JP6632889B2 - 打栓式樹脂キャップ - Google Patents

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本発明は、瓶やペットボトル等の容器の口部に載せ、下方に押圧することによって口部に装着される、打栓式樹脂キャップに関する。
従来、瓶等の容器の口部に装着するキャップとして、指をかけられるリング状の把持部を有した樹脂製のタブが設けられている金属製キャップが公知である。この金属製キャップには、側面から天面にかけてスコアが設けられており、開栓時に把持部に指をかけてタブを引き上げることで、スコアに沿って金属製キャップの一部を裂き、さらにタブを引き上げることで、金属製キャップは容器の口部から外れ、開栓を完了する。容器の中身が炭酸飲料等の場合は、金属製キャップの一部を裂いた際に、金属製キャップが容器の口部から外れることなく安全に内圧開放される。
ところが、金属製キャップでは、開栓時に引き裂いた金属片で指等を切ってしまう虞があった。また、廃棄時に金属製キャップと樹脂製のタブを分別する手間がかかることから、近年では、金属製キャップに代えて、樹脂を用いた打栓式樹脂キャップも出願されている。
例えば、特許文献1等で公知の打栓式樹脂キャップは、キャップ天面と、キャップ天面の周縁から垂下するスカート壁とを有し、スカート壁の内側面には係止リブが形成されており、スカート壁に、破断可能部を介して設けられた環状の拘束バンドとタブとをさらに有し、スカート壁の外側面の、タブ本体の周方向両端の近傍には、易破断部が設けられている。
タブは、指等をかけるための把持部と、スカート壁の外側面から半径方向外方に向けて形成されたタブ本体とを有している。
打栓式樹脂キャップを容器の口部に載せ、キャップ天面を押下すると、容器の口部の上面とキャップ天面の下方側とが当接し、容器の口部の外側面に係止リブが密着する。その後、さらに拘束バンドを下方に移動することで、破断可能部が破断され、拘束バンドによってスカート壁の周囲を締め、容器の閉栓を完了する。
また、容器の開栓は、タブの把持部に指をかけて上方へ持ち上げることで、スカート壁の易破断部を引き裂きながら拘束バンドを上方へ持ち上げる。さらに把持部を上方へ持ち上げることで、打栓式樹脂キャップの締付けが解除され、タブ側からめくり上げられるように打栓式樹脂キャップが容器の口部から外れ、容器の開栓を完了する。
特開2012−201399号公報
ところが、特許文献1の打栓式樹脂キャップでは、容器の開栓時に、タブの把持部に指をかけて上方へ持ち上げることでスカート壁の易破断部を引き裂きながら拘束バンドを上方へ持ち上げるため、容器内が炭酸飲料等によって加圧されている場合、拘束バンドによる打栓式樹脂キャップの締付けの解除が内圧開放の前又は同時に行われ、容器内圧によって打栓式樹脂キャップが不意に容器の口部から外れる虞や、瞬間的に内圧が開放されることによって内容液が容器外へ飛散し、周囲を汚染する虞がある。
また、リング状の拘束バンドが強固にスカート壁を締付けており、締付けの解除を行う際に強く把持部を持ち上げる必要があるため、力を入れ過ぎてしまった場合、拘束バンドが外れた瞬間に勢い余って手元から打栓式樹脂キャップや容器を手放してしまう虞がある。
また、容器の閉栓時に拘束バンドとスカート壁とを繋ぐ破断可能部が破断され、拘束バンドが独立した部品となるため、容器開栓時に拘束バンドが意図せず外れて廃棄すべき部品の個数が増える虞がある。
本発明は、これらの問題点を解決するものであり、容器を十分に密閉できるとともに、過剰な力をかけることなく開栓可能で、開栓時に容器内圧によって不意に容器の口部から外れたり、内容液が容器外へ飛散することがなく、内圧を開放した後にキャップを容器口部から安全に取り外すことができ、廃棄時の手間を増やすことがない打栓式樹脂キャップを提供することを目的とするものである。
本発明の打栓式樹脂キャップは、キャップ天面と、前記キャップ天面の周縁から垂下するスカート壁とを有し、前記スカート壁の内側面には係止リブが形成されている打栓式樹脂キャップであって、タブと、係止突起と、前記スカート壁に薄肉部を介して設けられた拘束バンドとをさらに有し、前記拘束バンドは、円弧状の拘束部と、ストッパーと、上方突出部とを有し、前記ストッパーは、前記拘束部の周方向における両端から半径方向外方に向けて形成され、前記上方突出部は、前記拘束部の周方向における両端から上方に向けて形成された2つの突出片と、前記2つの突出片を繋ぐ連結体とを有し、前記タブは、前記スカート壁の外側面に形成されたタブ本体と、前記タブ本体の下方に設けられた把持部とを有し、前記係止突起は、前記スカート壁の外側面に前記タブ本体と別体に設けられ、前記ストッパーと前記係止突起とを嵌合することにより、前記課題を解決するものである。
請求項1に係る打栓式樹脂キャップによれば、拘束バンドは薄肉部を介してスカート壁に設けられている。これにより、開栓時に拘束バンドをスカート壁から外しても、拘束バンドがスカート壁からはずれることがなく、廃棄時の手間を増やすことがない。
また、円弧状の拘束部の周方向における両端にストッパーが形成されており、ストッパーと係止突起とが嵌合することで拘束バンドがスカート壁を締付ける。これにより、拘束部の長さを短くしてスカート壁への締付け力を強くし、容器を十分に密閉できる。
また、拘束部の長さを短くしても、ストッパーと係止突起とが嵌合する前であればスカート壁に干渉することなく上下移動できる。
また、拘束バンドは、拘束部と上方突出部によってリング状に形成されているため、拘束部の周方向における両端の位置関係のずれや、拘束部の開き具合が極端に大きくなることはない。これにより、ストッパーと係止突起との嵌合作業を容易に行うことができる。
また、タブ本体と係止突起とが分離され別体としてスカート壁にそれぞれ形成されており、さらにタブ本体が連結体にすぐに接触しないように上方に上方突出部が設けられているので、タブが持ち上げられることで打栓式樹脂キャップと容器の口部とのシール面の一部を歪ませて隙間を形成した後に、タブ本体が上方突出部の連結体に下方から接触し、拘束バンドを持ち上げることとなる。これによって、容器の内圧開放を行った後に拘束バンドによるスカート壁の締付けを解除するため、過剰な力をかけることなく開栓可能となるとともに、開栓時に容器内圧によって不意に容器の口部から外れたり、内容液が容器外へ飛散することがない。
請求項2に記載の構成によれば、スカート壁には、下方に開放したスリットが設けられているため、容器の口部へ打栓式樹脂キャップを嵌合させる際には、スカート壁が拡径し、係止リブを逃がして容易に嵌合できるとともに、拘束バンドでスカート壁をきつく締付けて縮径させても、スリットの間隔が縮径分を吸収するため、スカート壁が歪むことなく容器の口部へ密着でき、さらに容器を十分に密閉できる。
請求項3に記載の構成によれば、タブ本体の周囲のスカート壁には、タブ本体に隣接するタブ展開スリットが設けられているため、タブを持ち上げる動作を行う際に、タブ近傍のスカート壁や係止突起には変形が伝わることがなくタブが別体として作用することができ、容器内圧を開放する前に不意にキャップが容器の口部から外れたりせず、さらに容易に開栓可能となる。
請求項4に記載の構成によれば、タブ展開スリット内に薄肉に形成された弱化部が設けられているため、開栓時以外のタブの移動や変形を防止できるとともに、タブを持ち上げる動作に伴い弱化部が破断することで、スカート壁に密着している拘束バンドや係止突起に負荷がかからず、容易な開栓を阻害することがない。
請求項5に記載の構成によれば、タブ本体の上端に、上方に向けて形成された当接ツメが設けられているため、タブを持ち上げた際、当接ツメがスカート壁上端部と当接する。これにより、タブの動きが、確実にスカート壁上端部を中心とした回転動作となり、拘束バンドの持ち上げや、打栓式樹脂キャップの開栓を確実に行うことができる。
請求項6に記載の構成によれば、キャップ天面の下面には、リング状のインナーリングが形成され、インナーリングの外側面には、インナーリングの外側面から半径方向外方に向けて開放された凹状の排出ベントが設けられているため、タブを持ち上げた際に、タブ近傍の打栓式樹脂キャップと容器口部との密着力が弱くなった箇所と排出ベントを流路とし、容器内部の内圧を迅速に大気開放することができる。
請求項7に記載の構成によれば、連結体が、ストッパーよりも半径方向外方に形成されているため、タブを持ち上げてから連結体へ接触するまでの時間差を調整できる。また、キャップ天面の上方に連結体が干渉しないため、キャップ天面への印刷作業を阻害することがない。
請求項8に記載の構成によれば、係止突起とストッパーとは、互いに噛み合うくさび形に形成されているため、係止突起とストッパーとを嵌合し、拘束バンドでスカート壁を締付ける際、スカート壁側から拘束バンドを広げる方向へ反発する力を受けた場合においても、係止突起とストッパーとの嵌合は緩むことがなく、拘束バンドの十分な締付け力を維持することができる。
請求項9に記載の構成によれば、係止突起は、タブ本体よりも下方に設けられているため、タブ本体が係止突起とストッパーとの嵌合に干渉することを防ぐとともに、2つの係止突起をタブ本体の下方を通り一体に形成することができるため、係止突起とストッパーとが嵌合している際にスカート壁側から受ける拘束バンドを広げる方向への反発力に対して、より強固に拘束バンドの十分な締付け力を維持することができる。
