JP4774853B2 - 電子機器及び電子機器の起動方法 - Google Patents

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本発明は、例えばユーザーの使用時間に応じてタイマー起動する電子機器及び電子機器の起動方法に関する。
近年、DVD(digital versatile disk)やHDD(hard disk drive)等を搭載した様々な映像音楽再生機器が普及している。これらの機器はユーザーにより電源ボタンをオンすると電源が制御部及び各駆動部に供給され、制御部におけるOS(operating system)の起動、ディスク駆動部におけるディスク回転駆動やディスク制御部におけるディスクのTOC(table of contents)情報読み込みなどの初期化処理を行うようにしていた。
また、学習モード時にユーザーによるソース選択の時間及び切り替え情報を記憶してパターン化されたソース選択を自動的に学習するプログラミング機能付音響装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、所定時間運転停止状態が続けば電源スイッチをオフさせて、この所定時間をユーザーが設定でき、電源オフ後の運転再開時の起動スイッチを押しやすくして、電気機器の待機時に使用する電力の削減する電源回路も提案されている(特許文献2参照)。
さらに、現在時刻が設定時間に達すると音源部が起動されて放音が開始され、その放音を停止するための操作を、ユーザーが無意識に行うことができないようにし、音源部が起動されて放音が開始されたということをユーザーに確実に知らしめることができるタイマーオン機能付再生装置も知られている(特許文献3参照)。
特開平6−284023号公報 特開2000−92699号公報 特開2001−35140号公報
しかし、上述した駆動部による初期化処理の期間はユーザーによる入力操作を受け付けることができなかった。これではユーザーが手動で電源ボタンをオンする操作を行ってから、映像や音楽のデータの出力を行うための再生操作ができるようになるまでに初期化処理の期間に相当するタイムラグが生じることになり、その間ユーザーは待たされるため操作性が低下しストレスを感じるという不都合があった。
また、特許文献1に記載の技術では、ユーザーによるソース選択をその時間及び切り替え情報を基に学習するのみで、初期化時の待ち時間をなくす技術については何ら言及していない。
この初期化時の待ち時間をなくす為の方法として、常に電源供給する状態にしておくことが考えられるが、この場合使わないときも常に電力消費が大きい為、好ましくない。また、特許文献2に記載の技術では、待機時に停止状態が続いたとき電源スイッチをオフさせるのみで、電源供給開始時に電力を削減することについては全く考慮されていない。
一方、特許文献3に記載されているようにタイマー再生の機能を備える機器も存在するが、これらは目覚ましタイマーなどのように、ユーザーが設定した時刻に自動的に電源供給、ボリューム設定、再生動作などを行うものである。
この場合、ユーザーは設定メニューなどからタイマー起動時間などの設定をしなければならず面倒である。また、ユーザーが設定した時間に再生するため、ユーザーが使いたい時間に変化があった場合は再度手動で起動時間を設定しなおす必要があり、操作性が悪いものであった。
また多くの場合、ユーザーの操作なしで再生することを目的としているため、ユーザーがその場にいない場合でも再生が自動的に開始してしまうという不都合があった。
そこで、本発明は、ユーザーの使用時間の履歴に対応するように初期化時の待ち時間をなくし、タイマー起動時間などの設定も不要で操作性を向上させることができる電子機器及び電子機器の起動方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の電子機器においては、制御手段は、駆動手段の動作に関する入力操作の履歴を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された履歴から使用頻度の高い時間帯を算出する算出手段と、算出手段により算出された使用頻度の高い時間帯よりも駆動手段の起動余裕時間分だけ前にタイマー手段を用いて駆動手段をタイマー起動する起動手段とを備えたものである。
このとき、起動余裕時間を自動で計算するよう設定されている場合、起動余裕時間を、記憶手段に記憶されている入力操作が行われた複数の時刻に変動があるときには、時刻の変動のバラツキをカバーする範囲で、記憶手段に記憶された上記入力操作が行われた複数の時刻の標準偏差に定数を乗算して計算する。
本発明の電子機器によれば、記憶手段はユーザーから電子機器に対して操作入力のあった時刻の履歴を記憶しておき、算出手段はそれを基にユーザーがもっとも頻繁に使う時間帯を算出して、起動手段はあらかじめのその時間前にタイマー起動するようにしている。例えば、あらかじめ前の時間として起動余裕時間を自動で計算するよう設定されている場合、起動余裕時間を、入力操作が行われた複数の時刻に変動があるときに時刻の変動のバラツキをカバーする範囲で、記憶手段に記憶された入力操作が行われた複数の時刻の標準偏差に定数を乗算して計算する。このため、電源をオンした場合の初期化処理などにかかる待ち時間が解消され、デフォルト設定に従えば、ユーザーはまったくタイマー設定をする必要がないので、操作性を向上させることができ、ストレスのないユーザー操作を実現することができる。
また、本発明の電子機器の起動方法においては、その制御処理が、駆動処理の動作に関する入力操作の履歴を記憶する記憶ステップと、記憶ステップで記憶された履歴から使用頻度の高い時間帯を算出する算出ステップと、算出ステップで算出された使用頻度の高い時間帯よりも駆動処理の起動余裕時間分だけ前に駆動処理をタイマー起動する起動ステップとから形成されている。
ここで、起動余裕時間を自動で計算するよう設定されている場合、起動余裕時間を、記憶ステップで記憶された入力操作が行われた複数の時刻に変動があるときには、時刻の変動のバラツキをカバーする範囲で、入力操作が行われた複数の時刻の標準偏差に定数を乗算して計算する。
この起動方法によれば、記憶ステップはユーザーから電子機器に対して操作入力のあった時刻の履歴を記憶しておき、算出ステップはそれを基にユーザーがもっとも頻繁に使う時間帯を算出して、起動ステップはあらかじめのその時間前にタイマー起動するようにしている。例えば、あらかじめ前の時間としての起動余裕時間を自動で計算するよう設定されている場合、起動余裕時間を、記憶ステップで記憶された入力操作が行われた複数の時刻に変動があるときにそれらの時刻の変動のバラツキをカバーする範囲で、入力操作が行われた複数の時刻の標準偏差に定数を乗算して計算する。これにより、電源をオンした場合の初期化処理などにかかる待ち時間が解消され、デフォルト設定に従えば、ユーザーはまったくタイマー設定をする必要がないので、操作性を向上させることができ、ストレスのないユーザー操作処理が実現される。
本発明によれば、ユーザーの使用時間の履歴に対応するように予め算出された使用頻度高い時間帯よりも初期化に要する時間分だけ前にタイマー起動することにより、初期化時の待ち時間をなくし、タイマー起動時間などの設定も不要で操作性を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、DVD-HDD再生装置の概略構成を示す図である。
図1において、DVD-HDD再生装置1は、DVDドライブユニット11やHDDドライブユニット10などを搭載し、DVDディスクやHDDドライブに記録された音楽や映像のデータなどを読み取り、オーディオ/ビデオ出力ケーブル9`などを介して再生信号を外部のモニタやスピーカに出力することができる構成となっている。
また、DVD-HDD再生装置1は、通信ユニット8を搭載し、LANケーブル9を介してネットワークに接続される他の機器との通信を行なうことが可能に構成されている。
また、DVD-HDD再生装置1は、電源ユニット2を搭載し、この電源ユニット2により、電源ケーブル3を介して入力される商用電源に基づいて予めDVDドライブユニット11やHDDドライブユニット10、通信ユニット8などへ供給される電源電圧が生成されている。
また、DVD-HDD再生装置1は、本体前面に設置された電源ボタン4の操作、又はリモコン(リモートコマンダー)5に配置された電源ボタンの操作によるリモコン受光部6への操作送信によって、DVDドライブユニット11やHDDドライブユニット10などへ電源ユニット2から電源供給又は停止のオン/オフ操作を行うことができるように構成されている。
また、DVD-HDD再生装置1は、電源ボタンと同様に本体1やリモコン5に設置された図示しない操作ボタンにより再生、停止などの操作入力を行うことができる構成となっている。
また、DVD-HDD再生装置1は、本体前面中央に設置された液晶や蛍光管などで構成される表示管7に本体の駆動状態を表示する。すなわち、DVD-HDD再生装置1のどのユニット部分を選択したかを示すファンクション切替(DVD、HDD、LAN、表示管等)を表示するとともに、現在時刻、経過時間などを表示するようにしている。
さらに、DVD-HDD再生装置1の本体システムは、待機電源により常時動作可能な時計機能を持っており、電源ユニット2に電源ケーブル3を介して商用電源が入力される期間中は、電源ボタン4の操作状態がオフで電源ユニット2からの各部への電源供給が停止状態であっても待機電源による現在時刻のカウントを行っている。
図2は、本発明の電子機器のシステム構成図を示す図であり、特に、制御部及び駆動部のブロック構成を示すものである。
図2において、システム制御マイコン(マイクロコンピュータ)12は、電源ユニット2の電源制御部15に商用電源が入力される時に常にアクティブ状態となっている。この電源制御部15には電源ケーブル3を介して商用電源が供給されている。
また、システム制御マイコン12は、電源ユニット2の電源制御部15に商用電源が入力される時に常に現時刻をカウントし、内部のRAM(random access memory)にカウント値を保持している。そして、表示管制御部21を介して表示管22に現在時刻を表示するようにしている。
また、システム制御マイコン12は、操作入力部17に接続される本体操作ボタン18やリモコン19に対するユーザーによる操作入力20や内部に保持するタイマー機能などにより電源制御部15から各部への電源供給又は停止のオン/オフ状態を判断する。
また、システム制御マイコン12は、電源ボタン4のオン操作により電源ユニット2の電源制御部15から16で示すようにCPU(central possessing unit)13やメモリ14などの周辺デバイスなど各部への電源供給を行う。この時に、システム制御マイコン12は、CPU13を起動し、オーディオ制御部24及びオーディオ出力部25、ビデオ制御部27及びビデオ出力部28、通信制御部30、HDD制御部33及びHDD34、ディスク制御部35及びディスクドライブ36などの各種ドライブユニット、他の周辺デバイスに電源を供給している。CPU13は、メモリ14に記憶された制御データ及び制御プログラムに基づいて各制御部を制御する。
このとき、システム制御マイコン12は、表示管制御部21を介して表示管22に本体の状態23を表示する。つまり、本体システムのどの駆動部が選択されたかを示すファンクション切替(DVD、HDD、LAN(local area network)、表示管等)を表示するとともに、現在時刻、経過時間などを表示するようにする。
また、システム制御マイコン12は、通信制御部30及びイーサネット(登録商標)端子31を介してインターネット32に通信可能に通信回線を接続する。
ここで、HDD制御部33及びHDD34は、図1に示したHDDドライブユニット10に対応し、ディスク制御部35及びディスクドライブ36は、図1に示したDVDドライブユニット11に対応し、通信制御部30は、図1に示した通信ユニット8に対応する。
また、システム制御マイコン12は、操作入力部17に接続される本体操作ボタン18やリモコン19に対するユーザーによる操作入力20や内部に保持するタイマー機能などにより電源制御部15から各部への電源供給の停止パワー時に上述した各種ドライブ、周辺デバイスの電源の供給を遮断し、CPU13の制御動作を停止する。
システム制御マイコン12は操作入力部17を介した本体操作ボタン18やリモコン19によるユーザー操作入力20を検出し、CPU13へ操作入力情報を送るとともに、システムの現状態の情報をCPU13から受け取り、表示管22に表示させる。つまり、電子機器システムのどの駆動部が選択されたかを示すファンクション切替(DVD、HDD、LAN、表示管等)、現在時刻、経過時間などが表示管22に表示される。
CPU13は、システム制御マイコン12を介して得た操作入力情報を基に、ディスク制御部35及びディスクドライブ36の制御によるDVDディスクの再生動作やHDD制御部33の制御によるHDD34の再生動作、これらの再生動作に基づいてオーディオ制御部24及びオーディオ出力部25を介した音声信号の出力制御、ビデオ制御部27及びビデオ出力部28を介した映像信号の出力制御といった処理を統合的に行う。
図3は、システム制御マイコン12が使用するデータの構造を示す図であり、図3Aは学習タイマー設定、図3Bは起動時刻履歴に応じた次回起動時刻、図3Cは計算式の例である。
システム制御マイコン12は、図3Aに示す学習タイマー設定のメニューを表示管22に表示させ、操作ボタン18やリモコン19に対するユーザー操作入力20(図2参照)により設定可能となる。この学習タイマー設定のメニューへの操作入力などを介して得た、学習タイマー設定を内部RAMに保持する。
図3Aに示す学習タイマー設定には以下の項目を含む。
学習タイマー機能41のON/OFFは本機能を有効にするか否かを設定する機能設定を示す。
起動余裕時間(T)42は起動平均時刻の何分前にタイマー起動するかを設定する起動時間設定を示す。この時間は装置の初期化の動作に要する時間に対応する時間、例えば、30分、1時間などが設定される。この時間は、動作状態で予め測定して記憶してもよい。
起動余裕時間(T)42中の自動計算は、起動余裕時間(T)をそれまでの起動時刻履歴の標準偏差(σ)を元に自動的に設定する場合に選択する。この時間は、後述する起動時刻履歴に変動があるときには履歴の変動のバラツキをカバーする範囲で、使用頻度の高い時間帯を算出する際の時間である。
履歴保存件数(N)43は後述する起動時刻履歴を最大何件まで保存するかを、例えば、10件、20件、30件などと設定する。この件数は、一般に多いほどタイマーが有効に働く可能性が高くなるが、よく使う時間が変化した場合の追従性が悪くなる。
自動OFF設定44は学習タイマーにより起動した場合にユーザーによる操作が一定時間(ここでは2T)なかった場合、自動的に各部への電源供給を遮断するか否かを設定する。
システム制御マイコン12は内部RAMに図3Bに示すデータを保持する。
起動時刻履歴45はユーザーにより電源ボタンがオン操作された場合、または学習タイマーにより起動した後初めてユーザーによる操作ボタンの入力操作があった場合にその時刻を保存する。例えば、履歴1は22時10分、履歴2は22時30分、履歴3は21時30分、履歴4は22時00分、履歴5は21時50分、・・・などが保存され、最大でN件保存し、N件を超えた場合は一番古いデータに上書きする。
起動平均時刻46は、起動時刻履歴45のうちの有効な時刻を平均した時刻、例えば、22時00分を保存する。
起動時刻標準偏差(σ)48は起動時刻履歴45のうちの有効な時刻の標準偏差値、例えば、20分を保存する。
図3Cの51に計算式の例を示すように、次回起動時刻47は起動平均時刻46、例えば、22時00分から起動余裕時間(T)49、例えば、1時間を引いた値を次回起動時刻、例えば、21時00分として保持する。図3Cの53に計算式の例を示すように、起動余裕時間(T)42を自動計算に設定している場合は49で示すようにT=3σ=60分として計算する。これは、確率的にユーザーが操作する時間は、平均値±3σの間には十分入ると考えられるためである。
自動OFF時間50は、自動OFF設定44が有効な場合に、タイマー起動してから起動余裕時間(T)49以上を経過してもユーザー操作がない場合に各部への電源供給を遮断するまでの時間を設定する。図3Cの52に計算式の例を示すように、ここではタイマー起動から電源供給を遮断するまで自動OFF時間を50で示すように2T=120分とする。これは、ユーザーが操作する時間は、平均値±2Tの間に入ると考えられるためである。
図4は、システム制御マイコン12の起動時間制御の処理の流れを示すフローチャートであり、図4Aは起動時刻計算処理フローチャート、図4Bは電源オフ処理フローチャート、図4Cは電源起動処理フローチャートである。
図4Aに示す起動時刻計算処理フローチャートでは、下記の各処理をループする。
まず、学習タイマー設定機能のON/OFF設定がONになっているか否かを判断し(ステップS1)、学習タイマー設定機能のON/OFF設定がOFFの場合はループの先頭に戻る。具体的には、図3Aに示す学習タイマー設定における学習タイマー機能41のON/OFF設定に基づいて判断する。
ステップS1で学習タイマー設定機能のON/OFF設定がONになっているときは、次に、電源釦(又はリモコン)により電源ボタンONの入力操作があったか否かを検出する(ステップS2)。ステップS2で電源ボタンONの入力操作がない場合はタイマーONフラグがONで且つ操作入力有無フラグがONである状態になっているか否かを検出する(ステップS3)。具体的には、タイマーONフラグは、学習タイマー機能により電源ONした場合にONするフラグである。操作入力有無フラグは、ユーザーによる操作入力があった場合にONするフラグである。
ステップS3でタイマーONフラグがONで且つ操作入力有無フラグがONである状態が検出されない場合ループ先頭に戻る。ステップS3でタイマーONフラグがONで且つ操作入力有無フラグがONである状態が検出された場合はタイマーONフラグと操作入力有無フラグをOFFし(ステップS41)、ステップS4へ移行して処理を続ける。
次に現在時刻を起動時刻履歴に保存する(ステップS4)。具体的には、図3Aに示す学習タイマー設定における起動時刻履歴45のようにユーザーにより電源ボタンがオン操作された場合、または学習タイマーにより起動した後初めてユーザーによる操作ボタンの入力操作があった場合にその時刻を保存する。最大保存件数N件を超えた場合は一番古いデータに上書きする。
次に起動時刻履歴から起動平均時刻を計算する(ステップS5)。具体的には、図3Aに示す学習タイマー設定における起動平均時刻46のように起動時刻履歴45のうちの有効な時刻を平均した時刻を計算する。
次に起動余裕時間設定(T)が自動計算になっているか否かを判断し(ステップS6)、起動余裕時間設定(T)が自動計算になっている場合は、起動時刻履歴から起動時刻標準偏差(σ)を計算し、起動余裕時間(T)を計算する(ステップS7)。具体的には、図3Aに示す学習タイマー設定における起動余裕時間(T)42が自動計算のとき、図3Cの53に計算式の例を示すように、起動余裕時間(T)42=定数×起動時刻標準偏差(σ)として計算する。
次に、ステップS7で起動余裕時間(T)を計算した後、及びステップS6で起動余裕時間設定(T)が自動計算になっていない場合は、起動平均時刻と起動余裕時間(T)から次回起動時刻を計算する(ステップS8)。具体的には、図3Cの51に計算式の例を示すように、次回起動時刻47は起動平均時刻46から起動余裕時間(T)49を引いた値を次回起動時刻として計算する。
ステップS5の起動平均時刻の計算、ステップS7の起動余裕時間(T)、ステップS8の次回起動時刻の計算結果をRAMに保存したらループの先頭に戻って、ステップS1〜ステップS8までの判断及び処理を繰り返す。
図4Cに示すタイマー起動処理による電源起動処理フローチャートでは下記の各処理をループする。
現在、電源供給停止状態か否かを判断する(ステップS21)。ステップS21で電源供給停止状態でなければループの先頭に戻る。
次に、ステップS21で電源供給停止状態であれば、現在時刻が次回起動時刻に一致するか否かを判断する(ステップS22)。具体的には、図4Aに示す起動時刻計算処理フローチャートにおけるステップS8で計算された次回起動時刻に基づいて判断する(ステップS31)。
ステップS22で現在時刻が次回起動時刻に一致しなければループ先頭に戻る。ステップS22で現在時刻が次回起動時刻に一致した場合は、システムの電源を供給状態にし、各種制御部及び駆動部に電源を供給する(ステップS23)。
さらに、CPUに起動命令を発行し、システム全体の初期化処理を行う(ステップS24)。そして自動OFF時間をタイマー起動時間から2Tに設定し、タイマーONフラグをON、操作入力有無フラグをOFFにする(ステップS41)。
図4Bに示すタイマーOFF処理による電源オフ処理フローチャートでは下記の各処理をループする。
まず、現在、タイマー起動により電源供給状態で且つ操作入力が無いか否かを判断する(ステップS11)。具体的には、タイマーONフラグがONか判断し(ステップS41)、タイマーONフラグがONでない場合はループ先頭に戻る。次に操作入力有無フラグがONか判断し(ステップS41)、操作入力有無フラグがONならばループの先頭に戻る。
ステップS11でタイマー起動により電源供給状態で且つ操作入力が無いときは、自動OFF時間をカウントダウンし(ステップS12)、自動OFF時間が0になったか否かを判断する(ステップS13)。ステップS13で自動OFF時間が0になっていなければループの先頭に戻って、ステップS11〜ステップS13までの判断及び処理を繰り返す。ステップS13で自動OFF時間が0になっていれば、CPUに電源供給停止命令を発行し電源を遮断する。
次に、本実施の形態の応用例について説明する。
例えば、上述の例では一日24時間で1つのタイマー設定を保持する場合の具体例を示したが、一日を12時間ごとに2つにバンクをわけてその中の平均値をとることにより一日2回起動するようもできる。また時計に曜日や日付の概念を持たせることで、たとえば1週間で曜日ごとにバンクを持つようにもできるし(例1:毎週金曜は0:00起動)、1ヶ月で1日ごとにバンクを持つこともできる(例2:毎月1日は12:00に起動)。
また、上述の例ではDVDやHDDを搭載する電子機器を対象としたが、CD、MD、FDD、メモリーメディア、などを搭載する装置、パソコン(パーソナルコンピュータ)なども対象となる。また、再生に限らず、録画、録音などができる機器も対象となる。さらに、通信ユニットやLANケーブルを介して、インターネットなどにつながりネットワーク上のコンテンツを再生することができる機器も対象となる。
また、上述の例では電源起動時間のみを学習により求める方法を対象としたが、どの駆動部を選択したかを示すファンクション切替、出力ボリューム値なども連動して記憶しておくことで、起動設定に反映させることも可能である。
例えば、起動時刻履歴として、履歴1が「ON:12:10 DVD ボリューム10」、履歴2が「ON:12:15 DVD ボリューム10」、履歴3が「ON:12:10 HDD ボリューム0」、履歴4が「ON:12:12 DVD ボリューム10」、履歴5が「ON:12:30 DVD ボリューム10」のとき、次回起動設定を「ON:11:45 DVD ボリューム8」とするようにしてもよい。
また、上述の例では起動余裕時間を自動計算で求める場合の計算式をT=3σとしたが、定数は3でなくてもよく、設定メニューに加えてユーザーの可変値としてもよい。一般に定数の値が大きいほど学習タイマーが有効に働く確立が高くなるが、電源供給時間が長くなるため、電力消費は大きくなる。
上述した本実施の形態によれば、ユーザーがよく使う時間帯にあらかじめ起動している確立が高まるため、起動時間を待つ必要がなくなり、操作性が向上して操作によるストレスが減る。
また、よく使う時間のみ電源供給されるため、常に電源供給している場合に比べ省電力となる。
また、システム制御マイコン12のソフトウェアの改良だけで対応可能なため、センサー類追加などのコストアップ要因がない。
また、起動時刻履歴を基に起動平均時刻から起動余裕時間を引いた時刻を自動的に次回起動時刻として求めるため、ユーザーの面倒な設定操作が不要である。
また、ユーザーがよく使う時間帯に変化があった場合も起動平均時刻に基づいて次回起動時刻を求めるため設定作業なしに変化に追従することができる。
また、タイマー起動後にユーザーが使用しなかった場合も自動OFF時間経過後に自動的に電源が切れるため、省電力となる。
上述した本実施の形態に限らず、本発明の特許請求の範囲内であれば、適宜、変更しうることはいうまでもない。
DVD-HDD再生装置の概略構成を示す図である。 システム構成を示す図である。 データ構造を示す図であり、図3Aは学習タイマー設定、図3Bは起動時刻履歴に応じた次回起動時刻、図3Cは計算式の例である。 処理の流れを示すフローチャートであり、図4Aは起動時刻計算処理フローチャート、図4Bは電源オフ処理フローチャート、図3Cは電源起動処理フローチャートである。
符号の説明
1…DVD-HDD再生装置、2…電源ユニット、3…電源ケーブル、4…電源ボタン、5…リモコン、6…リモコン受光部、7…表示管、8…通信ユニット、9…LANケーブル、10…HDDドライブユニット、11…DVDドライブユニット、9`…オーディオ/ビデオ出力ケーブル、12…システム制御マイコン、13…CPU、14…メモリ、15…電源制御部、16…周辺デバイスなど各部への電源供給、17…操作入力部、18…本体操作ボタン、19…リモコン、20…ユーザー操作、21…表示管制御部、22…表示管、23…状態表示、24…オーディオ制御部、25…オーディオ出力部、26…音、27…ビデオ制御部、28…ビデオ出力部、29…文字、映像、30…通信制御部、31…イーサネット(登録商標)端子、32…インターネット、33…HDD制御部、34…HDD、35…ディスク制御部、36…ディスクドライブ、37…DVD、41…学習タイマー機能、42…起動余裕時間(T)、43…履歴保存件数(N)、44…自動OFF設定、45…起動時刻履歴、46…起動平均時刻、47、51…次回起動時刻、49、53…起動余裕時間(T)、50、52…自動OFF時間

Claims (6)

  1. データの入出力を行う駆動手段に対して制御手段によりタイマー手段を用いて起動の制御を行う電子機器において、
    上記制御手段は、
    上記駆動手段の動作に関する入力操作の履歴を記憶する記憶手段と、
    上記記憶手段に記憶された履歴から使用頻度の高い時間帯を算出する算出手段と、
    上記算出手段により算出された使用頻度の高い時間帯よりも上記駆動手段の起動余裕時間分だけ前に上記タイマー手段を用いて上記駆動手段をタイマー起動する起動手段とを備え
    上記起動余裕時間を自動で計算するよう設定されている場合、上記起動余裕時間を、上記記憶手段に記憶されている上記入力操作が行われた複数の時刻に変動があるときには、上記時刻の変動のバラツキをカバーする範囲で、上記記憶手段に記憶されている上記入力操作が行われた複数の時刻の標準偏差に定数を乗算して計算する
    電子機器。
  2. 上記起動余裕時間は、上記入力操作が行われた複数の時刻の標準偏差の3倍の時間である
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 上記タイマー手段を用いて上記起動手段によりタイマー起動して上記使用頻度の高い時間帯を経過した後に、上記駆動手段に対する入力操作が上記起動余裕時間の2倍の時間ないときは上記タイマー手段を用いて電源切断を行う
    請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 上記駆動手段の動作に関する入力操作の履歴は、上記駆動手段に対する電源投入及び電源投入後の操作を含む
    請求項1乃至3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 上記起動余裕時間は、上記駆動手段の初期起動に要する時間を含み、上記駆動手段の初期起動に要する時間は、電源投入後に上記駆動手段の初期化動作及び本動作開始前の準備動作を含む
    請求項1乃至4のいずれかに記載の電子機器。
  6. データの入出力を行う駆動処理に対して制御処理によりタイマー起動の制御を行う電子機器の起動方法において、
    上記制御処理は、
    上記駆動処理の動作に関する入力操作の履歴を記憶する記憶ステップと、
    上記記憶ステップで記憶された履歴から使用頻度の高い時間帯を算出する算出ステップと、
    上記算出ステップで算出された使用頻度の高い時間帯よりも上記駆動処理の起動余裕時間分だけ前に上記駆動処理をタイマー起動する起動ステップと、を有し、
    上記起動余裕時間を自動で計算するよう設定されている場合、上記起動余裕時間を、上記記憶ステップで記憶された上記入力操作が行われた複数の時刻に変動があるときには、上記時刻の変動のバラツキをカバーする範囲で、上記入力操作が行われた複数の時刻の標準偏差に定数を乗算して計算する
    子機器の起動方法。
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