JP3118726B2 - 容器と蓋の組合せ - Google Patents
容器と蓋の組合せInfo
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- JP3118726B2 JP3118726B2 JP03280287A JP28028791A JP3118726B2 JP 3118726 B2 JP3118726 B2 JP 3118726B2 JP 03280287 A JP03280287 A JP 03280287A JP 28028791 A JP28028791 A JP 28028791A JP 3118726 B2 JP3118726 B2 JP 3118726B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D41/00—Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
- B65D41/32—Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
- B65D41/34—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
- B65D41/3404—Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with ratchet-and-pawl mechanism between the container and the closure skirt or the tamper element
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Description
に詳しくは蓋のスカート壁には周方向弱化ラインが形成
されており、容器を開封する際には周方向弱化ラインが
少なくとも部分的に破断される形態の容器と蓋の組合せ
に関する。
器と蓋の組合せにおいては、容器の口頸部の円筒状外周
面には雄螺条及びこの雄螺条の下方に位置する係止あご
部が形成されている。一方、蓋は天面壁及びこの天面壁
から垂下するスカート壁を有し、スカート壁には周方向
弱化ラインが形成されている。この弱化ラインは周方向
に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリット及びか
かるスリット間に位置する複数個の橋絡部から成る。ス
カート壁における上記周方向弱化ラインよりも上方の円
筒状内周面には、容器の雄螺条に螺合せしめられる雌螺
条が形成されている。スカート壁における上記周方向弱
化ラインよりも下方の部分は、例えば半径方向内方に変
形せしめることによって、容器の係止あご部に係止せし
められる。容器の口頸部を開封する際には、蓋の雌螺条
を容器の雄螺条から離脱せしめる方向に蓋が回転せしめ
られ、この際には周方向弱化ラインにおける橋絡部の全
て或いは大部分(スカート壁における上記周方向弱化ラ
インよりも下方の部分に軸線方向に延びる軸線方向弱化
ラインが形成されていて、かかる軸線方向弱化ラインが
破断される形態の場合には、周方向弱化ラインにおける
橋絡部の内の1個又2個は破断されることなく維持され
る)が破断される。
の容器と蓋の組合せにおいては、容器の口頸部を開封す
る際には、周方向弱化ラインにおける橋絡部が所要通り
に充分容易に破断されることが重要である。通常、容器
の口頸部を開封する際に蓋を開方向に回転開始する時に
要するトルクを開封一次トルクと称し、周方向破断ライ
ンにおける橋絡部を破断せしめる時に要するトルクを開
封二次トルクと称するが、開封二次トルクは、例えば呼
び径30mmの蓋の場合には、一般に20kgf−cm
以下にせしめることが重要である。開封二次トルクを低
減せしめるには、通常、橋絡部の破断強度を低減せしめ
る、螺条のリード角及び/又はフランク角を小さくす
る、或いは容器と蓋の摩擦係数を低減せしめることが意
図される。しかしながら、設計或いは製造上の種々の制
約により、上述した通りの開封二次トルク低減方式を採
用することができないことも少なくなく、それ故に開封
二次トルクが所望値よりも相当大きくなってしまうこと
が少なくなかった。
あり、その主たる技術的課題は、上述した通りの開封二
次トルク低減方式に依存することなく、開封二次トルク
が所望値に低減される改良された容器と蓋の組合せを提
供することである。
解決するために、本発明においては、蓋の雌螺条の一部
において下側フランク部を下方に変位せしめる、或いは
これに代えて容器の雄螺条の一部において上側フランク
部を上方に変位せしめる。
課題を解決するために、口頸部の円筒状外周面には雄螺
条及び該雄螺条の下方に位置する係止あご部が形成され
ている容器と、天面壁及び該天面壁から垂下するスカー
ト壁を有し、該スカート壁には周方向に間隔をおいて周
方向に延びる複数個のスリットと該スリット間に位置す
る複数個の橋絡部から成る周方向弱化ラインが形成され
ており、該スカート壁の該周方向弱化ラインよりも上方
の円筒状内周面には該容器の該雄螺条に螺合せしめられ
る雌螺条が形成されており、該スカート壁の該周方向弱
化ラインよりも下方の部分が該容器の該係止あご部に係
止せしめられる蓋との組合せにおいて、該雌螺条の一部
において下側フランク部が下方に変位せしめられてい
る、ことを特徴とする組合せが提供される。
術的課題を解決するために、口頸部の円筒状外周面には
雄螺条及び該雄螺条の下方に位置する係止あご部が形成
されている容器と、天面壁及び該天面壁から垂下するス
カート壁を有し、該スカート壁には周方向に間隔をおい
て周方向に延びる複数個のスリットと該スリット間に位
置する複数個の橋絡部から成る周方向弱化ラインが形成
されており、該スカート壁の該周方向弱化ラインよりも
上方の円筒状内周面には該容器の該雄螺条に螺合せしめ
られる雌螺条が形成されており、該スカート壁の該周方
向弱化ラインよりも下方の部分が該容器の該係止あご部
に係止せしめられる蓋との組合せにおいて、該雄螺条の
一部において上側フランク部が上方に変位せしめられて
いる、ことを特徴とする組合せが提供される。
側フランク部は60乃至120度の角度範囲に渡って夫
々下方乃至上方に変位せしめられているのが好ましい。
変位量或いは雄螺条の上側フランク部の上方への変位量
は0.3乃至1.0mm程度であるのが好ましい。
び比較実験例から明らかな如く、開封二次トルクが所要
通りに低減される。雌螺条の一部において下側フランク
部を下方に変位せしめる、或いは雄螺条の一部において
上側フランク部を上方に変位せしめることによって開封
二次トルクが低減せしめられる理由は、必ずしも明確で
はないが、本発明者等は、雌螺条の下側フランク部が下
方に変位せしめられている部位或いは雄螺条の上側フラ
ンク部が上方に変位せしめられている部位において蓋が
局部的に上方に引っ張られ、かかる部位に存在する橋絡
部が他の橋絡部に先立って破断される、従って橋絡部の
全体が実質上同時に破断されるのではなく、橋絡部の破
断に若干の時間差が生成される故である、と推定してい
る。
構成された組合せの好適実施例について詳細に説明す
る。
せの好適実施例における蓋2が図示されている。この蓋
2は外蓋4及び内蓋6から構成されている。外蓋4はア
ルミニウム基合金薄板、クロム酸処理鋼薄板或いはブリ
キ薄板の如き適宜の金属薄板から好都合に形成すること
ができる。かかる外蓋4は円形天面壁8とこの天面壁8
の周縁から垂下する円筒状スカート壁10とを有する。
スカート壁10の上下方向略中間領域には周方向弱化ラ
イン12が形成されている。この弱化ライン12は周方
向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリット14
とこれらスリット14間に位置する複数個の橋絡部16
とから構成されている。内蓋6はポリエチレン或いはポ
リプロピレンの如き適宜の合成樹脂から好都合に形成す
ることができる。かかる内蓋6も円形天面壁18とこの
天面壁18の周縁から垂下するスカート壁20とを有す
る。スカート壁20の上端部は下方に向かって直径が漸
次増大する円錐台形状であり、これより下方の部分は円
筒状である。スカート壁20の円筒状内周面には2条の
雌螺条22a及び22bが形成されている。スカート壁
20の内周面上端部には環状突条24が形成されいる。
天面壁18の内面には、別個に形成された円板形状のシ
ール部材26が挿入されている。上記環状突条24はシ
ール部材26を所要位置に保持する。シール部材26自
体は、例えば発泡ポリエチレンの両面にポリエチレンテ
レフタレートシートを貼着して形成したものでよい。
蓋4内の所要位置に圧入され、かくして外蓋4と内蓋6
とが一体化せしめられる。図1に明確に示す通り、外蓋
4のスカート壁10は内蓋6のスカート壁20よりも相
当長く、外蓋6のスカート壁10は内蓋6のスカート壁
20の下端を越えて下方に延出せしめられており、上記
