JP6232910B2 - バンド、および生体情報測定機器 - Google Patents
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Description
なお、特許文献1では、伸縮部としては、ウレタンまたはシリコーン等の弾性材料をバンド部材が延伸する方向と交差する方向に蛇行させて設けられたものが示されている。
本適用例に係るバンドは、機器本体を装着するバンドであって、機器本体に接続されている第1バンド部、および第2バンド部と、を備え、機器本体から第1バンド部および第2バンド部が延出する第1の方向と交差する第2の方向における第1バンド部および第2バンド部の幅と、第2の方向における機器本体の幅との比が、0.5以上1.4以下であることを特徴とする。
上記適用例に係るバンドは、機器本体とは反対側の第1バンド部の端部に設けられ、第1バンド部および第2バンド部を連結する連結部と、機器本体とは反対側の第2バンド部の端部に設けられ、第2バンド部を第1バンド部に係止するフック部が設けられていることが好ましい。
上記適用例に係るバンドは、第1バンド部の機器本体と接続される端部と連結部との間、および第2バンド部の機器本体と接続される端部とフック部との間に伸縮性を有するベルト部が設けられていることが好ましい。
上記適用例に係るバンドのベルト部には、第2の方向に並列、かつ第1の方向に行を成して連結部またはフック部が挿通される穴部が設けられていることが好ましい。
上記適用例に係るバンドの穴部は、第1の方向を短軸とし、第2の方向を長軸とする楕円形状を有する第1穴および第2穴が同軸に設けられ、第2穴の短軸および長軸は、第1穴の短軸および長軸と比して大きいことが好ましい。
上記適用例に係るバンドの第1バンド部の穴部の行は、機器本体側に最も近い行とその隣接行との間隔が、連結部に最も近い行とその隣接行との間隔よりも狭いことが好ましい。
上記適用例に係るバンドの第2バンド部の穴部の行は、機器本体側に最も近い行とその隣接行との間隔が、フック部に最も近い行とその隣接行との間隔よりも狭いことが好ましい。
上記適用例に係るバンドの第1バンド部は、肉厚部を有し、連結部は、肉厚部に設けられ、第2バンド部材が挿通されるバンド挿通穴と、第2の方向に延伸するバンド挿通穴の一辺に軸支され第2バンド部に設けられた穴部に挿通される突棒と、を備え、バンド挿通穴は、突棒が軸支されている一辺と対面する第2の方向に延伸する辺が長く設けられていることが好ましい。
上記適用例に係るバンドのフック部には、基部と、基部から延出するピン部と、を備え、ピン部には、基部から延出する第1軸部と、第1軸部から延出する第2軸部と、を有することが好ましい。
上記適用例に係るバンドのピン部には、第1軸部に、第1軸部と比して径の大きい第1頭部と、第2軸部に、第2軸部と比して径の大きい第2頭部と、を備えていることが好ましい。
上記適用例に係るバンドは、基部からピン部が延出する第3の方向における第2軸部の長さは、第1穴の深さと略等しく、第3の方向における第2頭部の長さは、第2穴の深さと略等しいことが好ましい。
上記適用例に係るバンドは、第2軸部および第2頭部は、第1の方向を短軸とし、第2の方向を長軸とする楕円形状を有し、第2頭部と第1穴とを第3の方向から平面視した第2頭部の面積が第1穴の面積より大きいことが好ましい。
上記適用例に係るバンドは、第2軸部および第2頭部は、第1の方向を短軸とし、第2の方向を長軸とする楕円形状を有し、第2頭部の長軸および短軸は、第1穴の長軸および短軸と比して大きいことが好ましい。
上記適用例に係るバンドは、第1頭部および第2頭部は、基部が設けられている方向とは反対の方向に曲面を有することが好ましい。
上記適用例に係るバンドのベルト部は、第3の方向における厚みが第2軸部と第2頭部との長さと略等しいことが好ましい。
上記適用例に係るバンドの第1バンド部および第2バンド部は、伸縮性を有するポリウレタンでベルト部が構成されていることが好ましい。
本適用例に係る生体情報測定機器は、上述したバンドと、バンドが取り付けられた機器本体と、を備えたことを特徴とする。
図1は、実施形態に係るバンドが取り付けられた生体情報測定機器の外観を概略的に示す上面図である。図2は、バンドが取り付けられた生体情報測定機器の外観を概略的に示す斜視図である。図3は、バンドが取り付けられた生体情報測定機器の構造を概略的に示す展開図である。図4は、第1バンド部を概略的に示す平面図および断面図である。図5は、第1バンド部の穴部分の断面を拡大して概略的に示す断面図である。図6は、第2バンド部を概略的に示す平面図および断面図である。図7は、第1バンド部の穴部分の断面を拡大して概略的に示す断面図である。図8は、バンドに設けられたフック部を拡大して示す拡大図である。
本実施形態に係る生体情報測定機器1(以下、単に「測定機器1」と称する。)は、生体情報を測定される被検体(例えば人体)の手首等に装着され、脈拍等の生体情報を測定する電子機器である。測定機器1は、図1および図2に示すように腕時計と類似する外観に形成されている。測定機器1は、被検体に密着させて生体情報を測定する機器本体2と、当該機器本体2に取り付けられるバンド部3と、を備えている。
図2および図3に示す測定機器1の機器本体2には、モジュール20と、当該モジュール20が収容されているケース部200と、を備える。モジュール20には、表示部220と、処理部240と、電源部260と、センサー部280と、を備えている。
表示部220には、表示パネル222が設けられ各表示モードに応じて脈拍数などの生体情報測定データや、現在時刻などの時刻情報などが表示される。また、表示部220には、バックライト224が設けられ、表示パネル222を照らすことができる。
表示パネル222は、脈拍等の生体情報(主に数字や、ドットマトリックスで構成されるグラフ)を表示することができれば、表示方式は限定されない。測定機器1においては、その一例として液晶表示装置を用いている。
また、バックライト224は、表示パネル222に表示される生体情報を視認できる程度に照明できれば、発光方法や発光色は限定されない。測定機器1においては、緑色に発光するEL(Electro-Luminescence)パネルを用いて表示パネル222の照明をおこなっている。
処理部240は、マイコン等の半導体装置や記憶装置で構成された基板である。処理部240には、表示部220、操作部250、電源部260、およびセンサー部280が接続されている。処理部240は、センサー部280の駆動や、センサー部280で検出された脈拍に基づく信号を処理し、表示部220における生体情報等の表示処理をおこなう。また、生体情報の蓄積をおこない、測定機器1の外部に設けられた情報処理装置(不図示)との間で通信をおこない蓄積されたデータを出力することができる。
操作部250は、押下可能な操作ボタン252が設けられている。操作ボタン252を押下することで、例えば脈拍測定データを表示する脈拍測定モード、現在時刻などを表示する時計モード、電池残量の表示モード、表示部220のバックライト224点灯モード等の切り替えをおこなうことができる。
また、操作ボタン252は、複数設けることができる。複数の操作ボタン252を設け、ほぼ同時に押下することで測定機器1の設定をおこなう設定モードへの切り替えをおこなうことができる。本実施形態の測定機器1には、その一例として、測定機器1には二つの操作ボタン252a,252bが設けられている。被検体による操作部250の操作は、人差し指で操作ボタン252aを押下し、押下に伴う力をケース部200に親指を添えることで操作することができる。
また、薬指で操作ボタン252bを押下し、押下に伴う力をケース部200に親指を添えることで操作することができる。したがって、操作ボタン252a,252bを設ける間隔は、操作する指(例えば親指と薬指)が届く範囲で、操作する指が重ならない間隔が好ましい。
なお、電池262は、充電可能な2次電池に限定されること無く、リチウム電池などの一次電池を用いることができる。
センサー凸部214は、測定機器1を装着した被検体の手首などに押圧(接触)される様に設けられている。センサー凸部214は、蓋部210から延出されている基部214aと、被検体に押圧される先端部214bと、を備える。
そこで、基部214aは、蓋部210と同じ合成樹脂を用い、遮光性の着色を付して設けられている。また、先端部214bは、透明のガラスや透明のアクリル樹脂を用い、弧形状を有し設けられている。
図1および図2に戻りバンド3の構成について説明する。バンド3は、機器本体2を被検体に装着するために設けられている。
バンド3は、図1および図2に示す様に機器本体2の両端に設けられている。バンド部3を構成する第1バンド部30は、機器本体2のラグ203(第1の方向として時計で言えば12時側のラグ)に取付部材32によって取り付けられている。また、バンド部3を構成する第2バンド部40は、機器本体2のラグ204(第1の方向として時計で言えば6時側のラグ)に取付部材42によって取り付けられている。
図3および図4(a)に示す第1バンド部30は、ベルト部34と、当該ベルト部34の一端側(機器本体2側で図3および図4(a)に示すY2方向)に設けられた第1接続部(端部)としてのカバー部320と、他端側(機器本体2の反対側で図3および図4(a)に示すY1方向)に連結部310と、を有する。
ベルト部34は表裏面を有する。以下の説明において、被検体に装着された際に手首と当接する面をベルト部34の裏面34bと称し、その反対面であり装着された際に視認できる面をベルト部34の表面34aと称し、説明する。
第1バンド部30は、ラグ203とカバー部320との間に取付部材32を挟み、カバー部320がラグ203を覆う様に機器本体2に取り付けられている。
カバー部320とラグ203とは、取付部材32に設けられている穴32hと、ラグ203に設けられている「かん穴203h」とに「ばね棒(不図示)」が挿通され、ばね棒の両端がカバー部320に設けられた係止穴320hに係止されることで軸支されている。
図4(a)および図4(b)に示すベルト部34は、機器本体2を被検体の手首等に密着して装着するため伸縮性を有する。ベルト部34は、ポリウレタン樹脂またはシリコーン樹脂を含む材料を用いることで、その材料の特性によって、伸縮性および可撓性を備えている。
ベルト部34は、第1バンド部30が機器本体2から延出する方向(第1の方向で図4(a)に示すY1方向)と交差する方向(第2の方向で図4(a)に示すX方向)の断面(図4(a)に示す線分E−E’における断面)において、幅30W方向の中央部分の厚み(図4(b)に示すZ方向)が増して設けられている。ベルト部34は、幅30W方向における中央部分の厚みが増して設けられていることで、伸縮時の強度および屈曲時の強度を確保している。
穴部330は図5(b)に示すように、ベルト部34の幅30W方向(X方向)を長軸(長径)とし、直交する機器本体2から第1バンド部30が延出する方向(Y方向)を短軸(短径)とする楕円形状を有する。穴部330の長軸、および当該長軸と直交する短軸は、穴331と比して穴332の方が長く(大きく)設けられている。
また、穴331,332それぞれの深さは、後述するフック部410に設けられているピン414の先端がベルト部34の裏面34bに突出しない深さとされている。
本実施形態のバンド3において穴部330は、穴331の寸法(大きさ)は、おおよそ長軸方向4.0mm、短軸方向2.5mm、および穴332の寸法(大きさ)を、おおよそ長軸方向5.0mm、短軸方向3.5mmとして設けられている。
図4に戻り連結部310の構成について説明する。
連結部310は、ベルト部34の他端側(図4(a)に示すY1方向)に設けられている。
ベルト部34の他端側には、穴部330が設けられている部分と比してベルト部34の厚みを増した肉厚部345を有している。連結部310は、当該ベルト部34の厚みを増した肉厚部345に設けられている。連結部310には、第2バンド部40を挿通するバンド挿通穴312と、第2バンド部40に設けられている穴部430(図6参照)に挿通される突棒314が設けられている。
より詳しくは、後述する突棒312が係止される係止穴312hが設けられた一辺側(図4(a)に示すY2側)の幅より、後述する凹部312cが設けられている一辺側(図4(a)に示すY1側)の幅が広く設けられている。
バンド挿通穴312は、Y1側の幅が広く設けられていることで第2バンド部40を容易に挿通することができる。また、第2バンド部40を幅が広く設けられているY1側のバンド挿通穴312の縁に接触させてY2側に引っぱり、第2バンド部40を伸長することで機器本体2の手首への密着性を高め、第2バンド部40(ベルト部44)の復元力による締め付けを調整することができる。また、連結部310は、ベルト部34の厚みを増した肉厚部345に設けられているため、第2バンド部40を引っぱる力によって変形が生じても復元することができ、その変形を抑制することができる。
