JP5113577B2 - 注出用中栓 - Google Patents
注出用中栓 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5113577B2 JP5113577B2 JP2008081464A JP2008081464A JP5113577B2 JP 5113577 B2 JP5113577 B2 JP 5113577B2 JP 2008081464 A JP2008081464 A JP 2008081464A JP 2008081464 A JP2008081464 A JP 2008081464A JP 5113577 B2 JP5113577 B2 JP 5113577B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wall portion
- central
- inclined surface
- container
- pouring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
下記の特許文献1の技術によると、注出用中栓は容器の口頸部に嵌合する嵌合筒と、この嵌合筒の上部に設けられ内容液の注ぎ口となる略円筒形状の注出筒と、この注出筒の底部に水平方向に配設されている平板状の底部(隔壁)とが設けられている。底部には、周囲が薄肉部である切断溝を形成した除去部が設けられ、該除去部に取付けてある引っ張りリングを取り去ることによって、注出用開口(注出孔)が形成され、容器内の内容液を注出孔から流出させることができる。注出孔の開口形状は丸みのある菱形であって、円形状の底部の中央部に形成されている。
注出用中栓の底部は、板状であって、中央部をほぼ円錐形に突出させて、中央部から注出用中栓の周壁下部に向かって漸次低くなるように形成されている。
しかしながら、特許文献1に記載された底部の形状は、水平方向に延在する平面であるので、内容液が平面上に残留し、残留した内容液が乾燥して固化してしまう。
特許文献2に開示された中栓では、底部の中央部から底部の外周部に位置する周壁部まで、下方に下がる面を形成し、底部の周壁部側に位置する注出用開口側へ内容液を流下させるようにしている。
上記注出用中栓の前記連結部は、前記稜線部の一部と、前記周方向傾斜面の一部と、上方の前記側壁部の下部から前記中央壁部側に向かって漸次下方へ向かうなだらかな湾曲面とによって形成されていることが好ましい。
上記注出用中栓の前記稜線部が、前記中央壁部の中央部から前記側壁部まで水平に延びるようにすることができる。
本発明の注出用中栓の前記連結部は、前記稜線部の一部と、前記周方向傾斜面の一部と、上方の前記側壁部の下部から前記中央壁部側に向かって漸次下方へ向かうなだらかな湾曲面とによって形成されているので、湾曲面によって更に内容液を効率よく容器内に戻すことができる。
図1は、本発明に係る注出用中栓3を容器蓋1と共に容器2に適用した半断面半側面図である。
容器蓋1は、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂などから形成されており、円板形状の天面壁5とこの天面壁5の周縁から垂下する略円筒形状のスカート壁6とを有する。容器蓋1の天面壁5は、全体が実質上ほぼ水平に延在し、スカート壁6の周壁部16の外表面には上下方向に延びる溝16aが周方向全体に多数形成されている。
スカート壁6の周壁部16の下部には、周方向に延在する弱化ライン7が形成され、それよりも下方にタンパーエビデント裾部10を設けている。なお、スカート壁6は、タンパーエビデント裾部10を含み、周壁部16は、タンパーエビデント裾部10を含まない。
周方向弱化ライン7は、周方向に間隔をおいて形成されたスリット12とこれらのスリット12間に存在する複数の橋絡部14とから構成されている。また、タンパーエビデント裾部10の内周面には、容器蓋1の半径方向内側斜め上方へ突出する係止突起11を複数個形成している。
容器2の係止顎部23の下部には、容器2の半径方向外側に突出する環状のネックリング24が形成されている。
容器2の口頸部17には、注出用中栓3が装着されている。注出用中栓3は、ほぼ鍋形状であって略円筒形状である側壁部31と、円形の底部32と、側壁部31の上側に位置するフランジ部33とを備えている。
各連結部35の間には、注出用開口36が形成されている。注出用開口36は、平面視で見て底部32の中心軸から、該中心軸と間隔を空けて放射状に延びる略矩形形状であり、本実施形態では、僅かに中心側に向かって狭くなるように形成されている。ただし、注出用開口36の形状については、中心側に向かって広くなるような形状であってもよく、特に問わないが、内容液が容器2の内部から注出用中栓3に適宜流出しかつ流入できる大きさに形成する必要がある。
中央壁部34の稜線40間の谷部には、中央壁部34の中心部から注出用開口36の中央壁部34側端部に向かって下方へなだらかに傾斜する径方向傾斜面41が形成されている。径方向傾斜面41は、その中心部を頂点として注出用開口36側へ延びる三角形状若しくは二等辺三角形状であり、各稜線40間の中央部を通るように延在する。
側壁部31の下端部と底部32との境界部では、稜線40の左右両側において、中央壁部34側になだらかに湾曲する湾曲面43を形成している。湾曲面43は、周方向の一側面側が注出用開口36に臨み、他方側側面が周方向傾斜面42に接合する。
