JP7051277B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器の口部に装着されるヒンジキャップに関し、とくに流量調整機構を備えるヒンジキャップに関するものである。
従来、容器の口部には、内容物を注出するための注出筒を有するキャップが装着されている。この種のキャップとしては、容器の口部に装着されるキャップ本体と、ヒンジを介してキャップ本体と開閉可能に取り付けられる蓋体とを備えるヒンジキャップが知られている。
この種のヒンジキャップは、容器を傾け注出筒を介して内容物を注ぎ出す。少量の場合は傾きを小さくするが、この容器の傾きの調整が難しく、傾け過ぎると内容物が出過ぎたり、思わぬ方向に内容物が飛び出したりすることがあり、流量を調整することが必要となる。
そこで、ヒンジキャップのキャップ本体に流量調整機構を備えたヒンジキャップが従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5085357号公報
しかしながら、特許文献1記載のヒンジキャップの流量調整機構は、組み付け時作業性に優れるものの、注出孔と外気導入孔とがそれぞれ周方向に均等に設けられており、両者の機能を分けることができず、また、両者の開口面積の関係も考慮されていないため、流量調整において十分でないという問題があった。
また、注出後、流量調整機構内に内容液が残った場合には、再注出の際に、内容液より先に残液が飛び出して、汚してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、内容液を注出する際、流量が調整されて注出することができ、注ぐ角度が変わっても内容液の流量はあまり変わらず、また、注出方向の振れにも左右されずに、流量が調整されるとともに、内容液を使用箇所に集中して注ぐことができる流量調整機構を備えたヒンジキャップを提供することを目的とする。
また、注出後、流量調整機構に内容液がとどまることがなく、速やかに容器内に戻すことができるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して取り付けられる蓋体とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部上端から内方に延設され、口部を封鎖する基壁と、基壁を貫通する注出口の周囲に立設する注出筒と、注出口の下方に設けられる流量調整機構とを備え、流量調整機構は、注出筒下端部からキャップ本体と一体に形成され、注出口の下方に垂設し、内方にわずかに傾斜する周壁と、周壁に連設する底壁とを有し、周壁のヒンジと反対側には、周方向に間隔をおいて複数の開孔を形成するとともに、周壁のヒンジ側に1つの空気置換孔を形成し、開孔および空気置換孔の下端部は底壁に達していて、全ての開孔の合計開口面積を空気置換孔の開口面積より小さくすることを特徴とする構成を採用する。
流量調整機構の具体的実施形態として、複数の開孔は、3以上の場合には等間隔で周方向に形成されていることを特徴とする構成、複数の開孔は、それぞれ同一の開口面積を有することを特徴とする構成を採用する。
また、底壁の具体的実施形態として、底壁は、中央に向かって上方に傾斜した山形状であることを特徴とする構成、底壁は、ヒンジと反対側からヒンジ側に向かって下方に傾斜した斜面状であることを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップの具体的実施態様として、注出筒は、蓋体と別体の栓体によって密封されることを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、容器の傾け角度や注出方向の振れに左右されずに、安定した流量調整された内容液の注出が可能となる。特に、内容物が低粘度の液体の場合に好適である。
また、本発明のヒンジキャップは、注出後において、流量調整機構内に残った内容液を速やかに容器内に戻すことができる。
第1実施例のヒンジキャップの閉蓋状態を示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は下面図である。 第1実施例のヒンジキャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は側面断面図である。 (a)は第1実施例のヒンジキャップの開蓋状態を示す側面図であり、(b)は図1(b)の矢印方向から見た図である。 第2実施例のヒンジキャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は流量調整機構のみの上面図であり、(b)は全体の側面断面図であり、(c)は流量調整機構のみの下面図である。 第3実施例のヒンジキャップの開蓋状態を示す図であり、(a)は全体の側面図であり、(b)は流量調整機構のみの下面図である。
