JP2021075331A - 移行中栓キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 容器本体の口部に螺合されるねじキャップと、口部に装着される中栓部とを備える移行中栓キャップにおいて、ねじキャップと中栓部とを一体成形することができる移行中栓キャップを提供すること。【解決手段】 容器本体Aの口部1に螺合されるねじキャップCと、口部1に装着される中栓部Dとからなる移行中栓キャップBであって、ねじキャップCは、口部1に螺合されるキャップ本体Eと、キャップ本体EにヒンジGを介して連設された上蓋Fとを備え、中栓部Dは、口部1に装着される嵌着部30と、嵌着部30の内側に形成された注出部31とを備え、キャップ本体Eは、中栓部Dとの間に形成された破断可能なブリッジ19を備えることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、移行中栓キャップに関し、とくに、容器本体の口部に螺合されるねじキャップと、口部に装着される中栓部とを備える移行中栓キャップに関するものである。
従来から、容器本体の口部に螺合して着脱自在に装着されるねじキャップと、口部に装着され、内容物を注出する注出口を有する中栓とを備え、中栓を内周側に保持したねじキャップは、キャッピングマシンにより容器本体の口部に螺合されるときに、中栓が口部に装着され、かつ、容器本体の口部からねじキャップを外すときは、中栓が容器本体の口部に装着されたままの状態で残る移行中栓キャップが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−2515号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の移行中栓キャップでは、中栓とねじキャップとを別々のパーツとして成形した後、中栓をねじキャップの内周側に保持する作業を必要とするために、中栓とねじキャップとを一体成型できない上に、ねじキャップに中栓をセットする手間を要するという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、容器本体の口部に螺合されるねじキャップと、口部に装着される中栓部とを備える移行中栓キャップにおいて、ねじキャップと中栓部とを一体成形することができる移行中栓キャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、移行中栓キャップとして、容器本体の口部に螺合されるねじキャップと、口部に装着される中栓部とからなる移行中栓キャップであって、ねじキャップは、口部に螺合されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とを備え、中栓部は、口部に装着される嵌着部と、嵌着部の内側に形成された注出部とを備え、キャップ本体は、中栓部との間に形成された破断可能なブリッジを備えることを特徴とする構成を採用する。
移行中栓キャップの実施形態として、キャップ本体は、口部の外周に螺合される外周筒部と、外周筒部の内周上部に形成された上壁部とを備え、ブリッジは、上壁部と嵌着部との間に形成されたことを特徴とする構成を採用し、また、嵌着部は、口部の上端面と当接する天壁と、天壁の内縁から垂下し、口部の内周と密接する内筒とを備え、注出部は、内筒の内周から延設され、口部の開口を塞ぐ隔壁と、隔壁を貫通して開口された注出口とを備えることを特徴とする構成を採用する。
移行中栓キャップの具体的実施形態として、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁の下端面に凹設されたスリットとを備え、キャップ本体は、スリットから連通する孔部を備えることを特徴とする構成を採用し、また、キャップ本体は、下端に設けられた破断可能な弱化連結片と、弱化連結片から下方に連結された封緘リングとを備えることを特徴とする構成を採用する。
移行中栓キャップの別の具体的実施形態として、キャップ本体は、下端から垂設され、容器本体の口部から中栓部を分別する突出部を備えることを特徴とする構成を採用し、また、中栓部は、嵌着部に、突出部を挿入可能な凹所を備えることを特徴とすることを特徴とする構成を採用し、また、突出部は、かぎ状のフックを有し、フックを中栓部と係合することを特徴とする構成を採用し、また、突出部は、開口されたリングを有し、リングを中栓部と係合することを特徴とする構成を採用する。
本発明の移行中栓キャップは、上記構成を採用することにより、口部に螺合されるねじキャップと、容器本体の口部に装着される中栓部とを備える移行中栓キャップとして、ねじキャップと中栓部とを一体成型することができるので、事前に中栓部をねじキャップにセットする手間を省くことができる。
さらに、本発明の移行中栓キャップは、上蓋の側周壁の下面とキャップ本体の上面との間にスリットが形成されていることにより、内容物が充填された容器本体へのねじキャップの装着が完了した後、シャワー等の工程で、ねじキャップのスリットからシャワー水等を流すと、容器本体の口部外周とねじキャップ間を洗浄することができる。
また、本発明の移行中栓キャップは、キャップ本体が下端に突出部を備えることにより、容器本体内に充填された内容物を使用後、キャップ本体の突出部を利用して、簡単に容器本体から中栓部を取り外し、分別廃棄することができる。
本発明の第1実施例の移行中栓キャップを容器本体に装着した状態を示す断面図である。 本発明の第1実施例の移行中栓キャップの上面図である。 本発明の第1実施例の移行中栓キャップの縦断面図である。 本発明の第1実施例の移行中栓キャップから中栓部を分離する直前の状態を示す縦断面図である。 本発明の第1実施例の移行中栓キャップ付き容器を開蓋した直後の状態を示す縦断面図である。 本発明の第2実施例の移行中栓キャップを容器本体に装着した状態を示す断面図である。 本発明の第2実施例の移行中栓キャップから中栓部を分離する直前の状態を示す縦断面図である。 本発明の第2実施例の移行中栓キャップ付き容器を開蓋した直後の状態を示す縦断面図である。 本発明の第3実施例の移行中栓キャップ付き容器を開蓋した直後の状態を示す縦断面図である。 本発明の第4実施例の移行中栓キャップ付き容器を開蓋した直後の状態を示す縦断面図である。 本発明の第5実施例の移行中栓キャップを容器本体に装着した状態を示す図で、(a)は断面側面図、(b)は側面図である。 本発明の第5実施例の移行中栓キャップの上蓋を開蓋した説明図で、(a)は上蓋の一部を切断した上面図、(b)は(a)の断面側面図である。 本発明の第5実施例の移行中栓キャップ付き容器を開蓋した後、容器本体から中栓部を取り外す際の説明図で、(a)は側面断面図、(b)は(a)の要部を上面から見た上面図である。 本発明の第6実施例の移行中栓キャップ付き容器の説明図で、(a)は側面図、(b)は移行中栓キャップの上蓋を開蓋した上面図である。 本発明の第6実施例の移行中栓キャップ付き容器を開蓋した後、容器本体から中栓部を取り外す際の説明図で、(a)は側面断面図、(b)は(a)の要部を正面から見た模式図である。 本発明の第7実施例の移行中栓キャップ付き容器の説明図で、(a)は側面図、(b)は移行中栓キャップの上蓋を開蓋した上面図である。 本発明の第7実施例の移行中栓キャップ付き容器を開蓋した後、容器本体から中栓部を取り外す際の説明図で、(a)は側面断面図、(b)は(a)の要部を正面から見た模式図である。
次に、本発明の移行中栓キャップについて、実施例を示した図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1でみて、上下方向を「軸線方向」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
また、図2、図12(a)、図14(b)および図16(b)でみて、ヒンジと反対側を「前」、ヒンジ側を「後」、ヒンジと反対側からヒンジ側を向いて左側を「左」、右側を「右」とする。
図1において、Aは容器本体、Bは容器本体Aの口部1に装着される移行中栓キャップであり、移行中栓キャップBは、容器本体Aの口部1に螺合されるねじキャップCと、ねじキャップCと一体成形され、口部1に装着される中栓部Dとから構成されている。
図1に示す容器本体Aは、口部1を備え、口部1の外周には、上部に、雄ねじ2が螺設され、雄ねじ2の下方には、ねじ山頂部より径の大きい係止突条3が形成され、さらに係止突条3の下方には、ネックリング4が形成されている。
ねじキャップCは、容器本体Aの口部1の外周に螺合されるキャップ本体Eと、キャップ本体Eの上端外周の所定箇所で一端が接続されたヒンジGと、ヒンジGの他端に接続され、キャップ本体Eの上面開口を閉鎖する上蓋Fとを備えている。
図1および図3に示すように、キャップ本体Eは、円筒状の外周筒部10と、外周筒部10の上部内周に連設されたリング状の上壁部11と、上壁部11の内縁上面に立設された蓋係合部12と、外周筒部10の下端から周方向に複数箇所に設けられた破断可能な弱化連結片13と、弱化連結片13から下方に連結された封緘リング14とを備えている。
外周筒部10は、内周面に、容器本体Aの口部1に形成された雄ねじ2と螺合する雌ねじ15が形成され、外周面に、滑り止めのローレット16が形成されている。
さらに、上壁部11の内縁は、図1に示すように、口部1の外周面と摺接するように形成され、また、上壁部11には、図2に示すように、周方向に沿って複数箇所の孔部17が形成されている。
封緘リング14の内周下部には、容器本体Aの口部1の外周に設けられた係止突条3と係合する係止爪片18が周方向に複数配設されている。
係止爪片18は、内方に向けて斜め上方に突出した弾性を有する突片であり、キャップ本体Eとともに封緘リング14を容器本体Aの口部1に装着するとき、係止突条3の外周を乗り越えて係止突条3の下面に係合するようになっている。
上蓋Fは、天面を形成する頂壁20と、頂壁20の周縁から垂設された側周壁21とを備え、側周壁21の下端外周の所定箇所でヒンジGに連設しており、上蓋Fは、ヒンジGと反対側の側周壁21から径方向外側へ突出する摘み部等がない形状をなしている。
頂壁20の下面には、閉蓋時に外周が後述する中栓部Dの注出筒36の内周と密接する密封筒22と、密封筒22の外側に形成された中筒部23とが垂設されている。
側周壁21は、内周下部に、閉蓋時にキャップ本体Eの蓋係合部12と嵌合し、閉蓋状態を維持する係合凸部24が設けられている。
また、側周壁21の下端外周側は、ヒンジGの連設部分を除き、周方向に段部25が設けられ、段部25の表面には、前述した孔部17と連通し、閉蓋時にリンススリットを形成するように、周方向に沿って複数箇所のスリット26が凹設(深さは0.05ミリ程度)されている。
なお、本実施例では、孔部17およびスリット26は、それぞれ4箇所に設けられているが、必要に応じて増減することができる。
中栓部Dは、キャップ本体Eの上壁部11内縁から複数箇所に設けられた破断可能なブリッジ19を介して接続されており、容器本体Aの口部1に装着される嵌着部30と、嵌着部30の内側に形成された注出部31とを備えている。
嵌着部30は、口部1の上端面と当接する天壁32と、天壁32の内縁から垂下し、口部1の内周と密接する内筒33とを備え、注出部31は、内筒33の下端内周から内側に延設され、中央部が円錐台状をなし、口部1の開口を塞ぐ隔壁34と、隔壁34を貫通して開口された注出口35と、注出口35の周囲から立設され、天壁32よりも高く延びた注出筒36とを備える。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例の移行中栓キャップBは、図2および図3に示すように、ねじキャップCに中栓部Dがブリッジ19を介して接続され、上蓋Fが開蓋した状態で一体成形により製造される。
次に、本実施例の移行中栓キャップBを容器本体Aに装着するには、まず、一体成形により製造された開蓋状態から、上蓋FをヒンジGを中心に回転してキャップ本体Eにかぶせ、上から押圧して上蓋Fの係合凸部24がキャップ本体Eの蓋係合部12に係合することにより移行中栓キャップBを閉蓋状態にする。
ここで、上蓋Fは、ヒンジGと反対側の側周壁21から径方向外側へ突出する摘み部等がない形状をなしているために、閉蓋状態にされた移行中栓キャップBは、これ以降、簡単に上蓋Fを開蓋することができない。
その後、キャップ本体Eの雌ねじ15を内容物が充填された容器本体Aの口部1に形成された雄ねじ2に螺合し、キャップ本体Eを螺合方向に回転させていくと、封緘リング14は、弱化連結片13によりキャップ本体Eに連結されているので、キャップ本体Eとともに下降していく。
その際に、封緘リング14の内周下部から突設された係止爪片18は、口部1の雄ねじ2に接するようになり、さらにキャップ本体Eをねじ込んでいくと、係止爪片18は、その弾性変形によって雄ねじ2を乗り越えることができる。
なお、容器本体Aの雄ねじやキャップ本体Eの雌ねじは、多条ねじや切欠部を設けたねじ形態としても構わない。
その後、キャップ本体Eの下降に伴い、中栓部Dは、内筒33の外周面が口部1の内周に嵌入され、図4に示すように、キャップ本体Eが所定高さまで下降すると、中栓部Dの天壁32の下面が口部1の上端面と当接し、中栓部Dは、これ以上キャップ本体Eと一体で下降することができなくなる。
このため、中栓部Dは、キャップ本体Eの上壁部11と連結していたブリッジ19が破断し、キャップ本体Eから分離され、口部1に移行する。
この際に、中栓部Dの嵌着部30は、天壁32の下面が口部1の上端面に当接し、内筒33の外周が口部1の内周に嵌合することにより、口部1に装着される。
中栓部Dの内筒33の外周面が口部1の内周に嵌入されると同時に、封緘リング14の係止爪片18は、口部1の係止突条3に接するようになり、さらにキャップ本体Eをねじ込んでいくと、係止爪片18は、係止突条3を乗り越え、図1に示すように、係止爪片18は、係止突条3の下面に係合するとともに、上蓋Fは、中筒部23の下面が中栓部Dの天壁32と当接し、移行中栓キャップBの容器本体Aへの装着が完了する。
本実施例では、上蓋Fの側周壁21の下面とキャップ本体Eの外周筒部10の上面との間にスリット26が形成されているので、内容物(飲料等)が充填された容器本体AへのねじキャップCの装着が完了すると、シャワー等の工程でスリット26からシャワー水等を流し、キャップ本体Eの孔部17を通して、口部1の外周とねじキャップC間を洗浄することができる。
なお、本実施例では、上蓋Fのスリット26を形成した位置と、キャップ本体Eの孔部17を形成した位置が一致しているが、両者は、ずれていても構わない。
また、容器本体Aの口部1を洗浄しない場合には、孔部17およびスリット26は、設ける必要がない。
次に、本実施例の移行中栓キャップBが装着された容器本体Aを使用するには、図1に示す状態から、ねじキャップCを構成するキャップ本体Eの外周筒部10に形成されたローレット16に指を掛けて螺脱方向に回転していくと、上蓋Fにより閉蓋されたキャップ本体Eが上昇していくのに対して、封緘リング14は、内周下部に設けられた係止爪片18が口部1に形成された係止突条3の下面に係合しているため、上昇が阻止される。
その後、キャップ本体Eの回転によって生じる摩擦抵抗力に抗して、さらにキャップ本体Eを回転させていくと、キャップ本体Eと封緘リング14との間の間隙が大きくなり、弱化連結片13は、剪断力によって容易に破断し、ねじキャップCが開封されたことを視認することができる。
同時に、中栓部Dは、口部1に装着されたまま残るので、さらにキャップ本体Eを回転すると、図5に示すように、ねじキャップCを容器本体Aから外して開蓋することができる。
開蓋された容器本体Aを注出したい方向に傾ければ、容器本体A内に充填された内容物は、注出口35を通って注出筒36に案内され、必要な量を注出することができる。
使用後は、ねじキャップCを螺合方向に回転して、上蓋Fの中筒部23を中栓部Dの天壁32に当接すれば再び閉蓋状態となり、このとき、密封筒22の外周が注出筒36の内周に密接して、容器本体A内を密封することができる。
以上のように、本実施例の移行中栓キャップBは、容器本体Aの口部1に螺合されるねじキャップCと、口部1に装着される中栓部Dとを一体で成形することができるとともに、使用時に、内容物が注出口35を通って容器本体Aの口部1よりも高い注出筒36によって容易に注出することができるという効果を奏する。
