JP2000191011A - 分別廃棄性に優れたキャップ - Google Patents

分別廃棄性に優れたキャップ

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JP2000191011A
JP2000191011A JP10281235A JP28123598A JP2000191011A JP 2000191011 A JP2000191011 A JP 2000191011A JP 10281235 A JP10281235 A JP 10281235A JP 28123598 A JP28123598 A JP 28123598A JP 2000191011 A JP2000191011 A JP 2000191011A
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洋一 辻口
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 キャッピング時における筒状側壁部の破断が
有効に防止された分別廃棄性の良好なヒンジキャップを
提供すること。 【解決手段】上蓋2が設けられている筒状側壁6の厚み
部分には、その下端から上端若しくはその近傍にまで直
立して延びているスリット30が形成されており、該ス
リットによって、前記筒状側壁は、外側壁60と内側壁
66とに区画され、該外側壁上端に前記上蓋がヒンジ連
結されていると共に、キャップ上面から見て、前記スリ
ットの周方向両端部は、それぞれ、上蓋のヒンジ連結部
の周方向両端近傍に位置しており、該スリットの周方向
両端部からは外側壁外面に向かってスコアが延びてお
り、キャップ側面から見て、前記スコアは、スリットの
周方向両端部のそれぞれについて、スリットの上端から
下端までの高さ方向全体にわたって形成されていること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器口部壁に嵌合
固定されるキャップ本体を備えたキャップの分別廃棄性
の改善に関するものであり、より詳細には、格別の工具
を用いることなく、手による引き裂きによって容易に容
器口部からキャップ本体を取り除くことが可能なキャッ
プに関する。
【0002】
【従来の技術】最近になって、ゴミ廃棄処理や省資源の
見地からゴミの分別廃棄が要求されるようになり、特に
容器口部に装着されているプラスチックキャップについ
ても分別廃棄が求められている。ところで、多くのプラ
スチックキャップは、容器口部に嵌合固定されるキャッ
プ本体と、キャップ本体に開閉可能に設けられた上蓋と
から成っている。即ち、この種のキャップは、キャップ
本体が容器口部に嵌合固定されているため、使用済みの
キャップを容器口部から除去するには、一般に栓抜きの
様な工具が必要なため、その除去作業が極めて面倒であ
り、分別廃棄性が極めて不満足であった。
【0003】このため、この種のキャップの分別廃棄性
の改善について、多くの提案がなされている。例えば、
実開平7−11559号公報や実開平5−34151号
公報には、キャップ本体に上蓋がヒンジ連結された所謂
ヒンジキャップについて、キャップ本体の筒状側壁部
に、上蓋とのヒンジ連結部の近傍から下方に延びている
スコアを形成させて成るヒンジキャップが開示されてい
る。これらのヒンジキャップは、上蓋を手で持って下方
に押し下げることにより筒状側壁部のスコアを引き裂
き、これによって筒状側壁部が破壊されるので、格別の
工具を用いることなく容易にキャップを容器口部から除
去できるというものである。
【0004】然しながら、これらの先行技術に開示され
ているキャップでは、筒状側壁部のスコアの引き裂きが
容易でないという問題がある。即ち、筒状側壁部は、容
器口部に嵌合固定されるため、比較的厚肉に形成されて
おり、しかも、容器口部にしっかりと固定するために、
容器口部外面と係合する突起が形成されている。従っ
て、この部分に形成されているスコアを引き裂くために
は、かなり大きな力を要する。また、このスコアの引き
裂きを容易に行うためには、スコアを深く形成し、スコ
ア形成部分の肉厚を薄くすることが考えられる。しか
し、この場合には、キャップ本体を容器口部に装着する
キャッピング工程時に、筒状側壁部が破断し易くなって
しまう。
【0005】さらに、筒状側壁部に形成されているスコ
アの引き裂きを容易に行うためには、例えば、筒状側壁
部上端に連なる頂板部に適当な摘み片を設けるのがよ
く、この摘み片を手で引っ張ることによりスコアの引き
裂きを容易に行うことが可能となる。この場合、筒状側
壁部にスコア引き裂き用の摘み片を設けるのは、使用中
のキャップについて、一般の使用者が誤ってスコアの引
き裂きを行ってしまうというトラブルを引き起し易いの
で好ましくない。
【0006】ところで、摘み片が頂板部に設けられてい
るキャップでは、スコアは、水平方向を指向している頂
板部から垂直方向を指向している筒状側壁部にかけて連
続して連なっている。このようなキャップでは、特に頂
板部と筒状側壁部とが連なるコーナー部でのスコアの引
き裂きが困難となるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、筒状側壁部に形成されたスコアの引き裂きが容易で
あり、しかもキャッピング時における筒状側壁部の破断
が有効に防止された分別廃棄性の良好なヒンジキャップ
を提供することにある。本発明の他の目的は、容器口部
に嵌合固定されるキャップ本体における水平方向を指向
している壁(例えば頂板部)から高さ方向を指向してい
る壁(例えば筒状側壁)にかけて連続してスコアによる
薄肉部が形成されているキャップにおいて、該スコアに
よる薄肉部の引き裂きを容易に行うことが可能なキャッ
プを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、頂板部
と頂板部周縁から垂下している筒状側壁とを有し且つ筒
状側壁が容器口部に嵌合固定されるキャップ本体と、該
キャップ本体の筒状側壁上端部にヒンジ連結された上蓋
とから成るヒンジキャップにおいて、前記上蓋が設けら
れている筒状側壁の厚み部分には、その下端から上端若
しくはその近傍にまで直立して延びているスリットが形
成されており、該スリットによって、前記筒状側壁は、
外側壁と内側壁とに区画され、該外側壁上端に前記上蓋
がヒンジ連結されていると共に、キャップ上面から見
て、前記スリットの周方向両端部は、それぞれ、上蓋の
ヒンジ連結部の周方向両端近傍に位置しており、該スリ
ットの周方向両端部からは外側壁外面に向かってスコア
が延びており、キャップ側面から見て、前記スコアは、
スリットの周方向両端部のそれぞれについて、スリット
の上端から下端までの高さ方向全体にわたって形成され
ていることを特徴とするヒンジキャップが提供される。
本発明によれば更に、容器口部に嵌合固定されるキャッ
プ本体と、該キャップ本体に開閉可能に設けられる上蓋
とを備え、該キャップ本体の水平方向を指向している壁
から高さ方向を指向している壁にかけて、スコアによっ
て連続した薄肉部が形成されているキャップにおいて、
スコアが形成されている部分での断面で見て、前記水平
方向を指向している壁と高さ方向を指向している壁とが
交差している部分では、水平方向を指向している壁に形
成されているスコアによる水平方向薄肉部内面の外挿線
と、高さ方向を指向している壁に形成されているスコア
による高さ方向薄肉部内面の外挿線との交差点よりも深
い位置にスコアが食い込んで薄肉部が形成されているこ
とを特徴とするキャップが提供される。
【0009】前述したヒンジキャップの重要な特徴は、
上蓋とのヒンジ連結部が形成されている筒状側壁の厚み
部分に、その下端から直立して延びているスリットが形
成されていることにある。即ち、上記スリット上端の周
方向両端部の近傍に、ヒンジ連結部の両端が配置され、
且つスリットの周方向両端部からは、該スリットの高さ
方向全体にわたって、筒状側壁(外側壁)の外面に向か
ってスコアが延びている。従って、上蓋のヒンジ連結部
を下方に引っ張り下ろすことにより、スコアによる薄肉
部が引き裂かれ、キャップ本体を容易に容器口部から取
り除くことができるわけであるが、筒状側壁は,上記の
スリットによって外側壁と内側壁とに分断されているた
め、スコアによる薄肉部の引き裂きを容易に行うことが
できる。しかも、キャッピングによりキャップ本体が容
器口部に挿入されていくと、薄肉の内側壁は外側に広が
っていくが、スリットの部分で外側壁に密着するため、
内側壁がそれ以上外方に広がることが防止され、従っ
て、容器口部との嵌合力の低下が有効に防止される。ま
た、キャッピング(打栓)時に、外側に広がる薄肉の内
側壁には、スコアが形成されていないため、キャッピン
グ時におけるスコアの破断も有効に防止される。
【0010】またキャップ本体の水平方向を指向してい
る壁(例えば頂板部)から高さ方向を指向している壁
(例えば筒状側壁)にかけて、スコアによる薄肉部が連
続して形成されているキャップでは、これら壁の交差部
(コーナー部)において、上記スコアが深く形成されて
いるため、交差部でのスコアの引き裂きが困難となるこ
とはなく、スムーズにスコアの引き裂きを行うことがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を、以下、添付図面に示す
具体例に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明のヒ
ンジキャップの上蓋が開栓状態にある時の上面平面図、
図2は、図1のヒンジキャップの上蓋が開栓状態にある
時のI−I側面断面図、図3は、図1のヒンジキャップ
の上蓋が閉栓状態にある時の側面図、図4は、図1のヒ
ンジキャップのII−II側面断面を示すための側面断面図
である。また図5には、上記ヒンジキャップに形成され
たスコアの好適形状を説明するための部分拡大図を示
し、図6には、スリット上端部分の拡大断面図を示し
た。
【0012】図1乃至図4において、このヒンジキャッ
プは、キャップ本体1と上蓋2とから成る。キャップ本
体1は、大まかに言って、頂板部5と、頂板部5の周縁
部から垂下している筒状側壁6とから成っており、上蓋
2は、筒状側壁6の上端に連結バンド7を介してヒンジ
連結されており、これを旋回して閉じると、頂板部5が
完全に覆われる。
【0013】キャップ本体1の筒状側壁6の内面には、