周方向弱化ライン12は外蓋6のスカート壁10のかか
る延出部に形成されている。
と、本発明に従って構成された組合せにおける蓋2にお
いては、内蓋6のスカート壁20の円筒状内周面に形成
されている2条の雌螺条22a及び22bの一部におい
て、下側フランク部(即ち下側傾斜面部)28が下方に
変位せしめられていることが重要である。図示の実施例
においては、雌螺条22aの上端部において下側フラン
ク部28にこれに沿って略90度の角度範囲に渡って連
続して延びる付加部27が付設せしめられており、これ
によって略90度の角度範囲に渡って雌螺条22aの下
側フランク部28が下方に変位せしめられている。下側
フランク部28の下方への変位は60乃至120度の角
度範囲に渡っているのが好ましく、また下方への変位量
は0.3乃至1.0mm程度であるのが好ましい。
3に上端部のみが図示されている容器30はガラス或い
はポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂か
ら好都合に形成することができる。かかる容器30は略
円筒状の口頸部32を有し、この口頸部32の円筒状外
周面には2条の雄螺条34a及び34bが形成されてい
る。口頸部32の外周面には、更に、上記雄螺条34a
及び34bより所定距離だけ下方に位置する環状係止あ
ご部36、及び係止あご部36よりも更に下方に位置す
る環状支持突条38も形成されている。
内には例えば果実酒、果汁或いは清涼飲料の如き内容物
が充填され、次いで充填の際に付着した内容物を除去す
るために口頸部32の外周面が水によって洗浄され、し
かる後に口頸部32に蓋2が装着されて口頸部32が密
封される。この際には、口頸部32に蓋2が被嵌され、
図3において上方から見て時計方向に蓋2が回転せしめ
られて、内蓋6のスカート壁20の内周面に形成されて
いる2条の雌螺条22a及び22bが口頸部32の外周
面に形成されている2条の雄螺条34a及び34bに螺
合せしめられる。かくして内蓋6の天面壁18の内面に
挿入されているシール部材26が口頸部32の上端縁に
押圧せしめられ、口頸部32が密封される。外蓋4にお
いては、スカート壁10における周方向弱化ライン12
よりも所定距離下方の部位が半径方向内方に押し込まれ
て、口頸部32の外周面に形成されている係止あご部3
6に係止せしめられる。容器30の口頸部32を蓋2で
密封した状態においては、図3に明確に示す通り、口頸
部32の上端縁にシール部材26が押圧せしめられる故
に、蓋2にはこれを上昇せしめんとする力が作用してお
り、従って蓋2における雌螺条22a及び22bの上側
フランク部29が口頸部32における雄螺条34a及び
34bの下側フランク部40に当接せしめられている。
雌螺条22a及び22bの下側フランク部28と雄螺条
34a及び34bの上側フランク部42との間には幾分
かの間隙が存在する。
器30の口頸部32を開封する時には、図3及び図4に
おいて上方から見て反時計方向に蓋2を回転せしめる
(かかる回転を開始する際の必要トルクが開封一次トル
クと称される)。かくすると、口頸部32の雄螺条34
a及び34bに沿って雌螺条22a及び22bが移動せ
しめられる故に、蓋2は上方へ移動せんとする。しかし
ながら、外蓋4のスカート壁10の下部が口頸部32の
係止あご部36に係止せしめられているので、蓋2の上
方への移動が阻止される。かかる状態においては、蓋2
にはこれを下降せしめんとする力が作用し、従って、図
4に明確に示す通り、蓋2における雌螺条22a及び2
2bの下側フランク部28が口頸部32における雄螺条
34a及び34bの上側フランク部42に当接せしめら
れ、雌螺条22a及び22bの上側フランク部29と雄
螺条34a及び34bの下側フランク部40との間には
幾分かの間隙が存在する。図4において上方から見て反
時計方向に所要トルクを加えて蓋2を強制的に回転せし
めると、外蓋4のスカート壁10に形成されている周方
向弱化ライン12、更に詳しくはその複数個の橋絡部1
6に所要応力が生成され、かかる橋絡部16が破断され
る。
おいては、上述した通り蓋2における雌螺条22a及び
22bの一部において下側フランク部28が下方に変位
せしめられている故に、複数個の橋絡部16を破断する
際の必要トルク、即ち開封二次トルクが充分に低減せし
められる。この理由は、必ずしも明白ではないが、雌螺
条22aの一部においては、下側フランク部28が下方
に変位せしめられ、従ってかかる部分において蓋2が下
方に局部的に強く強制され、かかる部位に対応する橋絡
部16が他の部位に位置する橋絡部16に先立って破断
され、かくして全ての橋絡部16が同時にではなくて若
干の時間差をおいて漸次に破断される故である、と推定
される。
絡部16が破断された後においては、外蓋4における周
方向破断ライン12よりも下方の部分を残して、蓋2は
自由に上昇することができ、図4において反時計方向の
回転と共に上方に移動せしめられて口頸部32から除去
され、かくして口頸部32が開封される。
て下側フランク部28を下方へ変位せしめる様式の変形
例を示している。図5に示す変形例においては、雌螺条
22aの下側フランク部28に付加された付加部27に
中断部44が形成されており、かかる中断部44におい
ては下側フランク部28の下方への変位が中断されてい
る。図6に示す変形例においては、雌螺条22aに付加
部27を配設して下側フランク部28を下方に変位せし
めることに代えて、雌螺条22aの一部において雌螺条
22a自体を下方に変位せしめてその下側フランク部2
8を下方に変位せしめている。図6に示す変形例におい
ては、下側フランク部28が下方に変位せしめられてい
る部分において雌螺条22aの上側フランク部29に、
比較的大きな角度範囲に渡って中断部46が生成されて
いる。この場合、上側フランク部29における比較的大
きな中断部46に起因して、口頸部32に蓋2を螺着す
る際の蓋2の円滑な回転が阻害される虞がある。かかる
問題を解決するために、図7に示す変形例においては、
上側フランク部29を規定する付加部48を上記中断部
46に配設している。
た組合せの他の実施例を示している。図8に示す蓋10
2においては、外蓋104のスカート壁110の下部に
周方向弱化ライン112が形成されている。かかる周方
向弱化ライン112は周方向に間隔をおいて周方向に延
びる複数個のスリット114とこれらスリット114間
に位置する複数個の橋絡部116から構成されている。
複数個の橋絡部116の特定の1個は、他の橋絡部11
6と比べて周方向長さが大きく、従って破断強度が大き
い非破断橋絡部116aである。外蓋4のスカート壁1
10の下部には、更に、上記非破断橋絡部116aの周
方向片端から下方に延びる軸線方向弱化ライン117も
形成されている。かかる軸線方向弱化ライン117は、
材料厚さを局部的に低減せしめることによって構成され
るスコアでよい。内蓋6のスカート壁120の円筒状内
周面には2条の雌螺条122a及び122bが形成され
ているが、かかる雌螺条122a及び122bは通常の
形態であり、雌螺条122a及び122bの一部におい
て下側フランク部128が下方に変位されていることは
ない。蓋2における上述した点以外の構成は、図1に示
す蓋2と実質上同一である。
みが図示されている容器130は略円筒状の口頸部13
2を有する。この口頸部132の円筒状外周面には2条
の雄螺条134a及び134bが形成されている。口頸
部132の外周面には、更に、雄螺条134a及び13
4bの下方に位置する環状係止あご部136も形成され
ている。係止あご部136の軸線方向長さは比較的大き
く設定されており、環状支持突条は形成されていない。
図9と共に図10を参照して説明を続けると、本発明に
従って構成された組合せにおける容器130において
は、口頸部132に形成されている2条の雄螺条134
a及び134bの一部において、上側フランク部(即ち
上側傾斜面部)142が上方に変位せしめられているこ
とが重要である。図示の場合には、雄螺条134aの下
端部において上側フランク部142にこれに沿って略9
0度の角度範囲に渡って連続して延びる付加部127が
付設せしめられており、これによって略90度の角度範
囲に渡って雄螺条134aの上側フランク部142が上
方に変位せしめられている。上側フランク部142の上
方への変位は60乃至120度の角度範囲に渡っている
のが好ましく、また上方への変位量は0.3乃至1.0
mm程度であるのが好ましい。雄螺条134a及び13
4bの一部において上側フランク部142を上側に変位
せしめる様式は、図9及び図10に示す形態に限定され
るものではなく、図5乃至図7を参照して雌螺条22a
の一部においてその下側フランク部28を下方に変位せ
しめる場合について説明した通りの様式を採用すること
もできる。容器130における上述した点以外の構成
は、図3及び図4に示す容器と実質上同一である。
内には例えば果実酒、果汁或いは清涼飲料の如き内容物
が充填され、次いで充填の際に付着した内容物を除去す
るために口頸部132の外周面が水によって洗浄され、
しかる後に口頸部132に蓋102が装着されて口頸部
132が密封される。この際には、口頸部132に蓋1
02が被嵌され、図11において上方から見て時計方向
に蓋102が回転せしめられて、内蓋106のスカート
壁120の内周面に形成されている2条の雌螺条122
a及び122bが口頸部132の外周面に形成されてい
る2条の雄螺条134a及び134bに螺合せしめられ
る。かくして内蓋106の天面壁118の内面に挿入さ
れているシール部材126が口頸部132の上端縁に押
圧せしめられ、口頸部132が密封される。外蓋104
においては、スカート壁110の下端部が半径方向内方
に折り曲げられて、口頸部132の外周面に形成されて
いる係止あご部136に係止せしめられる。容器130
の口頸部132を蓋102で密封した状態においては、
図11に明確に示す通り、口頸部132の上端縁にシー
ル部材126が押圧せしめられる故に、蓋102にはこ
れを上昇せしめんとする力が作用しており、従って蓋1
02における雌螺条122a及び122bの上側フラン
ク部129が口頸部132における雄螺条134a及び
134bの下側フランク部140に当接せしめられてい
る。雌螺条122a及び122bの下側フランク部12
8と雄螺条134a及び134bの上側フランク部14
2との間には幾分かの間隙が存在する。
と、容器130の口頸部132を開封する時には、図1
1及び図12において上方から見て反時計方向に蓋10
2を回転せしめる。かくすると、口頸部132の雄螺条
134a及び134bに沿って雌螺条122a及び12
2bが移動せしめられる故に、蓋102は上方へ移動せ
んとする。しかしながら、外蓋104のスカート壁11
0の下端部が口頸部132の係止あご部136に係止せ
しめられているので、蓋102の上方への移動が阻止さ
れる。かかる状態においては、蓋102にはこれを下降
せしめんとする力が作用し、従って、図12に明確に示
す通り、蓋102における雌螺条122a及び122b
の下側フランク部128が口頸部132における雄螺条
134a及び134bの上側フランク部142に当接せ
しめられ、雌螺条122a及び122bの上側フランク
部129と雄螺条134a及び134bの下側フランク
部140との間には幾分かの間隙が存在する。図12に
おいて上方から見て反時計方向に所要トルクを加えて蓋
102を強制的に回転せしめると、外蓋104のスカー
ト壁110に形成されている周方向弱化ライン112、
更に詳しくはその複数個の橋絡部116に所要応力が生
成され、特定の1個の橋絡部である非破断橋絡部116
aを残して橋絡部116が破断される。加えて、軸線方
向弱化ライン117も破断され、周方向弱化ライン11
2よりも下方の部分が環状から帯状に開かれる。
おいては、上述した通り口頸部132における雄螺条1
34a及び134bの一部において上側フランク部14
2が上方に変位せしめられている故に、周方向弱化ライ
ン112における複数個の橋絡部116及び軸線方向弱
化ライン117を破断する際の必要トルク、即ち開封二
次トルクが充分に低減せしめられる。この理由は、必ず
しも明白ではないが、雄螺条134aに一部において
は、上側フランク部142が上方に変位せしめられ、従
ってかかる部分において蓋102が下方に局部的に強く
強制され、かかる部位に対応する橋絡部116が他の部
位に位置する橋絡部116及び軸線方向弱化ライン11
7に先立って破断され、かくして全ての橋絡部116と
共に軸線方向弱化ライン117が同時にではなくて若干
の時間差をおいて漸次に破断される故である、と推定さ
れる。
橋絡部116と共に軸線方向弱化ライン117が破断さ
れた後においては、口頸部132に対する外蓋104の
スカート壁110の下端部の係止が解除され、蓋102
はその全体が自由に上昇することができ、図12におい
て反時計方向の回転と共に上方に移動せしめられて口頸
部132から除去され、かくして口頸部132が開封さ
れる。
板(通称FS08)から外蓋を形成し、低密度ポリエチ
レン(通称108J)を射出成形することによって内蓋
を形成して、図1乃至図4に図示する通りの形態の蓋を
作成した。外蓋の外径D=29.7mm、外蓋の高さH
=44.0mm、内蓋の高さG=22.5mmであっ
た。外蓋における弱化ラインは等角度間隔をおいて位置
する6個の橋絡部を有し、各橋絡部の周方向長さは1.