次に、第1実施例の中栓部Dおよび上蓋Fを変更した第2実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
図6において、Aは容器本体、Baは容器本体Aの口部1に装着される移行中栓キャップであり、移行中栓キャップBaは、容器本体Aの口部1に螺合されるねじキャップCaと、ねじキャップCaと一体成形され、口部1に装着される中栓部Daとから構成されている。
ねじキャップCaは、容器本体Aの口部1の外周に螺合されるキャップ本体Eと、キャップ本体EにヒンジGを介して連設された上蓋Faとを備えている。
上蓋Faは、天面を形成する頂壁40と、頂壁40の周縁から垂設された側周壁41とを備え、側周壁41の下端外周の所定箇所でヒンジGに連設している。
頂壁40の下面には、閉蓋時に外周が後述する中栓部Daの注出筒46の内周と密接する密封筒42が垂設されている。
中栓部Daは、キャップ本体Eの上壁部11内縁から複数箇所に設けられた破断可能なブリッジ19を介して接続されており、容器本体Aの口部1に装着される嵌着部30と、嵌着部30の内側に形成された注出部45とを備えている。
嵌着部30は、口部1の上端面と当接する天壁32と、天壁32の内縁から垂下し、口部1の内周と密接する内筒33とを備え、注出部45は、内筒33の下端内周から内側に延設され、中央部が円錐台状をなし、口部1の開口を塞ぐ隔壁34と、隔壁34を貫通して開口された注出口35と、注出口35の周囲から立設され、第1実施例の注出筒36よりも高さが低い注出筒46とを備える。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例の移行中栓キャップBaは、第1実施例と同様に、ねじキャップCaに中栓部Daがブリッジ19を介して接続され、上蓋Faが開蓋した状態で一体成形により製造される。
本実施例の移行中栓キャップBaを容器本体Aに装着するには、第1実施例と同様に、開蓋状態から、上蓋Faをキャップ本体Eにかぶせ、移行中栓キャップBaを閉蓋状態にする。
その後、キャップ本体Eの雌ねじ15を内容物が充填された容器本体Aの口部1に形成された雄ねじ2に螺合し、キャップ本体Eを螺合方向に回転させていくと、中栓部Daは、内筒33の外周面が口部1の内周に嵌入され、図7に示すように、キャップ本体Eが所定高さまで下降すると、中栓部Daの天壁32の下面が口部1の上端面と当接し、中栓部Daは、これ以上キャップ本体Eと一体で下降することができなくなるため、中栓部Daは、キャップ本体Eの上壁部11と接続されたブリッジ19が破断することにより、キャップ本体Eから分離して、口部1に移行し、移行中栓キャップBaの容器本体Aへの装着が完了する。
次に、本実施例の移行中栓キャップBaが装着された容器本体Aを使用するには、図6に示す状態から、ねじキャップCaのキャップ本体Eを螺脱方向に回転すると、キャップ本体Eが上昇していくのに対して、封緘リング14は、内周下部に設けられた係止爪片18が口部1に形成された係止突条3の下面に係合しているため、キャップ本体Eと封緘リング14との間の間隙が大きくなり、弱化連結片13は、剪断力によって容易に破断し、ねじキャップCaが開封されたことを視認することができる。
同時に、中栓部Daは、口部1に装着されたまま残るので、さらにキャップ本体Eを回転すると、図8に示すように、ねじキャップCaを容器本体Aから外して開蓋することができる。
開蓋された容器本体Aを注出したい方向に傾ければ、容器本体A内に充填された内容物は、注出口35を通って注出筒46に案内され、必要な量を注出することができる。
使用後は、ねじキャップCaを螺合方向に回転すると、再び閉蓋状態となり、このとき、密封筒42の外周が注出筒46の内周に密接して、容器本体A内を密封することができる。
とくに、本実施例の移行中栓キャップBaは、外形寸法が従来のPETボトル用キャップと同寸法であるため、内容物として飲料水などを充填したPET容器に適しており、従来のPETボトル用キャップに換えて、PETボトルの口部1に中栓部Daを装着可能なねじキャップCaとして使用ことができるという効果を奏する。
次に、第1実施例の中栓部Dおよび上蓋Fを変更した第3実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
図9において、Aは容器本体、Bbは容器本体Aの口部1に装着される移行中栓キャップであり、移行中栓キャップBbは、容器本体Aの口部1に螺合されるねじキャップCbと、ねじキャップCbと一体成形され、口部1に装着される中栓部Dbとから構成されている。
ねじキャップCbは、容器本体Aの口部1の外周に螺合されるキャップ本体Eと、キャップ本体EにヒンジGを介して連設された上蓋Fbとを備えている。
上蓋Fbは、天面を形成する頂壁50と、頂壁50の周縁から垂設された側周壁51とを備え、側周壁51の下端外周の所定箇所でヒンジGに連設している。
頂壁50の下面には、閉蓋時に外周が後述する中栓部Dbの注出口59の内周と密接する密封筒52が垂設されている。
中栓部Dbは、キャップ本体Eの上壁部11内縁から複数箇所に設けられた破断可能なブリッジ19を介して接続されており、容器本体Aの口部1に装着される嵌着部54と、嵌着部54の内側に形成された注出部55とを備えている。
