JP7001355B2 - 容器蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、金属薄板製シェルと合成樹脂製ライナーとから構成された容器蓋、更に詳しくは円形状の天面壁及びこの天面壁の周縁から垂下する円筒形状のスカート壁を有する金属薄板製シェルと、シェルの天面壁に対して非接着状態である基層を有する合成樹脂製ライナーとから構成された容器蓋に関する。
果汁或いは牛乳を含む飲料用容器に好適に適用される容器蓋として、下記特許文献1には、アルミニウム基合金薄板の如き金属薄板製のシェルと合成樹脂製ライナーとから構成された容器蓋が開示されている。シェルは円形状の天面壁及びこの天面壁の周縁から垂下する円筒形状のスカート壁を有する。ライナーは、ポリプロレンの如き比較的硬質の合成樹脂から形成された基層と、スチレン系エラストマーの如き比較的軟質の合成樹脂から形成された密封層とを有する。ライナーの基層はシェルの天面壁の内面に合成樹脂材料を供給しこれを型押成形することによって形成され、ライナーの密封層は基層の下面即ち露呈面に合成樹脂材料を供給しこれを型押成形することによって形成される。容器の口頸部を開封する際の容器蓋の開封操作、即ち開方向へ回転する際、に過剰の力を必要とすることを回避するために、ライナー、更に詳しくはその基層は、シェルの天面壁の内面に対して非接着状態である。シェルのスカート壁の上端部には周方向全体に渡って半径方向内側に没入された環状没入部が形成されている。シェルのスカート壁の上端部には、更に、環状没入部よりも下方において凹部と凸部とが周方向全体に渡って交互に繰り返すナールが形成されており、ナールにおける凹部の上端にはスリットが形成されていて凹部を規定する部分の上端縁は半径方向内側に変位されている。
特開2016-26961号公報
上述した形態の容器蓋においては、シェルの天面壁に対してライナーが非接着状態である故に、シェルの搬送時等にシェルからライナーが離脱してしまうことを充分確実に防止することが必要である。そこで、上述したとおりの従来の容器蓋においては、環状没入部の最小内径域の内径をライナーの外径よりも小さく設定し、そしてまたナールにおける凹部を規定する部分の上端縁の内径をライナーの内径よりも小さく設定し、環状没入部及び/又はナールにおける凹部によってシェルからライナーが離脱してしまうことを防止せんとしている。しかしながら、容器蓋が倒立状態にある時にライナーの下面(倒立状態では上面)と環状没入部及びナールの凹部とが軸線方向に幾分離隔していることに起因して、容器蓋が正立状態或いは傾斜状態にされた時にシェルの天面壁の内面に対してライナーが傾動し、ライナーがシェルから偶発的に離脱されてしまう虞がある。また、容器の口頸部から容器蓋を開封して内容物の一部を消費した後、容器蓋を容器の口頸部に再度装着せしめてこれを密封すると、例えば内容物の発酵、腐敗が進行して密封した容器内の圧力が過剰に増大する場合がある。密封した容器内の圧力が過剰に増大すると、容器蓋が容器内の圧力に耐えられずに蓋飛びを引き起こし、周囲の人や物に損傷を与えたり、飛散した内容物で周囲を汚損したりする虞があった。
本発明は、上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、シェルの天面壁の内面に対して非接着状態にあるライナーが偶発的にシェルから離脱してしまうこと、及び容器内の圧力が過剰に増大することが確実に防止される、新規且つ改良された容器蓋を提供することである。
本発明者等は、鋭意検討及び実験の結果、シェルのスカート壁の上端部に形成されている環状没入部の最小内径域に周方向に間隔をおいて周方向に延びる弧状スリットを形成し、かかる弧状スリットを規定している上側切断縁は環状没入部の弧状スリット非形成部位における最小内径域よりも半径方向内側に変位されていて、上側切断縁の内径はライナーの外径よりも小さく且つ上側切断縁はライナーの外周縁部に設けられた自由端縁部分の下方に位置するように構成することによって、上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する容器蓋として、円形状の天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する円筒形状のスカート壁を有する金属薄板製シェルと、該シェルの該天面壁の内面に対して非接着状態である基層を有する合成樹脂製ライナーとから構成された容器蓋において、