次に、本発明のヒンジキャップについて、実施例を示した図面を参照して説明する。
図1~3において、Aは容器Dに装着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して開閉可能に取り付けられる蓋体である。
容器Dは、口部1を有する容器であり、口部1の外周面には、嵌合突条2が設けられている。
キャップ本体Aは、容器Dの口部1に装着される装着部3と、装着部3の上端から内方に延設され口部1の開口を封鎖する基壁4と、基壁4から立設される注出筒5と、装着部3のヒンジCと反対側の外周上端に設けられる封緘部材24とを備え、装着部3は、周縁に係止突条6が設けられ、蓋体Bと係合する環状の蓋係合部7と、蓋係合部7の内周縁から垂設される内筒8と、蓋係合部7の外周縁から垂設される外周壁部9とから構成されている。
外周壁部9の内周下部には、容器Dの口部1の嵌合突条2と係合する係合突部10が設けられている。
注出筒5の下端部5aに沿って注出口が形成され、特に円形状の注出口が最良である。
本実施例では、図1および2に示すように、注出筒5の下端部5aからキャップ本体Aと一体化した流量調整機構Eが設けられている。
流量調整機構Eは、注出筒5の下端部5aから内方にわずかに傾斜して垂設される周壁20と、周壁20の下端部から内方に延設される底壁23とを有している。
図1(b)に示すように、周壁20のヒンジCと反対側の範囲α(ほぼ180°)には、周方向に間隔をおいて、縦方向にスリット状に形成される複数の開孔21が設けられている。本実施例では、7箇所に開孔21が設けられており、いずれも等間隔で、同一の開口面積を有している。
なお、開孔21の数は必要に応じて増減することができる。
また、周壁20のヒンジC側の範囲β(ほぼ180°)には、少なくとも1つの空気置換孔22aが設けられている。本実施例では、1箇所の空気置換孔22aと、2箇所の補助開孔22b(開孔21と同じ開口面積を有する)とが設けられており、空気置換孔22aは、2箇所以上設けることも可能であり、空気置換が可能な大きさを確保していればよい。
本実施例では、7箇所全ての開孔21の合計開口面積を空気置換孔22aの開口面積より小さく設定している。この条件が満たされると内容液の注出が安定したものとなる。
なお、空気置換孔22aが2箇所以上設けられる場合は、全ての開孔21の合計開口面積を全ての空気置換孔22aの合計開口面積よりも小さく設定すればよい。
本実施例の開孔21および空気置換孔22aの開口面積は以下のとおりである。ただし、流量調整機構Eは、底壁23の外径が20mm、周壁20の高さが5mmである。
開孔21の一つの大きさ 幅(w1)0.8mm、高さ(h1)4mm
開孔21の一つの開口面積 0.8×4=3.2mm2
7箇所全ての開孔21の開口面積 3.2×7=22.4mm2
空気置換孔22aの大きさ 幅(w2)6mm、高さ(h2)4mm
空気置換孔22aの開口面積 6×4=24mm2
よって、全ての開孔21の合計開口面積22.4mm2 <空気置換孔22aの開口面積24mm2 となり、注出方向(ヒンジCと反対側)に対して内容液の飛び跳ねを抑えつつ、傾ける角度を変化させても安定して注出することが可能となる。
なお、一つの開孔21に対しては、高さが4mmの場合、幅を0.5~1.5mmの範囲に設定することができ、空気置換孔22aに対しては、高さが4mmの場合、幅を6~12mmの範囲に設定することができる。
また、開孔21の高さと幅、および空気置換孔22aの高さと幅については、全ての開孔21の合計開口面積22.4mm2 <空気置換孔22aの開口面積24mm2 の条件を満たしていれば、安定した注出が可能である。高さと幅は、内容液の粘度や成分によって適宜設定できる。
さらに、補助開孔22bを設けたことにより、注出方向をヒンジ側と反対側だけでなく、左右振れた場合でも安定した注出が可能となる。
本実施例では、底壁23は平面状であり、周壁20は、内方にわずかに傾斜し、開孔21、空気置換孔22aおよび補助開孔22bは、下端部が底壁23まで達しているため、注出後に流量調整機構Eの内部に内容液が残り難くなっている。
なお、本実施例では、流量調整機構Eはキャップ本体Aと一体化されているが、流量調整機構Eは別体とすることも可能である。その場合は、注出筒5の下端に嵌合部を設け、流量調整機構Eの周壁20の上部に設けられた被嵌合部と嵌合させる方法などがある。
外周壁部9のヒンジCの左右いずれかの近傍には、図2および図3に示すように、外周面に平面視で略V字状の外周切り込み部11が下端部に薄肉底壁12を残して上方から切り込まれている。
係合突部10の外周切り込み部11に対応する位置には、内周切り込み部が縦方向に刻設され、縦方向引き裂きラインが形成される。
外周切り込み部11のヒンジC側では、端面11aの内周側の上部の薄肉部を隔てた位置を起点として円周方向に延びるように、スリット溝16が上方から凹設され、本実施例では、端面11aを始点として、約305°にわたって延びている。
また、縦方向引き裂きラインに隣接するスリット溝16の起点を引き裂き開始点として、スリット溝16の底面18の内周側には、外周壁部9と蓋係合部7を連結する薄肉の連結部19が設けられ、周方向引き裂きラインが円弧状に延びるように形成されている。
封緘部材24は、キャップ本体Aの外周壁部9の上端に、ヒンジCと反対側の中央部から外周に沿って両側に横長の円弧状に形成されており、封緘部材24は、その中央から上方に延びる係止片25と、後述する蓋体Bに設けられる爪部37を係止するために両側に切欠部26と、両端部にそれぞれ形成される摘み片27とを備えている。
摘み片27は、蓋体Bに設けられる把手部35の側方から上方に延びるように設けられている。また、摘み片27と隣接の係止片25との間に屈曲可能な縦方向の切欠き溝38が設けられている。
封緘部材24は、外周壁部9の外周上端の周方向に延在する破断可能な中央弱化部28および両端弱化部29を介して外周壁部9の外周上端に一体に設けられている。
蓋体Bの側周壁31のヒンジCと反対側の外周中程に、円弧状の把手部35が設けられている。把手凹部35aは封緘部材24の係止片25に対応する位置にある。さらに把手部35には指掛け部39が設けられている。
側周壁31は、把手部35の両側および下方に爪部37が突設されている。
蓋体Bは、ヒンジCを介してキャップ本体Aの外周壁部9の外周上端に、回動自在に取着されており、頂壁30と、頂壁30の周縁部から垂設される側周壁31とからなり、側周壁31の下部は、キャップ本体Aの外周壁部9と同径の大径部31aとして形成され、頂壁30の内面から、注出筒5より大径の筒壁32が垂設されている。
筒壁32の内周には栓体Fが所定の範囲で上下動可能に保持するための抜け止め部32aが周方向に設けられている。
図1に示すように、栓体Fは、閉蓋時に注出筒5を密封状態とするもので、キャップ本体Aおよび蓋体Bとは別体の部材として構成されている。
栓体Fは、円盤状の栓体基部40と、栓体基部40の下面から垂設され、キャップ本体Aの注出筒5の内周に先端部41aから嵌入する密封リング41とから構成されている。
栓体基部40の上面周縁部および上面中央部には、それぞれ周縁突出部42およびリング状突出部43が形成され、閉蓋状態では、周縁突出部42の上面は、蓋体Bの頂壁30の内面とわずかに隙間を形成しているが、リング状突出部43の上面は、頂壁30の内面とは当接あるいは近接している。
このため、閉蓋時に、栓体基部40の上面と頂壁30の内面との間には、周縁突出部42で囲まれる上方空隙44が形成される。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップは、最初に閉蓋する工程の前に、蓋体Bの筒壁32に栓体Fを組み付ける必要があり、蓋体Bを開いた状態で、筒壁32の内周に栓体Fを押し込むと、栓体基部40の外周面は、筒壁32内周の抜け止め部32aを乗り越えて、筒壁32に保持される。
本実施例のヒンジキャップは、容器Dにヒンジキャップを装着する前、または、容器Dにヒンジキャップを装着した後の未開封状態では、キャップ本体Aの蓋係合部7と蓋体Bの係合凹部34の係合の他に、蓋体Bの爪部37が封緘部材24の切欠部26の上面に係合することによって、閉蓋状態をより強固に維持することができる。
つぎに、図1に示すように、閉蓋したヒンジキャップを内容液が充填された容器Dの口部1に打栓して装着される。
打栓工程は、装着部3の内筒8と外周壁部9との間に形成された環状溝に容器Dの口部1を当てがい、蓋体Bの上から押圧力が加えられ、外周壁部9の係合突部10が口部1の嵌合突条2を乗り越えて嵌合し、容器Dの口部1が内筒8の外周と外周壁部9の内周、および蓋係合部7とによって挟持されることで装着される。
容器D内の内容液を注出使用するために、ヒンジキャップを最初に開蓋する際には、図3(a)に示すキャップ本体Aの封緘部材24の左右いずれかの摘み片27に指を掛け、前方に引っ張る。
封緘部材24の摘み片27の左右いずれか側を引っ張ることで、その側の両端弱化部29を左右いずれかの方向から破断し、中央弱化部28も破断された後、封緘部材24の係止片25を把手凹部35aから外し、封緘部材24をキャップ本体Aから完全に切り離す。
つぎに、蓋体Bの把手部35を持ち上げ、蓋体Bとともに、それに連動する栓体Fの密封リング41がキャップ本体Aの注出筒5から外されれば、容器Dを傾けただけで、容易に注出筒5から容器D内の内容液を注出することができる。
本実施例では、ヒンジキャップに流量調整機構Eが設けられているので、容器D内の内容液は、流量が調整されて注出筒5から注出される。
周壁20のヒンジC側に空気置換孔22aが設けられており、容器Dを傾けた際に、空気が容器D内に送り込まれ、周壁20のヒンジCと反対側の周方向に複数設けられた開孔21から、内容液が流量調整機構Eの中に取り込まれ、流量が調整された内容液が注出筒5を介して注出される。流量が調整されているため、容器Dを傾けて発生する内容液の挙動を緩和し、緩やかな変化で注出することができ、内容液が過剰に出てしまうことがない。
なお、開孔21は、主に流量調整の働きをしているが、注出方向から離れた開孔21は空気置換の働きをする場合がある。また、補助開孔22bは、主に空気置換の働きをしているが、注出方向に近いときは流量調整の働きをする場合がある。
本実施例では、開孔21は、周方向に間隔をおいて、ヒンジCと反対側の範囲αにわたって多数設けられ、さらに、ヒンジC側の範囲βに補助開孔22bが2箇所設けられているので、ヒンジCの反対方向だけでなく、注出方向が左右に振れたときも流量調整された注出が可能である。
注出が終わると、内容液は、傾斜した周壁20の開孔21、空気置換孔22aおよび補助開孔22bから容器D内に戻され、流量調整機構Eの中に内容液がほとんど残らない。
なお、内容液の注出をヒンジCと反対側だけに集中して行う場合には、補助開孔22bは不要であり、空気置換のために、空気置換孔22aの近傍に必要な個数を設けたり、空気置換孔22aの幅を広げることもできる。
蓋体Bをキャップ本体Aに再び閉蓋することで、蓋体Bの筒壁32に保持される栓体Fの密封リング41の外周がキャップ本体Aの注出筒5の内周に係合し、キャップ本体A内を密封することができ、ヒンジキャップの開封後も、繰り返し蓋体Bを開閉して使用することができる。
本実施例のヒンジキャップは、容器D内の内容液を全部使用した後、容器Dの口部1から分別して廃棄することができる。
その際には、ヒンジキャップを開蓋し、蓋体Bを指で把持して外方に引っ張ると、外周壁部9のヒンジCとの連設部位が引っ張られて変形し、縦方向引き裂きラインが破断され、さらに蓋体Bを引っ張ると、周方向引き裂きラインを形成する連結部19が破断を始める。連結部19の破断が進行すると、蓋体Bがキャップ本体Aから離れていく。
スリット溝16の終端部まで連結部19の切断が完了し、さらに蓋体Bを引っ張ると、キャップ本体Aと容器Dの口部1との嵌合が外され、ヒンジキャップと容器Dとを分別廃棄することができる。
さらに、本実施例において、図示しないが、注出口に隔壁を設けて覆い、隔壁に支柱を介してプルリングを立設してもよい。その場合、隔壁に設けた弱化部を破断することにより抜栓させて、注出口を形成することも可能である。注出口は、注出筒5の下端部5aに沿って形成された形状が好ましい。
また、本実施例では別体の栓体Fを用いたが、蓋体Bの頂壁30の内面に垂設された密封筒を用いて、キャップ本体Aの注出筒5を密封することも可能である。
次に、流量調整機構Eの構成を変更した第2実施例について、図4を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、流量調整機構Eの変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図4に示すように、本実施例の流量調整機構Eは、周壁50を垂直なものとし、底壁53を中央に向かって上方へ傾斜した山形とする以外の構成は第1実施例と同じである。
本実施例の底壁53は、中央に向かって上方へ傾斜した山形であるため、注出後に底壁53上面に残った内容液は、速やかに底壁53の中心から周縁に向かって流れ、開孔21、空気置換孔22aおよび補助開孔22bを介して容器D内に戻るため、再注出の際に、残液が飛び出して容器D外を汚すことがない。
その他の構成については、第1実施例と同様であり、作用効果も同様である。
次に、流量調整機構Eの構成を変更した第3実施例について、図5を参照して説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、流量調整機構Eの変更部分に新たな符号を付し、相違点を中心に説明する。
図5に示すように、本実施例の流量調整機構Eは、周壁60を第2実施例と同様に垂直なものとし、底壁63をヒンジCと反対側からヒンジC側に向かって下方へわずかに傾斜した平板とする以外の構成は第1実施例と同じである。
本実施例の底壁63は、ヒンジCと反対側からヒンジC側に向かってわずかに傾斜しているため、注出後に底壁63上面に残った内容液は、底壁63の傾斜面に沿って流れ、開口面積が大きな空気置換孔22aを介して容器D内に戻るため、再注出の際に、残液が飛び出して容器D外を汚すことがない。
その他の構成については、第1実施例と同様であり、作用効果も同様である。
本発明のヒンジキャップは、キャップ本体に、周壁の周囲に開口面積が特定される開孔と空気置換孔とを設けた流量調整機構Eを備えることによって、容器を大きく傾けた場合にも、飛び出したりすることがなく、注出量が緩やかに変化し、安定した状態で注出される。また、注出方向が横方向に偏った場合でも、同様に流量調整された安定した注出が可能となる。特に、内容液が粘度の小さい場合に好適である。
また、本発明のヒンジキャップは、注出後、流量調整機構E内に残った内容液は、容器内に速やかに戻るため、再注出の際に、流量調整機構内の残液が飛び出して容器外を汚すことがない。
A キャップ本体
B 蓋体
C ヒンジ
D 容器
E 流量調整機構
F 栓体
1 口部
2 嵌合突条
3 装着部
4 基壁
5 注出筒
5a 下端部
6 係止突条
7 蓋係合部
8 内筒
9 外周壁部
10 係合突部
11 外周切り込み部
11a 端面
12 薄肉底壁
16 スリット溝
18 底面
19 連結部
20、50、60 周壁
21 開孔
22a 空気置換孔
22b 補助開孔
23、53、63 底壁
24 封緘部材
25 係止片
26 切欠部
27 摘み片
28 中央弱化部
29 両端弱化部
30 頂壁
31 側周壁
31a 大径部
32 筒壁
32a 抜け止め部
33 凸部
34 係合凹部
35 把手部
35a 把手凹部
36 凹所
37 爪部
38 切欠き溝
39 指掛け部
40 栓体基部
41 密封リング
41a 先端部
42 周縁突出部
43 リング状突出部
44 上方空隙

Claims (6)

  1. 容器の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して取り付けられる蓋体とからなるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器の口部に装着される装着部と、装着部上端から内方に延設され、口部を封鎖する基壁と、基壁を貫通する注出口の周囲に立設する注出筒と、注出口の下方に設けられる流量調整機構とを備え、
    流量調整機構は、注出筒下端部からキャップ本体と一体に形成され、注出口の下方に垂設し、内方にわずかに傾斜する周壁と、周壁に連設する底壁とを有し、周壁のヒンジと反対側には、周方向に間隔をおいて複数の開孔を形成するとともに、周壁のヒンジ側に1つの空気置換孔を形成し、
    開孔および空気置換孔の下端部は底壁に達していて、全ての開孔の合計開口面積を空気置換孔の開口面積より小さくすることを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 複数の開孔は、3以上の場合には等間隔で周方向に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 複数の開孔は、それぞれ同一の開口面積を有することを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  4. 底壁は、中央に向かって上方に傾斜した山形状であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  5. 底壁は、ヒンジと反対側からヒンジ側に向かって下方に傾斜した斜面状であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のヒンジキャップ。
  6. 注出筒は、蓋体と別体の栓体によって密封されることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のヒンジキャップ。
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