JP4005208B2 - 合成樹脂製キャップ - Google Patents

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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • B65D41/34Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
    • B65D41/3423Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt
    • B65D41/3428Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with flexible tabs, or elements rotated from a non-engaging to an engaging position, formed on the tamper element or in the closure skirt the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体と、本体に離脱自在に嵌合される上蓋とからなる合成樹脂製キャップであって、液体等の内容物が収容された容器の開口部に打栓して使用され、分別回収時には容器開口部から容易に離脱せしめることができる、合成樹脂製キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
液体等の内容物が収容された容器は、その内容物が漏洩しないよう、例えば合成樹脂製キャップにより、その開口部が密封される。本体及び上蓋からなる合成樹脂製キャップは一般に、上蓋が本体に嵌合されて一体化された状態で容器開口部に打栓されることにより装着される。打栓前の、上蓋の本体に対する嵌合は、弱化部を破断することなく容易かつ円滑に遂行されることが要求される。また、内容物が存在する容器の使用時には、キャップは容器開口部に対して充分確実な密封状態を維持しながらしっかりと装着され、容易に外れないことが必要である。他方、内容物を消費した後には、分別回収して資源の再利用及び環境保全を図るため、キャップは容器開口部から容易に離脱せしめられることが要求される。
【0003】
上記要求を満足するための合成樹脂製キャップとしては、例えば、実開平7−2250号公報に開示されたものを挙げることができる。上記公報に開示された合成樹脂製キャップは、口頸部を起立する容器(容器体)と、口頸部の内外面へ、ノズル付き雄ねじ筒下端から外方張出し壁部を介して垂下する内外二重筒部を嵌着させた本体(ノズル兼用中栓)と、上記雄ねじ筒外面へ、頂壁外周から垂下する雌ねじ筒を螺合させると共に、雌ねじ筒下端に付設した外向きフランジ状頂壁を上記外方張出し壁部上面へ載置させ、外向きフランジ状頂壁外周から垂下する拘束リング(抱持筒)を上記内外二重筒の外筒外面へ嵌着させた上蓋(キャップ)とからなる。そして本体を軟質の合成樹脂で形成し、上記外筒には適当数の深溝を縦設して深溝底部を肉薄の柔軟部ないし破断部となし、上記外向きフランジ状頂壁には少数の破断容易な弱化部(連結子)を残して切離し溝を周設し、切離し溝の各対向面から、締付け方向への雌ねじ筒回動において互いに接する係合突部を突設することにより構成されている。
【0004】
キャップによる容器口頸部密閉の際には、上蓋を本体に嵌合させた状態で容器口頸部へ打栓して装着する。最初の開蓋の際には、上蓋上部を弛め方向へ回すと、雌雄ねじ筒の螺脱により弱化部が破断して上蓋上半部が外れ、その下半部の拘束リング(抱持筒)だけが外筒外面へ嵌合したままで残る。この状態からプルリングを引き上げることによりノズルを開口し、使用する。上蓋上半部は再嵌合できる。容器内の液体を使用し終わった後、容器口頸部から本体を外すには、拘束リングを上方又は下方へ移動させて外筒から外した後、例えばドライバ等を使用して外筒下端を押し上げる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の合成樹脂製キャップにおいて、打栓前における上蓋の本体に対する嵌合は、先ず、上蓋の拘束リング(把持筒)を本体の外筒外面へ嵌合させて軸方向に所定量(雌ねじ筒の雌ねじ部が雄ねじ筒の雄ねじ部に当接するまで)押し込み、次いで上蓋を締め方向に回転させることにより雌ねじ筒を雄ねじ筒に螺合させ、外向きフランジ状頂壁が外方張出し壁部に当接するまで回転させることにより遂行される。ところで上記の如く最初に拘束リングを外筒外面へ嵌合させたとき、拘束リングの内面と外筒外面との間は略密着した状態にある(接触面積が大きい)ので、上蓋を本体に対し軸方向に押し込むと、それらの間には比較的大きな摩擦抵抗が発生する。このことに起因して、上蓋の本体に対する嵌合作業を容易かつ円滑に遂行することができない。更には、上蓋の外向きフランジ状頂壁に形成された弱化部(連結子)には軸方向の剪断力が全て付加される。弱化部は、外向きフランジ状頂壁において、上蓋の上半部である雌ねじ筒と上蓋の下半部である拘束リングとを接続するため半径方向に延在するよう配設されているので、軸方向の剪断力に対しては著しく弱い。その結果、上記の如く上蓋を本体に対して軸方向に押し込む途中で、弱化部に過剰な剪断力が作用する可能性が高く、弱化部が破断されるおそれがある。