2mmであった。内蓋のスカート壁における雌螺条形成
部位の内径e=27.2mm、雌螺条の高さ(半径方向
内方への突出量)h=1.1mm、雌螺条のリード角α
=5度43分、雌螺条のフランク角β=60度(従って
下側フランク部及び上側フランク部は夫々水平に対して
30度の傾斜角度で傾斜している)であった。2条の雌
螺条の内の一方には、その上端部近傍にて90度の角度
範囲に渡って、その下側フランク部に付加部を付設して
下側フランク部を下方に0.8mm変位せしめた(付加
部の周方向両端部は滑らかな曲線をなして雌螺条本体に
接続し、従って付加部の周方向両側においては下側フラ
ンク部の下方への変位量が漸次低減せしめられてい
る)。
ml、雄螺条形成部位の外径F=26.6mm、雄螺条
の高さ(半径方向外方への突出量)i=1.15mm、
雄螺条のリード角α=5度43分、雄螺条のフランク角
β=60度であるガラス製容器に容量比で15%のアル
コールを含有した水を充填し、次いで口頸部の外周面を
水で洗浄した。口頸部の外周面に水が付着している状態
下で、口頸部に上記蓋を図4に図示する通りの状態に装
着して口頸部を密封した。蓋装着の際には蓋にトルクメ
ータを使用して15kgf−cmのトルクを5秒間加え
て、蓋の雌螺条を口頸部の雄螺条に螺合せしめた。
に、蓋を開方向に回転せしめて口頸部を開封する際の所
謂二次開封トルク(外蓋における周方向弱化ラインの橋
絡部を破断する際の必要トルク)を、口頸部の密封直
後、18度Cの環境下に1日放置した後、1週間放置し
た後、2週間放置した後、及び1ケ月放置した後に、夫
々トルクメータを使用して測定した。その結果は図13
に白丸で示す通りであった。図13における各二次開封
トルクの測定地は、10本の容器について測定した測定
値の平均値である。口頸部を密封した後に、5度Cの環
境下で1週間放置した後、2周間放置した後、及び1ケ
月放置した後に同様にして測定したところ、図14に白
丸で示す通りであった。更にまた、口頸部を密封した後
に、40度Cの環境下で1週間放置した後、2周間放置
した後、及び1ケ月放置した後に同様にして測定したと
ころ、図15に白丸で示す通りであった。 〔比較実験例〕 比較のために、2条の雌螺条のいずれ
にも付加部を付設しなかったことを除いて、上記実験例
と同様の条件にして所謂二次開封トルクを測定した。そ
の結果は図13、図14及び図15に黒丸で示す通りで
あった。
断強度を低減せしめる、螺条のリード角及び/又はフラ
ンク角を小さくする、或いは容器と蓋の摩擦係数を小さ
くするという方式を必要とすることなく、開封二次トル
クを所望値に低減せしめることができる。
における蓋を、一部を断面で示す側面図。
囲に渡って展開して示す展開図。
封した状態を、一部を断面で示す側面図。
始した直後の状態を、一部を断面で示す側面図。
図。
開図。
の展開図。
における蓋を、一部を断面で示す側面図。
側面図。
角度範囲に渡って展開して示す展開図。
頸部を密封した状態を、一部を断面で示す側面図。
転開始した直後の状態を、一部を断面で示す側面図。
8度Cの場合の開封二次トルクの測定結果を示す線図。
度Cの場合の開封二次トルクの測定結果を示す線図。
0度Cの場合の開封二次トルクの測定結果を示す線図。
Claims (8)
- 【請求項1】 口頸部の円筒状外周面には雄螺条及び該
雄螺条の下方に位置する係止あご部が形成されている容
器と、天面壁及び該天面壁から垂下するスカート壁を有
し、該スカート壁には周方向に間隔をおいて周方向に延
びる複数個のスリットと該スリット間に位置する複数個
の橋絡部から成る周方向弱化ラインが形成されており、
該スカート壁の該周方向弱化ラインよりも上方の円筒状
内周面には該容器の該雄螺条に螺合せしめられる雌螺条
が形成されており、該スカート壁の該周方向弱化ライン
よりも下方の部分が該容器の該係止あご部に係止せしめ
られる蓋との組合せにおいて、該雌螺条の一部において
下側フランク部が下方に変位せしめられている、ことを
特徴とする組合せ。 - 【請求項2】 60乃至120度の角度範囲に渡って該
雌螺条の下側フランク部が下方に変位せしめられてい
る、請求項1記載の組合せ。 - 【請求項3】 該雌螺条の一部において下側フランク部
が下方に0.3乃至1.0mm変位せしめられている、
請求項1又は2記載の組合せ。 - 【請求項4】 該蓋は金属薄板から形成された外蓋及び
合成樹脂から形成された内蓋から構成されており、該外
蓋のスカート壁は該内蓋のスカート壁の下端を越えて下
方に延出せしめられている延出部を有し、該周方向弱化
ラインは該外蓋の該スカート壁の該延出部に形成されて
おり、該雌螺条は該内蓋のスカート壁の円筒状内周面に
形成されている、請求項1から3までのいずれかに記載
の組合せ。 - 【請求項5】 口頸部の円筒状外周面には雄螺条及び該
雄螺条の下方に位置する係止あご部が形成されている容
器と、天面壁及び該天面壁から垂下するスカート壁を有
し、該スカート壁には周方向に間隔をおいて周方向に延
びる複数個のスリットと該スリット間に位置する複数個
の橋絡部から成る周方向弱化ラインが形成されており、
該スカート壁の該周方向弱化ラインよりも上方の円筒状
内周面には該容器の該雄螺条に螺合せしめられる雌螺条
が形成されており、該スカート壁の該周方向弱化ライン
よりも下方の部分が該容器の該係止あご部に係止せしめ
られる蓋との組合せにおいて、該雄螺条の一部において
上側フランク部が上方に変位せしめられている、ことを
特徴とする組合せ。 - 【請求項6】 60乃至120度の角度範囲に渡って該
雄螺条の上側フランク部が上方に変位せしめられてい
る、請求項5記載の組合せ。 - 【請求項7】 該雄螺条の一部において上側フランク部
が上方に0.3乃至1.0mm変位せしめられている、
請求項5又は6記載の組合せ。 - 【請求項8】 該蓋は金属薄板から形成された外蓋及び
合成樹脂から形成された内蓋から構成されており、該外
蓋のスカート壁は該内蓋のスカート壁の下端を越えて下
方に延出せしめられている延出部を有し、該周方向弱化
ラインは該外蓋の該スカート壁の該延出部に形成されて
おり、該雌螺条は該内蓋のスカート壁の円筒状内周面に
形成されている、請求項5から7までのいずれかに記載
の組合せ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03280287A JP3118726B2 (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 容器と蓋の組合せ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03280287A JP3118726B2 (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 容器と蓋の組合せ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0597153A JPH0597153A (ja) | 1993-04-20 |
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ID=17622890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP03280287A Expired - Fee Related JP3118726B2 (ja) | 1991-10-02 | 1991-10-02 | 容器と蓋の組合せ |
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JP (1) | JP3118726B2 (ja) |
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JP7055623B2 (ja) * | 2017-11-30 | 2022-04-18 | 株式会社吉野工業所 | ねじキャップ |
-
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