JP6169406B2 - 熱充填ボトル - Google Patents

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本発明は、加熱した内容物を充填可能とするダイレクトブロー成形された熱充填ボトル、特には、減圧吸収機能を備えた合成樹脂製の熱充填ボトルに関する。
従来、合成樹脂製のボトルに内容物を充填するに当たっては、内容物やボトルの殺菌等を目的として、例えば70〜90℃程度に加熱した内容物をボトルに充填し、すぐにキャップを装着して密封を行う、いわゆる加熱充填と呼ばれる方法が知られている。このような加熱充填を行うと、内容物の温度が低下して室温に戻った際に、ボトル内が減圧状態となり、ボトルの胴部が内側に変形し外観を損ねてしまうことがある。
このような変形を防止するため、例えば特許文献1には、胴部に撓み変形可能な、いわゆる減圧吸収パネルを設けることで、特定の部分のみを変形させて全体としての外観が維持されるボトルが示されている。また、特許文献2には、二次曲面よりなる胴部に、波線状の条部を形成して減圧を吸収できるとするボトルが示されている。
登録実用新案第3050587号公報 特開2003−40230号公報
ところで、特許文献1に記載されたボトルでは、胴部に対して減圧吸収パネルの占める面積が比較的大きくなるため、外観デザインに影響を及ぼすという懸念がある。また、容量が100ml以下になる小型のボトルにおいては、パネルの面積を十分に確保することが困難になるため、有効な減圧吸収効果を得ることが難しくなる。一方、特許文献2に記載されたボトルでは、減圧吸収時に条部及び条部に隣接して配置された山形区分及び谷形区分(ともに胴部表面を形成する)が、胴部の内方に撓み変形することから、ボトルの外観を損ねるという問題がある。
本発明は、このような従来の問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、外観デザインに大きな影響を及ぼすことがない上、減圧吸収機能を十分に発揮することができる、新規の熱充填ボトルを提案するところにある。
本発明は、胴部の内側に形成される充填空間を有し、該充填空間内に加熱した内容物を充填可能とする、ダイレクトブロー成形された熱充填ボトルにおいて、
前記胴部は、前記充填空間に向かって該胴部を凹ませた周溝を有し、
該周溝は、胴部表面側での溝幅に対し、充填空間側での溝幅が狭く、
前記周溝は、胴部表面側から充填空間側に向かって延在する上壁と、該上壁に対向し、胴部表面側から充填空間側に向かって延在する下壁と、該上壁と下壁とを繋いで溝底を形成する溝底壁とを備え、
前記周溝における肉厚は、胴部表面と前記上壁との境界となる上縁部、胴部表面と前記下壁との境界となる下縁部、及び前記溝底壁において、前記胴部における他の部分の肉厚よりも薄くなっていることを特徴とする熱充填ボトルである。
前記周溝は、胴部表面側から充填空間側に向かって略水平方向に延在する前記上壁と、該上壁に対向し、胴部表面側から充填空間側に向かって該上壁に近づく向きに傾斜する前記下壁と、該上壁と下壁とを繋いで溝底を形成する前記溝底壁とを備えることが好ましい。
本発明の熱充填ボトルは、胴部に、充填空間に向かって胴部を凹ませた周溝を有するものであって、周溝は、胴部表面側での溝幅(開口幅)に対し、充填空間側での溝幅(溝底幅)が狭くなっている。このような形状に対応させた金型を用いてダイレクトブロー成形を行うと、周溝の溝底、及び周溝と胴部との境界付近において、ボトルの肉厚が薄くなる傾向があるため、これらの部位が屈曲し易くなる。これにより、減圧状態において周溝の開口幅を狭めることが可能となり、所要の減圧吸収機能が十分に発揮される。
周溝を、胴部表面側から充填空間側に向かって略水平方向に延在する上壁と、上壁に対向し、胴部表面側から充填空間側に向かって上壁に近づく向きに傾斜する下壁と、上壁と下壁とを繋いで溝底を形成する溝底壁とを備えるものとする場合は、ダイレクトブロー成形を行うと、下壁の肉厚が薄くなる傾向がある。このため、下壁がより動き易くなって、減圧吸収機能が確実に発揮されることとなる。
本発明に従う充填ボトルの一実施形態を示す半断面図である。 図1に示す周溝の要部拡大断面図であって、(a)は減圧前の状態を示し、(b)は減圧後の状態を示す。
まず、本発明の熱充填ボトル(以下、単に「ボトル」と称す場合もある)の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明に従う充填ボトルの一実施形態を示す半断面図であって、図中の符号1は、このボトルを示している。ボトル1は合成樹脂製であって、本実施形態ではポリプロピレン(PP)を素材とするパリソンを用いて、これをダイレクトブロー成形することによって得られるものである。ポリプロピレンは折り曲げ等に強く、弾性にも優れていることから、ボトル1は、外部から押圧力を付与して内容物を吐出させるスクイズタイプのボトルとして用いることができる。また、内層及び外層をポリプロピレン(PP)とし、中間層をEVOHとした三層構造の合成樹脂にて形成する場合は、ガスバリア性に優れたボトルとして用いることができる。なお、各種機能を備える層(例えば遮光層等)を更に追加、或いは置き換えることも、また、ポリプロピレン以外の合成樹脂を用いることも可能であり、用途に応じて種々の素材を用いることができる。
本実施形態においてボトル1は、円筒状の口部2に、肩部3、円筒状の胴部4、中央部を凹ませた円板状の底部5を、順に一体連結した外形をなすものであって、その内側に内容物の充填空間Mを形成している。口部2の外周面には雄ねじが形成されていて、図示しないキャップをねじ止め保持できるようにしている。また、胴部4の底部5側には、周方向に沿って連続するとともに、この胴部4を充填空間Mに向かって凹ませるようにして形成した、1本の周溝6が設けられている。周溝6は、胴部4の面積に対してその溝幅が狭いため、外観上それ程目立つことはない。なお、本実施形態のボトルは、容積が約80mlとなる小型のボトルの一例である。
周溝6は、図2(a)に示すように、胴部4の表面側から充填空間M側に向かって略水平方向に延在する上壁7と、この上壁7に対向し、胴部4の表面側から充填空間M側に向かって上壁7に近づく向きに傾斜する下壁8と、上壁7と下壁8とを繋ぐ溝底壁9とを備えていて、これにより、胴部4の表面側に開口10が形成され、充填空間M側に溝底11が形成される。また、開口10における溝幅Waに対し、溝底11における溝幅Wbは狭くなっている。
ここで、ボトル1を成形する金型には、周溝6に対応する形状となる凸部が設けられていて、ダイレクトブロー成形の際、金型内のパリソンは、この凸部に押し当たって延伸させられることになる。このため、図2(a)に示すように周溝6の肉厚は、溝底壁9、及び胴部4と上壁7との境界となる上縁部12、並びに胴部4と下壁8との境界となる下縁部13にて薄くなっている。
次に、本実施形態のボトル1を用いた加熱充填について説明する。加熱した内容物を充填空間M内に充填した後、図示しないキャップを口部2に装着すると、充填空間Mは密封される。そして内容物を充填したボトルを放置したり、或いはボトル1の外側に水(又は低い温度の湯)をかけたりすることによってボトルを冷却すると、充填空間Mが減圧状態になる。ここで、周溝6は、溝底壁9、上縁部12、及び下縁部13の肉厚が薄くなっていて、これらの部位が屈曲し易くなっている。このため、図2(b)に示すように、上壁7及び下壁8は、溝底壁9を支点としてヒンジの如く動き、周溝6の開口10が狭められることになる。すなわち、開口10の溝幅Waが狭まる分、ボトル1の高さが低くなって充填空間Mの容積が減ることになるので、充填空間Mの減圧を吸収することができる。
本実施形態のように、上壁7を略水平方向に延在させるとともに、下壁8を上壁7に向けて傾斜して延在させる場合は、延在長さがより長くなる下壁8の肉厚は、ダイレクトブロー成形によって薄くなる傾向がある。これにより下壁8は、減圧状態において移動し易くなるので、減圧吸収機能をより確実に発揮させることができる。なお、下壁8を水平方向に延在させ、上壁7を下壁8に向けて傾斜させてもよい。
本実施形態のボトル1は、上壁7を略水平方向に延在させるとともに下壁8を傾斜させていることから、開口10の溝幅Waは、溝底11の溝幅Wbよりも広くなる。このため、金型からの離型性に優れることとなり、ダイレクトブロー成形での歩留まり率を高めることができる。
本実施形態のボトル1は、口部2に肩部3を連結させ、これに略同一径となる円筒状の胴部4を連結したものであるが、本発明においてその形状は任意であり、例えば、口部に卵形状の胴部を連結したものであっても、或いは、口部に瓢箪形状の胴部を連結したものであってもよい。また、本実施形態の周溝6は、胴部4の底部5寄りに設けているが、本発明においてその位置は任意であり、胴部4の略中央に設けても、或いは口部2寄りに設けてもよい。更に、周溝6は複数本であってもよく、また、これらを隣接させて設けても、或いは離隔して設けてもよい。
本発明によれば、外観デザインに大きな影響を及ぼすことがない上、小型のボトルでも減圧吸収機能を十分に発揮することができる、新規の熱充填ボトルを提供することが可能となる。
1 ボトル
2 口部
3 肩部
4 胴部
5 底部
6 周溝
7 上壁
8 下壁
9 溝底壁
10 開口
11 溝底
12 上縁部
13 下縁部
M 充填空間
Wa 胴部表面側での溝幅(開口幅)
Wb 充填空間側での溝幅(溝底幅)

Claims (2)

  1. 胴部の内側に形成される充填空間を有し、該充填空間内に加熱した内容物を充填可能とする、ダイレクトブロー成形された熱充填ボトルにおいて、
    前記胴部は、前記充填空間に向かって該胴部を凹ませた周溝を有し、
    該周溝は、胴部表面側での溝幅に対し、充填空間側での溝幅が狭く、
    前記周溝は、胴部表面側から充填空間側に向かって延在する上壁と、該上壁に対向し、胴部表面側から充填空間側に向かって延在する下壁と、該上壁と下壁とを繋いで溝底を形成する溝底壁とを備え、
    前記周溝における肉厚は、胴部表面と前記上壁との境界となる上縁部、胴部表面と前記下壁との境界となる下縁部、及び前記溝底壁において、前記胴部における他の部分の肉厚よりも薄くなっていることを特徴とする熱充填ボトル。
  2. 前記周溝は、胴部表面側から充填空間側に向かって略水平方向に延在する前記上壁と、該上壁に対向し、胴部表面側から充填空間側に向かって該上壁に近づく向きに傾斜する前記下壁と、該上壁と下壁とを繋いで溝底を形成する前記溝底壁とを備える、請求項1に記載の熱充填ボトル。
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