このように、注出用中栓3の底部32には、中央壁部34と連結部35において、径方向傾斜面41、周方向傾斜面42及び湾曲面43が存在する。そして、これらの径方向傾斜面41、周方向傾斜面42及び湾曲面43の相互の面が接合する接合角は、全ての角度が鈍角になるように形成されている。
側壁部31のやや内周側下方及び底部32の外周部には、縦リブ37が形成されている。図1に示すように、縦リブ37は容器2の口頸部17の内周面に対して隙間を形成し、かつ内周面に沿って周方向へ形成され、その先端部が下方へ延びる。この縦リブ37の先端部は、底部32の最下端部と同等の位置か或いはそれよりも若干下方に突出した位置まで延びて形成することが注出用中栓3の容器への搬送時等においての安定供給の点で好ましい。縦リブ37を形成する位置は、注出用開口36を除いた各連結部35の位置する部位に、周方向に形成されている。各縦リブ37の外周方向側における両端側面37aは、注出用開口36の側面に面一に形成されている。
なお、本実施形態では、注出用中栓3の底部32の境界領域を明瞭に示していないが、底部32は中央壁部34の全部を含み、連結部35及び注出用開口36については、それらの全部を含むこともあるし、一部を含むこともある。
このような容器蓋1は、ユーザが開栓するときには、片手で容器2を握りしめ、他方の手の指先で容器蓋1の容器蓋本体(タンパーエビデント裾部10よりも上の部分)8を掴んで容器蓋1を開栓する。スカート壁6の周壁部16を回転させると、ネジ21,22の作用により、容器蓋1の全体が上方へ移動しようとするが、タンパーエビデント裾部10の係止突起11が、図1に示す係止顎部23に当接し、タンパーエビデント裾部10の上昇が阻止される。こうして、容器蓋1は、容器蓋本体8の部分のみが上方へ移動することとなり、弱化ライン7の橋絡部14が切断され、容器本体8とタンパーエビデント裾部10とが分離される。そして、タンパーエビデント裾部10が容器2側に残され、容器蓋1は、口頸部17から脱離可能となる。
詳しくは、容器2を傾倒させた状態で、注出用中栓3の内部に残された残留内容液は、容器2を正立状態にすることで、一部が側壁部31から注出用開口36に直接戻され、残りの残留内容液が側壁部31から連結部35に戻される。
内容液の流れは複雑であり、それ以外のルートから注出用開口36へ流れることもあるが、径方向傾斜面41、周方向傾斜面42、湾曲面43から注出用開口36を経て容器2の内部に流下する。
注出用開口36では、容器蓋1の下部に縦リブ37を形成しており、注出用開口36の側面から流下する残留内容液が、効率的に縦リブ37の側面37aを伝わるようにして流下させることができる。
なお、注出用中栓3の側壁部31の下部には、下方へ延びる縦リブ37を形成した。これは、注出用中栓3の連結部35の外周側形状を湾曲(図5〜図8参照)させたので、工場内における生産ラインで注出用中栓3を搬送すると、支持部材で支持しないと転がりやすくなる。そこで、縦リブ37を形成することによって、支持部材がなくとも正立した姿勢を維持することができ、生産ラインでの高速搬送が可能となった。
本実施形態では、注出用中栓3に形成した稜線40を水平方向に形成したが、稜線40については、中央壁部34の中心部を高くして、側壁部31側に向かって低くなるように形成してもよい。
2 容器
3 注出用中栓
16 周壁部
31 側壁部
32 底部
33 フランジ部
34 中央壁部
35 連結部
36 注出用開口
37 縦リブ
37a 側面
40 稜線
41 径方向傾斜面
42 周方向傾斜面
43 湾曲面
Claims (3)
- 略円筒形状からなる側壁部と、中央壁部と、前記側壁部の下端と前記中央壁部の外周端とを連結する複数の連結部と、前記側壁部の下端、前記中央壁部の外周端及び連結部間に設けられた複数の注出用開口とが形成されている注出用中栓において、
前記中央壁部及び前記連結部には、前記中央壁部の中央部から前記複数の連結部の周方向中央部を通り前記側壁部または前記連結部の外周部まで放射状に延びる稜線部を形成し、
前記中央壁部には前記稜線部間に挟まれ前記中央部から前記注出用開口端まで延びる谷部を形成し、前記稜線部の両側部には前記注出用開口及び前記谷部に向かって漸次下方へ向かうなだらかな周方向傾斜面を形成し、前記谷部は前記中央壁部の中央部から前記注出用開口端まで漸次下方に向かう径方向傾斜面からなり、
前記径方向傾斜面が、前記周方向傾斜面と前記注出用開口に囲繞され、前記中央壁部の中心点を頂点とし前記中央壁部側の前記注出用開口端まで2辺が延びる三角形状に形成された傾斜面であることを特徴とする注出用中栓。 - 前記連結部は、前記稜線部の一部と、前記周方向傾斜面の一部と、上方の前記側壁部の下部から前記中央壁部側に向かって漸次下方へ向かうなだらかな湾曲面とによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の注出用中栓。
- 前記稜線部が前記中央壁部の中央部から前記側壁部まで水平に延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の注出用中栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008081464A JP5113577B2 (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | 注出用中栓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008081464A JP5113577B2 (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | 注出用中栓 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009234605A JP2009234605A (ja) | 2009-10-15 |
JP5113577B2 true JP5113577B2 (ja) | 2013-01-09 |
Family
ID=41249076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008081464A Expired - Fee Related JP5113577B2 (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | 注出用中栓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5113577B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5240313B2 (ja) * | 2011-03-30 | 2013-07-17 | サーモス株式会社 | 飲料用容器の栓体 |
JP7301482B2 (ja) * | 2019-11-28 | 2023-07-03 | 株式会社吉野工業所 | 容器用キャップ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS557492Y2 (ja) * | 1975-10-29 | 1980-02-19 |
-
2008
- 2008-03-26 JP JP2008081464A patent/JP5113577B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009234605A (ja) | 2009-10-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7644843B1 (en) | Reverse taper dispensing orifice seal | |
JP5215798B2 (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
US4520942A (en) | Container closure having a frangible outer cap | |
JP2010018290A (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
JP2011111193A (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
WO2014132800A1 (ja) | 中栓と蓋本体とから構成された容器蓋 | |
JP2009040451A (ja) | 蓋付きキャップ | |
JP5991838B2 (ja) | 複合容器蓋 | |
JP6125906B2 (ja) | ヒンジキャップ | |
JP5113577B2 (ja) | 注出用中栓 | |
JP5171358B2 (ja) | 注出用中栓 | |
WO2021141079A1 (ja) | 合成樹脂製容器蓋 | |
JP2005059876A (ja) | 不正開封防止機能付キャップ | |
JP2007204124A (ja) | キャップ保持部を有するスパウト | |
JP5984636B2 (ja) | 中栓と蓋本体とから構成された容器蓋 | |
JP4286007B2 (ja) | 複合容器蓋 | |
JP5086128B2 (ja) | 注出用中栓 | |
JP5271650B2 (ja) | 飲料容器用プラスチックキャップ | |
JP5007244B2 (ja) | キャップ一体型注出具 | |
JP6971172B2 (ja) | 注出容器 | |
EP3409612B1 (en) | A spout for a food package | |
JP5232569B2 (ja) | プラスチックキャップ | |
JP2021075331A (ja) | 移行中栓キャップ | |
KR200489196Y1 (ko) | 양면 쐐기형 스파우트 장치 | |
GB2353519A (en) | Dairy bottle closure |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120704 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120710 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120906 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121002 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121012 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5113577 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |