JP2019119522A - 注出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体の胴部をスクイズすることにより所定量の内容液を注出することができ、且つ、内容液の注出量を変更可能な構成を備えた注出容器を提供する。【解決手段】本発明の注出容器1は、容器本体10と、口部11に対する軸方向位置を変更可能に装着されるキャップ本体30と、キャップ本体30の内側で口部11に保持される中栓40とを備え、中栓40は、移動弁体50の保持空間Sを区画形成する筒状体41を有し、移動弁体50は、初期位置から閉塞位置まで胴部12のスクイズに伴い移動可能に構成され、移動弁体50は、初期位置において収容空間Mから注出口への内容液の流路を開放し、閉塞位置において内容液の流路を閉塞するよう構成されており、口部11に対するキャップ本体30の軸方向位置の変化に応じて、収容空間Mから注出口32へ向かう内容液の流路の幅が部分的に変化するよう構成されていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、容器本体の胴部をスクイズすることにより注出キャップの注出口から内容液を注出させる注出容器に関するものである。
従来、例えば食品調味料、又は化粧料等の内容液を収容した容器本体と、該容器本体の口部に装着された注出キャップとを備え、当該注出キャップの注出口から内容液を注出可能とした注出容器が使用されている。
このような注出容器において、内容液を毎回略一定量で注出することができるようにするため、注出キャップの内側に、筒状体の内部で移動する球状の移動弁体を設けた注出キャップが提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1の注出容器においては、容器本体を起立姿勢から傾けていくと、内容液がその自重によって注出口から注出され、また、起立姿勢においては筒状体の底壁に保持されていた移動弁体が自重により注出口に向けて移動して内容液の流路を塞ぐことで、内容液の注出が停止される。すなわち、当該注出容器にあっては、容器の傾きに応じて移動する移動弁体が筒状体の内部の通路を移動する間のみ内容液が注出口から注出されるため、一定量の内容液を注出することができる。
特開2015−30488号公報
ところで特許文献1の注出容器は、容器を傾けることにより液体を注出する自重注出式の容器であり、容器本体の胴部を圧搾(スクイズ)することにより一定量の内容液を押し出して注出する容器はなかった。また、1回の操作で注出される内容液の量は予め決められており、ユーザーが内容液の注出量を変更することはできなかった。
それゆえ、本発明は、容器本体の胴部をスクイズすることにより所定量の内容液を注出することができ、且つ、内容液の注出量を変更可能な構成を備えた注出容器を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の注出容器は、スクイズ可能な胴部及び該胴部に連なる筒状の口部を有し、内容液を収容可能な収容空間を区画形成する容器本体と、
内容液を注出する注出口を有し、前記口部に対する軸方向位置を変更可能に該口部に装着されるキャップ本体と、
前記キャップ本体の内側で、前記口部に保持される中栓とを備え、
前記中栓は、移動弁体の保持空間を区画形成する筒状体を有し、
前記移動弁体は、前記保持空間内で最も前記注出口から離間した初期位置から、最も前記注出口に近接した閉塞位置まで、前記胴部のスクイズに伴い前記筒状体の軸方向に移動可能に構成され、
前記移動弁体は、前記初期位置において前記収容空間から前記注出口への内容液の流路を開放し、前記閉塞位置において前記内容液の流路を閉塞するよう構成されており、
前記口部に対する前記キャップ本体の軸方向位置の変化に応じて、前記収容空間から前記注出口へ向かう内容液の流路の幅が変化するよう構成されていることを特徴とするものである。
なお、本発明の注出容器にあっては、前記口部に対する前記キャップ本体の軸方向位置の変化に応じて、前記初期位置から前記閉塞位置までの距離が変化するよう構成されていることが好ましい。
また、本発明の注出容器にあっては、前記筒状体は、貫通孔が形成された底壁と、該底壁の外縁部から前記注出口側に起立する筒状の周壁とを有し、
前記周壁の上部には、該周壁を貫通して前記収容空間から前記注出口に連なる内容液の流路を構成する孔部が形成されていることが好ましい。
また、本発明の注出容器にあっては、前記キャップ本体は、前記口部の外周を取り囲む円筒状の外周壁と、該外周壁の上部に連なり、前記注出口が形成された天壁とを有し、
前記外周壁の内周面には、前記口部に設けられた雄ねじ部に係合する雌ねじ部と、前記口部に設けられた被係合凸部にアンダーカット係合して、前記口部に対する前記キャップ本体の移動を所定の範囲に規制する係合凸部と、が設けられていることが好ましい。
また、本発明の注出容器にあっては、前記キャップ本体は、最も前記胴部に近接した少量注出位置から、前記胴部から最も離間した大量注出位置まで移動可能であり、
前記少量注出位置において、前記筒状体の上端が前記天壁に当接し、前記大量注出位置において前記被係合凸部と前記係合凸部とがアンダーカット係合するよう構成されていることが好ましい。
また、本発明の注出容器にあっては、前記キャップ本体の注出口にスリット弁構造の注出弁体が配置されていることが好ましい。
また、本発明の注出容器にあっては、前記移動弁体は、前記底壁側に開口する凹部を有することが好ましい。
また、本発明の注出容器は、スクイズ可能な胴部及び該胴部に連なる筒状の口部を有し、内容液を収容可能な収容空間を区画形成する容器本体と、
内容液を注出する注出口を有し、前記口部に対する軸方向位置を変更可能に該口部に装着されるキャップ本体と、
前記キャップ本体の内側で、前記口部に保持される中栓とを備え、
前記中栓は、移動弁体の保持空間を区画形成する筒状体を有し、
前記移動弁体は、前記保持空間内で最も前記注出口から離間した初期位置から、最も前記注出口に近接した停止位置まで、前記胴部のスクイズに伴い前記筒状体の軸方向に移動可能に構成され、
前記口部に対する前記キャップ本体の軸方向位置の変化に応じて、前記収容空間から前記注出口へ向かう内容液の流路の幅が変化するよう構成されており、
前記口部に対する前記キャップ本体の軸方向位置は、少量注出位置と、該少量注出位置よりも前記胴部からの距離が大きい大量注出位置と、該大量注出位置よりも前記胴部からの距離が大きい連続注出位置との間で変更可能であり、
前記キャップ本体を前記少量注出位置及び前記大量注出位置とした状態では、前記胴部のスクイズに伴い前記移動弁体が停止位置に移動すると前記収容空間から前記注出口への内容液の流路が閉塞され、
前記キャップ本体を連続注出位置とした状態では、前記胴部のスクイズに伴い前記移動弁体が停止位置に移動しても内容液の流路が開放された状態を維持して内容液の連続注出が可能となるよう構成されていることを特徴とするものである。
なお、本発明の注出容器にあっては、前記口部の外周側に保持される筒状のガイド部材を備え、
前記キャップ本体の内周面および前記ガイド部材の外周面の一方側には略螺旋状に延在するガイド溝が形成されており、他方側には前記ガイド溝に沿って移動可能なガイド突起が設けられており、
前記ガイド部材に対して前記キャップ本体を回転させることにより、前記口部に対する前記キャップ本体の軸方向位置が変化するよう構成されていることが好ましい。
また、本発明の注出容器にあっては、前記筒状体の内周面には、前記キャップ本体を連続注出位置とした状態において、前記移動弁体を前記停止位置で停止させるためのストッパー凸部が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、容器本体の胴部をスクイズすることにより所定量の内容液を注出することができ、且つ、内容液の注出量を変更可能な構成を備えた注出容器を提供することができる。
本発明の一実施形態である注出容器を示す図であり、起立姿勢の注出容器を側面視にて断面で示している。 図1の注出容器の部分拡大図である。 図1の注出容器における中栓のみを示す平面図である。 図3Aの中栓の側面図を一部断面で示した図である。 図1の注出容器において、容器本体の口部に対するキャップ本体の位置を移動させる様子を示す断面図である。 図1の注出容器の蓋体を開き、傾倒姿勢に変位させた状態を示す断面図である。 図5の注出容器の胴部をスクイズした際の移動弁体の移動過程及び内容液の移動の様子を示す断面図である。 図5の注出容器において移動弁体が閉塞位置まで移動した状態を示す断面図である。 キャップ本体が大量注出位置にある状態で、胴部をスクイズした際の移動弁体の移動過程及び内容液の移動の様子を示す断面図である。 図8の注出容器において移動弁体が閉塞位置まで移動した状態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態である注出容器を示す図であり、起立姿勢の注出容器の一部を側面視にて断面で示している。 本発明のさらに他の実施形態である注出容器を示す図であり、起立姿勢の注出容器の一部を側面視にて断面で示している。 キャップ本体が少量注出位置にある状態で、図11の注出容器の一部を別の角度から見た図である。 図11の注出容器の部分拡大図である。 キャップ本体が少量注出位置にある状態で、図11の注出容器の蓋体を開き、傾倒姿勢に変位させて内容液を注出する様子を示す断面図である。 図11の注出容器の、キャップ本体が大量注出位置にある状態での側面図である。 図11の注出容器の、キャップ本体が大量注出位置にある状態での、部分拡大図である。 キャップ本体が大量注出位置にある状態で、内容液を注出する様子を示す断面図である。 図11の注出容器の、キャップ本体が連続注出位置にある状態での側面図である。 図11の注出容器の、キャップ本体が連続注出位置にある状態での部分拡大図である。 キャップ本体が連続注出位置にある状態で、内容液を注出する様子を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。図1に示すように、本発明の一実施形態である注出容器1は、容器本体10と、注出キャップ20とを備える。なお、本願明細書、特許請求の範囲、要約書、及び図面において「上」方向、「下」方向とはそれぞれ、図1に示すように容器本体10を起立姿勢とした場合の鉛直上向き、鉛直方向下向きを指し、底部13に対して口部11が位置する側を上側、口部11に対して底部13が位置する側を下側とする。
容器本体10は、例えば円筒状の口部11と、口部11の下方に連なるスクイズ可能な胴部12と、胴部12の下端部を閉塞する底部13とを有するボトル形状であり、内容液の収容空間Mを区画形成している。口部11の外周面には、雄ねじ部11aと、雄ねじ部11aの下方に位置し、外周面から突出する被係合凸部11bとが設けられている。
図1に示すように、本実施形態の注出キャップ20は、キャップ本体30と、中栓40と、移動弁体50と、注出弁体60と、を備える。
図2に示すように、キャップ本体30は、口部11の外周を取り囲む円筒状の外周壁31と、外周壁31の上部に連なり、注出口32が形成された天壁33とを有する。外周壁31の内周面には、口部11の雄ねじ部11aに係合する雌ねじ部31aを設けている。また、外周壁31の内周面における雌ねじ部31aの下方には、口部11の被係合凸部11bにアンダーカット係合可能な係合凸部31bが設けられている。係合凸部31bは、口部11に対するキャップ本体30の軸方向の移動を所定の範囲に規制する。
雄ねじ部11aと雌ねじ部31aとの係合により、キャップ本体30を口部11に対して軸線O周りで回転させると、当該キャップ本体30は口部11に対して軸方向(上下方向)に移動する。このように、キャップ本体30は、口部11に対する軸方向位置を変更可能に構成されており、キャップ本体30を螺脱方向に回転させると上昇し、螺着方向に回転させると下降する。なお、本例では、上記のようにキャップ本体30を回転させることにより口部11に対する軸方向位置を変更する構成としているが、キャップ本体30を軸方向に真っすぐに引き上げる、または、押し込むことによって口部11に対する軸方向位置を変更する構成としてもよい。
天壁33の中央には、上方に起立する筒状の注出筒34が設けられており、注出筒34の開口が注出口32となっている。注出口32には、注出弁体60が嵌合保持されている。また、天壁33の下面側には、下方に向けて突出する円環状の環状壁35が設けられている。
本例のキャップ本体30には、外周壁31に一体に連結するヒンジ36を介して、注出口32を開閉する蓋体37が一体に連結されている。蓋体37は、キャップ本体30の外周壁31に連なる外壁37aと、外壁37aの上部に連なり注出筒34を覆う頂壁37bを備えていて、頂壁37bの中央部には、下方に膨出する略半球状の膨出部37cが設けられている。膨出部37cは、蓋体37が閉じた状態で注出口32を閉塞するとともに、注出弁体60の弁体部62の上面に当接して、弁体部62が僅かに下方に開いた状態となるように保持する。このように弁体部62を僅かに開いた状態で保持することで、弁体部62が閉じた状態で付着し開かなくなってしまうことを防止することができる。膨出部37cの径方向外側には、頂壁37bの下面から突出して、注出筒34の外面に対して液密に当接する外筒37dが設けられている。また外壁37aの軸線Oを挟んでヒンジ36の反対側には、蓋体37を開く際に指掛かりとなる指掛け部37eが設けられている。
図3A、及び図3Bにも示すように、中栓40は、移動弁体50の保持空間Sを区画形成する筒状体41を備えている。図2に示すように中栓40を口部11に装着した状態において、本例の筒状体41は、口部11の内側に配置されるとともに、口部11の軸線Oに沿って延在している。なお、本例の筒状体41は、口部11に対して同軸上に配置されているが、これに限定されず、筒状体41の軸線が口部11の軸線Oからずれていてもよいし、軸線Oに対して傾いていてもよい。
筒状体41は、中央に貫通孔42aが形成された環状の底壁42と、底壁42の外縁部から注出口32側に起立する円筒状の周壁43とを有する。また、周壁43の上部には、周壁43を径方向に貫通する切欠き状の孔部43aが設けられている。孔部43aは、周壁43の径方向外側と径方向内側を連通させるものである。これにより、孔部43aは、収容空間Mから、周壁43の外周面と口部11の内周面との間に形成される環状の空間及び後述するフランジ44の連通孔44aを介して、周壁43の内側(保持空間S)及び注出口32側へ向かう内容液の流路を構成する。なお、本実施形態においては、周方向に間隔をあけて4つの孔部43aが、周壁43の上端から切欠き溝状に形成されているが、孔部43aの数、位置、及び形状はこれに限定されるものではない。例えば、孔部43aは、周壁43の上端から下方に離間した位置に形成された貫通孔としてもよい。
筒状体41には、径方向外側に向けて延在する環状のフランジ44が一体に連結されており、フランジ44の外縁部には、口部11に嵌合する環状の嵌合筒45が設けられている。図2に示すように、嵌合筒45が口部11の上端部に設けられた被嵌合部11cに対して外側からアンダーカット係合することにより、中栓40が容器本体10の口部11に嵌合保持される。なお、フランジ44は、周壁43の孔部43aよりも下方において、周壁43の外周面から突出している。
フランジ44には、収容空間Mと孔部43aを連通させる連通孔44aが形成されている。本例において、フランジ44には、周方向に間隔をあけて8つの円形の連通孔44aが均等に配置されているが、連通孔44aの数、位置、及び形状はこれに限定されるものではない。フランジ44の下面には、口部11の内周面をシールする環状の下側シール壁46が設けられ、フランジ44の上面には、環状壁35の外周面をシールする上側シール壁47が設けられている。本例において、上側シール壁47の上端は、周壁43の上端よりも低い位置にある。なお、本例では、図4、8、9に示すようにキャップ本体30が大量注出位置にある状態でも、上側シール壁47が環状壁35の外周面をシールしていることにより、上側シール壁47及び環状壁35の外周側に内容液が漏れ出す虞がない。
筒状体41の内側には、筒状体41の軸線(本例では軸線Oと一致)に沿って保持空間Sを移動可能な移動弁体50が配置されている。移動弁体50は、円筒形状の筒部51と、筒部51の一方の端部を閉塞する閉塞壁52とを備え、これにより、移動弁体50には底壁42側(下方)に開口する凹部53が形成されている。
注出弁60は、円筒状のベース部61と、ベース部61の上端部から内側に延びる弁体部62とを備え、所謂スリット弁構造となっている。ベース部61は、注出筒34の内側に嵌合保持されている。弁体部62は、弾性変形することによって開閉可能に構成されている。弁体部62は、図5に示すように、胴部12をスクイズする前の段階(通常状態)では閉じており、図6に示すように、胴部12をスクイズした際に収容空間M側から注出筒34内に流入した内容液の圧力により開き、胴部12へのスクイズを解除すると復元力により元の状態に戻る(閉じる)こととなる。このような注出弁60を設けたことにより、図5に示すように蓋体37を開いて注出容器1を注出口32が下側となるように傾けて傾倒姿勢とした状態(胴部12をスクイズしていない状態)での内容液の漏出をより確実に防止することができる。なお、注出弁60は必須の構成ではない。
移動弁体50は、保持空間S内で最も注出口32から離間した初期位置(図1、2参照)と、図7、9に示すように、保持空間S内で最も注出口32に近接した閉塞位置との間で軸方向に移動可能に構成されている。
移動弁体50が初期位置にある状態では、収容空間M側からフランジ44の連通孔44a、孔部43a等を介して注出口32へ向かう内容液の流路が開放されている。移動弁体50が初期位置から閉塞位置に向けて移動し、天壁33に近づくと、徐々に当該内容液の流路が狭くなる。そして、移動弁体50が閉塞位置に到達すると、移動弁体50が天壁33に当接して、閉塞壁52によって、天壁33に設けられた注出筒34の内側の開口が塞がれる。これにより、孔部43aから注出口32に向かう内容液の流路が移動弁体50によって閉塞され、注出筒34内への内容液の流入が阻止される。すなわち、移動弁体50によって収容空間Mから注出口32への内容液の流路が閉鎖され、注出口32からの内容液の注出が停止される。
ここで、キャップ本体30は、胴部12に最も近接した少量注出位置(図1、2参照)と、胴部12から最も離間した大量注出位置(図4参照)との間で移動可能に構成されている。なお、図1、2に示す少量注出位置では、天壁33の下面に筒状体41の上端(周壁43の上端)が当接して、キャップ本体30の下方への移動を抑制している。少量注出位置では、係合凸部31bと被係合凸部11bとは軸方向に離間しており(アンダーカット係合しておらず)、図4に示す大量注出位置においては係合凸部31bと被係合凸部11bとがアンダーカット係合し、キャップ本体30の上方への移動が抑制されている。
図4に示すように、キャップ本体30の軸方向位置を少量注出位置から大量注出位置に変更すると、周壁43の上端と天壁33とが離間して隙間Gが形成され、当該隙間Gが内容液の流路となる。すなわち、収容空間Mから、周壁43の外周面と口部11の内周面との間に形成される環状の空間及びフランジ44の連通孔44aを通過してフランジ44の上方に流入した内容液は、周壁43の孔部43a及び上記の隙間Gを通過して周壁43の内部(保持空間S)及び注出口32に向けて移動可能となる。このようにして、キャップ本体30が少量注出位置から大量注出位置に向けて移動すると内容液の流路が拡大される。また、本例では、キャップ本体30が少量注出位置から大量注出位置に向けて移動する際の隙間Gの拡大に応じて、移動弁体50の移動可能な距離も大きくなる。
以下に、注出容器1に収容された内容液を注出する方法について説明する。図5〜図7は、キャップ本体30を少量注出位置とした状態での、内容液注出の様子を示している。
内容液を注出する際には、先ず、図5に示すように蓋体37を開いて、注出容器1を傾けて傾倒姿勢にする。なお、注出容器1を傾倒姿勢しても、胴部12をスクイズしなければ移動弁体50は初期位置から移動しない。また、本例の注出容器1にあっては、傾倒姿勢に限らず、起立姿勢でも内容液の注出が可能である。
次いで、図6に示すように胴部12をスクイズすると、貫通孔42aを介して保持空間Sに内容液が流入して移動弁体50の凹部53に流れ込み、移動弁体50を押圧して初期位置から閉塞位置に向けた移動を開始させる。凹部53を設けたことで、内容液からの押圧力を凹部53に集中させて、当該押圧力が分散してしまうことを防ぎ、移動弁体50を軸線Oに沿ってスムーズに移動させることができる。なお、移動弁体50を軸線Oに沿って真っ直ぐに移動させる観点から、凹部53は移動弁体50の下端面の中央に配置することが好ましい。
移動弁体50が閉塞位置へ向けて移動する過程において、内容液が、収容空間Mから、周壁43の外周面と口部11の内周面との間に形成される環状の空間及びフランジ44の連通孔44aを通過し、さらに周壁43の孔部43aを通過して注出口32に向けて移動し、注出口32から注出される。この時、内容液に押圧されて注出弁60の弁体部62が開く。
そして、図7に示すように移動弁体50が閉塞位置に到達すると、内容液の注出が停止される。また、胴部12へのスクイズを解除することで弾性変形していた胴部12の形状が復元し、収容空間Mには負圧が生じるため、移動弁体50は当該負圧によって自動的に引き込まれて初期位置に戻る。このように、胴部12へのスクイズを開始してから、移動弁体50が閉塞位置に到達するまでの間に、内容液が注出口32から注出されることとなる。これにより、胴部12をスクイズする度に、内容液を毎回略一定量で注出することが可能となる。なお、本実施形態の注出容器1にあっては、胴部12へのスクイズによって移動弁体50の移動と内容液の注出同時に開始されるので、移動弁体50が閉塞位置まで到達するまでに注出される内容液の量を安定させることができる。
図8、図9は、キャップ本体30を大量注出位置とした状態での、内容液注出の様子を示している。なお、注出時の操作は、キャップ本体30が少量注出位置にある場合と同様である。図8に示すように胴部12をスクイズすると、移動弁体50の移動と内容液の注出が同時に開始され、図9に示すように移動弁体50が閉塞位置に到達すると、内容液の注出が停止される。
図8、図9に示すように、キャップ本体30を大量注出位置とした場合には、キャップ本体30を少量注出位置とした場合に比べて、筒状体41の上部に形成される内容液の流路の幅が、周壁43の上端と天壁33との間に形成される隙間Gの分だけ拡大するため、内容液の注出量が大きくなる。さらに、キャップ本体30を大量注出位置とした場合には、保持空間S内で移動弁体50が移動可能な距離、すなわち初期位置から閉塞位置までの距離も隙間Gの分だけ拡大するため、胴部12のスクイズを開始してから内容液の注出が停止されるまでの時間も長くなる。したがって、内容液の注出量がより大きくなる。このように、キャップ本体30の軸方向位置を変更することで、内容液の注出量を変更することができる。
上述のように、本実施形態の注出容器1にあっては、胴部12のスクイズに伴い、筒状体41の軸方向に移動弁体50が初期位置から閉塞位置に移動するよう構成され、移動弁体50が閉塞位置に到達したときに内容液の注出が停止される構成となっている。すなわち、1回のスクイズ操作につき、筒状体41の内部で移動弁体50が初期位置から閉塞位置まで移動する間のみ内容液が注出されるため、予め設定された所定量(一定量)の内容液のみを注出することができる。また、本実施形態の注出容器1は、口部11に対するキャップ本体30の軸方向位置の変化に応じて、収容空間Mから注出口32へ向かう内容液の流路の幅が変化するよう構成されているため、1回のスクイズ操作で注出される内容液の量を、ユーザーが容易に変更することができる。具体的に、口部11に対するキャップ本体30の軸方向位置を、注出量が最も少量となる少量注出位置と、注出量が最も多くなる大量注出位置との間で調整することで、任意の注出量を設定することができる。
このような構成により、例えば、内容液として調味料を収容する場合、スクイズ操作のみで所期した量の内容液を注出することができるので、計量スプーン等を用いた計量が不要となる。また、例えば、内容液の注出量を大さじと小さじで切り替え可能に設定する等すれば、注出容器1の利便性がさらに向上する。また、本例では、キャップ本体30を口部11に対して回転させるだけで注出量の調整ができるので、注出量調整の操作も容易である。
なお、本実施形態の注出容器1にあっては、口部11に対するキャップ本体30の軸方向位置の変化に応じて、移動弁体50の移動可能な距離(初期位置から閉塞位置までの距離)が変化するよう構成されている。すなわち、移動弁体50の移動可能な距離は、キャップ本体30が少量注出位置にある場合に最も短く、キャップ本体30が大量注出位置にある場合に最も長くなる。内容液を注出する際、筒状体41の内部で移動弁体50が初期位置から閉塞位置まで移動する間のみ内容液が注出されるため、移動弁体50の移動可能な距離が大きくなると、その分、内容液の注出量が大きくなる。
また、本実施形態の注出容器1にあっては、口部11に対するキャップ本体30の軸方向位置が、少量注出位置と大量注出位置との間で自由に微調整可能となっている。このため、1回のスクイズ操作で注出される量を、最少量と最大量の2段階ではなく、最少量と最大量の間の任意の量に微調整することも可能である。
図10は、本発明の他の実施形態としての注出容器2を示している。なお、上述した実施形態と基本的な機能が同一である部分は、図中、同一の符号を付して説明を省略する。注出容器2は、キャップ本体30の注出口32に、先の実施形態における注出弁体60が設けられていない構成となっている。
本実施形態では、蓋体37の頂壁37bの下面から突出するシール筒37fが設けられている。シール筒37fは、蓋体37が閉じた状態で、注出筒34の内面に対して液密に当接して、注出口32を閉鎖する。このような構成により、部品数を削減して、製造コストの低減を図ることができる。
図11〜20は、本発明のさらに他の実施形態としての注出容器3を示している。注出容器3は、先の実施形態と同様に、少量(第1の所定量)又は大量(第2の所定量)のうち所望の量を選択して定量注出可能であることに加え、定量注出ではない連続注出も可能な構成となっている。
注出容器3は、口部11に対するキャップ本体30の軸方向位置が、少量注出位置と、当該少量注出位置よりも胴部12からの距離が大きい大量注出位置と、当該大量注出位置よりも胴部12からの距離が大きい連続注出位置との間で変更可能に構成されている。また、口部11に対するキャップ本体30の軸方向位置の変化に応じて、移動弁体50の停止位置が変化するよう構成されている。
また、キャップ本体30を少量注出位置(図12〜図14)及び大量注出位置(図15〜図17)とした状態では、胴部12のスクイズに伴い移動弁体50が停止位置に移動すると収容空間Mから注出口32への内容液の流路が閉塞され、キャップ本体30を連続注出位置(図18〜図20)とした状態では、胴部12のスクイズに伴い移動弁体50が停止位置に移動しても内容液の流路が開放された状態を維持して内容液の連続注出が可能となるよう構成されている。以下に、より具体的な注出容器3の構成について詳細に説明する。
図13に示すように、筒状体41の周壁43の内周面には、ストッパー凸部43bが設けられており、これに対応して、移動弁体50の筒部51の外周面には、凸部51aが設けられている。ストッパー凸部43bと凸部51aとは、口部11に対するキャップ本体30の軸方向位置が、少量注出位置及び大量注出位置にある状態では係合せず(図14、図17参照)、キャップ本体30が連続注出位置にある状態では係合可能となるように配置されている(図20参照)。このような構成により、キャップ本体30が連続注出位置にある状態では、移動弁体50が最も注出口32に近接した停止位置にある場合でも内容液の流路が閉塞されず、内容液の連続注出が可能となる。
注出容器3は、容器本体10の口部11に保持される筒状のガイド部材70を備えており、キャップ本体30は、ガイド部材70の外側に装着されている。ガイド部材70は、口部11の外周を取り囲むように配置されている。図13に示すように、口部11の外周面には凸部11dが設けられており、ガイド部材70の内周面下部に設けられた凸部71が当該凸部11dに係合している。これにより、ガイド部材70は、口部11に対して軸方向の移動を抑制された状態で、抜け止め保持される。
ガイド部材70の上端部は、口部11とともに中栓40の嵌合筒45と下側シール壁46との間に挟持される。ガイド部材70の上端部外周面には、中栓40の嵌合筒45がアンダーカット係合する被嵌合部72が設けられている。中栓40は、口部11及びガイド部材70に対して軸方向の移動を抑制された状態で抜け止め保持されている。また、本例のガイド部材70の内周面には、縦リブ状の回転抑制部73が設けられており、口部11の外周面に設けられた縦溝11eに入り込んで周方向に係合している。これにより、ガイド部材70は、口部11に対する回転が抑制されている。
ガイド部材70の外周面には、ガイド溝74が設けられている。図12に示すように、ガイド溝74は、ガイド部材70の軸方向における最も一方側(図12では胴部12側)に位置する一端部74aから、最も他方側に位置する他端部74bまで、全体として略螺旋状に延在している。なお、ガイド溝74は、全体として略螺旋状に延在する形態に限らず、ガイド部材70の軸線Oに平行に延在する構成としてもよい。その場合、キャップ本体30を軸方向に引き上げ、または当該軸方向に押下げることにより、口部11に対するキャップ本体30の軸方向位置を変更することができる。
本例では、ガイド部材70の外周面に、同一形状の2つのガイド溝74が、周方向に均等に配置されている。ガイド溝74の延在方向の中間部には、ガイド部材70の軸線(本例では軸線Oに一致)に垂直な方向に延在する水平部74cが設けられている。
なお、一端部74a、他端部74b、及び水平部74cは、軸線Oに垂直な平面に対して平行に延在しており、一端部74aと水平部74cとの間には、軸線Oに垂直な平面に対して傾斜する螺旋状の第1螺旋部74dが設けられ、水平部74cと他端部74bとの間には、螺旋状の第2螺旋部74eが設けられている。
他端部74bの上方には、軸線Oに平行な差込み溝75が連結している。差込み溝75は、キャップ本体30をガイド部材70の上方から装着する際に、ガイド突起38をガイド溝74に導入するための溝である。差込み溝75とガイド溝74の境界付近には、ガイド溝74から差込み溝75へのガイド突起38の移動(抜け出し)を抑制するための突起部76が設けられている。
また、ガイド溝74の溝底面には、ガイド溝74の延在方向に沿って延びる横リブ77が設けられている。このような横リブ77により、ガイド突起38がガイド溝74に沿って移動する際に、横リブ77の先端部のみに接触することとなるため、摩擦抵抗を低減することができる。
また、ガイド溝74の溝底面には、軸線Oに平行に延びる縦リブ78a、78b、78c、78dがそれぞれ、一端部74aと第1螺旋部74dとの境界、第1螺旋部74dと水平部74cとの境界、水平部74cと第2螺旋部74eとの境界、第2螺旋部74eと他端部74bとの境界に設けられている。このような縦リブ78a、78b、78c、78dを設けることにより、ガイド突起38がガイド溝74に沿って移動する際に、ガイド突起38が縦リブ78dに接触して乗り越えたことが感触で判断可能となる。すなわち、口部11に対してキャップ本体30を回転させながら、口部11に対するキャップ本体30の軸方向位置を把握し易くなり、少量注出位置、大量注出位置、及び連続注出位置の間でのキャップ本体30の位置変更が容易となる。
キャップ本体30の外周壁31の内周面には、ガイド溝74に入り込み、ガイド溝74に沿って移動可能なガイド突起38が設けられている。ガイド突起38がガイド溝74の範囲内で移動する構成とすることで、ガイド部材70に対するキャップ本体30の移動範囲を規制することができる。本例のガイド突起38は、外周壁31の下端部付近に設けられており、ガイド溝74の溝幅よりも僅かに直径が小さい円柱形状となっているが、ガイド突起38の位置及び形状は図示例に限られない。また、ガイド突起38は、ガイド溝74に対応して外周壁31の周方向の2箇所に対向配置されている。なお、本例ではキャップ本体30にガイド突起38を設け、ガイド部材70にガイド溝74を設けたが、これを逆としてもよい。すなわち、キャップ本体30側にガイド溝を設けてガイド部材70側にガイド突起を設けてもよい。
容器本体10に対してキャップ本体30を回転させることにより、ガイド突起38が、略螺旋状に延びるガイド溝74に誘導され、ガイド溝74に沿って移動する。このようなガイド溝74とガイド突起38の作用により、口部11及びガイド部材70に対してキャップ本体30を回転させると、口部11に対するキャップ本体30の軸方向位置が変化する。
図12〜14に示すように、ガイド突起38が、ガイド溝74の一端部74aに位置する状態では、キャップ本体30は最も胴部12に近接した少量注出位置となっている。また、図18〜20に示すように、ガイド突起38が他端部74bに位置する状態では、キャップ本体30は胴部12から最も離間した連続注出位置となっている。さらに、ガイド突起38が水平部74cに位置する状態では、キャップ本体30は、大量注出位置となっている。
このような構成により、注出容器3は、口部11に対するキャップ本体30の軸方向位置が、少量注出位置と、大量注出位置と、連続注出位置との間で変更可能となっている。キャップ本体30は、本例のようにガイド部材70等を介して容器本体10の口部11に間接的に装着されていてもよいし、口部11に直接装着される構成としてもよい。つまり、ガイド部材70は必須の構成ではなく、口部11の外周面に、ガイド突起38が入り込むガイド溝74を設けてもよい。また、口部11に対するキャップ本体30の軸方向位置を変更するための構造は、ガイド溝とガイド突起の機構に限られるものではない。
以下に、注出容器3に収容された内容液を注出する方法について説明する。図12、13は、キャップ本体30を少量注出位置とした状態を示しており、図14は、当該状態での内容液注出の様子を示している。また、図15、16は、キャップ本体30を大量注出位置とした状態を示しており、図17は、当該状態での内容液注出の様子を示している。
キャップ本体30を少量注出位置、及び大量注出位置とした状態では、胴部12のスクイズに伴い、移動弁体50が、実線で示す初期位置から二点鎖線で示す停止位置(閉塞位置)に移動するまでの間、注出口32から内容液が注出される。なお、キャップ本体30を少量注出位置、及び大量注出位置とした場合の停止位置(閉塞位置)は、移動弁体50が天壁33に当接して、閉塞壁52によって、天壁33に設けられた注出筒34の内側の開口が塞がれる位置である。これにより、孔部43aから注出口32に向かう内容液の流路が移動弁体50によって閉塞され、注出筒34内への内容液の流入が阻止される。すなわち、移動弁体50によって収容空間Mから注出口32への内容液の流路が閉鎖され、注出口32からの内容液の注出が停止される。このようにして、キャップ本体30が少量注出位置にある状態で内容液を注出した場合には、第1の所定量(少量)のみが注出され、キャップ本体30が大量注出位置にある状態で内容液を注出した場合には、第1の所定量よりも大きい第2の所定量(大量)のみが注出される。
これに対して、図18、19及び20に示すようにキャップ本体30を連続注出位置とした状態では、移動弁体50が最も注出口32に近接した停止位置にある場合でも(図20の二点鎖線参照)内容液の流路が閉塞されず、開放された状態を維持することとなる。すなわち、移動弁体50の凸部51aが、筒状体41のストッパー凸部43bに係合して移動弁体50の移動が停止された状態でも、天壁33と移動弁体50との間には隙間が形成される。これにより、収容空間Mからフランジ44の連通孔44a、筒状体41の周壁43の上端と天壁33との間の隙間G等を介して注出口32へ向かう内容液の流路が閉鎖されず、開放された状態が維持される。よって、胴部12がスクイズされている間、内容液の注出が所定量で停止されずに、内容液が連続的に注出され続けることとなる。そのため、容易に、第2の所定量(大量)を超える量の内容液を1回のスクイズ操作で注出することができる。なお、胴部12へのスクイズを停止すると、内容液の連続注出も停止する。
以上のように、本実施形態の注出容器3によれば、少量と大量の、所定の2段階での定量注出を可能としつつ、さらに、連続注出も可能としている。また、本実施形態の注出容器3によれば、キャップ本体30の回転操作のみで、注出量の切り替えを行うことができるので、注出量の調整が容易である。このため、本実施形態の注出容器3は、例えば「小さじ(5ml)」、「大さじ(15ml)」等の異なる量の定量注出に加え、さらに連続注出も必要とする調味料等の食品や、希釈して用いる農薬、入浴剤等の内容液を注出する容器に適している。
なお、本実施形態の注出容器3にあっては、キャップ本体30、ガイド部材70、及び容器本体10の少なくとも何れかに、例えば、「小さじ」、「大さじ」、及び「連続注出」等の3段階の注出量を示す文字、記号、又は目盛等の表示部を設けることで、より使用時の利便性を高めることができる。
また、本実施形態の注出容器3にあっては、キャップ本体30の内側に、筒状体41に移動弁体50を収容した中栓40と、ガイド部材70とを装着することができるように構成されている。具体的に、ガイド部材70の上端部は、中栓40の嵌合筒45の内側に嵌合保持され、また、ガイド部材70は、ガイド突起38が差込み溝75を介してガイド溝74に差し込まれ、突起部76で抜け止め保持されることにより、キャップ本体30に保持される。そして、中栓40及びガイド部材70が装着されたキャップ本体30を、容器本体10の口部11に上方から打栓して装着することができる。これにより、組み付け作業が容易となる。内容液を充填した容器本体10の口部に、予め中栓40等が組み付けられた注出キャップ20を打栓するだけで、内容液入りの注出容器3を形成することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々
変更可能であることはいうまでもない。例えば、先の実施形態では筒状体41の周壁43を円筒状とし、移動弁体50を円柱状としたが、これに限らず、周壁43を断面が楕円形や多角系の筒状として、これに応じて移動弁体50を楕円柱状や多角柱状としてもよい。
1、2、3:注出容器
10:容器本体
11:口部
11a:雄ねじ部
11b:被係合凸部
11c:被嵌合部
11d:凸部
12:胴部
13:底部
20:注出キャップ
30:キャップ本体
31:外周壁
31a:雌ねじ部
31b:係合凸部
32:注出口
33:天壁
34:注出筒
35:環状壁
36:ヒンジ
37:蓋体
37a:外壁
37b:頂壁
37c:膨出部
37d:外筒
37e:指掛け部
37f:シール筒
38:ガイド突起
40:中栓
41:筒状体
