JP6632894B2 - 打栓式樹脂キャップ - Google Patents

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本発明は、瓶やペットボトル等の容器の口部に載せ、下方に押圧することによって口部に装着される、打栓式樹脂キャップに関する。
従来、瓶等の容器の口部に装着するキャップとして、指をかけられるリング状の把持部を有した樹脂製のタブが設けられている金属製キャップが公知である。この金属製キャップには、側面から天面にかけてスコアが設けられており、開栓時に把持部に指をかけてタブを引き上げることで、スコアに沿って金属製キャップの一部を裂き、さらにタブを引き上げることで、金属製キャップは容器の口部から外れ、開栓を完了する。容器の中身が炭酸飲料等の場合は、金属製キャップの一部を裂いた際に、金属製キャップが容器の口部から外れることなく安全に内圧開放される。これは、高炭酸飲料等の容器内圧力がより高い製品に対しても有効である。
ところが、金属製キャップでは、開栓時に引き裂いた金属片で指等を切ってしまう虞があった。また、廃棄時に金属製キャップと樹脂製のタブを分別する手間がかかることから、近年では、金属製キャップに代えて、樹脂を用いた打栓式樹脂キャップも出願されている。
例えば、特許文献1等で公知の打栓式樹脂キャップは、キャップ天面と、キャップ天面の周縁から垂下するスカート壁とを有し、スカート壁の内側面には係止リブが形成されており、スカート壁に、破断可能部を介して設けられた環状の拘束バンドとタブとをさらに有し、スカート壁の外側面の、タブ本体の周方向両端の近傍には、易破断部が設けられている。
タブは、指等をかけるための把持部と、スカート壁の外側面から半径方向外方に向けて形成されたタブ本体とを有している。
打栓式樹脂キャップを容器の口部に載せ、キャップ天面を押下すると、容器の口部の上面とキャップ天面の下方側とが当接し、容器の口部の外側面に係止リブが密着する。その後、さらに拘束バンドを下方に移動することで、破断可能部が破断され、拘束バンドによってスカート壁の周囲を締め、容器の閉栓を完了する。
また、容器の開栓は、タブの把持部に指をかけて上方へ持ち上げることで、スカート壁の易破断部を引き裂きながら拘束バンドを上方へ持ち上げる。さらに把持部を上方へ持ち上げることで、打栓式樹脂キャップの締付けが解除され、タブ側からめくり上げられるように打栓式樹脂キャップが容器の口部から外れ、容器の開栓を完了する。
特開2012−201399号公報
ところが、特許文献1の打栓式樹脂キャップでは、容器の開栓時に、タブの把持部に指をかけて上方へ持ち上げることでスカート壁の易破断部を引き裂きながら拘束バンドを上方へ持ち上げるため、容器内が炭酸飲料等によって加圧されている場合、拘束バンドによる打栓式樹脂キャップの締付けの解除が内圧開放の前又は同時に行われ、容器内圧によって打栓式樹脂キャップが不意に容器の口部から外れる虞や、瞬間的に内圧が開放されることによって内容液が容器外へ飛び、周囲を汚す虞がある。
また、リング状の拘束バンドが強固にスカート壁を締付けており、締付けの解除を行う際に強く把持部を持ち上げる必要があるため、力を入れ過ぎてしまった場合、拘束バンドが外れた瞬間に勢い余って手元から打栓式樹脂キャップや容器を手放してしまう虞がある。
また、容器の閉栓時に拘束バンドとスカート壁とを繋ぐ破断可能部が破断され、拘束バンドが独立した部品となるため、容器開栓時に拘束バンドが意図せず外れ、周囲を散らかしてしまう虞がある。
また、拘束バンドとスカート壁が同一素材の樹脂で一体成形されるため、高炭酸飲料等の容器内圧が非常に高い製品では、拘束バンドが十分にスカート壁を締付ける強度に設計できない場合がある。
また、拘束バンドはスカート壁の直上に易破断部を介して形成されており、キャップ上部外側面付近に凹凸形成部が集積されるため、金型構造が複雑化する問題がある。
本発明は、これらの問題点を解決するものであり、高炭酸飲料等の容器内圧力が非常に高い製品に対しても、容器を十分に密閉できるとともに、開栓時に過剰な力をかけることなく開栓可能で、開栓時に容器内圧によって不意に容器の口部から外れたり、内容液が容器外へ飛散することがなく、内圧を開放した後にキャップを容器口部から安全に取り外すことができ、廃棄時の手間を増やすことがなく、容器内圧力を開放した後に拘束バンドが緩む打栓式樹脂キャップを提供することを目的とするものである。
本発明の打栓式樹脂キャップは、キャップ天面及び前記キャップ天面の周縁から垂下するスカート壁を有し、前記スカート壁の内側面には係止リブが形成されているキャップ本体を有する打栓式樹脂キャップであって、前記キャップ本体とは別に独立した拘束バンドを有し、前記キャップ本体は、タブと、係止突起とをさらに有し、前記拘束バンドは、円弧状の拘束部と、ストッパーと、上方突出部とを有し、前記ストッパーは、前記拘束部の周方向における両端から半径方向外方に向けて形成され、前記上方突出部は、前記拘束部の周方向における両端から上方に向けて形成された2つの突出片と、前記2つの突出片を繋ぐ連結体とを有し、前記タブは、前記スカート壁の外側面に形成されたタブ本体と、前記タブ本体の下方に設けられた把持部とを有し、前記係止突起は、前記スカート壁の外側面の、前記タブ本体と別体に設けられ、前記ストッパーと前記係止突起とは、嵌合可能に形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
請求項1に係る打栓式樹脂キャップによれば、拘束バンドはキャップ本体とは別体として独立して設けられているため、拘束バンド及びキャップ本体の材質をそれぞれ異素材にし適宜組み合わせることで、様々な容器内圧に対して適切な締め付け強度を与え、容器を十分に密閉できる。
また、円弧状の拘束部の周方向における両端にストッパーが形成されており、ストッパーと係止突起とが嵌合することで拘束バンドがスカート壁を締付ける。これにより、スカート壁への締付け力を強くするために拘束部の長さを短くしても、ストッパーと係止突起とが嵌合する前であればスカート壁と大きな抵抗を生じることなく上下移動できる。
また、拘束バンドは、拘束部と上方突出部によってリング状に形成されているため、拘束部の周方向における両端の位置関係のずれや、拘束部の開き具合が極端に大きくなることはない。これにより、ストッパーと係止突起との嵌合作業を容易に行うことができる。
また、タブ本体と係止突起とが分離され別体としてスカート壁にそれぞれ形成されており、さらにタブ本体が連結体にすぐに接触しないように上方に上方突出部が設けられているので、タブが持ち上げられることで打栓式樹脂キャップと容器の口部とのシール面の一部を歪ませて隙間を形成した後に、タブ本体が上方突出部の連結体に下方から接触し、拘束バンドを持ち上げることとなる。これによって、容器の内圧開放を行った後に拘束バンドによるスカート壁の締付けを解除するため、打栓式樹脂キャップが飛んだり、内容液が飛び散ることはない。
請求項2に記載の構成によれば、スカート壁には、下方に開放したスリットが設けられているため、容器の口部へ打栓式樹脂キャップを嵌合させる際には、スカート壁が拡径し、係止リブを逃がして容易に嵌合できるとともに、拘束バンドでスカート壁をきつく締付けて縮径させても、スリットの間隔が縮径分を吸収するため、スカート壁が歪むことなく容器の口部へ密着でき、さらに容器を十分に密閉できる。
請求項3に記載の構成によれば、タブ本体の周囲のスカート壁には、タブ本体に隣接するタブ展開スリットが設けられているため、タブを持ち上げる動作を行う際に、タブ近傍のスカート壁や係止突起には変形が伝わることがなくタブが別体として作用することができ、容器内圧を開放する前に不意にキャップが容器の口部から外れたりせず、さらに容易に開栓可能となる。
請求項4に記載の構成によれば、タブ展開スリット内に薄肉に形成された弱化部が設けられているため、開栓時以外のタブの移動や変形を防止できるとともに、タブを持ち上げる動作に伴い弱化部が破断することで、スカート壁に密着している拘束バンドや係止突起に負荷がかからない。これにより、拘束バンドの締付けを阻害せずにタブのみを持ち上げ可能である。
請求項5に記載の構成によれば、タブ本体の上端に、上方に向けて形成された当接ツメが設けられているため、タブを持ち上げた際、当接ツメがスカート壁上端部と当接する。これにより、タブの動きはスカート壁上端部を中心とした回転動作となり、拘束バンドの持ち上げや、打栓式樹脂キャップの開栓を確実に行うことができる。
請求項6に記載の構成によれば、キャップ天面の下面には、リング状のインナーリングが形成され、インナーリングの外側面には、インナーリングの外側面から半径方向外方に向けて開放された凹状の排出ベントが設けられているため、タブを持ち上げた際に、タブ近傍の打栓式樹脂キャップと容器口部との密着力が弱くなった箇所と排出ベントを流路とし、容器内部の内圧を迅速に大気開放することができる。
請求項7に記載の構成によれば、連結体が、ストッパーよりも半径方向外方に形成されているため、タブを持ち上げてから連結体へ接触するまでの時間差を調整できる。また、キャップ天面の上方に連結体が干渉しないため、キャップ天面への印刷作業を阻害することがない。
請求項8に記載の構成によれば、係止突起とストッパーとは、互いに噛み合うくさび形に形成されているため、係止突起とストッパーとを嵌合し、拘束バンドでスカート壁を締付ける際、スカート壁側から拘束バンドを広げる方向へ反発する力を受けた場合においても、係止突起とストッパーとの嵌合は緩むことがなく、拘束バンドの十分な締付け力を維持することができる。
請求項9に記載の構成によれば、係止突起は、タブ本体よりも下方に設けられているため、タブ本体が係止突起とストッパーとの嵌合に干渉することを防ぐとともに、2つの係止突起をタブ本体の下方を通り一体に形成することができるため、係止突起とストッパーとが嵌合している際にスカート壁側から受ける拘束バンドを広げる方向への反発力に対して、より強固に拘束バンドの十分な締付け力を維持することができる。
請求項10に記載の構成によれば、スカート壁の下端には、半径方向外方に向けて形成されたフランジが設けられているため、拘束バンドの下端がフランジに当接することで、拘束バンドがスカート壁に対して下がりすぎることなく、確実にスカート壁を締付けることができる。
請求項11に記載の構成によれば、キャップ本体と拘束バンドとは、互いに別素材で構成されているため、高炭酸飲料等の容器内圧が非常に高い製品においても、拘束バンドのみの素材を硬く延びにくいものに変更することで、キャップ本体の成形性や容器の口部への嵌合性能を維持したまま、拘束バンドが十分にスカート壁を締付ける強度に設計できる。
請求項12に記載の構成によれば、容器の口部には、外側面外方に突出した係止突条を有しており、係止突条を係止リブが乗り越えた位置で打栓式樹脂キャップと容器の口部とを嵌合するため、容器内圧力が高い場合においても、拘束バンドによってスカート壁が締付けられており、打栓式樹脂キャップが外れる方向へ力が発生しても、係止リブが係止突条を乗り越えるようなスカート壁の拡径を防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る打栓式樹脂キャップ100の斜視図。 本発明の一実施形態に係るキャップ本体101の斜視図及び下面図。 本発明の一実施形態に係るキャップ本体101の正面図。 本発明の一実施形態に係るキャップ本体101の断面図。 本発明の一実施形態に係る拘束バンド200の斜視図。 本発明の一実施形態に係る打栓式樹脂キャップ100の閉栓手順。 本発明の一実施形態に係る打栓式樹脂キャップ100の開栓手順。
以下に、本発明の一実施形態に係る打栓式樹脂キャップ100について、図面に基いて説明する。
打栓式樹脂キャップ100は、瓶やペットボトル等の容器口部Bに載せ、下方に強制することで容器口部Bに装着し容器を閉栓するものであり、図1に示すように、キャップ本体101と、拘束バンド200とを備えている。
キャップ本体101は、図2乃至図4に示すように、キャップ天面110と、キャップ天面110の周縁から垂下するスカート壁120と、タブ130と、係止突起140とを有し、キャップ天面110には、インナーリング111と、アウターリング113とを有し、インナーリング111の外側面におけるタブ130近傍付近には、軸方向に延びる凹溝状の排出ベント112が設けられている。
スカート壁120には、スカート部121と、スカート部121の内側面下端に形成された係止リブ122と、スカート部121の周上に配置され、下方に開放したスリット123と、スカート部121とタブ130との間にコの字状に連続して形成されたタブ展開スリット124と、タブ展開スリット124内に薄肉に形成された弱化部125と、スカート部121の外側面下端から半径方向外方に形成されたフランジ127とを有し、スカート部121の外側面上端におけるタブ130付近には、当接凸部126が設けられている。
タブ130には、接続基部128及び弱化部125を介してスカート部121と接続され、下方に延びるタブ本体132と、タブ本体132の上部から上方に突出形成された当接ツメ131と、タブ本体132の下部から下方にリング状に形成された把持部133とが設けられている。
また、スカート部121の外側面の、タブ本体132の下方には、係止突起140が配置されている。本実施例の係止突起140は、スカート部121の外側面から一旦外方に延び、周方向弧状に延びたT字形状となっており、両端部にくさび形状の凹部が形成されているとともに、係止突起140の周方向両端の下部は、スカート部121の外側面と接続されている。
また、タブ本体132はタブ展開スリット124によって、係止突起140とは分離され直接的に接続されていないため、別体として独立に作用することができる。
拘束バンド200は、図5に示すように、独立した部材として構成され、円弧状に形成された拘束部201と、拘束部201の両端の半径方向外方に形成された1対のストッパー202と、ストッパー202の上部から上方に形成された上方突出部203とが設けられており、
上方突出部203は、ストッパー202の上部から外方にやや傾斜し上方へ連続的に延びる1対の突出片204と、1対の突出片204の先端が連結された連結体205とで構成されている。
次に、本実施形態における打栓式樹脂キャップ100による、容器口部Bの閉栓及び開栓の手順について説明する。なお、閉栓及び開栓する容器は、容器口部Bのみを図示する。
まず、閉栓手順を説明する。図6の手順1に示すように、キャップ本体101を容器口部Bの直上に配置し、キャップ天面110を上から押し込むと、容器口部Bにキャップ本体101が被さる。さらにキャップ本体101を押し込むと、容器口部Bの外側面にリング状に設けられた係止突条Tを係止リブ122が乗り越え、キャップ本体101は容器口部Bに深く嵌合される。このとき、インナーリング111は容器口部Bの内側面と密着し、アウターリング113は容器口部Bの外側面と密着する。
なお、スリット123が設けられていることで、スカート部121が拡径しやすくなり、係止リブ122が係止突条Tを乗り越えやすくなるため、キャップ本体101を容器口部Bに嵌合させる力を低く抑えることができる。
次に、図6の手順2に示すように、拘束バンド200をキャップ本体101の直上に配置し、下方へ押し下げる、あるいは、適正な嵌合位置で保持された拘束バンド200を下方へ押し下げると、拘束バンド200はスカート部121の外周に沿って移動し、互いに噛み合うくさび形に形成されたストッパー202と係止突起140とを嵌合させることで、拘束部201はスカート部121の外側面を締付けるように固定される。これによって、係止リブ122は容器口部Bを強く締付けるため、キャップ本体101が容器口部Bから外れにくくなるとともに、アウターリング113と容器口部Bとの密着力を強固にできる。また、スカート部121の外側面下端から半径方向外方にフランジ127が形成されているため、押し下げられる独立した部材の拘束バンド200は、このフランジ127に当接することとなり、拘束バンド200の過剰な押し下げが防止される。
また、係止突起140の両端の下部は、スカート部121の外側面と接続されているため、フランジ127と同様に拘束バンド200を適正な嵌合位置で保持できる。
したがって、上記手順を、拘束バンド200を適正な嵌合位置で保持した状態で行うことも可能である。
なお、スリット123が設けられていることにより、スカート部121が縮径しやすく、1対の係止突起140間の距離や拘束部201の周方向長さを短くしてもストッパー202と係止突起140とが嵌合でき、拘束部201のスカート部121への締付け力をさらに強くできるため、キャップ本体101が容器口部Bから一層外れにくくなるとともに、アウターリング113と容器口部Bとの密着力をさらに強固にできる。
また、係止突起140の中央及び両端がスカート部121と接続しているため、拘束バンド200が拡径する方向に発生する力を係止突起140が受けても、係止突起140は歪みを最小限に留め、拘束バンド200を拡径させることなく保持できる。
以上の手順により、打栓式樹脂キャップ100は、容器口部Bへ強固に嵌合するとともに、高い密閉力を維持した状態で閉栓を完了する。
次に、開栓手順を説明する。図7の手順1に示すように、把持部133を上方へ引き上げることで、弱化部125を引き裂き、タブ130を把持部133の引き上げ動作に合わせてタブ130とキャップ天面110との接続基部128を回転中心として持ち上げていく。このとき、拘束バンド200にタブ130は接触しないため、拘束バンド200の位置は変わらず、打栓式樹脂キャップ100の締付け力は強固なままであるが、タブ本体132のみが容器口部Bから離れるとともに、タブ130とキャップ天面110との接続基部128が僅かに歪むことで、タブ130の近傍のインナーリング111及びアウターリング113の密着力が低下する。さらに、タブ130の近傍のインナーリング111には、排出ベント112が設けられているため、容器内が陽圧の場合、密着力が低下したタブ130の近傍には微小な流路が形成され、キャップ本体101が外れることなく内圧開放できる。
さらに、把持部133を引き上げると、図7の手順2に示すように、タブ本体132の外面と上方突出部203の連結体205の下面とがはじめて接触し、把持部133の引き上げ動作と連動して連結体205が持ち上がることで、拘束バンド200が徐々に持ち上げられる。
そのまま把持部133とともに拘束バンド200を持ち上げ続けると、図7の手順3に示すように、係止突起140からストッパー202が外れる。これによって、拘束部201によるスカート部121への周方向の締付けが解除される。また、当接ツメ131が当接凸部126に接触するため、把持部133をさらに引き上げることで、キャップ本体101はタブ130の近傍付近からめくり上げられるように容器口部Bから徐々に外れ、開栓を完了する。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
なお、上述した実施形態では、スカート部が拡縮径しやすいようにスリットが形成されているものとして説明したが、スカート部の拡縮径方法はこれに限定されず、例えば、スカート部の一部を薄肉形成して柔軟性を持たせてもよく、キャップ本体を強く押し込んで容器口部に嵌合させてもよい。
また、上方突出部は、ストッパーよりも上方に形成されていることが重要であり、タブを持ち上げてからタブ本体が連結体へ接触するまでの時間差を取れるようになっていれば、どのような形状でもよい。本実施例の突出片は外方に傾斜し上方に延びる形状であるが、例えば上方にまっすぐ延びる突出片としてもよい。また、連結体についても、例えば一旦外方に張り出し、そこから互いが周方向弧状に連結される形状であっても構わない。
また、上述した実施形態では、係止突起と把持部とは接続されていないものとして説明したが、係止突起と把持部との関係はこれに限定されず、例えば、開封時に容易に破断するブリッジや薄肉壁で係止突起と把持部とを繋いでもよい。
また、上述した実施形態では、インナーリング及びアウターリングが容器口部と密着し、閉栓するものとして説明したが、容器口部との密着箇所はこれに限定されず、例えば、容器の上端面とキャップ天面との当接面を強固に密着させてもよく、スカート部のスリットが形成されていない内側面に沿ってリング状の突条を設けて容器口部の側面と強固に密着させてもよい。
また、上述した実施形態では、把持部はリング状に形成されているものとして説明したが、把持部の形状はこれに限定されず、例えば、中実の扇型に形成してもよく、フック状に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、スカート部とタブとの接続部の一部を開放したタブ展開スリットが形成されているものとして説明したが、タブ展開スリットの形成状態はこれに限定されず、例えば、タブ展開スリットがなくてもよく、タブ本体に沿ってミシン目状に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、タブ展開スリット内に薄肉に形成した弱化部を有するものとして説明したが、弱化部の形成状態はこれに限定されず、例えば、弱化部がなくてもよく、タブ展開スリット内の全面に弱化部を形成し、弱化部の下端に切欠きを設けてもよい。
また、上述した実施形態では、拘束バンドの位置決めのためにスカート部の下端にフランジが形成されているものとして説明したが、スカート部の下端の形状はこれに限定されず、例えば、フランジがなくてもよく、スカート部の外径が上端から下端に向かって徐々に大きくなるように形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、タブの当接ツメとスカート部の当接凸部とが当接し、タブの回転中心として動作するものとして説明したが、タブの回転中心の位置決め方法はこれに限定されず、例えば、当接凸部がなくてもよく、スカート部外側面上端が全周にわたって突出していてもよい。
また、上述した実施形態では、開栓時に拘束バンドのストッパーがキャップ本体の係止突起から外れ、拘束バンドがキャップから外れるものとして説明したが、開栓時の拘束バンドとキャップ本体との関係はこれに限定されず、例えば、フランジの先やタブの当接ツメの先に壁面や凸部を設け、拘束バンドの抜け落ちを防いでもよく、拘束バンドとキャップ本体とを、薄肉部で一部繋いで一体成形し、使用時に薄肉部を分離あるいは薄肉部を折り曲げて使用するように構成してもよい。
また、上述した実施形態では、タブ近傍のインナーリングに排出ベントが設けられているが、排出ベントの数や位置はこれに限定されず、例えば、複数の排出ベントを設けてもよく、アウターリングやキャップ天面の容器口部との密着面に排出ベントを設けてもよい。
100 ・・・ 打栓式樹脂キャップ
101 ・・・ キャップ本体
110 ・・・ キャップ天面
111 ・・・ インナーリング
112 ・・・ 排出ベント
113 ・・・ アウターリング
120 ・・・ スカート壁
121 ・・・ スカート部
122 ・・・ 係止リブ
123 ・・・ スリット
124 ・・・ タブ展開スリット
125 ・・・ 弱化部
126 ・・・ 当接凸部
127 ・・・ フランジ
128 ・・・ 接続基部
130 ・・・ タブ
131 ・・・ 当接ツメ
132 ・・・ タブ本体
133 ・・・ 把持部
140 ・・・ 係止突起
200 ・・・ 拘束バンド
201 ・・・ 拘束部
202 ・・・ ストッパー
203 ・・・ 上方突出部
204 ・・・ 突出片
205 ・・・ 連結体
B ・・・ 容器口部
T ・・・ 係止突条

Claims (12)

  1. キャップ天面及び前記キャップ天面の周縁から垂下するスカート壁を有し、前記スカート壁の内側面には係止リブが形成されているキャップ本体を有する打栓式樹脂キャップであって、
    前記キャップ本体とは別に独立した拘束バンドを有し、
    前記キャップ本体は、タブと、係止突起とをさらに有し、
    前記拘束バンドは、円弧状の拘束部と、ストッパーと、上方突出部とを有し、
    前記ストッパーは、前記拘束部の周方向における両端から半径方向外方に向けて形成され、
    前記上方突出部は、前記拘束部の周方向における両端から上方に向けて形成された2つの突出片と、前記2つの突出片を繋ぐ連結体とを有し、
    前記タブは、前記スカート壁の外側面に形成されたタブ本体と、前記タブ本体の下方に設けられた把持部とを有し、
    前記係止突起は、前記スカート壁の外側面に前記タブ本体と別体に設けられ、
    前記ストッパーと前記係止突起とは、嵌合可能に形成されていることを特徴とする打栓式樹脂キャップ。
  2. 前記スカート壁には、下方に開放したスリットが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の打栓式樹脂キャップ。
  3. 前記タブ本体の周囲の前記スカート壁には、前記タブ本体に隣接するタブ展開スリットが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の打栓式樹脂キャップ。
  4. 前記タブ本体は、前記タブ展開スリット内に薄肉に形成された弱化部により前記スカート壁と接続されていることを特徴とする請求項3に記載の打栓式樹脂キャップ。
  5. 前記タブ本体の上端には、上方に向けて形成された当接ツメが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の打栓式樹脂キャップ。
  6. 前記キャップ天面の下面には、リング状のインナーリングが形成され、前記インナーリングの外側面には、前記インナーリングの外側面から半径方向外方に向けて開放された凹状の排出ベントが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の打栓式樹脂キャップ。
  7. 前記連結体は、前記ストッパーよりも半径方向外方に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の打栓式樹脂キャップ。
  8. 前記係止突起と前記ストッパーとは、互いに噛み合うくさび形に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の打栓式樹脂キャップ。
  9. 前記係止突起は、前記タブ本体よりも下方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の打栓式樹脂キャップ。
  10. 前記スカート壁の下端には、半径方向外方に向けて形成されたフランジが設けられていることを特徴とする、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の打栓式樹脂キャップ。
  11. 前記キャップ本体と前記拘束バンドとは、互いに別素材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の打栓式樹脂キャップ。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の打栓式樹脂キャップと嵌合する容器であって、前記容器の口部には、外側面外方に突出した係止突条を有し、前記係止突条を前記係止リブが乗り越えた位置で打栓式樹脂キャップと嵌合することを特徴とする容器。
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