嵌着部54は、口部1の上端面と当接する天壁56と、天壁56の内縁から垂下し、口部1の内周と密接する内筒57とを備え、注出部55は、内筒57の上端内周から内側に延設され、口部1の開口を塞ぐ隔壁58と、隔壁58を貫通して開口された注出口59とを備える。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例の移行中栓キャップBbは、第1実施例と同様に、上蓋Fbが開蓋した状態で一体成形により製造される。
本実施例の移行中栓キャップBbを容器本体Aに装着するには、第1実施例と同様に、開蓋状態から、上蓋Fbをキャップ本体Eにかぶせ、移行中栓キャップBbを閉蓋状態にする。
その後、第1実施例と同様に、キャップ本体Eの雌ねじ15を内容物が充填された容器本体Aの口部1に形成された雄ねじ2に螺合し、キャップ本体Eを螺合方向に回転させていくと、中栓部Dbは、内筒57の外周面が口部1の内周に嵌入され、キャップ本体Eが所定高さまで下降すると、中栓部Dbの天壁56の下面が口部1の上端面と当接し、中栓部Dbは、これ以上キャップ本体Eと一体で下降することができなくなるため、中栓部Dbは、キャップ本体Eの上壁部11と接続されたブリッジ19が破断することにより、キャップ本体Eから分離して、口部1に移行し、移行中栓キャップBbの容器本体Aへの装着が完了する。
次に、本実施例の移行中栓キャップBbが装着された容器本体Aを使用するには、ねじキャップCbのキャップ本体Eを螺脱方向に回転すると、キャップ本体Eが上昇していくのに対して、封緘リング14は、内周下部に設けられた係止爪片18が口部1に形成された係止突条3の下面に係合しているため、キャップ本体Eと封緘リング14との間の間隙が大きくなり、弱化連結片13は、剪断力によって容易に破断し、ねじキャップCbが開封されたことを視認することができる。
同時に、中栓部Dbは、口部1に装着されたまま残るので、さらにキャップ本体Eを回転すると、図9に示すように、ねじキャップCbを容器本体Aから外して開蓋することができる。
開蓋された容器本体Aを注出したい方向に傾ければ、容器本体A内に充填された内容物は、注出口59から必要な量を注出することができる。
使用後は、ねじキャップCbを螺合方向に回転すると、再び閉蓋状態となり、このとき、密封筒52の外周が注出口59の内周に密接して、容器本体A内を密封することができる。
とくに、本実施例の移行中栓キャップBbは、内容物として七味唐辛子や胡椒などの粒状の香辛料を充填した容器に適しており、中栓部Dbの注出口59によって容易に振り出すことができるという効果を奏する。
次に、第1実施例の中栓部Dおよび上蓋Fを変更した第4実施例について説明する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
図10において、Aは容器本体、Bcは容器本体Aの口部1に装着される移行中栓キャップであり、移行中栓キャップBcは、容器本体Aの口部1に螺合されるねじキャップCcと、ねじキャップCcと一体成形され、口部1に装着される中栓部Dcとから構成されている。
ねじキャップCcは、容器本体Aの口部1の外周に螺合されるキャップ本体Eと、キャップ本体EにヒンジGを介して連設された上蓋Fcとを備えている。
上蓋Fcは、天面を形成する頂壁60と、頂壁60の周縁から垂設された側周壁61とを備え、側周壁61の下端外周の所定箇所でヒンジGに連設している。
頂壁60の下面には、閉蓋時に外周が後述する中栓部Dcの注出筒70の内周と密接する密封筒62が垂設されている。
中栓部Dcは、キャップ本体Eの上壁部11内縁から複数箇所に設けられた破断可能なブリッジ19を介して接続されており、容器本体Aの口部1に装着される嵌着部64と、嵌着部64の内側に形成された注出部65とを備えている。
嵌着部64は、口部1の上端面と当接する天壁66と、天壁66の内縁から垂下し、口部1の内周と密接する内筒67とを備え、注出部65は、内筒67の下端内周から内側に延設され、中央部が円錐台状をなし、口部1の開口を塞ぐ隔壁68と、隔壁68を貫通して開口された注出口69から立設され、天壁66と同じ高さの注出筒70とを備える。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例の移行中栓キャップBcは、第1実施例と同様に、上蓋Fcが開蓋した状態で一体成形により製造される。
本実施例の移行中栓キャップBcを容器本体Aに装着するには、第1実施例と同様に、開蓋状態から、上蓋Fcをキャップ本体Eにかぶせ、移行中栓キャップBcを閉蓋状態にする。
その後、第1実施例と同様に、キャップ本体Eの雌ねじ15を内容物が充填された容器本体Aの口部1に形成された雄ねじ2に螺合し、キャップ本体Eを螺合方向に回転させていくと、中栓部Dcは、内筒67の外周面が口部1の内周に嵌入され、キャップ本体Eが所定高さまで下降すると、中栓部Dcの天壁66の下面が口部1の上端面と当接し、中栓部Dcは、これ以上キャップ本体Eと一体で下降することができなくなるため、中栓部Dcは、キャップ本体Eの上壁部11と接続されたブリッジ19が破断することにより、キャップ本体Eから分離して、口部1に移行し、移行中栓キャップBcの容器本体Aへの装着が完了する。
次に、本実施例の移行中栓キャップBcが装着された容器本体Aを使用するには、ねじキャップCcのキャップ本体Eを螺脱方向に回転すると、キャップ本体Eが上昇していくのに対して、封緘リング14は、内周下部に設けられた係止爪片18が口部1に形成された係止突条3の下面に係合しているため、キャップ本体Eと封緘リング14との間の間隙が大きくなり、弱化連結片13は、剪断力によって容易に破断し、ねじキャップCcが開封されたことを視認することができる。
同時に、中栓部Dcは、口部1に装着されたまま残るので、さらにキャップ本体Eを回転すると、図10に示すように、ねじキャップCcを容器本体Aから外して開蓋することができる。
開蓋された容器本体Aを注出したい方向に傾ければ、容器本体A内に充填された内容物は、注出口69から注出筒70を通って必要な量を注出することができる。
使用後は、ねじキャップCcを螺合方向に回転すると、再び閉蓋状態となり、このとき、密封筒62の外周が注出筒70の内周に密接して、容器本体A内を密封することができる。
とくに、本実施例の移行中栓キャップBcは、内容物としてバニラやラムなどの液状のエッセンス類を充填した容器に適しており、中栓部Dcの注出筒70によって容易に注出することができるという効果を奏する。
次に、第2実施例の移行中栓キャップBaの中栓部Daとキャップ本体Eを変更した第5実施例について説明する。
以下、第2実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
図11において、Aは容器本体、Bdは容器本体Aの口部1に装着される移行中栓キャップであり、移行中栓キャップBdは、容器本体Aの口部1に螺合されるねじキャップCdと、ねじキャップCdと一体成形され、口部1に装着される中栓部Ddとから構成されている。
ねじキャップCdは、容器本体Aの口部1の外周に螺合されるキャップ本体Edと、キャップ本体EdにヒンジGを介して連設された上蓋Fdとを備えている。
図11および図12に示すように、キャップ本体Edは、円筒状の外周筒部75と、外周筒部75の上部内周に連設されたリング状の上壁部11と、上壁部11の内縁上面に立設された蓋係合部12と、外周筒部75の下端から周方向に複数箇所に設けられた破断可能な弱化連結片13と、弱化連結片13から下方に連結された封緘リング76とを備えている。
外周筒部75は、内周面に、容器本体Aの口部1に形成された雄ねじ2と螺合する雌ねじ15が形成され、外周面に、滑り止めのローレット16が形成され、下端面の所定箇所から突出部77が垂設されている。
突出部77の先端には、中央が凹んで湾曲した円弧面77aが形成されている。
封緘リング76の上面には、成形時に、外周筒部75の突出部77と対向するように切欠かれた係合切欠き部76aと、係合切欠き部76aのキャップ本体Edの螺脱方向側端から上面に向かって傾斜する傾斜部76bとが形成され、内周下部には、容器本体Aの口部1の外周に設けられた係止突条3と係合する係止爪片18が周方向に複数配設されている。
中栓部Ddは、キャップ本体Edの上壁部11内縁から複数箇所に設けられた破断可能なブリッジ19を介して接続されており、容器本体Aの口部1に装着される嵌着部80と、嵌着部80の内側に形成された注出部81とを備えている。
嵌着部80は、口部1の上端面と当接する天壁82と、天壁82の内縁から垂下し、口部1の内周と密接する内筒33とを備え、天壁82の外周の所定位置には、下端面から円弧状の凹所83が形成されている。
なお、凹所83の径方向の幅は、キャップ本体Edの突出部77の上下幅と同程度の幅で形成されている。
注出部81は、内筒33の下端内周から内側に延設され、中央部が円錐台状をなし、口部1の開口を塞ぐ隔壁84と、隔壁84を貫通して開口された注出口85と、注出口85の周囲から立設される注出筒46とを備え、注出口85内には、隔壁84の内周の複数の所定位置(本実施例で前後左右の90°間隔で4カ所)から中央部86を形成して集まる複数の連絡片87が設けられている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例の移行中栓キャップBdが装着された容器本体Aを使用するには、図11に示す状態から、ねじキャップCdのキャップ本体Edを螺脱方向に回転すると、キャップ本体Edが上昇していくのに対して、封緘リング76は、内周下部に設けられた係止爪片18が口部1に形成された係止突条3の下面に係合しているため、キャップ本体Edと封緘リング76との間の間隙が大きくなるとともに、キャップ本体Edの突出部77下端が封緘リング76の傾斜壁76bに当接して摺動し、キャップ本体Edを封緘リング76から持ち上げ、弱化連結片13は、剪断力によって容易に破断し、ねじキャップCdが開封されたことを視認することができる。
同時に、中栓部Ddは、口部1に装着されたまま残り、ねじキャップCdを容器本体Aから外して開蓋することができる。
開蓋された容器本体Aを注出したい方向に傾ければ、容器本体A内に充填された内容物は、注出口85を通って注出筒46に案内され、必要な量を注出することができ、ねじキャップCdを螺合方向に回転すると、再び閉蓋状態となる。
容器本体Aに充填された内容物を使用した後、分別廃棄のために、容器本体Aの口部1から中栓部Ddを取り外すには、図13に示すように、開蓋したねじキャップCdの突出部77を横方向に向けて持ち、突出部77の先端を中栓部Ddの天壁82に形成された凹所83に挿入する。
その際、突出部77先端の円弧面77aは、凹所83の周方向面と当接することにより、突出部77の挿入状態を安定することができる。
突出部77を凹所83に挿入した状態で、ねじキャップCdを容器本体Aに対して持ち上げると、天壁82の突出部77が挿入された側を持ち上げることになる。
さらに、ねじキャップCdを持ち上げると、中栓部Ddは、容器本体Aの口部1に対して、突出部77が挿入された部分付近から持ち上げられていくので、中栓部Ddを容器本体Aから簡単に取り外し、分別廃棄することができるという効果を奏する。
次に、第5実施例の移行中栓キャップBdの中栓部Ddとキャップ本体Edを変更した第6実施例について説明する。
以下、第5実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
図14において、Aは容器本体、Beは容器本体Aの口部1に装着される移行中栓キャップであり、移行中栓キャップBeは、容器本体Aの口部1に螺合されるねじキャップCeと、ねじキャップCeと一体成形され、口部1に装着される中栓部Deとから構成されている。
ねじキャップCeは、容器本体Aの口部1の外周に螺合されるキャップ本体Eeと、キャップ本体EeにヒンジGを介して連設された上蓋Feとを備えている。
図14に示すように、キャップ本体Eeは、円筒状の外周筒部75と、外周筒部75の下端から周方向に複数箇所に設けられた破断可能な弱化連結片13と、弱化連結片13から下方に連結された封緘リング78とを備えている。
外周筒部75は、外周面に、滑り止めのローレット16が形成され、下端面の所定箇所から突出部90が垂設されている。
突出部90は、上下方向中程に、連結壁91を残して螺合方向から切り込まれた切込み部92が形成され、下部に連結壁91からキャップ本体Eeの螺脱方向側に延びるかぎ状のフック93が形成されている。
封緘リング78の上面には、成形時に、外周筒部75の突出部90と対向するように切欠かれた係合切欠き部78aと、係合切欠き部78aのキャップ本体Eeの螺脱方向側端から上面に向かって傾斜する傾斜部78bとが形成され、内周下部には、図15(a)に示すように、容器本体Aの口部1の外周に設けられた係止突条3と係合する係止爪片18が周方向に複数配設されている。
中栓部Deは、キャップ本体Eeの上壁部11内縁から複数箇所に設けられた破断可能なブリッジ19を介して接続されており、容器本体Aの口部1に装着される嵌着部80と、嵌着部80の内側に形成された注出部81とを備えている。
嵌着部80は、口部1の上端面と当接する天壁82と、天壁82の内縁から垂下し、口部1の内周と密接する内筒33とを備え、注出部81は、注出口85内に、隔壁84の内周の複数の所定位置(本実施例では前後左右の90°間隔の4カ所)から中央部86を形成して集まる複数の連絡片87が設けられている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
容器本体Aに充填された内容物を使用した後、分別廃棄のために、容器本体Aの口部1から中栓部Deを取り外すには、図15に示すように、開蓋したねじキャップCeを持ち、中栓部Deの注出部81の連絡片87のいずれかに、突出部90の切込み部92を嵌め入れ、連絡片87の下面にフック93の上面を引っ掛ける。
その後、中栓部Deの連絡片87に突出部90のフック93が引っ掛かっている状態で、ねじキャップCeの突出部90を持ち上げると、中栓部Deの嵌着部80は、連絡片87に突出部90のフック93が引っ掛かっている側から持ち上がり、簡単に容器本体Aから中栓部Deを取り外し、分別廃棄することができるという効果を奏する。
次に、第5実施例の移行中栓キャップBdの中栓部Ddとキャップ本体Edを変更した第7実施例について説明する。
以下、第5実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
図16において、Aは容器本体、Bfは容器本体Aの口部1に装着される移行中栓キャップであり、移行中栓キャップBfは、容器本体Aの口部1に螺合されるねじキャップCfと、ねじキャップCfと一体成形され、口部1に装着される中栓部Dfとから構成されている。
ねじキャップCfは、容器本体Aの口部1の外周に螺合されるキャップ本体Efと、キャップ本体EfにヒンジGを介して連設された上蓋Ffとを備えている。
図16に示すように、キャップ本体Efは、円筒状の外周筒部75と、外周筒部75の下端から周方向に複数箇所に設けられた破断可能な弱化連結片13と、弱化連結片13から下方に連結された封緘リング79とを備えている。
外周筒部75は、外周面に、滑り止めのローレット16が形成され、下端面の所定箇所から突出部95が垂設されている。
突出部95には、中央が円形状に開口されたリング96が形成されている。
封緘リング79の上面には、成形時に、外周筒部75の突出部95と対向するように切欠かれた係合切欠き部79aと、係合切欠き部79aのキャップ本体Efの螺脱方向側端から上面に向かって傾斜する傾斜部79bとが形成され、内周下部には、図17(a)に示すように、容器本体Aの口部1の外周に設けられた係止突条3と係合する係止爪片18が周方向に複数配設されている。
中栓部Dfは、キャップ本体Efの上壁部11内縁から複数箇所に設けられた破断可能なブリッジ19を介して接続されており、容器本体Aの口部1に装着される嵌着部80と、嵌着部80の内側に形成された注出部81とを備えている。
注出部81は、注出口85内に、隔壁84の内周の複数の所定位置(本実施例では前後左右方向から45°ずれた位置で4カ所)から中央部97を形成して集まる複数の連絡片98が設けられ、中央部97の隣り合う連絡片98の間には、上面からみて、矢印状の引掛け突部99が形成されている。