突棒314は、バンド挿通穴312の内縁でY2側の一辺側から2つの棒部3141,3142がY1方向に延設されている。また、突棒314は、棒部3141,3142が延伸するY1方向と交差するベルト部34の幅30w方向(図4(a)に示すX方向)に連絡棒3143が設けられている。突棒314を構成する棒部3141,3142の断面形状は、扁平形を有する。突棒314は扁平形を有することで、穴部430に挿通された際の接触面積を大きくすることができ、穴部430が伸長されることを抑制するとともに、本実施形態のバンド3によって被検体に装着された測定機器1のズレを抑制することができる。
ここで、バンド3は、被検体の生体情報を計測するために、機器本体2を被検体に密着させ、その装着位置がずれないことが求められる。
そのため、第2バンド部40には穴部430が並列に設けられ、突棒314が挿通されることで装着位置のズレを抑制している(図6参照)。連結部310は、穴部430に対応して突棒314を構成する棒部3141,3142が並列に設けられ、その間隔を連絡棒3143で保っている。これにより、突棒314はH形状を有し、棒部3141,3142の間隔を連絡棒3143によって保ちつつ、並列に設けられた穴部430に突棒312を容易に挿通することができる。
第1接続部としてのカバー部320は、ベルト部34の一端側(図4(a)に示すY2方向)に設けられている。カバー部320には、係止穴320hが設けられている。
カバー部320は、取付部材32を介して第1バンド部30を機器本体2に接続するために設けられている。カバー部320の幅320Wと、機器本体2の幅2Wと、は略等しい幅を有している(図1参照)。
より詳しくは、機器本体2から第1バンド部30が延出する方向(図1ないし図4に示すY1方向)と交差する方向(図1ないし図4に示すX方向)において、カバー部320の幅320Wと、機器本体2の幅2Wと、が略等しい幅を有している。これにより、機器本体2と第1バンド部30とが視覚的に一体に形成されているように視認することができ、装着による圧迫感を緩和することができる。また、幅方向(X方向)において第1バンド部30から機器本体2が突出していないため、装着時に装着者の衣服が機器本体2に引っかかることを抑制することができる。
図3および図6(a)に示す第2バンド部40は、ベルト部44と、当該ベルト部44の一端側(機器本体2側で図3および図6(a)に示すY1方向)に設けられた第2接続部(端部)としてのカバー部420と、他端側(機器本体2の反対側で図3および図6(a)に示すY2方向)にフック部410と、を有する。なお、図6(a)においては、フック部410が設けられる凹部400cおよび穴部440を図示し、フック部410の図示を省略している。
ベルト部44は表裏面を有し、以下の説明において、被検体に装着された際に手首と当接する面をベルト部44の裏面44bと称し、その反対面で装着された際に視認できる面をベルト部44の表面44aと称し、説明する。
第2バンド部40は、ラグ204とカバー部320との間に取付部材42を挟み、カバー部420がラグ204を覆う様に機器本体2に取り付けられている。
カバー部420とラグ204とは、取付部材42に設けられている穴42hと、ラグ204に設けられている「かん穴204h」とに「ばね棒(不図示)」が挿通され、ばね棒の両端がカバー部420に設けられた係止穴420hに係止されることで軸支されている。
図6(a)および図6(b)に示すベルト部44は、機器本体2を被検体の手首等に密着して装着するため伸縮性を有する。ベルト部44は、ポリウレタン樹脂またはシリコーン樹脂を含む材料を用いることで、その材料の有する特性によって、伸縮性および可撓性を備えている。
ベルト部44は、第2バンド部40が機器本体2から延出する方向(第1の方向で図6(a)に示すY2方向)と交差する方向(第2の方向で図6(a)に示すX方向)の断面(図6(a)に示す線分F−F’における断面)において、幅40w方向の中央部分の厚み(図6(b)に示すZ方向)が増して設けられている。ベルト部44は、幅40w方向における中央部分の厚みが増して設けられていることで、伸縮および屈曲時の強度を確保している。
穴部430は図7(b)に示すように、ベルト部44の幅40W方向(X方向)を長軸(長径)とし、直交する機器本体2から第1バンド部30が延出する方向(Y方向)を短軸(短径)とする楕円形状を有する。穴部430の長軸、および当該長軸と直交する短軸は、穴431と比して穴432の方が長く(大きく)設けられている。
