JP5113577B2 - 注出用中栓 - Google Patents

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Description

本発明は、容器の口頸部の内方に装着され、容器内の内容液を注出した後に、内容液を注出用開口から容易に容器内に戻すことができる注出用中栓に関する。
容器には、容器の口頸部に注出用中栓が装着されているものがある。このような容器は、キャップを外すことによって、内容液を注出用中栓の底部に形成された注出用開口を介して目的物に流出させる。こうした注出用中栓を備えた容器は、注出用開口によって内容液を適量に流出させることができ、頻繁に使用されている。
下記の特許文献1の技術によると、注出用中栓は容器の口頸部に嵌合する嵌合筒と、この嵌合筒の上部に設けられ内容液の注ぎ口となる略円筒形状の注出筒と、この注出筒の底部に水平方向に配設されている平板状の底部(隔壁)とが設けられている。底部には、周囲が薄肉部である切断溝を形成した除去部が設けられ、該除去部に取付けてある引っ張りリングを取り去ることによって、注出用開口(注出孔)が形成され、容器内の内容液を注出孔から流出させることができる。注出孔の開口形状は丸みのある菱形であって、円形状の底部の中央部に形成されている。
下記の特許文献2の技術によると、注出用中栓は、ほぼ有底円筒形状であって、上縁部の外側に容器の口頸部の上端部に係止するフランジ状の装着部を形成し、内側に容器内の内容液の注ぎ口を形成している。そして、注出用中栓の底部には、その注出用中栓の周壁下部から、底部の中心側に延びる注出用開口(注出孔)が周方向に複数(120度間隔で3個)形成されている。
注出用中栓の底部は、板状であって、中央部をほぼ円錐形に突出させて、中央部から注出用中栓の周壁下部に向かって漸次低くなるように形成されている。
特開2000−203619号公報 特開平10−175658号公報
特許文献1に開示された容器が内容液を容器外に流出させるときは、容器を傾けながら注出するが、内容液の流出が終了した後に容器を正立(起立)姿勢にさせると、注出孔から一旦注出筒内に流出され、注出筒(以下、中蓋内とする)まで流入された内容液が、中蓋内から注出孔を通って容器内に戻される。
しかしながら、特許文献1に記載された底部の形状は、水平方向に延在する平面であるので、内容液が平面上に残留し、残留した内容液が乾燥して固化してしまう。
特許文献2に開示された中栓では、底部の中央部から底部の外周部に位置する周壁部まで、下方に下がる面を形成し、底部の周壁部側に位置する注出用開口側へ内容液を流下させるようにしている。
このカップ形状である特許文献2の注出用中栓は、周壁の下部と底部との結合部に角部が線状に形成されており、周壁が垂直であった場合、底部は周壁側に低く傾斜しているので、その角度は狭く鋭角となる。このように、周壁と底部との結合部分に鋭角があると、水が狭いところに入り込もうする性質により内容液が鋭角部に浸入して残留しやすくなり、その後内容液が固化する。内容液を中央から外側に円滑に流そうとして、その底部の傾斜角を大きくすると、連結部の角部はますます狭くなり、その角部の結合角度が狭くなるほど、内容液が残留しやすくなる。また、固化した残留物が角部に溜まると、残留物が内容液を吸収し、容器の使用毎に固化物が徐々に成長するようになる。こうして、内容液が固化すると見た目も悪くなり、ユーザに不快感を与えると共に衛生的にも好ましくない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、注出用開口から一旦容器外に流出した内容液を注出用開口から円滑に容器内に戻すことができ、内周面及び底部に内容液の残留による汚れを防止又は抑制することができる注出用中栓を提供することを目的とする。
本発明の注出用中栓は、上記課題を解決することを目的として、略円筒形状からなる側壁部と、中央壁部と、前記側壁部の下端と前記中央壁部の外周端とを連結する複数の連結部と、前記側壁部の下端、前記中央壁部の外周端及び連結部間に設けられた複数の注出用開口とが形成されている注出用中栓において、前記中央壁部及び前記連結部には、前記中央壁部の中央部から前記複数の連結部の周方向中央部を通り前記側壁部または前記連結部の外周部まで放射状に延びる稜線部を形成し、前記中央壁部には前記稜線部間に挟まれ前記中央部から前記注出用開口端まで延びる谷部を形成し、前記稜線部の両側部には前記注出用開口及び前記谷部に向かって漸次下方へ向かうなだらかな周方向傾斜面を形成し、前記谷部は前記中央壁部の中央部から前記注出用開口端まで漸次下方に向かう径方向傾斜面からなり、前記径方向傾斜面が、前記周方向傾斜面と前記注出用開口に囲繞され、前記中央壁部の中心点を頂点とし前記中央壁部側の前記注出用開口端まで2辺が延びる三角形状に形成された傾斜面であるようにした。
