(詳細な説明)
この発明は多くの異なる形態での実施形態が可能であるが、本開示が本発明の原理の例証としてみなすべきであり、本発明の幅広い態様を図示説明された実施形態に限定するべく意図されていないとの理解をもって、本発明の好ましい実施形態を図面に示し詳述する。
(装置構造)
本発明は装置または運動用時計の複数の実施形態を開示している。図1〜21は腕時計の第1の実施形態を開示している。図22〜49は腕時計の第2の実施形態を開示している。図50〜64は腕時計の第3の実施形態を開示している。そして図65〜85は腕時計のさらなる代替実施形態を開示している。ここでさらに検討するように、実施形態の各々は、ここに述べるように種々の動作上の特徴、ユーザインタフェースおよび全地球測位システム(「GPS」)機能を組み込み得る。各実施形態の構造を以下でさらに詳細に説明し、腕時計の追加的な機能および特徴の説明を続ける。
図1〜3は、参照符号10で全体的に指示された本発明の装置または腕時計を全体的に示している。腕時計10は、以下でさらに詳述するように一般的な計時用クロノグラフを組み込むといった従来の使用法を有する。腕時計10は、ユーザの運動履行を監視するといったアスレチックおよびフィットネス用の独自の機能性を有する。腕時計10は、一般に、例示的実施形態においてリストバンド14の形態を有するキャリヤ14またはストラップ部材と脱着可能に接続された携帯型電子モジュール12を含む。
最初に、腕時計10の構造を説明し、続いて、腕時計10の動作を説明する。しかし、以下でさらに詳述するように、腕時計10がユーザの運動履行を記録し監視するためにユーザが着用する各種センサ1と無線で通信できることを指摘しておく。センサ(複数も)は各種形態をとり得る。例えば、センサは、図1に図示の通り、ユーザの靴に装着することができ、加速度計を含み得る。センサは、電源、磁気センサ素子、マイクロプロセッサ、メモリ、送信システムおよび他の適格な電子装置を含む種々の電子部品を備え得る。センサは、運動履行の他のパラメータの中で速度および距離を記録するためにシステムの他の構成要素と連係して使用され得る。例示的実施形態において、センサは、参照によってここに援用されその一部を成す、米国特許出願公開第2007/0006489号、第2007/0011919号および第2007/0021269号に開示されたようなセンサとすることができる。さらに、センサは、図1に図示の通り、ユーザが着用する心拍数モニタ1の構成要素であってもよい。このように、腕時計10は靴センサ1および心拍数センサ1の両方と通信し得る。腕時計10は、さらに、ユーザ選好に応じて靴センサおよび心拍数センサのいずれか一方だけと通信し得る。以下でさらに詳述するように、腕時計10はまた、靴センサを必要とせずにユーザ/ランナーの速度および距離を監視する3軸加速度計といった構成要素(複数も)を含み得る。同じく後述するように、腕時計10は、運動履行監視に関連するデータを受信し転送するためにリモートロケーションとの通信機能を有する。
(電子モジュール)
さらに図2〜8に図示の通り、携帯型電子モジュール12は、ハウジング16によって支持された種々の構成要素を含んでおり、構成要素は適格なプロセッサおよび他の既知の構成要素を有するコントローラ18、入力装置アセンブリ20、出力装置アセンブリ22および、種々の実施形態において入力装置アセンブリ20および/または出力装置アセンブリ22の一部とみなし得る通信コネクタ24を含む。通信コネクタ24は、例えばUSBコネクタ24であってよい。コントローラ18は、入力装置アセンブリ20、出力装置アセンブリ22および通信コネクタ24と動作可能に接続されている。以下でさらに詳述するように、電子モジュール12はまた、種々のGPS機能を組み込むためにコントローラ18と動作可能に接続されたGPS(「全地球測位システム」)受信器および関係するアンテナを含み得る。
図2〜5に図示の通り、ハウジング16は、第1の端部30、第2の端部32、第1の側面34、第2の側面36、前面38および裏面40を有する。前面38はまた、それを通してコントローラ18の表示を見るためのガラス部材39またはクリスタル39を含み得る。ハウジング16は、コントローラ18の種々の構成要素を収容するために空洞42をその中に画成している。ハウジング端部、側面およびクリスタルがハウジング16を囲むために協働することが理解される。さらに各図に図示の通り、通信コネクタ24はハウジング16の第1の側面30から延出している。通信コネクタ24はハウジング16の種々の他の位置に配置できることも理解される。通信コネクタ24は一般にハウジング16から剛直に延出する。さらに他の実施形態に図示の通り、通信コネクタ24はハウジング16に関してフレキシブルであってもよい。ここに記載された他の実施形態において、USBコネクタ24は他の構成ではハウジング16と剛直に接続され得る。上述のように、通信コネクタ24はUSBコネクタであり、複数のリード線をその中に備えるとしてよく、リード線はコントローラ18と動作可能に接続される。ハウジング16は、金属または一般に硬質ポリマー材料を含む多様な種々の硬質材料から作り得る。ハウジング16はまた、ツーショット射出成形プロセスで形成することもでき、通信コネクタ24はハウジング16に関してフレキシブルであるように成形され得る。また、USBコネクタ24がここに記載された他の実施形態と一致してハウジング16に別個に固定できることも理解される。USBコネクタ24は一般にハウジング16およびコントローラ18と耐水接続される。図7に図示の通り、ハウジング16は、ハウジング16の裏面40から延出する一対の突出部44(一方の突出部44は隠れていると理解される)を有する。単一の突出部44またはより多数の突出部44も使用できることが理解される。腕時計10はフィットネス活動において使用され得るので、腕時計10は汗などの水分または湿気に晒され得る可能性がいくらかある。ハウジング16はコントローラ18の構成要素を保護するために耐水性を有するように設計される。そうした構造はさらに一定レベルの耐衝撃性を備える。あらゆる湿気をモジュール12から排出させるために、通気開口がリストバンド14に設けられている。1以上の例において、コネクタ24はバンド14に埋設された1個以上の電気リード線に接続可能としてよい。電気リード線(図示せず)は、コネクタ24と(例えばバンド14の端部の1つ以上の)リストバンド14に沿った他の位置の1個以上の他のコネクタとの間を接続し、それにより、バンド14は、バンド14のそれらの他の位置を通じてモジュール12にアクセスするために別のコンピュータ装置と接続され得る。
図142A〜142Dは、ユーザによる運動履行を追跡し監視するべく構成された腕時計の別の例示構成を図示している。腕時計200は、他の構成要素および要素の中でもとりわけ、表示モジュール201、リストバンド203およびラッチ/固定機構205を含み得る。腕時計10とは対照的に、表示モジュール201は、一部の構成において腕時計200の残りの部分から脱着可能でなくてもよい。例えば、表示モジュール201は、腕時計200のバンド203および/または他の構成要素に装着され得るか、または一体に形成され得る。代替として、表示モジュール201は非破壊的に脱着可能/分離可能とし得る。ラッチ/固定機構205はカバー205で隠れているデータコネクタ207(図142C)を含み得る。データコネクタ207は、一例において、USBコネクタに対応し得る。FIREWIRE、イーサネットコネクタ、シリアルコネクタなどを含む他の形式のデータコネクタもまた使用され得る。データコネクタ207は、デスクトップまたは据置き型コンピュータといった別のコンピュータ装置、可搬型ラップトップコンピュータおよび/または、スマートフォンなどの他の可搬型コンピュータ装置に腕時計200を物理的に接続するために使用できる。データは表示モジュール201に配置されたメモリユニットに保存され得る。従って、データを表示モジュール201から取り出すために、1個以上の電気リード線およびコネクタが、腕時計200のリストバンド203または他の構成要素の内部に埋め込まれるか、または別様に含まれるとしてよく、それによって表示モジュール201とコネクタ207との間にデータ経路を付与する。さらに、腕時計200は腕時計10に関して述べた構成要素のうちの1つ以上を含み得る。
図142Dは、USBコネクタカバー209とともにUSBコネクタ207を図示している。例えば、USBコネクタ207は、カバー209の凹部211にスナップ嵌めされるか、または別様に嵌め込まれるべく構成され得る。USBコネクタ207を凹部211内に固定するべく構成された突出部といった種々の固定機構が含まれ得る。従って、USBコネクタ207は、必要に応じて別のコンピュータ装置に接続するためにアクセス可能でありながら、摩耗および断裂から保護され得る。クラスプカバー209もまた、着用者の手首または他の末端部の周囲で閉ループを形成するために一方のリストバンド延長部を他方の延長部に固定するべく機能し得る。
さらに図4に図示の通り、コントローラ18は、一般に、当業者には理解されるように、入力装置アセンブリ20および出力装置アセンブリ22と動作可能に接続されたプロセッサ46を有する。コントローラ18は、以下で詳述するように、入力装置アセンブリおよび出力装置アセンブリと協働してユーザインタフェース機能を提供するソフトウェアを含む。コントローラ18の構成要素はハウジング16内に収容されそれによって支持されている。コントローラ18は、充電式電源(例えば充電式バッテリまたは他のバッテリ形式)およびシステムメモリを含む種々の電気部品を含む。コントローラ18はまた、アンテナ48を含み、アンテナ48によりコントローラおよび携帯型電子モジュールがセンサ1と通信し、運動履行に関するデータおよび、他の時間情報を記録および保存できる。コントローラ18はまた、当分野において既知の通り、履行データをリモートロケーションまたはサイトにアップロードするべく機能するが、また以後の使用のためにコントローラ18によって保存されるべくリモートサイトまたはロケーションから追加情報をダウンロードできる。アンテナ48は、コントローラ18と関係するチップアンテナを含む各種形態をとり得る。代替として、アンテナ48はシートメタルアンテナとし得る。GPS機能を組み込んでいる他の実施形態には、追加的なGPSアンテナもまた設けられ得る。このように、腕時計10は複数のアンテナを組み込み得る。コントローラは、ハウジング16の通信コネクタ24と動作可能に接続される。
さらに図2〜4に図示の通り、入力装置アセンブリ20は押下ボタンの形態のような複数の入力装置を含む。特定の例示的実施形態において、USBコネクタ24はまた、データがコネクタ24によって腕時計10へ転送される場合、入力装置としてもみなされ得る。1つの例示的実施形態において、入力装置アセンブリ20は、三軸動作構成(例えばx−y−z軸)を集合的に規定する3個の入力ボタンを有する。入力ボタンは、側面ボタン50、端部ボタン52および、ショックセンサ、ショックボタンまたはタップボタン54を含む。
側面ボタン50は、ハウジング16の第1の側面34に配置される。側面ボタン50は第1の入力に対応し、携帯型電子モジュール12を制御するコントローラ18と動作可能に接続され得る。図1に図示の通り、側面ボタン50はx軸方向で動作するべく構成されている。ユーザは、ハウジング16の第1の側面34の側面ボタン50を押圧することによって第1の入力をアクティブ化し得る。ユーザは、側面ボタン50およびハウジング16の反対側の第2の側面36をx軸方向に沿って押圧し得る(図2および11)。側面ボタン50はまた、携帯型電子モジュール12を制御するコントローラ18の追加的入力と協働し得る。例えば、ユーザは、第1の入力について側面ボタン50の1つの部分(例えば上の部分50a)を押すことができ、第1の入力とは異なる第2または追加的入力には側面ボタン50の第2の部分(例えば下の部分50b)を押すことができる。腕時計10の動作に関して以下でさらに詳細に説明するように、側面ボタン50はトグルボタンまたはスクロールボタンとして利用でき、第1の入力は側面ボタンの上部の方に位置し、追加的入力は側面ボタンの下部の方に位置する。側面ボタン50はその際、リストから項目を選択するためにディスプレイでカーソルを上/下に動かすために使用できる。また、側面ボタン50は、3時位置としてみなされ得るハウジング16の反対側面36に配置され得ることが理解される。図2に示された側面ボタン50は9時計位置にあると考えられる。
端部ボタン52は、ハウジング16の第2の端32に配置され得る。端部ボタン52は、第2の入力に対応し、携帯型電子モジュール12を制御するコントローラ18と動作可能に接続されている。図2に図示の通り、端部ボタン52はy軸方向で動作するべく構成されている。ユーザは、ハウジング16の第2の端32の端部ボタン52を押圧することによって第2の入力をアクティブ化し得る。ユーザは、y軸方向に沿って端部ボタン50およびハウジング16の反対側の第1の端30を押圧し得る(図12)。腕時計10の動作に関して以下でさらに詳細に説明するように、端部ボタンはOKまたはSELECT(選択)機能として使用され得る。
例示的実施形態において、ショックボタン54またはタップボタン54は一般にショックセンサに対応し、それはハウジング16内に好適に配置され、コントローラ18(例えばコントローラ18のプリント回路基板)と動作可能に接続されている。図8aはコントローラ18のプリント回路基板の概略図を示す。コントローラ18は、USBコネクタ24と協働するリードインタフェース18aを含む。基板は、ショックセンサ54を基板の周辺部の概ね近傍に動作可能に支持するとともに、同じくショックセンサをハウジング16の周辺部に位置決めする。このように、ショックセンサ54は、コントローラ18と動作可能に接続されており、この例示的実施形態では圧電ショックセンサとし得る。周辺部の近傍に配置された場合でも、周辺部位置で検出される加速度は一般に、ユーザが画面39の概ね中心でタップする場合のように中心位置での加速度に極めて近い。ショックボタン54は、コントローラ18またはハウジング16の代替位置に配置され得ることが理解される。例えば、ショックセンサ54は、図8aに破線で示された通り、基板の中心の近傍に配置でき、それは一般にハウジング16の中心、そしてクリスタル39の中心点の下に対応する。ショックセンサは、ショックセンサ以外の他の形態をとることができ、1つの例示的実施形態では加速度計であってもよい。例えば、図8bはコントローラ18のプリント回路基板を示しており、ショックボタン54は、加速度計の形態であり、基板の周辺部に配置されている。破線で示された通り、加速度計もまた基板の中心の近傍に、従ってハウジング16の中心の近傍に配置され得る。上述のように、ショックボタン54は一般に、その形態のいずれでも、ハウジング16の内部に、クリスタル39の下に配置される(図7)。図8aに示されたショックセンサ54は、図8bに示された加速度計センサ54よりも少ない電力要件を有し得ることが理解される。図8bに示された加速度計54は、3軸加速度計とすることができ、タップ入力または第3の入力の検出に加えて追加機能を有することが理解される。例えば、加速度計は、ユーザの速度および距離測定と同様、動きで装置をウェークアップさせるために使用できる。ウェークアップ機能は装置を(例えば電力を節約する)スリープモードから、装置のディスプレイがアクティブ化されるモードに復帰させるために使用でき、そのモードではまた運動活動追跡機能が自動的にアクティブ化され、かつ/または1個以上の入力装置がアクティブ化される(例えば、タッチ入力は非アクティブ化またはスリープ状態では受け付けられないのに対し、タッチスクリーンがアクティブ化されてタッチ入力を受け付ける)。代替的または追加的に、ウェークアップ機能は、位置検出センサの信号検出を自動的にトリガする、かつ/またはセンサの検出および/または1個以上のセンサ(例えば加速度計)からのデータの要求/受信を開始し得る。ウェークアップ機能はまた、光のスペクトルおよび/または強度、時刻、週および/または年などの他の入力に基づいてトリガされ得る。例えば、腕時計10は、代表的なワークアウト時刻、週および/または年を認識でき、その特定の時間および/またはそれまでの既定の時間で自動的に腕時計10をアクティブ状態に復帰させ得る。
ショックセンサ54はまた、ハウジング16の前面38にも配置され得る。ショックボタン54は、第3の入力に対応し、携帯型電子モジュール12を制御するコントローラ18と動作可能に接続される。ショックボタン54は、ユーザが画面39に適用したタップまたは力を感知するために必要な感度を有することが理解される。図1に図示の通り、ショックボタン54はz軸方向で動作するべく構成されている。ユーザは、クリスタル39または表示画面をタップまたは押圧することによって第3の入力をアクティブ化させ得る。表示画面39のこのタップまたは押圧によりショックボタン54またはタップボタン54をアクティブ化させ得る。このように、ショックボタン54は、クリスタル39のタップがショックボタン54をアクティブ化し、コントローラ18と関係する特定の入力を適用するような感度を有する。例示的実施形態において、z軸方向は画面39に概ね垂直な方向である。垂直方向とは異なる方向もまたショックボタンをアクティブ化するために足り得ることが理解される。
さらに、ショックボタン54は、携帯型電子モジュール12を制御するコントローラ18の第4の入力に対応するべく構成され得る。例えば、ショックボタン54は、2つの異なる衝撃レベルまたは力(例えばソフトレベルおよびハードレベル)を感知し得る。ソフトレベルは、ユーザがセンサ54のソフトレベルをアクティブ化するために第1の強さの力(F1)で押圧またはタップした時にアクティブ化される。ハードレベルは、ユーザがセンサ54のハードレベルをアクティブ化するためにより大きい強さの力(F2)で押圧またはタップした時にアクティブ化される。追加的なレベルもまたショックボタン54に組み込まれ得る。追加的なタップシーケンスもまた、腕時計10への追加的入力を供給するボタン54と動作可能に関係づけられ得る。一般に、腕時計10は、腕時計10に所要の入力を供給するために複数のタップを受け取るべくプログラムされ得る。例えば、速いダブルタップまたはトリプルタップは、プリセット入力を供給し得る。加えて、ここでさらに述べるように、腕時計10は多様な種々の動作モードを有し得る。種々のタップまたはタップシーケンスは、特定の動作モードに基づき異なる入力に割り当てられ得る。タップ関連入力はまたユーザのコンピュータ位置で腕時計に割り当てられ得る。いったんユーザのコンピュータで割り当てられ、コンピュータから腕時計10へデータ転送が実行されると、タップ関連入力は腕時計10にロードされる。タップセンサはまた、他の力関連センサと組合せることもでき、タップと画面でのユーザの指のドラッグとの組合せは、さらなる追加的入力(複数も)を供給し得る。このように、腕時計10は追加的な入力機能のためにタッチスクリーンとの組合せによるショックボタンを提供し得る。さらなる例示的実施形態として、タップまたはタップシーケンスは、ユーザが腕時計10のGPS動作モードにしている場合、他の特定の入力を供給し得る。センサはさらに、画面での一般的な通常の力以外に異なる方向で画面に加えられた力を感知するべく構成され得る。
ショックセンサ54などのセンサによって感知される種々の力は、様々なタイプの機能に対応する様々なタイプの入力に対応するべく構成され得る。一例において、力閾値を超える力は音楽再生モードをトリガし得るのに対し、力閾値以下の力は運動履行記録休止コマンドをトリガし得る。力の方向もまたさらなる入力パラメータとして使用できる。例えば、力が指定の閾値を超えておりy軸に沿って検出された場合、第1のモードまたは機能がアクティブ化または呼び出され得るのに対し、力が指定の閾値を超えておりz軸に沿って検出された場合、代わって(第1のものとは異なる)第2のモードまたは機能がアクティブ化または呼び出され得る。力と方向との組合せもまた種々の機能性を規定するために使用できる。例えば、「次の曲」機能は、x軸に沿った第1の指定の閾値の力成分およびz軸に沿った第2の指定の閾値の力成分を有する装置の動きに対応し得る。別の例において、情報スクロール機能は、ユーザ入力の動きがy軸に沿って検出された第1の閾値の力成分およびz軸に沿って検出された(第1のものとは異なる)第2の閾値の力成分を含む時に呼び出され得る。さらに別の例において、装置は、タッチセンシティブディスプレイ装置による入力のためにタッチセンシティブディスプレイ装置をアクティブ化する前に1個以上の軸に沿った指定の力の検出を要求し得る。ショックセンサ54によって検出される動きの種々の組合せまたはシーケンスはまた、機能が呼び出され得る様態を規定するために使用できる。例えば、指定の力閾値のx軸に沿った第1の動きに続く指定の力閾値のy軸に沿った第2の動きの検出は、メディア再生機能性の制御に対応し得る。
さらに図4に図示の通り、出力装置アセンブリ22はディスプレイ56を含む複数の出力装置を含む。USBコネクタ24もまた、データを電子モジュール12から転送する場合に出力装置としてみなされ得る。出力装置アセンブリ22は必要に応じて可聴スピーカを含み得ることがさらに理解される。コントローラ18は、デジタル音楽プレーヤまたは他の電子装置などの他の装置と通信するための追加機能を有し得る。
ディスプレイ56はハウジング16の前面38の概ね近傍に位置し、クリスタル39または画面39の下に配置される。ディスプレイ56は、コントローラ18と動作可能に接続されており、後述するユーザインタフェース表示画面に図示の通り、複数の異なる表示フィールドを含む。腕時計10に関係するユーザインタフェースと協働して、情報は、以下でさらに詳述するように、種々の表示フィールドに表示される。やはり上述のように、ユーザは、どのような情報が表示されるか、および情報が表示される様態を修正できる。1つの例示的実施形態において、ディスプレイ56は液晶ディスプレイ(LCD)画面であってよい。ディスプレイ56はまた、ネガティブ画面を有し得る。ネガティブ画面は、テキストの外見を白地に黒い数字から黒地に白い数字へと反転する選択肢をユーザに与え得る。このネガティブ画面は反転表示またはネガティブディスプレイとも呼ばれ得る。ネガティブ画面は多くのユーザのためにグレアを低減するのを助けるとしてよい。携帯型電子モジュール12は、追加または代替の入力装置および出力装置を有し得ることが理解される。
電子モジュールは、腕時計10に電力を供給するためにハウジング内に収容された充電式バッテリを有する。充電式バッテリは、例えばユーザが図10に図示の通り、電子モジュールをコンピュータに接続したような時に充電される。コントローラに関係するバッテリは、複数のバッテリまたは電源を利用できることが理解される。第1のバッテリは一般的な腕時計/クロノグラフ機能に利用され得る。第2のバッテリは、例えばセンサとの通信を含む他のコントローラ機能に利用され得る。第1のバッテリは、長寿命を有する典型的なバッテリであり基本的な時計機能を支援する。他方の第2のバッテリは、運動履行の監視に関係する追加的なコントローラ機能を支援する従来の充電式バッテリとすることができ、それらの機能はより多くの電源を要求し得る。そうした構成において、腕時計機能は、たとえ充電式バッテリが運動履行監視機能によって消耗したとしても、またはユーザがしばらくの間ワークアウトしておらず電子モジュールを充電しなかったとしても、損なわれない。
(キャリヤ)
図1〜7に図示の通り、キャリヤ14は一般に、第1の端部と第2の端部の間に中心部を有するリストバンド14の形態を有している。リストバンド14は、一般に、一緒に成形または接続された第1の部材および第2の部材を含み得る。リストバンド14は、ユーザの手首のまわりに適合するために柔軟である。1つの例示的実施形態において、リストバンド14は柔軟性ポリマー材料で射出成形され得る。リストバンド14は携帯型電子モジュール12との接続用受容構造を有する。図6に図示の通り、キャリヤ14は、中心部の近傍に、内部通路64と連通している開口62を有する保護スリーブ60を含む。通信コネクタ24は、開口62を通じて内部通路64に受け入れられる。保護スリーブ60は一般に輪郭外面を有する。スリーブ60は、スリーブ60とコネクタ24との間に締まり嵌め形式の嵌合をもたらすリッジなどの、コネクタ24を固定するのを助けるための内部構造を有し得る。さらに図6に図示の通り、リストバンド14の中心部は開口62の一部を画成する挿入物66を有し得る。リストバンド14の底部を貫き通気孔を設けてもよく、通気孔はリストバンド14に挿入された時にコネクタ24の近傍で通路64と連通している。通気孔は、あらゆる湿気がリストバンド14から漏出しコネクタ24から排出できるようにする。またキャリヤ14は、中心部に、携帯型電子モジュール12の突出部44の対をそれぞれ受け入れるために必要な寸法の一対の開口68を有する。
さらに、各図に図示の通り、第1の端部は、リストバンド14をユーザの手首に固定するために使用される脱着可能クロージャ70を収容する一対の穴を有する。このために、脱着可能クロージャ70はリストバンド14の複数の穴と協働する。脱着可能クロージャ70は、プレート部材72、および、プレート部材72から概ね垂直な方向で延出する複数のポスト74を有する。例示的実施形態において、プレート部材72は2個のポスト74を有する。リストバンドを着用するために、最初に、脱着可能クロージャ70は、ポスト74を受け入れるために一対の穴が設けられているリストバンドストラップの第1の端部と連結される。リストバンド14はユーザの手首のまわりに位置決めされ、ポスト74は図2から了解され得るようにリストバンド14の第2の端部に設けられた穴に挿入される。ポスト74がリストバンド14の第1の端部の一対の穴およびリストバンド14の第2の端部の複数の穴に挿入された後、リストバンド14の第1の端部および第2の端部は互いに重なり合う。一対のポスト74を用いて、脱着可能クロージャ70は、確実な連結および、広範な手首サイズに適応するためにより大きな調整を付与することに関連したより大きな融通性を可能にする。
さらに、プレート部材72は標識76を有し得る。プレート部材72は、リストバンド14に取り付けられた時にリストバンド14と反対を向き、標識76を他人が見ることができる。脱着可能クロージャ70は容易に脱着可能であるので、クロージャ70は記念として使用でき、種々のクロージャをリストバンド14に備えて使用できる。このように、種々の標識を有する脱着可能クロージャ70を設けることができ、目標の達成、レースへの参加、または別様にフィットネスの特定レベルの達成の記念品、記念または報酬として使用できる。標識は、言葉、グラフィックス、配色、テクスチャまたは他のデザインなどを含む種々の形態をとり得る。
腕時計10は、代替クロージャ機構を利用できる。例えば、図64に図示の通り、リストバンド14は、代替脱着可能クロージャ70aとともに従来のバックル部材を利用できる。この実施形態において、脱着可能クロージャ70は、単一のポスト74aを有するより小さい円形プレート部材72aを有する。脱着可能クロージャ70aは、リストバンド14の端部の一方の末端部に付着され、リストバンド14の他方の部分に挿入される。
上述のように、携帯型電子モジュール12はキャリヤ14またはリストバンド14と脱着可能に接続される。以下でさらに詳述するように、携帯型電子モジュール12は通信コネクタ24によってコンピュータに接続されるとしてよく、データおよび他の情報は、運動履行監視サイトといったリモートロケーションまたはリモートサイト(図9、10、16〜20)からモジュール12にダウンロードされ得る。電子モジュール12によって記録されたデータもまた、コンピュータおよび、その後リモートサイトにアップロードされ得る。データは、図16、17、19および20に図示の通り表示され得る。付加的データもまた、リモートサイトまたはコンピュータから携帯型電子モジュール12にダウンロードされ得る。携帯型電子モジュール12はその後、リストバンド14に再接続され得る。コネクタ24はキャリヤ14のスリーブ60に挿入され、突出部44はキャリヤ14のそれぞれの開口68に入れられる。突出部44の拡大頭部はリストバンド14に当接してモジュール12をリストバンド14に保持する。これにより、ウェアラブル腕時計10がもたらされ、ユーザは運動履行およびフィットネスに関してここに記載された腕時計10の追加的特徴を利用できる。上述のように、電子モジュール12はリストバンド14と脱着可能に接続されており、データは、図10に図示の通り、モジュール12をコンピュータに接続することによって転送され得る。図21に図示された別の例示的実施形態において、モジュール12は、モジュール12とコンピュータまたはリモートサイトとの間のデータ転送に使用される通信コードを受けるポートを有する。
(一般動作)
腕時計10の携帯型電子モジュール12は、腕時計10に関係するユーザインタフェースで機能する関連ソフトウェアを有することが理解される。図18は、腕時計10に関係する全体システムの構成要素を図式的に示している。以下でさらに詳述するように、従来の腕時計のようなクロノグラフ機能を有することに加えて、腕時計10は追加的なアスレチック機能性を有する。例えば、センサ(複数であってもよい)1が装着されている靴または心拍数モニタ1を着用しているユーザは、センサ(複数であってもよい)1と無線で通信し、ランニングを含む運動中のような運動履行を監視するために腕時計10を使用できる。他のセンサ形式もまた、ユーザによる使用および腕時計10との通信のために組み込まれ得る。腕時計10はユーザの運動履行を記録および監視できる。腕時計10はまた、デスクトップコンピュータ、携帯型コンピュータ、モバイル通信装置(例えばスマートフォン)、制御装置などの他のコンピュータ装置を含む他の装置と無線で通信するべく構成され得る。一例において、腕時計10は、音楽再生装置、専用リモートコントロールなどの別の装置を用いた無線遠隔制御のために構成され得る。無線通信は、運動履行データ、制御コマンド、表示情報などの伝達を含み得る。
一般に、ユーザは、上述した3つの入力、すなわち側面ボタン50、端部ボタン52およびショックボタン54を利用して腕時計10の動作を制御する。これらの入力は、第1、第2および第3の軸に沿ってユーザが入力を供給するように構成されている。例示的実施形態において、入力は三軸構成、すなわちx−y−z軸構成で構成されている(図2)。これは使いやすさが向上したユーザインタフェースを提供し、ユーザは運動活動の参加中に腕時計10の動作を容易に制御できる。図11から了解され得るように、側面ボタン50は一般に、ユーザが側面ボタン50および反対側のハウジング側面36を概ねx軸に沿って押圧または挟んで締め付けることによって作動する。端部ボタン52は一般に、ユーザが端部ボタン52および反対側のハウジング端部30の近傍を概ねy軸に沿って押圧または挟んで締め付けることによって作動する(図12)。最後に、ショックボタン54は一般に、ユーザがハウジング16の前面38、一般にクリスタル39を概ねz軸に沿ってタップすることによって作動する(図14および15)。以下でさらに詳述するように、側面ボタン50は通常、項目のリストをスクロールするために上/下に押すことによって、ユーザインタフェース内部で項目または値のリストをスクロールまたはサイクルさせるために利用される。端部ボタン52は通常、「SELECT」および「OK」のオプションのような、ユーザインタフェース内部で項目を選択するために利用される。ショックボタン54は一般に、バックライトの照明および、ラップのマーキングなどの他の特定の機能のために利用される。例えば、コントローラ18およびディスプレイ56に関係するバックライトを照明するには、ユーザは単にクリスタル39をタップするだけでよい。また以下でさらに詳細に検討するように、ユーザはクリスタル39をタップしてショックボタン54を作動させて運動履行の一部を「マーク」できる。ユーザはまた、腕時計10内部のセットアップ機能を利用することによって、または、腕時計10に関係するデスクトップユーティリティや、例えばUSBコネクタ24によって腕時計10に入力され得るリモートサイト機能からもたらされる他のソフトウェアを利用することによって、ボタンを自身の好みにカスタマイズでき得る。腕時計10の追加的な操作性および特徴は、以下でさらに詳述する。
図22〜49は、参照符号100で全体的に指示された本発明の運動用時計の別の実施形態を開示している。類似の構造は、参照符号100の系列の類似の参照符号で指示される。図1〜21の実施形態と同様、運動用時計100は一般に、例示的実施形態において電子モジュール112およびリストバンド114の形態のキャリヤ114を含む。図1〜21の腕時計10と同様に、腕時計100は、一般的な計時用クロノグラフを組み込むといった従来の使用法のほか、ユーザの運動履行の監視といったアスレチックおよびフィットネス用途のための独自の機能を有する。従って、腕時計100は、靴ベースセンサ1および/または心拍数モニタ1(図22に破線で図示)と通信できる。さらに、腕時計100は、ユーザインタフェース、GPSおよび他の特徴に関してここで述べたのと同じ動作上の特徴を有することが理解される。
(電子モジュール)
図23〜28に図示の通り、携帯型電子モジュール112は、ハウジング116によって支持された種々の構成要素を含む。構成要素は、適格なプロセッサおよび他の既知の構成要素を有するコントローラ118、入力装置アセンブリ120、出力装置アセンブリ122および通信コネクタ124を含む。通信コネクタは、種々の実施形態において、入力装置アセンブリ120および/または出力装置アセンブリ122の一部としてみなされ得る。通信コネクタ124は、例えばUSBコネクタ124である。コントローラ118は、入力装置アセンブリ120、出力装置アセンブリ122および通信コネクタ124と動作可能に接続されている。上述のように、電子モジュール112はまた、種々のGPS機能を組み込むためにGPS受信器および関係するアンテナを含み得る。
図25に図示の通り、ハウジング116は、第1の端部130、第2の端部132、第1の側面134、第2の側面136、前面138および裏面140を有する。前面138はまた、それを通してコントローラ118の表示を見るためのガラス部材139またはクリスタル139を含み得る。ハウジング116は、コントローラ118の種々の構成要素を収容するために空洞142をその中に画成している。ハウジング端部、側面およびクリスタルがハウジング116を囲むために協働することが理解される。さらに各図に図示の通り、通信コネクタ124はハウジング116の第1の側面130から延出している。通信コネクタ124はハウジング16の種々の他の位置に配置できることも理解される。通信コネクタ124はまた、キャリヤ114の種々の部分のような腕時計10の他の部分と動作可能に接続され得る。この実施形態において、通信コネクタ124は一般にハウジング116から剛直に延出する。上述のように、通信コネクタ124はUSBコネクタであり、複数のリード線をその中に備えてもよく、リード線はコントローラ118と動作可能に接続される。ハウジング116は、金属または一般に硬質ポリマー材料を含む多様な種々の硬質材料から作り得る。この例示的実施形態において、ハウジング116は射出成形される。USBコネクタ124は一般に、ハウジング116およびコントローラ118と耐水接続される。図26、27〜28に図示の通り、ハウジング116は、ハウジング116の裏面140から延出する突出部144を有する。必要に応じて複数の突出部144を使用できることが理解される。腕時計100はフィットネス活動において使用され得るので、腕時計10は汗などの水分または湿気に晒され得る可能性がいくらかある。ハウジング116は、コントローラ118の構成要素を保護するために耐水性に設計される。そうした構造はさらに一定レベルの耐衝撃性を備える。また、あらゆる湿気をモジュール112から排出させるために、通気開口がリストバンド114に設けられ得る。さらに図25に図示の通り、ハウジング116はまた、一般にハウジング116の表面をカバーし外皮として働くように設計されたゴムブーツ117を含み得る。ゴムブーツ117は、クリスタル139が見えるようにするとともに突出部144が延出するための開口を有することが理解される。ゴムブーツ117は、あらゆる湿気またはゴミの侵入に抵抗するためにハウジング116のまわりを包み込むために協働的に必要な大きさとなっている。
さらに図25に図示の通り、コントローラ118は一般に、当業者によって理解される通り、入力装置アセンブリ120および出力装置アセンブリ122と動作可能に接続されたプロセッサ146を有する。コントローラ118は、以下で詳述するように、入力装置アセンブリ120および出力装置アセンブリ122と協働してユーザインタフェース機能を提供するソフトウェアを含む。コントローラ118の構成要素はハウジング116内に収容され、ハウジング116によって支持されている。コントローラ118は、充電式電源(例えば充電式バッテリまたは他のバッテリ形式)およびシステムメモリを含む種々の電気部品を含む。コントローラ118はまた、アンテナ148を含み(図38)、アンテナ148によってコントローラ118および携帯型電子モジュール112がセンサ1と通信し、運動履行に関するデータ、他の時間情報、およびGPS機能といった他の動作上の特徴を記録および保存できる。アンテナ148は、コントローラ118と関係するチップアンテナを含む各種形態をとり得る。代替として、アンテナ148はシートメタルアンテナとすることもできる。GPS機能を組み込んでいる他の実施形態では、別個のGPSアンテナもまた設けられ得る。このように、腕時計110は複数のアンテナを組み込み得る。コントローラ118は、ハウジング116の通信コネクタ124と動作可能に接続される。
入力装置アセンブリ120は、押下ボタンの形態のような複数の入力装置を含む。特定の例示的実施形態において、USBコネクタ124はまた、データがコネクタ124によって腕時計100へ転送される場合、入力装置としてもみなされ得る。1つの例示的実施形態において、入力装置アセンブリ120は、三軸動作構成(例えばx−y−z軸)を集合的に画成する3個の入力ボタンを有する(図27)。入力ボタンは、側面ボタン150、端部ボタン152およびショックまたはタップボタン154を含む。
側面ボタン150は、ハウジング116の第1の側面134に配置される。側面ボタン150は、第1の入力に対応するとしてよく、携帯型電子モジュール112を制御するコントローラ118と動作可能に接続されている。図1に図示の通り、側面ボタン150はx軸方向で動作するべく構成されている。ユーザは、ハウジング116の第1の側面134の側面ボタン150を押圧することによって第1の入力をアクティブ化し得る。ユーザは、側面ボタン150およびハウジング116の反対側の第2の側面136をx軸方向に沿って押圧し得る(図27)。例示的実施形態において、側面ボタン150は、携帯型電子モジュール112を制御するコントローラ118と動作可能に関係する一対のボタンを含み得る。例えば、側面ボタン150は、第1の側面ボタン150aおよび第2の側面ボタン150bを有する。従って、ユーザは、第1の入力について第1の側面ボタン150aを押すことができ、第1の入力とは異なる第2または追加的入力については第2の側面ボタン150bを押すことができる。腕時計110の動作に関して以下でさらに詳細に説明するように、側面ボタン150a、150bはトグルボタンまたはスクロールボタンとして利用でき、第1の入力は第1の側面ボタン150aに対応しており、追加的入力は第2の側面ボタン150bに対応している。側面ボタン150a、150bはその際、リストから項目を選択するためにディスプレイでカーソルを上下に動かすために使用できる。また、側面ボタン150は、3時位置としてみなされ得るハウジング16の反対側面136に配置され得ることが理解される。図27に示された側面ボタン150は、9時位置にあると考えられる。
端部ボタン152は、ハウジング116の第2の端132に配置される。端部ボタン152は、第2の入力に対応し、携帯型電子モジュール112を制御するコントローラ118と動作可能に接続されている。図27に図示の通り、端部ボタン152はy軸方向で動作するべく構成されている。ユーザは、ハウジング116の第2の端132の端部ボタン152を押圧することによって第2の入力をアクティブ化し得る。ユーザは、端部ボタン152およびハウジング116の反対側の第1の端130をy軸方向に沿って押圧し得る(図27)。腕時計110の動作に関して以下でさらに詳細に説明するように、端部ボタン152は、OKまたはSELECT機能として使用され得る。
例示的実施形態において、ショックボタン154またはタップボタン154は一般に、ハウジング116内に好適に配置されたショックセンサに対応する。図1〜21のショックボタン54に関する上述の検討が、この実施形態のショックボタン154にも等しくあてはまることが理解される。ボタン154はショックセンサ以外の他の形態をとることができ、さらに、ハウジング116内の代替位置に配置され得ることが理解される。ショックセンサ154は一般に、ハウジング116内で(図30〜31)、かつクリスタル139の下に配置される。図30および31に図示の通り、ショックボタン154は、コントローラ118およびハウジング116の周辺部の近傍に配置される。図31は、ハウジング116に配置されたバッテリに隣接するショックボタン154を示している。上述の通り、ショックボタン154は、ハウジングコントローラ118およびハウジング116の中心の概ね近傍といった他の位置にも配置され得る。ショックセンサ154はハウジング116の前面138にも配置され得る。ショックボタン154は、第3の入力に対応し、携帯型電子モジュール112を制御するコントローラ118と動作可能に接続されている。図27に図示の通り、ショックボタン154はz軸方向で動作するべく構成されている。ユーザは、クリスタル139または表示画面をタップまたは押圧することによって第3の入力をアクティブ化し得る。この表示画面139をタップまたは押圧することにより、ショックボタン154またはタップボタン154はアクティブ化する。このように、ショックセンサ154は、クリスタル139のタップがショックボタン154をアクティブ化するような感度を有する。さらに、ショックボタン154は、携帯型電子モジュール112を制御するコントローラ118の第4の入力に対応するべく構成され得る。例えば、ショックボタン154は、2つの異なる衝撃レベルまたは力(例えばソフトレベルおよびハードレベル)を感知し得る。ソフトレベルは、ユーザがセンサ154のソフトレベルをアクティブ化するために第1の強さの力F1で押圧またはタップした時にアクティブ化される。ハードレベルは、ユーザがセンサ154のハードレベルをアクティブ化するためにより大きい強さの力F2で押圧またはタップした時にアクティブ化される。追加的なレベルもまたショックセンサ154に組み込み得る。
さらに図25および27に図示の通り、出力装置アセンブリ122はディスプレイ156を含む複数の出力装置を含む。USBコネクタ124もまた、データを電子モジュール112から転送する場合に出力装置としてみなされ得る。出力装置アセンブリ122が必要に応じて可聴スピーカを含み得ることがさらに理解される。コントローラ118は、デジタル音楽プレーヤまたは他の電子装置などの他の装置と通信するための追加機能を有し得る。
ディスプレイ156は、ハウジング116の前面138の概ね近傍に位置し、クリスタル139または画面139の下に配置される。ディスプレイ156は、コントローラ118と動作可能に接続されており、後述するユーザインタフェース表示画面に図示の通り複数の異なる表示フィールドを含む。腕時計100と関係するユーザインタフェースと協働して、情報は、以下でさらに詳述するように、種々の表示フィールドに表示される。やはり上述のように、ユーザは、どのような情報が表示されるか、および情報が表示される様態を修正できる。1つの例示的実施形態において、ディスプレイ156は液晶ディスプレイ(LCD)画面であってよい。ディスプレイ156はまたネガティブ画面を有し得る。ネガティブ画面は、テキストの外見を白地に黒い数字から黒地に白い数字へと反転する選択肢をユーザに与え得る。このネガティブ画面は反転表示またはネガティブディスプレイとも呼ばれ得る。ネガティブ画面は多くのユーザのためにグレアを低減するのを助けるとしてよい。携帯型電子モジュール112が追加または代替の入力装置および出力装置を有し得ることが理解される。
電子モジュールは、腕時計100に電力を供給するためにハウジング内に収容された充電式バッテリを有する。充電式バッテリは、例えばユーザが図10に図示の通り電子モジュールをコンピュータに接続したような時に充電される。コントローラに関係するバッテリは複数のバッテリまたは電源を利用できることが理解される。第1のバッテリは一般的な腕時計/クロノグラフ機能に利用され得る。第2のバッテリは、例えばセンサとの通信を含む他のコントローラ機能に利用され得る。第1のバッテリは、長寿命を有する典型的なバッテリであり、基本的な時計機能を支援する。他方の第2のバッテリは、運動履行の監視に関係する追加的なコントローラ機能を支援する従来の充電式バッテリとすることができ、それらの機能はより多くの電源を要求し得る。そうした構成において、腕時計機能は、たとえ充電式バッテリが運動履行監視機能によって消耗したとしても、またはユーザがしばらくの間ワークアウトしておらず電子モジュールを充電しなかったとしても、損なわれない。図31は、ハウジング116に配置されたバッテリを開示している。
(キャリヤ)
図23〜26に図示の通り、キャリヤ114は一般に、第1の端部と第2の端部の間に中心部を有するリストバンド114の形態を有している。リストバンド114は一般に、一緒に成形または接続された別個の部材を含み得る。リストバンド114はユーザの手首のまわりに適合するために柔軟である。1つの例示的実施形態において、リストバンド114は柔軟性ポリマー材料で射出成形され得る。リストバンド114は携帯型電子モジュール112との接続用受容構造を有する。キャリヤ114は中心部の近傍に、内部通路164と連通している開口162を有する保護スリーブ160を含む。通信コネクタ124は開口162を通じて内部通路164に受け入れられる。保護スリーブ160は一般に輪郭外面を有する。スリーブ160は、スリーブ160とコネクタ124との間に締まり嵌め形式の嵌合をもたらすリッジのような、コネクタ124を固定するのを助けるための内部構造を有し得る。リストバンド114の底部を貫き通気孔を設けてもよく、通気孔はリストバンド114に挿入された時にコネクタ124の近傍で通路164と連通している。通気孔はあらゆる湿気がリストバンド114から漏出しコネクタ124から排出できるようにする。また、キャリヤ14は、中心部に、携帯型電子モジュール112の突出部44をそれぞれ受け入れるために必要な寸法の開口68を有する。
さらに、各図に図示の通り、第1の端部は、リストバンド114をユーザの手首に固定するために使用される脱着可能クロージャ170を収容する一対の穴を有する。このために、脱着可能クロージャ170はリストバンド114の複数の穴と協働する。脱着可能クロージャ170は、プレート部材172、および、プレート部材172から概ね垂直な方向で延出する複数のポスト174を有する。例示的実施形態において、プレート部材172は2個のポスト174を有する。リストバンドを着用するために、最初に、脱着可能クロージャ170は、ポスト174を受け入れるために一対の穴が設けられているリストバンドストラップ114の第1の端部と連結される。リストバンド114はユーザの手首のまわりに位置決めされ、ポスト174はリストバンド114の第2の端部に設けられた穴に挿入される。ポスト174がリストバンド114の第1の端部の一対の穴およびリストバンド114の第2の端部の複数の穴に挿入された後、リストバンド114の第1の端部および第2の端部は互いに重なり合う。一対のポスト174を用いて、脱着可能クロージャ170は、確実な連結および、広範な手首サイズに適応するためにより大きな調整を付与することに関連したより大きな融通性を可能にする。
さらに、プレート部材172は標識176を有し得る。プレート部材172は、リストバンド114に取り付けられた時にリストバンド114と反対を向き、標識176を他人が見ることができる。脱着可能クロージャ170は容易に脱着可能であるので、クロージャ170は記念として使用でき、種々のクロージャをリストバンド114に備えて使用できる。このように、種々の標識を有する脱着可能クロージャ170を設けることができ、目標の達成、レースへの参加、または別様にフィットネスの特定レベルの達成の記念品、記念または報酬として使用できる。標識は、言葉、グラフィックス、配色、テクスチャまたは他のデザインなどを含む種々の形態をとり得る。
図33〜49は、腕時計100の追加的な図および特徴を開示しており、特に電子モジュール112と関係する構成要素の追加的な接続を示している。
図32〜34に図示の通り、ハウジング116が設けられており、例示的実施形態では射出成形構成要素である。USBコネクタ124はハウジング116の一部として一体に形成することができ、USBコネクタ124はコネクタ124内部に埋め込まれた金属リード線125を有し得る。リード線125の端はハウジング116の内部空洞に及んでおり、以下でさらに詳述するようにコントローラ118と動作可能に接続している。側面ボタン150および端部ボタン152は、ハウジング116に適切に取り付けられ、ボタンの操作性を助けるために関係する弾性ばね部材を有する。例示的実施形態において、ハウジング116は複数の構成要素を有し、画面139を支持する上部構成要素は例えば超音波溶接によって主要ハウジング構成要素に固定されている。また、密封構成を提供するために接続の前にハウジング構成要素間にシールリングが配置され得る。
さらに図35〜43に図示の通り、コントローラ118はハウジング116に装着されるサブアセンブリとして形成される。コントローラ118は、例示的実施形態において液晶ディスプレイであるディスプレイ156と接続された主プリント回路基板Bを有する。コントローラ118はさらに、同じく主プリント回路基板と動作可能に接続されたユーザ入力インタフェース157を有する。ユーザ入力インタフェース157は、たわみ部材であり、第1の入力/側面ボタン150a、150bに対応する第1の一対の部材157a、157bおよび、第2の入力/端部ボタン152に対応する第2の部材157cを有する。たわみ部材は囲むように曲がることができるので、たわみ部材の第1の部分がコントローラ118の側面に取り付けられ、たわみ部材の第2の部分がコントローラ118の端に取り付けられる。たわみ部材は、中間フレームMの突起に装着する位置決め開口を有し得る。フレキシブルなユーザ入力インタフェース157は、たわみ部材が取り扱いおよび操作がより容易であるので、腕時計のより効率的な製造をもたらす。ショックセンサまたは加速度計の形態のショックボタン154もまた、上述の図8aおよび8bに関する検討に一致して主プリント回路基板Bに動作可能に取り付けられる。図36に図示の通り、コントローラ118はコントローラ118の構成要素を支持するために中間フレーム構成要素Mを有し得る。アンテナ148は、図38〜40に図示の通り、主プリント回路基板Bと接続される。アンテナ148の末端部は、図40に図示の通り、中間フレームMの縁端のまわりに形成され得る。図41〜42に図示の通り、ディスプレイ156は適切な位置にスナップ嵌めされる。バッテリPSもまた、図43〜44に図示の通り、主プリント回路基板Bと接続される。
さらに図44〜46に図示の通り、サブアセンブリコントローラはハウジング116の内部空洞に配置され、USBコネクタ124のリード線125はコントローラ118のプリント回路基板BのコンタクトパッドPと動作可能に接続される。図47に図示の通り、圧電部材がハウジング116の背部構成要素と接続されている。図48に図示の通り、ハウジング116の背部構成要素は、コントローラサブアセンブリを支持する他のハウジング構成要素と接続されており、コントローラ118はハウジング116において適切に取り付けられる。シール部材がハウジング構成要素間に配置されて適宜密閉される。底部ハウジング構成要素はそれに突出部144を有する。ハウジング構成要素は従来のねじ固定具または他の既知の締結手段によって接続できることが理解される。
図49に図示の通り、弾性ゴムブーツの形態のオーバレイ部材117はハウジング116の一部と考えられる。オーバレイ部材117は、端部ボタン152、USBコネクタ124、画面139および突出部144を収容する開口を有する。オーバレイ部材117は側面ボタンに対応する隆起部を有する。オーバレイ部材117は、電子モジュール112が形成されているハウジング116を覆うように配置される。オーバレイ部材117は、オーバレイ部材117をハウジング構成要素に固定するために活性化された熱活性化接着剤を部材117の内部表面に有し得る。さらに図23〜24に図示の通り、電子モジュール112はリストバンド114と脱着可能に接続され、USBコネクタ124は開口162を通じてスリーブ160に受け入れられ、突出部144は開口168に受け入れられる。このようにして、腕時計100は、ユーザの手首に装着できる。
上述のように、携帯型電子モジュール112は、キャリヤ114またはリストバンド114と脱着可能に接続される。以下でさらに詳述するように、携帯型電子モジュール112は通信コネクタ124によってコンピュータに接続でき、データおよび他の情報は、運動履行監視サイトといったリモートロケーションまたはリモートサイトからモジュール112にダウンロードされ得る(図10および16〜20を参照)。電子モジュール112によって記録されたデータもまた、コンピュータ、および、その後リモートサイトにアップロードされ得る。そして、携帯型電子モジュール112は、リストバンド114と接続され得る。コネクタ124はキャリヤ114のスリーブ160に挿入され、突出部144はキャリヤ114の開口168に入れられる。突出部144の拡大頭部はリストバンド114に当接してモジュール112をリストバンド114に保持する。これにより、ウェアラブル腕時計100がもたらされ、ユーザは運動履行およびフィットネスに関してここに記載された腕時計100の追加的特徴を利用できる。
腕時計100の携帯型電子モジュール112は、腕時計100に関係するユーザインタフェースで機能する関連ソフトウェアを有することが理解される。以下でさらに詳述するように、従来の腕時計のようなクロノグラフ機能を有することに加えて、腕時計100は追加的なアスレチック機能性を有する。例えば、センサ(複数であってもよい)1が装着されている靴または心拍数モニタ1を着用しているユーザは、センサ(複数であってもよい)1と無線で通信し、ランニングを含む運動中のような運動履行を監視するために腕時計100を使用できる。他のセンサ形式もまた、ユーザによる使用および腕時計100との通信のために組み込まれ得る。腕時計100はユーザの運動履行を記録および監視できる。
一般に、ユーザは、上述した3つの入力、すなわち側面ボタン150、端部ボタン152およびショックボタン154を利用して腕時計100の動作を制御する。これらの入力は、第1、第2および第3の軸に沿ってユーザが入力を供給するように構成されている。例示的実施形態において、入力は三軸構成、すなわちx−y−z軸構成で構成されている(図27)。これは使いやすさが向上したユーザインタフェースを提供し、ユーザは運動活動の参加中に腕時計100の動作を容易に制御できる。図27から了解され得るように、側面ボタン150は一般に、ユーザが側面ボタン150および反対側のハウジング側面136を概ねx軸に沿って押圧または挟んで締め付けることによって作動する。端部ボタン152は一般に、ユーザが端部ボタン152および反対側のハウジング端部130を概ねy軸に沿って押圧または挟んで締め付けることによって作動する(図27)。最後にショックボタン54は一般に、ユーザがハウジング116の前面138、一般にクリスタル139を概ねz軸に沿ってタップすることによって作動する(図14、15および27)。以下でさらに詳述するように、側面ボタン150は通常、項目のリストをスクロールするために上下に押すことによって、ユーザインタフェース内部で項目または値のリストをスクロールまたはサイクルさせるために利用される。端部ボタン152は通常、「SELECT」および「OK」のオプションのような、ユーザインタフェース内部で項目を選択するために利用される。ショックボタン154は一般に、バックライトの照明および、ラップのマーキングなどの他の特定の機能のために利用される。例えば、コントローラ118およびディスプレイ156に関係するバックライトを照明するには、ユーザは単にクリスタル139をタップするだけでよい。また以下でさらに詳細に検討するように、ユーザはクリスタル139をタップしてショックボタン154を作動させて運動履行の一部を「マーク」できる。ユーザはまた、腕時計100内部のセットアップ機能を利用することによって、または、腕時計100に関係するデスクトップユーティリティや、例えばUSBコネクタ124によって腕時計100に入力され得るリモートサイト機能からもたらされる他のソフトウェアを利用することによって、ボタンを自身の好みにカスタマイズできるとしてよい。
図50〜64は、参照符号400で全体的に指示された本発明の運動用時計の別の実施形態を開示している。この実施形態の腕時計400は、図1〜21の腕時計10および図22〜49の腕時計100に類似の構造および機能性を有する。上記の説明はこの追加的な実施形態に等しくあてはまるので、類似の構造はより詳細に完全には説明しない。類似の構造は参照符号400の系列の参照符号で説明する。上述のように、この実施形態の腕時計400はここに記載されたユーザインタフェース機能を利用することができ、ここに述べたようにGPS機能性を有し得る。図50〜53に全般的に示された通り、腕時計400は一般に、リストバンド414の形態のキャリヤ414またはストラップ部材と脱着可能に接続された携帯型電子モジュール412を含む。
図54〜60に図示の通り、携帯型電子モジュール412はハウジング416によって支持された種々の構成要素を含み、構成要素はコントローラ418、入力装置アセンブリ420、出力装置アセンブリ422および通信コネクタ424を含み、通信コネクタは種々の実施形態において入力装置アセンブリ420および/または出力装置アセンブリ422の一部としてみなされ得る。通信コネクタ424は例えばUSBコネクタ424とし得る。コントローラ418は、入力装置アセンブリ420、出力装置アセンブリ422および通信コネクタ424と動作可能に接続されている。
図54〜55に図示の通り、この実施形態において、側面ボタン450は、一般に前述の実施形態とはハウジング416の反対側の3時位置に配置されている。一部のユーザにはこの位置が人間工学的により好ましいことが試験からわかった。ハウジング416はまた、電子モジュールを固定するためにリストバンド414の開口と協働する一対の突出部444を有する。突出部444は、手首が細いユーザの適合を改善するために配置されている。前述の実施形態のリストバンドに関係する取付コアはこの設計では削除されている。
図56〜61はまた、電子モジュール412の各種構成要素の種々の分解図を示している。主コントローラ418はハウジング416の空洞に受け入れられたサブアセンブリにおいて接続でき、ガラスまたはクリスタル439が図22〜49の腕時計100と同様にコントローラサブアセンブリの上に配置されることを指摘しておく。さらに、入力ボタンは腕時計の操作性を向上させるために触覚型表面(tactile surfaces)を有することが理解される。腕時計400はさらに、音声フィードバックのために圧電スピーカを含む(図60)。コントローラサブアセンブリの構成要素は、図22〜49の腕時計100に関して上述したのと同様に形成されている。
図59〜63は通信コネクタ424をより詳細に示している。この実施形態において、通信コネクタ424は、ハウジング416と接続され、また、コントローラ418と動作可能に通信している別個の部材である。上述のように、通信コネクタ424はUSBコネクタ424の形態である。図61に図示の通り、USBコネクタ424は一般に、ベース部材480およびリードアセンブリ481を含む。ベース部材480は、取付構造482および、取付構造482から延出する脚483を有する。取付構造482は、床484を画成しており、床484は、当該床484から取付構造482に及んでいる複数の開口485を有している。例示的実施形態において、取付構造482は4個の開口485を有する。取付構造482はさらに、垂直上方に延出する3個の突出部486を有する。リードアセンブリ481は第1のリード部分487および第2のリード部分488を有する。第1のリード部分487は、脚483によって支持され、取付構造482および開口485に及んでいる端部を有する複数のリード線を含む。このように、例示的実施形態において、第1のリード部分487は4本のリード線を含む。リード線487は、例えばプラスチックをリード線487のまわりで型に射出する射出成形プロセスによって脚に埋設される。第2のリード部分488は複数のリード線488を含み、例示的実施形態では4本のリード線を有する。追加的な例示的実施形態において、第2のリード線488は、例えばワイヤスプリング488の形態の弾性部材である。各々の第2のリード線488は取付構造482のそれぞれの開口に挿入される。各々の第2のリード線488の一端はそれぞれの第1のリード線487と係合している(図62)。第2のリード線488の反対側の端は取付構造の開口から延出する。図58〜63に図示の通り、取付構造482はハウジング416の底部の凹部に挿入され、凹部に適した固定具489によって固定される。固定具は、ねじ、接着剤、溶接または他の固定部材であってよい。凹部はさらに、取付構造482の3個の突出部486を受け入れる3個の開口を有する。また、ガスケット490が第2のリード線488のまわりに設けられ、取付構造482とハウジング416の一部との間に挟まれる。第2のリード線488はハウジング416の底部の開口に延出し、第2のリード線488の端はコントローラ418の対応する開口と動作可能に接続されている。USBコネクタ424がハウジング416と接続された時に、第2のリード線488は圧縮状態にある。従って、コントローラ418から、脚483によって支持された第1のリード線487の端への有効な導電接続がもたらされる。USBコネクタ424は、上述のように、データ転送のためにユーザのコンピュータに容易に挿入される(図10)。このUSBコネクタ設計は、コネクタとハウジングとの間に確実かつ頑強な接続を提供する。この構成はまた、湿気がこの接続を通じてハウジングに進入する機会を最小限にする。この構成はさらに、USBリード線が射出成形プロセスによって脚に埋設されるのを可能にし、ハウジングは必要に応じて種々の金属材料から選択できる。
上述のように、図50〜64に示された腕時計の実施形態は、ここに記載された同じ操作特性の全部を有する。従って、ここに記載されたGPS機能を含むユーザインタフェース機能は、この腕時計の実施形態にも適用可能である。
ここに記載された多くの実施形態は、電子モジュールとユーザのコンピュータおよび/またはリモートサイトとの間のデータ転送のためのUSBコネクタを開示している。腕時計の通信コネクタはまた他の形態をとることもできる。一実施形態において、通信コネクタは図21に示されたようなプラグインコネクタであってもよい。コネクタは、電子モジュールおよびユーザのコンピュータに挿入されるプラグ部材の付いたコードを有し得る。プラグ部材を固定するために電子モジュールに挿入されるプラグ部材は、磁気部材とすることができ、そのうえデータ転送部材として働くとしてよい。このように、データ送信は必要に応じて磁気コネクタによって行われ得る。
ここで検討したように、腕時計は通信機能のために種々のアンテナを使用し得る。アンテナは、チップアンテナまたはシートメタルアンテナを含む各種形態をとり得る。シートメタルアンテナは、ディスプレイの周辺部のまわりに配置されディスプレイとクリスタルとの間に挟まれる薄い平面部材であってよい。アンテナは、ハウジング内にコントローラと動作可能に接続されて収容される。腕時計はさらに、特定の実施形態において、GPSアンテナを使用できる。腕時計は、フットセンサおよび心拍数センサとの通信に専用の第1のアンテナを使用でき、GPS受信器チップとの通信に専用の第2のアンテナを使用できる。従って、運動履行データは、GPSデータ、心拍数センサデータおよび/またはユーザの靴のセンサに基づいて記録され得る。他のセンサもまた使用でき、種々の位置に装着または配置され得る。一部の例において、センサデータの組合せがより正確な測定値または読みを付与する場合、各種形式のセンサデータ(例えばGPSおよび加速度計)は相補的または補完的であってよい。代替として、特定の状況において、または特定の形式のデータについて1個のセンサがより正確である場合、そのセンサからのデータを別のセンサの代わりに使用できる。一例において、加速度計データは(以下でさらに詳述するように)ペースおよび距離を決定する際に短距離についてより正確であるとしてよいのに対し、GPSデータは短距離についてそれほど正確ではないかもしれない。従って、そのような例において、加速度計データは、ユーザの瞬時的または短期間のペースおよび距離を決定するために(GPSデータを用いずに)使用できる。さらに、1つのセンサからのデータは、別のセンサからの欠落データ、不正確なデータまたは不良データを埋めるために使用できる。相補的、補完的または交換可能な様態でセンサを使用する他の各種機能もまた具体化され得る。
図65〜69は、参照符号500で全体的に指示された本発明の腕時計の別の実施形態を開示している。前述の実施形態と同様に、腕時計500は一般に、電子モジュール512およびキャリヤ514を含む。腕時計500は、ユーザインタフェースおよびGPS機能を含むここに記載された他の実施形態のすべての機能特性を有することが理解される。
さらに図66に図示の通り、腕時計500は、代替構成で構成されたコネクタ524を有する。コネクタ524は、電子モジュール512と動作可能に接続されており、キャリヤ514に組み込まれている。キャリヤ514は、例示的実施形態において、リストバンドの形態である。リストバンド514の末端部515は、USBコネクタの形態でありコネクタ524を呈する。コネクタ524は、USBコネクタ524を画成する末端部にリード線525を有する。複数のフレキシブル導線コネクタ527がリストバンド514に埋設されており、電子モジュール512のコントローラと動作可能に接続されている一端と、コネクタ524のリード線525と動作可能に接続された他端とを有する。フレキシブルコネクタ527は、必要に応じて一緒に束ねるか、またはリストバンド514内に別個に埋設できる。さらに図66〜69に図示の通り、リストバンド514はまた、リストバンド514の別の部分にキャップ部材580を有する。キャップ部材580は、キャップ部材580を取り付けるリストバンド部分を収容するために第1のスロット581を有する。キャップ部材580は、第1のスロット581に概ね隣接してキャップ部材580に配置された第2のスロット582を有する。ユーザが腕時計500を着用している時に、コネクタ524が組み込まれているリストバンド514の末端部515は、図67〜68に図示の通り、第2のスロット582に挿入され受け入れられる。キャップ部材580はこうしてUSBコネクタ524を保護する。
ここでの説明に一致して、コネクタ524はデータ転送のためにコンピュータのUSBポートに挿入される。データは、ここに述べたように、電子モジュール512、ユーザのコンピュータのほか、リモートサイトとの間で転送され得る。ここに記載された他の動作上の特徴も腕時計500に組み込まれている。
図70〜73は、図65〜99の実施形態の追加的な変形例を開示している。図70〜73に図示の通り、リストバンド514は、リストバンド514の末端部515の近傍に配置されたカバー部材584を有する。カバー部材584は、末端部515の近傍でリストバンド514とヒンジ式に接続されている。図71に図示の通り、カバー部材584はコネクタ524を収納する凹部586を有する。カバー部材584は、第1の位置と第2の位置との間で移動可能である。図72に図示された第1の位置において、カバー部材584は末端部515でUSBコネクタ524をカバーする。凹部586はコネクタ524を受け入れる。従って、USBコネクタ524のリード線525はカバー部材584によって保護される。図72に図示の通り、カバー部材584が第1の位置にある時、末端部515はキャップ部材580の第2のスロット582に挿入され得る。キャップ部材580のスロット582は、カバー部材584と末端部を収納できる大きさに設定され得る。図70に図示の通り、カバー部材584は第2の位置に移動可能であり、カバー部材584を末端部515から離して旋回させることによってUSBコネクタ524のリード線を露出させる。USBコネクタ524のリード線525が露出され、USBコネクタ524は図10に関してここに述べたようにデータ転送のためにコンピュータのUSBポートに接続され得る。
図74〜77は、図70〜73の実施形態に類似の本発明の腕時計の別の変形例を開示しており、類似の構造は類似の参照符号により参照される。腕時計はまた、リストバンド514にヒンジ式に接続されたカバー部材584を有する。カバー部材584は、リストバンドに取り付けられた支持部材によってリストバンド514に接続され得る。カバー部材584はまた、リストバンド514の末端部515でUSBコネクタ524を収容するために凹部586を有する。カバー部材584はその内面に突出部588を有する。カバー部材584は第1の位置と第2の位置との間で移動可能である。図75に図示された第1の位置において、カバー部材584は末端部515でUSBコネクタ524をカバーする。従って、USBコネクタ524のリード線525はカバー部材584によって保護される。図74に図示の通り、カバー部材584が第1の位置にある時、末端部515はリストバンド514の他方の部分と接続でき、突出部588がリストバンド514の開口に受け入れられる。図76に図示の通り、カバー部材588は第2の位置に移動可能であり、カバー部材584を末端部515から離して旋回させることによってUSBコネクタ524のリード線を露出させる。USBコネクタ524のリード線が露出され、USBコネクタ524は図10に関してここに述べたようにデータ転送のためにコンピュータのUSBポートに接続され得る。
図78〜85は、USBコネクタ524が図65〜77の実施形態におけるようにリストバンドに組み込まれている追加的な構造を開示している。特定の例示的実施形態において、USBコネクタ524は、特定の射出成形プロセスによってリストバンドに組み込まれるリードアセンブリを備えている。図78〜79は、射出成形プロセスによるリストバンド514の一部の形成を開示している。図78に図示の通り、USBコネクタ524は、コネクタ524の末端部のUSBリード線と導通しているケーブルアセンブリ590を含む。ケーブルアセンブリ590は型に配置され、射出成形材料の第1のショットが型の中およびケーブルアセンブリのまわりに射出され、図79に図示の通り、リストバンドの一部を形成する。図80から了解され得るように、射出成形材料の第2のショットが型に射出されてリストバンド514を形成する。
図81〜83は、リストバンド514を形成する際の別のプロセスを開示している。図81に図示の通り、射出成形材料592の第1のショットが型に射出され、中心溝593を含み、これにより部分アセンブリを形成する。図82に図示の通り、ケーブルアセンブリ590は部分アセンブリの溝593に配置される。図83に図示の通り、射出成形材料の第2のショットが型に射出されてリストバンド514を形成する。
図84および85は、USBコネクタのプラグインサート594を開示している。末端部として、ケーブルアセンブリ590は、当該ケーブルアセンブリ590から延出する4個のフレキシブル導線527を有する。各導線527は延出してプラグアセンブリ594のそれぞれのUSBリード線525と接続される。ケーブルアセンブリ590は、十分な信頼性を可能にしながらできる限り薄くあるために必要な大きさにされるのに対し、射出成形材料の厚さは、ユーザの手首のまわりで快適な適合をもたらす他に、ケーブルアセンブリの十分な保護をもたらすように設定される。
上述の運動用時計の種々の実施形態は、ここに記載された動作上の特徴、ユーザインタフェース機能およびGPS機能を組み込み得ることが理解される。さらに、種々の特徴の組合せもまた本発明の運動用時計の種々の実施形態に含まれ得ることが理解される。
(動作およびユーザインタフェース)
腕時計10の携帯型電子モジュール12は、腕時計10と関係するユーザインタフェースで機能する関連ソフトウェアを有することが理解される。一構成において、コントローラ18のプロセッサなどの1つ以上のプロセッサは、1つ以上のユーザインタフェースの生成、入力および、それらによって受け取った対話の処理を含む、種々の機能を実行するために、コンピュータ可読媒体(例えばコントローラ18のメモリ)に保存された1つ以上のコンピュータ可読命令を実行するべく構成され得る。以下でさらに詳述するように、従来の腕時計のようなクロノグラフ機能を有することに加えて、腕時計10は追加的なアスレチック機能性を有する。例えば、センサ(複数であってもよい)1が装着されている靴または心拍数モニタを着用しているユーザは、センサ(複数であってもよい)1と無線で通信し、ランニングを含む運動中のような運動履行を監視するために腕時計10を使用できる。他のセンサ形式もまた、ユーザによる使用および腕時計10との通信のために組み込まれ得る。腕時計10はユーザの運動履行を記録および監視できる。
一般に、ユーザは、上述した3つの入力、すなわち側面ボタン50、端部ボタン52およびショックボタン54を利用して腕時計10の動作を制御する。これらの入力は、第1、第2および第3の軸に沿ってユーザが入力を供給するように構成されている。例示的実施形態において、入力は三軸構成、すなわちx−y−z軸構成で構成されている(図2)。これは使いやすさが向上したユーザインタフェースを提供し、ユーザは運動活動の参加中に腕時計10の動作を容易に制御できる。図10から了解され得るように、側面ボタン50は一般に、ユーザが側面ボタン50および反対側のハウジング側面36を概ねx軸に沿って押圧または挟んで締め付けることによって作動する。端部ボタン52は一般に、ユーザが端部ボタン52および反対側のハウジング端部30を概ねy軸に沿って押圧または挟んで締め付けることによって作動する(図12)。最後にショックボタン54は一般に、ユーザがハウジング16の前面38、一般にクリスタル39を概ねz軸に沿ってタップすることによって作動する(図14、22)。以下でさらに詳述するように、側面ボタン50は通常、項目のリストをスクロールするために上下に押すことによって、ユーザインタフェース内部で項目または値のリストをスクロールまたはサイクルさせるために利用される。端部ボタン52は通常、「SELECT」および「OK」のオプションといった、ユーザインタフェース内部で項目を選択するために利用される。ショックボタン54は一般に、バックライトの照明および、ラップのマーキングなどの他の特定の機能のために利用される。例えば、コントローラ18およびディスプレイ56に関係するバックライトを照明するには、ユーザは単にクリスタル39をタップするだけでよい。また以下でさらに詳細に検討するように、ユーザはクリスタル39をタップしてショックボタン54を作動させて運動履行の一部を「マーク」できる。ユーザはまた、腕時計10内部のセットアップ機能性を利用することによって、または、腕時計10に関係するデスクトップユーティリティや、例えばUSBコネクタ24によって腕時計10に入力され得るリモートサイト機能からもたらされる他のソフトウェアを利用することによって、ボタンを自身の好みにカスタマイズできるとしてよい。
図86〜140に関して、ユーザインタフェースは2つの異なるモードを有する。第1のモードはアウト・オブ・ワークアウト(「OOWO」)モードである。OOWOモードは、ユーザが運動履行に参加していない時の通常動作に使用される。第2のモードは、ユーザの運動履行(例えばラン(RUN))を制御、表示および記録するためのイン・ワークアウト(「IWO」)モードである。OOWOモードは、例えばランニングを始める時にユーザをIWOモードへ案内するために使用される。
OOWOモードでは、ユーザインタフェースは複数のサブモードの動作のための複数のメニュー選択を提供する。選択は異なり得るが、例示的実施形態において、メニュー選択は以下を含む。時刻モード、設定モード、ラン・モード(IWOモードを含む)、前回ラン・モード、リモートサイト・モードおよび拡張機能モード(図86b)。図86cにおいて、メニュー選択はさらに、ユーザによって設定されたワークアウト記録をユーザが見ることができる記録モードを含み得る。例えばユーザは、最速ラン、最遠距離ラン、最大消費カロリー、最速ペース、最長時間ランなどを見ることができる。
図127および129は、インタフェースの例示シーケンスを図示しており、ユーザは時計モード、ラン・モード、前回ラン・モードおよび記録モードを含むメニューリストをナビゲートできる。メニューインタフェースの「前回ラン」オプションは、追加情報(例えば保存されたワークアウトの数)を表示するハイライトバーまたは領域でスクロールし得る。
図128は、ユーザが腕時計10のソフトリセットを完了した時に表示され得る一連のインタフェースを図示している。
図130aおよび130bは、ワークアウトを監視し追跡するための複数のインタフェースによるナビゲーションシーケンスを定義するマップを図示する。例えば、ユーザはすべてトップレベルメニューから時計オプション、ラン・オプション、「前回ラン」オプションおよび記録オプションを選択できる。図130aおよび130bのインタフェースはさらに、オプションの各々の選択時に表示され得る情報の例を表示している。
時刻モードまたはT.O.D.モードでは、腕時計10に関係するクロノグラフ機能が一般に使用され、図107aおよび107bに図示のように表示される。T.O.D.モードにおけるディスプレイはここに後述するようにユーザによってカスタマイズされ得る。ユーザインタフェースの異なるモードが選択された場合、ユーザは側面ボタン50を用いてメニュー選択をスクロールすることができ、そして端部ボタン52を用いてT.O.D.モードを選択できる。T.O.D.モードは腕時計10のデフォルト設定としてよい。上述のように、ディスプレイ56は複数の異なる表示フィールドを含む。これらのフィールドでは、時刻、日付および曜日が表示され得る。この情報が表示フィールドで表示される様態の変形例もまた後述のように設定モードでユーザによって設定され得る。ディスプレイ56はまた、週間ラン、特定期間にわたる走行距離および/または消費カロリーだけでなく、目標または記録といった現在の情報を絶えず表示できる履行表示フィールドを含み得る。そうした履行値は必要に応じて更新され得る。ディスプレイ56は所定の不作動時間後に非アクティブ化する関係するバックライトを有することが理解される。ユーザはディスプレイ56を照明するバックライトを点灯するために前面38をタップできる。
設定モードで側面ボタンを用いてメニュー選択をスクロールし端部ボタンを押すことによって、ユーザは腕時計10の特定の値および機能を設定できる。1つの例示的実施形態において、設定モードのメニュー選択は、時刻/日付機能、較正機能、センサ機能およびサウンド機能を含む。
時刻/日付機能(図96)において、コントローラ/ユーザインタフェースは、コントローラ内で現在設定されている時間および日付を表示する。コントローラは、設定する表示フィールドにおける数の上下に一対の矢印を表示し得る。端部ボタンを押すことにより正しい値を設定する。ユーザはこのプロセスを続けて完全な時間および日付を設定する。時間は必要に応じて軍用時間で設定され得ることが理解される。月、日および年の順序もまた必要に応じて配列され得る。適正な時間および日付が設定されると、ユーザは「容認(Accept)」または「取消(Cancel)」を選択するように促される。「容認」を選択することによりユーザは設定モードの初期メニュー選択へ戻される。その後ユーザは、設定モードメニューから「EXIT」を選択してT.O.D.モードといったデフォルト設定に戻ることもできる。
図97aに図示の通り、側面ボタン50および端部ボタン52を用いて、ユーザは設定モードで較正機能をスクロールし選択できる。これによりユーザは、運動履行のための正確な時間−距離計算を保証するために靴ベースセンサといったセンサを較正できる。図97aに図示の通り、端部ボタン52を押すことによって「較正」が選択されると、コントローラは続いて、「ラン」または「ウォーク」または「EXIT」の選択とともに、メッセージ「ワークアウト・タイプ」を表示する。ユーザは続いて「ラン」を選択でき、コントローラは続いてユーザの過去のランのリストを表示する。強調表示されたワークアウトは日付および距離を各々の間で切り換えながら表示するので、ユーザはそのワークアウトについて日付および距離がどうであったかがわかる。ユーザは続いてユーザが較正に使いたいランの日付を選択できる。コントローラは続いて「距離調整」画面を表示する。ユーザは続いて、適正な距離がコントローラに入力されるのを保証するために距離を調整できる。コントローラは距離を調整する数の上下に一対の矢印を表示し得る。ユーザは側面ボタン50を使用して時間の数を増分または減分できる。ユーザは続いて、端部ボタン52を押して、次の数へ移動できる。ユーザは、図97aに図示の通り、正しい距離を設定する間このプロセスを継続できる。ユーザが距離値の調整を完了した後、コントローラは「容認/取消」選択画面を表示する。ユーザが端部ボタン52を押して「容認」を選択すると、コントローラは「較正完了」画面を表示し、設定選択画面に戻る。距離がプリセット許容範囲を超えた場合、コントローラは「較正失敗」画面を表示する。ユーザは続いて上述のように適正な距離を再入力するように促される。較正はユーザによって取消しできる。歩幅長とともにユーザの股下長および/または身長を組み込むといった追加的なパラメータを較正プロセスに追加できることが理解される。
図97bは、センサおよびワークアウトを調整するための別の例示インタフェース系列を図示している。較正方法はワークアウトの種類に依存し得るので、従ってインタフェースはユーザがワークアウトの種類を選択できるようにする。
設定モードにおいて、ユーザはまた新しいセンサを腕時計10にリンクできる。図98に図示の通り、いくつかのメニューオプションが設定モードで表示される。すなわち、「時間:日付」、「較正」、「センサ」および「サウンド」である。ユーザは、上の説明に一致して側面ボタン50および端部ボタン52を用いて「センサ」オプションを選択する。コントローラは続いて「ウォーク・トゥ・リンク」メッセージを表示する。ユーザが歩く間の設定時間後、腕時計10はセンサを検出し、コントローラは設定された期間の間「OK」画面を表示する。ユーザは続いてユーザインタフェースの他の機能を利用できる。さらに図99に図示の通り、ユーザはまた上の説明に従ってボタン50、52を用いて距離単位をマイルまたはキロメートルのどちらにも設定できる。
さらに、ユーザインタフェースは設定メニューの一部として「サウンド」選択を有することが理解される(図100)。ユーザは、サウンドをオンまたはオフにするだけでなく、IWOモードでのランニング中だけサウンドをオンにするオプションを有する。設定メニューはまた体重メニュー選択(図102)を有してもよく、ユーザは腕時計10の履行機能をさらに増強するために体重情報を入力できる。図101に図示の通り、ユーザはまた設定メニューからコーチ・モードを選択できる。コーチ・モードに関する追加的特徴は以下でさらに詳述する。
さらに図103に図示の通り、設定モードは「ラップ」のためのメニュー選択を含む。ラップ機能によりユーザは、以下に後述の通りユーザに表示される履行データに特定の境界を手動でまたは自動的に適用できる。一般に、ラップ機能は、上述のように腕時計10の前面38および、ショックセンサ54を動作させる一般にクリスタル39をタップすることによって利用される。上述のように、ユーザはメニュー選択をスクロールし「ラップ」を選択できる。図103に図示の通り、複数のラップタイプが「ラップ」機能に関して利用できる。第一に、ユーザはラップ機能をオフにすることを選択できる。他の設定において、ラップ機能は、「手動」、「自動」または「インターバル」を含む他のタイプに設定され得る。ユーザがラップ機能に手動設定を選択した場合、コントローラは続いて一般設定メニューを表示し、ユーザは以後の活動を続行できる。この設定において、ユーザはクリスタル39をタップすることによってラップをマークできる。図15に図示された例について、ユーザはラップをマークするために腕時計10をタップでき、ユーザがモジュール12をリモートサイトに接続した時に、そのラップは図14に図示されたようにラン曲線に標識マークによりマークされる。ユーザが自動設定を選択した場合、ユーザインタフェースは「オート・ラップ・エブリー」画面を表示する。ユーザは続いて、ラップが特定の時間に(例えば10分ごと)、またはマイルまたはキロメートルごとにマークされるかを選択できる。ユーザはまた、例えば1マイルの後1分ごとにマークするといった、複数の自動マーキングインターバルのオプションを有する。選択されると、レビュー画面が表示され、ユーザは選択を容認できる。ユーザがインターバルラップタイプを選択した場合、ユーザからの追加的入力を促す追加画面が表示される。これらの入力についてはラン・モードに関して以下でさらに詳細に説明する。ユーザが走る距離を入力する「ラン・フォー」画面が表示される。距離が入力されると、「レスト・フォー」画面が表示され、入力された距離を走った後にユーザが休憩する時間をユーザは入力する。さらに図103に図示の通り、ユーザは入力した値を容認するように促される。ユーザはまた入力した値を取消すことを選択でき、ユーザには初期ラップインターバル画面が表示される。
ユーザが「ラップ」を選択した場合、コントローラは過去のランのラップの各々のタイムを表示し得る。コントローラはまた、カーソルがその特定のラップの上に置かれた時に、スクロール機能においてラップタイムの時間とともに番号付きのラップを表示する。カーソルがラップの上にある間にユーザがOKを選択した場合、コントローラは、ペース、合計ワークアウト時間および合計距離といった、そのラップについての特定のデータを表示する。
種々の値およびパラメータが設定モードで設定されると、ユーザは図86bに図示の通り側面ボタン50および端部ボタン52を用いてラン・モードを選択できる。ラン・モードは上述のようにユーザをイン・ワークアウト(IWO)に進ませる。選択すると、ユーザはユーザが着用するセンサにリンクするように促される。例示的実施形態において、センサは加速度計および/または心拍数モニタといった靴ベースセンサである。
図86aは、靴ベースセンサを検出するための例示ユーザインタフェースを図示している。例えば、ラン・モードに入った後、コントローラ18は靴形アイコンを伴う「ウォーク・トゥ・コネクト」画面を表示する。靴形アイコンは、センサがまだ検出されていないことを示すために外郭線形態で点滅モードにある。例えば端部ボタンを2秒間押して保持するといった入力ボタンの1個を所定の時間押すといった、ランを開始するための特定のショートカットが設けられ得ることが理解される。ユーザが歩くと腕時計10はセンサを検出する。コントローラは15秒といったプリセット時間の間タイムアウトタイマーカウントダウンを開始する。センサがプリセット時間内に検出されない場合、コントローラは「センサ見つからず」を示す画面を表示し、ユーザは検出プロセスを再び開始できる。適正に検出されると、「準備完了」画面が表示され、靴形アイコンは塗りつぶされ点滅せず、センサが適正に検出されたことを示す。「開始/終了」選択も表示される。ユーザが「開始」オプションを選択すると、腕時計10は、速度、距離および、消費カロリーといった他のパラメータを含む運動履行を記録し始める。
図86dは、靴ベースセンサだけによるランの開始の別の例を図示している。図86aに関して上述したように、ユーザはラン・オプションを選択し、その後、靴ベースセンサを腕時計10に接続するために歩くか、または移動するようにという命令を受けとることができる。ランニング中、ユーザのペースおよび距離が表示され得る。ユーザが(例えばOKボタンを選択する、タッチスクリーンをタップすることによって)インタフェースと対話した場合、ランモニタは中止または休止され得る。ユーザはその後ランを続行または終了するべく選択できる。ランが終わった時に、「ラン終了」を表示するインタフェースが表示され、既定の時間の後、ランの要約が表示され得る。
図86eは、靴ベースセンサおよび心拍数センサといった複数のセンサを使用するランを開始し実行するための別の例示インタフェース系列を図示している。所要のタイプのランまたは好ましい表示情報に応じて、インタフェースは距離情報、ペース情報、経過時間情報、カロリー、時計、心拍数、ラップスプリットなどを表示し得る。情報の組合せは2段または3段表示構成を用いて表示され得る。例えば、距離および/またはペース情報は経過時間とともに表示され得る。
コントローラは続いて、図86aのインタフェースJに図示されたような「ランレイアウト」画面を表示する。表示画面は図86aのインタフェースJに図示されたような3層表示の形態であってよい。「ランレイアウト」画面はマイルごとのペース、合計ワークアウト時間および合計距離を含み、それは運動履行の間、絶えず更新される。ユーザはまた「ランレイアウト」画面を修正することもでき、履行データが2層表示で表示される。ユーザインタフェースと関係するデスクトップユーティリティソフトウェアアプリケーションが以下でさらに詳細に説明するようにこれらのオプションをユーザに提供する。2層表示によりユーザは、例えば合計ワークアウト時間およびカロリーだけを表示するように、より大きいフォントで表示されるデータを必要に応じて選択できる。ユーザはまた、消費カロリー、毎分心拍数または時刻といった追加情報を含むようにレイアウトを構成できる。
図86eは、ユーザが以前に心拍数モニタを腕時計10にリンクした時をコントローラ18が表示する画面を開示している。ラン・モードが選択されると、コントローラは上の説明に類似の「ウォーク・トゥ・コネクト」画面を表示するが、ここでは靴形アイコンおよび心拍数モニタに対応するハート形アイコンを伴う。靴形アイコンおよびハート形アイコンは両方とも、センサがまだ検出されていないことを示すために外郭線形態で点滅モードにある。ユーザが歩くと腕時計10はセンサを検出する。コントローラは、例えば15秒のプリセット時間の間、タイムアウトタイマーのカウントダウンを開始する。センサがプリセット時間内に検出されない場合、コントローラは「センサ見つからず」を示す画面を表示し、ユーザは検出プロセスを再び開始できる。適正に検出されると、「準備完了」画面が表示され、靴形アイコンおよびハート形アイコンは塗りつぶされ点滅せず、センサが適正に検出されたことを示す。さらに図86eに図示の通り、腕時計10によって最初に検出されるセンサに応じて、靴形アイコンまたはハート形アイコンが塗りつぶされるが、他方は依然、外郭線形態であり、腕時計10が検出中であることを示す。「開始/終了」選択もまた「準備完了」画面により表示される。ユーザが「開始」オプションを選択すると、腕時計10は、速度、距離、心拍数および、消費カロリーといった他のパラメータを含む運動履行を記録し始める。
図86fは、ユーザが運動活動を開始する前に運動履行監視のために複数のセンサを構成し、それらのセンサをリンクできる例示インタフェースを図示している。例えばインタフェースaにおいて、ユーザは初めにランといった活動を選択できる。その後、インタフェースbが表示され、GPSセンサ、靴ベースセンサおよび心拍数センサを含む運動履行を監視するために使用できるセンサのリストを提示する。これらのセンサの各々は、運動活動/履行の間にユーザの運動履行を感知するために独立してオンまたはオフにされ得る。ユーザがセンサの各々を構成すると(例えばオン/オフ)、ユーザはセンサ初期化プロセスをアクティブ化でき、センサがそれとの通信を確立するためにリンクされているというメッセージがインタフェースcにおいて提示され得る。インタフェースdは、運動履行の間に使用されるべく構成されたセンサの各々についてのリンク状態の表示を提示する。表示はセンサの各々を表すアイコンを含み得る。アイコンは、対応するセンサがリンクされたかどうかに応じて外観を変えるとしてよい。例えば、インタフェースeにおいて、心拍数モニタはリンク中であり履行データを検出する準備ができているとして示されているのに対し、GPSおよび靴ベースセンサはまだ初期化またはリンク中モードにある。外観の変化は、外郭線形状に対して塗りつぶし形状を有すること、色の変化、線パターンまたはシェーディングの変化など、かつ/またはそれらの組合せに対応するとしてよい。アイコンの各々に随伴するメッセージは、センサ初期化または検出プロセスを完了するために実行されるか、または現在実行中である動作を示すとしてよい。例えばユーザは、腕時計10が靴ベースセンサとのデータ接続を捕捉または初期化するために靴ベースセンサとともに移動する(例えば歩く)ことを要求され得る。
さらに、インタフェースeおよびfに図示の通り、ユーザは、センサがまだ初期化されていないかどうかにかかわらずユーザが運動履行記録を始動/開始できるようにする「クイックスタート」といったオプションを提示され得る。一部の例において、クイックスタートオプションは、少なくとも1個のセンサが初期化された(例えばセンサ初期化プロセスが完了した)場合に提示されるだけであってもよい。腕時計10は続いて、運動履行の間に他のセンサとの通信を初期化または確立し続けるか、代替として(例えば他のセンサとの通信を確立することなく)初期化プロセスを終了し得る。一部の例において、全部のセンサが初期化された(例えばデータ通信がセンサと確立された)場合、インタフェースは、インタフェースgに図示の通り、開始オプションを提示し得る。センサ初期化プロセスは、1個以上の他の装置から信号を取得すること、既定の時間(例えば5秒など)にわたり矛盾のないデータ通信を保証すること、データ信号が既定の信号強度であることを保証すること、および、対応するセンサのタイプに予想される信号のパターンまたは形態にデータが合致することを保証すること等、および/またはそれらの組合せを含み得る。
図92aおよび92bはさらに、使用中のセンサのバッテリ電力が低下した場合に表示される画面を示す。バッテリ空アイコンはそうした場合にセンサアイコン内部に示される。このように、バッテリ空アイコンは靴形アイコンまたはハート形アイコンの内部に示される。アラームはまたメモリ減少またはフルメモリについても表示され得る。
ユーザが運動履行を続行する際に、腕時計10はそれに関係するデータを絶えず記録し保存する。履行データもまた腕時計10に絶えず表示される。上述のように、ディスプレイ56は3層モードまたは2層モードで設定され得る。例えば、図86eおよび87に図示の通り、コントローラはデータに関係するラベルを利用できる。例えば、ラベル「ペース」がディスプレイの最上部を横切ってスクロールし、そしてペース値(6分58秒/マイル)が絶えず表示される。そのようなスクロールラベルはまた、ユーザが表示するように設定した他の測定基準についても使用できる。例えば図87は、心拍数、カロリー、時間およびクロノグラフといったラベルおよび値をスクロールして示すように表示画面が設定できることを示す。ラベルはまた、運動履行の間、オフにされるか、または定期的にスクロールするべく構成され得る。ラップ機能が運動履行の間、オフにされるか利用されない場合、ユーザは入力ボタンを押すことによって履行を休止できる。図87に図示の通り休止されると、コントローラはワークアウトを続行または終了するためのメニュー選択をユーザに提示する。終了が選択された場合、「ラン終了」画面が図87に図示の通り表示される。コントローラはまた、端部ボタン52を押して保持することによってワークアウトを終了するショートカットを提示するべく構成される。このショートカットは、ランニング中などのユーザがIWOモードにある時に提示される。
上述の通り、ユーザは、腕時計10の前面38つまりクリスタル39をタップすることによってラップ機能を利用するオプションを有し、それは腕時計10の追加機能性を提供するラップをマークする。図15および87に図示の通り、ユーザがクリスタル39をタップすると、ショックボタン54はアクティブ化されラップをマークし、「ラップ」画面が表示される。「ラップ2」画面が表示され、そしてラップ1、ラップ2、ラップ3画面はユーザによってマークされたラップの数に基づいて表示されることが理解される。ラップ画面は反転構成で表示され、背景は暗色化され、標識は「白色」構成で示される(図90aおよび90bの「個人記録」画面も参照)。ラップをマークした時点で、バックライトが点灯し、例えば6秒の設定期間の間、コントローラはあらゆる以後のラップが選択されるのを防止するべく構成されることが理解される。この時間防止は不注意によるタップから保護する。ラップがマークされると、コントローラは、その現在のラップの履行データを示すラン情報画面を表示する。バックライトは点灯したままであり、画面は反転暗色構成のままであり、標識は「白色」形象で示される。さらに図示の通り、ペース、時間(クロノグラフ)および距離が例えば5秒の設定時間の間、表示される。時間および距離はマークされたそのラップだけについての値として示され、表示されるペースはラップインターバルにわたる平均ペースである。
一部の構成において、装置は、装置(例えば腕時計10)の1以上の軸での類似の加速/減速を検出する加速度計のために、ユーザの拍手(例えば両手を打ち合わせる)をタップと誤ることがあり得る。従って装置は、検出された動きがユーザタップに対応するかどうかを判定するために種々のフィルタを適用し得る。フィルタは、検出されたgの力の量、タップを検出するために使用されるデータウィンドウを制限する、検出された加速/減速の大きさの閾値、加速または減速が検出された方向の数、加速および減速の順序など、および/またはそれらの組合せを含み得る。一例において、タップがより瞬時的な加速または減速を呈し得るのに対し、拍手はより長い時間にわたり加速または減速を呈し得る。従って装置は、拍手の加速および減速がそれほど容易に識別できないように、そうした動作が検出されるサンプリングウィンドウを制限し得る。また別の例において、タップは所定の軸(例えばz軸)または指定の数の軸に沿って閾値の加速または減速を示すだけとしてよいのに対し、拍手は異なる軸および/または異なる数の軸に沿って加速または減速の閾値を示し得る。従って、タップおよび拍手もまたこのようにして識別され得る。特定の構成において、1以上の所定の軸以外の他の軸に沿って検出された信号は無視できるか、または別様に排除できる。このように、1以上の所定の軸(例えばz軸)に沿って検出された信号だけがタップ検出のために評価され得る。
さらに別の例において、拍手がz軸における閾値レベルの減速に続き閾値レベルの加速を生じ得る(またはその逆も同様)のに対し、タップはいかなる閾値レベルの加速または減速も後続することなくz軸における加速または減速を生じるだけとしてよい。このように、拍手はこの追加的な差異に基づいて排除され得る。これらの排除技術およびパラメータの種々の組合せが使用できる。偶発的なタップ、ラップマーキングまたは他のタップ機能性を防ぐために、腕時計10といった装置は、検出タップの前の特定の時間内に別のタップが入力された場合、ユーザタップを排除(例えば無視)し得る。例えば装置は、第1のタップの80ミリ秒以内に生じた他のすべてのタップを無視し得る。一部の例において、装置は、第1のタップの検出後の指定の時間間隔内にタップが示されたかどうかを判定するために信号処理を実行しないとしてもよい。
ラップはまた、時間または距離に基づいて自動的にマークされ得る。例えばユーザは、5分ごと、10分ごと、30分ごと、4分の1マイル毎、半マイル毎、1マイル毎、2マイル毎などに装置(例えば腕時計10)によってラップまたは他のマーキングが自動的に行われる規則を定義できる。従って、ユーザが1マイル毎にラップを自動的にマークしたいと示した場合、装置は各マイルのラップタイムを記録し得る。別の例において、ユーザが1分ごとにラップを自動的に記録したいと示した場合、ラップマーカは毎分に対応する距離を示し得る。しかし一部の例において、マーキングはサンプリングレートのために完全には正確ではないかもしれない。例えば、装置が0.5秒のサンプリングレートを有するべく構成され、そしてユーザが8分10.25秒でマイルマーカを横切った場合、反映されるラップタイムは0.25秒だけ差し引かれ得る(例えば8分10.5秒)。別の例において、ユーザが装置に5分ごとにラップを記録させたいと望んだ場合、ラップマーカに対応する距離はサンプリングレートに対応する時間だけ不正確になり得る。特定の例において、ラップマーカ距離は、サンプリングレートが0.05秒である場合、(新しいサンプルデータがまだ受信/検出されていないので)0.049秒前のユーザの位置を反映し得る。
サンプリングレートから生じる潜在的な不正確さを考慮してラップマーキングの精度を改善するために、装置は、先行データサンプルおよび現在のデータサンプルに基づく中間的な距離および時間情報を内挿、外挿または別様に計算し得る。データサンプルが受け入れられた正確な時間を装置が決定できるので、装置時間、所望のラップタイムまたは距離の直前の1個以上のサンプルおよび所望のラップタイムまたは距離の直後の1個以上のサンプル、ペースなどに基づいて、中間ユーザ位置が計算できる。一例において、装置のセンサは1秒のサンプルレートを有し得る。従って装置は、時間6:05に出発点から0.999マイルの位置を示す第1のデータセットを受け取ることができる。装置は続いて、第1のデータセットの1秒後(すなわち6:06に)、第2のデータセットを受け取ることができ、第2のデータは出発点から1.001マイルの位置を示している。ユーザが1マイルマーカに到達した時間を決定するために、装置は初めに、1マイルと時間6:05に検出された0.999マイルの差を決定し得る。次に、この差は、第1および第2のデータセット間の距離の差(すなわち1.001−0.999=0.002マイル)で割られて差の百分率を決定する(例えば(1−0.999)/0.002)=50%)。次に、その百分率は、第1および第2のデータセット間の時間差(すなわち1秒)を掛けられ、ユーザが1マイル地点を横切ったという第1のデータセットが受け取られた後の時間の量を近似させるか、または別様に決定するとしてよい。従って、この例では、1マイルマーカを横切った近似時間は6:05:30である。
