JPH11255251A - 合成樹脂製キャップ - Google Patents

合成樹脂製キャップ

Info

Publication number
JPH11255251A
JPH11255251A JP10057995A JP5799598A JPH11255251A JP H11255251 A JPH11255251 A JP H11255251A JP 10057995 A JP10057995 A JP 10057995A JP 5799598 A JP5799598 A JP 5799598A JP H11255251 A JPH11255251 A JP H11255251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locked
restraining ring
main body
flap
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10057995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4005208B2 (ja
Inventor
Hidehiko Omi
英彦 近江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Closures Co Ltd
Original Assignee
Japan Crown Cork Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Crown Cork Co Ltd filed Critical Japan Crown Cork Co Ltd
Priority to JP05799598A priority Critical patent/JP4005208B2/ja
Publication of JPH11255251A publication Critical patent/JPH11255251A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4005208B2 publication Critical patent/JP4005208B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • B65D41/34Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
    • B65D41/3423Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt
    • B65D41/3428Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上蓋6を本体4に対し弱化部50を破断する
ことなく容易に嵌合でき、分別回収時には、本体4から
拘束リング52を容易に離脱可能にすること。 【解決手段】 開封予定部12が形成された仕切り壁8
と外側装着壁20を含む本体4と、天壁部40とスカー
ト部42を含む上蓋6とからなるキャップ2。外側装着
壁20の下部外周面には係止凹部30が形成され、スカ
ート部42の下端部は弱化部50を介して連結された拘
束リング52をなす。拘束リング52の内周面には被係
止フラップ62が形成されている。上蓋6が本体4に嵌
合された後に弱化部50が破断された状態で、被係止フ
ラップ62は係止凹部30に対し、拘束リング52の下
方への自由移動は阻止されるが強制移動は許容されるよ
う係止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体と、本体に離
脱自在に嵌合される上蓋とからなる合成樹脂製キャップ
であって、液体等の内容物が収容された容器の開口部に
打栓して使用され、分別回収時には容器開口部から容易
に離脱せしめることができる、合成樹脂製キャップに関
する。
【0002】
【従来の技術】液体等の内容物が収容された容器は、そ
の内容物が漏洩しないよう、例えば合成樹脂製キャップ
により、その開口部が密封される。本体及び上蓋からな
る合成樹脂製キャップは一般に、上蓋が本体に嵌合され
て一体化された状態で容器開口部に打栓されることによ
り装着される。打栓前の、上蓋の本体に対する嵌合は、
弱化部を破断することなく容易かつ円滑に遂行されるこ
とが要求される。また、内容物が存在する容器の使用時
には、キャップは容器開口部に対して充分確実な密封状
態を維持しながらしっかりと装着され、容易に外れない
ことが必要である。他方、内容物を消費した後には、分
別回収して資源の再利用及び環境保全を図るため、キャ
ップは容器開口部から容易に離脱せしめられることが要
求される。
【0003】上記要求を満足するための合成樹脂製キャ
ップとしては、例えば、実開平7−2250号公報に開
示されたものを挙げることができる。上記公報に開示さ
れた合成樹脂製キャップは、口頸部を起立する容器(容
器体)と、口頸部の内外面へ、ノズル付き雄ねじ筒下端
から外方張出し壁部を介して垂下する内外二重筒部を嵌
着させた本体(ノズル兼用中栓)と、上記雄ねじ筒外面
へ、頂壁外周から垂下する雌ねじ筒を螺合させると共
に、雌ねじ筒下端に付設した外向きフランジ状頂壁を上
記外方張出し壁部上面へ載置させ、外向きフランジ状頂
壁外周から垂下する拘束リング(抱持筒)を上記内外二
重筒の外筒外面へ嵌着させた上蓋(キャップ)とからな
る。そして本体を軟質の合成樹脂で形成し、上記外筒に
は適当数の深溝を縦設して深溝底部を肉薄の柔軟部ない
し破断部となし、上記外向きフランジ状頂壁には少数の
破断容易な弱化部(連結子)を残して切離し溝を周設
し、切離し溝の各対向面から、締付け方向への雌ねじ筒
回動において互いに接する係合突部を突設することによ
り構成されている。
【0004】キャップによる容器口頸部密閉の際には、
上蓋を本体に嵌合させた状態で容器口頸部へ打栓して装
着する。最初の開蓋の際には、上蓋上部を弛め方向へ回
すと、雌雄ねじ筒の螺脱により弱化部が破断して上蓋上
半部が外れ、その下半部の拘束リング(抱持筒)だけが
外筒外面へ嵌合したままで残る。この状態からプルリン
グを引き上げることによりノズルを開口し、使用する。
上蓋上半部は再嵌合できる。容器内の液体を使用し終わ
った後、容器口頸部から本体を外すには、拘束リングを
上方又は下方へ移動させて外筒から外した後、例えばド
ライバ等を使用して外筒下端を押し上げる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の合成樹脂製
キャップにおいて、打栓前における上蓋の本体に対する
嵌合は、先ず、上蓋の拘束リング(把持筒)を本体の外
筒外面へ嵌合させて軸方向に所定量(雌ねじ筒の雌ねじ
部が雄ねじ筒の雄ねじ部に当接するまで)押し込み、次
いで上蓋を締め方向に回転させることにより雌ねじ筒を
雄ねじ筒に螺合させ、外向きフランジ状頂壁が外方張出
し壁部に当接するまで回転させることにより遂行され
る。ところで上記の如く最初に拘束リングを外筒外面へ
嵌合させたとき、拘束リングの内面と外筒外面との間は
略密着した状態にある(接触面積が大きい)ので、上蓋
を本体に対し軸方向に押し込むと、それらの間には比較
的大きな摩擦抵抗が発生する。このことに起因して、上
蓋の本体に対する嵌合作業を容易かつ円滑に遂行するこ
とができない。更には、上蓋の外向きフランジ状頂壁に
形成された弱化部(連結子)には軸方向の剪断力が全て
付加される。弱化部は、外向きフランジ状頂壁におい
て、上蓋の上半部である雌ねじ筒と上蓋の下半部である
拘束リングとを接続するため半径方向に延在するよう配
設されているので、軸方向の剪断力に対しては著しく弱
い。その結果、上記の如く上蓋を本体に対して軸方向に
押し込む途中で、弱化部に過剰な剪断力が作用する可能
性が高く、弱化部が破断されるおそれがある。
【0006】更にはまた、容器内の液体を使用し終わっ
た後、拘束リング(把持筒)を外筒から取り外しにく
く、したがってキャップを使用済みの容器から取り外し
にくい。すなわち、拘束リングを上方に移動させて外筒
から外す場合には、拘束リングの内面と外筒外面との間
が略密着した状態にあるので、上記の如く比較的大きな
摩擦抵抗が発生して取り外しにくい。他方、拘束リング
を下方に移動させて外筒から外す場合には、拘束リング
の内面と外筒外面との間が略密着した状態にあることに
加えて更に、拘束リング側の外向きフランジ状頂壁に形
成された係合突部及び残された連結子の一部が外方張出
し壁部に干渉して下方への移動を妨げるので、一層取り
外しにくくなる。また上記キャップにおいて、拘束リン
グの内面に係合突条が形成され、外筒外面に浅溝が形成
され、両者が嵌合させられている場合には、拘束リング
の、外筒からの取り外しが一層困難となる。
【0007】上記説明から明らかなように、上述した如
き従来の合成樹脂製キャップは、打栓前において、上蓋
を本体に対し嵌合させにくい、上蓋を本体に対し嵌合さ
せるに際し弱化部が破断するおそれがある、分別回収に
際し、容器に嵌合されている本体から拘束リングを取り
外しにくいので、結局、本体を容器から離脱させにく
い、等の問題を有している。
【0008】本発明は上記事実に基づいてなされたもの
であり、その目的は、打栓前においては、上蓋を本体に
対し、弱化部を破断することなく容易かつ円滑に嵌合さ
せることができ、他方、分別回収時においては、容器に
嵌合されている本体から拘束リングを容易かつ円滑に取
り外すことができ、したがって本体を容器から容易に離
脱させることができる、新規な合成樹脂製キャップを提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、本体と、該本体に離脱自在に嵌合
される上蓋とからなり、該本体は、仕切り壁、該仕切り
壁の周囲から下方に延びかつ下部の内周面には容器開口
部の外周面に形成された係止あご部に係止される係止突
条を備えている外側装着壁、該仕切り壁に形成された開
封予定部又は開口、該仕切り壁の、該開封予定部又は該
開口の周囲から上方に延びる環状の排出案内壁及び該排
出案内壁の外側に設けられた円筒部に形成された係止ね
じ部、を備え、該上蓋は、天壁部、該天壁部の周囲から
下方に延びるスカート部、該スカート部に形成されかつ
該係止ねじ部に係止される被係止ねじ部、を備えている
合成樹脂製キャップにおいて、該外側装着壁の該下部の
外周面には係止凹部が形成され、該スカート部の下端部
は軸方向に延在する複数の橋絡部からなる弱化部を介し
て連結された拘束リングをなし、該拘束リングには、そ
の内周面から半径方向内側に延びる可撓性を有した被係
止フラップ手段が形成され、該被係止ねじ部が該係止ね
じ部に係止されることにより該上蓋が該本体に嵌合され
た状態において、該拘束リングは該外側装着壁の該下部
の外周面を覆いかつ該被係止フラップ手段は該係止凹部
に対し、該拘束リングの上方への移動が阻止されるよう
係止され、該上蓋が該本体に嵌合された後に該弱化部が
破断された状態において、該被係止フラップ手段は該係
止凹部に対し、該拘束リングの下方への自由移動は阻止
されるが強制移動は許容されるよう係止される、ことを
特徴とする合成樹脂製キャップ、が提供される。
【0010】上記本発明における合成樹脂製キャップに
おいて、打栓前における上蓋の本体に対する嵌合は、先
ず、上蓋のスカート部の下端部、したがって拘束リング
を本体の外側装着壁の外周面に嵌合させて軸方向に所定
量(上蓋の被係止ねじ部が本体の係止ねじ部に当接する
まで)押し込むことにより遂行される。拘束リングに
は、その内周面から半径方向内側に延びる可撓性を有し
た被係止フラップ手段が形成されているので、上記押し
込み時に被係止フラップ手段の内側部分が外側装着壁の
外周面に当接(圧接)させられた状態で外側装着壁の外
周面に嵌合させられる。なおこの嵌合は、上蓋を本体に
対し閉栓方向に若干回動させながら押し込むと、より円
滑に遂行される。被係止フラップ手段は可撓性を有して
いるので容易に拡径させられ、拘束リングもまた被係止
フラップ手段に付随して拡径させられることに加えて更
に、拘束リングの内周面と外側装着壁の外周面との接触
面積が小さいため摩擦力は比較的小さく、上記嵌合は容
易かつ円滑に遂行される。また弱化部は軸方向に延在す
る複数の橋絡部から形成されているので、上記の如き押
し込みにもかかわらず、軸方向に過剰な剪断力が作用す
ることはないので弱化部が破断することはない。
【0011】次に本体を回転できないようにせしめ、上
蓋を本体に対し被係止ねじ部及び係止ねじ部を介して締
め方向、すなわち閉栓方向に回転させると、被係止フラ
ップ手段の内側部分の内周面が外側装着壁の外周面に対
し相対回転しながら軸方向に移動させられる。この軸方
向の移動も上記理由から容易かつ円滑に遂行され、弱化
部の破断もない。上蓋が本体に対し最大限軸方向に移動
させられると、拘束リングは外側装着壁の下部の外周面
を覆いかつ被係止フラップ手段は係止凹部に対し、拘束
リングの上方への移動が阻止されるよう係止される。こ
れにより上蓋は本体に対して完全に嵌合(装着)させら
れる。このようにして本体に対し上蓋を閉じた状態で一
体化せしめられたキャップは、内容物が収容された容器
の開口部に打栓されて装着される。
【0012】打栓後、最初の開蓋の際には、上蓋を本体
に対し弛め方向、すなわち開栓方向へ回すと、そのスカ
ート部は回転しながら上方へ移動させられる。拘束リン
グは、その被係止フラップ手段が係止凹部に対し、拘束
リングの上方への移動が阻止されるよう係止されている
ことに起因して、上方への移動が阻止され、その結果、
弱化部は容易に破断される。上蓋は弱化部より上方の部
分が本体に対し嵌合自在に離脱される。弱化部が破断さ
れた状態で、拘束リングの被係止フラップ手段は係止凹
部に対し、拘束リングの下方への自由移動は阻止される
が強制移動は許容されるよう係止される(拘束リングの
上方への移動が阻止されるよう係止されていることはい
うまでもない)。したがって、拘束リングは、外側装着
壁の下部外周面を覆うよう嵌合した状態で残される。こ
の状態から開封予定部を開封し又は開口を利用して、使
用する。なお、拘束リングの被係止フラップ手段が係止
凹部に対し、拘束リングの下方への自由移動が阻止され