請求項10に記載の構成によれば、容器の口部には、外側面外方に突出した係止突条を有しており、係止突条を係止リブが乗り越えた位置で打栓式樹脂キャップと容器の口部とを嵌合するため、容器内圧力が高い場合においても、拘束バンドによってスカート壁が締付けられており、打栓式樹脂キャップが外れる方向へ力が発生しても、係止リブが係止突条を乗り越えるようなスカート壁の拡径を防ぐことができる。
このことで、十分に密閉できるとともに、過剰な力をかけることなく開栓可能で、開栓時に内圧によって不意に打栓式樹脂キャップが容器口部から外れたり、内容液が飛散することがなく、廃棄時の手間を増やすことがない。
本発明の第1実施形態に係る打栓式樹脂キャップの斜視図。 本発明の第1実施形態に係る打栓式樹脂キャップの断面図。 本発明の第1実施形態に係る打栓式樹脂キャップの閉栓手順。 本発明の第1実施形態に係る打栓式樹脂キャップの開栓手順。 本発明の第2実施形態の打栓式樹脂キャップの斜視図。 本発明の第2実施形態の打栓式樹脂キャップの下面図。 本発明の第2実施形態の打栓式樹脂キャップの正面図。
以下に、本発明の第1実施形態に係る打栓式樹脂キャップ100について、図面に基いて説明する。
打栓式樹脂キャップ100は、瓶やペットボトル等の容器口部Bに載せ、下方に強く押圧することで容器口部Bに装着し、容器を閉栓するものであり、図1及び図2に示すように、キャップ天面110と、キャップ天面110の周縁から垂下するスカート壁120と、スカート壁120に薄肉部として形成された薄肉反転壁150を介して設けられた拘束バンド130と、スカート壁120の外側面の一部に形成されたタブ140とを備えている。
キャップ天面110には、図2の拡大図に示すように、インナーリング111と、アウターリング113とを有し、インナーリング111の外側面における、タブ140近傍付近には、軸方向に延びる凹溝状の排出ベント112が設けられている。
スカート壁120には、図1及び図2に示すように、スカート部121と、スカート部121の内側面下端に形成された係止リブ122と、スカート部121の周上に配置され、下方に開放したスリット123と、スカート部121とタブ140との接続部の一部を開放したタブ展開スリット124と、タブ展開スリット124内に薄肉に形成された弱化部125と、薄肉反転壁150が接続されたスカート部121の外側面の上端から下端にかけて形成された外側面凹部126とが設けられている。
拘束バンド130には、円弧状に形成された拘束部131と、拘束部131の両端の半径方向外方に形成された1対のストッパー132と、ストッパー132の上部から上方に形成された上方突出部133と、薄肉反転壁150が接続された拘束部131の内側面の上端から下端にかけて形成された内側面凹部136とが設けられており、上方突出部133は、ストッパー132の上部から上方へ連続的に延びる1対の突出片134と、1対の突出片134を繋ぐ連結体135とで構成されている。本実施例の連結体135は、各々の突出片134の上端から一旦外方に張り出し、そこから互いが周方向弧状に連結される形状となっている。
タブ140には、接続基部127及び弱化部125を介してスカート部121と接続され、下方に延びるタブ本体142と、タブ本体142の上部から上方に突出形成された当接ツメ141と、タブ本体142の下部から下方にリング状に形成された把持部143とが設けられている。タブ本体142の内側面には、係止リブ122と同様の凸部が形成され、外側面には凹部が形成されている。
また、スカート部121の外側面下部の、タブ140の周方向両側方には、1対の係止突起151が配置され、係止突起151の下部と把持部143の上部とは、ブリッジ152を介して接続されている。
本実施例の係止突起151は、スカート部121の外側面から一旦外方に延び、タブ140から遠ざかる方向に周方向弧状に延びた形状となっており、その先端部にはストッパー132と互いに噛み合うくさび形状の凹部が形成されている。
また、タブ本体142はタブ展開スリット124によって、係止突起151とは分離され直接的に接続されていないため、別体として独立に作用することが出来る。
次に、本実施形態における打栓式樹脂キャップ100による、容器口部Bの閉栓及び開栓の手順について説明する。なお、閉栓及び開栓する容器は、容器口部Bのみを図示する。
まず、閉栓手順を説明する。図3の手順1に示すように、打栓式樹脂キャップ100を容器口部Bの直上に配置し、キャップ天面110を上から押し込むと、容器口部Bに打栓式樹脂キャップが被さる。さらに打栓式樹脂キャップ100を押し込むと、容器口部Bの外側面にリング状に設けられた係止突条Tを係止リブ122が乗り越え、打栓式樹脂キャップ100は容器口部Bに深く嵌合される。このとき、インナーリング111は容器口部Bの内側面と密着し、アウターリング113は容器口部Bの外側面と密着する。
なお、スリット123が設けられていることで、スカート部121が拡径しやすくなり、係止リブ122が係止突条Tを乗り越えやすくなるため、打栓式樹脂キャップ100を容器口部Bに嵌合させる力を低く抑えることができる。
次に、図3の手順2に示すように、打栓式樹脂キャップ100の拘束バンド130を下方へ押し下げると、拘束バンド130はスカート部121の外周に沿って移動する。このとき、薄肉反転壁150は、拘束バンド130の動きと連動して折り畳まれ、スカート部121の外側面と拘束部131の内側面との間に挟まれる。さらに拘束バンド130を押し込み、ストッパー132を係止突起151と嵌合させることで、拘束部131はスカート部121の外側面を締付けるように固定される。これによって、係止リブ122は容器口部Bを強く締付けるため、打栓式樹脂キャップ100が容器口部Bから外れにくくなるとともに、アウターリング113と容器口部Bとの密着力を強固にできる。
なお、スリット123が設けられていることにより、スカート部121が縮径しやすく、1対の係止突起151間の距離や拘束部131の周方向長さを短くしてもストッパー132と係止突起151とが嵌合でき、拘束部131のスカート部121への締付け力をさらに強くできるため、打栓式樹脂キャップ100が容器口部Bから一層外れにくくなるとともに、アウターリング113と容器口部Bとの密着力をさらに強固にできる。
また、スカート部121の外側面凹部126と、拘束部131の内側面凹部136とによって形成された空間が、折り畳まれた薄肉反転壁150の増加した厚みを吸収するため、拘束部131は打栓式樹脂キャップ100の外側面と面接触し、均等にスカート部121に締付け力を与えることができる。
以上の手順により、打栓式樹脂キャップ100は、容器口部Bへ強固に嵌合するとともに、高い密閉力を維持した状態で閉栓を完了する。
次に、開栓手順を説明する。図4の手順1に示すように、把持部143を上方へ引き上げることで、ブリッジ152を破断し、係止突起151と把持部143との接続を解除する。さらに、弱化部125を引き裂き、タブ140を把持部143の引き上げ動作に合わせてタブ140とキャップ天面110との接続基部127を回転中心として持ち上げていく。このとき、拘束バンド130にタブ140は接触しないため、拘束バンド130の位置は変わらず、打栓式樹脂キャップ100の締付け力は強固なままであるが、タブ本体142のみが容器口部から離れるとともに、タブ140とキャップ天面110との接続基部127が僅かに歪むことで、タブ140の近傍のインナーリング111及びアウターリング113の密着力が低下する。さらに、タブ140の近傍のインナーリング111には、排出ベント112が設けられているため、容器内が陽圧の場合、密着力が低下したタブ140の近傍には微小な流路が形成され、打栓式樹脂キャップ100が外れることなく内圧開放できる。
さらに、把持部143を引き上げると、図4の手順2に示すように、タブ本体142の外面と上方突出部133の連結体135の下面とがはじめて接触し、把持部143の引き上げ動作と連動して連結体135が持ち上がることで、拘束バンド130が徐々に持ち上げられる。
そのまま把持部143とともに拘束バンド130を持ち上げ続けると、図4の手順3に示すように、係止突起151からストッパー132が外れる。これによって、拘束部131によるスカート部121への周方向の締付けが解除される。また、当接ツメ141がキャップ天面110に接触するため、把持部143をさらに引き上げることで、打栓式樹脂キャップ100はタブ140の近傍付近からめくり上げられるように容器口部Bから徐々に外れ、開栓を完了する。
以下の実施形態においては、第1実施形態と共通する点は省略して説明する。
本発明の第2実施形態に係る打栓式樹脂キャップは、図5乃至図7に示すように、タブ本体242は一旦下方に延び、そこから外方に張り出した形状となっており、タブ本体242の下方に、係止突起251が左右一体に形成されている。このことで、拘束部231の周方向長さを短く形成した拘束バンド230のストッパー232を係止突起251に嵌合させた際、左右の係止突起251はスカート壁220側から受ける拘束バンド230を広げる方向への反発力に対して、より強固に拘束バンド230の十分な締付け力を維持することができる。
また、タブ本体242の下部側面と下方にタブ展開スリット224が隣接するため、タブ本体242と係止突起251とが直接触れることはない。よって、実施例1同様にタブ本体242は、係止突起251とは分離され直接的に接続されていないため、別体として独立に作用することが出来る。
このことで、タブ240を操作しても、係止突起251を歪ませ、ストッパー232と係止突起251との嵌合が緩くなり、不意に拘束バンド230が外れてしまうようなことがない。
さらに、キャップ天面210のタブ240が隣接する箇所には、当接凸部228が設けられている。このことで、タブ240の展開時に当接ツメ241が当接凸部228に当たり、キャップ天面210に直接当接ツメ241が当たるよりも早くタブ240展開時の支点が変わり、タブ240をより持ち上げやすくなる。
また、本実施例の上方突出部233は、外方にやや傾斜し上方に延びる突出片234と、その先端が連結された連結体235とからなっている。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
なお、上述した実施形態では、拘束バンドとスカート壁とは、薄肉部として形成された薄肉反転壁を介して接続されているものとして説明したが、拘束バンドとスカート壁との関係はこれに限定されず、例えば、薄肉部を設けずにそれぞれ別体として形成してもよく、薄肉部として形成したブリッジ等を介して一体に形成し、閉栓時にブリッジを破断して別体としてもよく、薄肉部として形成したヒンジ等を介して一体に形成し、ヒンジを変形させながら拘束バンドをスカート壁の周囲へ移動させてもよい。
また、上述した実施形態では、折り畳まれた薄肉反転壁の厚みを吸収するものとして内側面凹部と外側面凹部が設けられているものとして説明したが、折り畳まれた薄肉反転壁の厚みの吸収方法はこれに限定されず、例えば、内側面凹部と外側面凹部とのいずれか一方を形成してもよく、薄肉反転壁の厚みが無視できるように薄く形成し、内側面凹部や外側面凹部を形成しなくもよい。
また、上述した実施形態では、連結体が各々の突出片の上端から一旦外方に張出し、そこから互いが周方向弧状に連結されるように形成されているものとして説明したが、タブを持ち上げてからタブ本体が連結体に接触するまでの時間差を取れるようになっていれば連結体の位置や形状はこれに限定されず、例えば互いの突出片の上端を一直線に連結するような形状でもよく、突出片の上端同士が互いに直接接続されるような傾斜をもって形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、スカート部が拡縮径しやすいようにスリットが形成されているものとして説明したが、スカート部の拡縮径方法はこれに限定されず、例えば、スカート部の一部を薄肉形成して柔軟性を持たせてもよく、打栓式樹脂キャップを強く押し込んで容器口部に嵌合させてもよい。
また、上述した実施形態では、係止突起と把持部とは、ブリッジを介して接続されているものとして説明したが、係止突起と把持部との関係はこれに限定されず、例えば、ブリッジを設けずにそれぞれ形成してもよい。
また、上述した実施形態では、インナーリング及びアウターリングが容器口部と密着し、閉栓をするものとして説明したが、容器口部との密着箇所はこれに限定されず、例えば、容器の上端面とキャップ天面との当接面を強固に密着させてもよく、スカート部のスリットが形成されていない内側面に沿ってリング状の突条を設けて容器口部の側面と強固に密着させてもよい。
また、上述した実施形態では、把持部はリング状に形成されているものとして説明したが、把持部の形状はこれに限定されず、例えば、中実の扇型に形成してもよく、フック状に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、スカート部とタブとの接続部の一部を開放したタブ展開スリットが形成されているものとして説明したが、タブ展開スリットの形成状態はこれに限定されず、例えば、タブ展開スリットがなくてもよく、タブ本体に沿ってミシン目状に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、タブ展開スリット内に薄肉に形成した弱化部を有するものとして説明したが、弱化部の形成状態はこれに限定されず、例えば、弱化部がなくてもよく、タブ展開スリット内の全面に弱化部を形成し、弱化部の下端に切欠きを設けてもよい。
また、上述した実施形態では、スカート部の外側面下端に係止突起以外の凸部はないものとして説明したが、スカート部の外側面下端の形状はこれに限定されず、例えば、スカート部の外側面下端に、半径方向外方へ突出したフランジを設け、拘束バンド嵌合時に拘束部やストッパーの下端を支持するようにしてもよい。
