JP2019189324A - ヒンジキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】初回開封後の開蓋および閉蓋操作を難しくすることなく、初回開封前の密封性を高めることが可能なヒンジキャップを提供する。【解決手段】ヒンジキャップ10は、注出口24の周囲から立設された注出ノズル26を有し容器の口部に装着されるキャップ本体12と、注出ノズル26内に嵌合する栓本体30を有する中栓14と、キャップ本体12にヒンジ16を介して開閉自在に連結され、ヒンジ16を基点とした開動作時に中栓14との係合を介して中栓14を一緒に引き上げる引掛け部58を有する上蓋18とを備える。中栓14は、栓本体30の外側で下垂する支持脚44を有し、キャップ本体12は、支持脚44の下垂端部を係止する係止部46を有し、引掛け部58は、中栓14に係合した状態にて中栓14と上蓋18との間に中栓14の上方遊動を可能とするクリアランスGをもたらす位置に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、注出口の周囲から立設された注出ノズルを有し容器の口部に装着されるキャップ本体と、注出ノズル内に嵌合する栓本体を有する中栓と、キャップ本体にヒンジを介して開閉自在に連結され、ヒンジを基点とした開動作時に中栓との係合を介して中栓を一緒に引き上げる引掛け部を有する上蓋とを備えるヒンジキャップの改良に関する。
この種のヒンジキャップとして、特許文献1には、容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して取り付けられる蓋体と、蓋体内に装着される栓体とからなり、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、口部の開口を封鎖する基壁と、基壁を貫通する注出口の周囲から立設される注出筒と、注出筒外方の基壁に形成される係合面とを備え、蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部に垂設される側周壁と、頂壁と側周壁との内側に設けられる抜け止め部とを備え、栓体は、上壁と、上壁から垂設され、キャップ本体の注出筒の内周を密封する密着筒と、上壁の外縁部から垂設され、内周が係合面と係合可能な係合筒と、上壁の外縁部または係合筒の外周に突設され、蓋体の抜け止め部に対して揺動可能な係止部を備えるものが開示されており、このようなヒンジキャップは、キャップ本体の開口予定部にプルリングなどを形成した抜栓部付きのヒンジキャップとは異なり、開蓋と同時に栓体が蓋体とともに注出筒から外されるので開封操作が楽であるという利点を有する。
特許文献1に記載のヒンジキャップでは、最初に閉蓋する前に、蓋体の側周壁に栓体を組み付ける必要があり、つまり蓋体を開いた状態で、側周壁の内周に栓体を押し込むことで栓体を側周壁内に保持させ、その後に蓋体をヒンジを介してキャップ本体に装着し、閉蓋する。その際、蓋体に装着した栓体の密着筒の外周下部がキャップ本体の注出筒の内周に密着し密封されるとともに、栓体の係合筒の先端部が基端の係合凹所内に挿入される。
特開2017−154748号公報
ところで、上述した従来のヒンジキャップは、密着筒と注出筒との間および係合筒と係合凹所との間の2重の嵌合部を介してキャップ本体に対する栓体の密封性を高める構造を有しているが、初回開封前におけるより高い密封性を実現するためには栓体の係合筒の先端部をキャップ本体の係合凹所内に強固に嵌合させる必要がある。しかし、このようにした場合、通常の密封性で足りる初回開封後の使用においても、係合筒を係合凹所に嵌合しまたそれを解除する際に強い力が必要となるという新たな問題が生じる。
それ故本発明の目的は、初回開封後の開蓋および閉蓋操作を難しくすることなく、初回開封前の密封性を高めることが可能なヒンジキャップを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のヒンジキャップは、注出口の周囲から立設された注出ノズルを有し容器の口部に装着されるキャップ本体と、前記注出ノズル内に嵌合する栓本体を有する中栓と、前記キャップ本体にヒンジを介して開閉自在に連結され、前記ヒンジを基点とした開動作時に前記中栓との係合を介して前記中栓を一緒に引き上げる引掛け部を有する上蓋とを備え、前記中栓は、前記栓本体の外側で下垂する支持脚を有し、前記キャップ本体は、前記支持脚の下垂端部を係止する係止部を有し、前記引掛け部は、前記中栓に係合した状態にて前記中栓と前記上蓋との間に前記中栓の上方遊動を可能とするクリアランスをもたらす位置に形成されている。