該シェルの該スカート壁の上端部には周方向全体に渡って半径方向内側に没入された環状没入部が形成されていると共に、該環状没入部の最小内径域には周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個の弧状スリットが形成されており、
該ライナーの外周縁部には下方に向かって肉厚が漸次低減する自由端縁部分が形成され
ており、
該スカート壁の該環状没入部において該弧状スリットを規定している上側切断縁は該環状没入部の弧状スリット非形成部位における最小内径域よりも半径方向内側に変位されていて、該上側切断縁の内径は該ライナーの外径よりも小さく且つ該上側切断縁は該ライナーの該自由端縁部分の下方に位置し、
容器の口頸部に装着するために該シェルの該天面壁と該スカート壁との境界領域が下方及び半径方向内側に変形されると、該弧状スリットを規定している該上側切断縁は該ライナーの外周縁部の下面乃至外側面に近接乃至当接し、
該環状没入部における該弧状スリット非形成部位の最小内径と該上側切断縁の内径との差は、該変形前よりも該変形後の方が大きくなる、ことを特徴とする容器蓋が提供される。
好ましくは、呼び径38mmであって、該弧状スリットは該シェルの該天面壁の下面から1.5乃至2.5mm下方に位置する。該弧状スリットの周方向長さは7乃至12mmであるのが好都合である。シェルの該スカート壁の上端部における該環状没入部よりも下方の部位には凹部と凸部とが周方向全体に渡って交互に繰り返すナールが形成されており、該ナールにおける該凹部には該弧状スリットよりも短いスリットが形成されている。該ライナーは、該環状没入部の最小内径域に該弧状スリットを形成した後に該基層の下面に合成樹脂材料を供給しこれを型押成形することによって形成された密封層を有し、該密封層の外周縁は該基層の外周縁よりも半径方向内側に位置し、該上側切断縁の内径は該密封層の外径よりも大きいのが望ましい。
本発明の容器蓋においては、環状没入部の最小内径域に形成された弧状スリットを規定する上側切断縁の内径がライナーの外径よりも小さく且つ上記上側切断縁はライナーの外周縁部に設けられた自由端縁部分の下方に位置することによって、ライナーがシェルから偶発的に離脱してしまうことが確実に防止される。加えて、本発明の容器蓋においては、上記弧状スリットが所謂ベントとして効果的に機能し、容器に収容されている内容物が異常発酵する等に起因して容器内の圧力が過剰に増大した時には、容器蓋のシェル及びライナーが変形されて弧状スリットを通して容器内の圧力が開放される。
本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を、一部(弧状スリットが形成された周方向位置)を断面で示す正面図。 本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を、一部(弧状スリットが形成されていない周方向位置)を断面で示す正面図。 図1に示す容器蓋を容器の口頸部に装着して口頸部を密封した状態を、一部(弧状スリットが形成された周方向位置)を断面で示す正面図。 図1に示す容器蓋を容器の口頸部に装着して口頸部を密封した状態を、一部(弧状スリットが形成されていない周方向位置)を断面で示す正面図。 図1に示す容器蓋の製造工程において形成されるシェル前成形体を、一部を断面で示す正面図。 図5に示すシェル前成形体に形成されたライナーの基層が収縮する前の状態を、一部を断面で示す正面図。 図5に示すシェル前成形体に形成されたライナーの基層が収縮した後の状態を、一部を断面で示す正面図。 図7に示す状態のシェル前成形体に適宜の機械加工を施した状態を、一部を断面で示す正面図。
以下、本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1及び図2を参照して説明すると、本発明に従って構成された、全体を番号2で示す容器蓋は、金属薄板製シェル4と合成樹脂製ライナー6とから構成されている。
