JP7086833B2 - 注出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体と、容器本体に装着される注出キャップとからなる注出容器に関し、特に、容器本体に打栓される中栓と、中栓に螺合して装着されるオーバーキャップとからなる注出キャップが装着された注出容器に関するものである。
ドレッシング容器は、調味料などの食品容器の中でもデザイン性が重要視され、このため、容器全体の形状として、オーバーキャップと容器本体のシルエットが連続しているものが好まれる。ただし、容器本体のネックリングは、オーバーキャップによって隠れてしまうので、ネックリングによる容器本体の保持が必要な中栓の打栓は、オーバーキャップの装着前に行う必要がある。
このため、内容液充填後の注出キャップの装着には、容器本体への中栓の打栓工程と、打栓後の中栓へのオーバーキャップの締め込み工程との2工程を要するという問題があった。
そこで、容器本体に注出キャップを装着する際に、あらかじめ注出キャップの出荷前に、中栓にオーバーキャップを螺合して締め込み、中栓とオーバーキャップとのセットを行い、内容液充填後に、容器本体の口部に中栓の嵌合筒部を当てがい、容器本体の上方からセットされた注出キャップを打栓する1工程だけで注出キャップの装着を完了させることは、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-52619号公報
上記特許文献1記載の注出キャップは、比較的粘度の高い内容液を収容した容器本体に装着するのに適しているが、容器本体の口部に中栓とオーバーキャップとがセットされた注出キャップを打栓する際に、ネックリングによる容器本体の保持が不可能になるので、容器本体の胴部で保持する必要がある。
しかしながら、胴部による容器本体の保持は、ネックリングによる容器本体の保持に比べ、容器本体の口部の芯出し精度が劣るために、打栓不良を発生し易いという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、容器本体と、容器本体に装着される注出キャップとからなる注出容器において、容器本体の保持にネックリングを利用できなくても、胴部による保持によって口部の芯出し精度を向上させることができ、あらかじめ中栓とオーバーキャップとをセット後に、容器本体に打栓できる注出容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、注出容器として、容器本体と、容器本体に装着される注出キャップとからなる注出容器であって、容器本体は、口部と、口部の下端から連設された肩部および胴部と、口部外周に形成されたネックリングとを有し、注出キャップは、容器本体に装着される中栓と、中栓に螺合して装着されるオーバーキャップとを備え、中栓は、容器本体の口部に打栓して装着される嵌合筒部と、嵌合筒部の下端外周から垂下され、打栓時にネックリングに案内される案内壁部とを有し、オーバーキャップは、頂壁と、頂壁の外周縁から閉蓋時に容器本体の胴部に達する外周壁とを有することを特徴とする構成を採用する。
注出容器の具体的実施形態として、案内壁部は、下端面が外下方に向けて広がっていることを特徴とする構成を採用し、また、案内壁部は、打栓時にネックリングと当接または近接することを特徴とする構成を採用し、また、案内壁部の内周面とネックリングの外周面は、いずれか一方に上下方向に延びる凹凸面を有することを特徴とする構成を採用し、また、中栓の嵌合筒部は、周方向にわたって外周面から径方向に切欠き凹部が凹設され、嵌合筒部の下部に、中栓を容器本体から分離する分別機構を有することを特徴とする構成を採用する。
本発明の注出容器は、容器本体に装着される中栓と、中栓に螺合して装着されるオーバーキャップとを備え、中栓は、容器本体の口部に打栓して装着される嵌合筒部と、嵌合筒部の下端外周から垂下され、打栓時にネックリングに案内される案内壁部とを有することにより、オーバーキャップが頂壁の外周縁から閉蓋時に容器本体の胴部に達する外周壁を有し、容器本体の保持にネックリングを利用できなくても、胴部による保持によって口部の芯出し精度を向上させることができ、あらかじめ中栓とオーバーキャップとをセット後に、容器本体に打栓できるから、容器本体への注出キャップの装着を1工程とすることができる。