周状突起8が形成されており、また頂板部5の内面の周
縁部には、筒状側壁6とは間隔をおいて下方に延びてい
るインナーリング9が形成されている。即ち、このイン
ナーリング9と筒状側壁6との間の空間に容器口部(図
示せず)が嵌め込まれ、且つ周状突起8によってキャッ
プ本体1は、容器口部にしっかりと固定されるものであ
る(特に図2参照)。
【0014】キャップ本体1の頂板部5には、スコア1
5が形成されていると共に、頂板部5の上面側には、ス
コア破断用のタブリング16が設けられており、このタ
ブリング16を引っ張ることによりスコア15が破断さ
れ、内容液注出用の開口が形成されるようになってい
る。尚、このスコア15は、内容液注出用の開口を形成
するためのものであり、後述するキャップ本体を容器口
部から取り除くために設けられるスコアとは全く別のも
のである。頂板部5の上面側には、スコア15を取り囲
む様にして注出液案内用の筒状突起17が形成されてお
り、注出用開口を介して注ぎ出された内容液は、この筒
状突起17に沿って案内される。更に上蓋2の内面に
は、シール用の周状突起18が形成されており、上蓋2
を図3に示す様に閉栓した時に周状突起18の外面が筒
状突起17の内面に密着する様になっている。即ち、こ
の密着により、スコア15を破断しての注出用開口形成
後のシール性が確保される。尚、特に図2に明示されて
いる様に、筒状突起17は、連結バンド7側の背を低く
しておくことが好ましい。このようにすれば、周状突起
18の長さを比較的大きく設定しても上蓋2を有効に閉
じることができ、注出用開口形成後のシール性確保の点
で有利となる。
【0015】頂板部5の上面側周縁部には、比較的背の
低い上蓋係止用の周状突起20が形成され、また上蓋2
の周状端縁部には、凹部21が形成されている。即ち、
上蓋2を図3に示す様に閉栓した時、これらの突起20
と凹部21とが互いに係合し、これにより、上蓋2の閉
栓状態が保持される。上蓋2の連結バンド7とは反対側
部分には、開封用タブ25が設けられており、開封用タ
ブ25に指で引っかけて上蓋2を容易に開栓し得る様に
なっている。
【0016】本発明のヒンジキャップにおいては、筒状
側壁6の厚み部分中間部にスリット30を設ける。この
スリット30は、図1に示されている様に、連結バンド
7が形成されている部分に設けられており、キャップ上
面からみると、スリット30の周方向両端部は、連結バ
ンド7の周方向両端部の近傍に位置している。また、図
2に示されている様に、このスリット30は、筒状側壁
6の下端から上方に直立して延びており、このスリット
30は、筒状側壁6の上端部近傍にまで達している。即
ち、スリット30が形成されている領域、即ち、連結バ
ンド7が設けられている部分では、筒状側壁6は、外側
壁6aと内側壁6bとに分割されており、外側壁6aの
上端に連結バンド7が設けられている。
【0017】また、図1に示されている様に、このスリ
ット30の周方向両端部からは、スコア40が外側壁6
aの外面に向かって延びている。さらに図1のI−I断
面が示されている図4を参照すると、スコア40は、ス
リット30の高さ方向の全体にわたって形成されてお
り、従って、スコア40が形成されている部分での外側
壁6aの水平方向厚み及び高さ方向厚みは,何れも薄肉
に形成されていることが理解される。
【0018】このようなスリット30及びスコア40が
形成されているヒンジキャップにおいては、上蓋2を開
放し、上蓋2を手で持って下方に引っ張り下ろすことに
より、スコア40(スコア40により形成される薄肉
部)を容易に引き裂くことができる。スコア40を引き
裂くと、連結バンド7が設けられている部分の筒状側壁
6は、上蓋2と共にキャップ本体1から引き剥がされる
ので、このキャップ本体1を容器口部から容易に取り除
くことができる。尚、上記の例では、スコア40を、ス
リット30の周方向両端から内側壁6b側にも延長させ
ることも可能であるが、好ましくは、図示されているよ
うに、スコア40は,外側壁6a側にのみ形成するのが
よい。この場合において、スコア40を引き裂いた時、
外側壁6aのみが引き剥がされ、内側壁6bは、キャッ
プ本体1側に残存するが、この内側壁6bは肉薄である
ため、これを捲り上げることにより、キャップ本体1を
容器口部から取り除くことが可能となる。
【0019】上述した本発明のヒンジキャップでは、キ
ャッピングに際して、外側壁6aに設けたスコア40が
内側壁6bを介して外側に広がるが、内側壁6bには、
直接スコア40が設けられていないため、このスコア4
0がキャッピングに際して破断するおそれがない。また
キャッピングが行われてキャップ本体1が容器口部に固
定された状態では、内側壁6bは外側に広がるが、外側
壁6aが、内側壁6bに密着してこれをタガ締めするた
め、キャップ本体1と容器口部との嵌合力が低下するこ
ともない。
【0020】また図1のヒンジキャップにおけるスリッ
ト30の周方向両端部から延びているスコア40を拡大
して示す図5(図1のII-II断面の部分拡大図)におい
て、このスコア40により、筒状側壁6の上端には、水
平方向に延びている水平方向薄肉部40aが形成され、
筒状側壁6の外側壁6aには、高さ方向に延びている高
さ方薄肉部40bが形成され、水平方向薄肉部40aと
高さ方薄肉部40bとは、40cの部分で交差してい
る。この交差部40cにおいて、水平方向薄肉部40a
の内面と高さ方向薄肉部40bの内面とは、交点Xで交
差している。本発明においては、上記の図5に示されて
いる通り、水平方向薄肉部40aの内面と高さ方向薄肉
部40bの内面とは、外側壁上端のコーナー部Yに向か
って食い込む様に形成されていることが好ましい。即
ち、水平方向薄肉部40aの水平内面の外挿線と高さ方
向薄肉部40bの垂直内面の外挿線との交点Zに対し
て、前記交点Xがコーナー部Y側に位置するように、こ
の交差部40cは深く切り込まれて形成されているのが
好ましく、最も好適には、前記交差部40cにおける厚
みd(X−Y)と、外側壁6aの上端厚み(高さ方向厚
み)αと、外側壁6aの側壁厚み(水平方向厚み)βと
が実質上等しくなるようにスコア40により薄肉部40
a,40bを形成するのがよい(d=α=β)。
【0021】一般に、水平方向に延びている壁から高さ
方向に延びている壁にかけてスコアにより薄肉部を形成
する場合には、水平方向に延びている壁の厚みと高さ方
向に延びている壁の厚みとが等しくなるように調整され
る。従って、この場合には、図5中のZで示される部分
に水平方向薄肉部40aの内面と高さ方向薄肉部40b
の内面との交点が形成されることになる。しかしなが
ら、このようにしてスコアを形成すると、交差部40c
における厚みdは、α及びβよりも大きくなり(d=2
1/2α=21/2β)、交差部40cでのスコア(薄
肉部)の引き裂きが最も困難となってしまい、水平方向
薄肉部40aから高さ方向薄肉部40bにかけての引き
裂きをスムーズに行うことができない。
【0022】しかるに本発明によれば、交差部40cに
位置する交点Xの位置が、交点Zの位置よりもコーナー
部Y側に位置するようにし、特にd=α=βとなるよう
にスコア40(水平方向薄肉部40a,高さ方向薄肉部
40b)を形成することにより、スコア40による薄肉
部の引き裂きを全体にわたって一定の力で容易に行うこ
とができ、引き裂き作業をスムーズに行うことが可能と
なる。
【0023】また図1のヒンジキャップにおけるI-I断
面でのスリット30の上端の拡大図を示す図6を参照し
て、筒状側壁6の上端近傍に位置するスリット30の上
端には、上側の外表面に達する切り込み30aを形成し
ておくことが好ましい。このような切り込み30aを形
成しておくことにより、連結バンド7を引き下ろした
時、スコア40による薄肉部の引き裂き開始を容易に行
うことができる。尚、引き裂きを最も容易に行うため
に、スコア40を筒状側壁6の上端に迄達するように形
成することも勿論可能であり、この場合には,当然のこ
とながら、前述した水平方向薄肉部40aは存在しない
ことになる。
【0024】本発明において、上述したスコア形状、即
ち、特にd=α=βとなるように交差部が深く形成され
ているスコア40の形状は、図1乃至図4に示されてい
る構造のキャップに限定されず、水平方向に延びている
壁から高さ方向に延びている壁にかけてスコアが形成さ
れている構造を有する種々のキャップに適用することが
でき、これにより、スコアによる薄肉部の引き裂きを容
易に且つスムーズに行うことが可能となる。
【0025】例えば、前述した例のキャップでは、連結
バンド7が設けられている部分にのみスリット30が形
成されているが、これ以外の部分にもスリットが連続し
て延びている構造のヒンジキャップにおいても、このス
リットに連続して水平方向及び高さ方向に延びているス
コアが形成されるため、このようなヒンジキャップにお
いても、前述したような交差部が深く形成されているス
コアを設けることができる。
【0026】このような構造のヒンジキャップの例を図
7乃至11に示した。図7は、このようなヒンジキャッ
プの上面図を示し、図8は、図7のヒンジキャップのI
−I断面を示す側断面図を示し、図9は、図7のヒンジ
キャップの上蓋を閉じた状態での側面図を示し、図10
は、図7のヒンジキャップのII−II断面が示されている
側断面図を示し、図11は、図7のヒンジキャップのII
−II断面部分のスコアの上方部分を拡大して示す図であ
る。
【0027】上記の図7乃至11に示された構造のヒン
ジキャップは、筒状側壁に形成されているスリット及び
スコアの形状を除けば、図1乃至6に示された構造のヒ
ンジキャップと実質的に同じであるため、図7乃至11
では、スリット、スコア及びこれらの関連する部分のみ
を引照数字で示した。
【0028】図7乃至図9において、このキャップに
は、連結バンド7が形成されている部分の筒状側壁6に
は,その厚み部分の中間部にスリット50が形成されて
いる。即ち、このスリット50は、前述した図1乃至6
のキャップのスリット30と同じ形状を有するものであ
り、図7から理解されるように、スリット50の周方向
両端部は、連結バンド7の周方向両端部の近傍に位置し
ている。また、このキャップにおいては、スリット50
の一方側の周方向端部に連なって、これよりも背の低い
スリット51が連なっている。即ち、スリット50は、
筒状側壁6の下端から上端まで延びており、スリット5
0とスリット51との境界部(連結バンド7の周方向端
部の近傍)には段差52が形成され(図9参照)、これ
らのスリット50,51が形成されている部分では、筒
状側壁6は、外側壁6aと内側壁6bとに区画されてい
る。尚、スリット51は、スリット50の反対側の周方
向端部迄は延びておらず、図7において、Aで示す領域
には、スリット51は形成されていない。
【0029】かかる態様のキャップにおいて、スリット
51が形成されていない側のスリット50の周方向端部
には、その下端から上端までの全体にわたってスコア5
5が形成されており、このスコア55は、外側壁6aの
外表面近傍に迄延びており、従って、スコア55が形成
されている部分において、外側壁6aは薄肉となってい
る(図9及び図10参照)。また、スリット51が形成
されている側のスリット50の周方向端部には、その段
差52の部分にスコア56が形成されている(図10参
照)。さらに、スリット51の上端部分には、スコア5
7が形成されており、このスコア57と、段差52に形
成されているスコア56とは連続している。
【0030】従って、かかる構造のキャップでは、上蓋
2を開いた状態で連結バンドを引き下ろすことにより、
スコア55が引き裂かれ、同時に段差52のスコア56
も引き裂かれるため、外側壁6aを周方向に捲っていく
ことにより、スコア57を引き裂くことができる。この
結果、内側壁6bが露出するが,この内側壁6bの厚み
は薄いため、これを容易に捲り挙げることができ、これ
によって、キャップ本体1を容器口部から取り除くこと
ができるというものである。このヒンジキャップにおい
ても、図1乃至6に示したキャップと同様、キャッピン
グに際して、外側壁6aに設けられているスコア55,
56,57が内側壁6bを介して外側に広がるが、これ
らのスコアは直接内側壁6bに設けられているものでは
ないため、このキャッピングの際にこれらのスコアが破
断するおそれがない。またキャッピングが行われてキャ
ップ本体1が容器口部に固定された状態では、内側壁6
bは外側に広がるが、外側壁6aが、内側壁6bに密着
してこれをタガ締めするため、キャップ本体1と容器口
部との嵌合力が低下することもない。特に、この態様の
キャップは、容器口部から取り外された場合においても
ワンピースであり、連結バンド7を介して上蓋2が一体
に接続されたままの状態であるから、その廃棄処理も極
めて容易に行うことができるという利点がある。勿論、
場合によっては、外側壁6aを引き剥がして取り除いた
後に、残ったキャップ本体1を容器口部から取り除くこ
ともできる。
【0031】本発明によれば、上述した図7等に示した
キャップにおいても、スコア55及びスコア56の形状
を、前述した図5に示した様な形状とすることにより、
外側壁6aをスリット50の周方向両端部から、これら
スコア55,56に沿って容易に引き裂くことができ
る。例えば、スコア55の上端部分を拡大して示す図1
1を参照されたい。このスコア55によって、水平方向
薄肉部55aと高さ方向薄肉部55bとが形成されてお
り、これら薄肉部の交差部60は、その内面の交点Xが
外側壁6aの外表面コーナー部Y側に食い込む様に深く
形成されている。従って、交点Xは、水平方向薄肉部5
5aの水平内面の外挿線と高さ方向薄肉部55bの垂直
内面の外挿線との交点Zよりも深い位置に形成されるこ
とになる。また、段差52に形成されているスコア56
も、これと全く同じようにして形成されている。従っ
て、外側壁6aのコーナー部での引き裂きが困難となら
ず、スムーズにスコア55,56に沿っての引き裂きを
容易に行うことが可能となる。勿論、この態様において
も、スコア形成部分において、前記交差部60における
厚みd(X−Y)と、外側壁6aの上端厚み(高さ方向
厚み)αと、外側壁6aの側壁厚み(水平方向厚み)β
とが実質上等しくなるようにスコアを形成するのが最も
好適である(d=α=β)。さらに、スリット50の上
端部分に、外側壁6aの上端表面に達する切り込み50
aを形成しておくことにより、スコアの引き裂き開始が
一層容易となる。
【0032】また、図7から明らかな通り、スリット5
0及び51が形成されていない領域Aの長さは、約80
度の角度に設定されているが、スコア57に沿って外側
壁6aが完全に引き裂かれた状態で、容器口部に嵌合し
ている内側壁6bの捲り上げが容易である限り、これよ
りも長く領域Aを設定することもできるし、これよりも
短く領域Aを設定することもできる。一般的には、約1
80度以上の部分にスリットが形成されていれば、内側
壁6bの捲り上げを容易に行うことができる。また、こ
の領域Aを短くするほど、外側壁6aを全て剥ぎ取って
から残るキャップ本体1を容器口部から取り外すには有
利となるが、反面、外側壁6aを手で引っ張って、外側
壁6aと内側壁6bとを一体として容器口部から取り外
すことは困難となる。さらに段差52(或いはスコア5
6)は、ある程度の長さを有していることが必要であ
る。この段差或いはスコアが短過ぎたり、若しくは段差
或いはスコアが全く形成されていないと、連結バンド7
の押し下げにより、スコア55に沿っての外側壁6aの
引き裂きをスムーズに行うことが困難となってしまう。
また段差52或いはスコア56の長さを必要以上に長く
すると、周方向に外側壁6aを捲っていく場合、スコア
57に沿っての引き裂きが困難となり、例えば、このス
コア57から脱線して外側壁6aが引き裂かれてしまう
おそれがある。
【0033】前述した図5あるいは図11に示したよう
な形状のスコアは、筒状側壁6の中間部にスリットが形
成されているキャップに設けられているが、このような
スリットが形成されていないキャップにも設けることが
でき、連続する1本のスコアによって水平方向から高さ
方向にわたって引き裂きを行うことにより、容器口部か
らのキャップの取り外しを行うあらゆるタイプのキャッ
プに、このようなスコアを適用することができる。
【0034】例えば、図12乃至図14には、上蓋がネ
ジ係合により装着されるタイプのキャップにおけるキャ
ップ本体を示したが、このようなキャップ本体に形成さ
れるスコアも、水平方向から高さに方向で交差する部分
の形状を、前述した図5や図11に示す形状とすること
により、スコアに沿っての引き裂き、特にコーナー部の
引き裂きをスムーズに行うことが可能となる。尚、図1
2は、キャップ本体の上面図であり、図13は、図12
のキャップ本体のA−A断面を示す側断面図、図14
は、図12のキャップの側面図である。
【0035】図12乃至14において、このキャップ本
体は、環状体70と、環状体70の内側空間を閉じてい
るシール板とを備えている。シール板71の下面には、
インナーリング72が形成されており、インナーリング
72のさらに内側には、内容液の注出用開口を形成する
ためのスコア73が形成されている。またシール板71
の上面には、周状突起74が形成されており、さらに、
その内側には、スコア73を引き裂くための把持リング
75が形成されている。即ち、このキャップ本体は、イ
ンナーリング72と環状体70との間に容器口部を嵌め
込むことにより容器口部に固定され、把持リング75を
引っ張ってスコア73を引き裂くことにより、シール板
71に開口が形成され、この開口を通して容器内容液の
注ぎ出しが行われる。周状突起74は、注ぎ出された液
の案内として機能する。
【0036】一方、環状体70の下端内面には、係合突
起76が形成されており、この係合突起76が嵌め込ま
れた容器口部の外面と係合することにより、キャップ本
体は容器口部に安定に固定される。また環状体70の上
部外面には螺条77が形成されている。即ち、図示され
ていない上蓋が、この螺条77との螺合により、キャッ
プ本体に着脱自在に装着される。
【0037】さらに環状体70の下端には,外方に延び
ている水平フランジ壁80が形成されており、この水平
フランジ壁80の周縁部には、下方に延びている環状の
カバー81が連なっている。この環状カバー81によ
り、容器口部とキャップ本体との嵌合固定部及び容器口
部の外面が保護され、簡単にはキャップ本体が容器口部
から取り外せない様になっている。尚、この例では、上
蓋が螺合によりキャップ本体に装着されるが、フランジ
壁や環状カバーにヒンジを介して上蓋を装着するように
することも可能である。
【0038】かかる態様のキャップ本体において、水平
フランジ壁80上には、環状体70の外面とは間隔をお
いて、この外面に沿って弧状に延びている突片85が設
けられている。さらに、環状カバー81には、上記突片
85の一方側の端部の近傍から、突片85の他方側に傾
斜して下方に延びているスコア90と、突片85の他方
側の近傍から、スコア90とは反対側に周状に延びてい
るスコア91とが形成されている(特に図14及び図1
2参照)。また、スコア90の上端は、水平フランジ壁
80を横切って延びているスコア93に連なっており、
このスコア93は、突片85と環状体70の外面との間
を突片85に沿って延びているスリット94に連なって
おり、更にスリット94は、突片85の他方側端部の近
傍で水平フランジ壁80を横切って延びているスコア9
5に連なっており、スコア95は、環状カバー81を周
方向に延びているスコア91の上端に連なっている。
【0039】上記のような各種のスコアが形成されてい
る水平フランジ壁80の断面を拡大して図15及び図1
6を参照されたい。図15は、水平フランジ壁80の図
12におけるI−I断面の一部を拡大して示し、図16
は、水平フランジ壁80の図12におけるII−II断面を
拡大して示す図である。これらの図15,16及び図1
2,14から明らかな通り、突片85を手で持って外側
に引張り倒すと、突片85と環状体70との間を延びて
いるスリット94の両端部に続いて、スコア93,95
が引き裂かれる。従って、突片85を下方に引き下ろす
ことにより、環状カバー81を下方に傾斜して延びてい
るスコア90が引き裂かれ、さらに、破断した環状カバ
ー81を捲っていくことにより、周方向に延びているス
コア91が引き裂かれる。スコア91が引き裂かれる
と、容器口部とキャップ本体とが嵌合している部分、即
ち、環状体70の下端が外部に露出するため、この下端
を上方に捲り挙げることにより、キャップ本体を容器口
部から取り外すことが可能となる。
【0040】このような構造のキャップ本体において、
突片85は、上蓋(図示せず)をキャップ本体に装着し
た時に、この上蓋により覆われるような位置に設けられ
ており、このため、一般の使用者が、上蓋が一度も取り
外されておらず、しかも容器内容液が注ぎ出されていな
い容器に装着されているキャップについて、誤ってスコ
アの引き裂きを行ってしまうというトラブルが有効に防
止される。また、環状カバー81を周方向に延びている
スコア91は、これを引き裂いた時のキャップ本体の容
器口部からの取り外しが有効に行われる程度の長さに設
定すべきである。スコア91の長さがあまり短いと、こ
れを引き裂いた場合にも、キャップ本体の容器口部から
の取り外しが困難となるおそれがある。この例では、図
12に示されている様に、スコア91は約270度の角
度で設けられているが、一般的には、約180度以上の
角度で設けるのがよい。
【0041】図16にも示されている様に、上述した構
造のキャップ本体では、突片85の両端部近傍におい
て、水平フランジ壁80を延びている水平方向を指向し
ているスコア95(図16で示されている突片85の端
部とは反対側部分の端部ではスコア93)により形成さ
れている水平薄肉部95aの内面と、環状カバー81を
延びているスコア91(図16で示されている突片85
の端部とは反対側部分の端部ではスコア90)により形
成されている高さ方向薄肉部91aの内面とが連なって
おり、水平方向から高さ方向にかけて、これらのスコア
に沿っての引き裂きが行われる。図16において、スコ
ア91による高さ方向薄肉部91aとスコア95による
水平薄肉部95aとの交差部分100を、図17に拡大
して示した。この図17から明らかな通り、この交差部
分100では、高さ方向薄肉部91aの内面と水平薄肉
部95aの内面との交点Xは、薄肉部91aの内面の外
挿線と薄肉部95aの内面との交点Zよりも、水平フラ
ンジ壁80と環状カバー81とのコーナー部Y側に偏る
ようにして深く形成されている。勿論、図示はされてい
ないが、図16で示されている突片85の端部とは反対
側部分の端部でも、水平方向を延びているスコア93と
高さ方向を延びているスコア90とによる薄肉部は、図
17に示された様な形で交わっている。従って、突片8
5を引き倒してスコアの引き裂きを行っていく場合、水
平フランジ壁80と環状カバー81とのコーナー部で
も、スコアの引き裂きをスムーズに行うことが可能とな
るものである。
【0042】本発明において、上述した種々の構造のキ
ャップの成形に用いる樹脂としては、各種プラスチッ
ク、例えば、低−,中−又は高−密度ポリエチレン、線
状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、熱可塑性ポリ
エステル、ポリアミド、スチレン系樹脂、ABS樹脂等
が一般に使用される。またキャップ本体とは別個にライ
ナーを施すこともでき、このようなライナーとしては、
低密度ポリエチレン、エチレン系重合体、各種ゴム乃至
熱可塑性エラストマー、アクリル樹脂プラスチゾル、塩
化ビニル樹脂プラスチゾル等を用いることができる。
【0043】本発明の各種のキャップは、上記の樹脂を
使用し、射出成形、圧縮成形等の一体成形により、ヒン
ジキャップの場合にはキャップ本体と上蓋とを一体に成
形する。また、上蓋がキャップ本体に螺合により装着さ
れるキャップの場合には、上蓋とキャップ本体と上蓋と
を別個に成形する。この成形に際しては、スリットやス
コアも同時に成形することができるが、場合によって
は、カッテイング加工等の後加工により、スリットやス
コアを形成することもできる。得られたキャップは、上
蓋を閉じた状態で容器口部にキャッピングして使用に供
される。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、キャップ本体の筒状側
壁の一部を、スリットを形成して内側壁と外側壁とに分
断し、この外側壁に上蓋をヒンジ連結させることによ
り、格別の工具を用いることなく、キャップ本体を上蓋
と一体的に容器口部から取り除くことが可能となり、分
別廃棄性が極めて良好である。また、上記スリットで分
断されている内側壁は、外側壁によって覆われているた
め、キャップ本体が容器口部に装着されている状態で内
側壁が外側壁によってタガ締めされ、従って、容器口部
とキャップ本体との間に十分な嵌合力が確保される。し
かもキャッピングに際しては外側壁に設けられているス
コアが内側壁を介して外側に広がるが、内側壁に直接ス
コアが設けられているわけではないため、この時にスコ
アが破断するおそれはない。またキャップ本体の水平方
向を指向している面(例えば頂板部)から高さ方向を指
向している面(例えば筒状側壁)にかけて、スコアによ
り連続して薄肉部が連続して形成されているキャップで
は、これらの交差部において、上記スコアを深く形成す
ることにより、交差部での薄肉部の引き裂きをスムーズ
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒンジキャップの上蓋が開栓状態にあ
る時の上面平面図。
【図2】図1のヒンジキャップの上蓋が開栓状態にある
時のI−I側面断面図。
【図3】図1のヒンジキャップの上蓋が閉栓状態にある
時の側面図。
【図4】図1のヒンジキャップのII−II側面断面を示す
ための側面断面図。
【図5】図1のヒンジキャップに形成されたスコアの好
適形状を説明するための部分拡大図。
【図6】図1のヒンジキャップに形成されたスリット上
端部分の拡大断面図。
【図7】本発明の他の例のヒンジキャップの上面図。
【図8】図7のヒンジキャップのI−I断面を示す側断
面図。
【図9】図7のヒンジキャップの上蓋を閉じた状態での
側面図。
【図10】図7のヒンジキャップのII−II断面が示され
ている側断面図。
【図11】図7のヒンジキャップのII−II断面のスコア
の上方部分を拡大して示す図。
【図12】本発明のさらに他の例のキャップを構成する
キャップ本体の上面図。
【図13】図12のキャップ本体のA−A断面を示す側
断面図。
【図14】図12のキャップの側面図。
【図15】図12のキャップ本体の水平フランジ壁のI
−I断面の一部を拡大して示す図。
【図16】図12のキャップ本体の水平フランジ壁のII
−II断面を拡大して示す図。
【図17】図16の交差部分100を拡大して示す図。
【符号の説明】
1:キャップ本体 2:上蓋 5:頂板部 6:筒状側壁 6a:外側壁 6b:内側壁 7:連結バンド 30:スリット 40:スコア 50:スリット 51:スリット 55〜57:スコア 60:交差部 70:環状体 80:水平フランジ壁 80:環状カバー 85:突片 90,91,93:
スコア 94:スリット 95:スコア

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頂板部と頂板部周縁から垂下している筒
    状側壁とを有し且つ筒状側壁が容器口部に嵌合固定され
    るキャップ本体と、該キャップ本体の筒状側壁上端部に
    ヒンジ連結された上蓋とから成るヒンジキャップにおい
    て、 前記上蓋が設けられている筒状側壁の厚み部分には、そ
    の下端から上端若しくはその近傍にまで直立して延びて
    いるスリットが形成されており、該スリットによって、
    前記筒状側壁は、外側壁と内側壁とに区画され、該外側
    壁上端に前記上蓋がヒンジ連結されていると共に、 キャップ上面から見て、前記スリットの周方向両端部
    は、それぞれ、上蓋のヒンジ連結部の周方向両端近傍に
    位置しており、該スリットの周方向両端部からは外側壁
    外面に向かってスコアが延びており、 キャップ側面から見て、前記スコアは、スリットの周方
    向両端部のそれぞれについて、スリットの上端から下端
    までの高さ方向全体にわたって形成されていることを特
    徴とするヒンジキャップ。
  2. 【請求項2】 前記スリットの周方向両端部にから延び
    ている前記スコアにより、外側壁の上端部が薄肉に形成
    されている請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 【請求項3】 前記スコアは、前記外側壁の上端部外面
    のコーナー部に向かって食い込む様に形成されている請
    求項2に記載のヒンジキャップ。
  4. 【請求項4】 前記スコアの食い込み部先端と外側壁上
    端部外面のコーナー部との間の厚みが、前記スコアと前
    外側壁外周面との間の厚み及び前記スコアにより薄肉に
    形成されている外側壁上端部の厚みと実質上同じになる
    ように、前記スコアが形成されている請求項3に記載の
    ヒンジキャップ。
  5. 【請求項5】 容器口部に嵌合固定されるキャップ本体
    と、該キャップ本体に開閉可能に設けられる上蓋とを備
    え、該キャップ本体の水平方向を指向している壁から高
    さ方向を指向している壁にかけて、スコアによって連続
    した薄肉部が形成されているキャップにおいて、 スコアが形成されている部分での断面で見て、前記水平
    方向を指向している壁と高さ方向を指向している壁とが
    交差している部分では、水平方向を指向している壁に形
    成されているスコアによる水平方向薄肉部内面の外挿線
    と、高さ方向を指向している壁に形成されているスコア
    による高さ方向薄肉部内面の外挿線との交差点よりも深
    い位置にスコアが食い込んで薄肉部が形成されているこ
    とを特徴とするキャップ。
  6. 【請求項6】 前記キャップ本体は、頂板部と頂板部周
    縁から垂下している筒状側壁とを備え、該筒状側壁に前
    記スコアによる高さ方向薄肉部が形成され、該頂板部
    に、前記スコアによる水平方向薄肉部が形成されている
    請求項5に記載のキャップ。
  7. 【請求項7】 前記キャップ本体は、内側空間がシール
    壁によって閉じられており且つ容器口部に嵌合固定され
    る環状体と、該環状体の下端から外方に延びている水平
    フランジ壁と、水平フランジ壁の周縁部から下方に延び
    ている環状カバーとから成り、前記水平フランジ壁から
    前記環状カバーにかけて、前記スコアによる水平方向薄
    肉部と高さ方向薄肉部が形成されている請求項5に記載
    のキャップ。
  8. 【請求項8】 前記環状体には、上蓋が螺合により装着
    される請求項7に記載のキャップ。
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