JP2021075331A - 移行中栓キャップ - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、本発明の移行中栓キャップは、上蓋の側周壁の下面とキャップ本体の上面との間にスリットが形成されていることにより、内容物が充填された容器本体へのねじキャップの装着が完了した後、シャワー等の工程で、ねじキャップのスリットからシャワー水等を流すと、容器本体の口部外周とねじキャップ間を洗浄することができる。
なお、以下の説明において、図1でみて、上下方向を「軸線方向」とし、上方向を「上」とし、下方向を「下」とする。
また、図2、図12(a)、図14(b)および図16(b)でみて、ヒンジと反対側を「前」、ヒンジ側を「後」、ヒンジと反対側からヒンジ側を向いて左側を「左」、右側を「右」とする。
外周筒部10は、内周面に、容器本体Aの口部1に形成された雄ねじ2と螺合する雌ねじ15が形成され、外周面に、滑り止めのローレット16が形成されている。
さらに、上壁部11の内縁は、図1に示すように、口部1の外周面と摺接するように形成され、また、上壁部11には、図2に示すように、周方向に沿って複数箇所の孔部17が形成されている。
係止爪片18は、内方に向けて斜め上方に突出した弾性を有する突片であり、キャップ本体Eとともに封緘リング14を容器本体Aの口部1に装着するとき、係止突条3の外周を乗り越えて係止突条3の下面に係合するようになっている。
頂壁20の下面には、閉蓋時に外周が後述する中栓部Dの注出筒36の内周と密接する密封筒22と、密封筒22の外側に形成された中筒部23とが垂設されている。
また、側周壁21の下端外周側は、ヒンジGの連設部分を除き、周方向に段部25が設けられ、段部25の表面には、前述した孔部17と連通し、閉蓋時にリンススリットを形成するように、周方向に沿って複数箇所のスリット26が凹設(深さは0.05ミリ程度)されている。
なお、本実施例では、孔部17およびスリット26は、それぞれ4箇所に設けられているが、必要に応じて増減することができる。
本実施例の移行中栓キャップBは、図2および図3に示すように、ねじキャップCに中栓部Dがブリッジ19を介して接続され、上蓋Fが開蓋した状態で一体成形により製造される。
ここで、上蓋Fは、ヒンジGと反対側の側周壁21から径方向外側へ突出する摘み部等がない形状をなしているために、閉蓋状態にされた移行中栓キャップBは、これ以降、簡単に上蓋Fを開蓋することができない。
その際に、封緘リング14の内周下部から突設された係止爪片18は、口部1の雄ねじ2に接するようになり、さらにキャップ本体Eをねじ込んでいくと、係止爪片18は、その弾性変形によって雄ねじ2を乗り越えることができる。
なお、容器本体Aの雄ねじやキャップ本体Eの雌ねじは、多条ねじや切欠部を設けたねじ形態としても構わない。
このため、中栓部Dは、キャップ本体Eの上壁部11と連結していたブリッジ19が破断し、キャップ本体Eから分離され、口部1に移行する。
この際に、中栓部Dの嵌着部30は、天壁32の下面が口部1の上端面に当接し、内筒33の外周が口部1の内周に嵌合することにより、口部1に装着される。
なお、本実施例では、上蓋Fのスリット26を形成した位置と、キャップ本体Eの孔部17を形成した位置が一致しているが、両者は、ずれていても構わない。
また、容器本体Aの口部1を洗浄しない場合には、孔部17およびスリット26は、設ける必要がない。
その後、キャップ本体Eの回転によって生じる摩擦抵抗力に抗して、さらにキャップ本体Eを回転させていくと、キャップ本体Eと封緘リング14との間の間隙が大きくなり、弱化連結片13は、剪断力によって容易に破断し、ねじキャップCが開封されたことを視認することができる。
開蓋された容器本体Aを注出したい方向に傾ければ、容器本体A内に充填された内容物は、注出口35を通って注出筒36に案内され、必要な量を注出することができる。
使用後は、ねじキャップCを螺合方向に回転して、上蓋Fの中筒部23を中栓部Dの天壁32に当接すれば再び閉蓋状態となり、このとき、密封筒22の外周が注出筒36の内周に密接して、容器本体A内を密封することができる。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
頂壁40の下面には、閉蓋時に外周が後述する中栓部Daの注出筒46の内周と密接する密封筒42が垂設されている。
本実施例の移行中栓キャップBaは、第1実施例と同様に、ねじキャップCaに中栓部Daがブリッジ19を介して接続され、上蓋Faが開蓋した状態で一体成形により製造される。
本実施例の移行中栓キャップBaを容器本体Aに装着するには、第1実施例と同様に、開蓋状態から、上蓋Faをキャップ本体Eにかぶせ、移行中栓キャップBaを閉蓋状態にする。
同時に、中栓部Daは、口部1に装着されたまま残るので、さらにキャップ本体Eを回転すると、図8に示すように、ねじキャップCaを容器本体Aから外して開蓋することができる。
使用後は、ねじキャップCaを螺合方向に回転すると、再び閉蓋状態となり、このとき、密封筒42の外周が注出筒46の内周に密接して、容器本体A内を密封することができる。
とくに、本実施例の移行中栓キャップBaは、外形寸法が従来のPETボトル用キャップと同寸法であるため、内容物として飲料水などを充填したPET容器に適しており、従来のPETボトル用キャップに換えて、PETボトルの口部1に中栓部Daを装着可能なねじキャップCaとして使用ことができるという効果を奏する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
頂壁50の下面には、閉蓋時に外周が後述する中栓部Dbの注出口59の内周と密接する密封筒52が垂設されている。
本実施例の移行中栓キャップBbは、第1実施例と同様に、上蓋Fbが開蓋した状態で一体成形により製造される。
本実施例の移行中栓キャップBbを容器本体Aに装着するには、第1実施例と同様に、開蓋状態から、上蓋Fbをキャップ本体Eにかぶせ、移行中栓キャップBbを閉蓋状態にする。
同時に、中栓部Dbは、口部1に装着されたまま残るので、さらにキャップ本体Eを回転すると、図9に示すように、ねじキャップCbを容器本体Aから外して開蓋することができる。
使用後は、ねじキャップCbを螺合方向に回転すると、再び閉蓋状態となり、このとき、密封筒52の外周が注出口59の内周に密接して、容器本体A内を密封することができる。
とくに、本実施例の移行中栓キャップBbは、内容物として七味唐辛子や胡椒などの粒状の香辛料を充填した容器に適しており、中栓部Dbの注出口59によって容易に振り出すことができるという効果を奏する。
以下、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
頂壁60の下面には、閉蓋時に外周が後述する中栓部Dcの注出筒70の内周と密接する密封筒62が垂設されている。
本実施例の移行中栓キャップBcは、第1実施例と同様に、上蓋Fcが開蓋した状態で一体成形により製造される。
本実施例の移行中栓キャップBcを容器本体Aに装着するには、第1実施例と同様に、開蓋状態から、上蓋Fcをキャップ本体Eにかぶせ、移行中栓キャップBcを閉蓋状態にする。
同時に、中栓部Dcは、口部1に装着されたまま残るので、さらにキャップ本体Eを回転すると、図10に示すように、ねじキャップCcを容器本体Aから外して開蓋することができる。
使用後は、ねじキャップCcを螺合方向に回転すると、再び閉蓋状態となり、このとき、密封筒62の外周が注出筒70の内周に密接して、容器本体A内を密封することができる。
とくに、本実施例の移行中栓キャップBcは、内容物としてバニラやラムなどの液状のエッセンス類を充填した容器に適しており、中栓部Dcの注出筒70によって容易に注出することができるという効果を奏する。
以下、第2実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
突出部77の先端には、中央が凹んで湾曲した円弧面77aが形成されている。
なお、凹所83の径方向の幅は、キャップ本体Edの突出部77の上下幅と同程度の幅で形成されている。
本実施例の移行中栓キャップBdが装着された容器本体Aを使用するには、図11に示す状態から、ねじキャップCdのキャップ本体Edを螺脱方向に回転すると、キャップ本体Edが上昇していくのに対して、封緘リング76は、内周下部に設けられた係止爪片18が口部1に形成された係止突条3の下面に係合しているため、キャップ本体Edと封緘リング76との間の間隙が大きくなるとともに、キャップ本体Edの突出部77下端が封緘リング76の傾斜壁76bに当接して摺動し、キャップ本体Edを封緘リング76から持ち上げ、弱化連結片13は、剪断力によって容易に破断し、ねじキャップCdが開封されたことを視認することができる。
同時に、中栓部Ddは、口部1に装着されたまま残り、ねじキャップCdを容器本体Aから外して開蓋することができる。
開蓋された容器本体Aを注出したい方向に傾ければ、容器本体A内に充填された内容物は、注出口85を通って注出筒46に案内され、必要な量を注出することができ、ねじキャップCdを螺合方向に回転すると、再び閉蓋状態となる。
その際、突出部77先端の円弧面77aは、凹所83の周方向面と当接することにより、突出部77の挿入状態を安定することができる。
さらに、ねじキャップCdを持ち上げると、中栓部Ddは、容器本体Aの口部1に対して、突出部77が挿入された部分付近から持ち上げられていくので、中栓部Ddを容器本体Aから簡単に取り外し、分別廃棄することができるという効果を奏する。
以下、第5実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
ねじキャップCeは、容器本体Aの口部1の外周に螺合されるキャップ本体Eeと、キャップ本体EeにヒンジGを介して連設された上蓋Feとを備えている。
突出部90は、上下方向中程に、連結壁91を残して螺合方向から切り込まれた切込み部92が形成され、下部に連結壁91からキャップ本体Eeの螺脱方向側に延びるかぎ状のフック93が形成されている。
嵌着部80は、口部1の上端面と当接する天壁82と、天壁82の内縁から垂下し、口部1の内周と密接する内筒33とを備え、注出部81は、注出口85内に、隔壁84の内周の複数の所定位置(本実施例では前後左右の90°間隔の4カ所)から中央部86を形成して集まる複数の連絡片87が設けられている。
容器本体Aに充填された内容物を使用した後、分別廃棄のために、容器本体Aの口部1から中栓部Deを取り外すには、図15に示すように、開蓋したねじキャップCeを持ち、中栓部Deの注出部81の連絡片87のいずれかに、突出部90の切込み部92を嵌め入れ、連絡片87の下面にフック93の上面を引っ掛ける。
以下、第5実施例と同一の構成部分には同一の符号を付し、異なる構成部分のみ異なる符号を付して相違点を中心に説明する。
ねじキャップCfは、容器本体Aの口部1の外周に螺合されるキャップ本体Efと、キャップ本体EfにヒンジGを介して連設された上蓋Ffとを備えている。
突出部95には、中央が円形状に開口されたリング96が形成されている。
注出部81は、注出口85内に、隔壁84の内周の複数の所定位置(本実施例では前後左右方向から45°ずれた位置で4カ所)から中央部97を形成して集まる複数の連絡片98が設けられ、中央部97の隣り合う連絡片98の間には、上面からみて、矢印状の引掛け突部99が形成されている。
引掛け突部99は、中央部97に連結された直線部100と、直線部100の先端から左右に分岐する枝部101とからなり、枝部101の左右幅は、キャップ本体Efの突出部95のリング96の内径より小さく形成されているが、枝部101は、リング96の内径よりも大径であってもよい。この場合には、リング96を変形させながら引掛け突部99に挿入し、中栓部Dfを外すことも可能である。
容器本体Aに充填された内容物を使用した後、分別廃棄のために、容器本体Aの口部1から中栓部Dfを取り外すには、図17に示すように、開蓋したねじキャップCfを持ち、中栓部Dfの注出部81の引掛け突部99の先端から突出部95の開口されたリング96を嵌め、直線部100に引っ掛ける。
B、Ba、Bb、Bc、Bd、Be、Bf 移行中栓キャップ
C、Ca、Cb、Cc、Cd、Ce、Cf ねじキャップ
D、Da、Db、Dc、Dd、De、Df 中栓部
E、Ed、Ee、Ef キャップ本体
F、Fa、Fb、Fc、Fd、Fe、Ff 上蓋
G ヒンジ
1 口部
2 雄ねじ
3 係止突条
4 ネックリング
10、75 外周筒部
11 上壁部
12 蓋係合部
13 弱化連結片
14、76、78、79 封緘リング
15 雌ねじ
16 ローレット
17 孔部
18 係止爪片
19 ブリッジ
20、40、50、60 頂壁
21、41、51、61 側周壁
22、42、52、62 密封筒
23 中筒部
24 係合凸部
25 段部
26 スリット
30、54、64、80 嵌着部
31、45、55、65、81 注出部
32、56、66、82 天壁
33、57、67 内筒
34、58、68、84 隔壁
35、59、69、85 注出口
36、46、70 注出筒
76a、78a、79a 係合切欠き部
76b、78b、79b 傾斜部
77、90、95 突出部
77a 円弧面
83 凹所
86、97 中央部
87、98 連絡片
91 連結壁
92 切込み部
93 フック
96 リング
99 引掛け突部
100 直線部
101 枝部
Claims (9)
- 容器本体の口部に螺合されるねじキャップと、口部に装着される中栓部とからなる移行中栓キャップであって、
ねじキャップは、口部に螺合されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とを備え、
中栓部は、口部に装着される嵌着部と、嵌着部の内側に形成された注出部とを備え、
キャップ本体は、中栓部との間に形成された破断可能なブリッジを備えることを特徴とする移行中栓キャップ。 - キャップ本体は、口部の外周に螺合される外周筒部と、外周筒部の内周上部に形成された上壁部とを備え、
ブリッジは、上壁部と嵌着部との間に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の移行中栓キャップ。 - 嵌着部は、口部の上端面と当接する天壁と、天壁の内縁から垂下し、口部の内周と密接する内筒とを備え、
注出部は、内筒の内周から延設され、口部の開口を塞ぐ隔壁と、隔壁を貫通して開口された注出口とを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の移行中栓キャップ。 - 上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁の下端面に凹設されたスリットとを備え、
キャップ本体は、スリットから連通する孔部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の移行中栓キャップ。 - キャップ本体は、下端に設けられた破断可能な弱化連結片と、弱化連結片から下方に連結された封緘リングとを備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の移行中栓キャップ。
- キャップ本体は、下端から垂設され、容器本体の口部から中栓部を分別する突出部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の移行中栓キャップ。
- 中栓部は、嵌着部に、突出部を挿入可能な凹所を備えることを特徴とする請求項6に記載の移行中栓キャップ。
- 突出部は、かぎ状のフックを有し、フックを中栓部と係合することを特徴とする請求項6に記載の移行中栓キャップ。
- 突出部は、開口されたリングを有し、リングを中栓部と係合することを特徴とする請求項6に記載の移行中栓キャップ。
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