が形成されていることを特徴とするヒンジキャッ
    プ。
  2. 【請求項2】 弧状突起が、上蓋を閉じた時、筒状突起
    の外側に位置するようになっていることを特徴とする請
    求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 【請求項3】 前記弧状突起がヒンジ連結部側に位置し
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載のヒン
    ジキャップ。
  4. 【請求項4】 前記筒状突起はヒンジ連結部側の背を低
    く形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何
    れかに記載のヒンジキャップ。
  5. 【請求項5】 前記連結柱がヒンジ連結部側に位置して
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れ
    かに記載のヒンジキャップ。
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