42:底壁
42a:貫通孔
43:周壁
43a:孔部
43b:ストッパー凸部
44:フランジ
44a:連通孔
45:嵌合筒
46:下側シール壁
47:上側シール壁
50:移動弁体
51:筒部
51a:凸部
52:閉塞壁
53:凹部
60:注出弁
61:ベース部
62:弁体部
70:ガイド部材
71:凸部
72:被嵌合部
73:回転抑制部
74:ガイド溝
74a:一端部
74b:他端部
74c:水平部
74d:第1螺旋部
74e:第2螺旋部
75:差込み溝
76:突起部
77:横リブ
78a〜78d:縦リブ
G:隙間
M:収容空間
O:軸線(容器の中心軸線)
S:保持空間

Claims (10)

  1. スクイズ可能な胴部及び該胴部に連なる筒状の口部を有し、内容液を収容可能な収容空間を区画形成する容器本体と、
    内容液を注出する注出口を有し、前記口部に対する軸方向位置を変更可能に該口部に装着されるキャップ本体と、
    前記キャップ本体の内側で、前記口部に保持される中栓とを備え、
    前記中栓は、移動弁体の保持空間を区画形成する筒状体を有し、
    前記移動弁体は、前記保持空間内で最も前記注出口から離間した初期位置から、最も前記注出口に近接した閉塞位置まで、前記胴部のスクイズに伴い前記筒状体の軸方向に移動可能に構成され、
    前記移動弁体は、前記初期位置において前記収容空間から前記注出口への内容液の流路を開放し、前記閉塞位置において前記内容液の流路を閉塞するよう構成されており、
    前記口部に対する前記キャップ本体の軸方向位置の変化に応じて、前記収容空間から前記注出口へ向かう内容液の流路の幅が変化するよう構成されていることを特徴とする注出容器。
  2. 前記口部に対する前記キャップ本体の軸方向位置の変化に応じて、前記初期位置から前記閉塞位置までの距離が変化するよう構成されている、請求項1に記載の注出容器。
  3. 前記筒状体は、貫通孔が形成された底壁と、該底壁の外縁部から前記注出口側に起立する筒状の周壁とを有し、
    前記周壁の上部には、該周壁を貫通して前記収容空間から前記注出口に連なる内容液の流路を構成する孔部が形成されている、請求項1又は2に記載の注出容器。
  4. 前記キャップ本体は、前記口部の外周を取り囲む円筒状の外周壁と、該外周壁の上部に連なり、前記注出口が形成された天壁とを有し、
    前記外周壁の内周面には、前記口部に設けられた雄ねじ部に係合する雌ねじ部と、前記口部に設けられた被係合凸部にアンダーカット係合して、前記口部に対する前記キャップ本体の移動を所定の範囲に規制する係合凸部と、が設けられている、請求項1〜3の何れか一項に記載の注出容器。
  5. 前記キャップ本体は、最も前記胴部に近接した少量注出位置から、前記胴部から最も離間した大量注出位置まで移動可能であり、
    前記少量注出位置において、前記筒状体の上端が前記天壁に当接し、前記大量注出位置において前記被係合凸部と前記係合凸部とがアンダーカット係合するよう構成されている、請求項4に記載の注出容器。
  6. 前記キャップ本体の注出口にスリット弁構造の注出弁体が配置されている、請求項1〜5の何れか一項に記載の注出容器。
  7. 前記移動弁体は、前記底壁側に開口する凹部を有する、請求項3に記載の注出容器。
  8. スクイズ可能な胴部及び該胴部に連なる筒状の口部を有し、内容液を収容可能な収容空間を区画形成する容器本体と、
    内容液を注出する注出口を有し、前記口部に対する軸方向位置を変更可能に該口部に装着されるキャップ本体と、
    前記キャップ本体の内側で、前記口部に保持される中栓とを備え、
    前記中栓は、移動弁体の保持空間を区画形成する筒状体を有し、
    前記移動弁体は、前記保持空間内で最も前記注出口から離間した初期位置から、最も前記注出口に近接した停止位置まで、前記胴部のスクイズに伴い前記筒状体の軸方向に移動可能に構成され、
    前記口部に対する前記キャップ本体の軸方向位置の変化に応じて、前記収容空間から前記注出口へ向かう内容液の流路の幅が変化するよう構成されており、
    前記口部に対する前記キャップ本体の軸方向位置は、少量注出位置と、該少量注出位置よりも前記胴部からの距離が大きい大量注出位置と、該大量注出位置よりも前記胴部からの距離が大きい連続注出位置との間で変更可能であり、
    前記キャップ本体を前記少量注出位置及び前記大量注出位置とした状態では、前記胴部のスクイズに伴い前記移動弁体が停止位置に移動すると前記収容空間から前記注出口への内容液の流路が閉塞され、
    前記キャップ本体を連続注出位置とした状態では、前記胴部のスクイズに伴い前記移動弁体が停止位置に移動しても内容液の流路が開放された状態を維持して内容液の連続注出が可能となるよう構成されていることを特徴とする注出容器。
  9. 前記口部の外周側に保持される筒状のガイド部材を備え、
    前記キャップ本体の内周面および前記ガイド部材の外周面の一方側には略螺旋状に延在するガイド溝が形成されており、他方側には前記ガイド溝に沿って移動可能なガイド突起が設けられており、
    前記ガイド部材に対して前記キャップ本体を回転させることにより、前記口部に対する前記キャップ本体の軸方向位置が変化するよう構成されている、請求項8に記載の注出容器。
  10. 前記筒状体の内周面には、前記キャップ本体を連続注出位置とした状態において、前記移動弁体を前記停止位置で停止させるためのストッパー凸部が設けられている、請求項8又は9に記載の注出容器。
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