ラップ履行データを表示する所定の時間後、コントローラは続いて、進行中のランデータ表示画面を表示する。従ってペース、時間および距離が再び表示される。コントローラは必要に応じて合計ワークアウトに関する履行データを表示するべく構成でき、ユーザが運動履行を継続する間、全平均ペース、合計時間および合計距離が表示されることが理解される。また、コントローラは現在のラップ履行データを表示するべく構成でき、現在のラップの平均ペース、現在のラップタイムおよび現在のラップ距離が表示されることも理解される。合計データおよびラップデータの組合せもまたユーザ選好に基づいて表示され得る。心拍数、カロリー、時刻および時間(クロノグラフ)などの他の履行データもまたランデータ表示画面の一部として表示され得る。コントローラは、合計データまたはラップデータにおいてと同様、種々の位置におけるこれらのデータ測定基準の任意の組合せを表示するべく構成できる。さらに、ユーザがクリスタル39をタップしてショックボタン54をアクティブ化することによって続けて追加のラップをマークできることも理解される。データは上述の通り連続して表示される。1つの例示的実施形態において、図87に示された表示は、ラップ機能が手動モードで設定される時に特に利用される。そうした場合、第1のラップがクリスタル39をタップすることによってマークされた後、クロノグラフが表示の最上部行に表示される。以後、より大きい中心行はデルタタイム、すなわち現在のラップの経過ラップタイムを表示する。加えて、複数のセンサ(フットセンサおよび心拍数センサ)を使用した時のラップ機能において、腕時計10は、クロノグラフ、ラップタイム、距離デルタ、そのラップの平均ペース、そのラップの平均心拍数およびカロリーデルタに関するデータを捕捉するが、ペースデルタ、ラップタイムおよび距離デルタを表示するだけである。
ユーザは端部ボタン52を押すことによって運動履行データの記録を休止できる。図示の通り、「休止」画面が「続行」および「終了」メニュー選択とともに表示される。休止した場合、タイトルバーはティッカーとして機能し、ユーザの選択測定基準をサイクルさせる(休止−クロノグラフ−距離−ペース−心拍数−カロリー−時刻)。このように、「休止」タイトルが表示され、続いて、画面上を右から左に動き、クロノグラフ数値が画面上で右から左にスクロールし、続いて、距離数値が、そして他の選択された測定基準のものが続く、といったようになる。ユーザが「続行」を選択した場合、腕時計10は上述の通り履行データの記録を再開する。ユーザが「終了」を選択した場合、「ラン終了」画面が表示される。ランを終了するためのショートカットが提示され、ユーザは端部ボタン52を押して保持できるが、それはまたIWOモードではデータの記録を停止し「ラン終了」画面を表示することが理解される。特定の目標が達成されたか、または他のメッセージが腕時計によって提示された場合、そうした情報は以下でさらに詳述するようにユーザに表示され得る(図90aおよび90b)。例えば2秒の所定の時間の後、続いて、履行データの要約がユーザによる検分のために表示される。例示的実施形態において、履行測定基準のラベルは、データの数値を後続させて画面を右から左にスクロールする。5行のデータが表示され得るが、これは特定のデータを追加または削減するべく変更できる。従って、1つの例示的実施形態において、「時間」ラベルがスクロールし、合計時間が表示される。「距離」ラベルがスクロールし、合計距離が表示される。「ペース」ラベルが画面をスクロールし、ワークアウトの平均ペースが表示される。「心拍数」ラベルが画面をスクロールし、毎分拍動数(bpm)での平均心拍数が表示される。最後に、「カロリー」ラベルが画面をスクロールし、消費カロリーの合計数が表示される。腕時計10が例えば25分といった特定の時間まったくセンサを検出しない場合、腕時計10は自動的に休止状態に入り、可聴アラームがスピーカによって送られ得ることが理解される。自動休止状態の後に追加の所定期間(例えば5分)休止した場合、ランは自動的に終了する。ユーザが手動で休止状態に入った場合、ランは30分といった所定の時間の後、終了する。
図88aに図示の通り、ユーザは靴ベースセンサを伴わず心臓センサだけによる運動履行またはワークアウトを有し得る。ユーザインタフェースは、靴ベースセンサおよび心拍数センサの両方を利用して類似の画面を上述の通り表示する。ユーザはラン・モードを開始し、腕時計は上述の通り以前にリンクされた心拍数センサを検出する。図88aに図示の通り、心拍数センサが検出されると、ユーザインタフェースは「準備完了」画面を表示し、心臓アイコンは塗りつぶされ点滅していないのに対し靴ベースセンサは外郭線形態のままである。ユーザが「開始」メニュー選択を選択すると、腕時計10はワークアウトに関係する履行データを記録し始める。この場合、ユーザインタフェースは「ランレイアウト」画面を表示し、それはデスクトップユーティリティアプリケーションを用いてユーザによってカスタム設定できる。例えば、図88aに図示の通り、コントローラは3層モードで、カロリー、ワークアウト時間および心拍数(毎分拍動数(bpm))を表示できる。上述の通り、ラベルは右から左に画面上をスクロールし、続いて、値は表示されたままである。別の例において、ユーザは時刻、ワークアウト時間および心拍数を示すために「ランレイアウト」画面を設定できる。他の画面レイアウトもまた関係するデスクトップユーティリティソフトウェアを用いて可能である。「心拍数のみ」のワークアウトを実行するユーザもまた、上述の通り同様にラップ機能を利用できる。図88aに図示の通り、ユーザはクリスタル39をタップすることによって手動でラップをマークでき、ラップ1がマークされバックライトが照明される。ユーザ入力(例えばタッチセンシティブディスプレイをタップする)は、ユーザが現在運動活動をしている、かつ/または特定のインタフェース(例えばワークアウト監視インタフェース)が表示されている時に、ラップマーキングとして解釈されるだけであってもよい。例えば1秒といった所定の時間の後、「ランレイアウト」画面のデータは図88aに図示の通り再び表示される。バックライトは特定の時間にわたり照明されたままであってよい。この動作モードにおいて、ラップ機能は、平均心拍数、クロノグラフ時間およびカロリーを捕捉し表示する。ユーザは、必要に応じて他のデータを捕捉し表示するのを選択できる。ユーザはワークアウトを休止または終了でき、休止およびラン終了機能は上述の通り類似であることが理解される。従って、休止した場合、ユーザインタフェースはティッカー様式でデータを表示し、「休止」ラベルが表示をスクロールした後、クロノグラフ、心拍数およびカロリーの数値が後続し表示をスクロールする。ワークアウトが終わると、履行データは上述の通り表示され、ラベルが数値を後続させて表示をスクロールする。これは、ワークアウト時間、心拍数およびカロリーといったユーザが表示するように選択した各種履行測定基準について行われ得る。履行データが所定の時間表示された後、ユーザインタフェースは「時刻」画面に復帰する。
図88bは、ワークアウトを開始し記録するための、そしてユーザがランニング中に手動でラップをマークできるようにするための別の例示インタフェース系列を図示している。例えば、ラップをマークするために、ユーザは画面または画面の特定の部分をタップできる。さらにインタフェースは、ユーザがラップをマークした後に既定の時間、別のラップをマークすることからロックされ得る。そのようなロックアウト機能性は、ラップの偶発的なマーキング(例えばインタフェースを偶発的にダブルタップして)を防ぐとしてよい。図88cおよび88dは、ラップタイム情報が、例えば腕時計10のディスプレイのそれぞれ最下部位置および最上部位置に表示され得るインタフェースを図示している。例えば、ラップインジケータは増分されなくてもよく、または増分されたラップインジケータはラップをマークしたユーザ入力を受け取ってから閾値の時間(例えば5秒、2秒、10秒、1分、5分)が経過するまで表示されなくてもよい。これは短い時間以内の偶発的なダブルタップが複数ラップマーキングと解釈されないことを保証するために使用できる。さらに、ラップマーキング(例えばタッチセンシティブディスプレイによるユーザ入力)の受信に応答して、直前ラップのペースを表示しているインタフェースが表示され得る。ペース表示は閾値の時間が経過するまで表示されるとしてよく、その時点でペース以外の統計(例えば現在ラップの距離)を含むワークアウト監視インタフェースが表示され得る。代替として、インタフェースは更新されたラップインジケータを除いて同じ情報を表示し得る。
上述の通り、ラップ機能により、ユーザはIWOモードでインターバルに基づく運動履行を実行するインターバルオプションを選択できる。図89aに図示の通り、ユーザは腕時計10が靴センサおよび/または心拍数センサとリンクするために歩く。インターバルプログラムがプログラムに距離設定を有する場合、それは靴センサといった歩調/万歩計に基づくワークアウトに適用されるにすぎない。さらに図89aに図示の通り、インターバルプログラムが距離設定を有し、ユーザが「心拍数のみ」のワークアウトを実行している場合、ラップ/インターバルはそのワークアウトだけについて一時的に停止される。しかし、インターバルプログラムが時間設定だけを有する場合、ユーザは「心拍数のみ」ワークアウトによりインターバルトレーニングを実行できることが理解される。いずれにせよ、腕時計10は使用されているセンサにリンクし、「準備完了」画面が表示される。
図89aは、ユーザインタフェースがインターバルワークアウトについて表示するさらなる画面表示を示す。例えば、ユーザが選択または端部ボタン52を押すことによってインターバルワークアウトを開始すると、インターバル設定が表示される。従って、図89aに図示の通り、表示はユーザが20分間走ることを示す。続いて、表示はユーザが1分30秒の間休むことを示す。ユーザは続いて端部ボタン52を押すことによってワークアウトを開始する。図89aに図示の通り、ユーザはデスクトップユーティリティにより3層表示を選択した。従って、初めに、「ラン」ラベルが最上部行に表示され、経過時間はより大きい中央行に表示され、距離は最下部行に表示される。図89aに図示の通り、所定の時間後「ラン」ラベルは上方にスクロールし、インターバルカウントダウンタイマーが表示され、20分のランインターバルがカウントダウンされる。さらに、インターバルワークアウトにおいて、経過デルタタイムは以降のラップ/インターバル期間においてより大きい中央行に表示されることが理解される。デスクトップユーティリティを用いて、ユーザは、クロノグラフ時間がループの終わりに最上部行に、またはトグルループで表示され得るように指定できる。
さらに図89aに図示の通り、休憩インターバルに達した時にバックライトが照明され、ユーザインタフェースは指定された時間とともに「休憩」画面を表示する。時間は所定の時間カウントダウンして示され、ユーザインタフェースは「ランレイアウト」画面を表示する。従って「休憩」ラベルが最上部行に表示され、さらなる経過時間はより大きい中央行に表示され、ユーザ選好に基づいて時刻が表示される。「休憩」ラベルは上方にスクロールし、カウントダウンの間、休憩インターバル時間が表示される。次のランインターバルに達すると、ユーザインタフェースは、図89aに図示の通り指定の時間とともに「ラン」画面を表示し、照明されたバックライトを示す。指定されたラン時間がカウントダウンし始める。所定の時間の後、「ランレイアウト」画面が再び表示される。「ラン」ラベルは最上部行に表示され、ラベルは上方にスクロールし、次の指定されたラン時間はカウントダウンし続ける。さらなる経過時間はより大きい中央行に示される。時刻もまたユーザによる指定の通り最下部行に表示される。
図89bは、インターバルトレーニングインタフェースの別の例示系列を図示する。ランインタフェースは、ユーザが走ることになっているか、または休むべきかを示す指示を表示し得る。さらに、表示のランの行はメッセージの全部を表示するために(例えば水平に)スクロールし得る。例えば、テキスト「19:56、走る」が同時に表示領域内に収まらない場合、テキストは左または右に(または垂直に)スクロールし得る。図89cは、追加的な例示インターバルトレーニングインタフェースを図示する。図示の通り、ユーザが休憩モードからラン・モードに移行するべき場合(またはその逆も同様)、インタフェースは初めに異なる様態で表示され得る(例えば最初の3秒または他の既定の時間)。例えば、背景はバックライトで照明されるか、または第1の色で表示され得る。既定の時間の後、背景はそれ以上バックライトで照明されないか、第1のものとは異なる第2の色で表示され得る。
ユーザは上述の通り運動履行またはランを終了でき、ユーザインタフェースは「ラン終了」画面を表示する。ユーザインタフェースはさらに、合計ワークアウト時間、合計距離、ペース、心拍数およびカロリーといった要約情報を表示する。各図に図示の通り、ユーザインタフェースは追加情報をユーザに表示できる能力を有する。この情報はユーザへのイン・ワークアウトアラームまたは他のメッセージの形態とすることができる。アラームに関しては、可聴音が発せられ、バックライトが5秒といった所定の時間照明される。例示的実施形態において、アラームはタイムアウトを受けないので、ユーザはアラームを消すために端部ボタンを押さなければならない。
図90a、90c、92aおよび92bに図示の通り、ランの終了後、記録された履行データのレベルが電子モジュールのメモリ容量に近づいた場合、ユーザインタフェースは図90aに図示の通り「ローメモリ」画面を表示する。上述のように、ユーザはアラームを消すために端部ボタンを押すことによってOKオプションを選択しなければならない。この場合、ユーザは記録された履行データを上述のようにリモートサイトにアップロードするように促される。このアラームはまたユーザがワークアウトを始めようとした時にも表示され得る。
図90aに図示の通り、ユーザインタフェースは特定の例において「メモリフル」アラームを表示し得る。例えばこのアラームは、メモリがまったく残っていない状態でユーザがランを始めようとした時に表示され得る。その場合、ユーザインタフェースは「ラン/入力」画面、「時刻」画面またはユーザインタフェースのいずれかの他の画面を表示できる。「メモリフル」アラームはまた運動履行中にも起こり得る。そうした場合、アラーム画面はその瞬間にただちに表示されなくてもよい(ユーザはワークアウトを開始した時点で「ローメモリ」警告を見ていたのにそれを無視したはずであることが理解される)。システムは、ランの合計長さおよび継続時間を除きデータを記録するのを停止し得る。ランが完了した時に、ユーザはランシーケンスの終了の一部としてこのアラームを見るとしてよい。
図90aに図示の通り、ユーザインタフェースは「ローバッテリ」アラームを表示し得る。このアラームは、バッテリレベルが予備閾値以下の状態でユーザがランを開始し終了した時に表示され得る。予備閾値は例示的実施形態においてユーザが少なくとも1時間走るのを可能にしなければならない。図90cは、他の例示「ローバッテリ」および「ローメモリ」または「フルメモリ」アラームメッセージを図示する。
図90aは、ユーザインタフェースがユーザに表示し得る追加メッセージを開示している。前述のように、運動履行データは電子モジュールと運動履行データを保存し表示する専用リモートサイトとの間で転送される。従って、特定のデータは、追加メッセージをユーザに表示するのを助けるために電子モジュールにおいて比較され保存され得る。例えば、図90aに図示の通り、ユーザインタフェースはユーザに関係する個人記録を表示できる。前述の通り、表示は反転され、表示画面の背景は暗色化され、標識は白色レタリングまたは知覚的に異なるテキストで示される。従って、ユーザが運動履行またはランニングを終えると、電子モジュールは、特定のカテゴリーについてユーザの最良の個人タイムを保存し、現在の運動履行データと比較し得る。ユーザが以前のタイムを上回った場合、ユーザインタフェースは所定の時間「個人記録」といったメッセージをユーザに表示するべく構成できる。ユーザインタフェースは続いて、時間データを伴う最速マイル(図90a)、時間データを伴う最速5k、時間データを伴う最速10k、時間データを伴う最長ランといったユーザの個人データを示す多様な種々の画面を表示し得る。他の個人記録カテゴリーもまた表示され得る。図90bは、(例えばベストタイム、最長ラン、ベストペースなど)目標達成時にユーザを祝福するための例示達成メッセージを図示している。例えばインタフェースは、「記録を破った!」または「観客熱狂!」といったメッセージを表示できる。
さらに、ワークアウト後アラームがさらに図90aに図示の通り存在し得る。「ラン終了」画面の間アラームが表示される必要がある場合、黒いポップアップが中心から増大して画面を取って代わるとしてよい。目標がワークアウトの間に達成された場合、タイトル画面「目標達成」が示される。いくつかの目標がワークアウトの間に達成された場合、タイトル画面「目標達成」は複数形を使用し、(表示される各目標の前以外に)一度だけ示される。合計距離、合計ワークアウト時間、ペース、消費カロリーといった目標が、ターゲットに先んじて達成したと表示される。例えば、図90aに図示の通り、「12週で120マイル走る」、「4週で15回走る」、「8週で1800カロリー消費」、「1ヵ月で7分35秒を切るランを5回持つ」、または「5000マイル達成」といった目標メッセージが表示され得る。ユーザインタフェースはまた、別のユーザがユーザにメッセージを残したというメッセージをユーザに表示でき、ユーザはそのメッセージをリモートサイトで検分できる。全部のアラームが表示された後、黒いポップアップ画面はそれ自体縮小し消えるとしてよい。ポップアップ画面が消えるとすぐに、ユーザはそのランの要約画面へ導かれる。図90bは、追加的な例示目標メッセージを図示している。
メッセージは、ディスプレイ装置(例えば腕時計10)以外の装置から受け取った情報に基づいて更新され得る。例えば、新たなまたは更新されたメッセージが新たな運動活動履行経験を維持するためにサーバからダウンロードされ得る。一部の例において、サーバは、ユーザの過去の履行、ユーザ特性(例えば性別、身長、活動レベル)、位置、ユーザによって実行される活動のタイプなどに基づきユーザ装置に供給するメッセージを生成または選択し得る。メッセージは、他のユーザによって作成または選択でき、サーバによって、または他の有線および/または無線接続方法によってユーザに送信できる。新しいメッセージは、メッセージサーバとのネットワーク接続を有する別のコンピュータ装置にその装置を接続するたびにユーザの装置にダウンロードされ得る。代替的または追加的に、ユーザの装置は、メッセージサーバ自体に接続し、それによって他のコンピュータ装置に接続する必要なく新たなまたは更新されたメッセージをダウンロードするべく構成され得る。
図91aに図示の通り、ユーザインタフェースはまた、追加メッセージをユーザに表示し得る。上述の通り、ユーザが運動履行を開始する準備をした時に、ユーザはユーザインタフェースをナビゲートされ、ユーザは腕時計10が適切なセンサを検出し接続できるように指示される。腕時計がセンサを検出しないことも起こり得る。図91aに図示の通り、腕時計10が15秒といったプリセット時間の間センサを検出するべく探索し試行し、腕時計10がセンサを検出できなかった後、ユーザインタフェースは「センサ見つからず」メッセージを表示する。ユーザは、「リンク新規」オプションを選択することによって新しいセンサをリンクするか、または「EXIT」オプションを選択することによって出るか、いずれかのオプションを有する。ユーザが「リンク新規」コマンドを選択した場合、ユーザはリンクするために歩くように指示され、所定の時間の後、センサがその後検出されるとして、続いて、OK画面が2秒間表示される。コントローラは続いて「準備完了」画面を表示し、ユーザは前述の通りワークアウトに進むことができる。ユーザが「EXIT」コマンドを選択した場合、ユーザインタフェースは「時刻」画面などのいずれかの他の画面を表示する。
センサ検出・接続プロセスの間、やはりセンサを着用している他のアスリートにごく近接している間にセンサをリンクする場合のように、腕時計が複数のセンサを感知することが起こり得る(例えば5k、10kまたはマラソンレースといったレース競技のスタート時)。従って、図91aに図示の通り、ユーザの腕時計10は多すぎるセンサを検出し得る。この状況において、ユーザインタフェースは所定の時間「センサが多すぎる」メッセージを表示し、続いてユーザインタフェースはセンサ検出問題を解決するために「遠ざかる」ようにメッセージを表示する。指定の方向または方向の組合せに歩くといった他の種類の指示もまた与えられ得る(北、南、東、西、特定の通りの方へ、指定の距離など)。例えば、腕時計10が複数のセンサの相対的位置を検出した場合、複数のセンサの相対的位置の反対側の方向を識別し、ユーザがその反対方向に移動するように求める。そのような機能(例えば過多のセンサを示し遠ざかるように指示する)を呼び出すための閾値は、ユーザ指定されるか、またはシステムによって自動的に定義され得る。一部の例において、1個以上のセンサが以前に登録されるか、または腕時計10にリンクされた場合、腕時計10は、検出されたいずれかの他のセンサもまたリンクしなければならないかどうかを判定しつつ、それらのセンサを再び自動的にリンクし得る。代替として、腕時計10は、(以前の登録またはリンク状態に関わらず)センサのいずれかがユーザおよび腕時計10に対する距離または位置に基づいてリンクされるべきかどうかを判定できる。
例えば15秒のプリセット時間後に矛盾が解決されない場合、コントローラは「ラン」画面に戻る。矛盾が15秒のプリセット時間内に解決された場合、コントローラは問題のアイコンの点滅を停止し「準備完了」画面へ移る。代替的または追加的に、検出されたセンサのリストが、腕時計10で使用されるものを選択するためにユーザに表示され得る。ユーザは続いて、どのセンサがユーザに対応するか、どのセンサがリンクまたは使用されるべきではないかを指定できる。
図91bおよび91cは、新しいセンサをリンクするための追加的な例示インタフェースを図示する。例えば、図91bは、いずれのセンサも初期に接続されなかった時に新しいセンサをリンクするためのインタフェースを図示しており、図91cは、複数のセンサが検出された時に新しいセンサをリンクするためのインタフェースを図示している。
ユーザインタフェースは、ユーザが過去の運動履行またはランを検分するのを可能にする。上述のように、ユーザは、モジュール12によって記録されたランデータをリモートサイトにアップロードできるだけでなく、リモートサイトで維持されたランデータをダウンロードできる。図93aに図示の通り、アウト・オブ・ワークアウト(OOWO)モードで、ユーザは側面ボタンを用いて「前回ラン」オプションを選択する。ユーザインタフェースは続いてユーザの最新のランの日付を表示する。ユーザは続いて、検分する特定のランの日付を選択できる。ユーザインタフェースは続いて、ユーザが「要約」または「ラップ」を選択するのを可能にする一対のオプションを表示する。ユーザが端部ボタンを押すことによって「要約」を選択した場合、ユーザインタフェースは以下の情報の一部または全部を表示する。すなわち、合計ワークアウト時間、合計距離、ペース、平均心拍数および/または合計消費カロリー。所定の時間の後、ユーザインタフェースは、続いて、以前の「要約/ラップ/EXIT」画面に戻り得る。ユーザが「ラップ」オプションを選択した場合、ユーザインタフェースは以前に選択されたランの各ラップの一般的な経過時間を表示する。ユーザは続いて側面ボタンを使用してラップデータをスクロールして特定のラップを選択できる。図93aに図示の通り、ペース、選択したラップの経過時間およびラップの距離といった選択したラップについての追加情報が表示される。図93bは、ユーザが前回ランに関係する情報を検分できる別の例示インタフェース系列を図示している。
ユーザが運動履行データをリモートロケーションにアップロードし、ユーザが「前回ラン」オプションを選択すると、ユーザインタフェースは図94および95に図示された通りメッセージ「すべてのランがアップロード済み」を表示する。所定の時間の後、ユーザインタフェースはユーザの前回ランの日付を表示する。さらなる所定の時間の後、ユーザインタフェースは上述の通り前回ランの要約データを表示する。従って、図94に図示の通り、ユーザインタフェースは前回ランに関する以下の情報、すなわち、合計時間、合計距離、ペース、平均心拍数および消費カロリーを表示する。
上述のように、腕時計10はまた「リモートサイト」モードを有する(図86b)。前述のように、電子モジュール12はリストバンド14から脱着可能であり、ユーザのパーソナルコンピュータまたは、ジムの設備といった他の装置に接続される。ランニング中に腕時計10によって記録された運動履行データは続いて、運動履行データの保存および表示に専用のサイトといったリモートサイトにアップロードされ得る。図18および19〜20はリモートサイトとの通信に関する追加的特徴を開示している。リモートサイトはユーザに有用な特定のフォーマットで運動履行データを表示できる。例えば、リモートサイトは棒グラフフォーマットでユーザの複数のランデータを表示できる。加えて、リモートサイトは折れ線グラフフォーマットでランデータを表示できる(図14および19)。腕時計の「リモートサイト」モードは、ユーザがリモートサイトの特定の機能を腕時計10にダウンロードするのを可能にする。このように、腕時計10は、特定の量の運動履行データをユーザに有用なフォーマットで表示できる。