るよう係止されていることに起因して、キャップを容器
に装着した状態で使用しても、拘束リングがキャップの
本体から下方に離脱することはない。
【0013】容器内の液体を使用し終わった後の分別回
収時には、上蓋を本体に嵌合させた状態で拘束リングを
下方に強制移動させることにより、本体の外側装着壁の
下部外周面から下方へ離脱させることができる。これは
上記の如く、被係止フラップ手段が可撓性を有し、した
がって拡径方向に変形し易いため、係止凹部に対し下方
への強制移動が許容されるよう係止されるからである。
以上のようにして、容器に装着されている本体から拘束
リングを容易かつ円滑に取り外すことができ、したがっ
て拘束リングによる保持力が解除されるので、本体の容
器開口部に対する係止力が弱まり、本体を容器から容易
に離脱させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
合成樹脂製キャップの好適実施形態を、添付図面を参照
して更に詳細に説明する。図1を参照して、全体を番号
2で示す合成樹脂製キャップは、本体4と、本体4に離
脱自在に嵌合(装着)される上蓋6とからなる。ポリプ
ロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から圧
縮成形又は射出成形により一体成形することができる本
体4は、実質上水平に延在する仕切り壁8を備えてい
る。仕切り壁8には、破断可能なスコア(薄肉部)10
が形成されている。スコア10は、軸線方向(図1の上
下方向)から見て適宜の形状をなすループ状に形成され
て、開封予定部12を構成している。開封予定部12に
は上方に延在する開封用のプルリング14が形成されて
いる。仕切り壁8には、更に、開封予定部12の周囲か
ら上方に延びる環状の排出案内壁16、排出案内壁16
の周囲から上方に延びる円筒部18、仕切り壁8の周囲
から下方に延びる環状の外側装着壁20、仕切り壁8に
おける、外側装着壁20の内側から下方に延びる環状の
内側装着壁22が形成されている。上記円筒部18の外
周面には係止ねじ部(雄ねじ部)24が形成されてい
る。外側装着壁20と内側装着壁22との間には環状の
隙間が形成されている。
【0015】内側装着壁22の内周面には、軸線方向に
延びるリブ(突条)23が、周方向に間隔をおいて複数
個形成されている。外側装着壁20の下部の内周面には
その全周にわたって係止突条26が形成されている。外
側装着壁20にはその下端から係止突条26を含む上半
部まで延びる切込み28が周方向に間隔をおいて複数個
形成されている。切込み28はこの実施形態では半径方
向に完全に破断されたスリットからなるが、もちろん半
径方向に一部破断されたスコアである場合もある。もち
ろん外側装着壁20の下部が全体にわたって比較的薄肉
に形成され、切込み28を有しない場合もある。外側装
着壁20の下部の外周面には環状の係止凹部30が形成
されている。係止凹部30については後に更に詳述す
る。
【0016】ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適
宜の合成樹脂から圧縮成形又は射出成形により一体成形
することができる上蓋6は、実質上水平に延在する天壁
部40を備えている。天壁部40には、その周囲から下
方に延びるスカート部42、スカート部42の内側から
下方に延びる円筒部44、円筒部44の内側から下方に
延びる円筒形状のシール壁45が形成されている。スカ
ート部42の上端部寄りの内周面には被係止ねじ部(雌
ねじ部)46が形成されている。スカート部42の下端
部は、軸方向に延在する複数の橋絡部48からなる弱化
部50を介して連結された拘束リング52をなしてい
る。橋絡部48の各々の周方向の相互間は完全な空間部
をなしている。したがって弱化部50はいわゆるミシン
目により形成されている、ともいえる。拘束リング52
の外周面は、その外径が、下方に向かうに従って段階的
に大きくなるように形成されている。それぞれ一定の軸
方向幅を有する同径の部分同士の環状の境界は、軸線に
直交するよう延在する環状の肩(段)により規定されて
いる。
【0017】拘束リング52には、その内周面から半径
方向内側に延びる可撓性を有する被係止フラップ手段6
0が形成されている。図1に示す実施形態においては、
被係止フラップ手段60は、拘束リング52の内周面の
下部から上方に向かって半径方向内側に傾斜して延びる
環状の被係止フラップ62からなる。被係止フラップ6
2は、薄肉で可撓性を有するよう形成されている。なお
被係止フラップ手段60は、環状の被係止フラップ62
に代えて、拘束リング52の内周面の下部から上方に向
かって半径方向内側に傾斜して延びる複数の被係止フラ
ップ片(図示せず)から形成する実施形態もある。この
場合、被係止フラップ片の各々は相互に周方向に間隔を
おいて環状に配列されるよう形成される。
【0018】上蓋6の上記被係止ねじ部46を本体4の
上記係止ねじ部24に係止することにより、上蓋6は本
体4に嵌合され、本体4の上方が閉じられる。上蓋6の
円筒部44の下端面は本体4の円筒部18の上端面に圧
接した状態で位置付けられる。すなわち上蓋6の円筒部
44の下端面と本体4の円筒部18の上端面とは、上蓋
6と本体4との最終嵌合位置を規定するストッパとして
機能する(もちろんシール機能もある)。上蓋6のシー
ル壁45の外周面は本体4の排出案内壁16の上端内周
面に離脱自在に密着せしめられる。本体4の排出案内壁
16は完全に閉じられる。
【0019】このような閉状態において、すなわち上蓋
6が本体4に嵌合された状態において、上蓋6のスカー
ト部42は、本体4の外側装着壁20の外周面を覆うよ
う、その軸方向長さが規定されている。スカート部42
の下端部である拘束リング52は、外側装着壁20の下
部の外周面を覆うよう位置付けられる。被係止フラップ
62は、外側装着壁20の下端部の係止凹部30に対
し、拘束リング52の上方への移動が阻止されるよう係
止される。そして後述する如く上蓋6が本体4に嵌合さ
れた後に弱化部50が破断された状態において、被係止
フラップ62は係止凹部30に対し、拘束リング52の
下方への自由移動は阻止されるが強制移動は許容される
よう係止される。この構成を更に具体的に説明すると、
係止凹部30は、上側移動阻止部32と下側自由移動阻
止部34とを備えている。係止凹部30の上側移動阻止
部32は、上記の如く上蓋6が本体4に嵌合された状態
において、拘束リング52が上方へ移動した際、その被
係止フラップ62の先端が当接せしめられるように被係
止フラップ62の先端の上方を半径方向に延在するよう
形成されている。また係止凹部30の下側自由移動阻止
部34は、後述する如く上蓋6が本体4に嵌合された後
に弱化部50が破断された状態において、拘束リング5
2が下方へ自由移動した際、その被係止フラップ62の
下側が当接せしめられるように上側移動阻止部32より
下方において半径方向外側にかつ被係止フラップ62の
下側に突出するよう形成されている。図1に示す実施形
態において、被係止フラップ62の内周面64は軸線に
対して傾斜しており、下側自由移動阻止部34は傾斜し