アルミニウム基合金薄板の如き適宜の金属薄板から形成することができるシェル4は、円形状の天面壁8及びこの天面壁8の周縁から垂下する円筒形状のスカート壁10を有する。天面壁8とスカート壁10との境界領域は横断面において円弧形状である。スカート壁10の上端部には周方向全体に渡って半径方向内側に没入された環状没入部12が形成されている。環状没入部12については後に更に言及する。スカート壁10の上端部における環状没入部12よりも下方の部位には凹部14と凸部16とが周方向全体に渡って交互に繰り返すナール18が形成されている。ナール18における凹部14の上端にはスリット20が形成されていて、凹部14を規定する部分の上端縁は半径方向内側に変位されている。スカート壁10の下端部には周方向破断可能ライン22が配設されていて、スカート壁10は周方向破断可能ライン22よりも上方の主部24と周方向破断可能ライン22よりも下方のテンパーエビデント裾部26とに区画されている。図示の実施形態における周方向破断可能ライン22は、周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個の裾部スリット28とかかる裾部スリット28間に残留せしめられた複数個の橋絡部30とから構成されており、タンパーエビデント裾部26は複数個の橋絡部30を介して主部24に接続されている。
環状没入部12の最小内径域13には周方向に間隔を置いて周方向に延びる複数個の弧状スリット32が形成されている。そして、弧状スリット32を規定している上側切断縁34は環状没入部12の弧状スリット32が存在しない部位(弧状スリット非形成部位)における最小内径域13よりも半径方向内側に変位されていて(図1と図2とを比較参照されたい)、上側切断縁34の内径はライナー6の外径よりも小さく且つ上側切断縁34はライナー6の外周縁部に設けられた後述する自由端縁部分46の下方に位置することが重要である。弧状スリット32の周方向長さは7乃至12mmであるのが好適である。弧状スリット32は周方向に等角度間隔をおいて3個以上形成されているのが好ましい。
ライナー6は、ポリプロピレンの如き比較的硬質の合成樹脂から形成された基層36と、スチレン系エラストマーの如き比較的軟質の合成樹脂から形成された密封層38とを有する。基層36はシェル4の天面壁8の内面に対して非接着状態であるが、密封層38は基層36の下面に対して接着状態である。ライナー6、即ち基層36及び密封層38の形成工程については後に言及する。
基層36はシェル4の天面壁8の内面に沿って延在する円形状の薄肉中央部40とシェル4の天面壁8の外周縁部内面及びスカート壁10の上端部内面に沿って延在する円環形状の厚肉外周縁部42を有する。薄肉中央部40には半径方向外方に向かって厚さが漸次低減する(従って、下面が半径方向外方に向かって上方に傾斜して延びる)円環形状の厚さ変動領域44が存在する。厚さ変動領域44の外周縁は密封層38の後述する環状突出部52に近接してその半径方向内側に位置している。厚肉外周縁部42の外周縁領域には下方に向かって漸次肉厚が低減する自由端縁部分46が形成されている。図示の実施形態においては、自由端縁部分46の下端即ち自由端縁はシェル4の上側切断縁34の上方に近接して位置している。
密封層38は基層36の薄肉中央部40に積層されている。即ち、密封層38の外周縁は基層36の外周縁よりも半径方向内側に位置すると共に、シェル4のスカート壁10に設けられた弧状スリット32を規定する上側切断縁34よりも半径方向内側に位置する(換言すると、上側切断縁34の内径は密封層38の外径よりも大きい)。密封層38は円形状の薄肉中央部48と円環形状の厚肉外周縁部50とを有する。厚肉外周縁部50の半径方向内側領域には下方に突出する環状突出部52が存在する。
本発明の容器蓋においては、環状没入部12の最小内径域13に形成された弧状スリット32を規定する上側切断縁34の内径がライナー6(さらに詳しくはその基層36)の外径よりも小さく且つ上記上側切断縁34がライナー6の外周縁部(さらに詳しくは基層36の厚肉外周縁部42)に設けられた自由端縁部分46の下方に位置することによって、ライナー6がシェル4から偶発的に離脱してしまうことが確実に防止される。
図1及び図2には、容器蓋2が適用される容器の口頸部54が二点鎖線で図示されている。クロム酸処理鋼薄板、ブリキ薄板或いはアルミニウム基合金薄板の如き適宜の金属薄板から形成することができる、それ自体は周知の形態である容器の口頸部54は、全体として略円筒形状であり、上方に向かって外径が漸次減少する上端部には外巻カール56が形成されている。口頸部54の主部外周面には雄螺条58とかかる雄螺条58の下方に位置する係止あご部60とが形成されている。
容器の口頸部54に容器蓋2を装着して口頸部54を密封する際には、口頸部54に容器蓋2を被嵌して下方に押圧し、ライナー6の密封層38を口頸部54の頂部に密接せしめた状態、更に詳しくは密封層38の環状突出部52の外周面及び環状突出部52よりも半径方向外側に位置する厚肉外周縁部50の半径方向外側領域の下面を口頸部54の外巻カール56の内周面上部乃至上面に密接した状態、を維持しながら、シェル4の天面壁8とスカート壁10との境界領域を下方及び半径方向内側に変形、即ち図3及び図4に図示するとおりの形状に変形する。かくすると、ライナー6の密封層38の環状突出部52の外周面が外巻カール56の内周面上部に密接されると共に環状突出部52よりも半径方向外側に位置する厚肉外周縁部50の半径方向外側領域の下面が外巻カール56の上面乃至外周面に密接される。このとき更に、弧状スリット32を規定している上側切断縁34がライナー6の外周縁部の下面乃至外側面に近接乃至当接される。そして又、容器の口頸部54に形成されている雄螺条58に沿ってシェル4のスカート壁10の主部24を変形して雌螺条62を形成し、シェル4のスカート壁10におけるタンパーエビデント裾部26の下端部を半径方向内方に変形して容器の口頸部54における係止あご部60に係止する。
本発明の容器蓋においては、環状没入部12の最小内径域13に形成された弧状スリット32が所謂ベントとして効果的に機能し、容器に収容されている内容物が異常発酵する等に起因して容器内の圧力が過剰に増大した時には、容器蓋2のシェル4及びライナー6が変形されて弧状スリット32を通して容器内の圧力が開放される。
上記弧状スリット32について更に具体的に説明すると、呼び径38mmの容器蓋において、弧状スリット32は周方向に間隔をおいて3個形成されており、弧状スリット32の周方向長さは7乃至12mmであるのが好適であり、弧状スリット32は天面壁8の下面から1.5乃至2.5mm下方に位置するの好適である。そして、容器蓋を開封する際には、容器内の圧力は0.6乃至1.0MPaで設定される所定値にて開放されるのが好ましい。弧状スリット32の周方向長さが過小な場合には、容器内の圧力を所定値で開放することができず所謂蓋飛びが発生する虞があり、弧状スリット32の周方向長さが過大な場合には、容器内の圧力を所定値より低い値で開放してしまう虞がある。
容器の内容物を消費するために口頸部54を開封する際には、シェル4のスカート壁10に指を掛けて容器蓋2を開方向、即ち図3及び図4において上方から見て反時計方向に回転する。この回転の初期段階においては、ライナー6、更に詳しくはその基層36がシェル4の天面壁8の内面に対して非接着状態でありライナー6に対してシェル4のみ回転するため、過剰の力を必要とすることなく容易に口頸部54に対して容器蓋2を回転せしめることができる。口頸部54に対してシェル4が回転せしめられると、スカート壁10の主部24に形成されている雌螺条62が口頸部54の雄螺条58に沿って移動する故に容器蓋2は口頸部54に対して上方に移動される。この際には、シェル4が口頸部54に対して上方に移動されると共に、ライナー6も、弧状スリット32の上側切断縁34によって厚肉外周縁部42に設けられた自由端縁部分46の外側面乃至下面が確実に支持されるため、傾動して脱落することなく口頸部54に対して上方に移動されることとなる。このとき、環状没入部12に弧状スリット32を周方向に等角度間隔をおいて3つ形成した場合には、ライナー6がシェル4に対して半径方向のいずれの方向に傾動しても上側切断縁34によって支持されるようにすることができる。
容器蓋2が口頸部54に対して上方に移動される際、スカート壁10のタンパーエビデント裾部26はその下端部が口頸部54の係止あご部60に形成されている故に上方への移動が阻止され、スカート壁10に形成されている周方向破断可能ライン22における橋絡部30に応力が生成されて橋絡部30が破断される。しかる後においては、タンパーエビデント裾部26を残して容器蓋2は回転と共に上方に移動して口頸部54から離脱され、口頸部54が開封される。
続いて、図5乃至図8を参照して、上記容器蓋2の製造工程の好適様式について説明すると、次のとおりである。最初に、予め片面に弱接着剤が塗布されている金属製薄板に適宜の機械加工を施して図5に示すシェル前成形体64を形成する。弱接着剤はシェル前成形体64の内面、即ち後にシェル4の内面となる側の面に塗布する。弱接着剤としてはポリプロピレン接着成分を含む塗料など、公知の成分を主とするものを使用できる。シェル前成形体64のスカート壁10´の外周面には環状没入部12´のみが形成されており、弧状スリット32´は形成されていない(´を付して示す番号は完成体であるシェル4において対応する各部の番号である。以下同じ)。次いで、図6に示すとおり、シェル前成形体64の天面壁8´の内面(即ち、環状没入部が既に形成されているシェルの天面壁の内面)に合成樹脂材料を供給しこれを型押成形することによってライナー6の基層36を形成する。更に詳しくは、基層36は、シェル前成形体64を倒立状態にして基台(図示していない)上に保持し、天面壁8´の中央部に軟化溶融状態の合成樹脂材料を供給し、かかる合成樹脂材料に所要形状の型押部材(図示していない)を所要圧力で押圧することによって形成される。基層36がシェル前成形体64の天面壁8´の内面に形成された直後にあっては、図6に明確に示すとおり、天面壁8´の内面に塗布されていた上記の弱接着剤によって基層36は天面壁8´の内面に対して接着状態である。しかしながら、基層36がシェル前成形体64の天面壁8´の内面に形成されて所定程度時間が経過した後にあっては、図7に示すとおり、基層36は冷却して収縮し、上記の弱接着剤が剥離する。これにより、基層36は天面壁8´の内面に対して非接着状態となる。その後に、シェル前成形体64に適宜の機械加工を施して図8に示すとおりのシェル4を形成する。このとき、シェル前成形体64の環状没入部12´の没入端縁に弧状スリット32´が形成される。しかる後(換言すると、環状没入部の没入端縁にスリットを形成した後)に、ライナー6の基層36の下面に供給された合成樹脂材料を型押成形することによってライナー6の密封層38を形成する(図1)。更に詳しくは、密封層38は、基層36が形成されたシェル4を倒立状態にして基台(図示していない)上に保持し、基層36の中央部に軟化溶融状態の合成樹脂材料を供給し、かかる合成樹脂材料を所要形状の型押部材(図示していない)を所要押圧で押圧することによって形成される。
2:容器蓋
4:シェル
6:ライナー
8:天面壁
10:スカート壁
12:環状没入部
13:最小内径域
32:弧状スリット
34:(スリットを規定している)上側切断縁
36:基層
46:(ライナーの)自由端縁部分

Claims (5)

  1. 円形状の天面壁及び該天面壁の周縁から垂下する円筒形状のスカート壁を有する金属薄板製シェルと、該シェルの該天面壁の内面に対して非接着状態である基層を有する合成樹脂製ライナーとから構成された容器蓋において、
    該シェルの該スカート壁の上端部には周方向全体に渡って半径方向内側に没入された環状没入部が形成されていると共に、該環状没入部の最小内径域には周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個の弧状スリットが形成されており、
    該ライナーの外周縁部には下方に向かって肉厚が漸次低減する自由端縁部分が形成され
    ており、
    該スカート壁の該環状没入部において該弧状スリットを規定している上側切断縁は該環状没入部の弧状スリット非形成部位における最小内径域よりも半径方向内側に変位されていて、該上側切断縁の内径は該ライナーの外径よりも小さく且つ該上側切断縁は該ライナーの該自由端縁部分の下方に位置し、
    容器の口頸部に装着するために該シェルの該天面壁と該スカート壁との境界領域が下方及び半径方向内側に変形されると、該弧状スリットを規定している該上側切断縁は該ライナーの外周縁部の下面乃至外側面に近接乃至当接し、
    該環状没入部における該弧状スリット非形成部位の最小内径と該上側切断縁の内径との差は、該変形前よりも該変形後の方が大きくなる、ことを特徴とする容器蓋。
  2. 呼び径38mmであって、該弧状スリットは該シェルの該天面壁の下面から1.5乃至2.5mm下方に位置する、請求項1に記載の容器蓋。
  3. 該弧状スリットの周方向長さは7乃至12mmである、請求項1又は2記載の容器蓋。
  4. 該シェルの該スカート壁の上端部における該環状没入部よりも下方の部位には凹部と凸部とが周方向全体に渡って交互に繰り返すナールが形成されており、該ナールにおける該凹部には該弧状スリットよりも短いスリットが形成されている、請求項1からまでのいずれかに記載の容器蓋。
  5. 該ライナーは、該環状没入部の最小内径域に該弧状スリットを形成した後に該基層の下面に合成樹脂材料を供給しこれを型押成形することによって形成された密封層を有し、該密封層の外周縁は該基層の外周縁よりも半径方向内側に位置し、該上側切断縁の内径は該密封層の外径よりも大きい、請求項1からまでのいずれかに記載の容器蓋。
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