JP5380329B2 - 注出キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、注出キャップに関するものである。
一般に注出キャップは、容器体の口部に装着されると共に注出口が形成された中栓部材と、この中栓部材の注出口を開閉自在に覆うオーバーキャップ部材と、を備え、中栓部材に注出口を閉塞する閉塞体が容易破断部を介して接続されている。
そして従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、オーバーキャップ部材に円筒体が下方に向けて突設されると共に、該円筒体にキャップ径方向の内方に向けて第1係合部が突設され、閉塞体に、円筒体内に挿入されると共に第1係合部にキャップ周方向の一方側から係合する第2係合部が立設された注出キャップが知られている。
この注出キャップにおいては、オーバーキャップ部材を中栓部材に対してキャップ周方向の一方側に回転させると、第1係合部が第2係合部に係合することで容易破断部がキャップ周方向の剪断力によって破断され開封される。
実公昭56−40687号公報
しかしながら、上記従来の注出キャップでは、開封してから注出を行うまでの注出操作性に改善の余地が残されていた。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、容易破断部を破断して開封を行ってから注出を行うまでの動作をスムーズに行うことができ、注出操作性に優れた注出キャップを提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供している。
(1)本発明に係る注出キャップは、容器体の口部に装着されると共に、注出口が形成された中栓部材と、該中栓部材に対して、キャップ周方向に回転自在に取り付けられた回転筒部材と、該回転筒部材にヒンジ部を介して接続され、回転筒部材と共に前記キャップ周方向に回転自在とされていると共に、前記中栓部材の前記注出口を開閉自在に覆う蓋部材と、を備え、前記中栓部材には、前記注出口を閉塞する閉塞体が容易破断部を介して接続され、前記閉塞体には、前記回転筒部材及び前記蓋部材の前記キャップ周方向の回転によって、蓋部材に設けられた第1係合部に係合する第2係合部が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る注出キャップにおいては、回転筒部材及び蓋部材をキャップ周方向に回転させると、第1係合部と第2係合部とが係合し合うので、回転力がこれら両係合部及び閉塞体を介して容易破断部に伝達される。これにより、容易破断部を破断して閉塞体を中栓部材から分離させることができ、開封を行うことができる。そして、この開封を行った後、蓋部材をヒンジ部回りに回転させて開操作することで、注出を行うことが可能になる。
特に、開封を行った後、ワンタッチで蓋部材をヒンジ部回りに回転させて開操作することが可能であるので、容易破断部を破断して開封を行ってから注出を行うまでの動作をスムーズに行うことができ、注出操作を行い易い。
(2)本発明に係る注出キャップは、上記本発明の注出キャップにおいて、前記閉塞体には、前記蓋部材に設けられた第3係合部に係合し、蓋部材からの該閉塞体の脱落を規制する第4係合部が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る注出キャップにおいては、蓋部材に設けられた第3係合部に係合する第4係合部が閉塞体に設けられているので、容易破断部を破断して開封を行った後、閉塞体を保持することができる。そのため、容器体内に閉塞体が脱落してしまうことを防止することができる。
また、開封後、蓋部材を開操作したときに該蓋部材と共に閉塞体を移動させて注出口から離間させることができるので、蓋部材の開操作と同時に注出口を直ちに開放させることができる。よって、注出操作性をより高めることができる。
(3)本発明に係る注出キャップは、上記本発明の注出キャップにおいて、前記回転筒部材には、前記蓋部材を係止して該蓋部材の開操作を規制する係止片が離脱可能に設けられていることを特徴とする。
本発明に係る注出キャップにおいては、係止片によって蓋部材の開操作を規制することができるので、開封前に蓋部材を誤って開操作し難い。そのため、容易破断部に蓋部材の回転に伴う剪断力以外の外力を付与し難い。
また、流通時や商品陳列時等の段階で、仮に蓋部材が回転して開封がされてしまった場合であっても、蓋部材が開いて意図しないときに注出されてしまうことを防止することができる。
本発明に係る注出キャップによれば、容易破断部を破断して開封を行ってから注出を行うまでの動作をスムーズに行うことができ、注出操作を行い易い。
本発明に係る注出キャップの実施形態を示す図であって、蓋部材が閉まった状態の断面図である。 図1に示す注出キャップを矢印A方向から見た側面図である。 図1に示す注出キャップのB−B線に沿った断面図である。 図1に示す状態から、係止片を取り外した後、容器体及び中栓部材に対して回転筒部材及び蓋部材をキャップ周方向の開封側に回転させている状態を示す図である。 図4に示す状態の後、蓋部材をヒンジ部回りに回転させて開操作を行った状態を示す図である。
以下、本発明に係る注出キャップの実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
本実施形態の注出キャップ1は、図1及び図2に示すように、図示しない内容物が収容される容器体100の口部100aに装着されるキャップであって、中栓部材2と、回転筒部材3と、蓋部材4と、を備えている。
なお、図1は、蓋部材4が閉まった状態における注出キャップ1の断面図である。また、図2は、図1に示す注出キャップ1を矢印A方向から見た側面図である。
また、中栓部材2、回転筒部材3及び蓋部材4のそれぞれの中心軸は、共通軸上に位置している。本実施形態では、この共通軸をキャップ軸Oといい、このキャップ軸Oに直交する方向をキャップ径方向、キャップ軸Oを中心に周回する方向をキャップ周方向とする。また、キャップ軸Oに沿って中栓部材2から蓋部材4に向かう方向を上側とし、容器体100の図示しない底部側に向かう方向を下側とする。
中栓部材2は、図1に示すように、容器体100の口部100aに装着されると共に注出口13aが形成された部材である。
詳細には、この中栓部材2は、容器体100の口部100a内に嵌合されるシール筒10と、容器体100の口部100aにアンダーカット嵌合により外嵌される外壁部11と、シール筒10の上端部と外壁部11の上端部とを連設し、口部100aの開口端に接するフランジ部12と、シール筒10の下端部に該シール筒10を閉塞するように連設されると共にその中心に注出口13aが開口した閉塞板13と、を備えている。
外壁部11と容器体100の口部100aとの間には、図示しない一般的な回り止め機能(構造)が設けられている。そのため、中栓部材2は、口部100aに対して実質的にキャップ周方向に回転しないように設計されている。
フランジ部12には、内縁に沿って上側に向けて注出筒14が立設されている。この際、注出筒14は自身の内径がシール筒10の内径と略同じ大きさとなるように形成されており、シール筒10から注出筒14に亘って段差のない平坦な内面が形成されるように設計されている。
また、外壁部11の上端側の外周面には、後述する回転筒部材3の内筒部30が回転自在に係合される段部11aが形成されている。
このように構成された中栓部材2には、注出口13aを閉塞する閉塞体20が容易破断部21を介して接続されている。
この閉塞体20は、注出口13aの開口サイズに収まる筒状に形成された周壁部22と、この周壁部22の上端を塞ぐ天壁部23と、で有頂筒状に形成されている。そして、周壁部22の下端側における外周面が、容易破断部21を介して注出口13aの内周面に接続されている。なお、容易破断部21は、例えば薄肉部に形成された弱化部である。
また、周壁部22の外周面には、図1及び図3に示すように、キャップ周方向に等間隔を開けて4つの第2係合部24が設けられている。なお、図3は図1に示すB−B線に沿った断面図である。
これら第2係合部24は、容器体100の口部100aに対して蓋部材4をキャップ周方向に沿って開封側(キャップ周方向の一方側)Xに回転させたときに、蓋部材4に設けられた後述する第1係合部44に係合するように形成されている。
詳細には、各第2係合部24は、周壁部22の外周面における上下方向の全長に亘って延在すると共に、キャップ周方向に沿って上記開封側Xとは反対側の非開封側(キャップ周方向の他方側)Yに向かうにしたがい漸次キャップ径方向の外側に向けて突出高さが高くなるように形成されている。なお、第2係合部24の非開封側Yの端縁24aは、該非開封側Yを向く平面になっている。
また、周壁部22の内側には、平面視十字状の補強板22aが設けられており、該周壁部22の剛性を高め、歪みや不正変形等の発生を抑制している。
また、天壁部23上には、後述する第1係合筒45内に内挿される第2係合筒25が突設されている。この第2係合筒25の上端部には、キャップ径方向の外側に向けて突設した係合爪(第4係合部)25aが形成されている。この係合爪25aは、第1係合筒45に形成された後述する係合爪(第3係合部)45aに係合することで、蓋部材4からの閉塞体20の脱落を規制する役割を担っている。
次に、回転筒部材3について説明する。
この回転筒部材3は、図1に示すように、キャップ周方向に沿って回転自在に中栓部材2に取り付けられる部材であって、中栓部材2の外壁部11をキャップ径方向の外側から囲む内筒部30と、この内筒部30をさらにキャップ径方向の外側から間隔を開けて囲む外筒部31と、この外筒部31の上端部と内筒部30の中間付近の外周面とを連設する環状のフランジ部32と、を備えている。
内筒部30は、上端部がキャップ径方向内側に突出する鍔部30aとされており、中栓部材2の外壁部11に形成された段部11aにキャップ周方向に回転自在に係合されている。なお、内筒部30の下端部には、キャップ径方向の内側に突設した爪部30bが形成されており、容器体100の口部100aに形成された環状突起100bに対してアンダーカット嵌合されている。
このように構成されているので、内筒部30はキャップ軸O方向に位置ずれすることなくキャップ周方向に回転可能とされている。
なお、本実施形態では、上述したように回転筒部材3が鍔部30aを利用して中栓部材2に係合されると共に、容器体100の口部100aにアンダーカット嵌合されている場合を例に挙げて説明しているが、中栓部材2に対してキャップ周方向に回転自在に取り付けられていれば構わない。
例えば、回転筒部材3が中栓部材2のみに装着されたうえで該中栓部材2に対してキャップ周方向に回転自在とされていても構わないし、容器体100の口部100aのみに装着されたうえで中栓部材2に対してキャップ周方向に回転自在とされていても構わないし、上記のように中栓部材2及び口部100aの両方に装着されたうえで中栓部材2に対してキャップ周方向に回転自在とされていても構わない。この点は、中栓部材2の構造に応じて、適宜変更して構わない。
また、内筒部30においてフランジ部32よりも上側に位置する上端側の外周面には、キャップ径方向の外側に突設する環状突部30cが形成されている。この環状突部30cは、蓋部材4が閉状態とされているときに、この蓋部材4側の環状溝40cに嵌り込んで該蓋部材4を係止する役割を果している。
また、外筒部31の上端側の外周面の一部には、蓋部材4を接続するヒンジ部33が取り付けられている。そして、キャップ軸Oを挟んでヒンジ部33に向かい合う側のフランジ部32には、図1及び図2に示すようにキャップ周方向に沿って円弧状の挿入口32aが形成されている。
次に、蓋部材4について説明する。
この蓋部材4は、図1に示すように、上述した回転筒部材3にヒンジ部33を介して接続され、回転筒部材3と共にキャップ周方向に回転自在とされていると共に、中栓部材2の注出口13aを開閉自在に覆う部材であって、周壁部40と頂壁部41とで有頂筒状に形成されている。
周壁部40は、ヒンジ部33を介して回転筒部材3の外筒部31に連結されている。また、蓋部材4が回転筒部材3に対して被着されている状態(閉状態)において、周壁部40は中栓部材2のフランジ部32上に乗っている。そのため、蓋部材4は、がたつくことなく安定して注出口13aを覆っている。
また、キャップ軸Oを挟んでヒンジ部33が接続された反対側の周壁部40には、図1及び図2に示すように、キャップ径方向の外側に向けて突出する引上突片40aが形成されている。これにより、この引上突片40aを利用して、蓋部材4の開閉操作を容易に行えるようになっている。
また、この引上突片40aが形成されている周壁部40の下端部には、上記挿入口32a内に嵌り込む挿入片40bが下方に向けて突設されている。この挿入片40bは、キャップ周方向に沿って円弧状に形成されており、挿入口32aの全長に亘って嵌り込むように設計されている。また、この挿入片40bは、弾性変形可能であることが好ましい。
これにより、蓋部材4は閉状態の際に、上述した環状突部30cと環状溝40cとの嵌合による効果に加え、挿入片40bと挿入口32aとの嵌合による効果によって確実に係止されるようになっている。なお、前記挿入片40bは、回転筒部材3に対する蓋部材4の回り止めとしても機能する。
蓋部材4の頂壁部41には、中栓部材2の注出筒14の上端開口内に嵌合されるシール筒42が下方に向けて突設されている。また、頂壁部41においてシール筒42よりキャップ径方向の内側に位置する部分には、キャップ径方向に弾性変形可能な連結板43が下方に向けて突設されている。
詳細には、この連結板43は、上端を固定端、下端を自由端として撓み変形することで、キャップ径方向に弾性変形自在とされている。本実施形態では、図1及び図3に示すように、連結板43がキャップ径方向に間隔を開けて複数(4つ)形成されている場合を例にしている。つまり、複数の連結板43は、円筒体をキャップ軸O方向に延びるスリットでキャップ周方向に複数分断した形態とされている。
そして、各連結板43のキャップ径方向の内側に向く内面には、第1係合部44がキャップ径方向の内側に向けて突設されている。この第1係合部44は、連結板43の内面における上下方向の全長に亘って延在し、且つ、連結板43のキャップ周方向の中間部に形成されている。そして、第1係合部44は、キャップ周方向に沿って上記開封側Xに向かうにしたがい漸次キャップ径方向の内側に向けて突出高さが高くなるように形成されている。なお、第1係合部44の開封側Xの端縁44aは、該開封側Xを向く平面になっている。
このように、第1係合部44が形成された連結板43の内側に、第2係合部24が形成された閉塞体20が内挿されているので、蓋部材4を回転筒部材3と共にキャップ周方向の開封側Xに回転させることで、第1係合部44と第2係合部24とを互いに係合させることができ、回転力を閉塞体20に伝達することが可能とされている。
なお、これとは反対に蓋部材4を回転筒部材3と共にキャップ周方向の非開封側Yに回転させた場合には、連結板43がキャップ径方向に弾性変形しながら第1係合部44が第2係合部24を乗り越えながら通過するようになっている。従って、この場合には蓋部材4の回転力が閉塞体20に伝達されず、閉塞体20が共回りすることがない。
また、蓋部材4の頂壁部41において連結板43よりキャップ径方向の内側に位置する部分には、図1に示すように閉塞体20の第2係合筒25に外挿される第1係合筒45が下方に向けて突設されている。そして、この第1係合筒45の下端部には、キャップ径方向の内側に向けて突設した係合爪45aが形成されている。この係合爪45aは、第2係合筒25に形成された係合爪25aに係合しており、破断後の閉塞体20の脱落を規制して、該閉塞体20を保持する役割を果している。
また、本実施形態の回転筒部材3には、図1及び図2に示すように、閉状態となっている蓋部材4を係止して該蓋部材4の開操作を規制する係止片50が容易破断部51を介して取り付けられている。
この係止片50は、キャップ周方向に沿って円弧状に形成された板片であり、下端側の中央部に切欠凹部50aが形成されている。そして、係止片50はこの切欠凹部50a内に蓋部材4の引上突片40aを収納するように、容易破断部51を介して回転筒部材3の外筒部31に接続されている。なお、容易破断部51は、薄肉部やミシン目状に形成された弱化部等である。
このように係止片50が形成されているので、該係止片50を外筒部31から離脱させて取り除かない限り、蓋部材4を開操作することができないようになっている。
次に、このように構成された注出キャップ1を利用して、内容物の注出を行う場合について説明する。
この場合には、まず図4に示すように、回転筒部材3の外筒部31に接続されている係止片50に捩り等の外力を加えて容易破断部51を破断させながら、係止片50を除去する。次いで、回転筒部材3及び蓋部材4を、容器体100及び中栓部材2に対してキャップ周方向に沿う開封側Xに回転させる。すると、蓋部材4に設けられた複数の連結板43の第1係合部44が、閉塞体20の周壁部22に設けられた第2係合部24に接触し、両係合部44、24が互いに係合し合う。そのため、蓋部材4を回転させる回転力がこれら両係合部44、24及び閉塞体20を介して容易破断部21に伝達される。
これにより、容易破断部21を破断することができ、閉塞体20を回転筒部材3及び蓋部材4に共回りさせることができる。つまり、閉塞体20を中栓部材2から分離させて、開封を行うことができる。
なお、上記開封に際し、複数の第1係合部44の全てが同時に複数の第2係合部24に係合するので、容易破断部21に対して回転力を効率良く伝達することができ、優れた破断性を期待することができる。
ところで、上述した蓋部材4の回転中、蓋部材4の係合爪45aと閉塞体20の係合爪25aとは、互いにキャップ周方向に沿って摺動しながら係合し合っている。そのため、蓋部材4の回転を阻害することがなく、係合状態を維持している。そして、両係合爪45a、25aが係合しているので、容易破断部21の破断によって閉塞体20が中栓部材2から分離した際に、閉塞体20を保持することができ、蓋部材4からの脱落を規制することができる。従って、開封後に、閉塞体20が容器体100の内部に脱落してしまうことを未然に防止することができる。
次いで、上記開封が終了した後、図5に示すように、引上突片40aを利用して蓋部材4をヒンジ部33回りに回転させて開操作する。すると、上述したように、係合爪25aと係合爪45aとが係合し合っているので、蓋部材4の開操作と共に閉塞体20を移動させて注出口13aから離間させることができる。そのため、蓋部材4の開操作と同時に注出口13aを直ちに開放させることができる。これにより、内容物の注出を行うことができる。
上述したように本実施形態の注出キャップ1によれば、回転筒部材3及び蓋部材4の回転によって開封を行った後、ワンタッチで蓋部材4をヒンジ部33回りに回転させて開操作することが可能であるので、容易破断部21を破断して開封を行ってから注出を行うまでの動作をスムーズに行うことができ、注出操作を行い易い。
また、本実施形態の注出キャップ1によれば、係止片50によって蓋部材4の開操作を規制することができるので、開封前に蓋部材4を誤って開操作し難い。そのため、容易破断部21に蓋部材4の回転に伴う剪断力以外の外力を付与し難い。また、流通時や商品陳列時等の段階で、仮に蓋部材4が回転して開封がされてしまった場合であっても、蓋部材4が開いて内容物が注出されてしまうことを防止することができる。
なお、上記実施形態では、係止片50を除去した後に回転筒部材3及び蓋部材4を回転させて開封を行ったが、先に開封を行った後に係止片50を除去しても構わない。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、蓋部材4を上方側から見た状態においてキャップ軸Oの時計回りに回転させることで、閉塞体20を中栓部材2から分離させて開封する構成としたが、これとは逆に蓋部材4を反時計回りに回転させることで開封を行えるように構成しても構わない。この場合には、第1係合部44及び第2係合部24の端縁24a、44aがそれぞれキャップ周方向の逆向きに向くように、両係合部44、24を形成すれば良い。
更には、キャップ周方向のいずれの方向に回転させたとしても開封を行えるように、両係合部44、24を構成しても構わない。
また、上記実施形態では、係合爪25a、45aを利用して蓋部材4からの閉塞体20の脱落を規制したが、これら両係合爪25a、45aは必須なものではなく設けなくても構わない。
つまり、閉塞体20が中栓部材2から分離した後に容器体100の内部に脱落しないように、当該閉塞体20が蓋部材4に係合保持されるように構成されていれば良好な操作性を確保でき、スムーズな注出操作を行うことができる。
なお、閉塞板を、注出口を閉塞する底板と当該底板から立設させた内外の二重筒で構成し、当該二重筒を構成する外筒の内面に第2係合部24を設け、前記連結板43の外面に第1係合部44を設けたり、前記実施形態における第1係合筒45を第2係合筒25内に挿入して係合したりする等により、係合部位における各部材の径方向の位置関係を変更しても良い。
更に、例えば、回転筒部材3の内筒部30或いは外筒部31の下端に、破断可能な連結片を介して回動規制リングを連設し、このリングを容器口部や容器肩部に係止することにより、当該リングを除去するまで回転筒部材3の回動を抑制するように構成しても良い。
1…注出キャップ
2…中栓部材
3…回転筒部材
4…蓋部材
13a…注出口
20…閉塞体
21…容易破断部
24…第2係合部
25a…係合爪(第4係合部)
33…ヒンジ部
44…第1係合部
45a…係合爪(第3係合部)
50…係止片
100…容器体
100a…容器体の口部

Claims (3)

  1. 容器体の口部に装着されると共に、注出口が形成された中栓部材と、
    該中栓部材に対して、キャップ周方向に回転自在に取り付けられた回転筒部材と、
    該回転筒部材にヒンジ部を介して接続され、回転筒部材と共に前記キャップ周方向に回転自在とされていると共に、前記中栓部材の前記注出口を開閉自在に覆う蓋部材と、を備え、
    前記中栓部材には、前記注出口を閉塞する閉塞体が容易破断部を介して接続され、
    前記閉塞体には、前記回転筒部材及び前記蓋部材の前記キャップ周方向の回転によって、蓋部材に設けられた第1係合部に係合する第2係合部が設けられていることを特徴とする注出キャップ。
  2. 請求項1に記載の注出キャップにおいて、
    前記閉塞体には、前記蓋部材に設けられた第3係合部に係合し、蓋部材からの該閉塞体の脱落を規制する第4係合部が設けられていることを特徴とする注出キャップ。
  3. 請求項1又は2に記載の注出キャップにおいて、
    前記回転筒部材には、前記蓋部材を係止して該蓋部材の開操作を規制する係止片が離脱可能に設けられていることを特徴とする注出キャップ。
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