JP6403392B2 - 合成樹脂製ボトル - Google Patents
合成樹脂製ボトル Download PDFInfo
- Publication number
- JP6403392B2 JP6403392B2 JP2014017347A JP2014017347A JP6403392B2 JP 6403392 B2 JP6403392 B2 JP 6403392B2 JP 2014017347 A JP2014017347 A JP 2014017347A JP 2014017347 A JP2014017347 A JP 2014017347A JP 6403392 B2 JP6403392 B2 JP 6403392B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waist
- bottle
- shape
- axial direction
- body part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
この加熱充填工程では、冷却後に内容液の体積が減ることによりボトル内に負圧が発生する。
ブロー成形などによる薄肉のボトルでは、胴部が当該減圧によって変形することがあり、減圧による胴部の変形を防ぐために従来より胴部形状に種々の工夫が提案されている。
しかしながら、押出ブロー成形によって成形されるオレフィン系の合成樹脂製ボトルにおいては、ガラス転移点が比較的低いため、上記特許文献1記載のボトル形状では、加熱充填時の熱により減圧吸収パネル付近の胴部が膨らんだままになって形状を保つことができず、結果として減圧吸収パネルの効果を発揮することができないという問題があった。
本実施例の合成樹脂製ボトルAは、ポリプロピレンを主原料とする約46gを押出ブーロー成形法により成形しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
ピンチオフ7は、ブロー成形金型のパーティングラインに重なる方向に形成されている。
下胴部10には、接地縁5の外周から所定高さに設けられた補強下横溝14を経て、わずかに上方に向かって内側に傾斜する平坦面部15の周方向6箇所に、減圧吸収パネル16が凹設されている。
減圧吸収パネル16が、実施例ボトルA内の減圧に伴い内方に均等に凹み、負圧を吸収するとともに、減圧吸収パネル16相互の間の平坦面部15が柱形状に形成された柱状補強部17をなし、下胴部10を補強している。
ここで、軸方向とは、底部1中央と口部3中央とを結ぶボトル全体の軸線方向をいう。
図2(b)に示すように、ウェスト部11の軸方向に垂直な断面形状は、複数の辺21からなる辺部によって角部22が形成される略多角形状を呈している。
辺21は、実施例のように必ずしも直線に限定されないが、隣り合う辺21によって角部22が形成される程度の直線に近似する形状である必要がある。
柱状角部24は、ウェスト部11自体を補強するとともに、ウェスト部11と平坦面部15との境界付近をも補強し、減圧吸収パネル16の上端が延びてきている下胴部10の上端付近の変形を防ぐ役割を果たす。
なお、湾曲面23(辺21)の数は特段限定されないが、好ましくは4〜16であり、実施例では12である。
実施例では、補強上横溝31が3つ設けられ、肩部32は複数の肩湾曲面33からなる多面体形状をなしているが、上胴部12は、このような形状である必要はなく、適宜の形状を採用し得る。
口部3には、図示しないキャップが装着可能となっている。
次に、本実施例の作用効果を説明するために、比較例ボトルとの比較実験結果について説明する。
胴部2aが、減圧吸収パネル16aを有する下胴部10aと、軸方向断面形状が内方にくびれて湾曲凹部となっているウェスト部11aと、口部3aに連設する上胴部12aとを具えている点は実施例ボトルAと同じである(以下、実施例と同一名称部位は実施例の符号に添え字aを付加して示す)。
肩部32aも実施例のように多面体形状ではなく、環状に形成されているが、その他の部位は実施例と格別の差異はない。
その実験結果が表1,表2であり、その実験結果をグラフ化したものが図4である。
実施例ボトルA、比較例ボトルBともに、85℃のお湯を充填して密封した後室温まで冷却して実験を行った。
そのときのボトル内の負圧を測ったものが減圧度であり、そのときのウェスト11,11aの最小径、最大径の差を測定したものが楕円度である。
実施例も比較例も、吸収容量が小さい内は吸収容量の増大にほぼ比例して減圧度が大きくなるが、吸収容量が大きくなると吸収容量が増えても減圧度が高くならない状態が発現する。
吸収容量が増えても減圧度が高まらないのは、減圧吸収パネル16,16aが機能しなくなったからであり、減圧吸収パネル16,16a周辺の胴部10,10aが変形を起こしたことによるものである。
表1,表2と対応して見れば、それぞれの表に太枠で囲った12回目、8回目の吸引でほぼ変形が始まっていると見られ、そのときの楕円度がともに5mm前後と略一致していることも、この推測を裏付けている。
このときの実施例の減圧度は−10.00kPaであるのに対して比較例は−7.20kPaであり、実施例が比較例に比べて約4割程度大きな負圧に耐えていることがわかる。
図2(a)に示す周方向位置A,B,C,D、すなわち、B−D方向がピンチオフ7の長手方向(パーティングライン方向)に一致するように、下方から見てA,B,C,Dを右回りに配置した周方向4個所における肉厚を、底部1の接地縁5からの高さ毎に測定した。
その結果を、図5,図6に示す。
すなわち、この測定結果から、上記実験結果における実施例と比較例の減圧強度の差が、ウェスト部11,11aの形状の差異に基づくものであることがわかる。
また、求められる耐圧強度が同じであれば、より薄肉のボトルとすることができ、コストの面でも有益である。
B 比較例ボトル
1,1a 底部
2,2a 胴部
3,3a 口部
5,5a 接地縁
6,6a 底面
7,7a ピンチオフ
10,10a 下胴部
11,11a ウェスト部
12,12a 上胴部
14,14a 補強下横溝
15,15a 平坦面部
16,16a 減圧吸収パネル
17,17a 柱状補強部
21 辺
22 角部
23 湾曲面
24 柱状角部
31,31a 補強上横溝
32,32a 肩部
33 肩湾曲面
Claims (2)
- 底部と、底部の接地縁外周から上方に延出した胴部と、胴部上部に設けられ注出口を形成する口部とを有し、
胴部は、底部に連設し、周方向複数個所に凹設された減圧吸収パネルを有する下胴部と、下胴部上端に連設され、底部と口部を結ぶ軸方向に垂直な容器断面積を減ずる内方にくびれた面を形成するウェスト部と、下端がウェスト部に連設し上端で口部に連続する上胴部とからなり、
ウェスト部の軸方向に垂直な断面形状が、12〜16の辺からなる辺部によって角部が形成される略多角形状であり、
ウェスト部の軸方向の断面形状は、内方にくびれた湾曲凹部を形成し、ウェスト部は、辺に対応する複数の湾曲面からなる多面体形状をなし、角部に対応して、隣接する湾曲面により形成される柱状角部を形成することによって、加熱充填後の冷却時の減圧によるウェスト部およびウェスト部に近接する減圧吸収パネル付近の変形を防止することを特徴とするオレフィン系の合成樹脂製ボトル。 - 押出ブロー成形により成形されたことを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製ボトル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014017347A JP6403392B2 (ja) | 2014-01-31 | 2014-01-31 | 合成樹脂製ボトル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014017347A JP6403392B2 (ja) | 2014-01-31 | 2014-01-31 | 合成樹脂製ボトル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015143125A JP2015143125A (ja) | 2015-08-06 |
JP6403392B2 true JP6403392B2 (ja) | 2018-10-10 |
Family
ID=53888480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014017347A Active JP6403392B2 (ja) | 2014-01-31 | 2014-01-31 | 合成樹脂製ボトル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6403392B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6743360B2 (ja) * | 2015-09-30 | 2020-08-19 | 大日本印刷株式会社 | プラスチックボトル、充填体、及び充填体の製造方法 |
JP6910714B2 (ja) * | 2017-04-28 | 2021-07-28 | 株式会社吉野工業所 | 二重容器 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05310239A (ja) * | 1992-04-30 | 1993-11-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 二軸延伸ブロー成形容器 |
WO1999008945A1 (en) * | 1997-08-19 | 1999-02-25 | Graham Packaging Company, L.P. | Distortion-resistant blow-molded plastic container |
JP4873912B2 (ja) * | 2005-09-16 | 2012-02-08 | ザ コカ・コーラ カンパニー | プラスチックボトル |
JP5024666B2 (ja) * | 2007-05-29 | 2012-09-12 | 大日本印刷株式会社 | プラスチックボトル容器およびプラスチックボトル容器のくびれ部 |
KR20100049559A (ko) * | 2007-08-31 | 2010-05-12 | 토요세이깐 가부시키가이샤 | 합성 수지제 용기 |
-
2014
- 2014-01-31 JP JP2014017347A patent/JP6403392B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015143125A (ja) | 2015-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8308006B2 (en) | Thin walled hot filled container | |
US7347339B2 (en) | Hot-fill bottle having flexible portions | |
US9174770B2 (en) | Container with bend resistant grippable dome | |
KR101267463B1 (ko) | 합성수지제 병체 | |
JP2003285814A (ja) | 合成樹脂製壜体 | |
MX2012007618A (es) | Recipiente de llenado en caliente, con paneles planos. | |
US7571827B2 (en) | Retort container | |
WO2017037993A1 (ja) | 合成樹脂製容器およびその製造方法 | |
JP6403392B2 (ja) | 合成樹脂製ボトル | |
TWI566990B (zh) | 樹脂製容器 | |
JP6732410B2 (ja) | 合成樹脂製容器 | |
US11352184B2 (en) | Container | |
JP6707884B2 (ja) | 合成樹脂製容器 | |
JP6685842B2 (ja) | ブロー成形容器 | |
JP6773508B2 (ja) | 合成樹脂製容器 | |
JP3608420B2 (ja) | プラスチック製容器 | |
JP5434634B2 (ja) | 合成樹脂製容器 | |
JP2017109786A (ja) | 合成樹脂製容器 | |
JP4998764B2 (ja) | 角形樹脂製容器 | |
JP6759050B2 (ja) | 合成樹脂製容器 | |
JP6794186B2 (ja) | 合成樹脂製容器 | |
JP2017109785A (ja) | 合成樹脂製容器 | |
JPWO2019093114A1 (ja) | 合成樹脂製容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20151125 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151225 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160725 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170529 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170627 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170821 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20171031 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180119 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20180129 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20180309 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180911 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6403392 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |