JPH09150858A - 内容液注出容器の中栓付キャップ - Google Patents

内容液注出容器の中栓付キャップ

Info

Publication number
JPH09150858A
JPH09150858A JP7332486A JP33248695A JPH09150858A JP H09150858 A JPH09150858 A JP H09150858A JP 7332486 A JP7332486 A JP 7332486A JP 33248695 A JP33248695 A JP 33248695A JP H09150858 A JPH09150858 A JP H09150858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
fitting
fitted
container
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7332486A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3569060B2 (ja
Inventor
Arihiro Onoda
有弘 小野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP33248695A priority Critical patent/JP3569060B2/ja
Publication of JPH09150858A publication Critical patent/JPH09150858A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3569060B2 publication Critical patent/JP3569060B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱充填時にキャップが高温となっても外力に
より簡単に外れたり、トラブルが発生したりすることを
防止すること、および熱充填した容器の冷却にあたって
キャップ内に冷却水が吸引されないようにすること。 【解決手段】 内容液を充填する容器と、該容器口筒部
に嵌合され、注出筒を設け、素材樹脂に低密度ポリエチ
レンを用いた中栓と、該中栓を被嵌し容器口筒部に嵌着
されるキャップ基体と上蓋とからなり、素材樹脂にポリ
プロピレンを用いたキャップとを備えた内容液注出容器
において、キャップ基体の覆板上面、または中栓の上壁
板上面に気密リングを設け、キャップの上蓋に前記気密
リングの外周に嵌合締着される係合リングを設けたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容液注出容器の
中栓付キャップ、とくに内容液の加熱充填に適用できる
よう高温におけるキャップの嵌着を強固にした中栓付キ
ャップに関する。
【0002】
【従来の技術】内容液を収容した容器の口筒部に、注出
筒を設けたキャップを嵌着した内容液注出容器は、従来
より種々のものが知られているが、一般的な従来例とし
て図7に示す容器がある。図7に示すよう、容器の口筒
部の上端外周には嵌合突条60が設けられている。キャ
ップは、ポリエチレン樹脂を素材として射出成型されて
おり、キャップ基体61と、該基体に蝶番62により蝶
着された開閉蓋63とからなっている。キャップ基体6
1には、嵌着筒64とその上端を覆う上壁板65と該上
壁板65に支持され上下に延在する注出筒66が設けら
れている。
【0003】前記嵌着筒64の内周には、前記容器口筒
部に設けられた嵌合突条60に嵌着する嵌合突条67が
設けられており、注出筒66の下端部は容器口筒部内周
に係合する嵌合筒68となっている。前記嵌合筒68と
嵌着筒64によりキャップの容器に対する嵌着部が形成
されている。また、前記上壁板65の上面には開閉蓋6
3を嵌着するための嵌合リング69が設けられ、開閉蓋
63の下面には補強リング70が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の容器は、内容液と容器内の空気を殺菌する加熱充填
には適さなかった。最近、内容液が食品である場合に、
加熱殺菌が行われることがあるが、その処理に際して、
容器に加熱殺菌した内容液を充填し、充填後に打栓して
内容液を密封した後に、容器を廻動倒立させてヘッドス
ペース内の空気を加熱内容液中に通し、内容液の熱によ
って容器内の空気を殺菌することが行われる。次いで、
熱充填された容器を冷却して、製品として搬出するよう
にしている。
【0005】上記加熱殺菌処理にあたって、従来の容器
では次のような問題が生じる。キャップの素材樹脂とし
て、ポリエチレンを用いていると、ポリエチレンは軟化
温度が低く、高温になると軟化するので、加熱充填に際
して容器に対するキャップの嵌着が弱められ、外力によ
りキャップが外れることがあり、また、熱充填後に容器
を廻動倒立させたときに、キャップが抜け落ちる畏れが
あるという問題も生じてきた。
【0006】さらに熱充填後の打栓に際して、キャップ
が熱のため軟化して弱くなり、打栓時に蓋の側壁が外方
に拡開され、力が斜方向にも分散され、打栓が所定の力
で行われないという問題が生じてきた。
【0007】冷却にあたっては、熱充填された容器を冷
却水のシャワー中で冷却するようにしているが、冷却の
進行とともに容器内部の液と空気、キャップ内部の空気
が収縮し、キャップ内空間は負圧となる。そのためにキ
ャップ基体61と開閉蓋63との間から冷却水がキャッ
プ内空間に吸引されるという問題が生じてきた。
【0008】また、注出筒を設けたキャップを容器口筒
部に螺着するようにしたものも従来より周知であるが、
キャップはポリエチレン樹脂を用いて成型されているた
め、加熱充填時に高温により軟化し、そのためキャップ
の嵌着が弱められてトラブルが発生することもあり、ま
た、冷却時にキャップ内が負圧になり、冷却水が吸引さ
れることは免れなかった。
【0009】本発明は、上記の問題を解決するため、キ
ャップの嵌着をより強固にするとともに、熱充填時にキ
ャップが高温となっても外力により簡単に外れたり、ト
ラブルが発生したりすることを防止すること、熱充填時
に打栓を効率よく行えるようにすること、および熱充填
した容器の冷却にあたってキャップ内に冷却水が吸引さ
れないようにすることを技術的課題とし、注出筒を具え
た中栓と、該中栓を被嵌するキャップとを備えた内容液
注出容器において、加熱充填に適した中栓付キャップを
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術的課
題を達成するため、内容液を充填する容器と、該容器口
筒部に嵌合され、注出筒を設け、素材樹脂に低密度ポリ
エチレンを用いた中栓と、該中栓を被嵌し容器口筒部に
嵌着されるキャップ基体と上蓋とからなり、素材樹脂に
ポリプロピレンを用いたキャップとを備えた内容液注出
容器において、キャップ基体の覆板上面、または中栓の
上壁板上面に気密リングを設け、キャップの上蓋に前記
気密リングの外周に嵌合締着される係合リングを設けた
ことを特徴とする中栓付キャップを採用する。
【0011】また、キャップ基体と上蓋の嵌合を強め、
冷却水の吸引阻止をよりよくするために、キャップ基体
の上端周縁に段部を設け、縮径された覆板周面を嵌合面
とし、該嵌合面の上部に膨出部を設け、キャップ上蓋の
側壁内周に、前記嵌合面に嵌合され下端に膨出部を設け
た嵌合面を形成したことを特徴とするキャップを採用す
る。
【0012】さらに容器口筒部に嵌合突条を設けた容器
において、前記技術的課題を達成する具体的手段とし
て、容器口筒部に上下二つの嵌合突条を設けた容器と、
注出筒と該注出筒を支持する嵌着部を設け、素材樹脂と
して低密度ポリエチレンを用いた、中栓と、前記中栓に
被嵌するようにしたキャップ基体と上蓋とからなり、素
材樹脂としてポリプロピレンを用いたキャップとを備え
た内容液注出容器において、前記中栓は、前記容器口筒
部の上部嵌合突条に嵌着される嵌合突条を設けた嵌着筒
と上壁板とを備え、前記キャップ基体は、前記中栓の嵌
着筒外周に嵌着される嵌合面と、前記容器口筒部の下部
嵌合突条に嵌着される嵌合突条を設けた嵌着筒と、中栓
の上壁板上面に接合するととも上面に上蓋側壁を嵌合さ
せる嵌合リングと気密リングとを設けた覆板とを備え、
キャップ上蓋は、その頂壁内面に前記気密リングの外周
に嵌合締着され、覆板上面に係合する係合リングを備え
たことを特徴とする中栓付キャップを採用する。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1実施形態につ
いて、図面を参照して説明する。図1において、Aは、
ガラスまたはPETその他の硬質の合成樹脂により成形
された容器本体であって、容器胴部1と容器口筒部2と
からなっている。前記容器口筒部2の上端には、外方に
突出する上部嵌合突条3が形成されており、その下方に
