JP7055623B2 - ねじキャップ - Google Patents
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Description
また、キャップのねじ部の下端部に肉薄部を形成することによって、摺動抵抗を調整することができる。
図1~3において、Aは容器本体、Bは容器本体Aに装着される中栓、Cは中栓Bに螺合されるキャップである。
栓体13は、上部に円筒状の筒状壁14が立設され、栓体13の下部は、底壁15が薄肉弱化部12とともに注出口を封鎖している。
係合突起16は、後述するキャップCの第2歯部と係合する略径方向に形成された第1係合面18と、その周方向反対側に傾斜面を形成する非係合面19とを有し、その平面視形状は、筒状壁14の外周面側を底辺とする略台形状をなしている。
また、本実施例では、係合突起16は、周方向6個所に設けているが、6個所に限らず栓体の形状等に合わせて複数の適宜個所に設けることができ、必ずしも台形状である必要はなく直角三角形状でもよい。
ねじ部(雄ねじ)20は、上端部が120°間隔で始まる3条ねじで形成され、終端部は、上端部の位置より10°の範囲まで延びており、図2(b)および図4に示すように、肉厚部20aが形成され、それによって終端部付近のねじ間の隙間が狭くなっており、キャップCを中栓Bに螺合させる際の摺動抵抗を強める働きをする。
ねじ周壁8の内周面には、上部を上段上壁9に連設し軸方向に延びる補強リブ21が複数配設されている。
外筒5の外周の切欠き凹部25の上には、上下方向に溝が切られた外周ローレット部27が設けられている。
把持部29の縦切断部30から右方向には、指先を入れて引っ掛けるための引っ掛け部31が形成され、把持部29内周面には手指で把持する把持凹凸部32が波状に設けられている。
なお、本実施例では、貫通スリット28は、約110°の円弧範囲にわたって形成されている。
頂壁40の下面には、中央の係着部42から同心円状の外側へ順に、内周壁43、中足部44、ねじ筒部45が垂設され、また、中足部44とねじ筒部45との間に、音出し部材46が同心円状の120°間隔で3個所に配設されている。
内周壁43は、閉蓋時に、外周が注出筒11の内周面に当接して注出口を密閉する径で形成され、内周に、第1歯部を構成する係合突起16に係合する第2歯部を構成する係合腕51が係合突起16と同数の周方向6個所に設けられている。
本実施例では、中栓Bのねじ部(雄ねじ)20の終端部に肉厚部20aが形成され、終端部付近のねじ間が狭まり、摺動抵抗が強められており、強すぎる摺動抵抗を調節し少し緩和するために、図3(a)および図4に示すように、ねじ部(雌ねじ)55の下端部には、ねじ山を細くした肉薄部55aが形成されている。
肉薄部55aは、キャップCを中栓Bに螺合させる際に、キャップCのねじ部(雌ねじ)55の下端部が、中栓Bのねじ部(雄ねじ)20の肉厚部20aを通過し、第2ストッパー部56が第1ストッパー部24に係合するまで回転させなければならないため、摺動抵抗が強くて回転が重くなり過ぎる場合に、摺動抵抗を少し緩和するために設けられるものであり、キャップCの形態などによって、ねじ筒部45のねじ部(雌ねじ)55の下端部の肉厚を適宜調整することができる。
したがって、中栓Bのねじ部(雄ねじ)20の肉厚部20aによる摺動抵抗を調整するための肉薄部55aであるので、摺動抵抗に問題がない場合には、肉薄部55aはなくてもよい。
第2ストッパー部56には、螺脱方向に略垂直な第2当接面56aが形成され、螺着方向に第2傾斜面56bが形成されており、それぞれ第1ストッパー部24の第1当接面24a、第1傾斜面24bに対応する形状をなしている。
ねじ筒部45の下端面が下段上壁7に当接するとともに、第2当接面56aが第1当接面24aに当接するとキャップCの締め込みが完了する。
第1ストッパー部24および第2ストッパー部56は、本実施例では周方向3個所に設けられているが、これに限定されず適宜の複数個所に設けることができる。
本実施例の第2ストッパー部56は、くさび状凹部の形状であるが、第1ストッパー部24に当接してキャップCの締め込みを完了することができるものであれば、かならずしもくさび状凹部の形状でなくてもよい。
音出し部材46は、キャップCの締め込み終了直前に振動片58の先端が中栓Bの音出し突部23に当接し、振動片58を湾曲変形させながら締め込みが進み、締め込み終了と同時に振動片58が音出し突部23を乗り越え、復元しようとすることにより、振動し、音が発生されるように設定される。
本実施例では、基部57は、同心円状の120°間隔で3個所に分かれて配設されているが、基部57は、リング状に連続したものであっても構わない。
まず、本実施例のねじキャップを容器本体Aに装着するには、中栓BにキャップCを螺合して締め込み、中栓BとキャップCをセットしてから口部1に中栓Bの嵌合筒部4を当てがって上部から打栓する。
同時に、ねじ筒部45の下部の第2ストッパー部56が中栓Bの下段上壁7の第1ストッパー部24に嵌合するようになり、さらに、ねじ部(雄ねじ)20とねじ部(雌ねじ)55の締結が進んでいくと、第2ストッパー部56の第2当接面56aが第1ストッパー部24の第1当接面24aに当接して両ねじの締結が完了する。
また、本実施例では、ねじ部(雌ねじ)55に、摺動抵抗を緩和するためねじ山を細くした肉薄部55aが形成されている。
振動片58の先端が音出し突部23を乗り越えると、湾曲変形した振動片58が復元しようとし、振動し、音が発せられる。
この音により、本発明の利用者は、感覚的にキャップの閉蓋終了を知ることができる。
回転が進むと、キャップCの音出し部材46の振動片58先端が、中栓Bの上段上壁9の音出し突部23に当接し、さらに回転が進むと、振動片58が湾曲変形しながら進み、振動片58の先端が音出し突部23を乗り越え、湾曲変形した振動片58が復元して振動し、音が発せられる。
係合腕51の先端係合部53は、腕部54より厚肉に形成されているので、第2係合面52は第1係合面18に広い面積でしっかり当接係合するとともに回転力に負けない強度を有する。
また、薄肉弱化部12が破断されると破断音がする。
また、振動片58および音出し突部23は、キャップCと中栓Bに、それぞれ3個所に設けられ、ほぼ3個所が同時に音を発するので、より一層音を大きくすることができる。
本実施例では、開蓋時に、振動片58が振動して発せられる音、薄肉弱化部12の破断音と、2回に分けて音が発せられるが、2つの音がほぼ同時に発せられてもよい。
また、振動片58が振動して発せられる音のみで、薄肉弱化部12の破断音がなく、クリック感だけであっても構わない。
本実施例では、中栓Bのねじ部(雄ねじ)20の終端部に肉厚部20aが形成されており、摺動抵抗が強くなることによって、中栓Bに対して、キャップCを無理に回転しすぎることがなくなる。
まず、図2に示す縦切断部30付近の引っ掛け部31に手指を掛けて把持部29を手前に引っ張ると、縦切断部30が破断し、把持部29が外方に展開する。
把持凹凸部32を指で把持しながらさらに把持部29を引っ張ると、貫通スリット28の終端部28bから周方向切断部34へと破断が進んでいく。
また、ねじの形式に合わせて音出し部材46および音出し突部23の数ならびに配設個所を決めればよい。
音出し部材46および音出し突部23の数ならびに配設個所は、本実施例の形態に限定されない。
B 中栓
C キャップ
D 分別機構
1 口部
2 係止突条
4 嵌合筒部
5 外筒
6 内筒
7 下段上壁
8 ねじ周壁
9 上段上壁
10 注出筒部
11 注出筒
12 薄肉弱化部
13 栓体
14 筒状壁
15 底壁
16 係合突起(第1歯部)
17 第1係合突部
18 第1係合面
19 非係合面
20 ねじ部(雄ねじ)
20a 肉厚部
21 補強リブ
22 段部
23 音出し突部
24 第1ストッパー部
24a 第1当接面
24b 第1傾斜面
25 切欠き凹部
26 係止縮径部
27 外周ローレット部
28 貫通スリット
28a 始端部
28b 終端部
29 把持部
30 縦切断部
31 引っ掛け部
32 把持凹凸部
34 周方向切断部
35 厚肉連結部
40 頂壁
41 外周壁
42 係着部
43 内周壁
44 中足部
45 ねじ筒部
46 音出し部材
50 第2係合突部
51 係合腕(第2歯部)
52 第2係合面
53 先端係合部
54 腕部
55 ねじ部(雌ねじ)
55a 肉薄部
56 第2ストッパー部
56a 第2当接面
56b 第2傾斜面
57 基部
58 振動片
Claims (4)
- 容器本体に装着される中栓と、中栓に螺合されるキャップとからなるねじキャップであって、
中栓は、容器本体の口部に装着される嵌合筒部と、嵌合筒部から内方に延設された上壁と、嵌合筒部から立設されたねじ周壁と、上壁に設けられた注出筒部とを具え、
キャップは、頂壁と、頂壁の外周縁から垂設された外周壁と、頂壁の下面から垂設されたねじ筒部とを具え、
嵌合筒部の上面に第1ストッパー部と、ねじ筒部の下端に第1ストッパー部に係合する第2ストッパー部とが配設され、
ねじ周壁のねじ部の終端部に肉厚部を形成し、終端部付近のねじ間の隙間を狭くして、キャップを中栓に螺合させる際に、第1ストッパー部と、第2ストッパー部とが当接する前に、摺動抵抗を強め、
ねじ筒部のねじ部の下端部にねじ山を細くした肉薄部を形成して、ねじ周壁のねじ部の肉厚部による摺動抵抗を調節することを特徴とするねじキャップ。 - 中栓の注出筒部は、注出筒と、注出筒の内周面に形成された薄肉弱化部を介して連設された栓体とからなり、
栓体は、上部に立設された筒状壁と、筒状壁の外周に突設されたラチェット機構の一方の第1歯部とを有し、
キャップの頂壁は、下面から垂設され、注出筒に嵌合する内周壁と、内周壁の内周に、ラチェット機構の他方の第2歯部とを有することを特徴とする請求項1に記載のねじキャップ。 - 中栓の上壁の上面に設けられた音出し突部と、ねじ筒部の内側にキャップの頂壁の下面から垂設され、音出し突部と係合して音を発する音出し部材とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のねじキャップ。
- 音出し部材の内側であって、注出筒の外側になるように、中足部がキャップの頂壁の下面から垂設されていることを特徴とする請求項3に記載のねじキャップ。
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