実施例における閉蓋状態の注出容器を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は要部拡大図である。 注出容器の実施例における中栓を示す図であり、(a)は正面部分断面図、(b)は下面図である。 注出容器の実施例におけるオーバーキャップをセットした中栓を容器本体に打栓する直前の状態を示す正面半断面図である。 実施例におけるオーバーキャップをセットした中栓を容器本体に打栓する経過を示す図であり、(a)は案内壁部が口部に当接する直前の拡大断面図、(b)は案内壁部が口部先端に当接した拡大断面図である。 実施例におけるオーバーキャップをセットした中栓を容器本体に打栓する経過を示す図であり、(a)は案内壁部が口部外周に当接した拡大断面図、(b)は案内壁部がネックリングに当接する直前の拡大断面図である。
次に、本発明の実施形態に係る注出容器について、実施例に示した図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器本体、Bは容器本体Aに装着される注出キャップ、Cは容器本体Aに装着される中栓、Dは中栓Cに螺合して装着されるオーバーキャップであり、本実施例の注出容器は、容器本体Aと、注出キャップBとからなり、注出キャップBは、中栓CとオーバーキャップDとを備える。
図1および3に示すように、容器本体Aは、円筒状の口部1と、口部1の下端に連設される肩部2および胴部3とを備えており、口部1には、上部外周に、係止突条4が設けられ、その下方に環状のネックリング5が設けられている。
なお、係止突条4は、外周面の周方向に中栓Cの回り止め用の突起が複数形成される。
また、ネックリング5には、外周面に、上下方向に延びるローレット状の凹凸面6を形成してもよい。
図1および図2に示すように、中栓Cは、外周側の外筒11、内周側の内筒12、口部1の天面側に位置する上壁13とからなり、口部1が嵌入する環状溝を形成する嵌合筒部10と、内筒12から上壁13を介して立設されたねじ壁部14と、ねじ壁部14の上部を閉塞する天壁15と、天壁15の内縁に立設された注出筒16とを備えている。
図2に示すように、注出筒16の内周下部には、全周にわたって形成された薄肉弱化部17を介して移行栓体18が一体に連設されている。
移行栓体18は、上部に円筒状の筒状壁19が立設され、下部は底壁20が薄肉弱化部17とともに注出口を密閉している。
筒状壁19は、外周にラチェット機構の一方を構成する第1歯部21が周方向6個所設けられ、内周上部には第1係合突部22が環状に突設されている。
なお、移行栓体18の筒状壁19と、後述するオーバーキャップDの切断筒部43との係合構造は、ラチェット機構でなくてもよい。
ねじ壁部14の外周面には、後述するオーバーキャップDの雌ねじ50と螺合する雄ねじ23が設けられている。
雄ねじ23は、上端部が120°間隔で始まる3条ねじで形成されている。
ねじ壁部14の内周面には、上部を天壁15に連設し軸方向に延びる補強リブ24が複数配設されている。
天壁15の上面には、内周側に隆起する段部25が設けられ、段部25の外周には、所定間隔で音出し突部26が配設されている。
嵌合筒部10の上壁13の上面には、周方向の所定の個所にストッパー27が配設されている。
外筒11には、周方向にわたって外周面から径方向に切欠き凹部30が凹設され、下部が、中栓Cを容器本体Aから分離して分別廃棄可能とする分別機構Eとなっており、また、分別機構Eの下部内周に、容器本体Aの係止突条4に係合して口部1を抜け止めする係止縮径部31が設けられている。
分別機構Eは、図2(b)に示すように、外筒11の下部外周面の所定円弧範囲にわたって軸方向に形成された貫通スリット32を介して把持部33が設けられ、把持部33は、薄肉の縦切断部34によって外筒11から切り離され外方に展開可能になっている。
把持部33の縦切断部34から右方向には、指先を入れて引っ掛けるための引っ掛け部35が形成されている。
貫通スリット32は、縦切断部34から把持部33と反対方向(左方向)に始端部32aまで延び、他方の端部である終端部32bで把持部33が外筒11と一体となっている。
貫通スリット32の終端部32bに隣接する外筒11の係止縮径部31を含めた下部は、径方向に切り欠かれており、外筒11と把持部33の間に破断可能な薄肉始断部36が形成されている。
外筒11の切欠き凹部30には、貫通スリット32の終端部32bから背面方向に延び、始端部32aまでの間の外筒11の内周側に破断可能な薄肉の周方向切断部37が形成されている。
外筒11の下端外周には、中栓Cの打栓時に、中栓Cが容器本体Aのネックリング5に案内されるように、把持部33と一体にスカート状の案内壁部38が設けられ、案内壁部38は、分別機構Eの縦切断部34および引っ掛け部35を形成するために、右端面38aと左端面38bの間が切り欠かれた形態で形成されている。
案内壁部38は、本実施例では、下端面39が外下方に向けて広がるように傾斜した形状をなしているが、段差部を設けた形状や円弧状等の形状としてもよく、下端面39の形状は、中栓Cを打栓する際に、容器本体Aの係止突条4やネックリング5と当接し、中栓Cの軸芯OCを容器本体Aの軸芯OAに近づけるように、誘導できる形状であれば、どのような形状であっても構わない。
案内壁部38は、必要に応じて、内周に上下方向に延びる凹凸面を形成することができる。
図1および図3に示すように、オーバーキャップDは、円板状の頂壁40と、頂壁40の外周縁からなだらかにカーブを描きながら垂設された外周壁41とを備えている。
頂壁40の内面には、中央付近に垂設された係着部42から外側へ順に、切断筒部43、ねじ筒部44が頂壁40と一体に垂設され、また、切断筒部43とねじ筒部44との間に、音出し部材45が同心円状の等間隔で垂設されている。
係着部42には、中栓Cの第1係合突部22を乗り越えて筒状壁19の内周面に緊密に嵌合する環状の第2係合突部46が先端外周に形成されている。
切断筒部43の内周には、ラチェット機構の他方を構成する第2歯部47が第1歯部21と同数設けられ、第2歯部47は、開栓時にオーバーキャップDをねじ解放方向に回転させたとき、第1歯部21と係合するようになっている。
切断筒部43の外周には、注出筒16の内周面に密接して注出口を密閉するシール面48が形成されている。
ねじ筒部44は、内周中央から下部に中栓Cの雄ねじ23に螺合する雌ねじ50が設けられ、下端面には、ストッパー27に係合する図示しないくさび状凹部が周方向にストッパー27と同数形成されている。
ねじ筒部44の下端面が上壁13に当接するとともに、くさび状凹部がストッパー27に当接するとオーバーキャップDの締め込みが完了する。
さらに、外周壁41の外周面にはローレット51が形成されている。
音出し部材45は、頂壁40の下面から垂設された剛直な棒状の基部53と、基部53の下端面から垂設され、周方向の厚さが弾性変形可能な薄肉に形成される振動片54とからなっている。
音出し部材45は、オーバーキャップDの締め込み終了直前に振動片54の先端が中栓Cの音出し突部26に当接し、振動片54を湾曲変形させながら締め込みが進み、締め込み終了と同時に振動片54が音出し突部26を乗り越え、復元しようとすることにより、振動し、音が発生されるように設定される。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
従来は、容器本体Aに注出キャップBを装着する際に、内容液を充填した容器本体Aの口部1に中栓Cを打栓した後、オーバーキャップDを螺合して締め込むという2工程の作業を必要としていたが、本実施例の注出キャップBでは、あらかじめ中栓CにオーバーキャップDを螺合して締め込み、中栓CにオーバーキャップDをセットした状態で注出キャップBを出荷することにより、ユーザーは、内容液を充填後に、容器本体Aの口部1に中栓Cの嵌合筒部10を当てがい、容器本体Aの上方からセットされた注出キャップBを打栓する1工程だけで注出キャップBの装着を完了することができる。
中栓Cの雄ねじ23にオーバーキャップDの雌ねじ50を螺合して締め込む際には、オーバーキャップDを螺合方向に回転し、切断筒部43の第2歯部47は、第1歯部21を乗り越えて、オーバーキャップDの回転を許容する。
オーバーキャップDが螺合によって下降していくと、係着部42の第2係合突部46が筒状壁19の第1係合突部22に当接するようになり、さらに下降することにより、第2係合突部46が第1係合突部22を乗り越えて、筒状壁19の内周面に嵌合するようになる。
同時に、ストッパー27の上部がねじ筒部44の下端面に当接するようになる。
さらに、ねじ筒部44の下端面が上壁13に当接して雄ねじ23と雌ねじ50の締結が進んでいくとともに、図示しないくさび状凹部がストッパー27に当接して両ねじの締結が完了する。
このように設定されていることによって、オーバーキャップDがセット状態から容易に回転することはなく、わずかな衝撃によって不用意に開栓することを防ぐことができるとともに、開栓時にオーバーキャップDを回転する初動時の負荷が急激に大きくならないようになめらかにねじを始動することができる。
両ねじの締結が完了する前には、オーバーキャップDの回転および下降により、オーバーキャップDのそれぞれの音出し部材45の振動片54先端が、中栓Cの天壁15のそれぞれの音出し突部26に当接し、さらに回転が進むと、振動片54が湾曲変形しながら進み、最後は振動片54の先端が音出し突部26を乗り越える。
振動片54の先端が音出し突部26を乗り越えると、湾曲変形した振動片54が復元しようとし、振動し、音が発せられる。
この音により、本発明の利用者は、感覚的にオーバーキャップDの閉蓋終了を知ることができる。
次に、図3に示す中栓CにオーバーキャップDをセットした注出キャップBを容器本体Aの口部1に打栓する工程では、従来の打栓時に容器本体Aを保持するために利用していたネックリング5は、オーバーキャップDの外周壁41に隠れてしまうので、ネックリング5による保持は不可能になる。
このため、打栓時の容器本体Aの保持は、胴部3によることになるが、胴部3による容器本体Aの保持は、ネックリング5による保持に比べ、口部1の芯出し精度が劣る傾向にある。
そこで、本発明の中栓Cは、外筒11の下端外周に、把持部33と一体にスカート状の案内壁部38が垂設され、中栓Cは、打栓直前に容器本体Aのネックリング5に案内され、中栓Cの軸芯OCを口部1の軸芯OAに近づけるようにしている。
この案内壁部38による口部1の芯出しについて、以下に説明する。
図4(a)に示すように、容器本体Aの軸芯OAと中栓Cの軸芯OCとがずれた状態で、容器本体Aに注出キャップBを打栓する際に、口部1に上方から中栓Cの嵌合筒部10を下降させると、図4(b)に示すように、案内壁部38の下端面39は、外下方に向けて傾斜しているので、下端面39が口部1の先端に当接することにより、中栓Cは、右方向に軸芯OCを移動する。
さらに、中栓Cを下降させると、図5(a)に示すように、案内壁部38の内周面が口部1の係止突条4の外周面に摺接することにより、中栓Cは、さらに右方向に軸芯OCを移動する。
このとき、案内壁部38の内周面に凹凸面が形成されている場合には、摺接時に摩擦を軽減することができ、中栓Cを装着し易くなる。
さらに、中栓Cを下降させると、図5(b)に示すように、外筒11の係止縮径部31の下部が口部1の上端外周面に当接することにより、中栓Cは、さらに右方向に軸芯OCを移動する。
最後に、中栓Cは、案内壁部38の内周面がネックリング5の外周面と摺接することにより、軸芯OCはさらに右方向に移動し、容器本体Aの軸芯OAと合致するようになる。
このとき、ネックリング5の外周面に上下方向に延びる凹凸面6が形成されているか、または案内壁部38の内周面に上下方向に延びる凹凸面が形成されていると、ネックリング5と案内壁部38との摺接時に摩擦を軽減することができる。
さらに、中栓Cを口部1に押し付けると、口部1が嵌合筒部10に嵌合して外筒11を外側にわずかに押し広げ、図1に示すように、係止縮径部31が口部1の係止突条4を乗り越えて係合する。
次に、注出キャップBが装着された注出容器を使用するには、容器本体Aの胴部3を掴み、オーバーキャップDのローレット51に指を掛け、オーバーキャップDを螺脱方向に回転させる。
その後、回転が進むと、オーバーキャップDの音出し部材45の振動片54先端が、中栓Cの天壁15の音出し突部26に当接し、さらに回転が進むと、振動片54が湾曲変形しながら進み、振動片54の先端が音出し突部26を乗り越え、湾曲変形した振動片54が復元して振動し、音が発せられる。
さらに回転すると、第2歯部47が第1歯部21係合するようになり、オーバーキャップDの回転力がラチェット機構を介して移行栓体18に加わるようになる。
このとき、係着部42の第2係合突部46が筒状壁19の第1係合突部22を乗り越えた内周面に緊密に嵌合しているので、筒状壁19を内側から補強してオーバーキャップDの回転力がラチェット機構を介して移行栓体18に伝わりやすくなるとともに、ねじの回転に伴って移行栓体18を上方に引き上げる力を発生させる。
オーバーキャップDの回転が進むと、移行栓体18に加わる回転力と引き上げ力により、薄肉弱化部17が破断して注出口が開栓され、注出筒16から分離された移行栓体18は、筒状壁19に係合する係着部42によって引き上げられてオーバーキャップDとともに上昇していく。
切断筒部43のシール面48が注出筒16の内周面から離れ、雌ねじ50が雄ねじ23から螺脱してオーバーキャップDを中栓Cから離脱すれば、オーバーキャップDとともに移行栓体18が除去された注出筒16から容器本体A内の内容液を注出することができる。
注出容器を使用した後、再度オーバーキャップDを中栓Cに装着する際には、移行栓体18の底壁20および破断した薄肉弱化部17の残片によって、注出筒16の内周面に付着した内容液が掻き落とされ、注出筒16の内周面を清潔に保つことができる。
また、切断筒部43は、シール面48が注出筒16に当接して容器本体内を密封するとともに、先端部が移行栓体18とわずかな隙間をもって嵌入しているので、当該隙間から切断筒部43の内側に内容液が入りにくくなっている。
本実施例の注出キャップBの中栓Cは、注出容器を使用した後に廃棄する際に、簡単な操作で容器本体Aから分離し、分別して廃棄することができる。
まず、図2に示す縦切断部34付近の引っ掛け部35に手指を掛けて把持部33を手前に引っ張ると、縦切断部34が破断し、把持部33が外方に展開する。
把持部33を引っ張ると、貫通スリット32の終端部32bに隣接して設けられた薄肉始断部36が破断し、周方向切断部37へと破断が進んでいく。
周方向切断部37が破断したところでは、係止縮径部31の係止突条4への係合が解除されるので、始端部32a近くまで破断が進むと、係止縮径部31による口部1への拘束が解除され、把持部33を引き上げると、中栓Cを容器本体Aから離脱させ分別廃棄することができる。
本実施例では、注出キャップBの中栓Cは、移行栓体18を用いているが、注出口を薄肉弱化部を介して閉塞する除去部と、除去部に支柱を介して連設されたプルリングを用いる中栓としても構わない。
また、注出キャップの中栓は、最初から注出口が開放され、移行栓体や除去部を設けない構造としてもよい。
本発明の注出容器は、容器本体の保持にネックリングを利用しなくても、胴部による保持によって口部の芯出し精度を向上させることができ、あらかじめ中栓とオーバーキャップとをセット後に、容器本体に打栓できるから、容器全体の形状として、オーバーキャップと容器本体のシルエットを連続させることができ、デザイン性が重要視されるドレッシングなどの調味料容器として好適である。
A 容器本体
B 注出キャップ
C 中栓
D オーバーキャップ
E 分別機構
OA 容器本体の軸芯
OC 中栓の軸芯
1 口部
2 肩部
3 胴部
4 係止突条
5 ネックリング
6 凹凸面
10 嵌合筒部
11 外筒
12 内筒
13 上壁
14 ねじ壁部
15 天壁
16 注出筒
17 薄肉弱化部
18 移行栓体
19 筒状壁
20 底壁
21 第1歯部
22 第1係合突部
23 雄ねじ
24 補強リブ
25 段部
26 音出し突部
27 ストッパー
30 切欠き凹部
31 係止縮径部
32 貫通スリット
32a 始端部
32b 終端部
33 把持部
34 縦切断部
35 引っ掛け部
36 薄肉始断部
37 周方向切断部
38 案内壁部
38a 右端面
38b 左端面
39 下端面
40 頂壁
41 外周壁
42 係着部
43 切断筒部
44 ねじ筒部
45 音出し部材
46 第2係合突部
47 第2歯部
48 シール面
50 雌ねじ
51 ローレット
53 基部
54 振動片

Claims (5)

  1. 容器本体と、容器本体に装着される注出キャップとからなる注出容器であって、
    容器本体は、口部と、口部の下端から連設された肩部および胴部と、口部外周に形成されたネックリングとを有し、
    注出キャップは、容器本体に装着される中栓と、中栓に螺合して装着されるオーバーキャップとを備え、
    中栓は、容器本体の口部に打栓して装着される嵌合筒部と、嵌合筒部の下端外周から垂下され、打栓時にネックリングに案内される案内壁部とを有し、
    オーバーキャップは、頂壁と、頂壁の外周縁から閉蓋時に容器本体の胴部に達する外周壁とを有することを特徴とする注出容器。
  2. 案内壁部は、下端面が外下方に向けて広がっていることを特徴とする請求項1記載の注出容器。
  3. 案内壁部は、打栓時にネックリングと当接または近接することを特徴とする請求項1または2に記載の注出容器。
  4. 案内壁部の内周面とネックリングの外周面は、いずれか一方に上下方向に延びる凹凸面を有することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の注出容器。
  5. 中栓の嵌合筒部は、周方向にわたって外周面から径方向に切欠き凹部が凹設され、嵌合筒部の下部に、中栓を容器本体から分離する分別機構を有することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の注出容器。
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US20030173380A1 (en) 2002-03-14 2003-09-18 Gerber Bernard R. Modular valve assembly and system with airtight, leakproof and shockproof closure for engagement in the neck of a container

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