なお、穴431,432の有する楕円形状は、前述した連結部310に設けられている突棒314の断面形状に即したものであり、その形状に合わせて適宜変更しても良い。
本実施形態のバンド部3において穴部430は、穴431の大きさを、おおよそ長軸方向4.0mm、短軸方向2.5mm、および穴432の大きさを、おおよそ長軸方向5.0mm、短軸方向3.5mmとして設けられている。穴431,432は、楕円形状を有することで容易に変形することができ、突棒314の挿通が簡便にできる。なお、変形後の復元力にも優れている。
ベルト部44に符号mが付されていることで、測定機器1を手首等に繰り返し装着する際に、第1バンド部30と第2バンド部40とを連結させるため突棒314を挿通する最適な位置を容易に識別することができ、装着毎に最適な突棒314を挿通する穴部430の位置を模索することなく測定機器1を装着することができる。また、符号mは、並列に設けられた穴部430の間に付されているため、新たにスペース(領域)を設けることなく第2バンド部40に付すことができる。
凹部400cは、ベルト部44の表面44aに基部412の外周縁に沿った凹形状を有する。また、凹部400cの深さ400dは、基部412の厚み412tと略同じ寸法として設けられている。
穴部440は、ベルト部44の表面44a側で凹部400cの底部に設けられた穴441と、ベルト部44の裏面44bに設けられた穴442と、が同軸に設けられている。
穴部440は、ベルト部44の幅40W方向を長軸(長径)とし、直交する機器本体2から第2バンド部40が延出する方向(Y方向)を短軸(短径)とする楕円形状を有する。穴部440の長軸、および当該長軸と直交する短軸は、穴441と比して穴442の方が長く(大きく)設けられている。
なお、穴441,442の有する楕円形状は、後述するフック部410に設けられているピン414の形状に即したものであり、その形状に合わせて適宜変更しても良い。
本実施形態のバンド部3において穴部440は、穴441の大きさを、おおよそ長軸方向4.0mm、短軸方向2.5mm、および穴442の大きさを、おおよそ長軸方向5.0mm、短軸方向3.5mmとして設けられている。
図1ないし図3を参照しつつ、図8を用いてフック部410の構成について説明する。
図1ないし図3に示すようにフック部410は、ベルト部44の他端側(図1ないし図3に示すY2方向)に設けられている。
図8に示すようにフック部410には、基部412と、基部412から延出しているピン414が設けられている。ピン414は、第1軸部416と、第2軸部418と、を含み構成されている。フック部410は、第1バンド部30に設けられている穴部330にピン414を挿入することで、連結部310に挿通された第2バンド部40を第1バンド部30に係止する部材である。
ピン414は、第2バンド部40に設けられた穴部440、および第1バンド部30に設けられた楕円形状を有する穴部330に挿入されるため、断面形状は楕円形状を有する。ピン414は、ベルト部34の幅30W方向(ベルト部44の幅40W方向)を長軸(長径)とし、直交する機器本体2から第2バンド部40が延出する方向(Y方向)を短軸(短径)とする楕円形状に形成されている。
第1頭部417の径は、第1軸部416の径と比べて大きく設けられている。また、第1頭部417の径は、穴441の径と比べて大きく、穴442の径と比べて小さく設けられている。
本実施形態のバンド部3においては、第1軸部416の軸部416sの寸法(大きさ)は、おおよそ長軸方向4.0mm、短軸方向2.5mmとして設けられている。また、第1軸部416の第1頭部417の寸法(大きさ)は、おおよそ長軸方向5.5mm、短軸方向4.0mm、および曲面417rの曲率半径R0.3mmとして設けられている。
本実施形態のバンド部3においては、第2軸部418の軸部418sの大きさは、おおよそ長軸方向3.8mm、短軸方向2.0mmとして設けられている。また、第2軸部418の第2頭部419の大きさは、おおよそ長軸方向4.8mm、短軸方向3.2mm、および曲面419rの曲率半径R0.8mmとして設けられている。
