JP6730136B2 - 打栓式キャップ - Google Patents

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本発明は、瓶やペットボトル等の容器の口部に載せ、下方に押圧することによって口部に装着される、打栓式キャップに関する。
従来、瓶等の口部に装着するキャップとして、指をかけられるリング状の把持部を有した樹脂製のタブが設けられている金属製キャップが公知である。この金属製キャップには、側面から天面にかけてスコアが設けられており、開栓時に把持部に指をかけてタブを引き上げることで、スコアに沿って金属製キャップの一部を裂き、さらにタブを引き上げることで、金属製キャップは容器の口部から外れ、開栓を完了する。容器の中身が炭酸飲料等の場合は、金属製キャップの一部を裂いた際に、金属製キャップが容器の口部から外れることなく安全に内圧開放される。これは、高炭酸飲料等の容器内圧力がより高い製品に対しても有効である。
ところが、金属製キャップでは、開栓時に引き裂いた金属片で指等を切ってしまう虞があった。また、廃棄時に金属製キャップと樹脂製のタブを分別する手間がかかることから、近年では、金属製キャップに代えて、樹脂を用いた打栓式キャップも提案されている。
例えば、特許文献1で公知の打栓式キャップは、キャップ天面及びキャップ天面の周縁に形成された容器口部との嵌合部と、嵌合部を取り巻くように形成され且つ開封用タブを備えた外側バンドとを有し、キャップ天面には、有端線状のスコアと、上方に直立したスコア破断用突片とが設けられ、嵌合部には、キャップ天面周縁から上方に直立した周状内側壁と、周状内側壁と間隔を置いて外側に位置する周状外側壁と、周状内側壁と周状外側壁との上端を連結している連結壁とが設けられ、外側バンドは、周状外側壁に、破断不能な連結部と破断可能なブリッジを介して接続されている。
打栓式キャップを容器の口部に載せ、キャップ天面を押下すると、容器の口部は周状内側壁と周状外側壁との間に入り込み、容器は閉栓される。このとき、外側バンドが周状外側壁の外周面に密着するため、容器閉栓時に周状外周壁が拡径しようとする力を外側バンドによって抑えられるとともに、閉栓後の容器に対する周状外周壁による締付けを強固にし、密封性を保持できる。
容器の開栓は、まず、キャップ天面のスコア破断用突片を指で倒すことでスコアを破断させ、容器内のガスを抜くことで容器内圧力を低下させる。
次に、外側バンドの開封用タブを持ち上げて引っ張ることで、連結部側からめくり上げるように打栓式キャップを容器口部から離脱させ、容器の開栓を完了する。すなわち、容器内のガス抜きを行った後に打栓式キャップを容器口部から離脱させるため、容器内のガス圧によるキャップのはじき飛び(ブローオフ)が有効に防止でき、安全に開栓できる。
特許第4769349号公報
ところが、特許文献1の打栓式キャップでは、容器内のガスを抜く操作と容器を開栓する操作とがそれぞれ独立しているため、安全に開栓するために複数回の操作が必要であるとともに、操作手順を間違えてしまうと、容器内のガスを抜く前に容器を開栓させてしまい、ブローオフが発生する虞がある。
また、外側バンドの把持部の接続状態によっては、打栓式キャップの開栓される方向が判別しにくくなる虞がある。
本発明は、これらの問題点を解決するものであり、高炭酸飲料等の容器内圧力が非常に高い製品に対しても、容器を十分に密閉できるとともに、開栓時に過剰な力をかけることなく開栓可能で、簡単な操作で容器内のガス抜きと開栓の手順を間違えることなく連続して実施でき、開栓方向が容易に判別可能なガス飲料容器用キャップを提供することを目的とするものである。
本発明の打栓式キャップは、キャップ天面及び前記キャップ天面の周縁から垂下するスカート壁とを有し、前記スカート壁の内側面には係止リブが形成されているキャップ本体を有する打栓式キャップであって、前記キャップ本体とは独立した拘束バンドを有し、前記キャップ天面には、ベント部が設けられ、前記拘束バンドは、前記スカート壁を外周から締付ける拘束部と、開栓時に操作するタブと、連結部とを有し、前記拘束部と前記タブとは、前記連結部を介して接続され、前記タブには、前記ベント部と接続可能に構成されたベント接続部が設けられており、前記キャップ天面の、前記ベント部の周囲には、弱化部が設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