なお、本発明のヒンジキャップにあっては、前記中栓は、初回開封前において前記キャップ本体に対して組み付けられた状態にあり、その組み付け状態において前記支持脚の前記下垂端部と前記係止部とが完全に係合していることが好ましい。
また、本発明のヒンジキャップにあっては、前記支持脚の下垂端部は、内面に前記係止部が形成された凹溝内に組み付けられていることが好ましい。
さらに、本発明のヒンジキャップにあっては、前記中栓は、前記上蓋の開動作時に前記引掛け部と係合する係合部を有し、前記引掛け部は、前記中栓が前記キャップ本体に組み付けられた後の前記上蓋の初回閉動作時に前記係合部を乗り越えるよう、前記上蓋から下垂する弾性片に形成されていることが好ましい。
さらに、本発明のヒンジキャップにあっては、前記支持脚は、初回開封後の閉蓋時に前記下垂端部と前記係止部とを半係合させる下垂寸法を有することが好ましい。
本発明によれば、初回開封前における支持脚の下垂端部とキャップ本体の係止部との係合を強固に設定したとしても、初回開封後の閉蓋時には中栓がクリアラスの分だけ上方遊動して支持脚の下垂端部がキャップ本体の係止部に完全には係合しないあるいは全く係合しないため、次回の上蓋の開閉動作を難なく行うことができる。また、流通時等に上蓋を押し下げるような衝撃が加わった場合においても、上蓋と中栓との間のクリアランスによってその衝撃を遮断することができるので、衝撃による栓本体および注出ノズル間の密封性低下を防止することができる。
本発明の一実施形態の初回開封前のヒンジキャップを示した断面図である。 図1のヒンジキャップにおいて、中栓をキャップ本体に組み付ける様子を説明する図である。 図1のヒンジキャップにおいて、中栓をキャップ本体に組み付けた後、上蓋を閉める様子を説明する図である。 図1のヒンジキャップを容器の口部に装着した後、上蓋を開放した様子を示した図である。 図4の状態から上蓋を閉めた様子を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。ここで、図1は本発明に従う一実施形態の初回開封前のヒンジキャップを示した断面図であり、図2および図3は、図1のヒンジキャップの組み立て手順を説明する図である。以下で説明するヒンジキャップは、図示しない例えば合成樹脂製のボトル型容器の口部に装着されて使用されるものである。
図1に示すように、本実施形態のヒンジキャップ10は、主としてキャップ本体12と中栓14とヒンジ16を介してキャップ本体12に開閉自在に連結された上蓋18とを備え、ポリプロピレンなどの合成樹脂材料から射出成形法などにより製造することができる。また、キャップ本体12と上蓋18とは好ましくは射出成形法などにより一体成形される。
キャップ本体12は、容器の口部に嵌合によりもしくはねじを介して装着される装着部20と、装着部20の内周上端から内方に延設され容器の口部を閉鎖する内蓋壁22と、内蓋壁22の略中央を貫通する注出口24の周囲から立設される注出ノズル26と、注出口24の下方(容器の口部の内側空間内)に設けられた緩衝機構28とを備えている。注出ノズル26の上縁部は液切れを良くするために捲り広げられたような形状を有するとともに、上蓋18の閉動作時に中栓14の後述する栓本体30が挿入され易いようにヒンジ16側の起立寸法がその反対側(注出側)よりも小さく形成されている。
装着部20は、容器の口部の外周面と嵌合する外周壁32と、外周壁32の内側位置から起立して上蓋18が閉じられた際に上蓋18の内面下端部を係止して上蓋18の閉鎖状態を維持する環状の上蓋係合片34と、上蓋係合片34の内側位置から下垂して外周壁32との間に容器の口部を挟みこむ内周壁36とを有する。
内蓋壁22は、注出ノズル26の外側位置から起立する突片38と、該突片38の外側位置から起立し突片38との間で凹溝40を区画する外側突片42とを有する。凹溝40の内側側面、すなわち突片38の外側側面には中栓14の後述する支持脚44の下垂端部を係止する凸形状の係止部46が形成されている。外側突片42は、突片38との間に支持脚44の下垂端部が挿入された状態での該下垂端部の位置ずれを規制するよう下垂端部の近接位置に形成するのが好ましい。また、突片38と外側突片42との間に支持脚44の下垂端部を挿入し易くするため、外側突片42の内側側面は凹溝40底面に向かうに連れて突片38に近づく側へ傾斜した傾斜面として形成されるのが好ましい。なお、凹溝40は内蓋壁22に凹所を形成することで区画してもよい。また、突片38および/または外側突片42は周方向に間欠的に形成してもよい。
緩衝機構28は、内容液の注出のため容器を傾けた際に内容液の勢いを和らげるものであり、注出口24の周縁から下垂する環状の側壁48と側壁48の下端を閉塞する底板50とを有する。側壁48には、容器を傾けた際に内容液を通過させる例えばスリット状の複数の開孔48aが周方向に間隔をおいて形成されており、開孔48aのうちの少なくとも1つ(例えばヒンジ16側の開孔48a)は容器を傾けて内容液を注出する際の空気置換孔としても機能する。図示例では緩衝機構28はキャップ本体12と一体的に形成されているが、別体とするとともに内蓋壁22の下面に嵌合、保持させることも可能である。緩衝機構28の側壁48は、中栓14がキャップ本体12に対して組み付けられた状態(図1)にて、側壁48と中栓14の後述する密着筒64との間に隙間gが残される位置に形成するのが好ましい。これにより、流通時等に生じ得る外力によって中栓14が押し込まれた場合でも密着筒64が緩衝機構28の側壁48に衝突して傷つくのを防止することができる。
上蓋18は、図1に示すように、ヒンジ16を介してキャップ本体12の外周壁32の外周上端に開閉自在(回動自在)に連結されており、キャップ本体12の外周壁32と同様の外径を有して軸線方向に延びる周壁52と、周壁52の上端開口を閉塞する頂壁54とを有している。周壁52の内面下端部には、キャップ本体12の上蓋係合片34と係合する係合部52aが形成されている。また、周壁52のヒンジ16とは反対側には上蓋18を開ける際に指等を掛けることができる指掛け片52bが形成されている。
また、上蓋18は、ヒンジ16を基点とした開動作時に中栓14の後述する係合部56に下方から係合して中栓14を一緒に引き上げる凸形状の引掛け部58を有している。引掛け部58は、中栓14がキャップ本体12に組み付けられた後の上蓋18の初回閉動作時に係合部56を乗り越えるよう頂壁54から下垂する弾性片60の内面に形成されている。図示例では弾性片60は環状であるが、周方向に間欠的に形成してもよい。ここで肝要なのは、引掛け部58を中栓14の係合部56に係合した状態にて中栓14と上蓋18との間に中栓14の上方遊動を可能とするクリアランスGをもたらす位置に形成することである。なお、引掛け部58は周壁52の内面に直接形成してもよい。
中栓14は、上蓋18が閉じられた状態(図1)にて上蓋18の頂壁54と平行に延在する円環形の上壁62と、上蓋18の開閉動作と連動して注出口24を開閉する上述した栓本体30と、栓本体30の外側で上壁62から下垂する上述した支持脚44と、引掛け部58が係合するための上述の係合部56とを有している。
栓本体30は、キャップ本体12の注出ノズル26に対応する位置で上壁62から下垂するとともに注出ノズル26の内面形状と対応した形状を有して注出ノズル26の内面に密接(圧接)する密着筒64と、密着筒64の中間高さ位置に形成され上方を凸とするドーム状の隔壁66とを有する。密着筒64は、中栓14をキャップ本体12に対して組み付けた初回開封前の状態で注出ノズル26内に深く嵌入され(図1)、初回開封後の上蓋18の閉動作時には中栓14がクリアランスGの分だけ上蓋18に対して上方遊動することで注出ノズル26内に浅く嵌入される(図5)が、双方において注出ノズル26に対して所定の密着性が得られる外径寸法とされている。隔壁66は、密着筒64の空洞部を遮蔽するだけではなく、密着筒64を補強して注出ノズル26と栓本体30との間の密封性を向上させる。隔壁66は密着筒64の中間高さに形成することが好ましいが、注出ノズル26の高さ範囲内であればどの位置に設けてもよい。また、図示例のように隔壁66をドーム状に形成することで、使用後(内容液の注出後)、隔壁66下面に付着した内容液をボトル型容器内へ戻し易くすることができる。しかし、隔壁66の形状はドーム状に限らず、密着筒64と協働して注出ノズル26を閉塞するものであればどのような形態でもよく、例えば湾曲していない単なる円板状でもよい。
支持脚44は図示例では栓本体30を取り囲むように上壁62から下垂する筒状であり、その下垂端部にはキャップ本体12の係止部46に係止される係合凸部44aが形成されている。支持脚44は周方向に間欠的に形成してもよい。係止部46と係合凸部44aとの係合力は引掛け部58と係合部56との係合力よりも小に設定されており、これにより図1の状態から上蓋18を開操作すると、引掛け部58が係合部56を介して中栓14を持ち上げて係止部46と係合凸部44aとの係合が解除される。支持脚44の下垂端部と係止部46とは、中栓14をキャップ本体12に組み付けた初回開封前の状態では完全に係合する、すなわち下垂端部が凹溝40内に最終位置まで挿入される(図1)。一方で、支持脚44の下垂寸法は、初回開封後の閉蓋時に中栓14の上壁62が上蓋18の頂壁54によって押下された際に下垂端部が係止部46に半係合する寸法に設定されている。「半係合」とは上述の「完全に係合」した状態よりも小さな係止代で係合することであり、下垂端部が係止部46に単に接触する状態も含む概念である。なお、支持脚44の下垂寸法は、初回開封後の閉蓋時に中栓14の上壁62が上蓋18の頂壁54によって押下された際に下垂端部が係止部46に接触しない寸法としてもよい。また、密着筒64との関係では、側面視において密着筒64が支持脚44よりも下方に突出しないよう、支持脚44は、密着筒64と同等もしくは密着筒64よりも大きな下垂寸法を有するのが好ましい。これにより、中栓14の成形からその組み付けに至るまでの搬送過程等で、注出ノズル26とのシール部となる密着筒64の下端部が傷つきにくくなり、注出ノズル26と密着筒64との間で良好な密封性が得られる。図示例では支持脚44の下垂寸法は密着筒64の下垂寸法よりも大きく設定されている。
上壁62の外縁は支持脚44よりも外側に張り出しており、この張出し部によって上蓋18の引掛け部58に下方から係合される係合部56が形成されている。係合部56の形態はこれに限らず、支持脚44の外面または上壁62の外縁部側面に凸部または凹部からなる係合部56を形成してもよい(図示せず)。
図2および図3にヒンジキャップ10の組み立て手順を示す。ヒンジ16で相互連結されたキャップ本体12および上蓋18を射出成形法等により成形した状態では上蓋18は開放されており、この状態においてまず、図2に示すように中栓14をキャップ本体12に組み付ける。当該組み付けは、中栓14の栓本体30を注出ノズル26内に嵌入するとともに、支持脚44の下垂端部をキャップ本体12の凹溝40内に最終位置まで挿入し下垂端部の係合凸部44aを凹溝40内の係止部46に完全に係合させる(係合凸部44aに係止部46を乗り越えさせる)ことにより行う。
その後、図3に示すように上蓋18をヒンジ16を基点として閉方向に回動させる。これによりまず上蓋18の引掛け部58が弾性片60の変形を介して中栓14の係合部56を乗り越え、その後上蓋18の周壁52の内面下端部がキャップ本体12の上蓋係合片34と係合し、図1に示した初回開封前の状態となる。
このようにして組み立てられたヒンジキャップ10は内容液が充填された容器の口部に打栓により装着される。図4および図5に容器の口部に装着されたヒンジキャップ10の使用態様を示す(ただし容器は図示せず)。まず図4に示すように、上蓋18をヒンジ16を基点として開方向に回動させると、上蓋18の引掛け部58が中栓14の係合部56に係合し、中栓14の支持脚44とキャップ本体12の係止部46との係合を解除して中栓14が上蓋18と一緒に引き上げられる。これにより注出口24が開放され、容器を傾けることで容器内の内容液を緩衝機構28を経て注出ノズル26から注出することができる。中栓14は、引掛け部58を介して上蓋18に脱落不能に保持されている。
次いで図5に示すように、内容液の注出が終わり上蓋18をヒンジ16を基点として閉方向に回動させると、中栓14の栓本体30が注出ノズル26の内面と嵌合することで中栓14はキャップ本体12に対するクリアランスGの分だけ相対的に上方遊動し(実際には上蓋18がクリアランスGの分だけ中栓14に近づき)、中栓14の上壁62の上面が上蓋18の頂壁54の下面に当接する。この状態から上蓋18をさらに閉動作に回動させると上蓋18の頂壁54によって中栓14が押し込まれて栓本体30が注出ノズル26内に所定の浅い位置まで嵌入されるとともに、好ましくは、支持脚44の下垂端部が突片38に形成された係止部46に半係合する。
したがって、密封性を高めるため初回開封前における支持脚44の下垂端部とキャップ本体12の係止部46との係合を強固に設定したとしても、初回開封後の使用においては支持脚44の下垂端部がキャップ本体12の係止部46に完全には係合しないあるいは全く係合しないため、初回開封後の上蓋18の開閉動作を難なく行うことができる。また、流通時等に上蓋18を押し下げるような衝撃が加わった場合においても、上蓋18と中栓14との間のクリアランスGによってその衝撃を遮断することができるので、衝撃による栓本体30および注出ノズル26間の密封性低下を防止することができる。
また、図示例のように中栓14を上蓋18にではなくキャップ本体12に組み付ける構成とした場合には、支持脚44の下垂端部とキャップ本体12の係止部46とを強固に係合するようにした場合でも中栓14をキャップ本体12に正確かつ容易に組み付けることができる。
さらに、図示例のように支持脚44の下垂端部を、内面に係止部46が形成された凹溝40内に組み付ける構成とした場合には、組み付け後の例えば衝撃等による支持脚44の位置ずれを防止することができる。
さらに、図示例のように引掛け部58を上蓋18から下垂する弾性片60に形成した場合には、中栓14をキャップ本体12に組み付けた後の上蓋18の初回閉動作時に引掛け部58が中栓14の係合部56を乗り越え易くなり、ヒンジキャップ10の組み立て作業が容易となる。
加えて、図示例のように支持脚44が、初回開封後の閉蓋時に下垂端部と係止部46とが半係合する下垂寸法を有する場合には、注出ノズル26と栓本体30との間に加えて下垂端部と係止部46との間でも密封効果が得られるので、初回開封後においても密封性の高いヒンジキャップ10を提供することができる。
以上、図示例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、種々の変更、追加、修正が可能であり、例えば、外側突片42や緩衝機構28は省略してもよい。
本発明によれば、初回開封後の開蓋および閉蓋操作を難しくすることなく、初回開封前の密封性を高めることが可能なヒンジキャップを提供することができる。
10 ヒンジキャップ
12 キャップ本体
14 中栓
16 ヒンジ
18 上蓋
20 装着部
22 内蓋壁
24 注出口
26 注出ノズル
28 緩衝機構
30 栓本体
32 外周壁
34 上蓋係合片
36 内周壁
38 突片
40 凹溝
42 外側突片
44 支持脚
44a 係合凸部
46 係止部
48 側壁
48a 開孔
50 底板
52 周壁
54 頂壁
56 係合部
58 引掛け部
60 弾性片
62 上壁
64 密着筒
66 隔壁
G クリアランス
g 隙間

Claims (5)

  1. 注出口の周囲から立設された注出ノズルを有し容器の口部に装着されるキャップ本体と、
    前記注出ノズル内に嵌合する栓本体を有する中栓と、
    前記キャップ本体にヒンジを介して開閉自在に連結され、前記ヒンジを基点とした開動作時に前記中栓との係合を介して前記中栓を一緒に引き上げる引掛け部を有する上蓋とを備えるヒンジキャップであって、
    前記中栓は、前記栓本体の外側で下垂する支持脚を有し、
    前記キャップ本体は、前記支持脚の下垂端部を係止する係止部を有し、
    前記引掛け部は、前記中栓に係合した状態にて前記中栓と前記上蓋との間に前記中栓の上方遊動を可能とするクリアランスをもたらす位置に形成されていることを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 前記中栓は、初回開封前において前記キャップ本体に対して組み付けられた状態にあり、その組み付け状態において前記支持脚の前記下垂端部と前記係止部とが完全に係合していることを特徴とする、請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 前記支持脚の下垂端部は、内面に前記係止部が形成された凹溝内に組み付けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  4. 前記中栓は、前記上蓋の開動作時に前記引掛け部と係合する係合部を有し、
    前記引掛け部は、前記中栓が前記キャップ本体に組み付けられた後の前記上蓋の初回閉動作時に前記係合部を乗り越えるよう、前記上蓋から下垂する弾性片に形成されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一項に記載のヒンジキャップ。
  5. 前記支持脚は、初回開封後の閉蓋時に前記下垂端部と前記係止部とを半係合させる下垂寸法を有することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか一項に記載のヒンジキャップ。
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