本実施形態の基部412の厚み412tは、おおよそ1.5mmであり凹部400cの深さと略等しい。第1軸部416の軸部部分の長さ416Lは、おおよさ1.4mmであり穴441の深さ(長さ)と略等しい。第1軸部416の第1頭部417の長さ(厚み)417Lは、おおよそ0.5mmであり穴442の深さ(長さ)と略等しい。第2軸部418の軸部部分の長さ418Lは、おおよさ1.9mmであり穴331の深さ(長さ)と略等しい。第2軸部418の第2頭部419の長さ(厚み)419Lは、おおよそ0.8mmであり穴332の深さ(長さ)と略等しい。
より詳しくは、第1頭部417に設けられた曲面417rによって、第1軸部416を穴441に挿通する際に生じる接触抵抗を低減することができる。なお、基部412側の第1頭部417には、曲面417rが設けられていないため、第1軸部416を穴441から引き抜く際は挿通時より大きな力が必要となる。よって、フック部410がベルト部44から脱離することを抑制することができる。
より詳しくは、第2頭部419に設けられた曲面419rによって、第2軸部418を穴331に挿入する際に生じる接触抵抗を低減することができる。なお、第1軸部416側の第2頭部419には、曲面419rが設けられていないため、第2軸部418を穴331から引き抜く際は挿入時より大きな力が必要となる。よって、第1バンド部30に係止された第2バンド部40が脱離することを抑制することができる。
第2接続部としてのカバー部420は、ベルト部44の一端側(図6(a)に示すY1方向)に設けられている。カバー部420には、係止穴420hが設けられている。
カバー部420は、取付部材42を介して第2バンド部40を機器本体2に接続するために設けられている。カバー部420の幅420Wと、機器本体2の幅2Wと、は略等しい幅を有している(図1参照)。
より詳しくは、機器本体2から第2バンド部40が延出する方向(図1ないし図3または図6に示すY1方向)と交差する方向(図1ないし図3または図6に示すX方向)において、カバー部420の幅420Wと、機器本体2の幅2Wと、が略等しい幅を有している。これにより、機器本体2と第2バンド部40とが視覚的に一体に形成されているように視認することができ、装着による圧迫感を緩和することができる。また、幅方向(X方向)において第2バンド部40から機器本体2が突出していないため、装着時に装着者の衣服が機器本体2に引っかかることを抑制することができる。
本実施形態においてバンド3の幅(カバー部320の幅320Wおよびカバー部420の幅420W)と、機器本体2との幅2Wの比率は、0.5ないし1.4が好ましい。
発明者等による感応評価の結果、当該比率が0.5を下廻ると機器本体2に対してバンド3が細すぎるため、機器本体2の装着時に圧迫感があるという従来の課題を解決するに至らなかった。他方、当該比率が1.4を上廻ると機器本体2に対してバンド3が太すぎるため、機器本体2やバンド3を含む測定機器1のサイズが大きくなりすぎ、被検体が長時間装着し続けるのに不適当な大きさとなる課題が生じる。
そこで、本実施形態の測定機器1においてバンド3の幅(320W,420W)と、機器本体2との幅2Wの比率は、おおむね1.0として設けられている。これにより、測定機器1を被検体に安定して装着するとともに、被検体に圧迫感を与えることを抑制することができる。
この様なバンド部3および当該バンド部3が機器本体2に接続された測定機器1は、機器本体2に取り付けられたバンド部3の幅320W,420Wが、当該機器本体2と略等しい幅2Wを有する。よって、長時間の装着による手首等への圧迫感を抑制して機器本体2を安定して装着することができるとともに、視覚的にも圧迫感を抑制して機器本体2を小さく見せることができる。したがって、機器本体2を装着する者の生体情報に影響を与えることを抑制することができるバンド部3と、精度の高い生体情報を得ることができる測定機器1を実現することができる。
Claims (15)
- 機器本体を装着するバンドであって、
前記機器本体に接続され穴部を有する第1バンド部、および第2バンド部と、
前記第2バンド部に設けられ前記第2バンド部を前記第1バンド部に係止するフック部と、
を備え、
前記機器本体から前記第1バンド部および前記第2バンド部が延出する第1の方向と交差する第2の方向における前記第1バンド部および前記第2バンド部の幅と、前記第2の方向における前記機器本体の幅との比が、0.5以上1.4以下であり、
前記穴部は、前記第2の方向に並列、かつ前記第1の方向に行を成して設けられ、
前記第2バンド部の前記穴部の行は、前記機器本体側に最も近い行とその隣接行との間隔が、前記フック部に最も近い行とその隣接行との間隔よりも狭い
ことを特徴とするバンド。 - 前記第1バンド部は、前記第1バンド部および前記第2バンド部を連結する連結部を有することを特徴とする請求項1に記載のバンド。
- 前記第1バンド部の機器本体と接続される端部と前記連結部との間、および前記第2バンド部の機器本体と接続される端部と前記フック部との間に伸縮性を有するベルト部が設けられていることを特徴する請求項2に記載のバンド。
- 前記ベルト部には、前記第2の方向に並列、かつ前記第1の方向に行を成して前記連結部または前記フック部が挿通される穴部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のバンド。
- 前記穴部は、同軸に設けられた第1穴および第2穴を備え、
前記第1穴および前記第2穴は、前記第1の方向を短軸とし、前記第2の方向を長軸とする楕円形状を有し、
前記第2穴の前記短軸および前記長軸の長さは、前記第1穴の前記短軸および前記長軸の長さと比して大きいことを特徴とする請求項4に記載のバンド。 - 前記第1バンド部の前記穴部の行は、前記機器本体側に最も近い行とその隣接行との間隔が、前記連結部に最も近い行とその隣接行との間隔よりも狭いことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のバンド。
- 前記第1バンド部は、肉厚部を有し、
前記連結部は、前記肉厚部に設けられ、
前記第2バンド部材が挿通されるバンド挿通穴と、
前記第2の方向に延伸する前記バンド挿通穴の一辺に軸支され前記第2バンド部に設けられた前記穴部に挿通される突棒と、を備え、
前記バンド挿通穴は、前記突棒が軸支されている前記一辺と対面する前記第2の方向に延伸する辺が前記一辺より長く設けられていることを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか一項に記載のバンド。 - 前記フック部には、基部と、当該基部から延出するピン部と、を備え、
前記ピン部には、前記基部から延出する第1軸部と、当該第1軸部から延出する第2軸部と、を有することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のバンド。 - 前記ピン部には、
前記第1軸部に、当該第1軸部と比して径の大きい第1頭部と、
前記第2軸部に、当該第2軸部と比して径の大きい第2頭部と、を備えていることを特徴とする請求項8に記載のバンド。 - 前記基部から前記ピン部が延出する第3の方向における前記第2軸部の長さは、前記第1穴の深さと略等しく、前記第3の方向における前記第2頭部の長さは、前記第2穴の深さと略等しいことを特徴とする請求項9に記載のバンド。
- 前記第2軸部および前記第2頭部は、前記第1の方向を短軸とし、前記第2の方向を長軸とする楕円形状を有し、前記第3の方向から前記第2頭部と前記第1穴とを平面視した場合に、前記第2頭部の面積が前記第1穴の面積よりも大きいことを特徴とする請求項10に記載のバンド。
- 前記第2軸部および前記第2頭部は、前記第1の方向を短軸とし、前記第2の方向を長軸とする楕円形状を有し、前記第2頭部の前記長軸および前記短軸は、前記第1穴の前記長軸および前記短軸と比して大きいことを特徴とする請求項10または請求項11のいずれか一項に記載のバンド。
- 前記第1頭部および前記第2頭部は、前記基部が設けられている方向とは反対の方向に曲面を有することを特徴とする請求項9ないし請求項12のいずれか一項に記載のバンド。
- 前記第1バンドおよび前記第2バンド部は、伸縮性を有するポリウレタン樹脂またはシリコーン樹脂を含む材料で前記ベルト部が構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか一項に記載のバンド。
- 請求項1ないし請求項14のいずれか一項に記載のバンドと、
前記バンドが取り付けられた機器本体と、を備えたことを特徴とする生体情報測定機器。
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