JP2018090258A - 抜栓キャップ - Google Patents
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Abstract
Description
このような内容液の噴き出しを防止するために、キャップ本体の注出筒より内側の隔壁に貫通孔が設けられ、上蓋に貫通孔を封鎖する封鎖部材が設けられたヒンジキャップは従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、薄肉部が、支柱部から離れた対向する位置に2箇所に設けられるとともに、支柱部から離れた対向する2箇所のリング部の下部から連設される柱状部とつながるようにすることによって、プルリングの持ち上げが容易となり、均等に弱い力で薄肉部を破断することができ、空気の取り込みのための薄肉部による穴も1箇所設ける場合よりも小さなものとすることができる。
容器本体Dの口部1の外周には、係合突条2が設けられている。
プルリング8は、除去部11の上面に設けられ、ヒンジC側端部に立設される支柱部13と、支柱部13の上端部から連設されるリング部14とから構成されている。
柱状部15は、リング部14に近い部分ほど肉厚であり、薄肉部12に向けて細くなっている形状を有している。
本実施例においては、薄肉部12は、隔壁3の中心位置から支柱部13からみて左右の対向する2箇所の薄肉弱化部10の外側に連結して設けられている。
また、柱状部15は、支柱部13からみて、対向する左右の2箇所のリング部14の下部から伸びてそれぞれ薄肉部12とつながっている。
また、薄肉部は薄肉弱化部と重なる位置に形成されるものであってもよい。
外筒21の内周には、口部1の外周に設けられる係合突条2と係合する係止部24が突設されており、嵌合筒部6を打栓することにより容器本体Dの口部1に嵌合し、内筒20外周と外筒21内周とにより口部1を挟持するとともに、口部1の係合突条2と外筒21の係止部24とが係合して、キャップ本体Aが容器本体Dの口部1に嵌着される。
該分別機構として、外筒21の下端部外周と外周筒部7の下端部内周は、ヒンジCと反対側の位置に所定円弧範囲にわたって設けられる破断不能な連結部25と、該円弧範囲以外のヒンジC側の円弧範囲に間隔をおいて複数配設される破断可能な弱化部26とを介して連設されている。
本実施例では、縦スリット27および弱化壁28は、垂直方向に形成されているが、垂直方向に限らず、斜め方向や階段状などに形成されていても構わない。
割溝29は、係止部24の径方向の厚みよりも深く形成され、切欠部30は、係止部24の径方向の厚みと同じ深さに形成されている。
側周壁36の下端外周縁は、ヒンジCに連設され、ヒンジCの反対側の下端外周には摘み38が設けられており、摘み38の上部の側周壁36は他の周囲の側周壁36の下端部より薄肉になっている。
側周壁36の内周面の下端近傍には、蓋係合部22の膨出部23が嵌合して閉蓋状態を維持する環状の係止溝39が設けられている。
舌片41は、軸方向断面が弓形状をなし、舌片41の外周面は、上蓋Bを開閉する際に注出筒4の湾曲部16の内周面に沿って摺動するように湾曲面が形成されている。
舌片41は、ヒンジCの反対方向から見て所定周範囲に最も高く形成された先端部を有する山形をなしている。
本実施例のヒンジキャップは、図2に示すように、完全に開蓋した状態で一体成形される。
本実施例のヒンジキャップを容器本体Dに装着するには、まず上蓋BをヒンジCを支点に回動して閉蓋する必要がある。
この状態から、さらに上蓋Bを閉じる方向に力を加えると、係止先端面17と係止凹部45の凹面は緩やかに係止しているので、小さな力で係止状態が速やかに解除され、舌片41は、湾曲部16の内周面を摺動しながら上蓋Bが回動し、蓋係合部22の膨出部23が上蓋Bの係止溝39に嵌合することで閉蓋動作が完了し、図1に示す閉蓋状態となる。
その後、ヒンジキャップは、内容液を高温充填した容器本体Dの口部1を嵌合筒部6に当てがい、上方から押圧して打栓することにより、キャップ本体Aの係止部24が容器本体Dの係合突条2を乗り越えて、口部1が嵌合筒部6に嵌合し、装着される。
抜栓に際し、図4、5に示すように、プルリング8のリング部14内に指を掛け、引っ張り上げると、まずリング部14につながる2箇所の小さな穴開け用の薄肉部12が破断される。薄肉部12の破断に際し、空気が入り込んで液面が波立っても、小穴12aであるため、そこから内容液が飛び散ることはない。
薄肉部12が破断される際に、薄肉部12に連結する薄肉弱化部10の部分も破断されるが、それ以上薄肉弱化部10が破断されることはない。