引掛け突部99は、中央部97に連結された直線部100と、直線部100の先端から左右に分岐する枝部101とからなり、枝部101の左右幅は、キャップ本体Efの突出部95のリング96の内径より小さく形成されているが、枝部101は、リング96の内径よりも大径であってもよい。この場合には、リング96を変形させながら引掛け突部99に挿入し、中栓部Dfを外すことも可能である。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
容器本体Aに充填された内容物を使用した後、分別廃棄のために、容器本体Aの口部1から中栓部Dfを取り外すには、図17に示すように、開蓋したねじキャップCfを持ち、中栓部Dfの注出部81の引掛け突部99の先端から突出部95の開口されたリング96を嵌め、直線部100に引っ掛ける。
その後、中栓部Dfの引掛け突部99の直線部100に突出部95のリング96が引っ掛かっている状態で、ねじキャップCfを容器本体Aに対して持ち上げると、枝部101が返しとなって引掛け突部99を引っ張り、中栓部Dfが注出部81の該部分付近から持ち上がり、中栓部Dfを容器本体Aから簡単に取り外し、分別廃棄することができるという効果を奏する。
本発明の移行中栓キャップは、容器本体の口部に螺合されるねじキャップと、口部に装着される中栓部とを備える移行中栓キャップとして、ねじキャップと中栓部とを一体成形することができ、事前に中栓部をねじキャップにセットする手間を省くことができ、また、使用後に容器本体の口部から中栓部を簡単に取り外し、分別廃棄することができるので、飲食品や調味料などの移行中栓キャップとして好適である。
A 容器本体
B、Ba、Bb、Bc、Bd、Be、Bf 移行中栓キャップ
C、Ca、Cb、Cc、Cd、Ce、Cf ねじキャップ
D、Da、Db、Dc、Dd、De、Df 中栓部
E、Ed、Ee、Ef キャップ本体
F、Fa、Fb、Fc、Fd、Fe、Ff 上蓋
G ヒンジ
1 口部
2 雄ねじ
3 係止突条
4 ネックリング
10、75 外周筒部
11 上壁部
12 蓋係合部
13 弱化連結片
14、76、78、79 封緘リング
15 雌ねじ
16 ローレット
17 孔部
18 係止爪片
19 ブリッジ
20、40、50、60 頂壁
21、41、51、61 側周壁
22、42、52、62 密封筒
23 中筒部
24 係合凸部
25 段部
26 スリット
30、54、64、80 嵌着部
31、45、55、65、81 注出部
32、56、66、82 天壁
33、57、67 内筒
34、58、68、84 隔壁
35、59、69、85 注出口
36、46、70 注出筒
76a、78a、79a 係合切欠き部
76b、78b、79b 傾斜部
77、90、95 突出部
77a 円弧面
83 凹所
86、97 中央部
87、98 連絡片
91 連結壁
92 切込み部
93 フック
96 リング
99 引掛け突部
100 直線部
101 枝部

Claims (9)

  1. 容器本体の口部に螺合されるねじキャップと、口部に装着される中栓部とからなる移行中栓キャップであって、
    ねじキャップは、口部に螺合されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とを備え、
    中栓部は、口部に装着される嵌着部と、嵌着部の内側に形成された注出部とを備え、
    キャップ本体は、中栓部との間に形成された破断可能なブリッジを備えることを特徴とする移行中栓キャップ。
  2. キャップ本体は、口部の外周に螺合される外周筒部と、外周筒部の内周上部に形成された上壁部とを備え、
    ブリッジは、上壁部と嵌着部との間に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の移行中栓キャップ。
  3. 嵌着部は、口部の上端面と当接する天壁と、天壁の内縁から垂下し、口部の内周と密接する内筒とを備え、
    注出部は、内筒の内周から延設され、口部の開口を塞ぐ隔壁と、隔壁を貫通して開口された注出口とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の移行中栓キャップ。
  4. 上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁の下端面に凹設されたスリットとを備え、
    キャップ本体は、スリットから連通する孔部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の移行中栓キャップ。
  5. キャップ本体は、下端に設けられた破断可能な弱化連結片と、弱化連結片から下方に連結された封緘リングとを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の移行中栓キャップ。
  6. キャップ本体は、下端から垂設され、容器本体の口部から中栓部を分別する突出部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の移行中栓キャップ。
  7. 中栓部は、嵌着部に、突出部を挿入可能な凹所を備えることを特徴とする請求項6に記載の移行中栓キャップ。
  8. 突出部は、かぎ状のフックを有し、フックを中栓部と係合することを特徴とする請求項6に記載の移行中栓キャップ。
  9. 突出部は、開口されたリングを有し、リングを中栓部と係合することを特徴とする請求項6に記載の移行中栓キャップ。
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