図114に図示の通り、ユーザは側面ボタンを用いてメインメニューをスクロールし、端部ボタン52を用いて「リモートサイト」オプションを選択できる。ユーザインタフェースは「リモートサイト」画面を表示し、ユーザは端部ボタン52を用いて「入る(ENTER)」を選択できる。「リモートサイト」モードはユーザに複数のメニューオプションを提示する。図114に図示の通り、例示的実施形態において、ユーザインタフェースは以下のメニューオプションを提示する。すなわち、「週間ラン」(表示では「WK RUNS」と略す)、「目標」、「合計」、「記録」および「EXIT」。電子モジュールがユーザのパーソナルコンピュータに接続されて、例えばデスクトップユーティリティによってリモートサイトと接続された時に、電子モジュールによって以前に記録されリモートサイトにアップロードされたユーザの運動データは、ここで検討したようにユーザに表示されるべく電子モジュールにダウンロードできることが理解される。
ユーザは「週間ラン」オプションを選択できる。図114に図示の通り、「週間ラン」メニューオプションは、例えば日曜日から土曜日の間の7個のデータ入力といった過去の週のランデータを表す棒グラフの形態のチャートを表示する。表示はカスタマイズでき、7つの表示を異なる日から開始できることが理解される。表示はまた、月曜日から金曜日というような、より少ない量の日のデータを表示するべく修正され得る。さらに図114に図示の通り、最も高いバーは現在の週のここまでで最長のランを表す。他の全部のバーは最も高いバーに対する高さを有する。その週の曜日のランデータがまったくない場合、対応するバーは、たとえそのバーが今日を表すとしても単一ピクセルの高さである。データ表示は左から右に構築される動画化され、日曜日のデータといった第1の棒線が表示された後、月曜日のデータが続くように構成されることが理解される。データは、表示される際にユーザがデータの各曜日を読むことが可能な速度で表示される。各曜日のデータが表示されると、下線が各曜日に続く。当日のデータが表示されると、下線は当日のデータの下に残る。見出し「WK TOTAL」が続いて画面上を左から右にスクロールする。ユーザは側面ボタンを押して、週間表示の動画を制御するために上下にスクロールできる。このように、ユーザは1週間のランに対応するデータをレビューできる。この週間データは、ユーザがデータをリモートサイトにアップロードする際だけでなく、データをリモートサイトからダウンロードする際にも絶えず更新されることが理解される。また、データの週間表示は、ユーザがその週を進むにつれて1回のランずつデータが腕時計10に記録され保存されるように構築され得ることが理解される。以下でさらに詳述するように、週間データはまた以下でさらに詳述する時刻表示の一部としても表示できる。
図115に図示の通り、ユーザは「リモートサイト」モードのメニュー選択において「目標」を選択できる。ユーザが「目標」を選択すると、ユーザインタフェースは、「タイム」、「距離」、「より速く」、「カロリー」および「EXIT」を含む種々の「目標」のさらなるメニューを表示する。ユーザは、これらの測定基準に関するそうした目標を例えばリモートサイトで設定でき、そうした目標に関連するデータは、モジュールがユーザのコンピュータに接続されリモートサイトに接続された時に、リモートサイトから電子モジュールへダウンロードされる。図115に関して、ユーザは以前に特定の#(数)の日で特定の#(数)のカロリーを消費する目標をリモートサイトで設定していた。この目標に関連するデータは、以前の説明に従って以前の操作で電子モジュールにダウンロードされる。このデータはリモートサイトに関する情報の連続するアップロードおよびダウンロード時に更新されることが理解される。図115に図示の通り、ユーザはメニュー選択から「カロリー」を選択する。この選択に応答して、ユーザインタフェースは、現在の消費カロリー数、ゲージ部材の標識および、目標に達するまでの残りの時間といった、この目標に関する情報を表示する。このように、「15640CAL」(カロリー目標)といった選択した目標の特定の値が表示の上部に表示される。上述の目標の後に、ユーザがこの時点で目標に「進んでいる」かまたは「遅れている」かを示すためにゲージ部材が棒グラフ形式フォーマットで示される。ゲージ部材は、2個の矢印またはカリパス(下カリパスおよび上カリパス)による水平バーを用いて表示され得る。下カリパスはまた、水平バーに達する上方に延びる直線を備え得る。下カリパスは、当日時点の目標のターゲットレベルを示す。ターゲットレベルは、ユーザが時間通りに目標を完了するために今日いなければならない位置である。上カリパス(およびバーの塗りつぶし部分)は今日現在のユーザの実際のレベルを示す。ユーザインタフェースはまた、例えば「残り28日」といったように、目標を完了するまでどれくらいの時間が残っているかの指標を表示する。ユーザインタフェースはさらに、この目標情報を動画形態で表示するべく構成され、それはユーザに緊張感および現在の達成感を与え、さらに目標を達成しようとユーザを動機づける。従って、「カロリー」選択目標の選択に応答して、目標情報が動画形態でユーザに表示されることが理解される。最初に、目標は、例えば「#週/日中に#カロリーを消費する」のようにユーザに表示される。このメッセージは表示をスクロールして消え、カロリーデータは0から例えば15640カロリーまでカウントアップして表示の上部に表示される。同時にゲージ部材の外郭線が表示される。下カリパスおよび上カリパスは左から右に移動するのに対し、ゲージ部材は下カリパスおよび上カリパスがそれぞれの最終位置に到達するまで左から右に暗色化する。例えば「ターゲットに対して#だけ進んでいる/遅れている」といった追加メッセージが表示の下部に表示される。このメッセージは表示をスクロールして消え、追加メッセージ「残り28日」が表示される。図115に示されたデータは3秒といった所定の時間表示され、表示は「リモートサイト」メニューに戻る。ユーザはこの追加情報を再び見るためにこの動画シーケンスを繰り返すことができる。いずれの目標もユーザによって設定されず、ユーザが図115に示された「リモートサイト」メニュー選択で「目標」選択を選択した場合、ユーザインタフェースは「リモートサイト.COMで目標を設定」といったメッセージをユーザに表示するべく構成される。加えて、ユーザが単一の目標を設定しただけの場合、「目標」メニュー選択を選択した後、ユーザインタフェースは、示された追加的な「目標」メニューをスキップして動画の目標データ表示へ直接進む。目標情報はまた、以下でさらに詳述するように「時刻」画面でも表示され得る。1以上の例において、目標情報はユーザが運動活動を行っていない時に「時刻」画面で表示され得る。
「リモートサイト」モードはさらに、腕時計10で活動メータまたはランニング走行距離計の働きをする「合計」機能を有する。図116aに図示の通り、「合計」機能はユーザ選択時間にわたり種々の測定基準を表示し得る。例示的実施形態において、測定基準は、合計距離(マイル単位)、例えばこれまでに走った合計マイル数、合計ワークアウト時間(時間単位)、例えば走った合計時間、平均ペースおよび合計消費カロリーを含み得るが、これらに限定されない。「合計」データは「リモートサイト」メニューでの「合計」選択の選択に応答して表示される。「合計」データはリモートサイトで保存された既存の合計と同期される。従って、更新された「合計」データは、電子モジュールがコンピュータによってリモートサイトと接続された時に腕時計10にダウンロードされる。例示的実施形態において、データは動画様式で表示される。従って、表示構成は、表示の中心位置における走行距離計形式バー、表示の最上部における測定基準値および表示の最下部における単位値を含む。従って、「合計」メニュー選択の選択に応答して、図116aに図示の通り、コントローラは上方にスクロールする「合計距離」および「マイル」を表示し、走行距離計部材は例えば1234.5マイルといった現在の合計距離値まで種々の数をスクロールする。このデータは所定の時間表示され、「合計距離」および「マイル」は表示を上方にスクロールして消え、図116aに図示の通り、コントローラは上方にスクロールする「合計時間」および「時間」を表示し、走行距離計部材は例えば123.4時間といった現在の合計時間値まで種々の数をスクロールする。このデータは所定の時間表示され、「合計時間」および「時間」は表示を上方にスクロールして消え、コントローラは上方にスクロールする「合計平均ペース」および「マイル当たり」を表示し、走行距離計部材は例えば8分07秒/マイルといった現在の平均ペース値まで種々の数をスクロールする。このデータは所定の時間表示され、「合計平均ペース」および「マイル当たり」は表示を上方にスクロールして消え、コントローラは上方にスクロールする「合計カロリー」および「消費」を表示し、走行距離計部材は例えば180043といった現在の消費カロリー数まで種々の数をスクロールする。このデータは所定の時間表示され、コントローラは続いて、合計距離、合計時間、合計平均ペースおよび合計消費カロリーの要約画面を表示する。要約画面は所定の時間表示され、コントローラは続いて「リモートサイト」メニュー選択を表示してから、「時刻」画面に進む。上述の動画形態でのデータの表示は、ユーザがユーザ経験を増強するために緊張感の蓄積をもたらす。コントローラは動画シーケンスの間に端部ボタンを押すことにより動画を停止しデータの要約画面を表示するように構成されていることが理解される。側面ボタンを押すことによりユーザは図116aに図示された個別の画面へ直接進み得る。ユーザはまた、この追加情報の動画に続き選択された測定基準を表示で連続的に表示するようにコントローラを構成できる。
「リモートサイト」モードはさらに「記録」機能を有しており、コントローラはユーザの個人記録に対応する特定の測定基準を表示する。このデータは図116aで言及した「合計」データに類似の様式で表示される。例示的実施形態において、表示される「記録」データは、ユーザの「最速マイル」、「最速5k」、「最速10k」および「最長ラン」を含み得るが、これらに限定されない。「記録」データは、ランの終了後にユーザに表示されるワークアウト後アラームおよび動機づけメッセージに類似である。「記録」データは「リモートサイト」メニューでの「記録」選択の選択に応答して表示される。「記録」データはリモートサイトに保存された既存のデータと同期される。従って、更新された「記録」データは、電子モジュールがコンピュータによってリモートサイトに接続された時に腕時計10にダウンロードされる。例示的実施形態において、データは「合計」機能に関して上述した動画に類似の動画様式で表示される。従って、コントローラは、所定の時刻、例えば6:52といった値とともに「最速マイル」見出しを表示し得る。コントローラは続いて、このデータを表示からスクロールして値とともに「最速5K」見出しを表示し、そして各記録測定基準について同様に行う。「記録」データの最後に、「記録」要約画面が図116aに図示の通り表示され、ユーザの最速マイル、最速5k、最速10kおよび最長ランの各「記録」データを列挙する。この動画もまた増大する緊張感をユーザに付与する。図116bは、ユーザが現在のワークアウト記録セットを見ることができる別の例示インタフェースを図示している。1以上の構成において、いずれの最長距離、最速マイルまたは最長ラン記録も定義されなかった場合、インタフェースは最長距離または最長ランについて0.0を表示し得る。さらに、最速マイルはペース情報なしで表示され得る。
前述のように、腕時計10は運動履行監視に専用の「リモートサイト」と通信できる。「リモートサイト」は、ユーザが特定の目標を達成するのを助けるためにトレーニングプログラムをユーザに提供するトレーニングエイドを含み得る。例えば、図117aに図示の通り、ユーザは10kレースのトレーニングの援助を求めることができる。「リモートサイト」はユーザから入力された特定のデータを受け取り、トレーニングエイドは続いて、ユーザが毎日どれくらい走らなければならないか、ユーザがどの日に休まなければならないかなど、設定トレーニングプログラム勧告を提供する。トレーニングプログラムは一般に特定の継続時間(例えば特定の日数)を有する。
ユーザが「リモートサイト」でトレーニングプログラムを設定した場合、プログラムパラメータが上の説明に従って腕時計10にダウンロードされる。ユーザは、「リモートサイト」メニューを通じて「WK RUNS」のもとで腕時計のトレーニングプログラムにアクセスできる。さらに図117aに図示の通り、コントローラは現在の週のトレーニングプログラムパラメータを表示するべく構成されている。例示的実施形態において、パラメータは、いくらかの違いはあるが「週間ラン」の説明に関する上の説明に類似の動画様式で表示される。トレーニングプログラムデータはバー部材によって表現され、空白バーは完了するべきランを表し、塗りつぶしバーはすでに完了したランを表す。最も高いバーは、いずれが大きくても、ここまで現在の週のユーザの最長ランまたはユーザのターゲット最長ランを表す。他の全部のバーは最も高いバーに対する高さを有する。曜日のランデータがまったく存在しない場合、対応するバーは、たとえそのバーが当日を表すとしても単一ピクセルの高さである。加えて、週間表示は、当日が常に中心位置に配置されるように配置される。従って、週間表示は当日の前3日間および当日の後3日間のトレーニングスケジュールを示す。
ユーザが「リモートサイト」メニューで「WK RUNS」を選択したことに応答して、データの動画表示が始まる。図117aに図示の通り、第1の画面は、例えば「10Kコーチ」のタイトルとともに空白バーによるトレーニング週間全体を瞬時的に(動画ではなく)示す。図117aに図示の通り、動画は左から右に構成され週の各曜日のデータを付与する。図117aは、第1の日、例えば土曜日の動画を示し、塗りつぶしカーソルが土曜日の見出しの下に配置される。曜日およびターゲットマイル数は最初に、空白ターゲットバーをフラッシュ(オン/オフ)させながら表示で上にスクロールする。特定のトレーニング日はトレーニングプログラムからの注記を有してもよく、注記は読取可能なペースで画面をスクロールされる。例えば図117aは、土曜日の3.5マイルランが「丘が多いルートで」完了されることになっていたことを示す。見出し「YOU」が続いて、例えば4.0マイルといったその日のユーザの実際のランマイル数とともに表示される。ランバーは続いて暗色化される。図117aはトレーニングプログラムの残りの日を示す。その翌日のデータが表示され、カーソルは日曜日の見出しに移動し、ユーザは日曜日に4.0マイルを走ることになっていた。見出し「YOU」は0.0マイルとともに表示され、ユーザが日曜日に走らなかったことを示す。ターゲットバーは空白のままである。月曜日のランデータが続いて表示され、ユーザは2.5マイル走ることになっていた。ユーザは月曜日に走らなかったので、ターゲットバーは空白のままである。当日、例えば火曜日のランデータが続いて表示され、ユーザは5.0マイル走ることになっていた。記録されたデータはユーザが1.3マイル走ったことを示しており、ターゲットバーは比例様式で部分的に暗色化される。以後の日のターゲットバーは定義によって空白のままであり、見出し「YOU」を要求しない。図117に図示の通り、トレーニングプログラムは、ユーザが水曜日には休み、木曜日に3.0マイル走り、金曜日に休むことになっていることを示す。最終トレーニングプログラムデータは続いて、図117aに図示の通り表示され、当日が120日トレーニングプログラムの119日を表すという指示とともに暗色化/空白ターゲットバーを伴う。動画中に端部ボタンを押すことによりユーザは図117aに図示された最終画面に導かれる。ユーザはやはり側面ボタンを用いて動画を制御でき、ユーザは対話式に点滅カーソルを任意の所望の日に移動できる。その場合、ラン/ターゲットバーは動画化しないが、タイトルテキストは所定の時間、上下にロールし、適宜ターゲットマイル数および実際のマイル数を示す。
図117bはユーザインタフェースの追加機能を開示している。これらの機能は、ユーザが上述の通り「リモートサイト」によってトレーニングスケジュールをインプリメントした時に特定的に組み込まれ得るが、また一般動作においてユーザにより利用できる。1以上の構成において、トレーニングスケジュールは定義された目標に基づいて、または対応して定義できる。例えば、ユーザが1週10マイル走るという目標を設定した場合、トレーニングスケジュールは1週のうちの5日間、1日2マイル走るというサブ目標を含み得る。1つの機能がユーザからの入力を利用する二部メッセージングの形態であってもよい。例えば、ユーザインタフェース(または「コーチ」)は毎日いずれかの任意の時間に、腕時計データをチェックして、ユーザが最後に走るか、または運動してから何日過ぎたかを決定し得る。ユーザインタフェースによって設定された特定の日数の後ユーザによる活動がまったくない場合、ユーザインタフェースはユーザにメッセージを提示し得る。設定される日は3日とし得るが、異なる数も設定できる。別の例において、ユーザインタフェースまたは装置(例えば腕時計10)は、ユーザが日ごとの目標を完了したか、または全体目標を完了する途上にあるかどうかを判定し得る。従って、ユーザが4マイルしか走っておらず最初のランから1週間が過ぎるまでに3日しか残っていない場合、ユーザインタフェースまたはコーチは、自身のサブ目標および全体目標を完了するために割り当てられた残り時間をユーザに思い出させ激励するメッセージをユーザに提示し得る。代替的または追加的に、想起または激励メッセージは、ユーザが目標を完了するために順調に進んでいないと決定した時点で表示され得る(例えば、ユーザがこの4日間、平均1日1マイルにすぎない場合、ユーザの全体目標は1週間で10マイル走ることになる)。
図117bに図示の通り、腕時計は時刻表示を有し得る。ユーザが3日間走らなかったことをユーザインタフェースが検出した場合、ポップアップメッセージ「もうすぐ走りますか?」が表示され得る。また、「YES」といった望ましい答えも表示される。ユーザが端部ボタン52を用いて「YES」を選択した場合、「期待しています」といった応答メッセージがユーザに表示される。所定の時間の後、表示はユーザにより設定された時刻表示に復帰する。ユーザが例えばその日の午前0時といった特定量の時間後に第1のメッセージに答えない場合、そのメッセージは消される。「私は今日走りたい気分です」といった他の二部メッセージもまた表示され得る。「YES」を選択してユーザが認めた場合、ユーザインタフェースは「待ちきれません」メッセージを表示できる。他のメッセージもまた表示され得る。これらのメッセージは、「リモートサイト」で設定でき、さらに定期的に新しいメッセージを提示するために経時的に変更/修正できる。そうしたメッセージは、ユーザに運動させる追加的な動機づけを付与するとともに、活動監視装置がユーザの答えに直接かつ個人的に応答しているという印象を与える。これらのメッセージはまた、装置が単に電子的機械的フィードバックではなくより人間的な応答を提供できるという印象を与え得る。メッセージの頻度もまた「リモートサイト」またはユーザインタフェースなどによって設定できる。1組のメッセージを各月について用意することができ、異なるメッセージがその月の間の特定の時機に提示される。メッセージはその翌月については変更できる。図117bはさらに、ユーザがトレーニングプログラムをインプリメントした時に特定的に使用できる二部メッセージを示す。「時刻」画面がここに述べたように表示された「コーチ」情報とともに表示され得る。ユーザインタフェースはユーザのトレーニングプログラムに対応するメッセージを提示し得る。例えばユーザインタフェースは、「今日は3.5MI(マイル)走ろう」というメッセージを表示できる。ユーザが「YES」オプションを承認した場合、ユーザインタフェースは第二部のメッセージ「期待しています」で応答する。所定の時間の後、ユーザインタフェースは「時刻」画面に復帰する。トレーニングプログラムが休息日を有する場合、いずれのポップアップメッセージも表示されない。トレーニングプログラムの特定の日に注記が付属していた場合、注記は二部メッセージに組み込まれ得る。やはり、メッセージは「リモートサイト」で修正または変更できる。そうしたメッセージ方式は、ユーザへの追加的な動機づけとともに、腕時計が「リモートサイト」とリアルタイムで動作しているという感覚を付与する。図113は、ユーザに別のワークアウトを実行するように促すための他の例示コーチングポップアップインタフェースを図示する。
前述のように、腕時計10はデスクトップユーティリティソフトウェアを利用してユーザにより設定され得る時刻(T.O.D.)画面を有する。図107aに図示された1つの例示的実施形態において、「時刻」画面は、表示の最上部の近傍により目立つように時刻を示すとともに、表示の最下部の近傍に日付および曜日を示すべく構成されている。ユーザはまた、週間ラン、目標、合計、記録およびコーチング情報といった運動履行データの変形例を示すために種々の「ダッシュボード」構成で「時刻」画面を設定できる。これらの種々の「時刻」画面は、ユーザによって必要に応じてデスクトップユーティリティソフトウェアを用いて設定できる。
図108aおよび108bに図示の通り、「時刻」画面は、表示の最上部で現在時刻を示すとともに、表示の中心部で日付および曜日を示すべく設定できる。最後に、ユーザの「週間ラン」データを表している標識は表示の最下部に表示できる。例示的実施形態において、標識は垂直バーの形態である。最も高いバーは、ここまで現在の週の最長ランを表す。他の全部のバーは最も高いバーに対する高さを有する。曜日のランデータがまったくない場合、対応するバーは、たとえそのバーが当日を表すとしても単一ピクセルの高さである。
週間ランを利用している「時刻」画面もまた、上述の通り動画を利用できる。この構成において、ユーザは、端部ボタンを押して例示的実施形態では左から右に構築する動画を開始できる。動画は、ユーザの選好した週開始日(例えば「リモートサイト」で設定された日曜日または月曜日)から開始する。従って、第1のバーが表示の左で上方に延びるにつれて、例えば月曜日の「MO」といった曜日が表示され、マイル値がそれに隣接する。このデータは所定の時間表示され、ユーザはそのデータを容易に読むことができる。カーソルが第1のバーの下に配置される。適切な時間表示されると、カーソルは右へ移動し、次のバーが上方に延びて、例えば火曜日の「TU」といった曜日が表示され、その日のマイル値がそれに隣接する。このシーケンスが各曜日について継続する。7曜日の最後に、週間合計(「WK TOTAL」)見出しが表示の中心部で右から左にスクロールし、その週のランの合計マイル数値が後続する。この見出しおよび週間合計値は表示をスクロールして消え、曜日および日付が再び表示される。バーは表示上に残り、「週間ラン」表示による時刻は、図107aおよび107bに図示の通り、腕時計10に示される。追加的または代替的に、(例えば時刻の下に位置する)ラン情報表示行は、図107bに図示の通り、曜日合計、1週合計、日付などを表示し得る。例えば、インタフェースは種々の情報を自動的にスクロールし得る。代替として、ユーザは所要の情報を選択するためにワークアウト情報行を切り換え得る。ユーザが1週全体のランを記録できなかった場合、「週間ラン」を伴う「時刻」画面は若干変更される(図108aおよび108b)。上述の通り動画は依然行われ、カーソルは表示に沿って左から右へ移動し、単一のバーが各曜日について示されるが、各曜日のマイル数合計は週間合計を含む「0」として示される。7本の単一のバーについて空白を示し続けるのではなく、月、日、年および曜日は図108aおよび108bに図示の通り表示される。
図109は、目標情報を伴う「時刻」画面を有するダッシュボード構成を開示している。上述の通り、ユーザは「リモートサイト」を用いて目標を設定でき、目標データは「時刻」画面で動画形態で示され得る。「目標」がデスクトップユーティリティを利用する選択されたダッシュボードビューである場合、目標は図109に図示の通り動画形態で表示に表示される。例えば、12週で18000カロリーを消費する目標が表示される。ゲージ部材が上述の通り可動カリパスとともに示され暗色化されている。例えば「ターゲットより2032進んでいる」といった「進んでいる/遅れている」テキストもまた表示をスクロールされる。目標情報が表示されると、曜日、日付および月は時刻の下に表示される。ユーザは「リモートサイト」で複数の目標を設定できる。このダッシュボード構成において、全部のユーザ目標は順番に表示される。最も早期に期限が来る目標は最後に示される(例えば順序は緊急性の低いものから高いものへ進むのであって、最も緊急性の高い目標が動画の終わりに示されて残る)。各々の目標動画は、現在日付が適位置にロールダウンすると終了し、次の目標シーケンスが始まる前に3秒といった所定の時間表示される。他のダッシュボードビューと同様、端部ボタンを押すことにより現在の動画シーケンスの最後にジャンプする。例えば3つのアクティブな目標といった複数目標の場合、端部ボタンを押すことにより、目標動画がすでに動画シーケンスにあっても次の目標動画にジャンプする。シーケンスが最後の目標にある場合、表示は図109に図示の通り最後の画面に進む。具体的には、動画は、曜日、日付および月がロールダウンする直前の時点にジャンプする。全部の動画シーケンスが完了した後にユーザが端部ボタンを押した場合、目標動画全体が再開される(例えば、まるでユーザが「時刻」画面を出てその画面に戻ったかのように)。
1つの例示的実施形態において、ユーザは4つの異なる目標を「リモートサイト」で設定できる。ユーザは上述の通り1タイプにつき1つの目標を設定できる。例えばユーザは、1つのカロリー消費の目標、1つの頻回ランの目標、1つのより速いランの目標および1つの遠方ランの目標を設定できる。各々の目標は有効期限を有する。目標がまったく設定されていないか、または全部の目標が期限切れになった場合、デフォルトの「時刻」画面が示され得る。「時刻」および「目標」ダッシュボード表示は、ユーザが以後「リモートサイト」で新しい目標を設定する場合に備えてユーザ選好としてそのまま維持される。
図110は、「合計」情報を伴う「時刻」画面を有するダッシュボード構成を開示している。上述の通り、ユーザは「リモートサイト」メニューで「合計」情報を示し得る。図110に図示の通り、走行距離計部材が表示され、合計時間、平均ペース、合計カロリー、合計マイルについて合計値が示されるまで数値はそこでスクロールする。表示された最後の「合計」測定基準は、図110に図示の通り「時刻」画面で表示されたままである。従って、「合計」測定基準は、走行距離計部材における走行距離計のように次から次にロールすることによって動画化する。この動画は「リモートサイト」メニューに関して上述した動画に類似である。しかしこのダッシュボード構成では、距離測定基準が表示される最後の測定基準であるので、距離測定基準が見えたままになる測定基準である。動画中に端部ボタンを押すことにより、動画は時刻、日付および合計距離測定基準を示す最後の画面にジャンプする。動画が完了した場合、動画は再生される。
さらに、ユーザは図111に図示の通り「記録」情報を伴う「時刻」画面を有するダッシュボード構成を選択できることが理解される。このデータは、測定基準としてユーザの個人記録を示すことを除き上述した「合計」情報に類似の動画形態で表示される。以下の4つの記録がユーザのベストランから保存され表示される。すなわち、「最速マイル」、「最速5k」、「最速10k」および「最長ラン」。最終画面を良好な最終状態で残すために、見出し「最長」は、日付が表示にロールダウンすると同時に(「ラン」に代わって)走行距離計部材の下方にさらにスクロールダウンする。
図112は、上述の通り「リモートサイト」で設定されたアクティブなトレーニングプログラムを有する、ユーザによってトリガされた「週間ラン」の変形例を伴う「時刻」画面を有するダッシュボード構成を開示している。一般に、この表示は、上述の通りトレーニングプログラムビューまたは「コーチ」モードと同じであるが、もっと小さく、曜日ラベルがない。従って、データ表示および動画の追加的な特定の説明は、先の説明がこの特定の「時刻」ダッシュボード構成にも当てはまるので繰り返さない。図112に図示の通り、コーチ/トレーニング情報を伴う「時刻」は、現在の時刻、曜日、日付、月だけでなく、ラン/ターゲットランバーを利用する「週間ラン」データを含む。ユーザが動画を開始すると、「10Kコーチ」はランバーとともに表示で上にスクロールする。図112に図示の通り、トレーニングプログラムにより指示されたユーザは金曜日に4.0マイル走ることになっていたが、ユーザは5.3マイル走った。ランバー全体が暗色化され、追加のバー部分が金曜日のランバーの上に配置される。ユーザは土曜日および日曜日に走らなかったが、当日、月曜日にはある特定の距離走った。データはさらに、ユーザが火曜日に休み(単一ピクセルのランバー)、水曜日に4.2マイル走り、そして木曜日に休むことになっている(単一ピクセルのランバー)ことを示す。完全なランバーを示すとともに、ユーザが90日トレーニングプログラムの78日にいることを示す追加画面が表示される。所定の時間表示されると、「時刻」画面は現在の時刻、曜日、曜日、月およびラン/ターゲットランバーを示す。
図86bから認識されるように、コントローラおよびユーザインタフェースは追加的または拡張可能な機能が腕時計に追加され得るように構成されており、そうした機能が使用可能になる。従って、腕時計10のメニュー選択は新機能に追加的な見出しおよび機能性を付与するために拡張され得る。例えば、追加機能は「リモートサイト」またはデスクトップユーティリティに付与され得る。電子モジュール12がユーザのコンピュータに、またはユーザのコンピュータを介して「リモートサイト」に接続されると、追加機能は電子モジュール12にダウンロードされ得る。
追加機能はまた、腕時計10のユーザインタフェースにも備えられ得る。そのような機能はある期間にわたり腕時計10に追加された拡張可能機能とも考えられる。
図104a〜104cは腕時計10の「デモモード」を開示している。このモードは、実際の靴装着センサ、心拍数モニタまたは他のセンサにリンクする必要なく潜在購入者に腕時計10の全経験を示すために利用できる。例示的実施形態において、ユーザは、図示の通り「ラン」画面にいる間に端部ボタンを延長所定の時間押して保持する。デモモードにいる間、見出し「デモ」が「ラン」画面に示され、項目が「設定」メニューの最上部に加えられ「デモオフ」にする可視方法を可能にする。さらに、「ラン」画面にいる間に端部ボタンを所定の時間押して保持することによりデモモードをオフに切り換え、あらゆるダッシュボード構成による「時刻」データは表示で動画化される。デモモードにおいて、ユーザは種々のメニュー項目を切り換えることができ、腕時計10はユーザに腕時計10の操作性を示す模造データを表示する。図104bおよび104cは、祝福メッセージ、「時刻」モード、前回ランインタフェースおよび記録モードを含むランのデモンストレーションインタフェースを図示する。
図105は、ユーザインタフェースがストップウォッチモードを組み込めることを示している。腕時計10での各種入力を用いて、腕時計10はストップウォッチとして機能できる。ラップをマークでき、必要に応じてストップウォッチを止めることができる。
腕時計10のユーザインタフェースは、いくつかのメニュー項目を要求する時にこのように相当の機能性をユーザに提供する。特定の状況において、メニュー項目の数は表示の容量より大きくなることがあり、ユーザは複数のメニュー項目を画面に沿ってスクロールするために側面ボタンを使用するように要求される。コントローラは、メニューが最初のメニュー項目に進む前に最後のメニュー項目が表示されなければならないので、メニュー選択のスクロールを減速するべく構成できる。この時に可聴信号も付与できる。そうした機能は、メニューの始まりまたは終わりが近づいていることを示す触覚型感覚または減速バンプをユーザに提供する。この機能により、ユーザが偶発的に所要のメニュー項目を過ぎてスクロールする可能性は最小限にされる。例えば、触覚型感覚は装置の振動を含み得る。振動はユーザまたはインタフェースがメニューの始まりまたは終わりに近づくにつれてより強くまたは速くなり得る。他の例において、音響および触覚型フィードバックの組合せが付与され得る。そうしたインジケータはまた、ラップ、マイルまたは他の距離マーカ、ペース閾値、心拍数閾値、時間閾値などを識別するために付与され得る。従って、振動といった触覚型フィードバックは、マイルマーカに接近していることをユーザに知らせ得る。別の例において、ユーザは音響式に警報され得るか、または自己のペースが既定の値に到達しつつあることを指示する触覚型フィードバックを付与され得る。
本発明の腕時計10はまた、デスクトップユーティリティソフトウェアアプリケーションを備えている。デスクトップユーティリティは、一般にユーザのコンピュータに常駐し、電子モジュール12と「リモートサイト」との間をインタフェースする。ユーザはデスクトップユーティリティによって腕時計10の機能をカスタマイズできることが理解される。例えば、「自己ベスト」データ、「マラソン」トレーニングプログラムまたは「インターバルトレーニング」プログラムといった特定のプログラムがデスクトップユーティリティに常駐し得る。これらのプログラムは腕時計10に常駐するべく移転され得る。同様に、腕時計10に常駐するプログラムもまたデスクトップユーティリティへ移転され得る。腕時計10での機能の表示の順序もまたデスクトップユーティリティを利用してユーザによって修正され得る。そのような修正は、デスクトップユーティリティが常駐するユーザのコンピュータにユーザが電子モジュール12を接続すると、インプリメントされる。
図106に図示の通り、ユーザインタフェースはまた、ユーザにより選択可能な回転構成を備える。従って、データは概ね垂直な様式で表示され得る。データはまた、時計回りまたは反時計回りのどちらかの90度回転構成で表示され得る。例示的実施形態において、ユーザインタフェースは、ユーザ選択可能な回転がラン/タイミング画面でのみアクティブであるように構成できる。図106は、2層フォーマットの「ラン」画面における回転を示しているが、回転機能はまた上述の3層フォーマットにも適用できる。ユーザはこの機能をデスクトップユーティリティソフトウェアを用いて設定できる。
ユーザインタフェースはまた、図118〜125に図示の通り、追加機能を伴い構成できる。ユーザインタフェースは、腕時計を着用しているユーザが腕時計を着用している別のユーザと情報交換できるように構成できる。例えば、両方のランナーがたいてい同時に同じルートを走るので第1のランナーが別の第2のランナーと何度も会うことがある。各々のランナーが腕時計を着用している場合、そのランナーたちは例えば握手する時のように(図118)腕時計をごく接近させることがあり、ユーザインタフェースは「仲間に入れる」というメッセージを提示する(図119)。他方のユーザは容認することができ、この時ランナーたちはリンクされる。図120は、ランナーの装置がリンクされ得る別の例示様態を図示する。例えばユーザたちは、(装置を着用している)各自の腕を互いに接近させることができ、その時、友人または仲間の要請を容認するかどうかを各ユーザに尋ねるプロンプトが表示され得る(図121に図示の通り)。友人および仲間はさらに、図122に図示の通り、コンピュータ装置または腕時計10を用いてリモートネットワークサイトを通じて追加され得る。従って、ユーザの装置および仲間の装置は、友人を加えるために互いに接近する必要はないとしてよい。
各ランナーは自分がリンクされている他の人のリストを有し得る。さらなるメッセージ機能が例えば「リモートサイト」を用いて可能である。例えば、1人のランナーが例えば「リモートサイト」を通じて別のランナーへのメッセージを残し得る。メッセージには、メッセージを受け取るランナーがメッセージを通知される前に特定の測定基準を満たさなければならないといった条件付けがされる。例えば、第2のランナーが例えば特定距離を走るといった特定の目標を達成すると、第1のランナーは第2のランナーに動機づけメッセージの形態でメッセージを送り得る。そうしたメッセージは「リモートサイト」を通じて第2のランナーに送られ、第2のランナーが「リモートサイト」に接続した時に第2のランナーの腕時計にダウンロードされる。しかしメッセージは、腕時計がデータを記録し測定基準が満たされたことを検出するまでは腕時計で隠されて表示されない。このように、第2のランナーがある特定の距離を走ると、例えば「たった今、ジルからニンジンをもらいました」といったメッセージが第2のランナーが着用する腕時計のディスプレイに現れる(図123)。メッセージをニンジンと呼ぶことができ、対応するニンジンアイコンが腕時計ディスプレイまたはリモートサイトディスプレイで利用できる。ユーザはさらに、メッセージを見るためにサイトに接続するようにという命令を与えられ得る(図124)。さらなるメッセージが腕時計で第2のユーザに表示され得る。第2のユーザが腕時計をコンピュータに接続し「リモートサイト」に接続すると、例えば図125に図示のようなメッセージが現れる。例えばメッセージは「よくやった、がんばれ!!!」と示され得る。前述の通り、ユーザインタフェースは「リモートサイト」からトレーニングプログラムを受け取り得る。そうしたトレーニングプログラムは、例えばマラソン、10K、5Kなどの実際のレース日プログラムを含み得る。レース日プログラムは、ユーザが設定した完走時間を達成するためにレース中に維持するペースレベルをユーザに伝え得る。ユーザインタフェースはまた、特定の機能のためのショートカットを提供するべく構成できる。例えば、ボタンの1個または組合せを押して保持することにより、自動的に現在のメニューを出て、ユーザを「時刻」画面または他のメニュー画面に復帰させ得る。別のボタンまたは組合せは自動的に、ランを開始するための画面へユーザを導き得る。
上述のように、特定の機能を付与するために所定の時間、特定のボタンを押すといった特定のショートカットがユーザインタフェースに設けられ得る。また、所定の時間特定のボタンを押すことにより、ユーザインタフェースの各種メニューにおいてメニュー選択からの迅速な出口を提示できる。また、ユーザインタフェースは例えば目標情報に関する監視情報を提示できる。ユーザが目標に近づいていることをユーザインタフェースが断定した場合、ユーザインタフェースはユーザに追加メッセージを提示し得る。そうしたメッセージは、目標を達成するうえでユーザにさらなる動機づけを与えるように設計され得る。そうした情報は「リモートサイト」で維持され、ユーザがコンピュータを介してモジュール12を「リモートサイト」に接続した時に定期的に腕時計にダウンロードされ得るので、そうした機能は腕時計10のリアルタイム機能の感覚をユーザに与える。
「リモートサイト」に(コンピュータを介して)接続された時に、腕時計10は、ユーザが腕時計に関連する何かを変えたかどうか(すなわち、上述した各種測定基準、パラメータおよび機能といった腕時計10にダウンロードされる必要がある何らかの変更をユーザが「リモートサイト」を通じて行ったか)を判定するために定期的に「リモートサイト」をポーリングする。変更がなされたことを「リモートサイト」が示した場合、腕時計10は続いてその変更を「リモートサイト」から要求し、さらに続いて腕時計10に更新または変更を送る。ユーザがログオフプロセスを開始するか、または腕時計を「リモートサイト」に接続しているコンピュータから切断しようとすると、この発明の少なくとも一部の実施例に従ったシステムおよび方法は、全部の更新が受信されるまで、または(いかなる最後の瞬間の変更も失われないように)腕時計が更新を確認する最終的な機会を持つまで、ユーザに待機するように促す。代替として、ユーザが「リモートサイト」との腕時計の接続を急に終了させた(またはいずれかの他の様態で接続が失われた)場合、必要に応じて、腕時計で更新されなかったあらゆる最後の瞬間の変更は次の接続セッションに備えて保存され得る。「リモートサイト」に接続する際に、「リモートサイト」は、例えばデスクトップユーティリティによってユーザによりカスタマイズされた通り腕時計の表示画面の例を示すべく構成できる。従ってユーザは、腕時計がどのように見えるかをコンピュータ上で見ることができる。さらに、「リモートサイト」は例えば腕時計10といった複数の装置から接続およびデータを受け取ることができ、他の運動履行監視装置は競合企業によって製造されたもの、または音楽装置を含むことが理解される。「リモートサイト」はそうした装置の中で区別できる能力を備えて構成されている。さらに、腕時計10は運動履行データを監視するために使用され、例示的実施形態はランデータを含むことが理解される。トレッドミルなどのジムのセッティングまたは、階段昇降運動マシン、エリプティカルトレーニングマシン、ローイングマシン、自転車漕ぎマシンを含む他のジム設備で生成されたデータを含む、他のデータもまた腕時計10によって記録および監視できる。心拍数、自転車漕ぎデータまたは他の生理学的データといった他の種類のデータもまた含まれ得る。コンピュータおよび/または「リモートサイト」(または他のネットワーク接続)との腕時計10による通信は、例えば他のUSB接続、無線、セル方式、3G、他の無線接続または他の一般的接続システムといった他の形式をとり得る。各種ユーザインタフェース機能は、ここに記載されたあらゆる形式の可搬型装置にインプリメントできる。
図126は、近づいているワークアウトをユーザが想起できるようにする、またはまったく計画されていない場合にワークアウトを予定するためのランリマインダーインタフェースを図示する。例えばユーザは、ユーザがワークアウトをまもなく実行することになっていることを確認するように促され得る。ユーザが近づいているワークアウトを確認した場合、インタフェースは「期待しています」といった激励メッセージを表示し得る。インタフェースは続いて時刻表示に復帰できる。
図131および132は、腕時計10の表示のような、ディスプレイで情報が表示される様態を定義するためのゾーニング原則を図示している。例えば図131において、情報は、時間が3桁ではなく4桁である場合、別様に配置され大きさを設定され得る。図132において、レイアウトは、表示される項目の数に基づいて定義され得る。例えば、4項目レイアウトでは、経過時間、距離、平均ペースおよびカロリーが行間5ピクセルで表示され得る。別の例において、5項目レイアウトは、経過時間、距離、平均ペース、カロリー較正、平均心拍数および/またはラップタイムを含み得る。4項目レイアウトのように各行間5ピクセルの代わりに、行間には3ピクセルしかないとしてよい。図133は例示5項目レイアウトインタフェースを図示している。
図134〜138は、ペース情報、経過時間、心拍数、消費カロリーおよび距離を含む異なる種類の情報のための表示構成を図示している。図134において、ペース情報はペースに応じて異なるフォントサイズで表示され得る。例えば、ペースが10分未満の場合、フォントは第1のフォントサイズで表示され得る。ペースが10分ないし19分59秒の場合、ペースは第2のフォントサイズ(例えば縮小フォントサイズ)で表示され得る。
図139aおよび139bは時刻を表示するための例示インタフェースを図示している。時刻のサイズおよび位置は、時刻が最上部または最下部に表示されるかに応じて異なるとしてよい。
図140は、目標を加えて時刻を表示する例示ユーザインタフェースを図示している。目標は、特定数のカロリーを消費する、前回距離より遠くまで走る、より速く走る、またはより頻回に走ることを含み得る。表示は、必要とされるスペースの量(例えば表示する必要があるテキストの量)に応じて、様々なフォント、位置およびフォントサイズを用いて編成または構成され得る。
1以上の構成によれば、バックライトがアクティブのままとなる時間は、実行されている機能またはプロセスに応じて自動的に、かつ/または動的に構成され得る。例えば、ユーザがワークアウトデータを見ている場合、バックライトは、デフォルトのバックライト期間(例えば5秒)よりも長い期間(例えば15または30秒)の間アクティブのままになり得る。実行されている機能に基づいてバックライト期間を動的に調整することによって、ユーザは、所望の機能またはプロセスを完了する途中でバックライトがオフにされることなく所望の機能またはプロセスを完了できる。バックライト期間が特定の機能またはプロセスについて定義されていない場合、装置(例えば腕時計10)はデフォルトのバックライト期間を使用できる。一例において、バックライトアクティブ期間は、ユーザ入力を受信するために割り当てられた時間に対応し、ユーザ入力の受信はバックライティングの期間をアクティブにするかまたは更新する。装置および/またはそのシステムはさらに、ユーザの以前の対話に基づいて期間を知ることができる。例えば、ユーザが平均して10秒(例えば、ユーザがインタフェースを開始した時間とユーザがバックライティングをオフにするかまたは別のインタフェースに切り換えるかどちらかの時間とによって測定される)ワークアウト統計インタフェースを見る場合、そのインタフェースのアクティブバックライティング期間は10秒として定義され得る。
腕時計10によって追跡、保存、使用および/または監視されるデータは、地理的位置に基づくセンサ情報を含み得る。例えば腕時計10は、腕時計10の現在位置を付与するGPS装置を含むか、またはそれとリンクされ得る。この情報は、ペース、現在の走った距離、高度、2人以上のユーザの位置比較情報、ラップの開始/終了などを計算するために使用できる。
ここで述べたように、腕時計10または他の運動履行追跡装置は、データを送受信するために別のコンピュータと接続され得る。一部の構成において、他方のコンピュータ装置(例えば据置き型または可搬型電子装置)は、腕時計10の機能にアクセスするべく構成されたインストールされたドライバおよび/またはプログラムを含み得る。インストールされたドライバまたはプログラムがなければ、機能は利用不可能またはアクセス不可能としてよい。従って、腕時計10または別の運動履行追跡装置は、他方のコンピュータ装置に接続した時に、他方のコンピュータ装置が腕時計10の機能へのアクセスに関係するドライバおよび/またはプログラムを含むかどうかを判定し得る。他方のコンピュータ装置が腕時計10の各種機能にアクセスするためのドライバおよび/またはプログラムを含まないと腕時計10が決定した場合、腕時計10は、大容量記憶装置(MSD)といった記憶装置として他方のコンピュータ装置に登録できる(例えば、自己自身および自己の能力を識別する)。他方で、他方のコンピュータ装置が腕時計10の機能にアクセスするためのドライバおよび/またはプログラムを含むと腕時計10が決定した場合、腕時計10は代わりにそれ自体をヒューマンインタフェース装置(HID)としてコンピュータ装置に登録し得る。
ヒューマンインタフェース装置は、人間から直接入力を受け取り、人間に直接出力を提示するべく構成され得る。例えば腕時計10は、上述の通り、運動履行データを記録し測定基準をディスプレイによってユーザに出力するべく構成され得る。他方、大容量記憶装置はそうした能力を持たないとしてよい。代わりに、大容量記憶装置はデータを保存するべく構成されるだけとしてよい。HIDとして、またはMSDとしての登録は、種々のAPI、装置プロトコルおよび/または装置インタフェースを他方のコンピュータ装置に利用可能にさせることになる。例えば、MSDとしての登録は、保存プロトコルが装置と通信するために使用できることを他方のコンピュータ装置に知らせるとしてよい。別の例で、HIDとしての登録は、腕時計表示プロトコルまたは運動活動履行データ同期プロトコルが腕時計10との通信に呼び出され得ることを他方のコンピュータ装置に知らせるとしてよい。腕時計10は、データをアップロードし同期する、かつ/または他の構成機能を実行するために一部の例においてデスクトップコンピュータまたはラップトップコンピュータにHIDまたはMSDとして登録できる。腕時計10はまた、スマートフォンといった携帯型通信装置とHIDまたはMSDとしてリンクできる。一例において、腕時計10は運動活動中に携帯型通信装置とリンクでき、それによりユーザは、さもなければ腕時計10で利用可能でないとしてよいデータ解析を携帯型通信装置で実行できる。追加的または代替的に、携帯型通信装置は、測定基準の決定または保存目的での腕時計10による使用のために自身のデータ(例えば位置データ)を腕時計10へ転送できる。一部の構成において、腕時計10(または他の運動履行監視装置)は、他方のコンピュータ装置が腕時計10の機能にアクセスするためのドライバおよび/またはソフトウェアを含むかどうかにかかわらず、必ず初期に大容量記憶装置として登録し得る。腕時計10は、他方のコンピュータ装置がそれらのドライバおよび/またはソフトウェアを含むかどうかを判定することができ、そうであれば、同様にヒューマンインタフェース装置として登録し得る。一部の例において、ヒューマンインタフェース装置としての登録は、大容量記憶装置としての腕時計10の登録に取って代わり得る。代替として、腕時計10は大容量記憶装置およびヒューマンインタフェース装置の両方として登録され得る。さらに別の構成において、他方のコンピュータ装置が適切なドライバまたはソフトウェアを含むことを腕時計10が検出するために、特定のソフトウェアまたはドライバが他方のコンピュータ装置でアクティブである(例えば実行している)必要があるとしてよい。ドライバまたはソフトウェアが実行していないか、または別様にアクティブではない場合、腕時計10は大容量記憶装置として登録されるだけとしてよい。腕時計10はまた、ドライバまたはソフトウェアを保存し、ドライバまたはソフトウェアを他方のコンピュータ装置にダウンロードできる。代替的または追加的に、ドライバまたはソフトウェアが保存されているロケーションを指定する識別子(例えばURI)が腕時計10に保存され得る。腕時計10は、他方のコンピュータ装置が自動的にユーザにプロンプトを出して、ユーザの同意/承認を前提としてドライバおよび/またはソフトウェアをダウンロードさせ得る。
腕時計10はまた、他方のコンピュータ装置が適切なドライバおよび/またはソフトウェアを含むことを検出した時に、その登録状態を変更または修正できる。例えば腕時計10は、初期に大容量記憶装置として登録され、ドライバおよび/またはソフトウェアが検出されない場合、そうしたものとして操作され得る。その後、腕時計10がまだ接続されている間にドライバおよび/またはソフトウェアがコンピュータ装置にインストールされるか、またはアクティブにされた場合(例えばソフトウェアプログラムが実行される)、腕時計10はインストールまたはアクティブ化を検出し、HID状態を含むべくその登録状態を自動的に修正し得る。腕時計10と他の装置との間の接続は、無線、有線またはそれらの組合せとしてよく、1以上の通信プロトコルに準拠し得る。例えば、腕時計10は、ブルートゥースプロトコル(例えばBluetooth Low Energy)、赤外線、Wi−Fi、セル方式伝送、イーサネット、TCP/IPなど、および/またはそれらの組合せによって通信できる。
