JP6683506B2 - 易開封性容器蓋 - Google Patents
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Description
本発明者らは、鋭意検討の結果、スコアを引き裂いて易開封性容器蓋を開栓する途中の段階で、引き上げたタブに隣接する容器の口部周辺の一点にのみガスが集中して流れ込む本現象は、タブを引き上げ、スコアが裂かれた瞬間に装着されていた容器口部に対する易開封性容器蓋の締め付け力(カシメ力)が緩み、図8に示すように、キャップ天面が上方へ僅かに浮くことで容器口部に密着していたライナーが口部から離れてしまい、容器とシェルとの閉じられた空間にガスが一気に開放されてしまう事が要因であると考えた。また、この容器口部の全周から漏れ出すガスが逃げ場を失った結果、一番締め付け力の弱い部分に集中して流れ込むことでブローオフ現象が発生していることを新たに知見した。
また、前述の易開封性容器蓋を備えた容器であって、前記容器の口部には、外側面外方に突出した係止突条を有し、前記係止突条に前記スカート壁をカシメて密着させることで易開封性容器蓋と嵌合していることにより、前記課題を解決するものである。
また、ベントホールは、スカート壁のライナーで塞がれない位置に設けられているため、ベントホールに近い容器口部から漏れ出したガスを容器口部からベントホールへの最短距離を通して迅速に抜くことができ、また、開封時に何らかの要因でライナーの周端がスカート壁に密着したままの状態となった場合でも、ベントホールからのガスの流出を妨げることがない。
また、易開封性容器蓋を容器にカシメてスカート壁を容器の口部に密着させた際、ベントホールはスカート壁と容器の口部とが密着した箇所よりも上方に位置しているため、ベントホールが容器の口部に塞がれることなく、より確実に容器口部の全周に形成された流路から漏れ出したガスを分散でき、易開封性容器蓋がガスから局所的に受ける圧力が下がり、容器から外れることなく容器内圧を開放できる。
本請求項3に記載の構成によれば、ベントホールが、少なくともスカート壁の基部が接続された面と対向する面に設けられており、開栓時に容器内から漏れ出したガスが、容器口部の各所から最短の距離を辿って最寄りのタブ付近もしくは対向するベントホールから抜けるため、より一層迅速にガスを抜くことが出来る。また、スカート壁の基部が接続された面にはベントホールが設けられていないため、タブの強度を維持できる。
易開封性容器蓋100は、瓶等の容器口部Bに載せ、外側面をカシメることによって容器口部Bに装着されるものであり、図1乃至図4に示すように、金属製のシェル110と、容器口部Bの頂部に密着する樹脂製のライナー120と、開封時に使用者が操作する樹脂製のタブ130とを備えている。
シェル110には、図1に示すように、キャップ天面111と、キャップ天面111の周縁から垂下するスカート壁113とを有している。
タブ130は、スカート壁113の下端の一部が下方に延出する延出部116に接続された基部131と、基部131の下方に設けられた把持部132とを有している。
シェル110は、タブ130が接続される延出部116の両側からスカート壁113を上方に向かって延びキャップ天面111の周縁部を円弧状に延びる一対のスコア112が設けられている。
スカート壁113の、一対のスコア112に挟まれていない面には、円形の孔である複数のベントホール114が設けられ、スカート壁113の下端の、一対のスコア112が形成されている箇所には、切欠き部115が設けられている。
なお、ベントホール114は、図4(a)に示すように、スカート壁113の下端の、一対のスコア112に挟まれていない面に、周方向に等間隔で15個設けられているが、図4(b)乃至図4(d)のように、スカート壁113の一部に集中してベントホール114を設けてもよく、ベントホール114の数を変えて設けてもよい。
ただし、ベントホール114は、スコア112引き裂き時にスコア112が外側に脱線してしまうと、キャップ開封不良となる虞があることから、スコア112の近傍に配置することはあまり好ましくなく、スコア112から一定間隔離れた位置に配置している。
また、ライナー120は、容器口部Bの内側面と密着するリング状のインナーリング121と、ライナー120の周縁から垂下するリング状のアウターリング122とを有している。
タブ130の基部131は、スカート壁113の下端の一対のスコア112に挟まれている延出部116に接続され、基部131の下端にリング状の把持部132が設けられている。
易開封性容器蓋100は、容器口部Bに載せ、スカート壁113の下部をカシメて係止突条Tの下方に密着させることで抜け止めされる。
このとき、ライナー120のインナーリング121が容器口部Bの内側面と密着し、ライナー120のアウターリング122は、容器口部Bに嵌合する際に係止突条Tに接触し押し広げられ、キャップ天面111からスカート壁113にかけて密着するように変形し、容器口部Bとスカート壁113との間を埋める。これによって、密封性を確保した状態で容器は閉栓される。
なお、カシメた後もアウターリング122はベントホール114を塞がないことが好適である。
まず、把持部132を上方へ引き上げることで、図5に示すように、基部131に接続しているスカート壁113がめくり上がるように持ち上がり、さらに把持部132を上方へ引き上げていくと、基部131に接続しているスカート壁113は、切欠き部115を起点として一対のスコア112に沿って裂け始める。
