JP2002362607A - 容器蓋 - Google Patents
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Abstract
らなる容器蓋において、上蓋の斜め被り、上蓋のオーバ
ーターンによる閉栓時及び開栓時での中栓の共回り、中
栓の共回りに起因するシール性の低下を有効に防止し、
耐衝撃性を向上させ、上蓋の天井壁外面に衝撃等を受け
た場合のリシール性の低下を防止する。 【解決手段】容器口部50に嵌合固定される中栓1と、
容器口部に嵌合固定された中栓を覆うように容器51に
螺子締結される上蓋2とからなる容器蓋において、上蓋
の閉栓状態において、中栓と抽出筒15の上端と上蓋の
天井壁20内面とは、非接触の状態に保持され、上蓋の
筒状スカート壁21下端は、容器の螺条の下側に外方に
張出したフランジ部54上面に当接し、上蓋のインナー
リング25は注出筒の内面に密着し、且つ上蓋のガイド
リング26の下端は、中栓とは非接触の状態に保持され
ていることを特徴とする。
Description
定される中栓と、上蓋とから成る容器蓋に関するもので
あり、特に、ドレッシング等の使用に先立って容器を振
盪させ、液を均一とした後に容器からの注ぎ出しが行な
われるような内容液が充填された容器に好適に適用され
る容器蓋に関する。
口部に嵌合固定された中栓を覆うように、中栓或いは容
器に固定される上蓋とを用いた容器口部の閉止機構は、
各種調味料容器等の種々の容器に広く使用されている。
このような閉止機構において、一般に、中栓は、筒状本
体と、該筒状本体の外面から外方に延びているフランジ
壁と、該フランジ壁の先端部から下方に延びている筒状
外側壁と、該筒状本体内空間を閉じるように形成されて
いるシール壁と、該シール壁に設けられた注出用開口を
形成するためのスコアと、該スコアで区画された領域に
おいて該シール壁上面に設けられているスコア引裂き用
プルリングと、該スコアの外側の領域において該シール
壁上面に設けられた注出筒とから成っている。このよう
な中栓は、容器口部の上端を前記筒状本体と前記筒状外
側壁との間の空間に嵌め込むことにより容器口部に固定
される。また、シール壁に設けられているスコア引裂き
用のプルリングを持ってスコアを引裂くことにより、シ
ール壁に注出用開口が形成される。即ち、容器内容液
は、このようにして形成された注出用開口を通り、注出
筒を介して注ぎ出される。また、上蓋は、天井壁と天井
壁の周縁から下方に延びている筒状スカート壁とから形
成されており、筒状スカート壁の内面には、中栓或いは
容器と螺子係合する螺条が設けられ、天井壁の内面には
インナーリングが設けられている。即ち、筒状スカート
壁の螺条により、中栓を覆うようにして上蓋が中栓或い
は容器に螺子固定され、上蓋が固定された状態で、イン
ナーリングは、中栓の注出筒内面に密着し、これによ
り、注出用開口形成後のシール性(リシール性)が確保
されるようになっている。
を用いた容器口部の閉止機構は、大まかに言って、上蓋
を、中栓に螺子固定するものと容器に螺子固定するもの
とに分類される。
の筒状本体の外面に上蓋係合用の螺条が設けられ、更に
上蓋には、インナーリングよりも大径の外筒が設けら
れ、この外筒の内面に、中栓に設けられている上記螺条
と螺子係合する螺条が形成されている。しかしながら、
このタイプの閉止機構では、上蓋の開栓に際して、中栓
と上蓋とが共回りしてしまい、開栓が困難になってしま
うという問題がある。即ち、上蓋を閉栓するときに、上
蓋を強く締め過ぎてしまい(上蓋のオーバーターン)、
この結果、中栓と上蓋との螺子係合力が強くなり過ぎて
しまい、この結果、上蓋を開栓方向に旋回させると、こ
の係合力によって中栓も上蓋と共に旋回してしまい、上
蓋の開栓が困難となってしまうのである。このような傾
向は、特に、ドレッシング等の液が充填されている容器
