JP2020055586A - キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体の意図しない開栓を防止する機構を有し、必要な時には容易に開栓することができるキャップを提供すること。【解決手段】キャップ基部20及び蓋部40を有するキャップ本体10と、スカート50とを有し、スカート50は開栓防止用スカート係合部としてのスカート係合アーム53及びスナップ用スカート係合部を有し、蓋部40は開栓防止用蓋部係合部としての蓋部係合爪41を有し、キャップ本体10はスナップ用キャップ本体係合部を有し、スカート50とキャップ本体10とを回転させることにより、スカート係合アーム53と蓋部係合爪41とを係合させることができ、スカート係合アーム53と蓋部係合爪41とが係合しているとき、蓋部40の開栓方向への揺動が防止され、かつ、スナップ用スカート係合部とスナップ用キャップ本体係合部とがスナップ係合してスカート50とキャップ本体10との相対的な回転が制限される、キャップ100。【選択図】図9

Description

本発明は、キャップに関する。
シャンプー・リンス等の日用品、洗剤、化粧品、消毒液等の内容物を収納するための容器として、キャップ付き容器が多用されている。キャップ付き容器のキャップとしては、キャップ本体と、このキャップ本体にヒンジを介して連結されている蓋体とを有する構成のものが知られている。このキャップ付き容器では、片手で蓋体を揺動させることによって、容易に開栓及び閉栓を行うことができる。
このような容器では、蓋体が閉状態にあるときには、蓋体とキャップ本体とが嵌合して密閉が形成されており、この嵌合状態を解除しないと、内容物を排出できない構成を有している。
しかし、このような容器を、例えば、バック等に入れて持ち歩いている際に容器の蓋体に不用意な力が加わることにより、又は子どものいたずらにより、蓋体とキャップ本体との嵌合が意図せずに解除され、内容物が意図せずに漏れ出ることがある。
このような意図しない内容物の漏出を防止するための技術が提案されている。例えば特許文献1には、ベースと、ベース上に回転可能に保持されたキャップ本体とを備えるキャップであって、キャップ本体はヒンジを介して揺動可能に連結された蓋体を有し、ベースとキャップ本体との間の回転によって蓋体の開栓方向への揺動を防止するロック機構が設けられたキャップが記載されている。
特開2002−337904号公報
本発明の目的は、蓋体の意図しない開栓を防止する機構を有し、かつ、必要な時には容易に開栓することができる、キャップ付き容器のためのキャップを提供することである。
上記の目的を達成する本発明は、以下のとおりである。
《態様1》
容器の口部に装着され、容器の内部につながるスカート開口部を有するスカートと、
上記スカートに回転可能に嵌合されたキャップ本体と
を有するキャップであって、
(1)上記キャップ本体は、キャップ基部と、上記キャップ基部にヒンジを介して連結された蓋部とを有し、
(2)上記蓋部は、上記ヒンジによって揺動して開栓及び閉栓を行うことができ、
(3)上記スカートは、開栓防止用スカート係合部を有し、上記蓋部は、開栓防止用蓋部係合部を有し、
(4)上記スカートは、スナップ用スカート係合部を有し、上記キャップ本体はスナップ用キャップ本体係合部を有し、
ここで、
上記スカートと上記キャップ本体とを、上記キャップの軸周りに相対的に回転させることにより、上記開栓防止用スカート係合部と上記開栓防止用蓋部係合部とを、互いに係合させ、又は係合を外させることができ、
上記開栓防止用スカート係合部と上記開栓防止用蓋部係合部とが係合しているときには、上記蓋部の開栓方向への揺動が防止され、
上記開栓防止用スカート係合部と上記開栓防止用蓋部係合部との係合が外れているときには、上記蓋部の開栓方向への揺動が可能となり、かつ、
上記開栓防止用スカート係合部と上記開栓防止用蓋部係合部とが係合しているときに、上記スナップ用スカート係合部と上記スナップ用キャップ本体係合部とがスナップ係合することにより、上記スカートと上記キャップ本体との相対的な回転が制限される、
キャップ。
《態様2》
上記開栓防止用蓋部係合部が、上記蓋部から突出する蓋部係合爪であり、
上記開栓防止用スカート係合部が、上記スカートから上記蓋部係合爪に向かって延在するスカート係合アームであり、
上記キャップ基部が、上記スカート係合アームを貫通させて上記蓋部係合爪に到達させるためのスカート係合アーム貫通孔を有する、
態様1に記載のキャップ。
《態様3》
上記開栓防止用スカート係合部が、上記スカートから突出するスカート係合爪であり、
上記開栓防止用蓋部係合部が、上記蓋部から上記スカート係合爪に向かって延在する蓋部係合アームであり、
上記キャップ基部及び上記スカートが、それぞれ、上記蓋部係合アームを貫通させて上記スカート係合爪に到達させるための蓋部係合アーム貫通孔を有する、
態様1に記載のキャップ。
《態様4》
上記開栓防止用スカート係合部が、上記スカートから延在するスカート係合アームであり、
上記開栓防止用蓋部係合部が、上記蓋部から上記スカート係合アームに向かって延在する蓋部係合アームであり、
上記キャップ基部が、上記蓋部係合アームを貫通させて上記スカート係合アームに到達させるための蓋部係合アーム貫通孔を有する、
態様1に記載のキャップ。
《態様5》
上記スナップ用スカート係合部がスカート凸部であり、上記スナップ用キャップ本体係合部がキャップ本体凹部であり、