嵌合突条3よりさらに外方に突出した下部嵌合突条4が
形成され、下端には、容器を挟持するための保持突条5
が形成されている。
【0014】Bは中栓で、低密度ポリエチレンを用いて
射出成形により成型され、注出筒6と、該注出筒を保持
し中栓を容器口筒部2に嵌着するための嵌着部7とから
なっている。Cはキャップで、軟化温度の高いポリプロ
ピレンその他の硬質の合成樹脂を用いて射出成形によっ
て成型され、キャップ基体C1 と上蓋C2 とからなって
いる。
【0015】図2,3に示すように中栓Bは、注出筒6
と嵌着部7とからなっており、嵌着部7は、嵌着筒8
と、該嵌着筒の上端部を覆う上壁板9と、該上壁板の下
方にあって容器口筒部に嵌合される係合筒10とから形
成されている。嵌着筒8の外周上部にはローレット11
が刻設され、内周には前記容器口筒部2の上部嵌合突条
3に嵌着される嵌合突条12が形成されている。
【0016】前記注出筒6は、前記係合筒10の内周と
面一の内周を有するよう上壁板9の上面に形成されてお
り、注出筒6の上端周縁は外方に拡開されて注出口唇部
13が形成されている。前記係合筒10内の上壁板9に
は、係合筒10の内周に沿って薄肉を残して切断溝14
が設けられおり、その内部の上壁板は除去部15となっ
ている。該除去部15の上面には、連結片を介して指か
けリング16が設けられている。
【0017】図2,4,5に示すようにキャップ基体C
1 は、前記中栓Bの外周に嵌着される嵌着筒20と、前
記中栓の上壁板9を覆うよう内方に突出する環状の覆板
21とからなっている。嵌着筒20の内周には、中栓外
周のローレット11に嵌合されるローレット22を刻設
した嵌合面23と、中栓の嵌着筒8下端に係合する係合
突条24と、容器口筒部2の下部嵌合突条4に嵌着され
る嵌合突条25が形成されている。前記環状の覆板21
の上面には、上端に膨出部26を設けた嵌合リング27
が設けられ、その内側に気密リング28が設けられてい
る。
【0018】キャップの上蓋C2 は、頂壁30と側壁3
1とからなり、頂壁30の下面には、中栓Bの注出筒6
内周に嵌合し、その注出口唇部13を密封する密封リン
グ32と、キャップ基体C1 の気密リング28の外周に
係合する係合リング33が設けられている。係合リング
33の下端は、キャップ基体C1 の覆板21の上面との
間は、わずかな間隙を保つようにしており、上蓋C2 を
押圧したときには、覆板21上面に衝接するようになっ
ている。側壁31は、その内周下端部がキャップ基体C
1 の嵌合リング27の膨出部26に嵌合するように形成
され、その外周下端部には、つまみ34が設けられてい
る。
【0019】容器口筒部2の嵌合突条3、4と、中栓B
と、キャップCとの寸法関係については、容器口筒部2
の上部嵌合突条3の外径と中栓Bの嵌着筒8の内径、お
よび下部嵌合突条4の外径とキャップ基体Cの嵌着筒2
0の内径とは、それぞれ締め代を残してほぼ等しくされ
ている。
【0020】中栓のローレット11の外周の径は、キャ
ップ基体C1 の嵌合面23に刻設されたローレット22
の内径より大きくされ、嵌合時には双方のローレットが
噛み合い、廻動不能に嵌合されるようになっている。キ
ャップ基体C1 の気密リング28と上蓋C2 の係合リン
グ33との間では、上蓋C2 の嵌合時に気密が保つこと
ができるよう締め代dが形成されており、また側壁31
内周と嵌合リング27の膨出部26との間にも締め代が
設けられている。
【0021】次に、上記構成による作用効果について説
明する。内容液の加熱殺菌処理工程は、一般には加熱殺
菌した内容液を容器に充填する工程、容器を密封する打
栓工程、容器を廻動倒立して容器内の空気を殺菌する工
程、冷却水による冷却工程からなっている。加熱内容液
の充填後の打栓にあたって、まずキャップ基体C1 とキ
ャップ上蓋C2 、および中栓Bが結合される。結合に際
しては、キャップ上蓋C2 は、上蓋側壁31の下端部内
周がキャップ基体C1 の嵌合リング27の膨出部26に
嵌合され、係合リング33の内周は、気密リング28に
気密に嵌合されるので、上蓋C2 は、キャップ基体C1
に着脱自在として取着される。
【0022】キャップCと中栓Bとは、キャップ基体C
1 の嵌合面23に刻設されたローレット22が、中栓B
外周に刻設されたローレット11に噛み合い、両者は廻
動不能に嵌合され、またキャップ基体C1 の係合突条2
4は、中栓Bの嵌着筒8下端に係合して中栓の脱落を防
止し、環状の覆板21が中栓の上壁板9に衝接されて両
者は強固に結合される。