の場合に顕著である。ドレッシング等の液は、使用に先
立って、容器を振盪させ、液を均一とした後に開栓及び
内容液の注ぎ出しが行なわれる。従って、一般の使用者
は、振盪に際しての液漏れなどを防止するために、上蓋
をきつく締める傾向があり、この結果、上記のような共
回りが発生する。また、閉栓状態においては、上蓋のイ
ンナーリングが中栓の注出筒の内面に密着しているた
め、容器の落下等により衝撃が上蓋に加わったとき、こ
の衝撃により、インナーリングが密着している注出筒等
が変形し易いという問題もある。
ものとしては、実開昭59−121357号公報や実開
平7−21561号公報などに開示されているものが、
従来から知られている。
に開示されている容器蓋では、上蓋の筒状スカート壁の
内面に、容器に設けられている螺条と係合する螺条が形
成されており、上蓋を完全に締結して閉じた状態では、
上蓋のインナーリングが中栓の注出筒内面に密着すると
共に、注出筒の上端が上蓋の天井壁内面に当接し、且つ
上蓋の筒状スカート壁の下端が容器の外壁面に当接する
ようになっている。従って、この先行技術の容器蓋で
は、上蓋の締結が筒状スカート壁下端と容器外壁面との
当接によって制限されるため、上蓋の締め過ぎ(オーバ
ーターン)に起因する問題は有効に防止されている。し
かしながら、かかる容器蓋では、上蓋を容器口部に被せ
て閉栓方向に旋回させるとき、上蓋が所謂斜め被りとな
り易く、このような斜め被りにより、上蓋の筒状スカー
ト壁に設けられている螺条と容器外壁面に設けられてい
る螺条とが不適正に螺子係合してしまい、上蓋が歪んだ
形で閉栓されてしまうという問題がある。また、注出筒
の上端が上蓋の天井壁内面に当接し且つ上蓋のインナー
リングが注出筒の内面に密着しているため、上蓋の天井
壁外面に衝撃等を受けた場合、インナーリングが密着し
ている注出筒が変形乃至破損してしまうという問題もあ
る。このような注出筒の変形乃至破損は、インナーリン
グと注出筒との密着性の低下をもたらすため、中栓のシ
ール壁に注出用開口を形成した後のシール性(リシール
性)の低下をも生じさせてしまう。
されている容器蓋においても、容器の外壁面と上蓋の筒
状スカート壁の内面とに、互いに係合する螺条が設けら
れているが、この容器蓋では、上蓋の天井壁に、インナ
ーリング及び中栓の注出筒よりも大径のガイドリングが
形成されており、上蓋を完全に閉じた時には、中栓の注
出筒の上端が上蓋の天井壁内面に当接し、且つガイドリ
ングの下端が、中栓の筒状本体から外方に延びているフ
ランジ壁の上面に当接するようになっている。即ち、こ
のような容器蓋においては、上蓋を容器口部に嵌め込ま
れている中栓に被せて容器に螺子締結する際、中栓の注
出筒の上端がガイドリング内に入り込むようにして上蓋
が被せられるため、上蓋の斜め被りが有効に防止され
る。また、閉栓状態において、ガイドリングの下端と中
栓のフランジ壁とが当接しているため、容器が落下した
時の衝撃力等を、この当接部で有効に吸収することがで
きるため、このような衝撃力による注出筒の変形乃至破
損や、このような注出筒の変形乃至破損に起因するリシ
ール性の低下という問題を有効に回避することができ
る。しかしながら、かかる容器蓋においては、上蓋の締
め過ぎ(オーバーターン)による問題を確実に防止する
ことが困難である。即ち、この先行技術では、上蓋を閉
栓していくと、上蓋のガイドリングの下端が中栓のフラ
ンジ壁に当接するものの、上蓋の筒状スカート壁の下端
は、常にフリーとなっている。先にも述べた通り、特に
ドレッシングのような液が充填された容器に適用する場
合には、一般の使用者は必要以上にきつく上蓋を締める
傾向があるため、このような場合には、上蓋のオーバー
ターンが頻繁に生じてしまう。オーバーターンが生じる
と、かかる先行技術では、上蓋のガイドリングの下端が
中栓のフランジ壁に強く食い込んでしまう。従って、閉
栓時において上蓋の回転に伴って、中栓が共回りしてし
まったり、また開栓時において、上蓋を開栓方向に旋回
していくと、中栓が共回りしてしまい、この結果、シー
ル性(中栓と容器口部との密着性)が損なわれてしま
う。
定される中栓と、上蓋とからなる容器蓋において、上蓋
の斜め被り、上蓋のオーバーターンによる閉栓時及び開
栓時での中栓の共回り、並びに、このような中栓の共回
りに起因するシール性の低下が有効に防止されると共
に、耐衝撃性に優れ、上蓋の天井壁外面に衝撃等を受け
た場合の中栓、特に注出筒の変形、及び注出筒の変形に
よるリシール性の低下等の問題も有効に防止された容器
蓋を提供することにある。
部に嵌合固定される中栓と、容器口部に嵌合固定された
中栓を覆うように容器に螺子締結される上蓋とからなる
容器蓋において、前記中栓は、筒状本体と、該筒状本体
の外面から外方に延びているフランジ壁と、該フランジ
壁の先端部から下方に延びている筒状外側壁と、該筒状
本体内空間を閉じるように形成されているシール壁と、
該シール壁に設けられた注出用開口を形成するためのス
コアと、該スコアで区画された領域において該シール壁
上面に設けられているスコア引裂き用プルリングと、該
スコアの外側の領域において該シール壁上面に設けられ
た注出筒とから成り、該中栓は、容器口部の上端を前記
筒状本体と前記筒状外側壁との間の空間に嵌め込むこと
により容器口部に固定され、前記上蓋は、ドーム状に外
方に湾曲しているか或いは水平板状に延びている天井壁
と、該天井壁の周状端部から下方に延びており且つ内面
に容器口部に設けられている上蓋係合用の螺条と螺子係
合する螺条を備えている筒状スカート壁とから成り、該
天井壁の内面には、インナーリングと、該インナーリン
グ及び前記注出筒よりも大径のガイドリングが形成され
ていると共に、前記中栓が容器口部に固定されている状
態において、前記上蓋を容器に完全に螺子固定した時、
前記中栓の注出筒の上端と上蓋の天井壁内面とは、非接
触の状態に保持されていると共に、前記上蓋の筒状スカ
ート壁下端は、前記容器の螺条の下側に外方に張出した
フランジ部上面に当接し、前記上蓋のインナーリング
は、前記中栓の注出筒の内面に密着し且つ前記上蓋のガ
イドリングの下端は、前記中栓とは非接触の状態に保持
されていることを特徴とする容器蓋が提供される。
けられているガイドリングによって上蓋の斜め被りが有
効に防止され、斜め被りによる上蓋の筒状スカート壁の
螺条と容器外壁面の螺条との不適正な螺子係合を防止す
ることができる。しかも本発明において重要な特徴は、
上蓋を容器に完全に螺子固定した時、上蓋のインナーリ
ングは、中栓の注出筒の内面に密着すると同時に、この
状態において、 上蓋の筒状スカート壁下端は、容器のフランジ部上面
に当接すること、 中栓の注出筒の上端と上蓋の天井壁内面とは、非接触
の状態に保持されており、且つガイドリングの下端と中
栓とは非接触の状態に保持されていること、という点に
存する。即ち、本発明によれば、筒状スカート壁下端と
容器のフランジ部上面との当接によって上蓋の閉栓方向
への旋回が制限されるため、上蓋のオーバーターンを確
実に防止することができる。また、上蓋のオーバーター
ンを確実に防止することができるため、上記のような
上蓋と中栓との位置関係を確実に確保することができ
る。しかも、このような位置関係を確保することによ
り、閉栓時及び開栓時での中栓の共回りを確実に防止す
ることができる。即ち、閉栓状態において、ガイドリン
グの下端は中栓とは非接触であり、上蓋と中栓とは、イ
ンナーリングの外面と注出筒の内面のみで接触してい
る。従って、閉栓時において上蓋と中栓とが共回りする
ことが無く、また、上蓋を開栓方向に回転させても、中
栓がガイドリングから力を受けて開栓方向に回転する
(共回り)という不都合は全く生じない。この結果、本
発明では、閉栓時及び開栓時における中栓の共回りによ
るシール性の低下(中栓と容器口部との密着性の低下)
を有効に防止することができる。
おいて、前記中栓の注出筒の上端と上蓋の天井壁内面と
は、非接触の状態に保持されているため、耐衝撃性の向
上がもたらされる。即ち、上蓋が閉栓されている状態に
おいて、容器等が落下して上蓋の天井壁に衝撃力が加わ
ったとしても、注出筒先端と上蓋の天井壁とは非接触の
状態に保持されているため、注出筒の変形乃至破損を有
効に回避することができ、従って、注出筒の変形や破損
によるリシール性(注出用開口形成後のシール性)の低
下も有効に回避することができるのである。
見地から、上蓋の閉栓状態において、ガイドリングの下
端を中栓のフランジ壁の上面近傍に位置せしめるのがよ
い。即ち、ガイドリングをこのような位置に配置するこ
とにより、上蓋の天井壁に大きな衝撃力が加わった時
に、ガイドリング下端が若干降下して中栓のフランジ壁
の上面と接触する。この接触により、衝撃力が緩和さ
れ、耐衝撃性の一層の向上がもたらされる。また、本発
明では、上蓋の天井壁は、ドーム状に外方に湾曲した形
状であってもよいし、また、水平板状の形状を有してい
てもよいが、容器の落下等により天井壁に加わる衝撃力
を分散できるという点で、ドーム状に外方に湾曲した形
状を有していることが好ましい。
て詳細に説明する。図1は、本発明の容器蓋において、
上蓋を閉栓した状態での側断面図であり、図2は、図1
の容器蓋において、上蓋を閉栓した状態でのガイドリン
グの下端と中栓フランジ壁との位置関係を拡大して示す
図である。
1の容器口部50に嵌合固定される中栓1と、中栓1を
覆うように容器に螺子締結される上蓋2とから成ってい
る。かかる容器蓋において、中栓1及び上蓋2は、それ
自体公知の合成樹脂、例えば、ポリエチレン、アイソタ
クティクポリプロピレン、エチレン−ポリプロピレン共
重合体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共重合
体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等のオレフィン系樹脂や、ポリスチレ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体、ABS樹脂或いは
ポリカーボネート等の一体成形によって形成されてい
る。また、容器50も、ブロー成形、射出成形などの熱
成形可能な各種熱可塑性樹脂、例えばポリエチレンテレ
フタレート等のポリエステル、ポリエチレン等のポリオ
レフィン及び各種ポリアミド等から形成されるが、場合
によっては、ガラス製であってもよい。
器51は、上端に筒状の口部50を備えており、口部5
0の下部は、肩部52を介して、口部50よりも大径の
上蓋締結部53に連なっている。また、上蓋締結部53
の下端には、外方に張出した水平フランジ部54が形成
されており、水平フランジ部54の下方には、図示され
ていないが胴部及び底部が形成されている。図1から明
らかな通り、容器口部50の上端部分は、中栓1をしっ
かりと固定し得るように厚肉となっており、容器口部5
0の外面には、肩部52の若干上方部分に、内容液の充
填作業や中栓1の容器口部50へのキャッピング作業等
に際して容器51を保持するためのサポートリング56
が形成されている。また、上蓋締結部53の外面には、
上蓋2を螺子締結するための螺条58が設けられてい
る。
面のほぼ中央部分から水平方向外方に延びているフラン
ジ壁6と、フランジ壁6の先端部から下方に延びている
筒状外側壁7と、筒状本体5の内空間を閉じるように筒
状本体5の上端に連なっているシール壁8とを有してい
る。このような中栓1は、前述した容器口部50を筒状
本体5と筒状外側壁7との間の空間に嵌め込むことによ
り容器口部50に固定され、このために、筒状外側壁7
の下端にはアンダーカット9が形成されている。このア
ンダーカット9により、中栓1は、容器口部50にしっ