上記スカートと上記キャップ本体とを上記キャップの軸周りに相対的に回転させることにより、上記スカート凸部と上記キャップ本体凹部とをスナップ係合させ、又はスナップ係合を外させることができる、
態様1〜4のいずれか一項に記載のキャップ。
《態様6》
上記スナップ用スカート係合部がスカート凹部であり、上記スナップ用キャップ本体係合部がキャップ本体凸部であり、
上記スカートと上記キャップ本体とを上記キャップの軸周りに相対的に回転させることにより、上記スカート凹部と上記キャップ本体凸部とをスナップ係合させ、又はスナップ係合を外させることができる、
態様1〜4のいずれか一項に記載のキャップ。
《態様7》
上記開栓防止用スカート係合部及び上記開栓防止用蓋部係合部の組の数が1組である、態様1〜6のいずれか一項に記載のキャップ。
《態様8》
上記開栓防止用スカート係合部及び上記開栓防止用蓋部係合部の組の数が2組以上である、態様1〜6のいずれか一項に記載のキャップ。
《態様9》
上記スカート及び上記キャップ本体が、それぞれ、略円柱形状、略楕円柱形状、又は略多角柱形状を有する、態様1〜8のいずれか一項に記載のキャップ。
《態様10》
態様1〜9のいずれか一項に記載のキャップ、及び容器から構成される、キャップ付き容器。
本発明のキャップは、意図しない開栓を防止する機構を有するとともに、必要な時には容易に開栓することが可能である。本発明のキャップは、スカートとキャップ本体との相対的な回転によって、開栓防止状態と開栓可能状態との選択が可能であり、かつ、両者の相対的な回転を制限するスナップ係合部が設けられている。そのため、例えば、意図せずにキャップに回転力を加えたときには、スカートとキャップ本体との相対的な回転が制限されて開栓を防止することができる。しかし、開栓を意図して、例えば両手でスカートとキャップ本体との間に相対的な回転力を加えたときには、容易な開栓が可能である。
図1は、本発明のキャップのある実施形態におけるキャップ本体を説明するための上面図である。 図2は、図1のA−A矢視図である。 図3は、図1のB−B矢視図である。 図4は、キャップ本体の斜視図である。 図5は、本発明のキャップのある実施形態におけるスカートを説明するための上面図である。 図6は、図5のA−A矢視図である。 図7は、図5のB−B矢視図である。 図8は、スカートの斜視図である。 図9は、本発明のキャップのある実施形態において、キャップ本体及びスカートが嵌合し、閉栓状態にあるときの状態を説明するための、側面断面図である。 図10は、嵌合及び閉栓状態にある図9のキャップの正面断面図である。 図11は、図10のA−A矢視図である。 図12は、図9〜図11のキャップにおいて、キャップ本体及びスカートが嵌合し、開栓可能状態にあるときの状態を説明するための、側面断面図である。 図13は、嵌合及び開栓可能状態にある図12のキャップの正面断面図である。 図14は、図12のA−A矢視図である。 図15は、本発明のキャップの別の実施形態において、キャップ本体及びスカートが嵌合し、閉栓状態にあるときの状態を説明するための、側面断面図である。 図16は、本発明のキャップの更に別の実施形態において、キャップ本体及びスカートが嵌合し、閉栓状態にあるときの状態を説明するための、側面断面図である。 図17は、本発明のキャップの別の実施形態におけるスナップ係合部の構成を説明するための概略断面図である。
《キャップ》
本発明のキャップは、
容器の口部に装着され、容器の内部につながるスカート開口部を有するスカートと、
スカートに回転可能に嵌合されたキャップ本体と
を有するキャップであって、
(1)キャップ本体は、キャップ基部と、キャップ基部にヒンジを介して連結された蓋部とを有し、
(2)蓋部は、ヒンジによって揺動して開栓及び閉栓を行うことができ、
(3)スカートは、開栓防止用スカート係合部を有し、蓋部は、開栓防止用蓋部係合部を有し、
(4)スカートは、スナップ用スカート係合部を有し、キャップ本体はスナップ用キャップ本体係合部を有し、
ここで、
スカートとキャップ本体とを、キャップの軸周りに相対的に回転させることにより、開栓防止用スカート係合部と開栓防止用蓋部係合部とを、互いに係合させ、又は係合を外させることができ、
開栓防止用スカート係合部と開栓防止用蓋部係合部とが係合しているときには、蓋部の開栓方向への揺動が防止され、
開栓防止用スカート係合部と開栓防止用蓋部係合部との係合が外れているときには、蓋部の開栓方向への揺動が可能となり、かつ、
開栓防止用スカート係合部と開栓防止用蓋部係合部とが係合しているときに、スナップ用スカート係合部とスナップ用キャップ本体係合部とがスナップ係合することにより、スカートとキャップ本体との相対的な回転が制限されることを特徴とする。
「スナップ係合」とは、「スナップフィット」、「クリック係合」、「クリックストップ」等とも呼ばれ、相対的に移動する2つの部品が、予め定められた所定の位置関係になったときに、一時的に固定される係合状態をいう。2つの部品を相対的に移動させる駆動力が弱いときにはスナップ係合の状態に至ることはできないが、駆動力が所定値よりも大きくなるとスナップ係合に至ることができる。2つの部品がスナップ係合の状態にあるときには、これら2つの部品を相対的に移動させる駆動力が弱いときにはこの係合が外れないが、駆動力が所定値よりも大きくなると係合を外すことができる。
このようなスナップ係合は、例えば、弾性変形可能な材料から構成された凸部及び凹部とから成るスナップ係合部によって実現することができる。スナップ係合部の凹部は、例えば、近接して形成された2つの突起間の凹部であってよい。
以下、本発明のキャップについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。しかしながら本発明は、以下に図示された特定の態様に限定されることはない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって画定される。
〈キャップ本体〉
図1〜4に、本発明のキャップを構成するキャップ本体の一例の形状を説明するための図を示す。図1はキャップ本体(10)の上面図であり、図2は図1のA−A矢視図であり、図3は図1のB−B矢視図であり、図4は斜視図である。
図1〜4に示したキャップ本体(10)は、キャップ基部(20)と、キャップ基部(20)にヒンジ(30)を介して連結された蓋部(40)とを有する。蓋部(40)は、ヒンジ(30)によって揺動して、開栓及び閉栓を行うことができる。図1及び図2は、蓋部が全開状態のときの形態を示している。図4は、蓋部が開状態であるが、閉栓方向にも開栓方向にも更に揺動可能な位置にあるときの形態を示している。
蓋部(40)は、蓋部平面部(45)と、蓋部平面部(45)に保持された蓋部懸垂部(46)とを有し、ヒンジ(30)は蓋部懸垂部(46)に連結されている。蓋部(40)は、蓋部係合爪(41)を有する。この蓋部係合爪(41)は、後述のスカート係合部としてのスカート係合アームと係合して、蓋部(40)の開栓方向への揺動を防止するキャップ本体係合部である。蓋部係合爪(41)は、例えば、蓋部懸垂部(46)から蓋の中心方向に突出する突起であってよい。
キャップ基部(20)は、キャップ基部平面部(25)と、キャップ基部平面部(25)に保持されたキャップ基部懸垂部(26)とを有し、ヒンジ(30)はキャップ基部平面部(25)に連結されている。キャップ基部平面部(25)には、スカート係合アームを貫通させて蓋部係合爪(41)に到達させるための、スカート係合アーム貫通孔(21)が形成されていてよい。スカート係合アーム貫通孔(21)は、スカート係合アームの貫通を維持しつつスカートとキャップ本体(10)とを、キャップの軸周りに相対的に回転させ得るように、弧状に形成されていてよい。ここで、後述するように、本発明のキャップは、例えば、略円柱形状、略楕円柱形状、略多角柱形状等の柱状の形状を有していてよい。「キャップの軸」とは、例えば、キャップを構成する柱状形状の中心軸であってよい。
スカートとキャップ本体(10)との相対的な回転によって、スカート係合アームと蓋部係合爪(41)とを係合させ、及び係合を外させることができるように、弧の角度は、例えば、15°以上、30°以上、45°以上、60°以上、75°以上、又は90°以上であってよい。一方で、キャップ基部(20)の強度を維持し、かつ過度の回転を防止するために、弧の角度は、例えば、180°以下、165°以下、150°以下、135°以下、又は120°以下であってよい。
キャップ基部(20)のキャップ基部平面部(25)には、後述のスカート開口部を介して容器の内部に連通するキャップ口部(24)が形成されていてよい。蓋部(40)の蓋部平面部(45)は、蓋部密閉形成部(42)を有していてよい。蓋部(40)が閉状態のとき、キャップ口部(24)と蓋部密閉形成部(42)とは共同して密閉を形成し、容器の内容物が漏れないように構成されていてよい。蓋部密閉形成部(42)は、密閉を形成するために、例えば、リング、フィン、ピン、インサート、スリーブ、スカート等を有していてよい。図1〜4に示したキャップ本体(10)の蓋部密閉形成部(42)では、キャップ口部(24)を内側及び外側から挟持するように同心円状に配置された2つのリングを有している。
図2〜図4を参照する。キャップ基部懸垂部(26)には、キャップ本体回転用凹部(22)が形成されている。キャップ本体回転用凹部(22)は、キャップ基部懸垂部(26)の外側面上を1周する凹部として形成されている。このキャップ本体回転用凹部(22)は、後述のスカートが有するスカート回転用凸部と嵌合して、キャップ本体(10)とスカートとを回転可能に保持する機能を有する。
キャップ基部懸垂部(26)には、更に、近接して配置された2つのキャップ本体凹部形成突起(23a、23b)が形成されていてよい。これら2つのキャップ本体凹部形成突起(23a、23b)の間隙には、スナップ係合部としてのキャップ本体凹部(23)が形成されることになる。
図4を参照すると、キャップ基部懸垂部(26)の外側面上に、2つのキャップ本体凹部形成突起(23a、23b)が近接して形成されており、これらによってキャップ本体凹部(23)が形成されている様子が理解できる。2つのキャップ本体凹部形成突起(23a、23b)、及びキャップ本体凹部(23)の組は、キャップ基部懸垂部(26)の外側円周に沿って、例えば略90°おきに4組存在していてよい。2つのキャップ本体凹部形成突起(23a、23b)、及びキャップ本体凹部(23)の機能、及びこれらの組の数については後述する。
〈スカート〉
図5〜8に、本発明のキャップを構成するスカートの一例の形状を説明するための図を示す。図5はスカート(50)の上面図であり、図6は図5のA−A矢視図であり、図7は図5のB−B矢視図であり、図8は斜視図である。
図5〜8に示したスカート(50)は、スカート平面部(55)と、スカート平面部(55)に保持されたスカート懸垂部(56)と、同じくスカート平面部(55)に保持されたスカート外壁(57)とを有する。スカート平面部(55)には、容器の内部につながるスカート開口部(51)が形成されており、スカート懸垂部(56)とスカート外壁(57)とは、スカート懸垂部(56)を内側にして同心に形成されている。
