JP5411751B2 - キャップの脱着構造 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料物等の内容物を収容する容器に脱着可能に装着されたキャップの脱着構造に関する。
飲料物等の内容物を収容する容器に装着されるキャップとして、開栓の有無を確認できるものが広く用いられている。このようなキャップの脱着構造として、雄ねじ部の軸方向下側で拡径された環状のビード部を有する容器口部と、雌ねじ部が内側に形成されたキャップ本体及びこのキャップ本体にブリッジを介して連結されたタンパーエビデンスバンドを有するキャップと、を備えたものが知られている。
上記の脱着構造は、容器口部に装着された状態からの開栓操作によって、タンパーエビデンスバンドの係止部が容器口部のビード部に係止されることで、ブリッジに対し力が作用し当該ブリッジが破断され、キャップ本体とタンパーエビデンスバンドとが互いに分離されるものであり、開栓操作が行われたか否かを視認により容易に確認することができる。
この脱着構造には、開栓の後、タンパーエビデンスバンドを容器口部から取り外せる方式の構造と、取り外さずにそのまま残す方式の構造がある。このうち、タンパーエビデンスバンドを容器口部から取り外せる方式のものとして、次の特許文献1及び特許文献2に記載された構造がある。特許文献1には、タンパーエビデンスバンドにスプリットを形成することで、タンパーエビデンスバンドと本体部とが分離されるだけでなく、タンパーエビデンスバンドを容器口部から取り外せるようにした構造が記載されている。特許文献2には、タンパーエビデンスバンドの2本のスリット間にバンド部分を形成して、開栓の際にこのバンド部分を引き倒して、その両側の細い連結部を引きちぎることで、タンパーエビデンスバンドを容器口部から取り外せるようにした構造が記載されている。
一方、タンパーエビデンスバンドを容器口部に残す方式のものとして、次の特許文献3及び特許文献4に記載された構造がある。特許文献3には、容器口部のビード部の下部にサイドストッパーを形成し、開栓の際にタンパーエビデンスバンドの係止部を当該サイドストッパーに当接させて、タンパーエビデンスバンドの共回りを阻止することで、小さな回転角度でブリッジを破断させる構造が記載されている。特許文献4には、容器口部のビード部の下部に、タンパーエビデンスバンドの係止部に当接する押下部を形成し、開栓の際に当該押下部に当該係止部を押し下げさせることで、タンパーエビデンスバンドを押し下げ、小さな回転角度でブリッジを破断させる構造が記載されている。
特開昭61−21355号公報 特開2002−87452号公報 特開平9−240708号公報 国際公開第97/18139号パンフレット
しかしながら、特許文献1では、タンパーエビデンスバンドを容器口部から取り外すことはできても、開栓の後、キャップを再装着するとき、連結されたままとなっているタンパーエビデンスバンドが邪魔となって閉栓し難い。特許文献2では、タンパーエビデンスバンドを容器口部から取り外すために、バンド部分を持って連結部を引きちぎった際、比較的小さな部材である当該バンド部分がタンパーエビデンスバンドから分離される場合も起こりうる。そのため、容器とは別に分別する部材の数が多くなり、しかも小さい部材が含まれているため、効率的に分別回収できない場合がある。
特許文献3では、タンパーエビデンスバンドの回転が阻止され、特許文献4では、タンパーエビデンスバンドの回転が阻止され、さらに当該タンパーエビデンスバンドが押し下げられるが、いずれの場合においても、キャップ本体から切り離されたタンパーエビデンスバンドはビード部の下側に残ってしまい、当該タンパーエビデンスバンドを容器口部から取り外し難いという問題がある。
そこで本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、キャップを再装着するときにタンパーエビデンスバンドが邪魔にならず、それと共にタンパーエビデンスバンドを容器口部から簡単に取り外すことができ、かつ当該タンパーエビデンスバンドを分別回収し易いキャップの脱着構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、次の技術的手段を講じた。