かりと固定される。
間に落ち込んだ凹部10が形成されている。この凹部1
0は、底壁10aと筒状の側壁10bとから成ってい
る。凹部10の底壁10aには、注出用開口を形成する
ためのスコア12が形成されており、底壁10aの上面
には、スコア12によって囲まれた領域にスコア引裂き
用のプルリング13が設けられている。即ち、プルリン
グ13を引っ張ってスコア12を引裂くことにより、シ
ール壁8に形成されている凹部10の底壁10aに注出
用開口が形成される。更に、シール壁8には、上方に延
びている注出筒15が形成されている。この注出筒15
の内面は、凹部10の側壁10bの内面と滑らかに連な
っており、注出筒15の内面及び側壁10bの内面は、
全体として、上方にいくにしたがって若干外方に広がっ
たテーパー面となっており、注出筒15の上端15a
は、図1から明らかな通り、ラッパ状に外方に湾曲して
いる。従って、容器51内に充填された液は、スコア1
2の引裂きによって形成された注出用開口を介して、凹
部10の側壁10bの内面及び注出筒15の内面に沿っ
て流れ、その上端15aから垂れ落ちることなく、スム
ーズに外部に注ぎ出される。
天井壁20の周縁から下方に延びている筒状スカート壁
21とから形成されている。筒状スカート壁21の内面
には、螺条22が設けられており、この螺条22が容器
51の上蓋締結部53の外面に設けられている螺条58
と螺子係合することにより、上蓋2は、中栓を覆うよう
にして容器51に螺子締結される。
インナーリング25及びインナーリング25よりも大径
のガイドリング26が設けられている。図1に示されて
いる様に、上蓋2を容器51に螺子締結した状態、即ち
閉栓状態において、インナーリング25の外面は、中栓
1の注出筒15の内面に密着し、これにより、注出用開
口形成後のシール性(リシール性)が確保される。更
に、ガイドリング26は、中栓1の筒状本体5の外径よ
りも大きな内径を有しており、上蓋2を中栓1に被せた
とき、筒状本体5の上部(フランジ壁6よりも上方の部
分)は、ガイドリング26内に入り込むようになってお
り、閉栓状態において、ガイドリング26の下端は、中
栓1のフランジ壁6の上面近傍に位置するようになって
いる。このことから明らかな通り、上蓋2を中栓1に被
せ、閉栓方向に旋回して容器51に螺子締結する際、筒
状本体5の上部がガイドリング26内に入り込むように
なっているため、上蓋2が適正に位置決めされ、上蓋2
の斜め被りが防止される。従って、筒状スカート壁21
の螺条22と容器51の螺条58とが適正に螺子係合
し、歪んだ形で上蓋2が螺子締結されるという不都合を
確実に防止することができる。
上蓋2の閉栓状態において、筒状スカート壁21の下端
が容器51の水平フランジ部54の上面に当接している
ことが重要である。即ち、上蓋2の閉栓方向への旋回
は、筒状スカート壁21の下端と水平フランジ部54の
上面との当接によって制限されるため、上蓋2のオーバ
ーターンが確実に防止される。
に、本発明では、上蓋2の閉栓状態において、中栓1の
注出筒15の上端15aと上蓋2の天井壁20の内面と
は非接触の状態に保持され、且つ上蓋2のガイドリング
26の下端は、中栓1のフランジ壁6の上面と非接触の
状態に保持されていることも重要である。即ち、閉栓状
態においては、インナーリング25が注出筒15の内面
に密着している点を除き、上蓋2と中栓1とは、実質
上、互いに非接触の状態に保持されている。上記で述べ
た通り、本発明では、上蓋2のオーバーターンが確実に
防止されているため、このような閉栓状態での上蓋2と
中栓1との位置関係を確実に設定することができる。
ンが確実に防止され、且つ閉栓状態において上蓋2のガ
イドリング26と中栓1のフランジ壁6の上面とは非接
触の状態に保持されている。従って、上蓋2を閉栓する
ときのトルク(閉栓トルク)は、実質上、中栓1に作用
せず、閉栓時に中栓1が共回りすることがなく、この共
回りによって、インナーリング25と注出筒15との密
着性が損なわれることがなく、良好なリシール性が確保
される。しかも開栓時においても、中栓1の共回りが確
実に防止されるため、開栓時の中栓1の共回りによるシ
ール性の低下、即ち、中栓1と容器口部50との密着性
の低下を有効に回避することができる。
2の天井壁20の内面と中栓1の注出筒15の上端とが
非接触の状態に保持されているため、優れた耐衝撃性が
得られる。即ち、閉栓状態において、容器51の落下等
により上蓋2の天井壁20に衝撃が加わった場合、天井
壁20の内面と中栓1の注出筒15の上端とが非接触で
あるため、この衝撃力が直接注出筒15の上端に作用す
ることがない。この結果、注出筒15の変形乃至破損を
有効に防止することができ、衝撃によるリシール性の低
下等を有効に回避することができる。
リング26の下端とフランジ壁6の上面との間隔(図2
においてdで示す)は、微小な範囲に設定しておくこと
が好ましく、これにより、耐衝撃性を一層向上させるこ
とができる。即ち、容器51の落下等により上蓋2の天
井壁20に極めて大きな衝撃力が加わったとしても、ガ
イドリング26が降下して直ちにフランジ壁6の上面に
接触する。この結果、ガイドリング26とフランジ壁6
との接触により大きな衝撃力が有効に吸収・緩和され、
注出筒15の変形乃至破損を確実に防止することができ
るのである。このような耐衝撃性の更なる向上のために
は、上記の間隔dは、0.1乃至2.0mm程度に設定
されることが好ましい。即ち、この間隔dがあまり小さ
いと、上蓋2の締め過ぎにより、ガイドリング26の下
端がフランジ壁6の上面に接触して食い込むおそれを生
じる。また、間隔dが必要以上に大きいと、衝撃による
天井壁20の降下の程度が大きく、この衝撃力を有効に
吸収・緩和することができず、天井壁20の大きな降下
によって注出筒15の変形乃至破損を生じ易くなってし
まうからである。尚、本発明において、閉栓状態におけ
る注出筒15の上端15aと天井壁20の内面との間隔
は、ガイドリング26の下端とフランジ壁6の上面との
間隔dよりも大きく、衝撃力によって、ガイドリング2
6の下端がフランジ壁6の上面に接触するまで上蓋2が
降下した場合においても、注出筒15の上端15aと天
井壁20の内面とが非接触の状態に保持されることが好
適である。これにより、衝撃力が注出筒15の上端に加
わることが有効に防止され、衝撃による注出筒15の変
形乃至破損を確実に防止することができる。
ものではなく、種々の設計変更が可能である。例えば、
図1の例では、上蓋2の天井壁20がドーム状に形成さ
れており、このようなドーム状の天井壁20は衝撃力を
分散させ、耐衝撃性を向上させる上で好ましい。しかる
に、本発明では、上述した閉栓状態での中栓1と上蓋2
との位置設定により耐衝撃性の向上がもたらされている
ため、この天井壁20を、水平板状に形成することも可
能である。また、中栓1のシール壁8には凹部10が形
成されているが、このような凹部10を形成せず、シー
ル壁8全体をフラットなものとすることもできる。特
に、容器51の口部50が内径の小さいものである場合
には、シール壁8全体をフラットなものとし、注出筒1
5の内径を可及的に大きく、例えば筒状本体5と連続し
て注出筒15を形成することにより、スコア引裂き用の
プルリング13を大きなものとすることができる。即
ち、図1の例では、容器口部50の径が小さいと、プル
リング13が小さくなり、プルリング13を引っ張って
のスコア12の引裂き作業が行ない難くなるが、上記の
態様では、プルリング13を大きなものとすることがで
きるため、容器口部50の径が小さくとも、スコア12
の引裂き作業を容易に行なうことができる。更に、図1
の例では、中栓1のフランジ壁6は、筒状本体5の中間
部分から外方に張出しているが、このフランジ壁6を、
筒状本体5の上端から外方に張り出させることも可能で
ある。
蓋の筒状スカート壁の下端を容器の水平フランジ部の上
面に当接させることにより、閉栓に際しての上蓋のオー
バーターン(締め過ぎ)を確実に防止することができ
る。また、上記のようにして上蓋のオーバーターンが確
実に防止されるため、閉栓状態において、中栓の注出筒
の上端と上蓋の天井壁の内面とが非接触の状態に保持さ
れ、且つ上蓋のガイドリングの下端と中栓のフランジ壁
の上面とが非接触の状態に保持されるように、上蓋と中
栓との位置関係を確実に設定することができる。このよ
うな設定により、上蓋の閉栓及び開栓に際して、中栓の
共回りを確実に防止することができ、閉栓及び開栓によ
るシール性の低下(中栓と容器口部との密着性の低下)
を有効に防止することができる。また、閉栓状態におい
て上蓋の天井壁内面と中栓の注出筒上端とが非接触の状
態に保持されているため、優れた耐衝撃性を確保するこ
とができる。即ち、上蓋の天井壁に衝撃が加わった場
合、この衝撃による注出筒の変形乃至破損を有効に防止
し、衝撃によるリシール性の低下を有効に回避し得る。
更に、閉栓時において、上蓋のガイドリング下端と中栓
のフランジ壁上面との間隔を一定の微小な範囲に設定し
ておくことにより、耐衝撃性を一層向上させることがで
きる。即ち、上蓋の天井壁に大きな衝撃力が加わったと
しても、ガイドリングが僅かに降下してフランジ壁の上
面に接触するため、この接触によって衝撃力が吸収・緩
和され、衝撃による注出筒の変形乃至破損を確実に防止
することができる。
での側断面図。
のガイドリングの下端と中栓フランジ壁との位置関係を
拡大して示す図。
Claims (3)
- 【請求項1】 容器口部に嵌合固定される中栓と、容器
口部に嵌合固定された中栓を覆うように容器に螺子締結
される上蓋とからなる容器蓋において、 前記中栓は、筒状本体と、該筒状本体の外面から外方に
延びているフランジ壁と、該フランジ壁の先端部から下
方に延びている筒状外側壁と、該筒状本体内空間を閉じ
るように形成されているシール壁と、該シール壁に設け
られた注出用開口を形成するためのスコアと、該スコア
で区画された領域において該シール壁上面に設けられて
いるスコア引裂き用プルリングと、該スコアの外側の領
域において該シール壁上面に設けられた注出筒とから成
り、該中栓は、容器口部の上端を前記筒状本体と前記筒
状外側壁との間の空間に嵌め込むことにより容器口部に
固定され、 前記上蓋は、ドーム状に外方に湾曲しているか或いは水
平板状に延びている天井壁と、該天井壁の周状端部から
下方に延びており且つ内面に容器口部に設けられている
上蓋係合用の螺条と螺子係合する螺条を備えている筒状
スカート壁とから成り、該天井壁の内面には、インナー
リングと、該インナーリング及び前記注出筒よりも大径
のガイドリングが形成されていると共に、 前記中栓が容器口部に固定されている状態において、前
記上蓋を容器に完全に螺子固定した時、前記中栓の注出
筒の上端と上蓋の天井壁内面とは、非接触の状態に保持
されていると共に、前記上蓋の筒状スカート壁下端は、
前記容器の螺条の下側に外方に張出したフランジ部上面
に当接し、前記上蓋のインナーリングは、前記中栓の注
出筒の内面に密着し且つ前記上蓋のガイドリングの下端
は、前記中栓とは非接触の状態に保持されていることを
特徴とする容器蓋。 - 【請求項2】 前記上蓋を容器に完全に螺子固定した
時、前記中栓のガイドリングの下端は、前記中栓のフラ
ンジ壁の上面近傍に位置している請求項1に記載の容器
蓋。 - 【請求項3】 前記上蓋を容器に完全に螺子固定した
時、前記ガイドリングの下端と該フランジ壁上面との間
隔は、0.1乃至2.0mmの範囲にある請求項2に記
載の容器蓋。
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