スカート(50)は、スカート係合アーム(53)を有する。スカート係合アーム(53)は、蓋部係合爪(41)と係合して、蓋部(40)の開栓方向への揺動を防止するスカート係合部である。スカート係合アーム(53)は、例えば図6及び図8に見られるように、スカート平面部(55)から図の上方向に延在するアーム状の突起であってよく、先端に蓋部係合爪(41)と係合するための爪を有していてよい。
図6及び図7を参照する。スカート懸垂部(56)には、スカート回転用凸部(52)が形成されている。このスカート回転用凸部(52)は、スカート懸垂部(56)の内側面上を1周する凸部として形成されている。このスカート回転用凸部(52)は、キャップ基部懸垂部(26)のキャップ本体回転用凹部(22)と嵌合して、キャップ本体(10)とスカート(50)とを回転可能に保持する機能を有する。
図5を参照すると、スカート懸垂部(56)の内側面上に、更に、スナップ用スカート係合部としてのスカート凸部(54)が形成されている様子が示されている。図5のスカート凸部(54)には、スカート懸垂部(56)の内側円周に沿って、略180°離隔した位置に2個存在している。スカート凸部(54)の機能、及びその好ましい数については後述する。
〈キャップ本体とスカートとの嵌合状態〉
キャップ本体(10)とスカート(50)とを、キャップ軸周りに相対的に回転可能なように嵌合させることにより、本発明のキャップとして用いることができる。図9〜図14に、キャップ本体(10)及びスカート(50)が嵌合した状態を示す。
図9及び図10は、キャップ本体(10)とスカート(50)とが嵌合されたキャップ(100)において、蓋部(40)の開栓方向への揺動が防止されている状態を示す。図9は側面の断面図であり、図10は正面の断面図である。
図9及び図10を参照すると、キャップ基部懸垂部(26)の外側面に形成されたキャップ本体回転用凹部(22)と、スカート懸垂部(56)の内側面に形成されたスカート回転用凸部(52)とが、キャップ軸周りに回転可能に嵌合されている状態が理解される。
この状態では、キャップ口部(24)とスカート開口部(51)とは一体となって容器内部へ連通している。
この状態では、更にスカート係合アーム(53)が、キャップ基部平面部(25)に形成されたスカート係合アーム貫通孔(21)を貫通して、蓋部懸垂部(46)から内側に突出する蓋部係合爪(41)に到達し、蓋部係合爪(41)とスカート係合アーム(53)の先端の爪とが係合している。これにより、蓋部(40)が開栓方向に揺動することが防止されている。
図12及び図13は、キャップ本体(10)とスカート(50)とが嵌合されたキャップ(100)において、蓋部(40)の開栓方向への揺動が可能な状態を示す。図12は側面の断面図であり、図13は正面の断面図である。図12及び図13の状態は、図9及び図10に示した状態に対して、キャップ本体(10)を固定したまま、スカート(50)をキャップ軸周りに90°回転させた状態に相当する。
図12及び図13においても、キャップ基部懸垂部(26)の外側面のキャップ本体回転用凹部(22)と、スカート懸垂部(56)の内側面のスカート回転用凸部(52)とは、回転可能に嵌合されており、キャップ口部(24)とスカート開口部(51)とが一体となって容器内部へ連通していることは、図9及び図10の場合と同様である。
しかしながら、この場合、キャップ本体(10)とスカート(50)との相対的な回転によって、スカート係合アーム(53)の位置は、蓋部係合爪(41)と係合可能な位置からずれている。そのため、スカート係合アーム(53)は、図12の側面断面図には現れず、蓋部係合爪(41)が存在していない図13の正面断面図の方に出現している。この状態では、蓋部(40)の開栓方向への揺動を妨げる要素はないから、開栓可能である。
(キャップ本体係合部及びスカート係合部の数)
図9、10、12、及び13に示したキャップ(100)では、キャップ本体(10)がキャップ本体係合部としての蓋部係合爪(41)を有し、スカート(50)がスカート係合部としてのスカート係合アーム(53)を有し、これらキャップ本体係合部及びスカート係合部の組の数は、1組である。しかしながら、キャップ本体係合部及びスカート係合部の組の数は1組であってもよいし、2組以上であってもよい。好ましくは1〜4組であり、更に好ましくは1組又は2組である。
(スナップ用キャップ係合部及びスナップ用スカート係合部)
次に図11及び図14を参照する。図11は、キャップ本体(10)とスカート(50)とが嵌合されたキャップ(100)において、蓋部(40)の開栓方向への揺動が防止されている状態を示す図9のA−A矢視図である。図14は、蓋部(40)の開栓方向への揺動が可能な状態を示す図12のA−A矢視図である。図11及び図14の矢視図では、それぞれ、内側の円を構成するキャップ本体(10)のうちのキャップ基部懸垂部(26)の断面と、外側の円を構成するスカート(50)のうちのスカート懸垂部(56)の断面とが見えている。
図11において、内側の円として現れるキャップ基部懸垂部(26)は、略90°ごとの4カ所の外側壁に、2つのキャップ本体凹部形成突起(23a、23b)から成る組を有し、各組における2つのキャップ本体凹部形成突起(23a、23b)の間隙には、キャップ本体凹部(23)が形成されている。
図11において、外側の円として現れるスカート懸垂部(56)は、略180°ごとの2カ所の内側壁に、スカート凸部(54)を有する。
キャップ基部懸垂部(26)のキャップ本体凹部(23)は、スナップ用キャップ係合部として機能し、スカート懸垂部(56)のスカート凸部(54)は、スナップ用スカート係合部として機能する。すなわち、スカート係合アーム(53)と蓋部係合爪(41)とが係合して、蓋部(40)の開栓方向への揺動が制限されているときに、キャップ本体凹部(23)とスカート凸部(54)とがスナップ係合し、これにより、スカート(50)とキャップ本体(10)とのキャップ軸周りの相対的な回転が制限される。図11には、スカート懸垂部(56)のスカート凸部(54)は図の水平方向の2カ所にあり、それぞれ、キャップ基部懸垂部(26)のキャップ本体凹部(23)のうちの水平方向の2つと係合(スナップ係合)している様子が示されている。
図11の状態からスカート(50)が回転するには、スカート凸部(54)がキャップ本体凹部形成突起(23a、23b)を乗り越えることを要する。ここで、スカート(50)とキャップ本体(10)との間に加えられる回転力が小さければ、スカート凸部(54)はキャップ本体凹部形成突起(23a、23b)を乗り越えられず、スナップ係合を外すことはできない。しかし、加えられる回転力が大きければ、キャップ基部懸垂部(26)若しくはスカート懸垂部(56)、又はこれらの双方が弾性変形して、スカート凸部(54)が2つ(一組)のキャップ本体凹部形成突起(23a、23b)のうちのどちらかを乗り越えてスナップ係合が外れ、スカート(50)がキャップ本体(10)に対して回転することが可能となる。その結果、蓋部(40)の開栓方向への揺動が可能な図12及び図13に示した状態に至ることができ、キャップの開栓が可能となる。キャップが開栓されると、一体となって容器内部へ連通しているキャップ口部(24)及びスカート開口部(51)を介して、容器内容物を取り出すことができる。
スカート(50)とキャップ本体(10)との間に加えられる小さい回転力としては、例えば、運搬中の振動等により偶然加えられる回転力、幼児がいたずらして開栓しようとして加えられる回転力、不用意に触れてしまった場合の回転力等が考えられる。大きい回転力は、例えば、大人が開栓を意図して、片方の手でスカート(50)を保持し、もう片方の手でキャップ本体(10)を回すときの回転力等である。
ここで、2つのキャップ本体凹部形成突起のうちの片方を、大きい回転力によっても乗り越えられない程度に大きい突起とすれば、本発明のキャップにおけるスナップ係合部を回転方向制御にも使用することができる。
図11のキャップ(100)では、2つ(一組)のキャップ本体凹部形成突起のうちの片方を、大きなキャップ本体凹部形成突起(23a)とし、大きなキャップ本体凹部形成突起(23a)及び小さなキャップ本体凹部形成突起(23b)の形成順が、キャップ基部懸垂部(26)の外側壁上で隣接する他の組の形成順と逆順になるように構成されている。すなわち、図11の内側円周を右側の組から時計回りに見た場合、
大きなキャップ本体凹部形成突起(23a)、小さなキャップ本体凹部形成突起(23b)の順の組(図11の右側);
小さなキャップ本体凹部形成突起(23b)、大きなキャップ本体凹部形成突起(23a)の順の組(図11の下側);
大きなキャップ本体凹部形成突起(23a)、小さなキャップ本体凹部形成突起(23b)の順の組(図11の左側);及び
小さなキャップ本体凹部形成突起(23b)、大きなキャップ本体凹部形成突起(23a)の順の組(図11の上側);
の順に存在している。
キャップ本体凹部形成突起の配置順を上記のように設定することにより、キャップ(100)のスカート(50)は、キャップ本体(10)に対して時計回りに90°回転することはできるが、反時計回りへの回転は防止される。
図14は、蓋部(40)の開栓方向への揺動が可能な状態を示す図12のA−A矢視図であり、図11の状態から、内側の円として現れるキャップ基部懸垂部(26)を固定したまま、外側の円として現れるスカート懸垂部(56)を時計回りに90°回転させた状態に相当する。図14では、スカート懸垂部(56)のスカート凸部(54)は図の上下方向の2カ所にあり、それぞれ、キャップ基部懸垂部(26)のキャップ本体凹部(23)のうちの上下方向の2つとスナップ係合している。
この状態でスカート(50)とキャップ本体(10)との間に回転力が加わったとき、スカート凸部(54)は大きなキャップ本体凹部形成突起(23a)を乗り越えることはできないから、スカート(50)がキャップ本体(10)に対して時計回りに回転することは禁止されている。これにより、スカート(50)のスカート係合アーム(53)がキャップ基部(20)のスカート係合アーム貫通孔(21)の形成範囲を超えて回転移動することが防止されるから、スカート係合アーム(53)、スカート係合アーム貫通孔(21)等の破損を予防することができる。
一方、スカート(50)の反時計回りの回転については、スカート(50)とキャップ本体(10)との間に加えられる回転力が小さければ、スカート凸部(54)は、小さなキャップ本体凹部形成突起(23b)を乗り越えられず、回転できない。しかし、加えられる回転力が大きければ、スカート凸部(54)は小さなキャップ本体凹部形成突起(23b)を乗り越えて、スカート(50)がキャップ本体(10)に対して反時計回りに回転することが可能となる。したがって、この態様のキャップ(100)では、キャップの開栓中に、スカート(50)とキャップ本体(10)とが相対的に回転することを防止することができ、本発明のキャップが装着された容器の開栓時の使用快適性が確保される。
この実施形態のキャップでは、スカート凸部(54)が、図11において大きなキャップ本体凹部形成突起(23a)と接している位置から、図12において隣接する大きなキャップ本体凹部形成突起(23a)と接する位置まで、時計回りに略90°回転することができる。この回転角度は、スカート凸部(54)及びキャップ本体凹部(23)の数及び配置によって、任意に調整することができる。この回転角度は、例えば、スカート係合部及びキャップ本体係合部の組数、スカート係合アーム貫通孔(21)の弧の角度等に応じて、適宜に設定されてよい。
以上のとおり、キャップ本体凹部(23)及びスカート凸部(54)は、共同して、閉栓された状態でスカート(50)とキャップ本体(10)とが相対的に回転することを防止することにより、意図しない開栓を防止し;必要な時には容易な開栓を可能とするように機能する。
キャップ本体凹部(23)及びスカート凸部(54)は、好ましくは更に、開栓された状態でスカート(50)とキャップ本体(10)とが相対的に回転することを防止して開栓時の使用快適性を確保し;かつ、スカート(50)とキャップ本体(10)との過度の回転を防止してキャップの破損を予防するようにも機能する。
〈他の実施形態の例〉
以上、本発明のキャップについて、典型的な構成を例として説明した。しかし、本発明のキャップは、上記の態様に限定されるものではなく、これに当業者による適宜の変更を加えた態様も、本発明に包含される。
(スカート係合部及びキャップ本体係合部の別例)
本発明のキャップでは、スカートとキャップ本体との相対的な回転により、係合して蓋部の開栓方向への揺動を防止し、又は係合を外れて蓋部の開栓方向への揺動を可能化するために、スカートはスカート係合部を有し、キャップ本体はキャップ本体係合部を有する。
上記に説明した典型例では、
キャップ本体係合部が、蓋部から突出する蓋部係合爪であり、
スカート係合部が、スカートから蓋部係合爪に向かって延在するスカート係合アームであり、
キャップ基部が、スカート係合アームを貫通させて蓋部係合爪に到達させるためのスカート係合アーム貫通孔を有する、
キャップであった。
しかしながら、
スカート係合部が、スカートから突出するスカート係合爪であり、
キャップ本体係合部が、蓋部からスカート係合爪に向かって延在する蓋部係合アームであり、
キャップ基部及びスカートが、それぞれ、蓋部係合アームを貫通させてスカート係合爪に到達させるための蓋部係合アーム貫通孔を有する、
キャップも、本発明に包含される。
この実施形態のキャップにおいて、キャップ本体及びスカートが嵌合し、閉栓状態にあるときの側面断面図を図15に示す。図15は、上記の典型例の説明に用いた図9に対応する。
図15のキャップ(110)では、キャップ本体(10)は、蓋部平面部(45)下面から延在する蓋部係合アーム(47)を有する。一方のスカート(50)は、スカート懸垂部(56)から外側に突出するスカート係合爪(59)を有する。蓋部係合アーム貫通孔として、キャップ基部平面部(25)には蓋部係合アームキャップ基部貫通孔(29)が形成され、スカート平面部(55)には蓋部係合アームスカート貫通孔(58)が形成されている。そして、蓋部係合アーム(47)が、キャップ基部平面部(25)に形成された蓋部係合アームキャップ基部貫通孔(29)及びスカート平面部(55)に形成された蓋部係合アームスカート貫通孔(58)を貫通して、スカート係合爪(59)に到達し、スカート係合爪(59)と蓋部係合アーム(47)の先端の爪とが係合している。図15のキャップ(110)では、このような機構により、蓋部(40)が開栓方向に揺動することが防止されている。
キャップ本体(10)とスカート(50)とが相対的に回転するときでも、キャップ基部(20)と蓋部(40)とは相対的に回転しないから、蓋部係合アームキャップ基部貫通孔(29)は、典型例におけるスカート係合アーム貫通孔(21)の如き弧状の形状を有している必要はない。蓋部係合アームキャップ基部貫通孔(29)は、蓋部係合アーム(47)を貫通させ、及び貫通状態から外させることが可能な大きさ及び形状を有していれば足りる。
一方で、スカート(50)のスカート平面部(55)に形成される蓋部係合アームスカート貫通孔(58)は、キャップ本体(10)とスカート(50)との相対的な回転に伴う蓋部係合アーム(47)の弧状の動きを許容し、かつ、蓋部係合アーム(47)の過度の回転を防止するために、所定の角度の弧状形状を有していてよい。蓋部係合アーム(47)の弧状形状については、典型例におけるスカート係合アーム(53)についての上記の説明を、そのまま、又はこれに当業者による適宜の修正を加えたうえで、適用してよい。
更に、
スカート係合部が、スカートから延在するスカート係合アームであり、
キャップ本体係合部が、蓋部からスカート係合アームに向かって延在する蓋部係合アームであり、
キャップ基部が、蓋部係合アームを貫通させてスカート係合アームに到達させるための蓋部係合アーム貫通孔を有する、
キャップも、本発明に包含される。
この実施形態のキャップにおいて、キャップ本体及びスカートが嵌合し、閉栓状態にあるときの側面断面図を図16に示す。図16は、上記の典型例の説明に用いた図9に対応する。
図16のキャップ(120)では、キャップ本体(10)は、蓋部平面部(45)下面から、図の下方に向かって延在する蓋部係合アーム(47)を有する。一方のスカート(50)は、スカート平面部(55)から蓋部係合アーム(47)の先端に向かって延在するスカート係合アーム(53)を有する。そして、キャップ基部平面部(25)には、蓋部係合アームキャップ基部貫通孔(29)が形成されている。蓋部係合アーム(47)は、キャップ基部平面部(25)に形成された蓋部係合アームキャップ基部貫通孔(29)を貫通して、スカート係合アーム(53)に到達し、蓋部係合アーム(47)の先端の爪とスカート係合アーム(53)の先端の爪とが係合している。図16のキャップ(120)では、このような機構により、蓋部(40)が開栓方向に揺動することが防止されている。
図16のキャップ(120)では、図15のキャップ(110)と同様に、キャップ本体(10)とスカート(50)とが相対的に回転するときでも、キャップ基部(20)と蓋部(40)とは相対的に回転しないから、蓋部係合アームキャップ基部貫通孔(29)は、典型例におけるスカート係合アーム貫通孔(21)の如き弧状の形状を有している必要はなく、蓋部係合アーム(47)を貫通させ、及び貫通状態から外させることが可能な大きさ及び形状を有していれば足りる。
(スナップ用キャップ係合部及びスナップ用スカート係合部の別例)
本発明のキャップには、スカート係合部とキャップ本体係合部とが係合しているときにスナップ係合することにより、スカートとキャップ本体との相対的な回転を制限する、スナップ用キャップ係合部及びスナップ用スカート係合部が設けられている。
上記に説明した典型例では、スナップ用キャップ係合部がキャップ本体凹部であり、スナップ用スカート係合部がスカート凸部であり、スカートとキャップ本体とを相対的に回転させることによって、これらキャップ本体凹部及びスカート凸部をスナップ係合させ、又はスナップ係合を外させるように配置された構成であった。
しかしスナップ用キャップ係合部及びスナップ用スカート係合部は、キャップ本体凸部とスカート凹部との組み合わせであってもよい。スカート凹部は、近接して配置される2つのスカート凹部形成突起の間隙に形成されてよい。
この実施形態のキャップにおけるスナップ用キャップ係合部及びスナップ用スカート係合部の構成を説明するための概略断面図を、図17に示す。図17は、上記の典型例の説明に用いた図11に対応する。
図17に示したキャップ(130)の断面図において、外側の円として現れるスカート懸垂部(56)は、略90°ごとの4カ所の内側壁に、2つのスカート凹部形成突起(60a、60b)から成る組を有する。これらの各組において、2つのスカート凹部形成突起(60a、60b)の間隙には、スカート凹部(60)が形成されている。
図17のキャップ(130)においては更に、内側の円として現れるキャップ基部懸垂部(26)は、略180°ごとの2カ所の内側壁に、キャップ本体凸部(28)を有する。
図17では、キャップ基部懸垂部(26)のキャップ本体凸部(28)は図の水平方向の2カ所にあり、それぞれ、スカート懸垂部(56)のスカート凹部(60)のうちの水平方向の2つとスナップ係合している。
キャップ本体凸部(28)がスカート凹部形成突起(60a、60b)を乗り越え得るか否かは、スカート(50)とキャップ本体(10)との間に加えられる回転力の大小による。スカート(50)とキャップ本体(10)との間に加えられる回転力が小さければ、キャップ本体凸部(28)はスカート凹部形成突起(60a、60b)を乗り越えられず、したがってスナップ係合を外すことはできず、スカート(50)とキャップ本体(10)との相対的な回転が制限されて、開栓防止状態は維持される。スカート(50)とキャップ本体(10)との間に加えられる回転力が大きいと、キャップ本体凸部(28)がスカート凹部形成突起(60a、60b)のどちらかを乗り越えてスナップ係合を外すことができ、スカート(50)がキャップ本体(10)に対して回転することができ、キャップの開栓が可能となる。
したがって、スカート凹部(60)及びキャップ本体凸部(28)は、共同して、スナップ係合によってスカート(50)とキャップ本体(10)との相対的な回転を制御する、スナップ係合部として機能することができる。
図17のキャップ(130)では、2つのスカート凹部形成突起のうちの片方を、大きい回転力によっても乗り越えられない程度に大きい突起として、回転方向制御機能を持たせてもよい。
図17のキャップ(130)では、2つ(一組)のスカート凹部形成突起のうちの片方を、大きなスカート凹部形成突起(60a)とし、大きなスカート凹部形成突起(60a)及び小さなスカート凹部形成突起(60b)の形成順が、スカート懸垂部(56)の内側壁上で隣接する他の組の形成順と逆順になるように構成されている。
図17のキャップ(130)では、キャップ本体凸部(28)は、大きなスカート凹部形成突起(60a)を乗り越えることはできない。したがって、スカート(50)がキャップ本体(10)に対して反時計回りに回転することは防止されている。
(キャップの形状)
本発明のキャップにおけるスカート及びキャップ本体は、任意の形状を有していてよく、それぞれ、例えば、略円柱形状、略楕円柱形状、略多角柱形状等の柱状の形状を有していてよい。
《キャップ付き容器》
本発明の別の観点によると、上記に説明した本発明のキャップ、及び容器から構成される、キャップ付き容器が提供される。
10 キャップ本体
20 キャップ基部
21 スカート係合アーム貫通孔
22 キャップ本体回転用凹部
23 キャップ本体凹部
23a、23b キャップ本体凹部形成突起
24 キャップ口部
25 キャップ基部平面部
26 キャップ基部懸垂部
28 キャップ本体凸部
29 蓋部係合アームキャップ基部貫通孔
30 ヒンジ
40 蓋部
41 蓋部係合爪
42 蓋部密閉形成部
45 蓋部平面部
46 蓋部懸垂部
47 蓋部係合アーム
50 スカート
51 スカート開口部
52 スカート回転用凸部
53 スカート係合アーム
54 スカート凸部
55 スカート平面部
56 スカート懸垂部
57 スカート外壁
58 蓋部係合アームスカート貫通孔
59 スカート係合爪
60 スカート凹部
60a、60b スカート凹部形成突起
100、110、120、130 キャップ

Claims (10)

  1. 容器の口部に装着され、容器の内部につながるスカート開口部を有するスカートと、
    前記スカートに回転可能に嵌合されたキャップ本体と
    を有するキャップであって、
    (1)前記キャップ本体は、キャップ基部と、前記キャップ基部にヒンジを介して連結された蓋部とを有し、
    (2)前記蓋部は、前記ヒンジによって揺動して開栓及び閉栓を行うことができ、
    (3)前記スカートは、開栓防止用スカート係合部を有し、前記蓋部は、開栓防止用蓋部係合部を有し、
    (4)前記スカートは、スナップ用スカート係合部を有し、前記キャップ本体はスナップ用キャップ本体係合部を有し、
    ここで、
    前記スカートと前記キャップ本体とを、前記キャップの軸周りに相対的に回転させることにより、前記開栓防止用スカート係合部と前記開栓防止用蓋部係合部とを、互いに係合させ、又は係合を外させることができ、
    前記開栓防止用スカート係合部と前記開栓防止用蓋部係合部とが係合しているときには、前記蓋部の開栓方向への揺動が防止され、
    前記開栓防止用スカート係合部と前記開栓防止用蓋部係合部との係合が外れているときには、前記蓋部の開栓方向への揺動が可能となり、かつ、
    前記開栓防止用スカート係合部と前記開栓防止用蓋部係合部とが係合しているときに、前記スナップ用スカート係合部と前記スナップ用キャップ本体係合部とがスナップ係合することにより、前記スカートと前記キャップ本体との相対的な回転が制限される、
    キャップ。
  2. 前記開栓防止用蓋部係合部が、前記蓋部から突出する蓋部係合爪であり、
    前記開栓防止用スカート係合部が、前記スカートから前記蓋部係合爪に向かって延在するスカート係合アームであり、
    前記キャップ基部が、前記スカート係合アームを貫通させて前記蓋部係合爪に到達させるためのスカート係合アーム貫通孔を有する、
    請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記開栓防止用スカート係合部が、前記スカートから突出するスカート係合爪であり、
    前記開栓防止用蓋部係合部が、前記蓋部から前記スカート係合爪に向かって延在する蓋部係合アームであり、
    前記キャップ基部及び前記スカートが、それぞれ、前記蓋部係合アームを貫通させて前記スカート係合爪に到達させるための蓋部係合アーム貫通孔を有する、
    請求項1に記載のキャップ。
  4. 前記開栓防止用スカート係合部が、前記スカートから延在するスカート係合アームであり、
    前記開栓防止用蓋部係合部が、前記蓋部から前記スカート係合アームに向かって延在する蓋部係合アームであり、
    前記キャップ基部が、前記蓋部係合アームを貫通させて前記スカート係合アームに到達させるための蓋部係合アーム貫通孔を有する、
    請求項1に記載のキャップ。
  5. 前記スナップ用スカート係合部がスカート凸部であり、前記スナップ用キャップ本体係合部がキャップ本体凹部であり、
    前記スカートと前記キャップ本体とを前記キャップの軸周りに相対的に回転させることにより、前記スカート凸部と前記キャップ本体凹部とをスナップ係合させ、又はスナップ係合を外させることができる、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のキャップ。
  6. 前記スナップ用スカート係合部がスカート凹部であり、前記スナップ用キャップ本体係合部がキャップ本体凸部であり、
    前記スカートと前記キャップ本体とを前記キャップの軸周りに相対的に回転させることにより、前記スカート凹部と前記キャップ本体凸部とをスナップ係合させ、又はスナップ係合を外させることができる、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のキャップ。
  7. 前記開栓防止用スカート係合部及び前記開栓防止用蓋部係合部の組の数が1組である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のキャップ。
  8. 前記開栓防止用スカート係合部及び前記開栓防止用蓋部係合部の組の数が2組以上である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のキャップ。
  9. 前記スカート及び前記キャップ本体が、それぞれ、略円柱形状、略楕円柱形状、又は略多角柱形状を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のキャップ。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のキャップ、及び容器から構成される、キャップ付き容器。
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