スコア112が徐々に裂かれていくと、スカート壁113の係止突条Tへの密着力が弱まり、図6に示すように、易開封性容器蓋100は容器内のガスGが持つ圧力によって容器口部Bから僅かに離れるように上方へ移動する。
容器内のガスGは、この隙間を通り、容器口部Bの全周から漏出する。このとき、スカート壁113にベントホール114が設けられており、ガスGが分散されて排出されるため、タブ130付近のスコア112を途中まで引き裂かれた状態でスカート壁113の全周の締め付け力が弱くなった場合においても、引き上げたタブ130に隣接する周辺にかかる圧力が局所的に上昇することがなく、易開封性容器蓋が不意に外れること(ブローオフ現象)を防ぐことができる。
なお、ベントホール114の数が多いほどガスGの排出は迅速に行われるが、タブ130に対向する位置のスカート壁113にベントホール114を設けることで、容器内のガスGは対称関係の位置からそれぞれ抜け出て圧力が均衡するため、スカート壁113の周方向の密着力を均衡に保つことができ、特に効果的である。
ガスGがスカート壁113の下部やベントホール114から分散排出されることで容器内圧力は安全且つ十分に下がり、さらにタブ130を引き上げることで、易開封性容器蓋100は図7に示すようにスコア112に沿ってキャップ天面111の中央付近まで裂かれ、スカート壁113は係止突条Tへの密着力を失い容器口部Bから外れ、安全に取り外しができ、これによって開栓を完了する。
なお、上述した実施形態では、スコアはスカート壁の下端から上方に向かって延びるとともにキャップ天面の周縁部を円弧状に延びるように形成されているものとして説明したが、スコアの形状はこれに限定されず、例えば、キャップ天面に直線状に形成してもよく、スカート壁にのみ形成してもよい。
また、上述した実施形態では、スカート壁には、円形の孔である複数のベントホールが設けられているものとして説明したが、ベントホールの数や形はこれに限定されず、例えば、一つの横に長い楕円状の孔でもよく、スカート壁の下方に開放するスリットでもよい。
また、上述した実施形態では、シェルは金属製で、ライナーとタブは樹脂製であるものとして説明したが、各部材の材質はこれに限定されず、例えば、金属製のタブを用いてもよく、シェルとタブとを一体成型してもよい。
また、上述した実施形態では、把持部はリング上に形成されているものとして説明したが、把持部の形状はこれに限定されず、例えば、中実の扇型に形成してもよく、フック状に形成してもよい。
110 ・・・ シェル
111 ・・・ キャップ天面
112 ・・・ スコア
113 ・・・ スカート壁
114 ・・・ ベントホール
115 ・・・ 切欠き部
116 ・・・ 延出部
120 ・・・ ライナー
121 ・・・ インナーリング
122 ・・・ アウターリング
130 ・・・ タブ
131 ・・・ 基部
132 ・・・ 把持部
B ・・・ 容器口部
T ・・・ 係止突条
G ・・・ ガス
Claims (5)
- キャップ天面と、前記キャップ天面の周縁から垂下するスカート壁と、前記スカート壁の下端から延出するタブとが形成されているシェルを有するとともに、前記キャップ天面の内面に円板状のライナーを有する易開封性容器蓋であって、
前記シェルは、前記タブの両側から前記スカート壁を上方に向かって延びる一対のスコアをさらに有し、
前記タブは、前記スカート壁の下端に接続された基部と、前記基部の下方に設けられた把持部とを有し、
前記スカート壁には、前記スカート壁を半径方向に貫通する少なくとも1つのベントホールが設けられ、
前記ベントホールは、前記スカート壁の前記ライナーで塞がれない位置に設けられ、
易開封性容器蓋を容器にカシメて前記スカート壁を容器の口部に密着させた際、前記ベントホールは前記スカート壁と容器の口部とが密着した箇所よりも上方に位置していることを特徴とする易開封性容器蓋。 - 前記ベントホールは、前記スカート壁の前記基部が接続された面には設けられていないことを特徴とする請求項1に記載の易開封性容器蓋。
- 前記ベントホールは、少なくとも前記スカート壁の前記基部が接続された面と対向する面に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の易開封性容器蓋。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の易開封性容器蓋と容器との組合せであって、前記容器の口部には、外側面外方に突出した係止突条を有し、前記係止突条に前記スカート壁をカシメて密着させることで前記易開封性容器蓋と前記容器とが嵌合していることを特徴とする易開封性容器蓋と容器の組合せ。
- 前記易開封性容器蓋が前記容器の前記係止突条にカシメて密着させられた状態において、前記易開封性容器蓋の前記ベントホールは、前記スカート壁の前記ライナーで塞がれない位置に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の易開封性容器蓋と容器の組合せ。
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JP2016049154A JP6683506B2 (ja) | 2016-03-14 | 2016-03-14 | 易開封性容器蓋 |
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2016
- 2016-03-14 JP JP2016049154A patent/JP6683506B2/ja active Active
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