JP2003516912A - 複合材の口金栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 口金（１）は、組立品：ａ）栓をする手段（３１，３２）をともなう頭部（３）とねじ切りされたスカート（４）とを含むプラスチック製インサート（２）、および、ｂ）金属薄板（５）との組立品を含み、以下を特徴とする：１）前記金属薄板（５）は、前記インサート（２）の外側表面の全部もしくは一部を覆い、また前記インサート（２）の前記スカート（４）を覆うための金属製スカート（５１）を少なくとも一つ含み、２）前記金属製スカート（５１）は、前記インサート（２）にかしめられる縁（５１０）を含み、前記金属薄板（５）および前記インサート（２）の前記組立品を保持にするようにし、３）前記口金（１）は、前記密閉性の栓をする手段（３１，３２）の上に位置する前記口金の部分に、重さかつ／または容積を与えることを目的とした手段を含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 発明が属する技術分野 本発明は、口金栓の分野に関するものであり、典型的には、容器、瓶または小
瓶の栓をするものであって、それらは典型的には、コニャック、ウィスキー、バ
ーボン等のアルコールを収容する目的のものであり、および、典型的には、標準
の直径を上回る直径の、典型的には３０．５ｍｍを呈するガラス製品のリングの
ついた容器の栓をするものである。

【０００２】 技術の現況 複合材のの口金栓は周知である。 例えば、本出願人名義のフランス特許出願第９７０６００９号は、プラスチッ
ク製材料のねじ切りされたインサート式の栓をする金属製の口金を記述しており
、該インサートは、金属製口金に接着層おかげで金属製口金に接着しており、該
接着層は、分割された状態で、前記プラスチック製材料を含んでいる。

【０００３】 他方では、本発明の特有の分野において典型的に利用される口金栓は、典型的
には、成形によって得られる、ベークライト（登録商標）製のねじ切りされた口
金である。

【０００４】 米国特許３，２１５，２９７号も、口金栓を記述しており、該口金は、金属薄
板に挿入されるねじ切りされたプラスチック製のインサートを含んでおり、この
薄板の下端は、裏返って、プラスチック製インサートの中に入り込み、したがっ
て、腐食から守られるようになっている。 そのうえ、本発明とは別の分野において、フランス特許ＦＲ１３６２０８５号
が知られており、該特許は、香水の小瓶のための栓を記述している。この栓は、
金属ディスクおよびカボションの支えとして役に立つ、プラスチック製材料のね
じ切りされた口金を含み、全体は、かしめられる金属リングによって組み立てら
れる。

【０００５】 化粧品研究のこの同じ分野において、国際出願ＷＯ９９／０６２９４号も知ら
れており、該出願は、プラスチック製材料の、化粧用製品のための栓を記述して
おり、そのスカートは、かしめられた金属製カバーで覆われる。 最後に、乳幼児のための瓶入り食品の分野において、国際出願ＷＯ９８／５２
８３３が知られており、該出願は、口金ＰＴ（Ｐｒｅｓｓ−ｏｎ／Ｔｗｉｓｔ−
ｆｆ）を記述しており、この口金は、金属製口金の下縁の圧延加工によって金属
製口金に固定された、あらかじめ形成された成形環状パッキンを含む。

【０００６】 提示される問題 従来技術のベークライト（登録商標）製の口金は、ガラス製品のリングに固着
することによって知られており、このことが開口を難しくしている可能性がある
。 別の面では、これらのベークライト（登録商標）製の口金は、従来の強いイメ
ージを伝えているが、そのイメージは、特定の場合においては洗練されているか
もしれないが、最も古い、または最も広い認知度のある製品および商標でさえも
流行に合わせる必要性があることから考えて、たいていの場合、洗練されていな
い。

【０００７】 したがって重要なことは、アルコールおよび蒸留酒の製造業者に、詰められる
アルコール、蒸留酒およびリキュールの包装材を一新する手段を提供することで
あり、それには、既知の口金の技術的機能を満たす上に、技術とは別の局面にお
いて、とりわけ製品の一新の可能性を提供する特に新しい口金によるのであるが
、該局面は、製品の差別化がそれら固有の技術的機能によって薄れる限りにおい
て、優勢なものとなる。

【０００８】 最後に、これらの口金が、それらを構成する個々の部品の制限された数により
、かつ／または、製造過程の制限された数によっても、依然として経済的である
ことが重要である。