薄肉部12の破断に際して、少々抵抗があるため、プルリング8の持ち上げが一時的に停止されるが、さらにプルリング8を引っ張り上げて、支柱部13近傍の薄肉弱化部10から破断しはじめ、続いて順次薄肉弱化部10を破断していき、最後に隔壁3の除去部11を切り取り、注出口を開口する。
また、本実施例のように、支柱部13から離れて対向する左右の位置に2個の薄肉部12が設けられている場合には、プルリング8のリング部14内に指を入れるときに柱状部15が邪魔にならず、力も偏ることがなく均等にかかるため、薄肉部12を容易に破断することができる。
なお、薄肉部12を薄肉弱化部10より薄肉とすることによって、薄肉部12の破断が容易となるとともに、薄肉弱化部10への影響をより小さくすることもできる。
なお、本実施例の抜栓キャップは、上蓋Bの内面に付着した内容液が注出筒4を伝って容器内に還流して周辺に垂れないように舌片41が垂設されているが、舌片41を備えない通常の抜栓キャップであっても構わない。
さらに、上蓋Bを把持して手前に引っ張り、反時計方向に順次破断し、最後に連結部25を介して上蓋Bを引っ張り上げることにより、容易に容器本体Dからヒンジキャップを分別して廃棄することができる。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、相違点を中心に説明する。
抜栓に際し、図9に示すようにプルリング8のリング部14が引っ張られて、まず小さな穴開け用の薄肉部52が破断され、小穴52aから空気が流入し、内圧が大気圧と同じになり、液面が安定化される。
さらにプルリング8を引っ張り上げると、支柱部13近傍の薄肉弱化部10から破断しはじめ、順次薄肉弱化部10を破断し、除去部11が取り除かれて、注出口が開口される。
第1実施例と同様に、小さな穴開け用の薄肉部52が先に破断されて液面が安定しているため、薄肉弱化部10によって除去部11が取り除かれる際に、内容液が噴き出すことはない。
また、本実施例においては、薄肉部52は、薄肉弱化部10とは離れた位置にあるため、薄肉部52の破断による薄肉弱化部10への影響はない。
その他の作用効果については、第1実施例と同様である。
また、キャップ本体に分別廃棄機構を設けない抜栓キャップであっても構わない。
また、先行技術のように最初から貫通孔が設けられるものに比べて、密封性がよく、加熱充填される内容液の噴出防止用の抜栓キャップとして広く使用することができる。
B 上蓋
C ヒンジ
D 容器本体
1 口部
2 係合突条
3 隔壁
4 注出筒
5 リング状底壁
6 嵌合筒部
7 外周筒部
8 プルリング
10 薄肉弱化部
11 除去部
12、52 薄肉部
12a、52a 小穴
13 支柱部
14 リング部
15 柱状部
16 湾曲部
17 係止先端面
19 上係止段部
20 内筒
21 外筒
22 蓋係合部
23 膨出部
24 係止部
25 連結部
26 弱化部
27 縦スリット
28 弱化壁
29 割溝
30 切欠部
35 頂壁
36 側周壁
37 密封筒
38 摘み
39 係止溝
40 シール部
41 舌片
44 下係止段部
45 係止凹部
Claims (4)
- 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と上蓋とからなる抜栓キャップにおいて、
キャップ本体は、容器本体の口部を密封する隔壁と、隔壁の周縁に立設される注出筒と、隔壁に破断可能な薄肉弱化部によって画成される除去部と、除去部の上面に設けられるプルリングとを備え、
プルリングは、除去部の上面端部に立設される支柱部と、支柱部の上端部から連設されるリング部とを有し、
隔壁には、支柱部から離れた位置に、支柱部近傍の薄肉弱化部の破断より先に破断される薄肉部が設けられ、薄肉部は、プルリングのリング部から連設される柱状部に連結されていることを特徴とする抜栓キャップ。 - 薄肉部は、支柱部と隔壁の中心とを結ぶ中心線に対し、対向する位置に2箇所設けられるとともに、支柱部からみて対向する左右の2箇所のリング部の下部から伸びる柱状部にそれぞれ連結されていることを特徴とする請求項1に記載の抜栓キャップ。
- 薄肉部は、薄肉弱化部に連結して設けられていることを特徴とする請求項2に記載の抜栓キャップ。
- 薄肉部は、薄肉弱化部の内側あるいは外側に離れて設けられていることを特徴とする請求項2に記載の抜栓キャップ。
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