上記注出用中栓の前記連結部は、前記稜線部の一部と、前記周方向傾斜面の一部と、上方の前記側壁部の下部から前記中央壁部側に向かって漸次下方へ向かうなだらかな湾曲面とによって形成されていることが好ましい
記注出用中栓の前記稜線部が、前記中央壁部の中央部から前記側壁部まで水平に延びるようにすることができる。
本発明の注出用中栓は、略円筒形状からなる側壁部と、中央壁部と、前記側壁部の下端と前記中央壁部の外周端とを連結する複数の連結部と、前記側壁部の下端、前記中央壁部の外周端及び連結部間に設けられた複数の注出用開口とが形成されている注出用中栓において、前記中央壁部及び前記連結部には、前記中央壁部の中央部から前記複数の連結部の周方向中央部を通り前記側壁部または前記連結部の外周部まで放射状に延びる稜線部を形成し、前記中央壁部には前記稜線部間に挟まれ前記中央部から前記注出用開口端まで延びる谷部を形成し、前記稜線部の両側部には前記注出用開口及び前記谷部に向かって漸次下方へ向かうなだらかな周方向傾斜面を形成し、前記谷部は前記中央壁部の中央部から前記注出用開口端まで漸次下方に向かう径方向傾斜面からなるようにしたので、容器を傾倒させて内容液を目的物に注出させた後に容器を正立状態にすると、内容液が注出用開口から容器の内部に戻されるが、周方向傾斜面及び径方向傾斜面がいずれも注出用開口側へ傾斜しているので、注出用中栓内に溜まることなく、内容液を効率よく容器内に戻すことができる。
本発明の注出用中栓の前記連結部は、前記稜線部の一部と、前記周方向傾斜面の一部と、上方の前記側壁部の下部から前記中央壁部側に向かって漸次下方へ向かうなだらかな湾曲面とによって形成されているので、湾曲面によって更に内容液を効率よく容器内に戻すことができる。
以下、本発明の実施形態の注出用中栓について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る注出用中栓3を容器蓋1と共に容器2に適用した半断面半側面図である。
容器蓋1は、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂などから形成されており、円板形状の天面壁5とこの天面壁5の周縁から垂下する略円筒形状のスカート壁6とを有する。容器蓋1の天面壁5は、全体が実質上ほぼ水平に延在し、スカート壁6の周壁部16の外表面には上下方向に延びる溝16aが周方向全体に多数形成されている。
スカート壁6の周壁部16の下部には、周方向に延在する弱化ライン7が形成され、それよりも下方にタンパーエビデント裾部10を設けている。なお、スカート壁6は、タンパーエビデント裾部10を含み、周壁部16は、タンパーエビデント裾部10を含まない。
容器蓋1の周壁部16の内周面には、容器2の雄ネジ22と螺着する雌ネジ21が形成されている。一方、合成樹脂製又はガラス製の容器2は、上方に口頸部17を形成し、口頸部17の外周部には、上述した雄ネジ22が形成されている。
周方向弱化ライン7は、周方向に間隔をおいて形成されたスリット12とこれらのスリット12間に存在する複数の橋絡部14とから構成されている。また、タンパーエビデント裾部10の内周面には、容器蓋1の半径方向内側斜め上方へ突出する係止突起11を複数個形成している。
容器2の外周面には、雄ネジ22の下方側へ僅かに間隔を空けて、容器2の外周側へ環状に突出する係止顎部23を形成し、係止突起11は、係止顎部23に係合が可能に配設されている。橋絡部14は、周壁部16とタンパーエビデント裾部10を上下方向に破断可能に連結し、容器蓋1の開栓時における破断を容易にしている。係止突起11は、開栓後のタンパーエビデント裾部10の係止顎部23からの抜け止めの役割を果たす。
容器2の係止顎部23の下部には、容器2の半径方向外側に突出する環状のネックリング24が形成されている。
