JP6973924B2 - ねじキャップ - Google Patents
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Description
また、キャップを回転させることにより開閉するねじキャップとして、キャップの回転動作によって音を発し、利用者に蓋の開閉を感覚的に認識させることができるねじキャップも従来から知られている(例えば特許文献2参照)。
また、上記特許文献2記載のねじキャップは、キャップのねじを設けた周壁の内周面に音出しリブが設けられているが、特許文献1のようなキャップの構造の場合には、周壁の内側に音出しリブが設けなければならなくなり、そうした音出しリブをキャップから垂設する場合には、キャップを中栓に螺合する際に、音出しリブが注出筒内に入り込みやすくなってしまうなど、さらにキャップの中栓に対するセット性が困難になるという問題があった。
とくに、音出し機構を設けた場合には、キャップの位置合わせが容易になり、キャップの中栓に対するセット性が向上する。
図1、図4において、Aは容器本体、Bは容器本体Aに装着される中栓、Cは中栓Bに螺合されるキャップである。
栓体13は、上部に円筒状の筒状壁14が立設され、栓体13の下部は、底壁15が薄肉弱化部12とともに注出口を封鎖している。
係合突起16は、後述するキャップCの第2歯部と係合する略径方向に形成された第1係合面18と、その周方向反対側に傾斜面を形成する非係合面19とを有し、その平面視形状は、筒状壁14の外周面側を底辺とする略台形状をなしている。
また、本実施例では、係合突起16は、周方向6個所に設けているが、6個所に限らず栓体の形状等に合わせて複数の適宜個所に設けることができ、必ずしも台形状である必要はなく直角三角形状でもよい。
雄ねじ20は、上端部が120°間隔で始まる3条ねじで形成されている。
ねじ周壁8の内周面には、上部を上段上壁9に連設し軸方向に延びる補強リブ21が複数配設されている。
外筒5の外周の切欠き凹部25の上には、上下方向に溝が切られた外周ローレット部27が設けられている。
把持部29の縦切断部30から右方向には、指先を入れて引っ掛けるための引っ掛け部31が形成され、把持部29内周面には手指で把持する把持凹凸部32が波状に設けられている。
なお、本実施例では、貫通スリット28は、約110°の円弧範囲にわたって形成されている。
頂壁40の下面には、中央の係着部42から同心円状の外側へ順に、内周壁43、中足部44、ねじ筒部45が垂設され、また、中足部44とねじ筒部45との間に、音出し部材46が同心円状の120°間隔で3個所に配設されている。
くさび状凹部56には、螺脱方向に略垂直な第2当接面56aが形成され、螺着方向に第2傾斜面56bが形成されており、それぞれストッパー24の第1当接面24a、第1傾斜面24bに対応する形状をなしている。
ねじ筒部45の下端面が下段上壁7に当接するとともに、第2当接面56aが第1当接面24aに当接するとキャップCの締め込みが完了する。
ストッパー24およびくさび状凹部56は、本実施例では周方向3個所に設けられているが、これに限定されず適宜の複数個所に設けることができる。
音出し部材46は、キャップCの締め込み終了直前に振動片58の先端が中栓Bの音出し突部23に当接し、振動片58を湾曲変形させながら締め込みが進み、締め込み終了と同時に振動片58が音出し突部23を乗り越え、復元しようとすることにより、振動し、音が発生されるように設定される。
本実施例では、基部57は、同心円状の120°間隔で3個所に分かれて配設されているが、基部57は、リング状に連続したものであっても構わない。
キャップCを中栓Bに螺合させる際に、図4に示すように、中足部44によって注出筒11が案内されて、位置合わせが容易となるとともに、位置合わせがうまくいかない限り、ねじ筒部45の雌ねじ55がねじ周壁8の雄ねじ20に到達しないため、螺合することができず、無理な螺合を防止することができる。
まず、本実施例のねじキャップを容器本体Aに装着するには、中栓BにキャップCを螺合して締め込み、中栓BとキャップCをセットしてから口部1に中栓Bの嵌合筒部4を当てがって上部から打栓する。
図8(a)に示すように、中足部44のない場合には、比較的大きなキャップCを中栓Bに向けてまっすぐに降ろしていくと、注出筒11の上部は拡径して外側に湾曲するリップ部となっているので、3つの音出し部材46のうち少なくともそのひとつの振動片58が注出筒11の上面に乗り上げてしまうことがある。
そうした場合、振動片58の先端部が注出筒11の内側に滑り込んでしまうことが多く、振動片58自体、弾性変形可能な薄肉なものであるため、そのままキャップCの雌ねじ55と中栓Bの雄ねじ20とで螺合させることが可能となり、無理やり螺合させていくと、栓体13が押しつぶされて薄肉弱化部12を破断してしまうことになる。
また、図8(b)に示すように、キャップCを傾けて中栓Bに螺合させようとした場合には、音出し部材46の振動片58の先端部が注出筒11の内側に引っかかって、中に入り込んでしまうことが多く、図8(a)と同様の問題が生じるリスクがある。
本実施例では、音出し部材46の内側に比較的長い中足部44が設けてあるため、音出し部材46の振動片58が、注出筒11に入り込むのをブロックするとともに、図4に示すとおり、中足部44によって注出筒11が案内され、キャップCの位置合わせが容易となる。
また、図4に示すように、中足部44の長さL1がねじ周壁8の高さL2より大きくしておけば、位置合わせがうまくいかない限り、ねじ筒部45の雌ねじ55がねじ周壁8の雄ねじ20に到達しないため、無理な螺合を防止することができる。
同時に、ねじ筒部45の下部のくさび状凹部56が中栓Bの下段上壁7のストッパー24に嵌合するようになり、さらに、雄ねじ20と雌ねじ55の締結が進んでいくと、くさび状凹部56の第2当接面56aがストッパー24の第1当接面24aに当接して両ねじの締結が完了する。
振動片58の先端が音出し突部23を乗り越えると、湾曲変形した振動片58が復元しようとし、振動し、音が発せられる。
この音により、本発明の利用者は、感覚的にキャップの閉蓋終了を知ることができる。
回転が進むと、図6(c)に示すように、キャップCの音出し部材46の振動片58先端が、中栓Bの上段上壁9の音出し突部23に当接し、さらに回転が進むと、振動片58が湾曲変形しながら進み、振動片58の先端が音出し突部23を乗り越え、湾曲変形した振動片58が復元して振動し、音が発せられる。
係合腕51の先端係合部53は、腕部54より厚肉に形成されているので、第2係合面52は第1係合面18に広い面積でしっかり当接係合するとともに回転力に負けない強度を有する。
キャップCの回転が進むと、栓体13に加わる回転力と引き上げ力により、ついには薄肉弱化部12が破断して注出筒11内に注出口が開栓され、注出筒部10から分離された栓体13は筒状壁14に係合する係着部42によって引き上げられてキャップCとともに上昇していく。
また、薄肉弱化部12が破断されると破断音がする。
また、振動片58および音出し突部23は、キャップCと中栓Bに、それぞれ3個所に設けられ、ほぼ3個所が同時に音を発するので、より一層音を大きくすることができる。
本実施例では、開蓋時に、振動片58が振動して発せられる音、薄肉弱化部12の破断音と、2回に分けて音が発せられるが、2つの音がほぼ同時に発せられてもよい。
また、振動片58が振動して発せられる音のみで、薄肉弱化部12の破断音がなく、クリック感だけであっても構わない。
本発明の利用者は、キャップCの閉蓋終了を感覚的に知ることができるので、キャップCを中栓Bに対して、無理に回転しすぎて、螺合が強くなりすぎ、開蓋するのに苦労することを防止することができる。
まず、図2に示す縦切断部30付近の引っ掛け部31に手指を掛けて把持部29を手前に引っ張ると、縦切断部30が破断し、把持部29が外方に展開する。
把持凹凸部32を指で把持しながらさらに把持部29を引っ張ると、貫通スリット28の終端部28bから周方向切断部34へと破断が進んでいく。
また、ねじの形式に合わせて音出し部材46および音出し突部23の数ならびに配設個所を決めればよい。
音出し部材46および音出し突部23の数ならびに配設個所は、本実施例の形態に限定されない。
B 中栓
C キャップ
D 分別機構
L1 中足部の長さ
L2 ねじ周壁の高さ
1 口部
2 係止突条
4 嵌合筒部
5 外筒
6 内筒
7 下段上壁
8 ねじ周壁
9 上段上壁
10 注出筒部
11 注出筒
12 薄肉弱化部
13 栓体
14 筒状壁
15 底壁
16 係合突起(第1歯部)
17 第1係合突部
18 第1係合面
19 非係合面
20 雄ねじ
21 補強リブ
22 段部
23 音出し突部
24 ストッパー
24a 第1当接面
24b 第1傾斜面
25 切欠き凹部
26 係止縮径部
27 外周ローレット部
28 貫通スリット
28a 始端部
28b 終端部
29 把持部
30 縦切断部
31 引っ掛け部
32 把持凹凸部
34 周方向切断部
35 厚肉連結部
40 頂壁
41 外周壁
42 係着部
43 内周壁
44 中足部
45 ねじ筒部
46 音出し部材
50 第2係合突部
51 係合腕(第2歯部)
52 第2係合面
53 先端係合部
54 腕部
55 雌ねじ
56 くさび状凹部
56a 第2当接面
56b 第2傾斜面
57 基部
58 振動片
Claims (5)
- 容器本体に装着される中栓と、中栓に螺合されるキャップとからなるねじキャップであって、
中栓は、容器本体の口部に装着される嵌合筒部と、嵌合筒部から内方に延設された上壁と、嵌合筒部から立設されたねじ周壁と、上壁に設けられた注出筒部とを具え、
キャップは、頂壁と、頂壁の外周縁から垂設された外周壁と、頂壁の下面から垂設されたねじ筒部とを具え、
中栓の上壁の上面に設けられた音出し突部と、ねじ筒部の内側にキャップの頂壁の下面から垂設され、音出し突部と係合して音を発する音出し部材とを有し、
音出し部材の内側であって、注出筒の外側となるように、中足部がキャップの頂壁の下面から垂設され、
中足部の長さL1は、ねじ周壁の高さL2より大きいことを特徴とするねじキャップ。 - 音出し部材は、キャップの頂壁の下面から垂設された剛直な基部と、基部の下端面から垂設された弾性変形可能な振動片とを有することを特徴とする請求項1に記載のねじキャップ。
- 中栓の注出筒部は、注出筒と、注出筒の内周面に形成された薄肉弱化部を介して連設された栓体とからなり、
栓体は、上部に立設された筒状壁と、筒状壁の外周に突設されたラチェット機構の一方の第1歯部とを有し、
キャップの頂壁は、下面から垂設され、注出筒に嵌合する内周壁と、内周壁の内周に、ラチェット機構の他方の第2歯部とを有することを特徴とする請求項1または2に記載のねじキャップ。 - 中栓は、嵌合筒部の上面にストッパーを有し、
キャップのねじ筒部は、下端にストッパーに係合するくさび状凹部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のねじキャップ。 - 中栓の嵌合筒部は、周方向にわたって外周面から径方向に切欠き凹部が凹設され、嵌合筒部の下部に、中栓を容器本体から分離して分別廃棄可能とする分別機構を有することを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載のねじキャップ。
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