【０００９】 本発明の説明 本発明による複合材のの口金栓は、ａ）密閉性の栓をする手段を備えた頭部を
およびねじ切りされたスカートを含むのプラスチック製インサートと、ｂ）金属
薄板との、組立品を含み、その組立品において： １）前記金属薄板は、前記インサートの頭部の外側表面の全部もしくは一部を覆
い、また前記インサートの前記スカートを覆うための金属製スカートを少なくと
も一つ含み、 ２）前記金属製スカートは、前記インサート、典型的には、前記インサートのス
カートの下端にかしめられる縁を含み、前記金属薄板および前記インサートの前
記組立品を保持にするようにし、 そして、前記口金は、前記密閉性の栓をする手段の上に位置する前記口金の部分
に、重さかつ／または容積を与えることを目的とした手段を含むことを特徴とす
る。

【００１０】 この口金は、提示された問題を解決する。とりわけ、本発明の手段は、口金栓
を、高級な栓をする手段に変えることを可能とし、それはとくに、その外観とそ
の容積によって、かつ／または、典型的にはその重さに結びつく、口金をつかむ
ときの感覚によるものであるが、そのことは特に本発明の図面によって明らかに
なっていく通りであり、該図面は、本発明、とくに、前記密閉性の栓をする手段
の上に重さまたは容積を与えることを目的とした手段のいくつかの形態を説明す
る。そのうえ、この口金は、製造するのが経済的なままである。

【００１１】 図面の説明 全ての図面は、本発明に関するものである。 図１、２、３、４、５、５ａ、６、６ａ、７、８、９、１０、１１および１２
は、口金（１）の垂直軸（１０）に従った断面図である。 図１、２、６、７、９および１２で、断面図は、ある瓶のねじ切りされた頸（
７）に締められた口金に関するものであり、口金（１）は、断面図で表されてい
るが、一方、頸は、図の右側部分では断面図で、また図の左側部分では側面斜視
図で表されている。

【００１２】 図１では、容積を与える手段は、刳り貫き（３０）であり、これは付加パッキ
ン（３１）の上に大きな余分な厚みを形成する。

【００１３】 図２は、図１に類似したもので、刳り貫き（３０）の中に置かれた一つの補完
エレメント（６）をさらに含むが、特徴的には、前記口金を重くするための手段
としてである。

【００１４】 図３から３ａは、プラスチック製インサート（２）の他の一形態に関するもの
であり、そのインサートの中で、前記刳り貫き（３０）は、放射状の間仕切り（
３００）によって仕切られており、厳重に固定されたある位置において付加パッ
キン（図示されていない）を維持するようになっている。 図３ａは、底面図であり、図３ｂは、底面および側面の斜視図である。 図３ａでは、６つの刳り貫き（４０）を表したが、それら刳り貫きは、金属薄
板（５）とインサート（２）を回転時に連係させる目的に充てられ、図４および
４ａに示される通りである。

【００１５】 図４および５は、それぞれ図１および２の口金に類似した口金を表すが、それ
らの口金は、密閉性の栓をする手段が、弧を描く一つの密閉用リップ（３２）か
ら成るという点において異なる。 図４ａは、図４に表される口金の左側下端の一つの拡大であるが、図４は、イ
ンサート（２）の下縁（４１）の内の一つの刳り貫き（４０）を示しており、そ
こでは、スカート（５１）の端（５１００）がかしめられていて、金属薄板（５
）およびインサート（２）を回転時に連係ようになっている。 図５ａでは、組立て前の金属薄板（５）が表されている。スカート（５１）の
下端に、かしめるための縁（５１０）を表したが、縁は、組立て前の金属薄板に
対して垂直で、一旦インサートにかしめられると、つまり内側の方に折り返され
ると点線の状態となるが、かしめるための縁（５１００）も、同様に点線である
が、インサートの一つの刳り貫き（４０）内にかしめられた縁の部分を示してい
る。

【００１６】 図６から７は、金属薄板（５）の頭部（５０）が、図６ａに示されるような開
口部（５００）と、補完エレメント（６，６’）とを呈する場合を表しており、
該補完エレメントは、この開口部を突き抜けており、密閉性の栓をする手段を構
成する付加パッキン（３１）の上に位置する口金の部分に容積を与える手段を形
成するようになる。 図６では、口金は、前記開口部（５００）を突き抜ける補完エレメント（６）
を含み、その環状脚（６０）は、インサートの縁と金属薄板の頭部（５０）との
間で固定される。 それに対し、図７では、前記開口部を突き抜けて、かつ伸びて、一つの補完エ
レメント（６’）を形成するようにするのは、プラスチック製インサートそれ自
体である。

【００１７】 図８では、図５に類似するが、固定用リップ（３３）を備えた口金を表したが
、この固定用リップは、口金（１）と、頸（７）へ固定する環状のリブ（９０）
を備えた注入装置（９）の一時的な連係を可能とするが、該頸は、図の左側部分
に点線で表した。

【００１８】 図９では、図２に類似するが、カバー付き口金栓（８）で覆われた口金栓（１
）を表したが、該口金栓は、頸（７）の補助リング（７１）を受けてかしめられ
、または熱収縮しており、また、初期開口用べろ（８１）を画定する二本の切り
取り用線（８０）を含む。

【００１９】 図１０では、図５に類似するが、金属薄板の頭部（５０）の開口部（５００）
が、透明な材料のエレメント（６２）によって塞がれ、補完エレメント（６）は
、刳り貫き（３０）内に含まれる。

【００２０】 図１１では、図５に類似するが、刳り貫き（３０）は、口金の切断面の全体に
渡って広がり、また、インサートの頭部（３）と金属薄板の頭部（５０）との間
に含まれる空間からなる。

【００２１】 図１２では、図７に類似するが、補完エレメントは嵌め込み部品（６’’）で
あり、該嵌め込み部品は、インサート（２）の頭部（３）にクリップされている
か、またはラチェット機構により動きがロックされており、その結果、該嵌め込
み部品は、開口部（５００）の直径よりずっと大きい直径をもつことが可能とな
り−この部品（６’’）は、ねじ留めまたは接着によって口金の余りに固定され
ることもできるかもしれない。

【００２２】 本発明の詳細な説明 本発明によると、前記金属製スカート（５１）の前記かしめられた縁（５１０
）は、前記インサート（２）のスカート（４）の下端（４０）の全部もしくは一
部を覆うことができる。 口金（１）に関する全ての図で示されるように、かしめられた縁（５１０）は
、実際にはインサート（２）を覆い隠し、該インサートは、口金（１）を締め、
もしくは緩める消費者の目にはもはや見えない。このことにより、場合によって
は、「技術的な」機能と「美的な」機能を区別することが可能となるが、「技術
的な」機能とは、密閉性、ねじ留め、一般力学的特徴に結びつく機能のようなも
ので、プラスチック製インサートの力の及ぶ範囲内であって、また、「美的な」
機能は、目にみえる部分、とくに前記金属薄板を引き立たせる。

【００２３】 本発明による口金は、刳り貫き（３０）を含むことが出来るが、該刳り貫きは
、前記インサート（２）内に形成されるか、または、前記金属薄板（５）かつ／
または前記栓をする手段（３１，３２）を用いて、前記インサート（２）によっ
て画定される。この刳り貫き（３０）は、密閉性手段（３１，３２）の上に位置
して、頸の軸（１０）は垂直であり、また、これらの密閉性手段は、水平面にあ
り、図に示されるとおりである。 図１１を除く、全ての図では、前記刳り貫き（３０）は、インサートそれ自体
の刳り貫きに相当する。 全ての場合において、前記刳り貫き（３０）は、インサートの頭部（３）によ
って、および、金属薄板の頭部（５０）かつ／または、典型的には付加パッキン
（３１）である密閉性の手段によって画定されるある空間である。 この刳り貫きは、とくに、口金の上部に、望まれる容積を与えることを可能に
し、口金の「技術的な」部分、とくに、密閉性およびねじ留に関係する部分を修
正することはない。

【００２４】 重さまたは容積を与えるための前記手段は、補完エレメント（６）を含むこと
ができ、該エレメントは前記口金（１）に連係されるが、典型的には前記組立品
、かつ／または前記刳り貫き（３０）のおかげでなされるのであり、図２、５、
６、７、８、９、１０および１１に示される通りである。 この補完エレメント（６）は、比重が好ましくは４を上回るおもりの一部品で
あることができるが、典型的には鉄製であり、口金の重さを増すことを目的とし
、そして、前記刳り貫き（３０）内に閉じ込められるが、それは図６は除いた、
前の図で示される通りである。しかし、あらゆる種類の材料を利用することがで
きるかもしれない、例えば、鉱物や石、または陶磁器の塊などである。

【００２５】 本発明によると、前記補完エレメント（６）は、識別かつ／または検出の手段
、情報を備えたエレメント、または小型化された計測機器を含むことができ、該
エレメントは、前記刳り貫きの内に閉じ込められ、場合によっては、口金の重さ
を増す。 非制限例として、小型化された、日付、温度、湿度測定の表示器、および、対
応する計測機器またはセンサーを閉じ込めて、刳り貫き（３０）内に含むことが
できるようにすることが出来るが、この場合、この刳り貫きは透明な材料（６２
）で塞ぐことができ、図１０に表される通りである。

【００２６】 本発明の形態によると、前記金属薄板は、上部の開口部（５００）を呈する頭
部（５０）を含むことができ、前記インサート（２）またはその頭部（３）、か
つ／または前記補完エレメント（６）が、前記開口部（５００）を突き抜けるこ
とができるようになっており、図６ａ，７，８および１０に示される通りである
。 図７に示されるように、前記インサート（２）またはその頭部（３）は、延長
部分を呈することができ、この延長部分は、前記開口部を突き抜け、および、前
記補完エレメント（６’）を構成する。

【００２７】 図６に示されるように、前記補完エレメント（６）は、胴（６０）を含み、該
胴は、前記開口部（５００）および脚（６１）を突き抜け、該脚は、前記刳り貫
き（３０）内、または、インサートの頭部（３）と金属薄板の頭部（５０）の間
に閉じ込められる。 この可能性は、本発明による口金を個別化する可能性が大いに増すが、それは
、補完エレメントを変えるだけで十分である限りであり、形状や、材料の性質（
金属、ガラス、鋼鉄、プラスチック製材料等）によってであったりするが、装飾
や表面組成の性質は考慮に入れない。

【００２８】 図１０に示される特徴的な形態によると、前記開口部（５００）は、透明なエ
レメント（６２）によって塞がれることができ、前記刳り貫き（３０）の内部ま
たはその中身が見えるようになっているが、該中身は、場合によっては前記補完
エレメント（６）を含むことができる。

【００２９】 本発明によると、前記金属薄板（５）が、アルミニウム製またはブリキ製、鋼
鉄、またはスズ製であることができるが、典型的には、厚みが８０から３５０(
ｍのアルミニウム製である。 前記インサート（２）は、成形されるのに適した熱可塑性材料であることがで
き、典型的には、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド製である。 好ましくは、インサート（２）が、９０℃の負荷で、たわみ強度を呈する一つ
のポリオレフィン製が選ばれるが、それは、前記インサートが６０℃程度の温度
に上げられる際に、前記インサートのねじ切り部のねじが変形しないようにする
ために十分である。ポリオレフィンの中で、好ましくは、ポリプロピレン共重合
体が選ばれる。 透明度が高いプラスチック製材料を利用することも有利であり得るが、それら
は、液晶重合体ＬＣＰ、ポリシクロオレフィンＰＣＯ、例えばＺｅｏｎｏｒ １
６００Ｒ（登録商標）のようなものである。

【００３０】 全般に、前記金属薄板（５）は、外側は装飾されることができるが、金属薄板
の頭部（５０）の開口部（５００）を突き抜ける全てのエレメントも同様であり
、そして該全てのエレメントは、その結果、口金の装飾、つまりそのイメージや
全体の外観に寄与する可視的なエレメントとなり、それは図６および７の場合に
おける通りである。

【００３１】 本発明によると、前記密閉性の栓をする手段は、付加パッキン（３１）から成
ることができ、図１、２、６、７および９に示される通りである；密閉性の栓を
する手段は、前記インサートの頭部の内側表面で支えられる密閉用リップ（３２
）を含むことができ、それは図４、５、８、１０および１１に示される通りであ
る。

【００３２】 図８に示されるように、注入装置エレメント（９）は、場合によっては満たす
ことはできないが、前記口金（１）に連係することができ、それは、典型的には
ラチェット機構によるものであり、前記インサートの頭部の内部表面に形成され
る取外し可能な固定用リップ（３３）のおかげである。

【００３３】 本発明の一変形例によると、図３から３ｂに示されるが、前記刳り貫きは、仕
切られることができ、それは典型的には、放射状の間仕切り（３００）または円
形状のものが用いられる。 この仕切り方は、パッキンのための頑丈な支えを保証しつつ、付加パッキン（
３１）の力学的保持を改善すること、また、それに伴いその密閉性を改善するこ
とに特に役立つことが可能である。

【００３４】 本発明による口金は、栓カバー用のエレメント（８）を含むことができ、この
エレメントは、前記口金（１）の不可侵性を保証し、また、容易な開口手段（８
０，８１）を呈しており、それは図９に示される通りである。この栓カバー用の
エレメント（８）は、カバー付き口金栓にすることができ、典型的には、熱収縮
可能であって、二本の切り取り用線（８０）によって画定される初期開口用べろ
（８１）を典型的に含む。 本発明による口金によって閉められる瓶または小瓶に、その本質において周知
の栓カバー用のあらゆるエレメントを取り付けることももちろん可能であって、
必要な不可侵性をそれに与えるようにする。

【００３５】 図４および４ａに示されるように、前記インサート（２）のスカート（４）の
下端（４１）は、刳り貫き（４０）を有利には含み、典型的には、互いに６０°
である６つの刳り貫き（４０）であって、そこで、前記金属製スカート（５１）
の縁（５１０）の一部の縁（５１００）がかしめられ、前記金属製スカート（５
１）を、前記インサート（２）の前記スカート（４）に、回転時に連係されるよ
うにする。こうして、インサート（２）と金属製スカート（５）の間に接着剤を
利用することなく、これら二つのエレメントは、回転時に連係される。

【００３６】 本発明による他の目的は、本発明による口金（１）の製造方法であって、該方
法においては： ａ）ねじ切りされたスカート（４）付きの前記プラスチック製インサート（２）
を供給するが、該インサートは、場合によっては刳り貫き、並びに前記インサー
トに適合する形状の前記金属薄板（５）を、また場合によっては、付加パッキン
（３１）を含んでおり、 ｂ）場合によっては、前記補完エレメント（６）、または、組み立てられる目的
の他の全てのエレメントを供給し、 ｃ）前記プラスチック製インサート（２）と前記金属薄板（５）を組み立てるが
、その前に、前記補完エレメント（６）、または組み立てられる目的の他の全て
のエレメントを「閉じ込めて」おき、そして、金属薄板（５）のスカート（５１
）の下縁（５１０）を、プラスチック製インサート（２）のスカート（４）の下
端（４１）にかしめて、そして、場合によっては、付加パッキン（３１）を挿入
する。

【００３７】 本発明の他の一つの目的は、遊びの手段としての、本発明による口金の利用に
関するものである。 すなわち、一方では、刳り貫きの存在によって、典型的には遊びの一エレメン
トをこの刳り貫き内に挿入することが可能となり、音や電磁波を発信すること、
または、能動電子チップを含むことができ、また別の面では、識別、偽造の検出
等の他の目的で利用されることができる。 他方では、本発明による口金は、少なくとも特定の場合において、容器、瓶ま
たは小瓶を閉じる手段としてのそれらの普通の使用の後で、ある遊びの要素のよ
うに、また典型的には「起き上がりこぼし」のように利用することができるが、
それは、口金が、前記補完エレメントを形成するに十分な質量によっておもりを
つけられたときである。

【００３８】 実施例 付属の図面にしたがって口金を製造した。 これら全ての口金につき、金属薄板（５）に対し同じ外寸法を保った。これら
の寸法は以下の通りである（図１および６ａ参照）： −高さＡ：１５．７５ｍｍ −高さＢ（パッキンの上）：６．８ｍｍ −直径Ｃ：３５．３ｍｍ −曲率半径Ｄ：５０ｍｍ −曲率半径Ｅ：５ｍｍ −刳り貫き（または頸）の内側の直径Ｆ：２０ｍｍ −ねじの山の内側の直径Ｇ：３０ｍｍ −ねじの谷の内側の直径Ｈ：３２．８ｍｍ −開口部（５００）の直径Ｉ：１２ｍｍ 材料としては、以下を選んだ： −金属薄板（５）用に：厚さが１００(ｍの帯状のアルミニウムであり、アルミ
ニウム協会の専門用語によると系列３０００の合金で、ラッカーが塗られている
か、印刷されているか、もしくは、ブラシがかけられている、 −プラスチック製インサート（２）用に：ＰＰ共重合体、 −補完エレメント６として：鉄の塊５／１０／１５／２０ｇを、図１，２，５，
８，９，１０および１１用に選んだ、 −図６の場合には、ＰＥ製補完エレメント（６）を選んだ、 −パッキン付き口金の場合には、輪切りに切り取られ、直径がＨ（３２．８ｍｍ
）にほぼ等しい、商業の規格のパッキンを選んだ。

【００３９】 口金の製法： まず、三つのグループの部品を別々に形成した： −インサート（２）は、射出成形によって製造され、 −金属薄板（５）は、絞り加工によって製造され、 −補完エレメント（６，６’）は、鉄製部品の場合にはそれが供給されたか、図
６および７の場合には成形によって形成された。 ついで、それらを組み立てた。様々な部品を組み立てる手法は、各口金の正確
な外形によって様々でありうるが、付属の図面において与えられた表示を見れば
、当業者には、明白のようにみえる。 一般的に、金属薄板（５）とインサート（２）の間に、前記補完エレメント（
６）を、インサートの下端（４１）の金属製スカートの縁（５１０）をかしめる
まえに、挿入することが適している。しかしながら、図２（または９）は、異な
る場合を示している：補完エレメント（６）は、金属薄板（５）およびインサー
ト（２）をかしめたあとに、インサート（２）と付加パッキン（３１）の間に挿
入されることができる。

【００４０】 発明の利点 実施例および図面によって示されるように、本発明は、提示された問題に答え
るために、多くの可能性を開拓している。 本発明は、口金を個別化するための手段を開示しており、口金の技術的エレメ
ントを修正する必要なく、無数の異なる口金の製造を可能にしているが、つまり
技術的エレメントとは列挙すれば、インサートのねじ切りと、瓶または小瓶のガ
ラス製品のリングへのその適応とに関する全て、および、密閉性に関係する全て
である。 別の面では、この発明は、従来の口金に、従来の技術機能を越えた、新しい機
能をもたらすための見地を開拓しており、それはとくに、遊戯活動や、識別また
は偽造検出手段の分野においてである。

【００４１】 最後に、本発明による口金は、とりわけ経済的であって、とくに、金属薄板（
５）の端縁（５１０，５１００）をプラスチック製インサート（２）へ一度だけ
かしめるだけで十分であり、それらは回転時を含めて連係させ、また、補完エレ
メント（６）が存在するときにはそれを連係させるようにする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる口金栓の断面図である。

【図２】本発明にかかる口金栓の断面図である。

【図３】本発明にかかる口金栓の断面図である。

【図３ａ】本発明にかかる口金栓のプラスチック製インサートの底面図である
。

【図３ｂ】本発明にかかる口金栓のプラスチック製インサートの斜視図である
。

【図４】本発明にかかる口金栓の断面図である。

【図５】本発明にかかる口金栓の断面図である。

【図５ａ】本発明にかかる口金栓の金属薄板の断面図である。

【図６】本発明にかかる口金栓の断面図である。

【図６ａ】本発明にかかる口金栓の金属薄板の断面図である。

【図７】本発明にかかる口金栓の断面図である。

【図８】本発明にかかる口金栓の断面図である。

【図９】本発明にかかる口金栓の断面図である。

【図１０】本発明にかかる口金栓の断面図である。

【図１１】本発明にかかる口金栓の断面図である。

【図１２】本発明にかかる口金栓の断面図である。

【符号の説明】

１ 口金栓 １０ 垂直軸 ２ プラスチックインサート ３ インサートの頭部 ３０ 刳り貫き ３００ 放射状の間仕切り ３１ 付加パッキン ３２ 密閉用リップ ３３ 固定用リップ ４ インサートのねじ切りされたスカート ４０ 刳り貫き ４１ 下端部 ５ 金属薄板 ５０ 金属薄板の頭部 ５００ 開口部 ５１ 金属製スカート ５１０ かしめるための縁 ５１００ 刳り貫き４０内にかしめられる縁 ６ 補完エレメント ６’ インサート兼補完エレメント ６’’ クリップされた部品 ６０ 胴 ６１ つま先部 ６２ 透明エレメント ７ ねじ切りされた頸 ７０ 頸のねじ部 ７１ 補助リング ８ カバー付き口金栓 ８０ 切り取り用線 ８１ 開口用べろ ９ 注入器 ９０ 固定用リブ

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１３年１０月１７日（２００１．１０．１７）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ， ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，Ｊ Ｐ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 グランジェール，ジャック フランス共和国，エフ−33500 リブルヌ， クール トゥルニー，13 Ｆターム(参考） 3E084 AA12 AA32 AB02 BA02 CA01 CC01 CC02 CC03 CC04 CC05 DA01 DB12 DC01 DC02 DC03 DC04 DC05 EA04 FA09 FB01 GA01 GB01 HA01 HB02 HB03 HD01 JA06 JA19 KA14

Claims (24)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複合材の口金栓（１）であって、該口金はａ）密閉性の栓をす
   る手段（３１，３２）を備えた頭部（３）およびねじ切りされたスカート（４）
   を含むプラスチック製インサート（２）と、ｂ）金属薄板（５）との組立品を含
   み、その組立品において： １）前記金属薄板（５）が、前記インサート（２）の頭部の外側表面の全部もし
   くは一部を覆い、また前記インサート（２）の前記スカート（４）を覆うための
   金属製スカート（５１）を少なくとも一つ含み、 ２）前記金属製スカート（５１）が、前記インサート（２）、典型的には前記イ
   ンサート（２）のスカート（４）の下端（４１）に、かしめられる縁（５１０）
   を含み、前記金属薄板（５）および前記インサート（２）の前記組立品を保持に
   するようにし、 そして、前記口金（１）が、前記密閉性の栓をする手段（３１，３２）の上に位
   置する前記口金の部分に、重さかつ／または容積を与えることを目的とした手段
   を含むことを特徴とする口金栓。
2. 【請求項２】口金において、前記金属製スカート（５１）の前記かしめられ
   る縁（５１０）が、前記インサート（２）のスカート（４）の下端（４０）の全
   部もしくは一部を覆う、請求項１に記載の口金。
3. 【請求項３】前記インサート（２）内に形成されるか、または、前記金属薄
   板（５）かつ／または前記栓をする手段（３１，３２）を用いて前記インサート
   （２）によって画定される刳り貫き（３０）を含む、請求項１または２に記載の
   口金。
4. 【請求項４】口金において、重さまたは容積を与えるための前記手段が、補
   完エレメント（６）を含み、補完エレメントは、前記口金（１）に連係されるが
   、それは典型的には前記組立品、かつ／または前記刳り貫き（３０）のおかげで
   なされる、請求項１から３のいずれか一つに記載の口金。
5. 【請求項５】口金において、前記補完エレメント（６）が、比重が４を上回
   るおもりの一部品であり、典型的には鉄製で、口金の重さを増すことを目的とし
   、そして、前記刳り貫き（３０）内に閉じ込められる、請求項４に記載の口金。
6. 【請求項６】口金において、前記補完エレメント（６）が、識別かつ／また
   は検出の手段、または、情報を備えたエレメント、または計測機器を含み、該エ
   レメントは、前記刳り貫きの内に閉じ込められ、場合によっては口金の重さを増
   す、請求項４に記載の口金。
7. 【請求項７】前記金属薄板に、上部の開口部（５００）を呈する頭部（５０
   ）を含み、前記インサート（２）の頭部（３）、かつ／または前記補完エレメン
   ト（６）が、前記開口部（５００）を突き抜けることができるようになっている
   、請求項１から６のいずれか一つに記載の口金。
8. 【請求項８】口金において、前記インサート（２）の頭部（３）が、前記開
   口部を突き抜け、および、前記補完エレメント（６’）を構成する一つの延長部
   分を呈する、請求項７に記載の口金。
9. 【請求項９】口金において、前記補完エレメント（６）が、胴（６０）を含
   み、該胴が、前記開口部（５００）および脚（６１）を突き抜け、該脚が、前記
   刳り貫き（３０）内、または、インサートの頭部（３）と金属薄板の頭部（５０
   ）の間に閉じ込められる、請求項７に記載の口金。
10. 【請求項１０】口金において、前記開口部（５００）が、透明エレメント（
    ６２）によって塞がれ、前記刳り貫き（３０）の内部またはその中身が見えるよ
    うになっていて、該中身が、場合によっては前記補完エレメント（６）を含む、
    請求項７に記載の口金。
11. 【請求項１１】口金において、前記金属薄板（５）が、アルミニウム製また
    はブリキ製、鋼鉄、またはスズ製であって、典型的には厚みが８０から３５０(
    ｍのアルミニウム製である、請求項１から１０のいずれか一つに記載の口金。
12. 【請求項１２】口金において、前記インサート（２）が、成形されるのに適
    した熱可塑性材料であり、典型的には、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリア
    ミド製である、請求項１から１１のいずれか一つに記載の口金。
13. 【請求項１３】口金において、インサート（２）が、９０℃の負荷のもとで
    たわみ強度を呈するポリオレフィン製が選ばれ、それは、前記インサートが６０
    ℃と同程度の温度に上げられる際に、前記インサートのねじ切り部のねじが変形
    しないようにするのに十分である、請求項１２に記載の口金。
14. 【請求項１４】口金において、前記ポリオレフィンが、ポリプロピレン共重
    合体である、請求項１３に記載の口金。
15. 【請求項１５】口金において、前記金属薄板（５）は、外側が装飾される、
    請求項１から１４のいずれか一つに記載の口金。
16. 【請求項１６】口金において、前記密閉性の栓をする手段が、付加パッキン
    （３１）から成る、請求項１から１５のいずれか一つに記載の口金。
17. 【請求項１７】口金において、前記密閉性の栓をする手段が、前記インサー
    トの頭部の内側表面で支えられる密閉用リップ（３２）を含む、請求項１から１
    ６のいずれか一つに記載の口金。
18. 【請求項１８】口金において、注入装置エレメント（９）が、場合によって
    は満たすことはできず、前記口金（１）に連係されるが、それは典型的にはラチ
    ェット機構によるものであり、前記インサートの頭部の内部表面に形成される取
    外し可能な固定用リップ（３３）のおかげである、請求項１７に記載の口金。
19. 【請求項１９】口金において、前記刳り貫きが仕切られているが、それは典
    型的には放射状または円形状の間仕切りが用いられる、請求項３から１８のいず
    れか一つに記載の口金。
20. 【請求項２０】栓カバー用のエレメント（８）を含み、このエレメントが、
    前記口金（１）の不可侵性を保証し、また、容易な開口の一手段（８０，８１）
    を呈する、請求項１から１９のいずれか一つに記載の口金。
21. 【請求項２１】口金において、前記栓カバー用のエレメント（８）が、カバ
    ー付き口金栓であり、典型的には、熱収縮可能であって、二本の切り取り用線（
    ８０）によって画定される初期開口用べろ（８１）を含む、請求項２０に記載の
    口金。
22. 【請求項２２】口金において、前記インサート（２）のスカート（４）の下
    端（４１）が、刳り貫き（４０）を含み、典型的には、互いに６０°である６つ
    の刳り貫き（４０）であって、そこに、前記金属製スカート（５１）の縁（５１
    ０）の一部の縁（５１００）がかしめられ、前記金属製スカート（５１）を、前
    記インサート（２）の前記スカート（４）に、回転時に連係されるようにする、
    請求項１から２１のいずれか一つに記載の口金。
23. 【請求項２３】請求項１から２２のいずれか一つに記載の一つの口金（１）
    の製造方法であって、該方法においては ａ）ねじ切りされたスカート（４）付きの前記プラスチック製インサート（２）
    を供給するが、該インサートは、場合によっては一つの刳り貫き、並びに前記イ
    ンサートに適合する形状の前記金属薄板（５）を、また場合によっては付加パッ
    キン（３１）を含んでおり、 ｂ）場合によっては、前記補完エレメント（６）、または、組み立てられる目的
    の他の全てのエレメントを供給し、 ｃ）前記プラスチック製インサート（２）と前記金属薄板（５）を組み立てるが
    、その前に、前記補完エレメント（６）または組み立てられる目的の他の全ての
    エレメントを「閉じ込めて」おき、そして、金属薄板（５）のスカート（５１）
    の下縁（５１０）を、プラスチック製インサート（２）のスカート（４）の下端
    （４０）にかしめて、そして、場合によっては、付加パッキン（３１）を挿入す
    る。
24. 【請求項２４】遊び手段としての、請求項１から２２のいずれか一つに記載
    の口金の利用。