100、200 ・・・ 打栓式樹脂キャップ
110、210 ・・・ キャップ天面
111、211 ・・・ インナーリング
112、212 ・・・ 排出ベント
113、213 ・・・ アウターリング
120、220 ・・・ スカート壁
121、221 ・・・ スカート部
122、222 ・・・ 係止リブ
123、223 ・・・ スリット
124、224 ・・・ タブ展開スリット
125、225 ・・・ 弱化部
126、226 ・・・ 外側面凹部
127、227 ・・・ 接続基部
228 ・・・ 当接凸部
130、230 ・・・ 拘束バンド
131、231 ・・・ 拘束部
132、232 ・・・ ストッパー
133、233 ・・・ 上方突出部
134、234 ・・・ 突出片
135、235 ・・・ 連結体
136、236 ・・・ 内側面凹部
140、240 ・・・ タブ
141、241 ・・・ 当接ツメ
142、242 ・・・ タブ本体
143、243 ・・・ 把持部
150、250 ・・・ 薄肉反転壁
151、251 ・・・ 係止突起
152 ・・・ ブリッジ
B ・・・ 容器口部
T ・・・ 係止突条

Claims (10)

  1. キャップ天面と、前記キャップ天面の周縁から垂下するスカート壁とを有し、前記スカート壁の内側面には係止リブが形成されている打栓式樹脂キャップであって、
    タブと、係止突起と、前記スカート壁に薄肉部を介して設けられた拘束バンドとをさらに有し、
    前記拘束バンドは、円弧状の拘束部と、ストッパーと、上方突出部とを有し、
    前記ストッパーは、前記拘束部の周方向における両端から半径方向外方に向けて形成され、
    前記上方突出部は、前記拘束部の周方向における両端から上方に向けて形成された2つの突出片と、前記2つの突出片を繋ぐ連結体とを有し、
    前記タブは、前記スカート壁の外側面に形成されたタブ本体と、前記タブ本体の下方に設けられた把持部とを有し、
    前記係止突起は、前記スカート壁の外側面に前記タブ本体と別体に設けられ、
    前記ストッパーと前記係止突起とは、嵌合可能に形成されていることを特徴とする打栓式樹脂キャップ。
  2. 前記スカート壁には、下方に開放したスリットが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の打栓式樹脂キャップ。
  3. 前記タブ本体の周囲の前記スカート壁には、前記タブ本体に隣接するタブ展開スリットが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の打栓式樹脂キャップ。
  4. 前記タブ本体は、前記タブ展開スリット内に薄肉に形成された弱化部により前記スカート壁と接続されていることを特徴とする請求項3に記載の打栓式樹脂キャップ。
  5. 前記タブ本体の上端には、上方に向けて形成された当接ツメが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の打栓式樹脂キャップ。
  6. 前記キャップ天面の下面には、リング状のインナーリングが形成され、前記インナーリングの外側面には、前記インナーリングの外側面から半径方向外方に向けて開放された凹状の排出ベントが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の打栓式樹脂キャップ。
  7. 前記連結体は、前記ストッパーよりも半径方向外方に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の打栓式樹脂キャップ。
  8. 前記係止突起と前記ストッパーとは、互いに噛み合うくさび形に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の打栓式樹脂キャップ。
  9. 前記係止突起は、前記タブ本体よりも下方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の打栓式樹脂キャップ。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の打栓式樹脂キャップが嵌合した容器であって、前記容器の口部には、外側面外方に突出した係止突条を有し、前記係止突条を前記係止リブが乗り越えた位置で打栓式樹脂キャップが嵌合したことを特徴とする容器。
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