請求項1に係る打栓式キャップによれば、キャップ天面にはベント部及び弱化部が設けられているとともに、ベント部はタブに設けられたベント接続部と接続可能に構成されているため、開栓時にタブを持ち上げることでベント部はベント接続部によって引き上げられ、弱化部を破断して容器内のガス抜きをした後、さらにタブを持ち上げることで、連結部を介してタブに接続された拘束バンドによる拘束を解除し、打栓式キャップを離脱させることができる。すなわち、タブを持ち上げるという一つの動作のみで、容器内のガス抜きと、拘束バンドによる拘束の解除、打栓式キャップの離脱を順番に実施できる。
また、タブを持ち上げる動作によって容器内のガス抜きと拘束バンドによる拘束の解除、打栓式キャップの離脱を順番に実施するため、開栓操作手順を誤ってガス抜きを行う前に拘束バンドによる拘束を解除してしまうことがない。
請求項2に記載の構成によれば、タブは、連結部に接続されているとともに、前記ベント接続部が設けられたタブ本体と、前記タブ本体に接続された把持部とを有しているため、開栓時に把持部の持ち上げ方向を確認しやすく、開栓される向きを把握しやすい。
請求項3に記載の構成によれば、タブは、少なくともキャップ天面の上方に形成されているため、打栓式キャップの上方からでも把持部持ち上げ方向の確認や、開栓される向きの把握がしやすい。
請求項4に記載の構成によれば、ベント部は、係止突起部が形成されており、ベント接続部は、係止突起部が挿入される係合孔を有しているため、係止突起部が係合孔に挿入されることでベント部はベント接続部と接続され、把持部の持ち上げ動作によってベント部を持ち上げ、容器内のガス抜きを行うことができる。
請求項5に記載の構成によれば、係合孔は、係止突起部の径方向断面形状と同一の形状であるため、例えば断面形状を矩形とすれば、係合孔に係止突起部を挿入することで、キャップ本体と拘束バンドとの周方向の向きを正確に合わせることができ、かつ開栓時に把持部を持ち上げた際、力を係止突起部へ伝わりやすくし弱化部を破断しやすくすることができる。
請求項6に記載の構成によれば、拘束バンドに設けられたストッパー係合部は、スカート壁に設けられたストッパーと嵌合可能に形成されているため、拘束バンドが円弧状の拘束部を有している場合、ストッパー係合部とストッパーとの嵌合によって拘束部の拡径を防ぎ、拘束バンドによってスカート壁を十分に締付けることができる。
請求項7に記載の構成によれば、スカート壁には、下方に開放したスリットが設けられているため、容器の口部へ打栓式キャップを嵌合させる際には、スカート壁が拡径して容易に嵌合できるとともに、拘束バンドでスカート壁をきつく締付けて縮径させても、スリットの間隔が縮径分を吸収するため、スカート壁が歪むことなく容器の口部へ密着でき、容器を十分に密閉できる。
請求項8に記載の構成によれば、スカート壁の上部には、半径方向外方に向けて形成された抜け止め膨出部が設けられているため、開栓時に把持部を持ち上げた際に、ストッパーとの係合が解除された拘束バンドが抜け止め膨出部に引っかかることで、キャップ本体を安定して持ち上げることができる。
請求項9に記載の構成によれば、キャップ本体と拘束バンドとは、互いに別素材で構成されているため、高炭酸飲料等の容器内圧が非常に高い製品においても、拘束バンドのみの素材を硬く延びにくいものに変更することで、キャップ本体の成形性や容器口部への嵌合性能を維持したまま、拘束バンドが十分にスカート壁を締付ける強度に設計できる。
請求項10に記載の構成によれば、容器口部には、外側面外方に突出した係止突条を有しており、係止突条を係止リブが乗り越えた位置で打栓式キャップと容器口部とを嵌合するため、容器内圧力が高い場合においても、拘束バンドによってスカート壁が締付けられており、打栓式キャップが外れる方向へ力が発生しても、係止リブが係止突条を乗り越えるようなスカート壁の拡径を防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る打栓式キャップ100の上方側斜視図。 本発明の一実施形態に係る打栓式キャップ100の下方側斜視図。 本発明の一実施形態に係るキャップ本体110の上方側斜視図。 本発明の一実施形態に係るキャップ本体110の下方側斜視図。 本発明の一実施形態に係る拘束バンド130の上方側斜視図。 本発明の一実施形態に係る拘束バンド130の下方側斜視図。 本発明の一実施形態に係る打栓式キャップ100の閉栓手順を示す断面図および上面図。 本発明の一実施形態に係る打栓式キャップ100が容器口部200を閉栓した状態を示す上方側斜視図。 本発明の一実施形態に係る打栓式キャップ100が容器口部200を閉栓した状態を示す下方側斜視図。 本発明の一実施形態に係る打栓式キャップ100の開栓手順を示す断面図。 本発明の一実施形態に係る打栓式キャップ100の別実施形態(a)および(b)を示す斜視図。 本発明の一実施形態に係る打栓式キャップ100の別実施形態の開栓手順を示す断面図。
以下に、本発明の第1実施形態に係る打栓式キャップ100について、図面に基づいて説明する。
打栓式キャップ100は、瓶やペットボトル等の容器口部200に載せ、下方に押圧することによって容器口部200に装着し容器を閉栓するものであり、図1および図2に示すように、キャップ本体110と、拘束バンド130とを備えている。
キャップ本体110は、図1乃至図4に示すように、円板状のキャップ天面111及びキャップ天面111の周縁から垂下するスカート壁116とを有している。
キャップ天面111には、キャップ天面111の下面から円周状に垂下したインナーリング112と、キャップ天面111の上面から上方に形成されたベント部113とが設けられ、ベント部113はインナーリング112よりも内側に形成され、ベント部の上方に延びる係止突起部114が形成されている。また、ベント部113の周囲には、キャップ天面111の上面側にひし形の溝状に設けられた弱化部115が形成されている。
スカート壁116の内側面には、半径方向内方に向けて突出した係止リブ117が形成され、スカート壁116の外側面には、一対のくさび形のストッパー118が設けられている。また、スカート壁116には、下方に開放したスリット119が、一対のくさび形のストッパー118間を除いて等間隔に11箇所設けられており、スカート壁116の外側面上端には、半径方向外方に円弧状に膨出形成された抜け止め膨出部120が形成されている。
拘束バンド130は、図1、図2、図5及び図6に示すように、スカート壁116を外周から締付ける円弧状の拘束部131と、開栓時に操作するタブ134と、拘束部131とタブ134とを接続する連結部133とを有し、拘束部131の周方向両端には、1対のくさび形のストッパー係合部132が設けられている。
タブ134には、タブ本体135と、開栓時に指等で直接操作する把持部136とが形成されているとともに、ベント部113と接続可能に構成されたベント接続部137が設けられており、ベント接続部137には係止突起部114が通過可能な係合孔138が設けられている。
次に、本実施形態における打栓式キャップ100の、容器口部200への閉栓手順および開栓手順について、図7乃至図10を用いて説明する。
まず、閉栓手順を説明する。打栓式キャップ100を容器口部200の上に載せ、キャップ天面111を上から被せると、図7の閉栓手順1に示すように、容器口部200に打栓式キャップ100が被さる。さらに打栓式キャップ100を押し込むと、容器口部200の外側面にリング状に設けられた係止突条Tを係止リブ117が乗り越え、打栓式キャップ100は図7の閉栓手順2に示すように、容器口部200に深く嵌合される。このとき、インナーリング112は容器口部200の内周面と密着する。
なお、スカート壁116にスリット119が設けられていることで、スカート壁116が拡径しやすくなり、係止リブ117が係止突条Tを乗り越えやすくなるため、打栓式キャップ100を容器口部200に嵌合させる力を低く抑えることができる。
次に、図7の閉栓手順3に示すように、打栓式キャップ100の拘束バンド130を下方へ押し下げると、拘束バンド130はスカート壁116の外周面に沿って移動し、ストッパー118にストッパー係合部132を係合させることで、拘束部131はスカート壁116の外周面を締付けるように固定される。これによって、係止リブ117は係止突条Tよりも下方から容器口部200を強く締付けるため、打栓式キャップ100が容器口部200から外れにくくなる。
なお、スカート壁116にスリット119が設けられていることにより、スカート壁116が縮径しやすく、1対のストッパー118間の距離や拘束部131の周方向長さを短くしても、ストッパー係合部132とストッパー118とが嵌合でき、拘束部131のスカート壁116への締付け力をさらに強くできるため、打栓式キャップ100が容器口部200から一層外れにくくなる。
このとき、係止突起部114は、タブ134の係合孔138を通っているが、開栓時に係合孔138から抜けてしまう。そこで、係止突起部114の先端に熱を与えて、図7の閉栓手順4および図8に示すように、ベント接続部137内を埋めるように溶融変形することで、係止突起部114の先端が係合孔138よりも大きくなり、開栓時における係止突起部114の係合孔138からの抜け止めができる。
次に、開栓手順を説明する。図10の開栓手順1及び開栓手順2に示すように、タブ134の把持部136を上方へ持ち上げると、タブ134全体が持ち上がろうとするが、係止突起部114が係合孔138から抜け止めされているため、係止突起部114もタブ134に引っ張られて上方へ持ち上がろうとする。また、係止突起部114に接続しているベント部113の周囲には、弱化部115が形成されているため、係止突起部114が上方へ持ち上げられていくと、弱化部115が破断、即ちキャップ天面111が開口し、容器内のガスGが抜けていく。
さらに把持部136を上方へ持ち上げていくと、係止突起部114もより大きく上方へ持ち上げられ、やがて弱化部115が完全に破断し、図10の開栓手順3に示すように、ベント部113および係止突起部114は完全にキャップ天面111から離脱するため、キャップ天面111は大きく開口し、容器内のガスGがさらに抜けていく。
さらに把持部136を持ち上げると、打栓式キャップ100が容器口部200から離脱する方向へ力を受けるが、キャップ本体110は拘束部131によって締付けられ、容器口部200に強固に嵌合されているため、キャップ本体110は持ち上がらず、拘束バンド130のみ徐々に持ち上がり、図10の開栓手順4に示すように、ストッパー係合部132がストッパー118から離脱する。これによって、拘束バンド130によるスカート壁116への締付けが解除される。
使用者が意識することなく、上述した一連の操作によって、締付けが解除されるまでに容器内のガスGは十分に抜けきっており、容器内のガス圧によるブローオフが確実に防止される。
さらに把持部136を持ち上げると、拘束バンド130がキャップ本体110から離脱するように持ち上がるが、キャップ本体110の抜け止め膨出部120が拘束部131に引っかかるため、スカート壁116が拡径することで係止リブ117が係止突条Tを乗り越え、拘束バンド130とともにキャップ本体110も持ち上がり、図10の開栓手順5に示すように、打栓式キャップ100は容器口部200から離脱し、開栓を完了する。
以下の実施形態においては、第1実施形態と共通する点は省略して説明する。
本発明の第2実施形態に係る打栓式キャップ100は、図11(a)に示すように、キャップ天面111の下面側に設けられ、弱化部115がベント部113の周囲を全て囲うものではなく、キャップ天面111の中心付近から開栓方向へ広がる鋭角を有した溝状に形成されている。
また、係止突起部114は、開封時に弱化部115の引き裂き起点となる位置から上方に延出している。
また、拘束バンド130の係合孔138が、開栓方向に向かって長円形状に形成されている。これによって、開栓が進むに従って、係止突起部114が徐々に係合孔138に対して半径方向外径側にスライドすることが可能となるため、ベント部113の周囲の弱化部115を緩やかに破断でき、容器内のガスGが急激に開放されることを防止でき、かつ開栓力を低減させることができる。
また、図11(b)に示すように、拘束バンド130の拘束部131が円環状に形成されているものも使用することができる。これによって、閉栓時に円弧状の拘束部131を有する拘束バンド130を使用する場合に比べて、拘束バンド130がより拡径しにくくなるとともに、ストッパー118やストッパー係合部132を設ける必要がなく、スカート壁116を全周から均一に締付けることができる。
次に、図11(a)に示した本発明の第2実施形態に係る打栓式キャップ100の、開栓手順を図12を用いて説明する。なお、ベント接続部137は、打栓式キャップ100と容器口部200との嵌合後に溶融変形し、係合孔138から抜け止めされている。
まず、図12の開栓手順1及び開栓手順2に示すように、タブ134の把持部136を上方へ持ち上げると、係合孔138に係止されたベント部113が共に引き上げられるため、弱化部115が鋭角部分から破断し、キャップ天面111が開口される。キャップ天面111が開口されると、容器内のガスGが徐々に容器外へ排出される。
さらに把持部136を上方へ持ち上げると、図12の開栓手順3に示すように、ベント部113も上方へ持ち上がるとともに、弱化部115がさらに破断し、開口部が大きく広がる。このとき、係合孔138が開栓方向に対して長く伸びる長円形状であるため、ベント部113が係合孔138をスライド移動しながら持ち上がることで、キャップ天面111の開口部が緩やかに広がり、容器内のガスGが急激に排出されることを防ぐことができる。
容器内のガスGが十分に抜けきった後、さらに把持部136を持ち上げると、打栓式キャップ100が容器口部200から離脱する方向へ力を受けるが、キャップ本体110は拘束部131によって締付けられ、容器口部200に強固に嵌合されているため、キャップ本体110は持ち上がらず、拘束バンド130のみ徐々に持ち上がり、図12の開栓手順4に示すように、ストッパー係合部132がストッパー118から離脱する。これによって、拘束バンド130によるスカート壁116への締付けが解除される。
さらに把持部136を持ち上げると、拘束バンド130がキャップ本体110から離脱するように持ち上がるが、キャップ本体110の抜け止め膨出部120が拘束部131に引っかかるため、スカート壁116が拡径することで係止リブ117が係止突条Tを乗り越え、拘束バンド130とともにキャップ本体110も持ち上がり、図12の開栓手順5に示すように、打栓式キャップ100は容器口部200から離脱し、開栓を完了する。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
なお、上述した実施形態では、ベント部の周囲には、キャップ天面の上面側にひし形の鋭角部分を有した溝状の弱化部が形成されているものとして説明したが、弱化部の形状はこれに限定されず、例えば、キャップ天面の中心付近から開栓方向へ延びる鋭角を有した扇型でもよい。
また、上述した実施形態では、係止突起部は図面では断面形状がひし型であると説明したが、係止突起部の断面形状はこれに限定されず、例えば、開栓方向を長径とした楕円形状であってもよい。
また、上述した実施形態では、抜け止め部は、係合孔から突出した係止突起部を溶融変形した箇所であるものとして説明したが、抜け止め部の形状はこれに限定されず、例えば、弾性変形により係合孔に挿入方向で係止される係止爪でもよく、係合孔内で圧縮変形する圧入部でもよい。
また、上述した実施形態では、ベント部とベント接続部とは、抜け止め部によって接続されているものとして説明したが、ベント部とベント接続部との接続状態はこれに限定されず、例えば、互いを溶融させて溶着してもよく、接着剤で互いを接着してもよい。
また、上述した実施形態では、スカート壁の外側面上端には、半径方向外方に円弧状に形成された抜け止め膨出部が形成されているものとして説明したが、抜け止め膨出部の形成状態はこれに限定されず、例えば、キャップ天面の半径方向外方に膨出する凸部を複数設けてもよく、拘束バンドの上面に複数の係合部を設け、係合部と係合可能な膨出部をキャップ天面の半径方向外方に設けてもよい。
また、上述した実施形態では、スカート壁には、下方に開放したスリットが、一対のくさび形のストッパー間を除いて等間隔に11箇所設けられているものとして説明したが、スリットの数や位置はこれに限定されず、例えば、ストッパーの形成位置に関係なく2箇所に設けられていてもよく、キャップ天面下側にあるアウターリングよりも外側からスカート壁の下端までスリットが設けられていてもよい。
100 ・・・ 打栓式キャップ
110 ・・・ キャップ本体
111 ・・・ キャップ天面
112 ・・・ インナーリング
113 ・・・ ベント部
114 ・・・ 係止突起部
115 ・・・ 弱化部
116 ・・・ スカート壁
117 ・・・ 係止リブ
118 ・・・ ストッパー
119 ・・・ スリット
120 ・・・ 抜け止め膨出部
130 ・・・ 拘束バンド
131 ・・・ 拘束部
132 ・・・ ストッパー係合部
133 ・・・ 連結部
134 ・・・ タブ
135 ・・・ タブ本体
136 ・・・ 把持部
137 ・・・ ベント接続部
138 ・・・ 係合孔
200 ・・・ 容器口部
G ・・・ ガス
T ・・・ 係止突条

Claims (10)

  1. キャップ天面及び前記キャップ天面の周縁から垂下するスカート壁とを有し、前記スカート壁の内側面には係止リブが形成されているキャップ本体を有する打栓式キャップであって、
    前記キャップ本体とは独立した拘束バンドを有し、
    前記キャップ天面には、ベント部が設けられ、
    前記拘束バンドは、前記スカート壁を外周から締付ける拘束部と、開栓時に操作するタブと、連結部とを有し、
    前記拘束部と前記タブとは、前記連結部を介して接続され、
    前記タブには、前記ベント部と接続可能に構成されたベント接続部が設けられており、
    前記キャップ天面の、前記ベント部の周囲には、弱化部が設けられていることを特徴とする打栓式キャップ。
  2. 前記タブは、前記連結部に接続されているとともに、前記ベント接続部が設けられたタブ本体と、前記タブ本体に接続された把持部とを有していることを特徴とする請求項1に記載の打栓式キャップ。
  3. 前記タブは、少なくともキャップ天面の上方に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の打栓式キャップ。
  4. 前記ベント部は、係止突起部が形成されており、前記ベント接続部は、前記係止突起部が挿入される係合孔を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の打栓式キャップ。
  5. 前記係合孔は、前記係止突起部の径方向断面形状と同一の形状であることを特徴とする請求項4に記載の打栓式キャップ。
  6. 前記拘束バンドにはストッパー係合部が設けられ、前記スカート壁にはストッパーが設けられ、前記ストッパー係合部は前記ストッパーと嵌合可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の打栓式キャップ。
  7. 前記スカート壁には、下方に開放したスリットが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の打栓式キャップ。
  8. 前記スカート壁の上部には、半径方向外方に向けて形成された抜け止め膨出部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の打栓式キャップ。
  9. 前記キャップ本体と前記拘束バンドとは、互いに別素材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の打栓式キャップ。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の打栓式キャップと嵌合する容器であって、前記容器の口部には、外側面外方に突出した係止突条を有し、前記係止突条を前記係止リブが乗り越えた位置で打栓式樹脂キャップと嵌合することを特徴とする容器。
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