図2は注出用中栓3の斜視図、図3は注出用中栓3の平面図、図4は注出用中栓3の底面図、図5は中心線を境界とする半断面半側面図(図3のX−X線方向)、図6は図5の位置から90度回転させた部位の断面図(図3のY−Y線方向)、図7は図3のZ−Z線方向における断面図、図8は図3のW−W線方向における断面図である。
容器2の口頸部17には、注出用中栓3が装着されている。注出用中栓3は、ほぼ鍋形状であって略円筒形状である側壁部31と、円形の底部32と、側壁部31の上側に位置するフランジ部33とを備えている。
フランジ部33は、側壁部31の上部から注出用中栓3の半径方向外側へ環状に突出するように形成されている。フランジ部33の下面33aは水平方向に延在し、環状の下面33aの存在域は、容器2の口頸部17の上端部の存在域に等しく、注出用中栓3が容器2に装着されている状態では、下面33aが口頸部17の上端部に載置された状態で配置される。フランジ部33の上面側は、ほぼ断面が円弧形状に湾曲している。一方、容器蓋1には、天面壁5の内面に下方に環状に突出する環状シール5aを形成している。環状シール5aは、先端外周面がフランジ部33の内周面に当接し、シール部としての役割を果たす。環状シール5aの外側には、環状シール5aと間隔を空けて下側に突出する環状凸部5bを形成している。環状凸部5bは、フランジ部33の上面に当接し、シール部としての役割を果たすと共に容器蓋1を容器に螺着する時の締め込み過ぎを防止する。
注出用中栓3の底部32の中央部には中央壁部34を形成している。中央壁部34の外周部と側壁部31の下部との間には、中央壁部34と側壁部31とを結合する複数の連結部35が形成されている。連結部35は、本実施形態では、6カ所に形成され底部32の周方向へ向かって60度間隔に配置されている。複数の連結部35の形状は、全てが同一形状である。
各連結部35の間には、注出用開口36が形成されている。注出用開口36は、平面視で見て底部32の中心軸から、該中心軸と間隔を空けて放射状に延びる略矩形形状であり、本実施形態では、僅かに中心側に向かって狭くなるように形成されている。ただし、注出用開口36の形状については、中心側に向かって広くなるような形状であってもよく、特に問わないが、内容液が容器2の内部から注出用中栓3に適宜流出しかつ流入できる大きさに形成する必要がある。
図3に示すように、平面視で見て円形状の中央壁部34は、該中央壁部34の中心点から水平方向(図6参照)に向けて放射状に6方向へ延びる稜線40を形成している。稜線40は、本実施形態では周方向に60度間隔で、中心点から中央壁部34を超えて連結部35の外周部(又は側壁部31)まで延びている。そして、各稜線40は、連結部35の周方向の中央部(中心線)、すなわち、隣り合う注出用開口36間の中心線を通るように形成されている。
中央壁部34の稜線40間の谷部には、中央壁部34の中心部から注出用開口36の中央壁部34側端部に向かって下方へなだらかに傾斜する径方向傾斜面41が形成されている。径方向傾斜面41は、その中心部を頂点として注出用開口36側へ延びる三角形状若しくは二等辺三角形状であり、各稜線40間の中央部を通るように延在する。
各稜線40の左右両側部は稜線40から周方向側方へ向かって下方へなだらかに傾斜する周方向傾斜面42が形成されている。周方向傾斜面42は、中央壁部34及び連結部35に亘って形成され、中央壁部34では、稜線40から径方向傾斜面41側に向かって下方へ傾斜し、該径方向傾斜面41に接合する。また、周方向傾斜面42の連結部35では稜線40から注出用開口36側へ向かって下方へ傾斜している。
側壁部31の下端部と底部32との境界部では、稜線40の左右両側において、中央壁部34側になだらかに湾曲する湾曲面43を形成している。湾曲面43は、周方向の一側面側が注出用開口36に臨み、他方側側面が周方向傾斜面42に接合する。
このように、注出用中栓3の底部32には、中央壁部34と連結部35において、径方向傾斜面41、周方向傾斜面42及び湾曲面43が存在する。そして、これらの径方向傾斜面41、周方向傾斜面42及び湾曲面43の相互の面が接合する接合角は、全ての角度が鈍角になるように形成されている。
側壁部31の外周面は、容器2の口頸部17の内周面とほぼ同一径に形成され、注出用中栓3が容器2に装着された状態では、側壁部31と口頸部17の両者は密着した状態で装着される。
側壁部31のやや内周側下方及び底部32の外周部には、縦リブ37が形成されている。図1に示すように、縦リブ37は容器2の口頸部17の内周面に対して隙間を形成し、かつ内周面に沿って周方向へ形成され、その先端部が下方へ延びる。この縦リブ37の先端部は、底部32の最下端部と同等の位置か或いはそれよりも若干下方に突出した位置まで延びて形成することが注出用中栓3の容器への搬送時等においての安定供給の点で好ましい。縦リブ37を形成する位置は、注出用開口36を除いた各連結部35の位置する部位に、周方向に形成されている。各縦リブ37の外周方向側における両端側面37aは、注出用開口36の側面に面一に形成されている。
この容器蓋1を容器2に巻き締めするときは、予め注出用中栓3を容器2に装着する。合成樹脂製の注出用中栓3の側壁部31の弾性力によって、注出用中栓3が口頸部17に密着され、フランジ部33の下面33aは、口頸部17の上端部に当接して、注出用中栓3のそれ以上の容器2への侵入を阻止し、ストッパーとしての役割を果たす。注出用中栓3の装着後に容器蓋1を口頸部17に巻き締める。この際、図1に示す、係止突起11は、外側に変形して雄ネジ22及び係止顎部23を乗り越えて、再び内方且つ上方に復元して、係止突起11の先端部が係止顎部23の下方に位置し、係止顎部23と係合可能となり、タンパーエビデント裾部10の抜け止めとしての役割を果たす。
なお、本実施形態では、注出用中栓3の底部32の境界領域を明瞭に示していないが、底部32は中央壁部34の全部を含み、連結部35及び注出用開口36については、それらの全部を含むこともあるし、一部を含むこともある。
次に、本実施形態の作用について説明する。
このような容器蓋1は、ユーザが開栓するときには、片手で容器2を握りしめ、他方の手の指先で容器蓋1の容器本体(タンパーエビデント裾部10よりも上の部分)8を掴んで容器蓋1を開栓する。スカート壁6の周壁部16を回転させると、ネジ21,22の作用により、容器蓋1の全体が上方へ移動しようとするが、タンパーエビデント裾部10の係止突起11が、図1に示す係止顎部23に当接し、タンパーエビデント裾部10の上昇が阻止される。こうして、容器蓋1は、容器蓋本体8の部分のみが上方へ移動することとなり、弱化ライン7の橋絡部14が切断され、容器本体8とタンパーエビデント裾部10とが分離される。そして、タンパーエビデント裾部10が容器2側に残され、容器蓋1は、口頸部17から脱離可能となる。
容器2から内容液を注出するときは、容器蓋1を外した状態で容器2を傾倒させる。容器2が傾倒することによって、内容液は、注出用中栓3の注出用開口36を通して流出される。この際、注出用開口36は、内容液の粘性などの諸条件に応じた大きさに形成することによって、注出用開口36から適量に流出される。注出用開口36から注出用中栓3の内部に流出された内容液は、注出用中栓3の側壁部31の内周面を流れフランジ部33が注出口となり目的物に注がれる。
目的物への内容液の供給が終了した後は、容器2を正立させた状態で任意の場所に容器2が置かれる。このとき、注出用中栓3の底部32は下方位置になり、内部に流入された内容液で外部に排出されていない残留内容液を、注出用中栓3から容器2の内部へ戻すことができる。
詳しくは、容器2を傾倒させた状態で、注出用中栓3の内部に残された残留内容液は、容器2を正立状態にすることで、一部が側壁部31から注出用開口36に直接戻され、残りの残留内容液が側壁部31から連結部35に戻される。
連結部35に戻された残留内容液は、連結部35に形成された稜線40の両側部に設けられた周方向傾斜面42に流れる。この周方向傾斜面42では、該周方向傾斜面42が漸次注出用開口36へ向かって低くなっているので、残留内容液の一部が周方向傾斜面42から注出用開口36へ流れ、容器2の内部に流下する。また、一部の残留内容液は、連結部35側の周方向傾斜面42から中央壁部34側に位置する周方向傾斜面42へ流れる。この中央壁部34側の周方向傾斜面42へ流れた残留内容液は、下方側に位置する径方向傾斜面41へ流れる。径方向傾斜面41では、注出用開口36側へ漸次低くなっているので、残留内容液は注出用開口36へ流れ、容器2の内部に流下する。
当初から中央壁部34に残された残留内容液は、周方向傾斜面42から径方向傾斜面41へ流れ、注出用開口36から容器2の内部に流下し、当初から径方向傾斜面41に残留した残留内容液は、そのまま径方向傾斜面41を径方向の注出用開口36側へ流れ、容器2の内部に流下する。また、湾曲面43に残された残留内容液は、その側面に位置する注出用開口36から直接流下したり、隣接する周方向傾斜面42に一旦流れ、周方向傾斜面42から注出用開口36から容器2の内部に流下したりする。
内容液の流れは複雑であり、それ以外のルートから注出用開口36へ流れることもあるが、径方向傾斜面41、周方向傾斜面42、湾曲面43から注出用開口36を経て容器2の内部に流下する。
注出用開口36では、容器蓋1の下部に縦リブ37を形成しており、注出用開口36の側面から流下する残留内容液が、効率的に縦リブ37の側面37aを伝わるようにして流下させることができる。
また、従来のように、垂直方向に延在する側壁部31と、水平方向に延在する底部との結合部のように鋭角の部分がなく、全ての接合角を鈍角に形成しているので、残留内容液がその部分に浸入して固化し、この固化物が底部32に堆積するようなことが抑制できる。
なお、注出用中栓3の側壁部31の下部には、下方へ延びる縦リブ37を形成した。これは、注出用中栓3の連結部35の外周側形状を湾曲(図5〜図8参照)させたので、工場内における生産ラインで注出用中栓3を搬送すると、支持部材で支持しないと転がりやすくなる。そこで、縦リブ37を形成することによって、支持部材がなくとも正立した姿勢を維持することができ、生産ラインでの高速搬送が可能となった。
以上、本発明を実施形態に基づいて添付図面を参照しながら説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく、変形あるいは変更が可能である。
本実施形態では、注出用中栓3に形成した稜線40を水平方向に形成したが、稜線40については、中央壁部34の中心部を高くして、側壁部31側に向かって低くなるように形成してもよい
本発明の実施形態による注出用中栓が装着されている蓋付き容器の正面方向から見た部分破断断面図である。 図1に示す本発明の実施形態による注出用中栓の斜視図である。 図1に示す注出用中栓の平面図である。 図1に示す注出用中栓の底面図である。 図3のX−X線方向に示す注出用中栓の左側部分を破断した部分破断断面図である。 図3のY−Y線方向における断面図である。 図3のZ−Z線方向における断面図である。 図3のW−W線方向における断面図である。
符号の説明
1 容器蓋
2 容器
3 注出用中栓
16 周壁部
31 側壁部
32 底部
33 フランジ部
34 中央壁部
35 連結部
36 注出用開口
37 縦リブ
37a 側面
40 稜線
41 径方向傾斜面
42 周方向傾斜面
43 湾曲面

Claims (3)

  1. 略円筒形状からなる側壁部と、中央壁部と、前記側壁部の下端と前記中央壁部の外周端とを連結する複数の連結部と、前記側壁部の下端、前記中央壁部の外周端及び連結部間に設けられた複数の注出用開口とが形成されている注出用中栓において、
    前記中央壁部及び前記連結部には、前記中央壁部の中央部から前記複数の連結部の周方向中央部を通り前記側壁部または前記連結部の外周部まで放射状に延びる稜線部を形成し、
    前記中央壁部には前記稜線部間に挟まれ前記中央部から前記注出用開口端まで延びる谷部を形成し、前記稜線部の両側部には前記注出用開口及び前記谷部に向かって漸次下方へ向かうなだらかな周方向傾斜面を形成し、前記谷部は前記中央壁部の中央部から前記注出用開口端まで漸次下方に向かう径方向傾斜面からなり、
    前記径方向傾斜面が、前記周方向傾斜面と前記注出用開口に囲繞され、前記中央壁部の中心点を頂点とし前記中央壁部側の前記注出用開口端まで2辺が延びる三角形状に形成された傾斜面であることを特徴とする注出用中栓。
  2. 前記連結部は、前記稜線部の一部と、前記周方向傾斜面の一部と、上方の前記側壁部の下部から前記中央壁部側に向かって漸次下方へ向かうなだらかな湾曲面とによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の注出用中栓。
  3. 前記稜線部が前記中央壁部の中央部から前記側壁部まで水平に延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の注出用中栓。
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