【0006】
更にはまた、容器内の液体を使用し終わった後、拘束リング(把持筒)を外筒から取り外しにくく、したがってキャップを使用済みの容器から取り外しにくい。すなわち、拘束リングを上方に移動させて外筒から外す場合には、拘束リングの内面と外筒外面との間が略密着した状態にあるので、上記の如く比較的大きな摩擦抵抗が発生して取り外しにくい。他方、拘束リングを下方に移動させて外筒から外す場合には、拘束リングの内面と外筒外面との間が略密着した状態にあることに加えて更に、拘束リング側の外向きフランジ状頂壁に形成された係合突部及び残された連結子の一部が外方張出し壁部に干渉して下方への移動を妨げるので、一層取り外しにくくなる。また上記キャップにおいて、拘束リングの内面に係合突条が形成され、外筒外面に浅溝が形成され、両者が嵌合させられている場合には、拘束リングの、外筒からの取り外しが一層困難となる。
【0007】
上記説明から明らかなように、上述した如き従来の合成樹脂製キャップは、打栓前において、上蓋を本体に対し嵌合させにくい、上蓋を本体に対し嵌合させるに際し弱化部が破断するおそれがある、分別回収に際し、容器に嵌合されている本体から拘束リングを取り外しにくいので、結局、本体を容器から離脱させにくい、等の問題を有している。
【0008】
本発明は上記事実に基づいてなされたものであり、その目的は、打栓前においては、上蓋を本体に対し、弱化部を破断することなく容易かつ円滑に嵌合させることができ、他方、分別回収時においては、容器に嵌合されている本体から拘束リングを容易かつ円滑に取り外すことができ、したがって本体を容器から容易に離脱させることができる、新規な合成樹脂製キャップを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明によれば、本体と、該本体に離脱自在に嵌合される上蓋とからなり、該本体は、仕切り壁、該仕切り壁の周囲から下方に延びかつ下部の内周面には容器開口部の外周面に形成された係止あご部に係止される係止突条を備えている外側装着壁、該仕切り壁に形成された開封予定部又は開口、該仕切り壁の、該開封予定部又は該開口の周囲から上方に延びる環状の排出案内壁及び該排出案内壁の外側に設けられた円筒部に形成された係止ねじ部、を備え、該上蓋は、天壁部、該天壁部の周囲から下方に延びるスカート部、該スカート部に形成されかつ該係止ねじ部に係止される被係止ねじ部、を備えている合成樹脂製キャップにおいて、
該外側装着壁の該下部の外周面には係止凹部が形成され、該スカート部の下端部は軸方向に延在する複数の橋絡部からなる弱化部を介して連結された拘束リングをなし、該拘束リングには、その内周面から半径方向内側に延びる可撓性を有した被係止フラップ手段が形成され、
該被係止ねじ部が該係止ねじ部に係止されることにより該上蓋が該本体に嵌合された状態において、該拘束リングは該外側装着壁の該下部の外周面を覆いかつ該被係止フラップ手段は該係止凹部に対し、該拘束リングの上方への移動が阻止されるよう係止され、該上蓋が該本体に嵌合された後に該弱化部が破断された状態において、該被係止フラップ手段は該係止凹部に対し、該拘束リングの下方への自由移動は阻止されるが強制移動は許容されるよう係止される、
ことを特徴とする合成樹脂製キャップ、が提供される。
【0010】
上記本発明における合成樹脂製キャップにおいて、打栓前における上蓋の本体に対する嵌合は、先ず、上蓋のスカート部の下端部、したがって拘束リングを本体の外側装着壁の外周面に嵌合させて軸方向に所定量(上蓋の被係止ねじ部が本体の係止ねじ部に当接するまで)押し込むことにより遂行される。拘束リングには、その内周面から半径方向内側に延びる可撓性を有した被係止フラップ手段が形成されているので、上記押し込み時に被係止フラップ手段の内側部分が外側装着壁の外周面に当接(圧接)させられた状態で外側装着壁の外周面に嵌合させられる。なおこの嵌合は、上蓋を本体に対し閉栓方向に若干回動させながら押し込むと、より円滑に遂行される。被係止フラップ手段は可撓性を有しているので容易に拡径させられ、拘束リングもまた被係止フラップ手段に付随して拡径させられることに加えて更に、拘束リングの内周面と外側装着壁の外周面との接触面積が小さいため摩擦力は比較的小さく、上記嵌合は容易かつ円滑に遂行される。また弱化部は軸方向に延在する複数の橋絡部から形成されているので、上記の如き押し込みにもかかわらず、軸方向に過剰な剪断力が作用することはないので弱化部が破断することはない。
【0011】
次に本体を回転できないようにせしめ、上蓋を本体に対し被係止ねじ部及び係止ねじ部を介して締め方向、すなわち閉栓方向に回転させると、被係止フラップ手段の内側部分の内周面が外側装着壁の外周面に対し相対回転しながら軸方向に移動させられる。この軸方向の移動も上記理由から容易かつ円滑に遂行され、弱化部の破断もない。上蓋が本体に対し最大限軸方向に移動させられると、拘束リングは外側装着壁の下部の外周面を覆いかつ被係止フラップ手段は係止凹部に対し、拘束リングの上方への移動が阻止されるよう係止される。これにより上蓋は本体に対して完全に嵌合(装着)させられる。このようにして本体に対し上蓋を閉じた状態で一体化せしめられたキャップは、内容物が収容された容器の開口部に打栓されて装着される。
【0012】
打栓後、最初の開蓋の際には、上蓋を本体に対し弛め方向、すなわち開栓方向へ回すと、そのスカート部は回転しながら上方へ移動させられる。拘束リングは、その被係止フラップ手段が係止凹部に対し、拘束リングの上方への移動が阻止されるよう係止されていることに起因して、上方への移動が阻止され、その結果、弱化部は容易に破断される。上蓋は弱化部より上方の部分が本体に対し嵌合自在に離脱される。弱化部が破断された状態で、拘束リングの被係止フラップ手段は係止凹部に対し、拘束リングの下方への自由移動は阻止されるが強制移動は許容されるよう係止される(拘束リングの上方への移動が阻止されるよう係止されていることはいうまでもない)。したがって、拘束リングは、外側装着壁の下部外周面を覆うよう嵌合した状態で残される。この状態から開封予定部を開封し又は開口を利用して、使用する。なお、拘束リングの被係止フラップ手段が係止凹部に対し、拘束リングの下方への自由移動が阻止されるよう係止されていることに起因して、キャップを容器に装着した状態で使用しても、拘束リングがキャップの本体から下方に離脱することはない。
【0013】
容器内の液体を使用し終わった後の分別回収時には、上蓋を本体に嵌合させた状態で拘束リングを下方に強制移動させることにより、本体の外側装着壁の下部外周面から下方へ離脱させることができる。これは上記の如く、被係止フラップ手段が可撓性を有し、したがって拡径方向に変形し易いため、係止凹部に対し下方への強制移動が許容されるよう係止されるからである。以上のようにして、容器に装着されている本体から拘束リングを容易かつ円滑に取り外すことができ、したがって拘束リングによる保持力が解除されるので、本体の容器開口部に対する係止力が弱まり、本体を容器から容易に離脱させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの好適実施形態を、添付図面を参照して更に詳細に説明する。図1を参照して、全体を番号2で示す合成樹脂製キャップは、本体4と、本体4に離脱自在に嵌合(装着)される上蓋6とからなる。ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から圧縮成形又は射出成形により一体成形することができる本体4は、実質上水平に延在する仕切り壁8を備えている。仕切り壁8には、破断可能なスコア(薄肉部)10が形成されている。スコア10は、軸線方向(図1の上下方向)から見て適宜の形状をなすループ状に形成されて、開封予定部12を構成している。開封予定部12には上方に延在する開封用のプルリング14が形成されている。仕切り壁8には、更に、開封予定部12の周囲から上方に延びる環状の排出案内壁16、排出案内壁16の周囲から上方に延びる円筒部18、仕切り壁8の周囲から下方に延びる環状の外側装着壁20、仕切り壁8における、外側装着壁20の内側から下方に延びる環状の内側装着壁22が形成されている。上記円筒部18の外周面には係止ねじ部(雄ねじ部)24が形成されている。外側装着壁20と内側装着壁22との間には環状の隙間が形成されている。
【0015】
内側装着壁22の内周面には、軸線方向に延びるリブ(突条)23が、周方向に間隔をおいて複数個形成されている。外側装着壁20の下部の内周面にはその全周にわたって係止突条26が形成されている。外側装着壁20にはその下端から係止突条26を含む上半部まで延びる切込み28が周方向に間隔をおいて複数個形成されている。切込み28はこの実施形態では半径方向に完全に破断されたスリットからなるが、もちろん半径方向に一部破断されたスコアである場合もある。もちろん外側装着壁20の下部が全体にわたって比較的薄肉に形成され、切込み28を有しない場合もある。外側装着壁20の下部の外周面には環状の係止凹部30が形成されている。係止凹部30については後に更に詳述する。
【0016】
ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から圧縮成形又は射出成形により一体成形することができる上蓋6は、実質上水平に延在する天壁部40を備えている。天壁部40には、その周囲から下方に延びるスカート部42、スカート部42の内側から下方に延びる円筒部44、円筒部44の内側から下方に延びる円筒形状のシール壁45が形成されている。スカート部42の上端部寄りの内周面には被係止ねじ部(雌ねじ部)46が形成されている。スカート部42の下端部は、軸方向に延在する複数の橋絡部48からなる弱化部50を介して連結された拘束リング52をなしている。橋絡部48の各々の周方向の相互間は完全な空間部をなしている。したがって弱化部50はいわゆるミシン目により形成されている、ともいえる。拘束リング52の外周面は、その外径が、下方に向かうに従って段階的に大きくなるように形成されている。それぞれ一定の軸方向幅を有する同径の部分同士の環状の境界は、軸線に直交するよう延在する環状の肩(段)により規定されている。
【0017】
拘束リング52には、その内周面から半径方向内側に延びる可撓性を有する被係止フラップ手段60が形成されている。図1に示す実施形態においては、被係止フラップ手段60は、拘束リング52の内周面の下部から上方に向かって半径方向内側に傾斜して延びる環状の被係止フラップ62からなる。被係止フラップ62は、薄肉で可撓性を有するよう形成されている。なお被係止フラップ手段60は、環状の被係止フラップ62に代えて、拘束リング52の内周面の下部から上方に向かって半径方向内側に傾斜して延びる複数の被係止フラップ片(図示せず)から形成する実施形態もある。この場合、被係止フラップ片の各々は相互に周方向に間隔をおいて環状に配列されるよう形成される。
【0018】
上蓋6の上記被係止ねじ部46を本体4の上記係止ねじ部24に係止することにより、上蓋6は本体4に嵌合され、本体4の上方が閉じられる。上蓋6の円筒部44の下端面は本体4の円筒部18の上端面に圧接した状態で位置付けられる。すなわち上蓋6の円筒部44の下端面と本体4の円筒部18の上端面とは、上蓋6と本体4との最終嵌合位置を規定するストッパとして機能する(もちろんシール機能もある)。上蓋6のシール壁45の外周面は本体4の排出案内壁16の上端内周面に離脱自在に密着せしめられる。本体4の排出案内壁16は完全に閉じられる。
【0019】
このような閉状態において、すなわち上蓋6が本体4に嵌合された状態において、上蓋6のスカート部42は、本体4の外側装着壁20の外周面を覆うよう、その軸方向長さが規定されている。スカート部42の下端部である拘束リング52は、外側装着壁20の下部の外周面を覆うよう位置付けられる。被係止フラップ62は、外側装着壁20の下端部の係止凹部30に対し、拘束リング52の上方への移動が阻止されるよう係止される。そして後述する如く上蓋6が本体4に嵌合された後に弱化部50が破断された状態において、被係止フラップ62は係止凹部30に対し、拘束リング52の下方への自由移動は阻止されるが強制移動は許容されるよう係止される。この構成を更に具体的に説明すると、係止凹部30は、上側移動阻止部32と下側自由移動阻止部34とを備えている。係止凹部30の上側移動阻止部32は、上記の如く上蓋6が本体4に嵌合された状態において、拘束リング52が上方へ移動した際、その被係止フラップ62の先端が当接せしめられるように被係止フラップ62の先端の上方を半径方向に延在するよう形成されている。また係止凹部30の下側自由移動阻止部34は、後述する如く上蓋6が本体4に嵌合された後に弱化部50が破断された状態において、拘束リング52が下方へ自由移動した際、その被係止フラップ62の下側が当接せしめられるように上側移動阻止部32より下方において半径方向外側にかつ被係止フラップ62の下側に突出するよう形成されている。図1に示す実施形態において、被係止フラップ62の内周面64は軸線に対して傾斜しており、下側自由移動阻止部34は傾斜した内周面64に沿って半径方向外側に傾斜して延びる傾斜面として規定されている。下側自由移動阻止部34は、必ずしも傾斜面である必要はなく、上側移動阻止部32より下方において半径方向外側にかつ被係止フラップ62の下側に突出するよう形成されていることが重要である。図1から明らかなように、拘束リング52と被係止フラップ62とは断面が略V形をなし、係止凹部30は断面が略フック形状をなしている。
【0020】
上記の如く構成されたキャップ2において、上蓋6を本体4に嵌合せしめて一体化させる作業は打栓前に遂行される。打栓前における上蓋6の本体4に対する嵌合は、内側装着壁22の内面側に、リブ23と係合しうる突条部を外周面に有する円筒部材を挿入して嵌合することにより本体4を回転できないようにせしめ、次いで上蓋6を閉栓方向に回転させながら本体4に螺着することにより遂行される。上蓋6が本体4に対し最大限軸方向に移動させられると(上蓋6の円筒部44の下端面が本体4の円筒部18の上端面に当接させられると)、上記したように、拘束リング52は外側装着壁20の下部の外周面を覆いかつ被係止フラップ62は係止凹部30に係止され、上蓋6は本体4に対して完全に嵌合(装着)させられる。
【0021】
上蓋6を本体4に嵌合させる一体化作業において、拘束リング52の内周面にはその内周面から半径方向内側に延びる可撓性を有した被係止フラップ62が形成されているので、被係止フラップ62の内側部分、すなわち被係止フラップ62の先端部分(小径部分)の内周面が外側装着壁20の外周面に当接(圧接)させられた状態で外側装着壁20の外周面に嵌合させられる。被係止フラップ62は、上記の如く比較的薄肉で可撓性を有するよう形成されているので、容易にその径は拡大させられる(拡径させられる)。拘束リング52もまた被係止フラップ62に付随して拡径させられる。更に、拘束リング52の内周面と外側装着壁20の外周面との接触面積が小さいため摩擦力は比較的小さく、上記嵌合は容易かつ円滑に遂行される。また弱化部50は軸方向に延在する複数の橋絡部48から形成されているので、上記の如き上蓋6の本体4に対する軸方向への移動にもかかわらず、軸方向に過剰な剪断力が作用することはなく、したがって弱化部50したがって橋絡部48が破断することはない。このようにして本体4に対し上蓋6を閉じた状態で一体化せしめられたキャップ2は、内容物が収容された容器70の開口部72に打栓されて装着される。なお、上記嵌合は、先ず、上蓋6のスカート部42の下端部、したがって拘束リング52を本体4の外側装着壁20の外周面に嵌合させて軸方向に所定量(上蓋6の被係止ねじ部46が本体4の係止ねじ部24に当接するまで)押し込み、次いで上蓋6の被係止ねじ部46を本体4の係止ねじ部24に係合させて閉栓方向に回転させることにより遂行する方法もある。このような嵌合形態においても、上記と同じ理由により上蓋6は本体4に対し、橋絡部48が破断することなく容易かつ円滑に嵌合せしめられる。
【0022】
ポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂あるいはガラス等から形成されている容器70は、容器開口部72を備えている。容器開口部72の外周面には係止あご部74が形成されている。キャップ2は、容器70内に液体等の内容物が収容された後に、その容器開口部72に打栓することにより装着される(図1及び図2参照)。キャップ2は、打栓前に上記の如く、上蓋6と本体4とが一体化されている。キャップ2の打栓により、内側装着壁22の外周面は容器開口部72の内周面に圧入され、外側装着壁20の係止突条26は容器開口部72の外周面に形成された係止あご部74を乗り越えた位置に位置付けられる。
【0023】
キャップ2を打栓した後、上蓋6を閉じた状態で外側装着壁20の下部外周面は上蓋6の拘束リング52によって覆われるので、外側装着壁20の半径方向外方への拡大が拘束されてその係止突条26の、容器開口部72の係止あご部74に対する保持力は充分維持される。
【0024】
キャップ2を上記の如く打栓した後、最初の開蓋の際には、上蓋6を本体4に対し弛め方向、すなわち開栓方向へ回すと、そのスカート部42は回転しながら上方へ移動させられる。上記したように拘束リング52は、その被係止フラップ62が係止凹部30に対し拘束リング52の上方への移動が阻止されるよう係止されていることに起因して、上方への移動が阻止され、その結果、弱化部50は容易に破断される。すなわち拘束リング52が上方へ強制移動させられようとしても、被係止フラップ62の先端が係止凹部30の上側移動阻止部32に当接せしめられ、上方への移動が阻止されるのである。上蓋6は弱化部50より上方の部分が本体4に対し嵌合自在に離脱される。弱化部50の破断により、一度開封された事実が明確となる。したがって不正に開封されたか否かの判断を使用者が容易に行なうことができる。上記した如く、弱化部50が破断された状態で、拘束リング52の被係止フラップ62は係止凹部30に対し、拘束リング52の下方への自由移動は阻止されるが強制移動は許容されるよう係止される(拘束リング52の上方への移動が阻止されるよう係止されていることはいうまでもない)。したがって、拘束リング52は、外側装着壁20の下部外周面を覆うよう嵌合した状態で残される。すなわち、拘束リング52が下方に自由移動しようとしても、被係止フラップ62の下側、すなわち内周面64がその下側に位置する、係止凹部30の下側自由移動阻止部34に当接し、更なる下方への自由移動が阻止されるからである。上記の状態において、プルリング14を引っ張ることにより開封予定部12を開封し、使用する。
【0025】
なお、拘束リング52の被係止フラップ62が係止凹部30に対し、拘束リング52の下方への自由移動が阻止されるよう係止されていることに起因して、キャップ2を容器70に装着した状態で使用しても、拘束リング52がキャップ2の本体4から下方に離脱することはない。また開栓操作等により、本体4に容器70から離脱する方向へ負荷が作用した場合には、外側装着壁20の、係止突条26が形成された下部の径が半径方向外方に拡大されようとするが、外側装着壁20の外周面はそれを覆うよう係止された拘束リング52の内周面に圧接されることにより確実に拘束される。その結果、キャップ2の本体4は容器70にしっかりと保持され、その係止突条26の、容器開口部72の係止あご部74に対する保持力は充分維持されるので離脱することはない。
【0026】
キャップ2の分別回収時には、上蓋6を本体4に嵌合させた状態で拘束リング52を、本体4に対し下方に強制移動させることにより、本体4の外側装着壁20の下部外周面から下方へ離脱させることができる。これは上記の如く、被係止フラップ62が可撓性を有し、したがって拡径方向に変形し易いため、係止凹部30に対し、拘束リング52の下方への強制移動が許容されるよう係止されているからである。すなわち、拘束リング52を下方に強制移動させると、被係止フラップ62の傾斜した内周面64が、その下側に位置する係止凹部30の下側自由移動阻止部34に当接させられた後、それに沿って滑動しながら徐々に拡径(変形)され、遂には被係止フラップ62が係止凹部30から離脱せしめられるからである。拘束リング52は、その外周面が下方に向かって段階的に大きくなるよう形成されているので、拘束リング52を下方へ強制移動させるに際し、指で押し下げ易く、したがって拘束リング52の離脱操作を容易にせしめる。
【0027】
以上のようにして容器70に装着されている本体4から拘束リング52を容易かつ円滑に取り外すことができる(図3参照)。次いで上蓋6と共にキャップ2をひねりながら容器70に対し上方に引き離すことにより、本体4を上蓋6と共に容器70から容易に離脱させることができるのである。本体4の係止突条26は、拘束リング52が下方に外されることにより、容器70の係止あご部74を容易に乗り越えることができ、キャップ2の離脱を容易にせしめる。なお先に述べた如く、被係止フラップ手段60を、環状の被係止フラップ62に代えて複数の被係止フラップ片により構成した場合には、打栓前の上蓋6の本体4に対する嵌合及び、拘束リング52の、係止凹部30からの離脱、を一層容易に遂行することが可能となる。
【0028】
図4及び図5には本発明に従って構成された合成樹脂製キャップ2の上蓋6の他の実施形態が示されている。なお、図4及び図5において、図1〜図3に示すキャップ2と実質上同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から圧縮成形又は射出成形により一体成形することができる上蓋6の拘束リング52の内周面には、被係止フラップ手段60を構成する複数の被係止フラップ片80が相互に周方向に等間隔をおいて形成されている。更に具体的に説明すると、拘束リング52の内周面の軸線方向の略中央部には、下方を向いた環状肩面82が形成されている。そして、環状肩面82よりも下方において、拘束リング52の内周面には、上記被係止フラップ片80が形成されている。被係止フラップ片80の各々は、拘束リング52の内周面に接続された基縁84から、開栓方向に向かって傾斜して半径方向内方に突出せしめられ、薄肉で可撓性を有するよう形成されている。被係止フラップ片80の各々の基縁84自体も、上記開栓方向に傾斜して下方に延びている。拘束リング52の下端には、半径方向内側に向かって弧状に延出せしめられている薄肉カール86が付設されている。薄肉カール86は、圧縮成形又は射出成形においては実質上鉛直に下方に延出する形態に形成し、その後に適宜の形態の加熱カール工具(図示していない)を作用せしめて、図4及び図5に示す如き形態にカールすることによって容易に形成することができる。なお上記薄肉カール86は、可撓性を有する被係止フラップ片80の各々を補強する機能を有するものである。上蓋6のその他の構成は、図1〜図3に示す実施形態と実質上同一である。
【0029】
上蓋6は、図1〜図3に示す実施形態と同様にして、本体4に嵌合され、本体4の上方が閉じられる。上蓋6と本体4とはキャップ100を構成する。拘束リング52は、外側装着壁20の下部の外周面を覆うよう位置付けられる。被係止フラップ片80の各々は、外側装着壁20の下部の係止凹部30に対し、拘束リング52の上方への移動が阻止されるよう係止される。そして後述する如く上蓋6が本体4に嵌合された後に弱化部50が破断された状態において、被係止フラップ片80の各々は係止凹部30に対し、拘束リング52の下方への自由移動は阻止されるが強制移動は許容されるよう係止される。すなわち上記の如く上蓋6が本体4に嵌合された状態において、係止凹部30の上側移動阻止部32は、拘束リング52が上方へ移動した際、被係止フラップ片80の各々の上縁(上側)が当接せしめられるように被係止フラップ片80の各々の先端の上方を半径方向に延在するよう形成されている。また係止凹部30の下側自由移動阻止部34は、後述する如く上蓋6が本体4に嵌合された後に弱化部50が破断された状態において、拘束リング52が下方へ自由移動した際、その被係止フラップ片80の各々の下縁(下側)が当接せしめられるように上側移動阻止部32より下方において半径方向外側にかつ被係止フラップ片80の各々の下側に突出するよう形成されている。
【0030】
上記の如く構成されたキャップ100において、打栓前における上蓋6の本体4に対する嵌合は、内側装着壁22の内面側に、リブ23と係合しうる突条部を外周面に有する円筒部材を挿入して嵌合することにより本体4を回転できないようにせしめ、次いで上蓋6を閉栓方向に回転させながら本体4に螺着することにより遂行される。上蓋6が本体4に対し最大限軸方向に移動させられると、上記したように、拘束リング52は外側装着壁20の下部の外周面を覆いかつ被係止フラップ片80の各々は係止凹部30に係止され、上蓋6は本体4に対して完全に嵌合(装着)させられる。
【0031】
被係止フラップ片80の各々は可撓性を有し、しかも上蓋6の開栓方向に向かって傾斜して半径方向内方に延びかつ被係止フラップ片80の各々の基縁84も開栓方向に向かって傾斜して下方に延びているので、上記嵌合作業において、被係止フラップ片80の各々の内側部分すなわち半径方向内側の面が外側装着壁20の外周面に当接(圧接)させられることにより、半径方向外側に容易に変形させられ(拡径させられ)、嵌合は容易に遂行される。拘束リング52もまた被係止フラップ片80の各々に付随して拡径させられる。更に、拘束リング52の内周面と外側装着壁20の外周面との接触面積が小さいため摩擦力は比較的小さく、上記嵌合は容易かつ円滑に遂行される。また弱化部50は軸方向に延在する複数の橋絡部48から形成されているので、軸方向への相対移動にもかかわらず、軸方向に過剰な剪断力が作用することはなく、したがって弱化部50したがって橋絡部48が破断することはない。このようにして本体4に対し上蓋6を閉じた状態で一体化せしめられたキャップ2は、内容物が収容された容器70の開口部72に打栓されて装着される。キャップ2の打栓により、内側装着壁22の外周面は容器開口部72の内周面に圧入され、外側装着壁20の係止突条26は容器開口部72の外周面に形成された係止あご部74を乗り越えた位置に位置付けられる。
【0032】
キャップ100を打栓した後、上蓋6を閉じた状態で外側装着壁20の下端部外周面は上蓋6の拘束リング52によって覆われるので、外側装着壁20の半径方向外方への拡大が拘束されてその係止突条26の、容器開口部72の係止あご部74に対する保持力は充分維持される。
【0033】
キャップ100を上記の如く打栓した後、最初の開蓋の際には、上蓋6を本体4に対し開栓方向へ回すと、そのスカート部42は回転しながら上方へ移動させられる。上記したように拘束リング52は、その被係止フラップ片80の各々が係止凹部30に対し拘束リング52の上方への移動が阻止されるよう係止されていることに起因して、上方への移動が阻止され、その結果、弱化部50は容易に破断される。すなわち拘束リング52が上方へ強制移動させられようとしても、被係止フラップ片80の各々の上縁が係止凹部30の上側移動阻止部32に当接せしめられ弾性変形せしめられても全体として相当な抵抗となるからである。上蓋6は弱化部50より上方の部分が本体4に対し嵌合自在に離脱される。
【0034】
また上記した如く、弱化部50が破断された状態で、拘束リング52の被係止フラップ片80の各々は係止凹部30に対し、拘束リング52の下方への自由移動は阻止されるが強制移動は許容されるよう係止される。したがって、拘束リング52は、外側装着壁20の下部外周面を覆うよう嵌合した状態で残される。すなわち、拘束リング52が下方に自由移動しようとしても、被係止フラップ片80の各々の下縁がその下側に位置する、係止凹部30の下側自由移動阻止部34に当接し、更なる下方への自由移動が阻止されるからである。そして先に述べたと同様に、上記の状態において、プルリング14(図1参照)を引っ張ることにより開封予定部12を開封し、使用する。
【0035】
なお、拘束リング52の被係止フラップ片80の各々が係止凹部30に対し、拘束リング52の下方への自由移動が阻止されるよう係止されていることに起因して、キャップ2を容器70に装着した状態で使用しても、拘束リング52がキャップ2の本体4から下方に離脱することはない。また開栓操作等により、本体4に容器70から離脱する方向へ負荷が作用した場合には、外側装着壁20の、係止突条26が形成された下部の径が半径方向外方に拡大されようとするが、外側装着壁20の外周面はそれを覆うよう係止された拘束リング52の内周面に圧接されることにより確実に拘束される。その結果、キャップ100の本体4は容器70にしっかりと保持され、その係止突条26の、容器開口部72の係止あご部74に対する保持力は充分維持されるので離脱することはない。
【0036】
キャップ100の分別回収時には、上蓋6を本体4に嵌合させた状態で拘束リング52を、本体4に対し下方に強制移動させることにより、本体4の外側装着壁20の下端部外周面から下方へ離脱させることができる。これは上記の如く、被係止フラップ片80の各々が係止凹部30に対し、拘束リング52の下方への強制移動が許容されるよう係止されているからである。すなわち、被係止フラップ片80の各々が可撓性を有し、しかも上蓋6の開栓方向に向かって傾斜して半径方向内方に延びかつ被係止フラップ片80の各々の基縁84も開栓方向に向かって傾斜して下方に延びていることに起因して、拘束リング52を下方に強制移動させると、その下縁が下側自由移動阻止部34に当接させられる。そして被係止フラップ片80の各々の下縁に相対的に上方への負荷が作用すると、図示のように下縁が若干上方に傾斜していることも起因して、拡径方向に変形させられる傾向が強いので、徐々に半径方向外方に変形させられ(拡径させられ)、遂には被係止フラップ片80の各々が係止凹部30から離脱せしめられるのである。
【0037】
以上のようにして容器70に装着されている本体4から拘束リング52を容易かつ円滑に取り外すことができる。次いで上蓋6と共にキャップ100をひねりながら容器70に対し上方に引き離すことにより、本体4を上蓋6と共に容器70から容易に離脱させることができるのである。本体4の係止突条26は、拘束リング52が下方に外されることにより、容器70の係止あご部74を容易に乗り越えることができ、キャップ2の離脱を容易にせしめる。
【0038】
以上、添付図面を参照して、本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの好適実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。例えば、図示の実施形態において、仕切り壁8の開封予定部12は、破断可能なスコア10と開封用のプルリング14とにより形成されているが、もちろん、他の実施形態もある。例えば、仕切り壁8に開口を形成し、この開口を、アルミ製フィルム等の適宜のシール部材を剥離自在に貼着することによりシールし、開封予定部とする実施形態もある。また仕切り壁8に開口を形成し、この開口をシールすることなくそのまま利用する実施形態もある。
【0039】
また、上述した如く、図1のキャップ2において、被係止フラップ手段60を、環状の被係止フラップ62に代えて複数の被係止フラップ片により構成する実施形態があるが、この場合、被係止フラップ片の各々は相互に周方向に間隔をおいて環状に配列される。この実施形態におけるキャップ2において、半径方向外方に突出する図示しないストッパを、外側装着壁20の係止凹部30内に少なくとも1個(好ましくは周方向に等間隔をおいて4個)形成した場合には、キャップ2を容器開口部72に打栓した後、上蓋6を最初に開栓方向に回転して遂行する弱化部50の破断は、一層容易にせしめられる。すなわち上蓋6を最初に開栓方向に回動して本体4との間に相対回転が生ずると、被係止フラップ片のうちの一つにおける周方向の一側が上記ストッパに当接せしめられ、拘束リング52の回転を阻止する抵抗を生成するからである。このように、外側装着壁20の係止凹部30内にストッパを少なくとも1個形成する実施形態は、図4及び図5に示す形態のキャップ100にも同様に適用できることは容易に理解されるであろう。
【0040】
【発明の効果】
本発明に係る合成樹脂製キャップによれば、打栓前においては、上蓋を本体に対し、弱化部を破断することなく容易かつ円滑に嵌合させることができる。他方、分別回収時においては、容器に嵌合されている本体から拘束リングを容易かつ円滑に取り外すことができ、したがって本体を容器から容易に離脱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの実施形態を示す縦断面図であって、容器開口部に装着された状態を、軸線の片側だけ示す図。
【図2】図1のキャップを容器開口部に装着した状態を示す正面図。
【図3】図2の他の作動態様を示す正面図。
【図4】本発明に従って構成された合成樹脂製キャップにおける上蓋の他の実施形態を示す正面図であって、その一部を破断して示す図。
【図5】図4に示す上蓋を含む合成樹脂製キャップが容器開口部に装着された状態における要部を示す断面図。
【符号の説明】
2、100 合成樹脂製キャップ
4 本体
6 上蓋
8 仕切り壁
12 開封予定部
14 プルリング
16 排出案内壁
18 円筒部
20 外側装着壁
22 内側装着壁
24 係止ねじ部
26 係止突条
28 切込み
30 係止凹部
32 上側移動阻止部
34 下側自由移動阻止部
40 天壁部
42 スカート部
46 被係止ねじ部
48 橋絡部
50 弱化部
52 拘束リング
60 被係止フラップ手段
62 被係止フラップ
64 内周面
70 容器
72 容器開口部
74 係止あご部
80 被係止フラップ片

Claims (4)

  1. 本体と、該本体に離脱自在に嵌合される上蓋とからなり、該本体は、仕切り壁、該仕切り壁の周囲から下方に延びかつ下部の内周面には容器開口部の外周面に形成された係止あご部に係止される係止突条を備えている外側装着壁、該仕切り壁に形成された開封予定部又は開口、該仕切り壁の、該開封予定部又は該開口の周囲から上方に延びる環状の排出案内壁及び該排出案内壁の外側に設けられた円筒部に形成された係止ねじ部、を備え、該上蓋は、天壁部、該天壁部の周囲から下方に延びるスカート部、該スカート部に形成されかつ該係止ねじ部に係止される被係止ねじ部、を備えている合成樹脂製キャップにおいて、該外側装着壁の該下部の外周面には係止凹部が形成され、該スカート部の下端部は軸方向に延在する複数の橋絡部からなる弱化部を介して連結された拘束リングをなし、該拘束リングには、その内周面から半径方向内側に延びる可撓性を有した被係止フラップ手段が形成され、
    該被係止ねじ部が該係止ねじ部に係止されることにより該上蓋が該本体に嵌合された状態において、該拘束リングは該外側装着壁の該下部の外周面を覆いかつ該被係止フラップ手段は該係止凹部に対し、該拘束リングの上方への移動が阻止されるよう係止され、該上蓋が該本体に嵌合された後に該弱化部が破断された状態において、該被係止フラップ手段は該係止凹部に対し、該拘束リングの下方への自由移動は阻止されるが強制移動は許容されるよう係止される、
    ことを特徴とする合成樹脂製キャップ。
  2. 該被係止フラップ手段は、該拘束リングの該内周面から上方に向かって半径方向内側に傾斜して延びる環状の被係止フラップからなり、該係止凹部は、該拘束リングの上方への移動時に該被係止フラップの先端が当接せしめられるように該被係止フラップの先端の上方を半径方向に延在する上側移動阻止部と、該拘束リングの下方への自由移動時に該被係止フラップの下側が当接せしめられるように該上側移動阻止部より下方において半径方向外側にかつ該被係止フラップの下側に突出する下側自由移動阻止部とを備えている、請求項1記載の合成樹脂製キャップ。
  3. 該被係止フラップ手段は、該拘束リングの該内周面から上方に向かって半径方向内側に傾斜して延びかつ相互に周方向に間隔をおいて形成された複数の被係止フラップ片からなり、該係止凹部は、該拘束リングの上方への移動時に該被係止フラップ片の各々の先端が当接せしめられるように該被係止フラップ片の各々の先端の上方を半径方向に延在する上側移動阻止部と、該拘束リングの下方への自由移動時に該被係止フラップ片の各々の下側が当接せしめられるように該上側移動阻止部より下方において半径方向外側にかつ該被係止フラップ片の各々の下側に突出する下側自由移動阻止部とを備えている、請求項1記載の合成樹脂製キャップ。
  4. 該被係止フラップ手段は、該拘束リングの該内周面に接続された基縁から該上蓋の開栓方向に向かって傾斜して半径方向内方に延びかつ相互に周方向に間隔をおいて形成された複数の被係止フラップ片からなり、該被係止フラップ片の各々の該基縁は、該開栓方向に向かって傾斜して下方に延びており、該係止凹部は、該拘束リングの上方への移動時に該被係止フラップ片の各々の上側が当接せしめられるように該被係止フラップ片の各々の上方を半径方向に延在する上側移動阻止部と、該拘束リングの下方への自由移動時に該被係止フラップ片の各々の下側が当接せしめられるように該上側移動阻止部より下方において半径方向外側にかつ該被係止フラップ片の各々の下側に突出する下側自由移動阻止部とを備えている、請求項1記載の合成樹脂製キャップ。
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