即ち、本発明のキャップの脱着構造は、容器の容器口部と、この容器口部に脱着可能に装着されたキャップとを備えるキャップの脱着構造であって、前記容器口部は、容器ねじ部の軸方向下側で拡径された環状のビード部を有し、前記キャップは、前記容器ねじ部に螺合するキャップねじ部が内側に設けられたキャップ本体と、このキャップ本体の端縁に破断可能なブリッジを介して連結され、前記容器口部のビード部に係止する係止部が内側に設けられたタンパーエビデンスバンドとを有し、前記キャップが前記容器口部に装着された状態からの開栓操作によって前記係止部が前記ビード部に係止されて前記ブリッジが破断され、前記キャップ本体と前記タンパーエビデンスバンドとが互いに分離されるキャップの脱着構造において、前記タンパーエビデンスバンドの係止部は、周方向に向かって連続状に形成されていると共に内方へ突出する複数の内突部を有しており、前記容器口部のビード部には、開栓操作の際に前記複数の内突部のうち少なくとも1つの内突部が当接することによって、前記係止部の係止を一部解除させ、前記タンパーエビデンスバンドの一部分を前記ビード部の軸方向上側へ誘導する誘導部が設けられていることを特徴とするものである。
上記本発明のキャップの脱着構造によれば、開栓操作の際に、容器口部のビード部に設けられた誘導部に、内突部が当接することによって、係止部の係止が一部解除され、タンパーエビデンスバンドの一部分が当該ビード部の軸方向上側へ誘導されるため、当該タンパーエビデンスバンドを容器口部から簡単に取り外すことができる。タンパーエビデンスバンドは、解除される部分以外の係止部の係止により、キャップ本体から切り離されるので、キャップを再装着するとき、タンパーエビデンスバンドが邪魔とならず閉栓し易い。さらに、キャップ本体から切り離されたタンパーエビデンスバンドは一体となっているので、当該タンパーエビデンスバンドを分別回収し易い。
前記誘導部として、多様な構成を採用することができ、例えば、前記ビード部における前記係止部が係止される係止面から軸方向下側へ向かって突出する突起部材よりなるものが挙げられる。誘導部をこのような突起部材よりなるものとすることで、当該誘導部を容器口部と一体的に形成することができる。
前記突起部材は、周方向に沿って形成された突起体と、閉栓操作の際に当該突起体を前記係止部の内突部に乗り越えさせる案内部とを有することが好ましい。突起部材に案内部を設けることで、閉栓の際に係止部の内突部が突起体を容易に乗り越えることができ、スムーズな閉栓操作が可能となる。
前記案内部は、内側から外側に向かうに従って閉栓方向へ傾斜する傾斜面を有していることが好ましい。この場合、閉栓操作の際に、突起部材まできた係止部の内突部は、傾斜面に沿って当該突起体に乗り上げ、当該突起部材を乗り越えることができる。
前記突起体における前記内突部が当接する側の端部は、周方向に対して略直交する平面状に形成されていることが好ましい。この場合、開栓方向へ向かう内突部は周方向に対して略直交する平面に当接するため、タンパーエビデンスバンドの一部分を軸方向上側へ効果的に誘導できる。
前記突起体の周方向寸法が、前記内突部の周方向寸法よりも小さいことが好ましい。この場合、複数の内突部が突起体に連続して乗り上がり続けることがなく、キャップのすっぽ抜けを防止できる。
前記突起部材を、周方向小範囲に複数設けることで、前記タンパーエビデンスバンドの一部分を前記ビード部の軸方向上側へ誘導するようにしてもよい。この場合、タンパーエビデンスバンドの一部分をビード部の軸方向上側へ確実に誘導することができる。
前記タンパーエビデンスバンドの係止部として、例えば、当該係止部の内突部が内方へ向けて断面くの字状に折り込まれるように形成されて、周方向に連続した蛇腹状に構成されているものが挙げられる。
上記の通り、本発明によれば、開栓操作によって、係止部の係止が一部解除され、タンパーエビデンスバンドの一部分がビード部の軸方向上側へ誘導されるため、タンパーエビデンスバンドを容器口部から簡単に取り外すことができ、かつ当該タンパーエビデンスバンドを分別回収し易く、キャップを再装着するときタンパーエビデンスバンドが邪魔とならない。
本発明の一実施形態に係るキャップの脱着構造を示す断面図であり、破断線で残されている部分はキャップの一部分側面図である。 キャップの断面図である。 容器口部の側面図である。 図3のA−A線断面図である。 突起部材とその近傍部分を斜め下側から見た斜視図である。 開栓操作を行っている際の主要部面図と、内突部の移動する方向を説明する矢視Cからみた説明図である。 図6に示す状態から、さらに開栓操作を進めた状態での主要部断面図である。 タンパーエビデンスバンドの一部分がビード部の軸方向上側へ誘導された状態を示す側面図である。 誘導部の他の実施形態を示す図3のA−A線に対応する断面図である。 係止部の他の実施形態を示す図2のB−B線に対応する断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るキャップの脱着構造1を示しており、キャップ2を容器30の容器口部31に装着した状態の断面図である。図2は、キャップ2の断面図であり、図3は、容器口部31の側面図である。なお、以下の説明において、図1紙面上下を単に上下といい、キャップ2の径方向内側を単に内側といい、径方向外側を単に外側という。
キャップ2は、コンプレッション成形又はインジェクション成形によって、ポリプロピレンで一体的に成形されたものであり、上部に位置する天板3と、この天板3の外周縁から下方へ向かって延びる側壁部4と、この側壁部4の下端縁に連結されたタンパーエビデンスバンド5とを備えている。なお、キャップ2を形成する素材は、特に限定されるものではなく、本実施形態で用いたポリプロピレンの他、ポリエチレン、ポリ乳酸等が好適に用いられる。天板3及び側壁部4によってキャップ本体15が構成されており、このうち天板3は、所要寸法を有する円盤状に形成され、当該天板3の内側には、容器30を密封するためのパッキン20が設けられている。パッキン20は天板3の下面3aに沿う円盤状の板状部21と、この板状部21の外周部21aから下方へ折れ曲がる環状のサイドシール部22と、板状部21の下面21bから下方へ向かって延びる円筒状の中足部23とを有している。サイドシール部22は、容器口部31の上端部31aとキャップ2の側壁部4との間に入り込み、中足部23は、容器口部31の上端部31aの内面nへ密着している。これらによる多重のシール構造が、容器口部31を良好にシールすることで、容器30の内部の気密性が高く維持される。
キャップ本体15のうちの側壁部4は、所要寸法を有する円筒状に形成されたものであり、その内周面4aには、雌ねじ部6が形成されている。なお、雌ねじ部6は、周方向に所定間隔をおいて連続状に設けられた複数の突状部6Aで構成されており、上下方向へ液状物が通れるようになっている。側壁部4の外周面4bには、上下方向に延びるローレット溝7が形成されている。
側壁部4とタンパーエビデンスバンド5との境目部分には、複数のブリッジ8が周方向に沿って所定間隔をおいて形成されている。これらのブリッジ8は、キャップ本体15とタンパーエビデンスバンド5とを互いに連結しており、所定の力で引っ張られると破断するようになっている。タンパーエビデンスバンド5は、下方へ向かうに従って若干拡径する筒状に形成されている。タンパーエビデンスバンド5の内側には係止部9が位置されており、この係止部9は、当該タンパーエビデンスバンド5の下端部5aから内側斜め上方へ折り返されるようにして延びている。
係止部9は、所要厚みで周方向に連続するように形成されており、急な角度で内側斜め上方へ延びている壁面部10と、この壁面部10から内方へ向けて断面くの字状に折り込まれるようにして形成された内突部11とで構成されている。内突部11は、2つの三角片11aからなり、2つの三角片11a同士が互いに合わさる稜線部分11bが係止部9のうち最も内側へ傾くように構成されている。上記稜線部分11bと、各三角片11aと壁面部10の境界線部分11cとが、内突部11の下端11dで交わることで、下方に向かうに従って窄まる逆三角錐状の空間12が形成されている。このように構成された係止部9は、全体として周方向に連続した蛇腹状で、内方、外方及び下方へ弾性変形可能となっている。
キャップ2が装着された容器口部31は、上端から下端まで略同径に形成された円筒状の本体部32と、この本体部32の外周面に形成された雄ねじ部33と、この雄ねじ部33の下側で拡径された環状のビード部34と、このビード部34の下側で当該ビード部34よりも大きく拡径されたサポートリング(ネックリング)35とを備えている。ビード部34は、下側に位置するビード体36と、このビード体36の上側に位置し、上方に向かうに従って縮径する縮径部分37とからなる。ビード体36の環状の下面は、キャップ2の係止部9の上端9aが係止する係止面36aとなっている。同係止部9は、キャップ2が容器口部31に装着された状態でビード部34の略下側へ位置され、開栓操作によって当該係止部9の上端9aがビード体36の係止面36aへ係止される(図1参照)。
図4は、図3のA−A線断面図である。ビード体36の係止面36aには、タンパーエビデンスバンド5の一部分5bをビード部34の軸方向上側へ誘導する誘導部40が設けられている。この誘導部40は、係止面36aから軸方向下側へ向かって突出する1つの突起部材41よりなる。図5は、突起部材41とその近傍部分を斜め下側から見た斜視図である。なお、突起部材41に関する以下の説明において、突起部材41の図5に示す右側を右側といい、その反対側を左側という。
突起部材41は、容器口部31の外周面31bにおいてビード部34と一体的に成形されたものであり、周方向に沿って形成された突起体42と、この突起体42の右側に当該突起体42と一体に形成された案内部43とで構成されている。突起体42は、直方体をなしており、当該突起体42の左側の端面42aは、周方向に対して略直交する平面状に形成されている。なお、突起体42の周方向寸法s1は、係止部9の内突部11の周方向寸法d(図2参照)よりも小さい1.6〜3.3mmが好ましく、軸方向寸法s2は、1.0〜1.6mmが好ましく、径方向寸法s3は、1.0mm以上が好ましい。
案内部43は、横断面三角状に形成されており、内側から外側に向かうに従って左側方向(閉栓方向)へ傾斜する平面状の傾斜面44を有している。なお、案内部43の傾斜面44の長手方向寸法n1は、1.6mm以上が好ましく、軸方向寸法は、突起体42の軸方向寸法s2と同じであり、傾斜面の傾斜角度θは、40°以下が好ましい。
次に、閉栓操作によってキャップ2が容器口部31に装着されるときと、開栓操作によってキャップ本体15がタンパーエビデンスバンド5から切り離され、容器口部31から取り外されるときの各部の働きについて説明する。
(閉栓操作)
キャップ2が閉栓方向に回されると、双方のねじ部6、33によって当該キャップ2が沈み込んでいき、それと共に係止部9がその下側から上側へと弾性的に変形しながら容器口部31の雄ねじ部33及びビード部34を乗り越える。係止部9がビード部34を乗り越える際には、当該係止部9は当該ビード部34の縮径部分37に案内されて、当該ビード部34をスムーズに乗り越える。係止部9は、ビード部34を乗り越えた段階で弾性的に元の形状に復帰する。キャップ2が閉栓方向にさらに回され、係止部9がビード部34の下側に嵌り込んでいくとき、係止部9の内突部11が突起部材41に周方向から当接される。その際、内突部11は、案内部43の傾斜面44に沿って閉栓方向へ案内され、突起体42を乗り越える。これにより、閉栓操作をスムーズに行うことができる。そして、キャップ2が閉栓方向にさらに回され、双方のねじ部6、33が互いに螺合されると、キャップ2の装着が完了する。
(開栓操作)
図6は、開栓操作を行っている際の主要部面図と、内突部11の移動する方向を説明する矢視Cからみた説明図であり、図7は、図6に示す状態から、さらに開栓操作を進めた状態での主要部断面図であり、図8は、タンパーエビデンスバンド5の一部分5bがビード部34の上側へ誘導された状態を示す側面図である。キャップ2が開栓方向に回され始めると、当該キャップ2が上方へ上がり始め、係止部9に設けられた複数の内突部11のうち突起部材41の近傍に位置する内突部11Eが、周方向から突起部材41の突起体42に当接する。その内突部11Eの傾斜した三角片11aが、突起体42の端面42aに当接すると、キャップ2が上方へ上げられる力によって、当該内突部11Eが突起体42に乗り上がり、当該内突部11Eが係止面36aから外れ始める(図6参照)。その際、内突部11Eが移動する方向は、容器口部31に対してキャップ本体15が進む方向と同じ斜め方向Nである。さらに、キャップ2が開栓方向に回されていくと、その内突部11Eが、突起体42の外周面42bに乗り上がり(図7の内突部11Eの想像線参照)、続いて、ビード体36の外周面36bにまで乗り上がる(図7参照)。外周面36bまで乗り上がった内突部11Eはさらに上方へ上がり、開栓終了時までにはビード部34を超えたところまで引き上げられる。
突起部材41の近傍に位置する内突部11Eが上記のような挙動をとることで、当該内突部11Eに続いて突起部材41に近づく他の1個〜数個の内突部11が、当該突起部材41に当接してビード体36の外周面36bに乗り上がり、ビード部34を超えたところまで引き上げられるか、或いは当該突起部材41に殆ど当接せずに上記内突部11Eと一緒にビード部34を超えたところまで引き上げられる。その結果、環状の係止部9の係止が一部解除され、タンパーエビデンスバンド5における係止が解除された一部分5bが、キャップ本体15と一緒に上方へ引き上げられて、ビード部34の上側へ誘導される(図8参照)。特に、内突部11Eが当接する突起体42の端面42aは、周方向に対して略直交する平面状に形成されているため、タンパーエビデンスバンド5の一部分5bを軸方向上側へ効果的に誘導できる。一方、複数の内突部11のうち、開栓操作の開始時点で突起部材41から遠ざかる内突部11や、開栓操作が完了するまで突起部材41の近くまでこない内突部11は、ビード部34に当接されたままとなり、それら内突部11に対応する係止部9の係止は解除されない。
係止が解除されない複数の内突部11に対応する複数のブリッジ8には、引張力が作用し、当該複数のブリッジ8は、開栓操作と共に破断される。また、係止が解除される複数の内突部11のうち、開栓操作が開始されても直ぐには係止面34aから外れない内突部11に対応する複数のブリッジ8にも、引張力が作用し、それらのブリッジ8は破断する。なお、突起体42の周方向寸法s1が内突部11の周方向寸法dよりも小さいため、複数の内突部11が突起体42に連続して乗り上がり続けることがない。これにより、キャップ2のすっぽ抜けを防止できる。図6及び図7で図示した内突部11Eに対応するブリッジ8は、破断されないか、或いはキャップ2を回す際に引っ張られることによって破断される。破断されないブリッジ8の数は、手で簡単にちぎり取れる範囲の数であり、1個〜数個である。このようにして、キャップ本体15が容器口部31から脱着され、開栓操作が完了する。
以上、説明したように、開栓操作が行われると誘導部40である突起部材41によって、係止部9の係止が一部解除させられ、タンパーエビデンスバンド5の一部分5bがビード部54の上側へ誘導される。キャップ本体15とタンパーエビデンスバンド5とを連結する複数のブリッジ8に関しては、全てのブリッジ8が破断されるか、或いは手で簡単にちぎり取れる範囲の数のブリッジ8が残る。タンパーエビデンスバンド5は、キャップ本体15に付いて脱着されるか、或いはキャップ本体15から切り離されて容器口部31に残る。タンパーエビデンスバンド5がキャップ本体15に付いて脱着される場合、使用者は、キャップ本体15からタンパーエビデンスバンド5を手で引きちぎればよい。タンパーエビデンスバンド5が、キャップ本体15から切り離されて容器口部31に残る場合、使用者は、タンパーエビデンスバンド5を掴んで容器口部31から取り外せばよい。
誘導部40である突起部材41は、本実施形態ではビード体36の係止面36aの周上に1つだけ設けられたが、タンパーエビデンスバンド5の一部分5bをビード部34の上側へ誘導可能な周方向小範囲に複数設けられているようにしてもよい。具体的には、図9に示す他の実施形態が挙げられる。この実施形態では、ビード体36の係止面36aに、互いに隣接する突起部材45が2つ設けられている。このような構成とすることで、これらの突起部材45へ来る内突部11が確実に係止面36aから外され、タンパーエビデンスバンド5の一部分5bをビード部34の上側へ確実に誘導することができる。
突起部材41を複数設ける場合、タンパーエビデンスバンド5の一部分5bを誘導可能な周方向小範囲に設けることが重要である。仮に、突起部材41がビード体36の係止面36aの周上に30°間隔で12個、60°間隔で6個、90°間隔で4個等のように分散して設けられていれば、係止部の内突部は係止面からは外れず、従って、タンパーエビデンスバンドは、上方へは誘導されない。本発明のように、突起部材41が1つ、或いは周方向小範囲に複数設けられていれば、タンパーエビデンスバンド5が斜めに引き上げられて脱着され得るが、突起部材が上記のように分散して複数設けられていれば、タンパーエビデンスバンドは水平を保ったまま上昇しようとするため、複数の内突部が係止面から外れず、結果としてタンパーエビデンスバンドはビード部を超えることはできない。
上記本実施形態のキャップ2の脱着構造によれば、開栓操作の際に、容器口部31のビード部34に設けられた誘導部40に内突部11が当接することによって、係止部9の係止が一部解除され、タンパーエビデンスバンド5の一部分5bが当該ビード部34の上側へ誘導されるため、当該タンパーエビデンスバンド5を簡単に取り外すことができる。タンパーエビデンスバンド5は、解除される部分以外の係止部9の係止により、キャップ本体15から切り離されるか、手で引きちぎられるので、キャップ2を再装着するとき、タンパーエビデンスバンド5が邪魔とならず閉栓し易くすることができる。さらに、キャップ本体15から切り離されたタンパーエビデンスバンド5は一体となっているので、当該タンパーエビデンスバンド5を分別回収し易い。
上記で開示した本実施形態のキャップの脱着構造は、本発明に係るキャップの脱着構造の一例を示したものであり、当該脱着構造に適用されるキャップ及び容器はどのようなものでもよい。突起体の各部の寸法、案内部の各部の寸法、傾斜角度、傾斜面の形状、係止部の形状、寸法、その他の部位の形状、寸法等は、上述した効果を奏しうるものであれば限定されるものではない。例えば、本実施形態では、突起部材の案内部の傾斜面を平面状としているが、当該傾斜面を湾曲状としてもよい。係止部の別の形態として、図10(a)及び図10(b)に示すものが挙げられる。図10(a)に示す係止部60の内突部61は、壁面部62に直交する両側の側縁63、及びこれら側縁63を繋ぐ前縁64により平面視長方形状に屈曲させて形成されたものである。図10(b)に示す係止部70の内突部71は、壁面部72に直交する側縁73、及びこの側縁73から壁面部72に繋がる傾斜縁74により平面視三角形状に屈曲させて形成されたものである。本発明に係るキャップの脱着構造は、このような係止部60、70の形状にも適用することが可能である。なお、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内の全ての変更が含まれる。
1 キャップの脱着構造
2 キャップ
3 天板
4 側壁部
5 タンパーエビデンスバンド
5b タンパーエビデンスバンドの一部分
8 ブリッジ
9 係止部
10 壁面部
11 内突部
11E 近傍の内突部
15 キャップ本体
30 容器
31 容器口部
34 ビード部
36 ビード体
36a 係止面
40 誘導部
41 突起部材
42 突起体
43 案内部
44 傾斜面
45 突起部材
60 係止部
70 係止部

Claims (8)

  1. 容器の容器口部と、この容器口部に脱着可能に装着されたキャップとを備えるキャップの脱着構造であって、
    前記容器口部は、容器ねじ部の軸方向下側で拡径された環状のビード部を有し、
    前記キャップは、前記容器ねじ部に螺合するキャップねじ部が内側に設けられたキャップ本体と、このキャップ本体の端縁に破断可能なブリッジを介して連結され、前記容器口部のビード部に係止する係止部が内側に設けられたタンパーエビデンスバンドとを有し、
    前記キャップが前記容器口部に装着された状態からの開栓操作によって、前記係止部が前記ビード部に係止されて前記ブリッジが破断され、前記キャップ本体と前記タンパーエビデンスバンドとが互いに分離されるキャップの脱着構造において、
    前記タンパーエビデンスバンドの係止部は、周方向に向かって連続状に形成されていると共に内方へ突出する複数の内突部を有しており、
    前記容器口部のビード部には、開栓操作の際に前記複数の内突部のうち少なくとも1つの内突部が当接することによって、前記係止部の係止を一部解除させ、前記タンパーエビデンスバンドの一部分を前記ビード部の軸方向上側へ誘導する誘導部が設けられていることを特徴とするキャップの脱着構造。
  2. 前記誘導部は、前記ビード部における前記係止部が係止される係止面から軸方向下側へ向かって突出する突起部材よりなることを特徴とする請求項1に記載のキャップの脱着構造。
  3. 前記突起部材は、周方向に沿って形成された突起体と、閉栓操作の際に当該突起体を前記係止部の内突部に乗り越えさせる案内部と、を有することを特徴とする請求項2に記載のキャップの脱着構造。
  4. 前記案内部は、内側から外側に向かうに従って閉栓方向へ傾斜する傾斜面を有していることを特徴とする請求項3に記載のキャップの脱着構造。
  5. 前記突起体における前記内突部が当接する側の端部は、周方向に対して略直交する平面状に形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のキャップの脱着構造。
  6. 前記突起体の周方向寸法が、前記係止部の内突部の周方向寸法よりも小さいことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のキャップの脱着構造。
  7. 前記突起部材は、前記タンパーエビデンスバンドの一部分を前記ビード部の軸方向上側へ誘導可能な周方向小範囲に複数設けられていることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載のキャップの着脱構造。
  8. 前記係止部の内突部が内方へ向けて断面くの字状に折り込まれるように形成されて、当該係止部が周方向に連続した蛇腹状に構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のキャップの脱着構造。
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