やはりここに述べたように、腕時計10はそのセンサの精度およびデータ出力を保証するべく較正され得る。一例において、腕時計10は、加速度計センサといった1個以上の非位置ベース形式のセンサだけでなく、GPSセンサまたはセルラトライアングレーションシステムといった1個以上の位置認識センサからもデータを受け取るべく構成できる。非位置ベースセンサはペースまたは距離といった最も正確な運動履行測定基準情報を供給しないかもしれないので、運動履行データは位置認識センサからの情報を用いて補完および/または較正され得る。較正は、自動的に、手動で、および/または定期的、非定期的または連続的に実行され得る。しかし一部の構成において、位置認識センサまたは他の較正センサからのデータは、正確または完全でないことがある。従って、1個のセンサからのデータを他の較正センサからの情報を用いて較正することは、特定の時間または特定の状況下では好ましくないか、または望ましくないことがある。さらに他の例において、位置認識センサからのデータは装置の絶対位置に関して正確ではないことがある。しかし、データはやはり、例えば移動距離、ペースなどといった正確な相対的情報を提供し得る。従って、データは絶対位置情報を提供できないが、非位置ベースセンサのデータを用いてより正確なペースまたは距離決定を提供するためにデータをやはり使用して非位置ベースセンサを較正し得る。
図141は、較正が実行され得る例示プロセスを図示している。ステップ14100で、運動履行監視装置(例えば腕時計10)は、その運動履行検出モードの開始を検出し得る。運動履行検出モードは、ワークアウトを構成するための腕時計10でのモードのアクティブ化、および/または運動履行に対応するユーザの動きの検出の開始に対応するとしてよい。一例において、腕時計10といった装置は、ユーザが指定のペースで動き始めた(例えばユーザの動きのペースがペース閾値を超えた)時に運動履行に対応するユーザの動きの開始を検出し得る。別の例において、ユーザは運動履行の開始を手動で指定できる。ステップ14105で、運動履行監視装置は較正センサから運動履行データを取得するとしてよい。較正センサから取得されるデータの量は、較正ウィンドウ、250ms、500ms、1秒、2秒、5秒、10秒、30秒などといった既定の較正時間および/または既定数の較正データパケットに対応し得る。一例において、データの量は、較正センサから受信したセンサ信号のスライディングウィンドウに対応し得る。
ステップ14110で、装置はさらに1個以上の非較正センサ(例えば加速度計)からセンサデータを受信または取得し得る。さらにステップ14115で、装置は非較正センサデータから1以上の運動履行測定基準を決定し得る。そうした測定基準は、ペース、距離、他の歩行特性、滞空時間、ジャンプ高さ、歩幅長などを含み得る。
ステップ14120で、運動履行監視装置は、較正データの現在の集合が有効かどうかを判定し得る。較正データの妥当性の決定は、較正データの完全性を決定することを含み得る。データ完全性は、データが決定された信号の強度(例えばデータのGPS信号強度)、データが欠落しているかどうか、データが既定の百分率の異常値を含むかどうか(例えば閾値百分率の異常値)など、および/またはそれらの組合せを含み得る。例えば、異常値は、データセットの統計分析を実行して、データポイントが平均値または中央値の標準偏差の閾値数に入るかどうかを判定することによって識別され得る。閾値数の異常値がデータセットに存在する場合、データセットは無効であるとみなされるが、閾値数の異常値に達しない場合、データセットは有効であるとみなされ得る。他の各種の方法および分析が異常値を識別するために使用できる。他の例において、既定の百分率のデータが欠落している場合、データは無効であると識別され得る。データセットは、既定の百分率の欠落データに達しない場合、有効であると決定され得る。さらに他の例において、GPS信号強度がデータセットの既定の量または百分率のデータについて指定の信号レベル以下であった場合、データセットは無効であると決定され得る。しかし、データセットにおける既定の量または百分率の低信号強度データに達しない場合、データセットは有効であるとみなされ得る。妥当性規則および閾値の組合せは要求または必要に応じて定義できる。
位置データの検証はさらにマッピングデータに基づいて確認または検証され得る。例えばGPSデータは、GPSルートが地図上で小道、道路または他の既定の地形に対応しているかどうかを判定するために地図でプロットまたは比較され得る。対応していなければ、GPSルートデータは無効であるとみなされ得る。マッピングデータは、Google(登録商標) MAPS、MAPQUEST、YAHOO!(登録商標) MAPS等および/またはそれらの組合せを含む各種マッピングサービスおよびシステムから取り出され得る。さらに他の例において、GPSデータは、既定の運動履行ルートといった既知の地図情報に基づいて検証、補正および/または較正され得る。従って、自分が既定のルートで走っていることをユーザが示した場合、GPSデータはそのルートの既知の距離および/または座標に従って検証、補正および/または較正され得る。ユーザがルートから50フィートにあることをGPSデータが示した場合、地図データは、GPSデータを無効と識別するために、または座標をルートに沿うように補正するべくGPSデータを修正するために使用できる。そのルートの以前の履行時間もまたGPSデータの正確さに関する確認として使用され得る。例えば、そのルートの過去の履行データが1マイルを8分でユーザが走っていることを示した時にGPSデータが同じマイルを4分でユーザが通過したことを示す場合、装置はデータが無効であると自動的に決定し得る。他の確認および較正の方法およびパラメータがここに記載された装置、システムおよび方法に従って使用できる。別の例において、装置は、指定の量だけ(例えば20%、25%、30%、50%、60%など)現在のGPSデータと異なる複数の(または閾値数の)過去の履行を以前の履行データが含むかどうかに基づいてデータの妥当性を決定できる。従って、装置は、GPSデータの現在の集合を無効であると宣言する前に以前の履行の整合性を探し求めるとしてよい。上記の例において、例えば装置は、ユーザが7.5分ないし8.5分の範囲で以前に1マイルを複数回走った場合、ユーザが同じマイルを4分で通過したことを示すGPSデータは無効であると決定し得る。装置は、古くなった情報がこの評価において使用されないように、直前のX(例えば2、3、4、5、7、10など)だけを運動履行の数とみなすとしてよい。
ステップ14125で、較正データが無効である場合、非較正センサデータおよび測定基準は修正されず、決定された測定基準がステップ14145でユーザに表示されるか、または別様に伝えられ得る。代替として、非較正センサデータから決定された測定基準は、1以上の以前に決定されたか既存の較正値または式(図示せず)に従って修正され得る。例えば、較正値または式は1以上の以前の較正データセットについて決定されているとしてよい。従って、非較正センサデータおよび/または測定基準は、代わりにそのような較正値または式に従って較正され得る。
他方、較正データが有効であると決定された場合、新しいまたは現在の較正値または式がステップ14130で較正センサデータおよび非較正センサデータから決定され得る。例えば装置は、非較正センサデータに基づいて決定された測定基準の値と較正センサデータに基づいて決定された同じ測定基準の値との間の相関値を決定し得る。種々の相関値が種々の測定基準について決定され得る。ステップ14135で、現在の較正値または式は、累積較正値または式を決定するために以前に決定された較正値または式と組合せられ得る。一部の例において、以前の累積較正値または式は、新しい累積較正値を決定するために現在の較正値または式と組合せられ得る。一部の構成において、以前の較正値(例えば個別の以前に決定された較正値または累積較正値)および現在の較正値は、較正値が表すデータセットの数、時間および/または距離に基づいて重みづけされ得る。
ステップ14140で、非較正センサデータおよび/または測定基準は、決定された較正値を用いて較正され得る。一部の例において、較正は累積較正値を用いて実行され得る。他の場合において、較正は最新データセットの現在の/新しい較正値を用いて実行され得る。較正は、個別のデータセットの較正値に基づいて、または累積較正値に基づいて実行され得る。較正は、腕時計10といった運動履行監視装置で使用されたセンサのシステムにおける各センサについて個別に実行され得る。従って、ユーザが第1の靴で第1のセンサおよび第2の靴で第2のセンサを使用する場合、センサの各々は、別個にかつ/または他から独立して較正され、異なる較正値を有し得る。
代替的または追加的に、無効であると初期に決定されたデータセットは、有効なデータセットを作成するために排除され得る。例えば、データセット内の無効データは抜き取られて、有効データが残される。従って、較正値は、新しい較正値を決定するのではなく、かつ/または非較正センサデータおよび測定基準を修正するのではなく、排除済みのデータセットに基づいて生成され得る。
腕時計10は非位置認識センサおよび位置認識センサを含み得るが、腕時計10は種々の状況に応じて1つのタイプのセンサから決定されたデータまたは測定基準を表示し得る。例えば、ユーザが瞬時的または短期的なペースまたは距離情報を表示させている場合、腕時計10は位置認識センサデータ(例えばGPSセンサデータ)の代わりに非位置認識センサデータ(例えば加速度計データ)を使用し得る。腕時計10は例えば、GPSセンサデータが活動履行測定基準の短期的(例えば短距離または短時間)決定には正確でない場合、加速度計データを選択できる。短期的とは種々の時間または距離に基づく閾値に対応し得る。例えば短期は、1マイル未満の距離、5分未満の時間などに対応し得る。他の例において、短期は、各種センサからのデータパケットまたはセットの数に基づいて定義され得る。例えば、ユーザが単一のデータセットまたはパケットのペースを見たい場合、加速度計センサデータが使用され得る。しかし、ユーザが複数のデータセットまたはパケットのペースを見たい場合はGPSセンサデータが使用され得る。このように、時間または距離の閾値が定義できる。閾値の上では、装置は測定基準を計算するために1個以上のセンサの第1のセットからのデータを使用でき、閾値の下では装置は測定基準を計算するために1個以上のセンサの第2セットからのデータを使用できる。ユーザは、測定基準を決定するために自分がどれほどの時間または距離を評価したいかを選択できる。
腕時計10は、種々のタイプのメニュー、機能および履行データを表示するべく構成されている。一部の態様によれば、ユーザは腕時計10により表示される自動化情報ループを構成できる。ユーザは、自分が見たい測定基準、機能または他の情報の表示および、それらの順序を識別できる。一例において、測定基準の識別およびループ順序の構成は、腕時計10とは異なるコンピュータ装置によって実行され得る。別の例において、構成は腕時計10によって直接実行され得る。
腕時計10を使用しているユーザの挙動および/または腕時計10の動作特性は、傾向を決定し更新または改善されたサービスを提供するために分析され得る。例えばサービスシステムは、共通に選択される測定基準または共通に構成される情報ループを識別し、そうした測定基準または事前構成ループをデフォルトによって、または既定の表示オプションとして提供できる。他の例において、サービスシステムは、特定のデモグラフィックスによって頻繁に見られる測定基準に基づきユーザに販売する製品またはサービスを識別できる。例えばワークアウト中にデフォルトの表示測定基準として心拍数を最も共通して設定するのが18−24歳年齢の人たちである場合、サービスシステムは、18−24歳年齢デモグラフィックスが他の心拍数監視装置またはサービスから利益を得られ、従ってそうした製品またはサービスをそれらの個人に販売できると決定できる。別の例において、閾値百分率の35−45歳年齢の人たちが運動活動を実行する時に腕時計10で目標として心血管コンディショニングを設定することをサービスシステムが検出した場合、サービスシステムは心血管の健康増進を助ける他の製品およびサービスを販売または提供し得る。これらの他の製品およびサービスには、ビタミン、他の種類のワークアウトの提案(例えばヨガ、自転車運動など)、レシピ、食物のタイプなどを含み得る。また他の例において、サービスシステムは、最も表示された1個以上の測定基準をデフォルトビューとして含むようにユーザのウェブサイトまたはプロフィールページを構成できる。
腕時計10は、位置検出信号が弱く見える地域、ある個人のタイプ、地形のタイプ、活動のタイプの較正値、バッテリ寿命情報など、および/またはそれらの組合せを含む他の種類の履行特性および情報をサービスシステムに通信し得る。この情報によりサービスシステムは、デフォルト較正値を改善する、位置検出信号が強い活動場所またはルートを推奨する、バッテリ寿命を改善するなどために腕時計10に更新を提供できる。
腕時計10はさらに、デモンストレーションモードおよび、ショーケースまたはキオスクモードといった種々の動作モードを含み得る。デモンストレーションモードは、模擬ランまたは他の運動活動の表示を提示し得る。例えば、腕時計10の表示は、運動活動構成表示、模擬ユーザ入力(オプションの選択またはスクロール)および、ペース、距離、心拍数、高度、消費カロリーなどを含む運動活動データの模擬蓄積をサイクルするとしてよい。腕時計10は、選択可能な機能を含み、ユーザがそれによってデモンストレーションモードをアクティブ化および非アクティブ化できる。追加的または代替的に、腕時計10はキオスクモードを含み得る。通常動作において、腕時計10は、コンピュータ装置に接続されるか、または(例えば電源に接続されて)充電モードに入った時に、運動履行測定・記録機能性を停止させるとしてよい。従って、ユーザが腕時計10に充電し始めた場合、デモンストレーションモードは自動的に終了するとしてよい。より長期のデモンストレーションおよび表示を提示できる能力を提供するために、腕時計10はキオスクモードを含むことができ、それによってデモンストレーションモードまたは腕時計10で実行している既存のモードは、腕時計10が別の装置と接続されるか、かつ/または充電し始めた時に、終了しないか、または別様に中断されない。一例において、腕時計10は接続された他の装置との自動同期/登録モードに入らないとしてよい。
追加的または代替的に、ユーザが運動活動履行を開始するための起動時間または初期化時間を短縮するために種々の機能が腕時計10において使用できる。例えば、腕時計10がGPSセンサを含む場合、GPSセンサは種々の衛星から必要なGPS信号を集める時間を必要とし得る。GPS信号の集束は腕時計10および/またはユーザの位置を決定できる能力を提供する。従って、正確な距離および位置情報でユーザが運動活動を開始できるまで待機しなければならない時間を短縮するために、GPSセンサのGPS信号検出および集束プロセスが、活動セットアップモードまたは画面へのエントリ時に開始され得る。例えば、ユーザが活動および/または開始履行記録を構成し終えるまで待つのではなく、腕時計10は、例えば運動活動を定義および構成した装置のモードまたは画面にユーザが入った時点といった、ユーザが履行記録を開始する前に、自動的に信号獲得プロセス(例えばGPS信号検出)を開始できる。他の例において、腕時計10は、ユーザが一般に運動活動を履行する時に対応する時刻に位置検出信号獲得を自動的に開始できる。例えば、ユーザがたいてい午後3時00分に運動活動を履行し記録すると腕時計10が決定した場合、腕時計10は午後3時のいずれかの既定の時間(例えば30秒、1分、5分、10分など)の前に自動的に信号検出を開始し得る。信号獲得プロセス以前またはその範囲外では、位置決定センサは、位置決定信号を獲得しておらず、かつ/または位置信号を獲得するための遠隔装置と通信しないとしてよい。
GPSセンサ信号または他の位置決定信号の獲得は、位置信号依存センサが信号と同期または待機している間に第1の非位置信号依存センサを用いた運動活動の開始の代わりに、またはそれに加えて使用できる。
さらに、ユーザが信号検出トリガ事象(例えば既定の時刻、活動セットアップモードへのエントリなど)の時間(例えば30秒、5分、10分、20分、30分、1時間など)以内に運動活動を開始しない場合、腕時計10は自動的に信号検出を非アクティブ化し得る。指定の時間で信号検出を非アクティブ化することはバッテリ寿命の節約を助けるとしてよい。しかし、(腕時計10がすでに信号検出を非アクティブ化した後)ユーザが結局、活動履行およびその記録を開始した場合、腕時計10は活動開始事象/トリガに基づき信号検出を再アクティブ化するとしてよい。トリガおよび事象の組合せは、自動信号検出をアクティブ化するか、または信号検出を非アクティブ化するために使用できる。例えば、既定の時刻および装置の指定のモードへのエントリは両方とも自動信号検出をトリガし得る。ユーザはさらに、この先進の信号獲得/検出機能を切り換えるか、またはトリガおよび事象を修正できる。
他の機能もまた信号獲得・検出時間を短縮するために使用できる。例えば腕時計10は、腕時計10が電源に接続されるたびに、位置決定目的で衛星エフェメリスを自動的に取得するべく構成できる。衛星エフェメリスは、所与の単数または複数の時間に(例えば次の30秒、1分、5分、10分、30分、1時間、次の4時間、次の2日、次の週などの)天空における対象の位置を指示する値の表またはマップを提供する。位置決定衛星の先進マッピングを提供することによって、腕時計10は、腕時計10が最初に衛星を検出し、続いてエフェメリスを取得し、その後1個以上の他の衛星の信号を取得しなければならなかった場合よりも、より迅速に位置信号を獲得できる。腕時計10が電源に接続するたびにエフェメリスを更新することはまた、衛星が時々予測経路から外れることがあるので、獲得時間を短縮させ得る。従って、更新されたエフェメリス情報は、以前に予測された位置および経路からのこうしたずれまたは偏りを明らかにし得る。代替的または追加的に、エフェメリスは指定の有効期限に達した時に更新され得る。例えば、獲得したエフェメリス情報は有効期日および/または時間を含み得る。その有効期限に達すると、装置は更新されたエフェメリス情報を獲得しようと試みるとしてよい。装置は、ただちに、または(現在接続されていない場合)電源との次回の接続時にただちに、更新されたエフェメリス情報を獲得しようと試みるとしてよい。
エフェメリスデータは、衛星およびそれらの位置をGPS構成要素を用いて探索し、かつ/またはネットワーク接続を通じて1以上のエフェメリスデータサーバから情報を取り出すことによって、腕時計10により獲得され得る。他の例において、エフェメリスデータは、デスクトップコンピュータ、スマートフォン、ラップトップコンピュータなどといった別の装置によって取得されてから、その後腕時計10にダウンロードされ得る。さらに別の例において、エフェメリスデータは、より更新されている、かつ/または正確なエフェメリスデータを有する別の運動履行装置から腕時計10によって獲得され得る。
一部の構成において、腕時計10といったクライアント装置または接続されたクライアントコンピュータは、腕時計10またはクライアントコンピュータに既知の衛星情報に基づいて自身のエフェメリスを生成するべく構成され得る。一部の例において、エフェメリスはユーザの現在位置を取り囲む特定領域のマップを含むだけとしてよい。他の構成において、エフェメリスは惑星の軌道を周回する全部の位置決定衛星のマップを含み得る。衛星のエフェメリスを構築することは、腕時計10といった複数の運動履行監視装置に既知の衛星位置および/またはタイミング情報を受信することと、それに基づいて衛星位置およびタイミングのマップを構築することを含み得る。また別の例において、腕時計10といった装置は、別のユーザの腕時計または他の運動履行監視装置といった別の装置からエフェメリス情報をダウンロードまたは別様に受信できる。他のユーザの装置が同じ場所に位置する(または短い距離内に位置する)場合、ユーザの腕時計10は、類似の位置が与えられればより迅速に衛星または他の位置決定装置と同期できるとしてよい。追加的または代替的に、他のユーザの装置がより正確なまたは更新済みのエフェメリス情報を持っている場合、ユーザの装置は精度の増強のために更新され得る。
一部の例において、腕時計10が同期または他の機能のために別のコンピュータと接続された時に、腕時計10はそのデータまたは構成の少なくとも一部をリセットされ得る。例えば、他方のコンピュータ装置は、2個の装置間の適正な対話を保証するために腕時計10を既知のかつ/または既定の構成にリセットし得る。腕時計10のリセットは腕時計10でリセット命令を受信することを含み得る。既知のかつ/または既定の構成は腕時計10のメモリから衛星エフェメリスを削除することを含むとしてよい。指摘したように、エフェメリスがなければ、腕時計10は位置信号を獲得しユーザの位置を決定するのにより多くの時間を必要とし得る。従って、衛星エフェメリスを削除する代わりに、装置はリセットプロセスを実行するが、そのメモリにエフェメリスを維持するとしてよい。エフェメリスを維持することによって、装置はより効率的な様態で位置信号を獲得できる。代替的または追加的に、衛星エフェメリスデータの一部または全部が腕時計10から除去された場合、新しいまたは更新されたデータが他方のコンピュータ装置または他の供給源から腕時計10に自動的にダウンロードされ得る。
エフェメリスデータは、装置の位置を決定するために使用され得る構成情報の一例にすぎない。例えばセルラトライアングレーション位置決定は、装置の現在位置を決定するために基地局識別子および地図を使用するとしてよい。従って、そうした識別子および地図は、ここに述べた衛星エフェメリス情報と類似の様式で獲得および更新され得る。セルラトライアングレーションデータは、運動履行監視装置において、かつ/またはスマートフォンといったセル方式通信構成要素を有する別の装置から生成され得る。別の例において、衛星または他の装置との時間同期および/または他のGPS信号方式のためのアルマナックデータもまた、ここに記載された態様に従って更新および/または生成され得る。また別の例において、Wi−Fiトライアングレーションおよび/または位置決定が使用できる。
異なる運動履行監視装置は異なるハードウェア、ソフトウェアおよびファームウェアを含むとしてよく、従って位置データ(例えばGPSデータ)を、異なるフォーマットでまたは異なるプロトコルに従って生成し得る。一例において、一部のファームウェア、ソフトウェアまたはハードウェアは、結果として生じる位置情報が必要なレベルの整合性を持たないかもしれないようにGPS信号を処理し得る。従って、一部の構成において、位置情報の生成は、データの整合性または妥当性を改善するために運動履行監視装置から1以上の処理サーバに送信され得る。位置情報がさらなる分析および処理のために処理サーバに送信されるかどうかは、記録または初期データ処理装置のファームウェア、ソフトウェアまたはハードウェアバージョンに基づいて決定され得る。一部の例において、ファームウェア、ソフトウェアまたはハードウェアの一部のバージョンは、処理サーバによるさらなる処理を必要としないとしてよい。従って、それらのバージョンのファームウェア、ソフトウェアまたはハードウェアを有する装置からの位置データは、処理サーバに送信されないとしてよい。位置情報が処理サーバに送信された場合、処理された位置情報は、運動履行測定基準を生成および/または表示するために、かつ保存のために、運動履行監視装置に返され得る。処理された位置情報はまた、(処理サーバにより処理されない位置情報を同期させて、または同期させることなく)1以上の他の装置またはサーバに同期され得る。
運動履行監視装置(例えば腕時計10)、(例えばデータが同期される)接続されたコンピュータ装置またはリモート運動履行監視サービスのいずれも、装置が位置データを処理サーバに送信するべきかどうかに関する判定を実行し得る。例えば、上記の装置のいずれも、履行監視装置のファームウェア、ソフトウェアまたは装置バージョンを、適用可能な場合、ファームウェア、ソフトウェアおよび/または装置バージョンを処理サーバの識別と相関づけるテーブルと比較し得る。
本発明の装置の種々の実施形態は、運動履行データを記録および監視するうえで強化された機能性を提供する。データは、ここに述べたようにコンピュータだけでなく「リモートサイト」にも規則的にアップロードされ得る。加えて、「リモートサイト」からのデータは装置にダウンロードされ、ユーザは「リモートサイト」をユーザに帯同できる。ハウジングは頑強なウェアラブル腕時計をもたらす。ハウジング構造は、コントローラが円滑に動作できるようにランニングの衝撃および影響を吸収できる。さらに、ハウジング構造は、コントローラを汚染し操作性に悪影響を及ぼし得るゴミ、水、汗または他の湿気がハウジングの内部に進入するのを防ぐ。1つの例示的実施形態において、ハウジングはおよそ5気圧まで耐水性である。ユーザインタフェース構成は腕時計の単純かつ容易な操作(特に三軸構成)を提供する。ユーザは、ショックセンサを使用するといった機能を容易に実行することができ、詳しくは、装置の前面またはクリスタルをタップすることによってラップをマークできる。そのような容易な操作により、ユーザは腕時計の適正なユーザ入力を見つけることではなく運動履行に集中できる。ユーザインタフェースは、装置の強化された操作性をもたらすためにここに述べたように多くの機能を提供する。
特定の実施形態を図示し説明したが、本発明の精神を著しく逸脱することなく多数の修正が想定され、保護の範囲は添付クレームの範囲によってのみ限定される。