JP2016159941A - 合成樹脂製容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】座屈強度を損なうことなく型開き傷の発生を防止することができる合成樹脂製容器を提供することである。
【解決手段】合成樹脂製容器1を、環状の区画溝6と、胴部4の区画溝6と底部5との間の部分に設けられる減圧吸収部20と、胴部4の区画溝6と肩部3との間の部分に設けられ、ラベル11が装着されるラベル装着部10と、を有し、ラベル装着部10に、それぞれ波線状となって胴部4の全周に延びる環状に形成されるとともにその山部14aおよび谷部14bの周方向位置が互いに一致する少なくとも2本の波形溝14が上下に間隔を空けて並べて形成された波形溝形成部10aが設けられ、減圧吸収部20の軸方向寸法h1が波形溝形成部10aの軸方向寸法h2の1.3倍以上であり、山部14aの頂点Tおよび谷部14bの最底点Bの少なくとも何れか一方が、合成樹脂製容器1を成形する金型の分割面に対応したパーティングラインPL上に設けられた構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えたボトル形状の合成樹脂製容器に関し、特に、胴部にラベルが装着されるラベル装着部と減圧吸収パネルが設けられる減圧吸収部とを有するものに関する。
延伸ポリプロピレン(OPP)製のボトルやポリエチレンテレフタレート(PET)製のボトルに代表されるような合成樹脂製容器は、軽量で取り扱いが容易であること、内容物の保存安定性に優れること、しかもコスト的に安価であることから、飲料用、食品用、化粧料用等の様々な用途に使用されている。
このような合成樹脂製容器としては、果汁飲料やお茶等の内容物が加熱された高温状態で充填される高温充填に対応するために、胴部に減圧吸収パネルを設けた構成のものが知られている。内容物が高温充填された後に口部がキャップで閉塞されると、内容物の冷却に伴って容器内に減圧が生じて胴部に大きな変形が生じるおそれがあるが、胴部に減圧吸収パネルを設けておくことにより、容器内の減圧を減圧吸収パネルの変形により吸収して胴部全体が大きく変形することを防止することができる。また、このような合成樹脂製容器では、その胴部の外周面に、内容物に関する情報等が記載されたシュリンクラベルやロールラベル等のラベルを装着するのが一般的である。
例えば特許文献1には、胴部に周方向に延びる環状の区画溝(ウエスト部)を設け、胴部の区画溝よりも上側の部分を、それぞれ胴部の全周に亘って内側に凹んで延びる複数の環状横溝が上下に間隔を空けて並べて設けられた剛性の高い構成とするとともに、胴部の区画溝よりも下側の部分を、複数の減圧吸収パネルが設けられた構成とすることにより、減圧吸収パネルによって容器内に生じる減圧を吸収しつつ胴部の上側部分にシュリンクラベルやロールラベル等のラベルを装着することを可能とした合成樹脂製容器が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の合成樹脂製容器のように、胴部の区画溝よりも上側の部分に複数の環状横溝を設けた構成では、当該上側の部分にシュリンクラベルを装着すると、当該シュリンクラベルが環状横溝に沿った凹凸形状となり、その表示が見えづらくなるという問題点があった。
そこで、胴部のラベルが装着される区画溝よりも上側の部分に、環状横溝に替えて、それぞれ山部と谷部とが交互に連なる波線状となって胴部の全周に延びる環状に形成される複数本の波形溝を上下に間隔を空けて複数本並べて設けることで、剛性を確保しつつラベルを見易く装着することができるようにした合成樹脂製容器が開発されている。
特開2011−251711号公報
上記のような、胴部の区画溝よりも上側の部分に、複数本の波形溝を上下に間隔を空けて複数本並べて設けるようにした合成樹脂製容器では、当該波形溝が設けられる部分の軸方向(上下方向)の座屈強度を確保するために、複数本の波形溝を、それぞれの山部の頂点および谷部の最底点が互いに周方向に所定の角度だけずれるように周方向に位置をずらして設けるようにしている。
そのため、この合成樹脂製容器を径方向(左右)に分割される金型を用いたブロー成形等により成形する場合において、当該金型の分割面が波形溝の山部の頂点と谷部の最底点との間の傾斜部分に位置することになり、ブロー成形後の型開きの際に、波形溝の表面に金型が擦れて型開き傷が生じる場合があるという問題点があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、座屈強度を損なうことなく型開き傷の発生を防止することができる合成樹脂製容器を提供することにある。
本発明の合成樹脂製容器は、内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えたボトル形状に形成され、内容物が高温充填される合成樹脂製容器であって、前記胴部に周方向に延びて設けられる環状の区画溝と、複数の減圧吸収パネルを備え、前記胴部の前記区画溝と前記底部との間の部分に設けられる減圧吸収部と、前記胴部の前記区画溝と前記肩部との間の部分に設けられ、外周面にラベルが装着されるラベル装着部と、を有し、前記ラベル装着部に、それぞれ山部と谷部とが交互に連なる波線状となって前記胴部の全周に延びる環状に形成されるとともに前記山部および前記谷部の周方向位置が互いに一致する少なくとも2本の波形溝が上下に間隔を空けて並べて形成された波形溝形成部が設けられ、前記減圧吸収部の軸方向寸法が前記波形溝形成部の軸方向寸法の1.3倍以上であり、前記波形溝の前記山部の頂点および前記谷部の最底点の少なくとも何れか一方が、前記合成樹脂製容器を成形する金型の分割面に対応したパーティングライン上に設けられていることを特徴とする。
本発明の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記波形溝形成部の軸方向寸法が30mm〜50mmであるのが好ましい。
本発明の合成樹脂製容器は、上記構成において、複数の前記減圧吸収パネルが、それぞれ前記胴部の中心軸を中心として周方向に捩じれながら延びる捩じれ形状に形成されて該胴部の全周に亘って並べて配置されているのが好ましい。
本発明の合成樹脂製容器は、上記構成において、前記ラベルがシュリンクラベルまたはロールラベルであるのが好ましい。
本発明によれば、波形溝形成部に設けられる少なくとも2本の波形溝をその山部および谷部の周方向位置が互いに一致する配置としても、減圧吸収部の軸方向寸法をラベル装着部に設けられる波形溝形成部の軸方向寸法の1.3倍以上とすることにより、ラベル装着部の座屈強度の低下を防止することができる。また、少なくとも2本の波形溝をその山部および谷部の周方向位置が互いに一致する配置とし、波形溝の山部の頂点および谷部の最底点の少なくとも何れか一方を、合成樹脂製容器を成形する金型の分割面に対応したパーティングライン上に設けるようにしたので、波形溝の表面に金型が擦れることなく型開きすることを可能として型開き傷の発生を防止することができる。
したがって、本発明によれば、座屈強度を損なうことなく型開き傷の発生を防止することができる合成樹脂製容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態である合成樹脂製容器の正面図である。 本発明の実施例と比較例の座屈強度の測定結果を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態である合成樹脂製容器1は、果汁飲料やお茶等の飲料を内容物として収容するものであり、当該内容物が所定の温度にまで加熱された高温状態で充填される高温充填に対応したものである。
この合成樹脂製容器1は、内容物の注出口となる口部2と、口部2の下端に連なる裁頭円錐筒状の肩部3と、口部2に肩部3を介して連なる略円筒状の胴部4と、胴部4の下端を閉塞する底部5とを備えたボトル形状に形成されている。
この合成樹脂製容器1は、例えばポリエチレンテレフタレート製のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより所謂ペットボトルに構成することができる。なお、合成樹脂製容器1は、ポリエチレンテレフタレートに限らず、例えば延伸ポリプロピレン(OPP)等の熱可塑性を有する他の合成樹脂からなるプリフォームを二軸延伸ブロー成形して形成されたものとすることもできる。また、合成樹脂製容器1の製法についても、プリフォームを二軸延伸ブロー成形する方法のみならず、例えば樹脂材料を射出成形するなど、種々の製法を採用することができる。
口部2の外周面には雄ねじ2aが形成されており、内容物が高温充填された後、この雄ねじ2aに図示しないキャップをねじ結合することにより口部2を閉塞することができる。なお、口部2の外周面に雄ねじ2aに替えて突起を設け、キャップを口部2に打栓することで口部2を閉塞する構成とすることもできる。
胴部4には、その肩部3と底部5との間の部分に胴部4の全周に亘って周方向に延びる環状の区画溝6設けられている。この区画溝6は胴部4の外周面から当該胴部4の内側に向けて凹む凹リブ形状に形成されており、胴部4はこの区画溝6を境に上下に二分されている。このような区画溝6を設けることにより、胴部4の肩部3と底部5との間の部分における剛性を高めることができる。
胴部4の区画溝6よりも上側の部分つまり胴部4の区画溝6と肩部3との間の部分は、その外周面にラベル11が装着されるラベル装着部10となっている。
ラベル装着部10に装着されるラベル11としては、例えばロールラベルを用いることができる。巻きラベルとも呼ばれるロールラベルは樹脂製のフィルム等により帯状に形成され、ラベル装着部10の外周面に巻き付けられ、その両端のオーバーラップ部が接着剤で接着されることによりラベル装着部10の外周面に巻き付けられた状態で装着される。また、ラベル装着部10に装着されるラベル11としては、シュリンクラベルを用いることもできる。シュリンクラベルは、ポリスチレン(PS)やポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱収縮性フィルムによりラベル装着部よりも大径の筒状に形成され、ラベル装着部10の外側に被せられた状態で熱風等により加熱されることで収縮してラベル装着部10の外周面に密着した状態となって装着される。
ラベル装着部10の外周面の口部2の側に偏った位置には、ラベル装着部10の全周に亘って周方向に延びる環状の横溝12が設けられている。ラベル装着部10の横溝12と区画溝6から一段上方に設けられた段部13との間に挟まれた部分は波形溝形成部10aとなっている。波形溝形成部10aは、ラベル11を円筒面状に保つように支持する支持パネル部としての機能も有する。
波形溝形成部10aには少なくとも2本の波形溝14が上下に間隔を空けて並べて形成される。図示する場合では、2本の波形溝14が波形溝形成部10aに設けられている。これらの波形溝14は、それぞれ口部2の側(上方)に向けた凸形状の山部14aと底部5の側(下方)に向けた凹形状の谷部14bとが交互に連なる波線状となって胴部4の全周に延びて環状に形成されている。なお、図1においては、便宜上、1つの山部14aおよび谷部14bにのみ符号を付している。これらの波形溝14は、胴部4の外周面に対して当該胴部4の内側に向けて凹む凹リブ形状に形成されており、波形溝形成部10aの一対の波形溝14が設けられない部分の外周面は円筒面形状となっている。
ラベル装着部10の横溝12および波形溝14が設けられない部分の外周面は円筒面形状となっているので、ラベル装着部10の外周面に装着されたラベル11は、当該外周面の円筒面形状に沿って皺等を生じることなく円筒面形状に装着されることになる。したがって、本発明の合成樹脂製容器1では、ラベル装着部10にロールラベルやシュリンクラベル等の各種のラベル11を見易く装着することができる。
本発明の合成樹脂製容器1では、一対の波形溝14は、それぞれの山部14aおよび谷部14bの、胴部4の外周面における周方向位置が互いに一致するように配置される。つまり、一方の波形溝14のそれぞれの山部14aの頂点(最も口部2に接近する最上の点)Tの周方向位置は、他方の波形溝14の対応するそれぞれの山部14aの頂点Tの周方向位置と一致しており、一方の波形溝14のそれぞれの谷部14bの最底点(最も底部5に接近する最下の点)Bの周方向位置は、他方の波形溝14の対応するそれぞれの谷部14bの最底点Bの周方向位置と一致している。
また、一対の波形溝14の山部14aの頂点Tおよび谷部14bの最底点Bの少なくとも何れか一方は、合成樹脂製容器1を成形する金型(不図示)の分割面に対応したパーティングラインPL上に設けられる。図示する場合では、一対の波形溝14の、それぞれの谷部14bの最底点BがパーティングラインPL上に配置されている。
胴部4の区画溝6よりも下側の部分つまり胴部4の区画溝6と底部5との間の部分は、高温充填が行われることにより容器内に生じる減圧を吸収する減圧吸収部20となっている。なお、減圧吸収部20と底部5との間は環状溝7で区画されている。
減圧吸収部20には複数の減圧吸収パネル21が設けられている。図示する場合では、減圧吸収パネル21は、それぞれ胴部4の中心軸を中心として周方向に捩じれながら延びる捩じれ形状に形成され、胴部4つまり減圧吸収部20の全周に亘って並べて配置されている。これらの減圧吸収パネル21は、それぞれ胴部4の外周面に対して当該胴部4の内側に向けて凹む板形状に形成されており、隣り合う減圧吸収パネル21の間の部分は、それぞれ上下方向に対して傾斜する支持リブ22となっている。なお、図1においては、便宜上、1つの減圧吸収パネル21および支持リブ22にのみ符号を付している。
減圧吸収部20は、各減圧吸収パネル21がそれぞれ径方向内側に向けて変形するとともに各支持リブ22がさらに傾斜角度が大きくなるように変形することにより、区画溝6の側となる上端に対して底部5の側となる下端が中心軸を中心として相対回転するように捩じれ動作することができる。減圧吸収部20が捩じれ動作すると合成樹脂製容器1の内容量が縮小する。したがって、高温充填が行われることにより容器内に減圧が生じると、減圧吸収部20が捩じれ動作して、当該減圧が吸収される。
なお、減圧吸収パネル21は、上記した形態のものに限らず、容器内の減圧を吸収することができるものであれば種々の形態のものを採用することができる。
本発明の合成樹脂製容器1では、減圧吸収部20の軸方向寸法(高さ寸法)h1は、ラベル装着部10に設けられる波形溝形成部10aの軸方向寸法(高さ寸法)h2の1.3倍以上の値に設定されている。つまり、胴部4に占める波形溝形成部10aの割合が、減圧吸収部20の割合に対して所定の割合で小さくされている。
このような構成により、一対の波形溝14をその山部14aおよび谷部14bの周方向位置が互いに一致する配置としても、波形溝形成部10aつまりラベル装着部10の軸方向(上下方向)の座屈強度を低下させることなく、この合成樹脂製容器1の座屈強度を確保することができる。また、上記のように、一対の波形溝14をその山部14aおよび谷部14bの周方向位置が互いに一致する配置とするとともに波形溝14の谷部14bの最底点Bを、この合成樹脂製容器1を成形する金型の分割面に対応したパーティングラインPL上に設けるようにしたので、波形溝14の表面に金型が擦れることなく型開きすることを可能として型開き傷の発生を防止することができる。
ラベル装着部10に設けられる波形溝形成部10aの軸方向寸法h2は、30mm〜50mmの範囲に設定するのが好ましい。例えば、本実施の形態のように、内容量が500mlとなるボトル形状の合成樹脂製容器1の場合では、支持パネル部としても機能する波形溝形成部10aの軸方向寸法h2が30mm未満であるとラベル11の面積が小さくなり過ぎてその表示機能が損なわれることになり、波形溝形成部10aの軸方向寸法h2が50mmよりも大きくなると減圧吸収部20が小さくなり過ぎて減圧吸収量が不足することになるが、波形溝形成部10aの軸方向寸法h2を上記範囲に設定することにより、これらの問題点を解決することができる。また、波形溝形成部10aの軸方向寸法h2をこのような範囲に設定することにより、ラベル装着部10に容器内の減圧に耐えうる所望の剛性を与えることもできる。
なお、波形溝形成部10aの軸方向寸法h2は、30mm〜50mmの範囲に限らず、減圧吸収部20の軸方向寸法h1が波形溝形成部10aの軸方向寸法h2の1.3倍以上の条件を満足する範囲内であり、また、ラベル11の表示機能を維持できる範囲であれば、合成樹脂製容器1の内容量の大小に合わせて種々変更することができる。
上記のように、波形溝形成部10aの軸方向の座屈強度が確保され、また、ラベル装着部10の径方向の剛性は横溝12により確保されているので、ラベル装着部10はその中心軸に沿う上下方向および径方向について、高温充填が行われることにより容器内(合成樹脂製容器1内)に生じる減圧に耐えてほとんど変形しない高い剛性を有する構成とされる。したがって、高温充填が行われることにより容器内に減圧が生じても、ラベル装着部10はほとんど変形せず、減圧吸収部20だけで減圧が吸収されることになるので、ロールラベルやシュリンクラベル等の種々のラベル11をラベル装着部10に見易く装着することができる。
次に、本発明の効果を確認するために、本発明の実施例である合成樹脂製容器と、本発明との比較のための比較例の合成樹脂製容器とについて、その空座屈強度(N)を測定し、その結果を比較した。
実施例1の合成樹脂製容器は図1に示す合成樹脂製容器1と同一の構成を有するポリエチレンテレフタレート製のものである。これに対して比較例の合成樹脂製容器は、実施例の合成樹脂製容器に対して、一対の波形溝が、その山部および谷部の周方向位置が互いに周方向に7.5度ずれるように配置された点で相違し、その他の点で一致する形態のものである。
その測定結果を図2に示す。
図2に示す測定結果から、実施例の空座屈強度が102.2(N)、比較例の空座屈強度が102.4(N)と、両者の空座屈強度に大きな差がないことが解った。したがって、本発明のように、減圧吸収部の軸方向寸法をラベル装着部に設けられる波形溝形成部の軸方向寸法の1.3倍以上の値に設定することにより、一対の波形溝をその山部および谷部の周方向位置が互いに一致する配置としても、一対の波形溝をその山部および谷部の周方向位置を互いに周方向にずらした配置とした場合と同等の座屈強度を確保ができることが確認できた。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、本実施の形態においては、波形溝形成部10aに一対の波形溝14を設けるようにしているが、波形溝14は少なくとも2本設けられていればよい。
また、本実施の形態においては、波形溝14の谷部14bの最底点BをパーティングラインPL上に設けるようにしているが、波形溝14の山部14aの頂点TをパーティングラインPL上に設けるようにした構成であってもよく、また、合成樹脂製容器1に点対称に設けられる一対のパーティングラインPLのうちの一方のパーティングラインPL上に波形溝14の山部14aの頂点Tを設け、他方のパーティングラインPL上に波形溝14の谷部14bの最底点Bを設けるようにした構成であってもよい。
さらに、ラベル装着部10に装着されるラベル11はシュリンクラベルやロールラベルに限らず、ラミネート紙や合成紙等で形成されて粘着剤によりラベル装着部10の外周面に貼り付けられるタックラベルであってもよい。
さらに、合成樹脂製容器1に充填される内容物は、お茶等の飲料に限らず、高温充填により充填されるものであれば食品や化粧料等の他の内容物であってもよい。
1 合成樹脂製容器
2 口部
2a 雄ねじ
3 肩部
4 胴部
5 底部
6 区画溝
7 環状溝
10 ラベル装着部
10a 波形溝形成部
11 ラベル
12 横溝
13 段部
14 波形溝
14a 山部
14b 谷部
20 減圧吸収部
21 減圧吸収パネル
22 支持リブ
T 頂点
B 最底点
PL パーティングライン
h1 減圧吸収部の軸方向寸法
h2 波形溝形成部の軸方向寸法

Claims (4)

  1. 内容物の注出口となる口部と、該口部に肩部を介して連なる胴部と、該胴部の下端を閉塞する底部とを備えたボトル形状に形成され、内容物が高温充填される合成樹脂製容器であって、
    前記胴部に周方向に延びて設けられる環状の区画溝と、
    複数の減圧吸収パネルを備え、前記胴部の前記区画溝と前記底部との間の部分に設けられる減圧吸収部と、
    前記胴部の前記区画溝と前記肩部との間の部分に設けられ、外周面にラベルが装着されるラベル装着部と、を有し、
    前記ラベル装着部に、それぞれ山部と谷部とが交互に連なる波線状となって前記胴部の全周に延びる環状に形成されるとともに前記山部および前記谷部の周方向位置が互いに一致する少なくとも2本の波形溝が上下に間隔を空けて並べて形成された波形溝形成部が設けられ、
    前記減圧吸収部の軸方向寸法が前記波形溝形成部の軸方向寸法の1.3倍以上であり、
    前記波形溝の前記山部の頂点および前記谷部の最底点の少なくとも何れか一方が、前記合成樹脂製容器を成形する金型の分割面に対応したパーティングライン上に設けられていることを特徴とする合成樹脂製容器。
  2. 前記波形溝形成部の軸方向寸法が30mm〜50mmである、請求項1に記載の合成樹脂製容器。
  3. 複数の前記減圧吸収パネルが、それぞれ前記胴部の中心軸を中心として周方向に捩じれながら延びる捩じれ形状に形成されて該胴部の全周に亘って並べて配置されている、請求項1または2に記載の合成樹脂製容器。
  4. 前記ラベルがシュリンクラベルまたはロールラベルである、請求項1〜3の何れか1項に記載の合成樹脂製容器。
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