た内周面64に沿って半径方向外側に傾斜して延びる傾
斜面として規定されている。下側自由移動阻止部34
は、必ずしも傾斜面である必要はなく、上側移動阻止部
32より下方において半径方向外側にかつ被係止フラッ
プ62の下側に突出するよう形成されていることが重要
である。図1から明らかなように、拘束リング52と被
係止フラップ62とは断面が略V形をなし、係止凹部3
0は断面が略フック形状をなしている。
【0020】上記の如く構成されたキャップ2におい
て、上蓋6を本体4に嵌合せしめて一体化させる作業は
打栓前に遂行される。打栓前における上蓋6の本体4に
対する嵌合は、内側装着壁22の内面側に、リブ23と
係合しうる突条部を外周面に有する円筒部材を挿入して
嵌合することにより本体4を回転できないようにせし
め、次いで上蓋6を閉栓方向に回転させながら本体4に
螺着することにより遂行される。上蓋6が本体4に対し
最大限軸方向に移動させられると(上蓋6の円筒部44
の下端面が本体4の円筒部18の上端面に当接させられ
ると)、上記したように、拘束リング52は外側装着壁
20の下部の外周面を覆いかつ被係止フラップ62は係
止凹部30に係止され、上蓋6は本体4に対して完全に
嵌合(装着)させられる。
【0021】上蓋6を本体4に嵌合させる一体化作業に
おいて、拘束リング52の内周面にはその内周面から半
径方向内側に延びる可撓性を有した被係止フラップ62
が形成されているので、被係止フラップ62の内側部
分、すなわち被係止フラップ62の先端部分(小径部
分)の内周面が外側装着壁20の外周面に当接(圧接)
させられた状態で外側装着壁20の外周面に嵌合させら
れる。被係止フラップ62は、上記の如く比較的薄肉で
可撓性を有するよう形成されているので、容易にその径
は拡大させられる(拡径させられる)。拘束リング52
もまた被係止フラップ62に付随して拡径させられる。
更に、拘束リング52の内周面と外側装着壁20の外周
面との接触面積が小さいため摩擦力は比較的小さく、上
記嵌合は容易かつ円滑に遂行される。また弱化部50は
軸方向に延在する複数の橋絡部48から形成されている
ので、上記の如き上蓋6の本体4に対する軸方向への移
動にもかかわらず、軸方向に過剰な剪断力が作用するこ
とはなく、したがって弱化部50したがって橋絡部48
が破断することはない。このようにして本体4に対し上
蓋6を閉じた状態で一体化せしめられたキャップ2は、
内容物が収容された容器70の開口部72に打栓されて
装着される。なお、上記嵌合は、先ず、上蓋6のスカー
ト部42の下端部、したがって拘束リング52を本体4
の外側装着壁20の外周面に嵌合させて軸方向に所定量
(上蓋6の被係止ねじ部46が本体4の係止ねじ部24
に当接するまで)押し込み、次いで上蓋6の被係止ねじ
部46を本体4の係止ねじ部24に係合させて閉栓方向
に回転させることにより遂行する方法もある。このよう
な嵌合形態においても、上記と同じ理由により上蓋6は
本体4に対し、橋絡部48が破断することなく容易かつ
円滑に嵌合せしめられる。
【0022】ポリエチレンテレフタレートの如き適宜の
合成樹脂あるいはガラス等から形成されている容器70
は、容器開口部72を備えている。容器開口部72の外
周面には係止あご部74が形成されている。キャップ2
は、容器70内に液体等の内容物が収容された後に、そ
の容器開口部72に打栓することにより装着される(図
1及び図2参照)。キャップ2は、打栓前に上記の如
く、上蓋6と本体4とが一体化されている。キャップ2
の打栓により、内側装着壁22の外周面は容器開口部7
2の内周面に圧入され、外側装着壁20の係止突条26
は容器開口部72の外周面に形成された係止あご部74
を乗り越えた位置に位置付けられる。
【0023】キャップ2を打栓した後、上蓋6を閉じた
状態で外側装着壁20の下部外周面は上蓋6の拘束リン
グ52によって覆われるので、外側装着壁20の半径方
向外方への拡大が拘束されてその係止突条26の、容器
開口部72の係止あご部74に対する保持力は充分維持
される。
【0024】キャップ2を上記の如く打栓した後、最初
の開蓋の際には、上蓋6を本体4に対し弛め方向、すな
わち開栓方向へ回すと、そのスカート部42は回転しな
がら上方へ移動させられる。上記したように拘束リング
52は、その被係止フラップ62が係止凹部30に対し
拘束リング52の上方への移動が阻止されるよう係止さ
れていることに起因して、上方への移動が阻止され、そ
の結果、弱化部50は容易に破断される。すなわち拘束
リング52が上方へ強制移動させられようとしても、被
係止フラップ62の先端が係止凹部30の上側移動阻止
部32に当接せしめられ、上方への移動が阻止されるの
である。上蓋6は弱化部50より上方の部分が本体4に
対し嵌合自在に離脱される。弱化部50の破断により、
一度開封された事実が明確となる。したがって不正に開
封されたか否かの判断を使用者が容易に行なうことがで
きる。上記した如く、弱化部50が破断された状態で、
拘束リング52の被係止フラップ62は係止凹部30に
対し、拘束リング52の下方への自由移動は阻止される
が強制移動は許容されるよう係止される(拘束リング5
2の上方への移動が阻止されるよう係止されていること
はいうまでもない)。したがって、拘束リング52は、
外側装着壁20の下部外周面を覆うよう嵌合した状態で
残される。すなわち、拘束リング52が下方に自由移動
しようとしても、被係止フラップ62の下側、すなわち
内周面64がその下側に位置する、係止凹部30の下側
自由移動阻止部34に当接し、更なる下方への自由移動
が阻止されるからである。上記の状態において、プルリ
ング14を引っ張ることにより開封予定部12を開封
し、使用する。
【0025】なお、拘束リング52の被係止フラップ6
2が係止凹部30に対し、拘束リング52の下方への自
由移動が阻止されるよう係止されていることに起因し
て、キャップ2を容器70に装着した状態で使用して
も、拘束リング52がキャップ2の本体4から下方に離
脱することはない。また開栓操作等により、本体4に容
器70から離脱する方向へ負荷が作用した場合には、外
側装着壁20の、係止突条26が形成された下部の径が
半径方向外方に拡大されようとするが、外側装着壁20
の外周面はそれを覆うよう係止された拘束リング52の
内周面に圧接されることにより確実に拘束される。その
結果、キャップ2の本体4は容器70にしっかりと保持
され、その係止突条26の、容器開口部72の係止あご
部74に対する保持力は充分維持されるので離脱するこ
とはない。
【0026】キャップ2の分別回収時には、上蓋6を本
体4に嵌合させた状態で拘束リング52を、本体4に対
し下方に強制移動させることにより、本体4の外側装着
壁20の下部外周面から下方へ離脱させることができ
る。これは上記の如く、被係止フラップ62が可撓性を
有し、したがって拡径方向に変形し易いため、係止凹部
30に対し、拘束リング52の下方への強制移動が許容
されるよう係止されているからである。すなわち、拘束
リング52を下方に強制移動させると、被係止フラップ
62の傾斜した内周面64が、その下側に位置する係止
凹部30の下側自由移動阻止部34に当接させられた
後、それに沿って滑動しながら徐々に拡径(変形)さ
れ、遂には被係止フラップ62が係止凹部30から離脱
せしめられるからである。拘束リング52は、その外周
面が下方に向かって段階的に大きくなるよう形成されて
いるので、拘束リング52を下方へ強制移動させるに際
し、指で押し下げ易く、したがって拘束リング52の離
脱操作を容易にせしめる。
【0027】以上のようにして容器70に装着されてい
る本体4から拘束リング52を容易かつ円滑に取り外す
ことができる(図3参照)。次いで上蓋6と共にキャッ
プ2をひねりながら容器70に対し上方に引き離すこと
により、本体4を上蓋6と共に容器70から容易に離脱
させることができるのである。本体4の係止突条26
は、拘束リング52が下方に外されることにより、容器
70の係止あご部74を容易に乗り越えることができ、
キャップ2の離脱を容易にせしめる。なお先に述べた如
く、被係止フラップ手段60を、環状の被係止フラップ
62に代えて複数の被係止フラップ片により構成した場
合には、打栓前の上蓋6の本体4に対する嵌合及び、拘
束リング52の、係止凹部30からの離脱、を一層容易
に遂行することが可能となる。
【0028】図4及び図5には本発明に従って構成され
た合成樹脂製キャップ2の上蓋6の他の実施形態が示さ
れている。なお、図4及び図5において、図1〜図3に
示すキャップ2と実質上同一部分は同一符号で示し、説
明は省略する。ポリプロピレン又はポリエチレンの如き
適宜の合成樹脂から圧縮成形又は射出成形により一体成
形することができる上蓋6の拘束リング52の内周面に
は、被係止フラップ手段60を構成する複数の被係止フ
ラップ片80が相互に周方向に等間隔をおいて形成され
ている。更に具体的に説明すると、拘束リング52の内
周面の軸線方向の略中央部には、下方を向いた環状肩面
82が形成されている。そして、環状肩面82よりも下
方において、拘束リング52の内周面には、上記被係止
フラップ片80が形成されている。被係止フラップ片8
0の各々は、拘束リング52の内周面に接続された基縁
84から、開栓方向に向かって傾斜して半径方向内方に
突出せしめられ、薄肉で可撓性を有するよう形成されて
いる。被係止フラップ片80の各々の基縁84自体も、
上記開栓方向に傾斜して下方に延びている。拘束リング
52の下端には、半径方向内側に向かって弧状に延出せ
しめられている薄肉カール86が付設されている。薄肉
カール86は、圧縮成形又は射出成形においては実質上
鉛直に下方に延出する形態に形成し、その後に適宜の形
態の加熱カール工具(図示していない)を作用せしめ
て、図4及び図5に示す如き形態にカールすることによ
って容易に形成することができる。なお上記薄肉カール
86は、可撓性を有する被係止フラップ片80の各々を
補強する機能を有するものである。上蓋6のその他の構
成は、図1〜図3に示す実施形態と実質上同一である。
【0029】上蓋6は、図1〜図3に示す実施形態と同
様にして、本体4に嵌合され、本体4の上方が閉じられ
る。上蓋6と本体4とはキャップ100を構成する。拘
束リング52は、外側装着壁20の下部の外周面を覆う
よう位置付けられる。被係止フラップ片80の各々は、
外側装着壁20の下部の係止凹部30に対し、拘束リン
グ52の上方への移動が阻止されるよう係止される。そ
して後述する如く上蓋6が本体4に嵌合された後に弱化
部50が破断された状態において、被係止フラップ片8
0の各々は係止凹部30に対し、拘束リング52の下方
への自由移動は阻止されるが強制移動は許容されるよう
係止される。すなわち上記の如く上蓋6が本体4に嵌合
された状態において、係止凹部30の上側移動阻止部3
2は、拘束リング52が上方へ移動した際、被係止フラ
ップ片80の各々の上縁(上側)が当接せしめられるよ
うに被係止フラップ片80の各々の先端の上方を半径方
向に延在するよう形成されている。また係止凹部30の
下側自由移動阻止部34は、後述する如く上蓋6が本体
4に嵌合された後に弱化部50が破断された状態におい
て、拘束リング52が下方へ自由移動した際、その被係
止フラップ片80の各々の下縁(下側)が当接せしめら
れるように上側移動阻止部32より下方において半径方
向外側にかつ被係止フラップ片80の各々の下側に突出
するよう形成されている。
【0030】上記の如く構成されたキャップ100にお
いて、打栓前における上蓋6の本体4に対する嵌合は、
内側装着壁22の内面側に、リブ23と係合しうる突条
部を外周面に有する円筒部材を挿入して嵌合することに
より本体4を回転できないようにせしめ、次いで上蓋6
を閉栓方向に回転させながら本体4に螺着することによ
り遂行される。上蓋6が本体4に対し最大限軸方向に移
動させられると、上記したように、拘束リング52は外
側装着壁20の下部の外周面を覆いかつ被係止フラップ
片80の各々は係止凹部30に係止され、上蓋6は本体
4に対して完全に嵌合(装着)させられる。
【0031】被係止フラップ片80の各々は可撓性を有
し、しかも上蓋6の開栓方向に向かって傾斜して半径方
向内方に延びかつ被係止フラップ片80の各々の基縁8
4も開栓方向に向かって傾斜して下方に延びているの
で、上記嵌合作業において、被係止フラップ片80の各
々の内側部分すなわち半径方向内側の面が外側装着壁2
0の外周面に当接(圧接)させられることにより、半径
方向外側に容易に変形させられ(拡径させられ)、嵌合
は容易に遂行される。拘束リング52もまた被係止フラ
ップ片80の各々に付随して拡径させられる。更に、拘
束リング52の内周面と外側装着壁20の外周面との接
触面積が小さいため摩擦力は比較的小さく、上記嵌合は
容易かつ円滑に遂行される。また弱化部50は軸方向に
延在する複数の橋絡部48から形成されているので、軸
方向への相対移動にもかかわらず、軸方向に過剰な剪断
力が作用することはなく、したがって弱化部50したが
って橋絡部48が破断することはない。このようにして
本体4に対し上蓋6を閉じた状態で一体化せしめられた
キャップ2は、内容物が収容された容器70の開口部7
2に打栓されて装着される。キャップ2の打栓により、
内側装着壁22の外周面は容器開口部72の内周面に圧
入され、外側装着壁20の係止突条26は容器開口部7
2の外周面に形成された係止あご部74を乗り越えた位
置に位置付けられる。
【0032】キャップ100を打栓した後、上蓋6を閉
じた状態で外側装着壁20の下端部外周面は上蓋6の拘
束リング52によって覆われるので、外側装着壁20の
半径方向外方への拡大が拘束されてその係止突条26
の、容器開口部72の係止あご部74に対する保持力は
充分維持される。
【0033】キャップ100を上記の如く打栓した後、
最初の開蓋の際には、上蓋6を本体4に対し開栓方向へ
回すと、そのスカート部42は回転しながら上方へ移動
させられる。上記したように拘束リング52は、その被
係止フラップ片80の各々が係止凹部30に対し拘束リ
ング52の上方への移動が阻止されるよう係止されてい
ることに起因して、上方への移動が阻止され、その結
果、弱化部50は容易に破断される。すなわち拘束リン
グ52が上方へ強制移動させられようとしても、被係止
フラップ片80の各々の上縁が係止凹部30の上側移動
阻止部32に当接せしめられ弾性変形せしめられても全
体として相当な抵抗となるからである。上蓋6は弱化部
50より上方の部分が本体4に対し嵌合自在に離脱され
る。
【0034】また上記した如く、弱化部50が破断され
た状態で、拘束リング52の被係止フラップ片80の各
々は係止凹部30に対し、拘束リング52の下方への自
由移動は阻止されるが強制移動は許容されるよう係止さ
れる。したがって、拘束リング52は、外側装着壁20
の下部外周面を覆うよう嵌合した状態で残される。すな
わち、拘束リング52が下方に自由移動しようとして
も、被係止フラップ片80の各々の下縁がその下側に位
置する、係止凹部30の下側自由移動阻止部34に当接
し、更なる下方への自由移動が阻止されるからである。
そして先に述べたと同様に、上記の状態において、プル
リング14(図1参照)を引っ張ることにより開封予定
部12を開封し、使用する。
【0035】なお、拘束リング52の被係止フラップ片
80の各々が係止凹部30に対し、拘束リング52の下
方への自由移動が阻止されるよう係止されていることに
起因して、キャップ2を容器70に装着した状態で使用
しても、拘束リング52がキャップ2の本体4から下方
に離脱することはない。また開栓操作等により、本体4
に容器70から離脱する方向へ負荷が作用した場合に
は、外側装着壁20の、係止突条26が形成された下部
の径が半径方向外方に拡大されようとするが、外側装着
壁20の外周面はそれを覆うよう係止された拘束リング
52の内周面に圧接されることにより確実に拘束され
る。その結果、キャップ100の本体4は容器70にし
っかりと保持され、その係止突条26の、容器開口部7
2の係止あご部74に対する保持力は充分維持されるの
で離脱することはない。
【0036】キャップ100の分別回収時には、上蓋6
を本体4に嵌合させた状態で拘束リング52を、本体4
に対し下方に強制移動させることにより、本体4の外側
装着壁20の下端部外周面から下方へ離脱させることが
できる。これは上記の如く、被係止フラップ片80の各
々が係止凹部30に対し、拘束リング52の下方への強
制移動が許容されるよう係止されているからである。す
なわち、被係止フラップ片80の各々が可撓性を有し、
しかも上蓋6の開栓方向に向かって傾斜して半径方向内
方に延びかつ被係止フラップ片80の各々の基縁84も
開栓方向に向かって傾斜して下方に延びていることに起
因して、拘束リング52を下方に強制移動させると、そ
の下縁が下側自由移動阻止部34に当接させられる。そ
して被係止フラップ片80の各々の下縁に相対的に上方
への負荷が作用すると、図示のように下縁が若干上方に
傾斜していることも起因して、拡径方向に変形させられ
る傾向が強いので、徐々に半径方向外方に変形させられ
(拡径させられ)、遂には被係止フラップ片80の各々
が係止凹部30から離脱せしめられるのである。
【0037】以上のようにして容器70に装着されてい
る本体4から拘束リング52を容易かつ円滑に取り外す
ことができる。次いで上蓋6と共にキャップ100をひ
ねりながら容器70に対し上方に引き離すことにより、
本体4を上蓋6と共に容器70から容易に離脱させるこ
とができるのである。本体4の係止突条26は、拘束リ
ング52が下方に外されることにより、容器70の係止
あご部74を容易に乗り越えることができ、キャップ2
の離脱を容易にせしめる。
【0038】以上、添付図面を参照して、本発明に従っ
て構成された合成樹脂製キャップの好適実施形態につい
て説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形
乃至修正が可能である。例えば、図示の実施形態におい
て、仕切り壁8の開封予定部12は、破断可能なスコア
10と開封用のプルリング14とにより形成されている
が、もちろん、他の実施形態もある。例えば、仕切り壁
8に開口を形成し、この開口を、アルミ製フィルム等の
適宜のシール部材を剥離自在に貼着することによりシー
ルし、開封予定部とする実施形態もある。また仕切り壁
8に開口を形成し、この開口をシールすることなくその
まま利用する実施形態もある。
【0039】また、上述した如く、図1のキャップ2に
おいて、被係止フラップ手段60を、環状の被係止フラ
ップ62に代えて複数の被係止フラップ片により構成す
る実施形態があるが、この場合、被係止フラップ片の各
々は相互に周方向に間隔をおいて環状に配列される。こ
の実施形態におけるキャップ2において、半径方向外方
に突出する図示しないストッパを、外側装着壁20の係
止凹部30内に少なくとも1個(好ましくは周方向に等
間隔をおいて4個)形成した場合には、キャップ2を容
器開口部72に打栓した後、上蓋6を最初に開栓方向に
回転して遂行する弱化部50の破断は、一層容易にせし
められる。すなわち上蓋6を最初に開栓方向に回動して
本体4との間に相対回転が生ずると、被係止フラップ片
のうちの一つにおける周方向の一側が上記ストッパに当
接せしめられ、拘束リング52の回転を阻止する抵抗を
生成するからである。このように、外側装着壁20の係
止凹部30内にストッパを少なくとも1個形成する実施
形態は、図4及び図5に示す形態のキャップ100にも
同様に適用できることは容易に理解されるであろう。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る合成樹脂製キャップによれ
ば、打栓前においては、上蓋を本体に対し、弱化部を破
断することなく容易かつ円滑に嵌合させることができ
る。他方、分別回収時においては、容器に嵌合されてい
る本体から拘束リングを容易かつ円滑に取り外すことが
でき、したがって本体を容器から容易に離脱させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された合成樹脂製キャップ
の実施形態を示す縦断面図であって、容器開口部に装着
された状態を、軸線の片側だけ示す図。
【図2】図1のキャップを容器開口部に装着した状態を
示す正面図。
【図3】図2の他の作動態様を示す正面図。
【図4】本発明に従って構成された合成樹脂製キャップ
における上蓋の他の実施形態を示す正面図であって、そ
の一部を破断して示す図。
【図5】図4に示す上蓋を含む合成樹脂製キャップが容
器開口部に装着された状態における要部を示す断面図。
【符号の説明】
2、100 合成樹脂製キャップ 4 本体 6 上蓋 8 仕切り壁 12 開封予定部 14 プルリング 16 排出案内壁 18 円筒部 20 外側装着壁 22 内側装着壁 24 係止ねじ部 26 係止突条 28 切込み 30 係止凹部 32 上側移動阻止部 34 下側自由移動阻止部 40 天壁部 42 スカート部 46 被係止ねじ部 48 橋絡部 50 弱化部 52 拘束リング 60 被係止フラップ手段 62 被係止フラップ 64 内周面 70 容器 72 容器開口部 74 係止あご部 80 被係止フラップ片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、該本体に離脱自在に嵌合される
    上蓋とからなり、該本体は、仕切り壁、該仕切り壁の周
    囲から下方に延びかつ下部の内周面には容器開口部の外
    周面に形成された係止あご部に係止される係止突条を備
    えている外側装着壁、該仕切り壁に形成された開封予定
    部又は開口、該仕切り壁の、該開封予定部又は該開口の
    周囲から上方に延びる環状の排出案内壁及び該排出案内
    壁の外側に設けられた円筒部に形成された係止ねじ部、
    を備え、該上蓋は、天壁部、該天壁部の周囲から下方に
    延びるスカート部、該スカート部に形成されかつ該係止
    ねじ部に係止される被係止ねじ部、を備えている合成樹
    脂製キャップにおいて、 該外側装着壁の該下部の外周面には係止凹部が形成さ
    れ、該スカート部の下端部は軸方向に延在する複数の橋
    絡部からなる弱化部を介して連結された拘束リングをな
    し、該拘束リングには、その内周面から半径方向内側に
    延びる可撓性を有した被係止フラップ手段が形成され、 該被係止ねじ部が該係止ねじ部に係止されることにより
    該上蓋が該本体に嵌合された状態において、該拘束リン
    グは該外側装着壁の該下部の外周面を覆いかつ該被係止
    フラップ手段は該係止凹部に対し、該拘束リングの上方
    への移動が阻止されるよう係止され、該上蓋が該本体に
    嵌合された後に該弱化部が破断された状態において、該
    被係止フラップ手段は該係止凹部に対し、該拘束リング
    の下方への自由移動は阻止されるが強制移動は許容され
    るよう係止される、ことを特徴とする合成樹脂製キャッ
    プ。
  2. 【請求項2】 該被係止フラップ手段は、該拘束リング
    の該内周面から上方に向かって半径方向内側に傾斜して
    延びる環状の被係止フラップからなり、該係止凹部は、
    該拘束リングの上方への移動時に該被係止フラップの先
    端が当接せしめられるように該被係止フラップの先端の
    上方を半径方向に延在する上側移動阻止部と、該拘束リ
    ングの下方への自由移動時に該被係止フラップの下側が
    当接せしめられるように該上側移動阻止部より下方にお
    いて半径方向外側にかつ該被係止フラップの下側に突出
    する下側自由移動阻止部とを備えている、請求項1記載
    の合成樹脂製キャップ。
  3. 【請求項3】 該被係止フラップ手段は、該拘束リング
    の該内周面から上方に向かって半径方向内側に傾斜して
    延びかつ相互に周方向に間隔をおいて形成された複数の
    被係止フラップ片からなり、該係止凹部は、該拘束リン
    グの上方への移動時に該被係止フラップ片の各々の先端
    が当接せしめられるように該被係止フラップ片の各々の
    先端の上方を半径方向に延在する上側移動阻止部と、該
    拘束リングの下方への自由移動時に該被係止フラップ片
    の各々の下側が当接せしめられるように該上側移動阻止
    部より下方において半径方向外側にかつ該被係止フラッ
    プ片の各々の下側に突出する下側自由移動阻止部とを備
    えている、請求項1記載の合成樹脂製キャップ。
  4. 【請求項4】 該被係止フラップ手段は、該拘束リング
    の該内周面に接続された基縁から該上蓋の開栓方向に向
    かって傾斜して半径方向内方に延びかつ相互に周方向に
    間隔をおいて形成された複数の被係止フラップ片からな
    り、該被係止フラップ片の各々の該基縁は、該開栓方向
    に向かって傾斜して下方に延びており、該係止凹部は、
    該拘束リングの上方への移動時に該被係止フラップ片の
    各々の上側が当接せしめられるように該被係止フラップ
    片の各々の上方を半径方向に延在する上側移動阻止部
    と、該拘束リングの下方への自由移動時に該被係止フラ
    ップ片の各々の下側が当接せしめられるように該上側移
    動阻止部より下方において半径方向外側にかつ該被係止
    フラップ片の各々の下側に突出する下側自由移動阻止部
    とを備えている、請求項1記載の合成樹脂製キャップ。
JP05799598A 1998-03-10 1998-03-10 合成樹脂製キャップ Expired - Fee Related JP4005208B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05799598A JP4005208B2 (ja) 1998-03-10 1998-03-10 合成樹脂製キャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05799598A JP4005208B2 (ja) 1998-03-10 1998-03-10 合成樹脂製キャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11255251A true JPH11255251A (ja) 1999-09-21
JP4005208B2 JP4005208B2 (ja) 2007-11-07

Family

ID=13071602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05799598A Expired - Fee Related JP4005208B2 (ja) 1998-03-10 1998-03-10 合成樹脂製キャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4005208B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001171705A (ja) * 1999-12-10 2001-06-26 Tenryu Kagaku Kogyo Kk ねじ蓋付き注出キャップ
WO2002049929A1 (fr) 2000-12-21 2002-06-27 Yoshino Kogyosho Co.,Ltd. Bouchon de remplissage de resine synthetique
WO2004058589A1 (de) * 2002-12-23 2004-07-15 Action Uno, S.L. Vorrichtung zum verschliessen einer öffnung eines behälters und behälter
JP2006182357A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Wako Pure Chem Ind Ltd バージンキャップ
WO2008002079A1 (en) * 2006-06-27 2008-01-03 Hee Kwon Rho Closure of vessel
JP4499898B2 (ja) * 2000-09-13 2010-07-07 日本山村硝子株式会社 キャップ
WO2015181726A1 (en) * 2014-05-29 2015-12-03 Lanone S.A.S. Di Sangiovanni Davide & C. A safety closure for containers
CN114476354A (zh) * 2020-11-13 2022-05-13 盖普拉斯特股份有限公司 容器塞子
US20220161970A1 (en) * 2020-11-23 2022-05-26 Gaplast Gmbh Stopper for a container
US20220177199A1 (en) * 2020-12-04 2022-06-09 Niagara Bottling, Llc Multiple asymmetric anchor container closure
US11975891B2 (en) 2020-08-07 2024-05-07 Niagara Bottling, Llc Single anchor closure

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6876474B2 (ja) * 2017-03-15 2021-05-26 日本クロージャー株式会社 合成樹脂製容器蓋

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001171705A (ja) * 1999-12-10 2001-06-26 Tenryu Kagaku Kogyo Kk ねじ蓋付き注出キャップ
JP4510195B2 (ja) * 1999-12-10 2010-07-21 天龍化学工業株式会社 ねじ蓋付き注出キャップ
JP4499898B2 (ja) * 2000-09-13 2010-07-07 日本山村硝子株式会社 キャップ
WO2002049929A1 (fr) 2000-12-21 2002-06-27 Yoshino Kogyosho Co.,Ltd. Bouchon de remplissage de resine synthetique
KR100822925B1 (ko) 2000-12-21 2008-04-16 가부시키가이샤 요시노 고교쇼 합성수지제 주출캡
WO2004058589A1 (de) * 2002-12-23 2004-07-15 Action Uno, S.L. Vorrichtung zum verschliessen einer öffnung eines behälters und behälter
JP4647994B2 (ja) * 2004-12-27 2011-03-09 和光純薬工業株式会社 バージンキャップ
JP2006182357A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Wako Pure Chem Ind Ltd バージンキャップ
WO2008002079A1 (en) * 2006-06-27 2008-01-03 Hee Kwon Rho Closure of vessel
WO2015181726A1 (en) * 2014-05-29 2015-12-03 Lanone S.A.S. Di Sangiovanni Davide & C. A safety closure for containers
CN106458395A (zh) * 2014-05-29 2017-02-22 卢姆森股份公司 用于容器的安全封闭件
US10246230B2 (en) 2014-05-29 2019-04-02 Lumson S.P.A. Safety closure for containers
US11975891B2 (en) 2020-08-07 2024-05-07 Niagara Bottling, Llc Single anchor closure
CN114476354A (zh) * 2020-11-13 2022-05-13 盖普拉斯特股份有限公司 容器塞子
US20220161970A1 (en) * 2020-11-23 2022-05-26 Gaplast Gmbh Stopper for a container
US20220177199A1 (en) * 2020-12-04 2022-06-09 Niagara Bottling, Llc Multiple asymmetric anchor container closure

Also Published As

Publication number Publication date
JP4005208B2 (ja) 2007-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10315808B2 (en) Container closure cap and container closure
US4595123A (en) Tamper evident closure cap
CA2551717C (en) Closure and container system and method for sealing a closure on a container
EP0118267B1 (en) Container and closure
US4534481A (en) Snap-on, tamper-evident container closure
JPH11255251A (ja) 合成樹脂製キャップ
JPH09221155A (ja) 樹脂製キャップ
JP2023516267A (ja) 容器の首部に固定することが意図されたキャッピング装置および容器とキャッピング装置とを備える組立品
JP4349698B2 (ja) プラスチックキャップ
US5647494A (en) Tear-off closure for bottle-shaped containers
JP4068184B2 (ja) 合成樹脂製キャップ
JP4667563B2 (ja) 合成樹脂製の分別回収キャップ
JPH07291317A (ja) 容器と蓋との組合せ
JP2585375Y2 (ja) 開封明示機能を有するキャップ付容器
JP4068183B2 (ja) 合成樹脂製ヒンジキャップ
JP2002114245A (ja) 分別廃棄可能なプラスチックキャップ
JP7396775B2 (ja) 分別キャップ
JP3336476B2 (ja) 容器と蓋との組合せ
JP4164135B2 (ja) タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋
JPH09124065A (ja) 分別廃棄容易な合成樹脂製容器蓋
JP3353242B2 (ja) 分別廃棄可能なキャップ
JPH08151063A (ja) 容器口部から除去容易なキャップ
JP2002274558A (ja) 分別廃棄可能なキャップ
JP2002193288A (ja) 分別廃棄可能なプラスチックキャップ
JP4388758B2 (ja) 打栓式キャップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130831

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees