JP2020083445A - ヒンジキャップ - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、除去部を開口するために、蓋体を開けた後、プルリングなどを引っ張って除去部を除去する抜栓作業が必要となり、面倒であるとともに力の弱い利用者にとっては抜栓に苦労するという問題があった。
このように、注出口の口径が小さくなると、注出する内容液によって容器本体内への空気の流路が塞がれるために、注出時に内容液が脈動するという問題があった。
さらに、ヒンジキャップの別の実施形態として、注出筒は、内周下部に段部を形成して縮径される開口面を有し、蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設される側周壁と、頂壁の裏面から垂設されるシール筒とを備え、シール筒は、閉蓋時に注出筒の内周面に挿入されて密封状態とするシール部と、シール部の下部外周側に段部を形成して縮径される下部シール筒とを有し、下部シール筒は、閉蓋時において、注出筒の開口面に近接あるいは当接し、下部シール筒と開口面とで仮シールを形成することを特徴とする構成を採用し、また、頂壁は、シール筒の外側に周設される変形可能な薄肉部と、薄肉部の外側からキャップ本体の上壁に向けて垂設される案内筒とを有することを特徴とする構成を採用する。
また、本発明のヒンジキャップは、ヒンジキャップの閉蓋時に容器を落下させてしまい、容器本体内の内容液が激しく揺れても、内容液は、整流筒体の底部、空洞部および側壁部に当たって勢いが抑えられ、また、吐出口から侵入した内容液は、底部から上方に立設される突出部の外周面に当たって勢いが抑えられる。
なお、以下の説明において、図1でみて、上下方向を「軸線方向」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とし、左方向を「正面側(ヒンジ部と反対側)」とし、右方向を「背面側(ヒンジ部側)」とする。
容器本体Aは、上部に口部1を有し、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
なお、本実施例では、整流筒体Eは、キャップ本体Bと一体化されているが、整流筒体Eは、キャップ本体Bと別体で成形した後、キャップ本体Bにセットするものであっても構わない。
また、注出筒8は、内容液を注ぎ易くするために、正面側(ヒンジ部Cと反対側)の方が背面側(ヒンジ部C側)よりも高く形成され、注出筒8の先端に形成されるリップ部8cは、ラッパ状に広がっている。
なお、本実施例では、注出筒8は、リップ部8cがラッパ状に広がって形成されているが、注出筒8は、真っ直ぐな円筒状であっても構わない。
側壁部15は、図3に示すように、注出口7から下方へ続く周壁15aと、側壁部15の下端から所定の高さh1で内周面が周壁15aより内方に縮径される段部15bと、段部15bから下端まで周壁15aより肉厚となる厚周壁15cとから構成されている。
図3(b)に示すように、本実施例では、吐出口18は、正面側を中央として軸心oから約90°の範囲で開口されているが、吐出口18の開口範囲θは、正面側を中央として約60°から180°であることが好ましい。
側壁部15を切り欠いた厚周壁15cの部分では、厚周壁15cを外側から切り欠いた薄壁15dが形成され、高さh1より高い位置の周壁15aの部分には、側壁部15の内外を連通する空気孔20が形成されている。
さらに、突出部17は、少なくとも高さh1より高い位置まで延び、筒壁21の外周面には、上端から下端まで上下方向に凹設された溝部23が複数形成され、筒壁21の内周側には、底部16から開口した空洞部eが天壁22まで形成されている。また、空洞部eは、成形可能な構造であればどのような形態でも構わないし、天壁22付近の高さまで達する必要もないし、さらに、空洞部e自体を設けなくてもよい。
なお、本実施例では、溝部23は、図3(b)に示すように、正面側と背面側に対面する位置と、それぞれの位置から60°ずつ離れた位置との計6個が形成されているが、溝部23については、少なくとも1つ設けてあればよく、突出部17の上端から下端まで形成する必要はなく、突出部17の上端から中間部まで設けてあればよい。
さらに、頂壁30は、裏面にシール筒32と案内筒33との間に周設される変形可能な薄肉部34が形成されている。
閉蓋時において、シール部32aは、注出筒8の内周面下部と圧接して本シールaが形成され、下部シール筒32cは、注出筒8の内周面より下の内側に縮径された注出口7内周面およびそれに連なる整流筒体Eの側壁部15の周壁15aの内周面上部に近接あるいは当接し、下部シール筒32cと、注出口7内周面およびそれに連なる周壁15aの内周面上部で、仮シールbが形成される。
また、シール筒32の下段部32bと注出筒8の段部8bとの間に空間が設けられ、容器の落下等による衝撃を受けて、仮シールbに少量の内容液が侵入したときの液だめ部cとなって内容液を留めることができる。
本実施例のヒンジキャップは、蓋体Dをヒンジ部Cを介して回動し、キャップ本体Bに被せ、図2に示すように、閉蓋する。
なお、本実施例では、装着部5は、内筒11の外周と外筒12の内周と基壁10とによって容器本体Aの口部1を狭持するものとしたが、容器本体Aの口部1の外周に雄ネジを形成するとともに、外筒12の内周に雌ネジを形成することによって螺着するものであっても構わない。
さらに、閉蓋した状態で、倒立落下した際に、蓋体Dの頂壁30に衝撃力が加えられた場合、蓋体Dの頂壁30は、シール筒32の外側に周設される変形可能な薄肉部34を有することにより、蓋体Dが受ける衝撃を薄肉部34が吸収し、シール筒32とキャップ本体Bの注出筒8との密着に影響を及ぼさないので、シール筒32が注出筒8に押し込まれたり、シール筒32と注出筒8との密着が外れたり、シール筒32と注出筒8が互いに傷付け合ったりすることを防止できる。
その際、蓋体Dのシール筒32と、キャップ本体Bの注出筒8内との各シールが外れ、開蓋される。
また、吐出口18の高さh2に比べ、空気孔20の下端の高さh1の方が高いので、注出方向を間違わない限り、空気孔20に内容液が侵入することがなく、容器本体A内に空気を流入することができる。
B キャップ本体
C ヒンジ部
D 蓋体
E 整流筒体
a 本シール
b 仮シール
c 液だめ部
e 空洞部
h1、h2 高さ
o 軸心
θ 開口範囲
1 口部
2 嵌合突条
5 装着部
6 上壁
7 注出口
8 注出筒
8a 下端部
8b、15b 段部
8c リップ部
9 蓋係合部
10 基壁
11 内筒
12 外筒
13 係合突部
15 側壁部
15a 周壁
15c 厚周壁
15d 薄壁
16 底部
17 突出部
18 吐出口
20 空気孔
21 筒壁
22 天壁
23 溝部
30 頂壁
31 側周壁
32 シール筒
32a シール部
32b 下段部
32c 下部シール筒
33 案内筒
33a 先端部
34 薄肉部
35 係合凹部
36 把手部
Claims (6)
- 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジ部を介して取り付けられる蓋体とを備えるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器本体の口部開口を封鎖する上壁と、上壁に開口される注出口と、注出口から立設される注出筒と、注出口から下方に設けられる有底の整流筒体とを備え、
整流筒体は、ヒンジ部と反対側に形成される吐出口と、ヒンジ部側に形成される空気孔とを備え、
空気孔は、吐出口よりも高い位置に形成されることを特徴とするヒンジキャップ。 - 整流筒体は、注出口から下方に垂設される側壁部と、側壁部の下端部を閉塞する底部と、底部から上方に立設される突出部とを備えることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
- 突出部は、外周面の上下方向に形成される溝部を有することを特徴とする請求項2に記載のヒンジキャップ。
- 突出部は、底部から上下方向に形成される空洞部を有することを特徴とする請求項2または3に記載のヒンジキャップ。
- 注出筒は、内周下部に段部を形成して縮径される開口面を有し、
蓋体は、頂壁と、頂壁の周縁部から垂設される側周壁と、頂壁の裏面から垂設されるシール筒とを備え、
シール筒は、閉蓋時に注出筒の内周面に挿入されて密封状態とするシール部と、シール部の下部外周側に段部を形成して縮径される下部シール筒とを有し、
下部シール筒は、閉蓋時において、注出筒の開口面に近接あるいは当接し、下部シール筒と開口面とで仮シールを形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒンジキャップ。 - 頂壁は、シール筒の外側に周設される変形可能な薄肉部と、薄肉部の外側からキャップ本体の上壁に向けて垂設される案内筒とを有することを特徴とする請求項5に記載のヒンジキャップ。
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JP2022057615A (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-11 | 株式会社吉野工業所 | 注出キャップ |
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