【0023】次に結合したキャップを容器口筒部に打栓
する。打栓時には、まず、中栓Bの嵌合突条12は容器
口筒部2の上部嵌合突条3に、キャップ基体C1 の嵌合
突条25は、容器の下部嵌合突条4に同時に衝接し、引
き続いて、中栓、キャップのそれぞれの嵌合突条12,
25は、容器口筒部2の嵌合突条3,4を乗り越えて下
降し、その下面に係合する位置で同時に嵌着される。そ
の際、嵌着と同時に上壁板9が容器口筒部上端に衝接さ
れて打栓工程が完了する。
【0024】また打栓時には、上蓋C2 の係合リング3
3の下端と、キャップ基体C1 の覆板21の上面との間
隙はわずかであるから、上蓋C2 が押圧されると、係合
リング33が覆板21上面に衝接して、押圧力をキャッ
プ基体C1 に伝達することになる。またキャップの素材
として、ポリプロピレンが用いられているので、高温に
なっても軟化することがなく、押圧にあたって変形しな
い。したがって、打栓時に上蓋側壁31が拡開されるこ
ともなく、打栓が効率的に行われる。
【0025】打栓完了後に充填容器を廻動倒立させて、
ヘッドスペースの空気の殺菌が行われるが、キャップが
高温で軟化することはないので、外力により外れたり、
容器の倒立により抜け落ちることはない。殺菌処理の終
了後に、熱充填容器は再び元の状態に戻され、上方から
冷却水のシャワーがかけられるが、キャップ内部が負圧
になっても、上蓋側壁31の下端部内周が嵌合リング2
7の膨出部26に嵌合され、さらに係合リング33の内
周が気密リング28と気密に嵌合されているので、上蓋
C2 とキャップ基体C1 との間から冷却水が吸引される
のが阻止される。次いで、熱充填された容器を冷却し
て、製品として搬出するようにしている。
【0026】製品容器の開封にあたっては、つまみ部3
4を持って上蓋C2 を開き、指かけリング16を引き上
げると、切断溝14が切断されて除去部15を容易に取
り去ることができ、注出口が形成される。開封後に、上
蓋C2 を閉じると、密封リング32が注出口に嵌合さ
れ、内容液の流出が阻止されるとともに、側壁31の下
端部内周が嵌合リング27の膨出部26に嵌合され、上
蓋C2 は基体C1 に確実に維持される。
【0027】次に、中栓B,キャップCの構成の一部を
変更した第2実施形態について、図8を参照して説明す
る。図に示すように中栓Bの上壁板9の上面には、注出
筒の外側に気密リング40が立設されている。該リング
40は、キャップ基体C1 の覆板21aの上面から突出
するよう高くされ、その突出部に膨出部41が設けられ
ている。キャップ基体C1 の覆板21aの内周は、気密
リング40の膨出部41の外周より大きく拡径され、ま
た、キャップ上蓋C2 に設けた係合リング33aは、前
記膨出部41との間に締め代d1 をもって気密リング4
0の外周に嵌合するようにしている。
【0028】その他の構成は、第1実施形態とほぼ同様
であるが、気密リング40を中栓Bに立設させたことに
より、中栓Bが低密度ポリエチレンを用いて成型され、
キャップCより軟質であるので、第1実施形態に比較し
締め代を大きくとることができ、気密性を一層高めるこ
とができるという格別の作用効果を得ることができる。
【0029】次に、嵌合リング27に変え、キャップ基
体C1 と上蓋C2 の嵌合部を改変した第3実施形態につ
いて、図9を参照して説明する。図に示すようにキャッ
プ基体C1 の嵌着筒20の上端周縁に段部42が設けら
れ、覆板21の縮径された外周は嵌合面43になってお
り、その上端部には、膨出部44が設けられている。そ
して、前記段部42と嵌合面43とによって上蓋C2 に
対する嵌合部が形成されている。キャップの上蓋C2 の
側壁31aは、段部42に相当する長さだけ下方に延長
され、その下部内周には嵌合面45が形成され、下端に
膨出部46が設けられている。
【0030】その他の構成は、第1実施形態とほぼ同様
であるが、上蓋C2 の嵌着に際して側壁31a下端の膨
出部46がキャップ基体C1 の膨出部44を乗り越えて
下降し、上蓋C2 とキャップ基体C1 との嵌着をより強
くすることができる。また、二つの膨出部44,46に
よって嵌合締着されているので、冷却に際して冷却水の
吸引をより確実に阻止することができるという格別の作
用効果を得ることができる。
【0031】次に、キャップを容器口筒部に螺着するよ
うにした第4実施形態について、図10を参照して説明
する。図に示すように容器本体Aの容器口筒部2には、
その上部に縮径部50が形成され、その下方にねじ51
が形成されている。中栓Bの嵌着部は、嵌着筒8aと上
壁板9aと係合筒10とから形成されており、容器口筒
部2上部の縮径部50に嵌着されている。嵌着筒8aの
外径は、容器口筒部2の外径とほぼ等しくされている。
【0032】キャップ基体C1 は、嵌着筒20と覆板2
1とからなっており、嵌着筒20内周上端には、覆板2
1の下面と協働して中栓Bの嵌着部に嵌合する嵌合面5
2が設けられ、その下方には前記容器口筒部2のねじに
螺合するねじ53が設けられている。前記第3実施形態
と同様に、図9(b)に示すようにキャップ基体C1 の
嵌着筒20の上端周縁には、段部42が設けられ、嵌合
面43の上端には膨出部44が設けられている。また、
上蓋C2 の側壁31aの下端部内周には、下端に膨出部
46を設けた嵌合面が設けられている。
【0033】加熱内容液の充填後の密栓に際しては、中
栓Bを容器口筒部2の上端の縮径部50に嵌着し、次い
で、上蓋C2 とキャップ基体C1 とを結合して、キャッ
プCを容器口筒部2に螺合嵌着する。キャップCの嵌着
完了時には、中栓Bの上壁板9が、キャップ基体C1 の
覆板21により容器口筒部上端に押圧され、中栓Bが容
器口筒部2に強く嵌着され、容器が密封される。また、
キャップ基体C1 と中栓Bの嵌着部表面の間は、キャッ
プ基体の覆板21と嵌合面52によって密封され、キャ
ップ内部と外部とが遮断されるようになっている。その
際、キャップと容器とはねじによって結合されており、
キャップは、ポリプロピレンによって成型されているの
で、高温になっても軟化することなく、嵌着は強固に保
たれる。
【0034】容器密封後の冷却に際しても、キャップ基
体と上蓋の嵌合部は二つの膨出部によって密封され、さ
らに、上蓋の係合リング33と気密リング28とによっ
て気密が保たれるので、キャップ内部が負圧になって冷
却水が吸引されることが阻止される。
【0035】上記各実施形態では、キャップとして基体
と上蓋を分離したキャップを採用しているが、図7に示
されている蝶番によって上蓋(開閉蓋)を基体に開閉自
在に蝶着したキャップを採用してもよい。また、中栓に
ついて、実施形態に示したものに限られないことはいう
までもない。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
から、次の効果を奏する。キャップの素材樹脂としポリ
プロピレンを用いて成型しているので、キャップの嵌着
をより強固にするとともに、熱充填時にキャップが高温
となっても軟化することがなく、容器内空気の殺菌時
に、加熱充填した容器を廻動倒立させても、外力により
簡単に外れたり、トラブルが発生したりすることがなく
なった。
【0037】熱充填した容器の冷却にあたって、キャッ
プ内部が負圧になっても、上蓋の係合リングの内周が気
密リングと気密に嵌合されているので、上蓋とキャップ
基体との間から冷却水が吸引されることがない。
【0038】容器口筒部に嵌合突条を設けた容器におい
ては、加熱充填後の打栓に際して、上蓋の係合リングを
介してキャップ,中栓を容器に嵌着させるようにしてい
るので、打栓が効率よく行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中栓付キャップの分解斜視図である。
【図2】本発明の容器、中栓、キャップの縦断側面図で
ある。
【図3】中栓を示す図面で、(a)は平面図、(b)は
縦断側面図、(c)は底面図である。
【図4】キャップを示す図面で、(a)は一部縦断側面
図、(b)は要部の拡大図である。
【図5】キャップ上蓋の底面図である。
【図6】キャップ基体の平面図である。
【図7】従来の容器を示す縦断側面図である。
【図8】第2実施形態を示す図で、(a)は中栓とキャ
ップを組み立てた断面側面図、(b)は要部の拡大断面
図である。
【図9】第3実施形態を示す図で、(a)はキャップの
一部断面側面図、(b)は要部の拡大断面図である。
【図10】第4実施形態を示す一部断面側面図である。
【符号の説明】
A 容器本体 B 中栓 C キャップ C1 基体 C2 上蓋 2,51 容器口筒部 3, 上部嵌合突条 4 下部嵌合突条 6,66 注出筒 8,8a,20,64 嵌着筒 9,9a, 上壁板 12,25,67 嵌合突条 21,21a 覆板 23,43,45,52 嵌合面 26,41,44,46 膨出部 27 嵌合リング 28,40 気密リング 30 頂壁 31,31a 側壁 32 密封リング 33,33a 係合リング 42 段部 d,d1 締め代

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容液を充填する容器と、該容器口筒部
    に嵌合され、注出筒を設け、素材樹脂に低密度ポリエチ
    レンを用いた中栓と、該中栓を被嵌し容器口筒部に嵌着
    されるキャップ基体と上蓋とからなり、素材樹脂にポリ
    プロピレンを用いたキャップとを備えた内容液注出容器
    において、前記キャップ基体の覆板上面に気密リングを
    設け、キャップの上蓋に前記気密リングの外周に嵌合締
    着される係合リングを設けたことを特徴とする内容液注
    出容器の中栓付キャップ。
  2. 【請求項2】 内容液を充填する容器と、該容器口筒部
    に嵌合され、注出筒を設け、素材樹脂に低密度ポリエチ
    レンを用いた中栓と、該中栓を被嵌し容器口筒部に嵌着
    されるキャップ基体と上蓋とからなり、素材樹脂にポリ
    プロピレンを用いたキャップとを備えた内容液注出容器
    において、中栓の上壁板上面に気密リングを設け、キャ
    ップの上蓋に前記気密リングの外周に嵌合締着される係
    合リングを設けたことを特徴とする内容液注出容器の中
    栓付キャップ。
  3. 【請求項3】 キャップ基体の上端周縁に段部を設け、
    縮径された覆板周面を嵌合面とし、該嵌合面の上部に膨
    出部を設け、キャップ上蓋の側壁内周に、前記嵌合面に
    嵌合され下端に膨出部を設けた嵌合面を形成したことを
    特徴とする請求項1または2記載の内容液注出容器。
  4. 【請求項4】 容器口筒部に上下二つの嵌合突条を設け
    た容器と、注出筒と該注出筒を支持する嵌着部を設け、
    素材樹脂として低密度ポリエチレンを用いた、中栓と、
    前記中栓に被嵌するようにしたキャップ基体と上蓋とか
    らなり、素材樹脂としてポリプロピレンを用いたキャッ
    プとを備えた内容液注出容器において、前記中栓は、前
    記容器口筒部の上部嵌合突条に嵌着される嵌合突条を設
    けた嵌着筒と上壁板とを備え、前記キャップ基体は、前
    記中栓の嵌着筒外周に嵌着される嵌合面と、前記容器口
    筒部の下部嵌合突条に嵌着される嵌合突条を設けた嵌着
    筒と、中栓の上壁板上面に接合するととも上面に上蓋側
    壁を嵌合させる嵌合リングと気密リングとを設けた覆板
    とを備え、キャップ上蓋は、その頂壁内面に前記気密リ
    ングの外周に嵌合締着され、覆板上面に係合する係合リ
    ングを備えたことを特徴とする内容液注出容器の中栓付
    キャップ。
JP33248695A 1995-11-29 1995-11-29 内容液注出容器の中栓付キャップ Expired - Fee Related JP3569060B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33248695A JP3569060B2 (ja) 1995-11-29 1995-11-29 内容液注出容器の中栓付キャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33248695A JP3569060B2 (ja) 1995-11-29 1995-11-29 内容液注出容器の中栓付キャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09150858A true JPH09150858A (ja) 1997-06-10
JP3569060B2 JP3569060B2 (ja) 2004-09-22

Family

ID=18255493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33248695A Expired - Fee Related JP3569060B2 (ja) 1995-11-29 1995-11-29 内容液注出容器の中栓付キャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3569060B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362607A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Japan Crown Cork Co Ltd 容器蓋
JP2007204053A (ja) * 2006-01-30 2007-08-16 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2007320583A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2010030656A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6292964B2 (ja) * 2014-04-28 2018-03-14 株式会社吉野工業所 ヒンジキャップ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362607A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Japan Crown Cork Co Ltd 容器蓋
JP4723756B2 (ja) * 2001-06-06 2011-07-13 日本クラウンコルク株式会社 容器蓋
JP2007204053A (ja) * 2006-01-30 2007-08-16 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2007320583A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ
JP2010030656A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd ヒンジキャップ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3569060B2 (ja) 2004-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
NO325026B1 (no) Enhetlig stopt lukke med vippekapsel
JPH1024942A (ja) レトルト殺菌可能な容器
JPH03176373A (ja) ねじ形蓋閉装置
JPH09150858A (ja) 内容液注出容器の中栓付キャップ
JP3616210B2 (ja) 内容液注出容器のキャップ
JP3592445B2 (ja) 内容液注出容器における中栓およびキャップ
JP3623608B2 (ja) 内容液注出容器のキャップ
JPS5845241Y2 (ja) 瓶蓋
JP3938796B2 (ja) 内容液注出容器のキャップ
JPH11292049A (ja) 注ぎ口付き中空容器とその成形方法
JP2002104450A (ja) 液体容器用口栓
JPH08156957A (ja) キャップ
JPH0721564U (ja) バイアルの密封閉鎖具
JPS5845245Y2 (ja) 瓶蓋
JPS588689Y2 (ja) 不正防止中栓付容器
JP3479398B2 (ja) 内容液注出容器の中栓付キャップ
US3043489A (en) Package for liquids and other materials
JP2000272645A (ja) プラスチックキャップ
JP3111056B2 (ja) 密封栓
JPH06122462A (ja) 密閉キャップ
JP2523905Y2 (ja) 底充填ボトル
JPH0995345A (ja) 倒立容器
GB2094274A (en) Tamper-indicating inner closure cap and method for its production
JP2004210357A (ja) 液注出容器のヒンジキャップ
JPH0430131Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040506

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040617

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080625

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100625

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110625

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120625

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120625

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees