JP6910714B2 - 二重容器 - Google Patents

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Description

本発明は、外層体と内層体とを備え、胴部が押圧されることにより内容物を吐出する合成樹脂製の二重容器に関する。
従来から、内容物の収容空間を有する減容変形自在の内層体と、口部、胴部及び底部を備えたボトル形状を有して内層体を収容するとともに内層体との相互間に外気を導入する外気導入孔を備えた外層体とを有し、胴部を押圧(スクイズ)することにより口部を通して内容物を外部に押し出して吐出させる合成樹脂製の二重容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
上記構成を有する二重容器は、胴部が押圧されることで口部を通して押し出された内容物を外部に向けて吐出することができるとともに、胴部の押圧が解除されたときには、外気導入孔とを通して外層体と内層体との相互間に外気を導入して内層体を減容変形させたまま外層体のみを元の形状に復元させることができる。これにより、内容物を吐出した後に内層体の内部に外気が導入されることを抑制して、容器内に収容されている内容物の劣化や変質を抑制することができる。
特開2014−091538号公報
二重容器の胴部は、押圧による変形が可能であるとともに所望の復元性を有するように、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の合成樹脂材料によって比較的硬く形成されている。そのため、二重容器を、例えば醤油や食用油などの比較的粘度の低い液状の内容物を収容するための容器として用いる場合には内容物の吐出を容易に行うことができても、液味噌などの比較的粘度の高い内容物を収容するための容器として用いる場合には、胴部が硬すぎ、内容物を押し出して吐出させる作業が容易ではないという問題点があった。
これに対して、容器全体を柔らかく形成することが考えられるが、この方法では、加熱殺菌処理のために内容物を加熱した状態で熱充填した場合に、内容物の冷却に伴って容器内が減圧すると胴部に変形が生じるという問題が生じることになる。
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、比較的粘度の高い内容物を収容した場合でも内容物を容易に吐出することができる二重容器を提供することにある。
本発明の二重容器は、内容物の収容空間を有する減容変形自在の内層体と、口部、胴部及び底部を備えたボトル形状を有し、前記内層体を収容するとともに前記内層体との相互間に外気を導入する外気導入孔を備えた外層体と、を有し、前記胴部を押圧することにより前記口部を通して内容物を外部に押し出して吐出させる合成樹脂製の二重容器であって、前記胴部が、胴上部と胴下部との間に、周方向に並ぶ複数のパネルにより、前記二重容器の中心軸線に垂直な断面多角形状に形成されたウエスト筒部を備え、前記ウエスト筒部と前記胴下部とが、押圧による変形が可能であるとともに当該押圧の解除により元の形状に復元する押圧用領域を構成し、前記胴上部が、前記ウエスト筒部及び前記胴下部よりも肉厚が厚く形成されて前記押圧用領域よりも高い剛性を有する非変形領域を構成していることを特徴とする。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記口部と前記胴上部との間に、前記口部に装着される吐出キャップの内周面が気密に当接する環状のシール面が設けられ、前記外気導入孔が前記口部に開口しているのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記ウエスト筒部と前記胴上部との間に、環状の上側凹リブが設けられているのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記胴上部に、上下方向に延びる少なくとも1本の縦リブが設けられているのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記底部がピンチオフ部を備え、前記胴下部に環状の下側凹リブが設けられているのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記外層体が低密度ポリエチレンを主材として構成されているのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記ウエスト筒部が、6枚、10枚または14枚の前記パネルを有することで、前記二重容器の中心軸線に垂直な断面正多角形状に形成され、前記口部に、吐出方向を、前記ウエスト筒部の何れかの角部と一致する方向に向けた姿勢で吐出キャップが装着されているのが好ましい。
本発明によれば、比較的粘度の高い内容物を収容した場合でも内容物を容易に吐出することができる二重容器を提供することが可能である。
本発明の一実施の形態である二重容器の正面図である。 図1に示す二重容器の側面図である。 図1に示す二重容器の平面図である。 図1におけるA−A線に沿う断面図である。 図1におけるB−B線に沿う断面図である。 吐出キャップの方向に対するウエスト筒部の方向を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
本明細書、特許請求の範囲、及び要約書において、「上下方向」とは、図1に示す姿勢を基準とした上下方向を意味するものとし、すなわち「上方」とは図1における上方を意味し、「下方」とは、その反対方向を意味するものとする。
図1に示す本発明の一実施の形態である合成樹脂製の二重容器1は、例えば液味噌のように、醤油や食用油等に比して高い粘度を有する内容物を収容する用途に用いられるものである。二重容器1に充填する内容物としては、例えば熱充填ないし40度程度に加熱した状態で充填されるものを採用することができる。本実施の形態では、二重容器1には、液味噌すなわち液状化された味噌が熱充填により充填される。
二重容器1は、外層体2と、外層体2の内側に収容された内層体3とを有する二重構造に構成されている。
外層体2は、二重容器1の外殻を構成する部分であり、円筒状(図3参照)の口部11、全体として略円筒状(図3参照)となって口部11に連なる胴部12及び胴部12に連なる底部13を備えたボトル形状となっている。本実施の形態においては、外層体2は、低密度ポリエチレン(LDPE)を主材とした合成樹脂材料により構成されている。なお、例えば、低密度ポリエチレンを主材とした合成樹脂材料は、低密度ポリエチレンのみで構成された合成樹脂材料であってもよく、また、低密度ポリエチレンに他種類の合成樹脂材料ないし添加剤等を混ぜた合成樹脂材料であってもよい。
内層体3は、例えばEVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合体)やナイロン(登録商標)等の合成樹脂材料により外層体2よりも薄肉の袋状に形成され、外層体2の内部に収容されている。本実施の形態では、内層体3は、外層体2の内面に剥離可能に積層されて外層体2の形状に対応した形状を成している。すなわち、本実施の形態では、二重容器1は積層剥離容器に構成されている。なお、内層体3は、上記合成樹脂材料による単層構造に限らず、例えばEVOH層とポリエチレン層とを積層した構造のものなど、多層構造とすることもできる。
詳細は図示しないが、袋状に形成された内層体3の開口部は、外層体2の口部11の開口端に連ねられており、内層体3の内部は開口部に連なる収容空間Sとなっている。内層体3の内部すなわち収容空間Sには、上記した内容物を収容することができる。内層体3は減容変形自在となっており、内容物が吐出されるのに伴って外層体2の内面から剥離して収容空間Sの容積を減少させるように変形することができる。
外層体2と内層体3との間に、口部11から底部13にまで延びる細長い帯状の接着帯(不図示)を設けて、当該接着帯の部分で外層体2と内層体3とを互いに接着した構成とすることもできる。接着帯は、二重容器1の周方向の一方側に設けられていれば、1本であってもよいし、2本以上であってもよい。また、本実施の形態のように、二重容器1を後述する押出し成形によって形成した場合には、当該成形によって生じるパーティングラインPLを挟んで2本の接着帯を設けることもできる。
外層体2の口部11には一対の外気導入孔14が設けられている。外気導入孔14はそれぞれ円形に形成され、二重容器1の中心軸線Oを挟んで互いに対称に配置されている。これらの外気導入孔14は、それぞれ外層体2を貫通して外層体2と内層体3との相互間に連通している。これにより、内層体3が外層体2から剥離したときに、外層体2と内層体3との相互間に生じる隙間に当該外気導入孔14を通して外気を導入することができる。なお、口部11の外気導入孔14が設けられる部分は平坦に面取りされている。
二重容器1は、相溶性の低い外層体2用の合成樹脂材料と、内層体3用の合成樹脂材料とを共押出して積層パリソンを形成し、この積層パリソンを、金型を用いて押出ブロー成形(EBM:Extrusion Blow Molding)することにより、積層剥離容器に構成されている。二重容器1が押出ブロー成形によって形成されることにより、底部13には金型により積層パリソンが食い切られた部分であるピンチオフ部13aが設けられている。
なお、二重容器1は、予め射出成形等によって形成された積層構造のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより積層剥離容器に形成されたものとすることもできる。また、二重容器1は、積層剥離容器に限らず、予めブロー成形等によって形成された外層体2の内部に、予め外層体2とは別に形成された内層体3を組み込んだ構成とすることもできる。
口部11の外周面には雄ねじ11aが一体に設けられている。雄ねじ11aにねじ結合させることで、口部11には吐出キャップ(不図示)を装着することができる。吐出キャップとしては、例えば、内容物を吐出する吐出筒を備えるとともに外気導入孔14を外部に連通させる開孔を備え、吐出筒と開孔のそれぞれに逆止弁を設けた構成のものを用いることができる。
なお、吐出キャップは、口部11にねじ結合に替えて打栓によって装着される構成とすることができる。この場合、口部11の外周面には雄ねじ11aに替えて打栓用の係止突起が設けられる。
このような構成の二重容器1は、外層体2の胴部12を押圧(スクイズ)することにより、口部11を通して内容物を外部に押し出して吐出させることができる。より具体的には、外層体2の胴部12を押圧することにより、押し出された内容物を吐出キャップの吐出筒から外部に向けて吐出させることができる。また、内容物の吐出後に胴部12の押圧を解除すると、胴部12が元の形状に復元する。このとき、吐出筒が逆止弁により閉じられた状態となり、また、外気導入孔14から外層体2と内層体3との相互間に外気が導入されることにより、内層体3を減容変形させたまま胴部12のみを元の形状に復元させることができる。したがって、内容物を吐出した後に、口部11から内層体3の収容空間Sへ外気が流入することを阻止して、収容空間Sに収容された内容物が空気に触れることを抑制して、その劣化や変質を防止することができる。
本実施の形態の二重容器1では、上記基本構成を有する二重容器1において、胴部12を、胴上部12a、胴下部12b及びウエスト筒部12cを有する構成としている。そして、胴下部12bとウエスト筒部12cとを、押圧による変形が可能であるとともに当該押圧の解除により元の形状に復元するように構成することで、胴部12の押圧用領域に構成し、胴上部12aを、ウエスト筒部12c及び胴下部12bよりも肉厚が厚く形成されて押圧用領域よりも高い剛性を有するように構成することで、胴部12の非変形領域に構成するようにしている。以下、胴部12の構成をより具体的に説明する。
胴上部12aは、口部11の側から下方に向けて徐々に拡径する略ドーム状に形成されて、その上端は、段差状の部分を介して口部11に連結されている。胴上部12aの肉厚は、ウエスト筒部12c及び胴下部12bの肉厚よりも厚くされており、使用者による押圧によっては容易に変形しない程度の高い剛性を有している。すなわち、本実施の形態の二重容器1では、外層体2を比較的柔らかい材質である低密度ポリエチレン(LDPE)を主材として構成するようにしているが、胴上部12aは所定の肉厚を有することで、押圧によっては容易に変形しない程度の高い剛性を有する構成とされている。
一方、ウエスト筒部12cは、周方向に並ぶ複数(図示する場合では10枚)のパネル12c1を有し、図4に示すように、これらのパネル12c1により断面多角形状(図示する場合では正十角形状)に形成されている。なお、図1、図2及び図4においては、便宜上、1枚のパネル12c1にのみ符号を付している。それぞれのパネル12c1は、上下方向の中間部分に対して上下方向の両端部分がそれぞれ外側に反った形状となっており、また、上端よりも下端が径方向外側に突出した形状となっている。なお、ウエスト筒部12cの上端は、胴上部12aの下端に対して径方向内側に凹んでいる。
ウエスト筒部12cの肉厚は胴上部12aの肉厚よりも薄くされている。これにより、ウエスト筒部12cは、押圧されて凹むことができるとともに押圧が解除されると凹んだ状態から元の形状に復元することができる程度の、胴上部12aよりも低い所定の剛性を有している。
胴下部12bは略円筒状に形成されており、その肉厚は胴上部12aの肉厚よりも薄くされている。これにより、胴下部12bは、押圧されて凹むことができるとともに押圧が解除されると凹んだ状態から元の形状に復元することができる程度の、胴上部12aよりも低い所定の剛性を有している。
したがって、二重容器1は、胴部12の押圧用領域を構成する胴下部12bまたはウエスト筒部12cを押圧することにより、内容物を押し出して口部11から外部に吐出させることができる。一方、胴上部12aは押圧によっては容易に変形しない非変形領域を構成しているので、内容物を吐出するために押圧用領域を構成する胴下部12bまたはウエスト筒部12cが押圧されても、当該押圧による影響を受けた変形は抑制される。
このように、本実施の形態の二重容器1では、胴部12を、押圧による変形が可能であるとともに当該押圧の解除により元の形状に復元する押圧用領域と、押圧用領域よりも高い剛性を有する非変形領域とを有する構成としたので、液味噌などの比較的粘度の高い内容物を収容空間Sに収容した場合であっても、胴部12の押圧用領域を構成する胴下部12bまたはウエスト筒部12cを押圧することにより、胴下部12bまたはウエスト筒部12cを小さな力で凹ませて内容物を容易に吐出させることができる。
また、本実施の形態の二重容器1では、胴部12の押圧用領域を構成するウエスト筒部12cを、周方向に並ぶ複数のパネル12c1を有する断面多角形状に形成するようにしたので、加熱殺菌処理のために内容物を加熱した状態で熱充填し、口部11を吐出キャップ等で密封した後、内容物の冷却に伴って二重容器1の内部が減圧した場合であっても、当該減圧をウエスト筒部12cすなわち周方向に並ぶ各パネル12c1の変形によって吸収して、胴部12の全体が歪に変形することを防止することができる。よって、この二重容器1を、比較的高い粘度を有するとともに熱充填される内容物に対応したものとすることができる。
本実施の形態の二重容器1では、口部11と胴上部12aとの間の段差状部分に環状のシール面15を設けた構成とすることができる。この場合、口部11に吐出キャップが装着されると、当該吐出キャップの内周面がシール面15に全周に亘って気密に当接し、吐出キャップの下端が二重容器1との間で密封される。上記の通り、外気導入孔14は口部11に開口しているので、当該外気導入孔14は吐出キャップの内部の密封空間に開口し、当該吐出キャップに設けられた開孔のみを通して外部に連通可能とされる。
このような構成において、押圧用領域であるウエスト筒部12cとシール面15との間には、押圧によっては容易に変形しない非変形領域が設けられているので、内容物を吐出させるために胴部12の押圧用領域が押圧されても、当該押圧によりシール面15が変形することが防止される。したがって、内容物の吐出時にシール面15と当該シール面15に当接する吐出キャップの内面との間に隙間が生じることを防止して、当該隙間から外層体2と内層体3との相互間の空気が外部に漏れ出して吐出の作動不良が生じることを確実に防止することができる。特に、本実施の形態においては、胴部12の非変形領域を構成する胴上部12aを略ドーム形状として押圧に対する剛性を高めるようにしたので、押圧用領域が押圧されたときに生じる変形がシール面15の側に伝達しずらくして、当該押圧によりシール面15が変形することをさらに確実に防止することができる。
本実施の形態の二重容器1は、ウエスト筒部12cと胴上部12aとの間に環状の上側凹リブ16を設けた構成とすることができる。このような上側凹リブ16を設けることにより、ウエスト筒部12cと胴上部12aとの間における胴部12の剛性を高めることができる。したがって、内容物を吐出させるために胴部12の押圧用領域が押圧されたときに、シール面15が変形してしまうことをさらに確実に防止することができる。
また、本実施の形態の二重容器1は、胴上部12aに、上下方向に延びる少なくとも1本の縦リブ17を設けた構成とすることもできる。図示する場合では、胴上部12aの一方の外気導入孔14の下方側に4本の縦リブ17を設けるとともに、胴上部12aの他方の外気導入孔14の下方側にも4本の縦リブ17を設けた場合を示す。これらの縦リブ17は、それぞれ上下方向に向けて延びるとともに、図5に示すように、容器内側に向けて凹む凹リブとして形成されている。なお、縦リブ17が設けられた部分においては、外層体2及び内層体3の両方が凹リブ状に凹んでいる。
胴上部12aに縦リブ17を設けることにより、外層体2の内面に積層されている内層体3を、使用前に初期剥離させる初期剥離作業を行い、再度内層体3を外層体2の内面に積層した状態に戻したときに、外層体2と内層体3との間に外気導入孔14から底部13に向けた空気通路を生じ易くすることができる。したがって、初期剥離作業を行うことで、この二重容器1において、内層体3を外層体2から剥離し易くして、内容物の吐出に伴い内層体3を外層体2から確実に剥離させることができる。
なお、縦リブ17の本数や長さ等は種々変更可能である。また、縦リブ17は凸リブに構成するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態の二重容器1は、胴下部12bに、周方向に延びる環状の下側凹リブ18を設けた構成とすることもできる。図示する場合では、胴下部12bに3本の下側凹リブ18を設けた場合を示す。3本の下側凹リブ18のうち、最も上側に配置される下側凹リブ18は、胴下部12bのウエスト筒部12cとの境界部分に設けられ、他の2本の下側凹リブ18は、その下側に上下方向に間隔を空けて並べて設けられている。
胴下部12bに下側凹リブ18を設けることにより、胴下部12bの剛性を高めることができる。したがって、内容物を吐出するためにウエスト筒部12cないし胴下部12bが押圧されたときに、胴下部12bが過度に変形することを防止し、これにより底部13が変形して底部13に設けられたピンチオフ部13aに割れが生じることを防止することができる。
さらに、本実施の形態の二重容器1は、上記した構成を有することにより、外層体2を比較的柔らかい材質である低密度ポリエチレンを主材として形成するようにしても、当該二重容器1を、比較的高い粘度を有する内容物を容易に吐出させつつ、熱充填による減圧によって胴部12が歪に変形することを防止可能な構成とすることができる。
さらに、本実施の形態の二重容器1では、当該二重容器1が押出ブロー成形により形成されることで、胴部12は、胴部12の軸心すなわち二重容器1の中心軸線Oを挟んだ対称位置に一対のパーティングラインを有している。
これに対して、本実施の形態の二重容器1では、上記のように、ウエスト筒部12cを、10枚のパネル12c1を有する断面正多角形状に形成するようにしているので、図4に示すように、ウエスト筒部12cの胴部12の軸心を挟んだ対称位置にある一対の角部(隣り合うパネル12c1の連接部分)は、それぞれ対応するパーティングラインPL上に配置されている。
一方、口部11は、図6に示すように、当該口部11に装着される吐出キャップ20が、その吐出方向を、ウエスト筒部12cの何れかの角部と一致する方向に向けた姿勢で当該口部11に装着されるように構成されている。図示する場合では、吐出キャップ20は、吐出筒21aを有して口部11に固定されるキャップ本体21と、キャップ本体21にヒンジ22を介して開閉自在に連結される蓋体23とを有し、蓋体23が開く側(ヒンジ22が設けられている側)とは反対方向(図6中で左側)が内容物の吐出方向となっており、当該吐出方向をウエスト筒部12cの所定の角部と一致する方向に向けた姿勢で口部11に装着されている。なお、蓋体23が設けられない吐出キャップや蓋体が取外し式の吐出キャップにおいては、吐出筒21aがキャップ本体21に対して周方向の何れかの方向に向くように曲げられる等して吐出方向が決められる。
このような構成により、吐出キャップ20の吐出方向を吐出対象物に向けると、ウエスト筒部12cの当該吐出方向に対して直交する方向の両側部には、それぞれパネル12c1の角部ではなく平坦部分が位置することになる。したがって、使用者が内容物を吐出させるためにウエスト筒部12cを両側部から把持して二重容器1を持ち、吐出キャップ20の吐出方向を吐出対象物に向けてウエスト筒部12cを押圧する際には、自然と使用者の指がパネル12c1の平坦部分に位置することになるので、使用者によるウエスト筒部12cの押圧操作を行い易くすることができる。また、使用者の指によりウエスト筒部12cの両側部のパネル12c1の平坦部分が押圧されると、ウエスト筒部12cは、当該平坦部分に対して直交する方向にある一対の角部を起点として扁平状に押し潰されて変形することになるので、ウエスト筒部12cをより押し潰され易くして、使用者によるウエスト筒部12cの押圧操作をさらに容易にすることができる。
さらに、胴部12に一対のパーティングラインPLが設けられ、ウエスト筒部12cの胴部12の軸心を挟んだ対称位置にある一対の角部を、それぞれ対応するパーティングラインPL上に配置した構成とした場合には、吐出キャップ20の吐出方向を吐出対象物に向けた姿勢で使用者がウエスト筒部12cの吐出方向に対して直交する方向の両パネル12c1を押圧すると、ウエスト筒部12cは、パーティングラインPL上に配置されている角部を起点として押し潰されるように変形するので、当該ウエスト筒部12cをより押し潰され易くして、使用者によるウエスト筒部12cの押圧操作をさらに容易にすることができる。
なお、図6に示す場合においては、ウエスト筒部12cを10枚のパネル12c1を有する構成とし、その1つの角部を吐出キャップの吐出方向に一致させるようにしているが、ウエスト筒部12cを、6枚のパネル12c1または14枚のパネル12c1で構成し、その1つの角部を吐出キャップの吐出方向に一致させるようにしてもよい。これらの場合おいても、上記したのと同様の効果を得ることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、外層体2を、低密度ポリエチレンを主成分とした合成樹脂材料により形成するようにしているが、例えばポリエチレンテレフタレート等の他の合成樹脂材料により形成するようにしてもよい。
また、前記実施の形態においては、ウエスト筒部12cは、10枚のパネル12c1を有する断面正十角形状に形成されているが、これに限らず、ウエスト筒部12cが多角形状に形成されていればパネル12c1の枚数は任意に設定することができる。
さらに、胴上部12a及び胴下部12bの形状も、上記した形状に限らず、種々変更可能である。
1 二重容器
2 外層体
3 内層体
11 口部
11a 雄ねじ
12 胴部
12a 胴上部
12b 胴下部
12c ウエスト筒部
12c1 パネル
13 底部
13a ピンチオフ部
14 外気導入孔
15 シール面
16 上側凹リブ
17 縦リブ
18 下側凹リブ
20 吐出キャップ
21 キャップ本体
21a 吐出筒
22 ヒンジ
23 蓋体
S 収容空間
PL パーティングライン
O 中心軸線

Claims (7)

  1. 内容物の収容空間を有する減容変形自在の内層体と、
    口部、胴部及び底部を備えたボトル形状を有し、前記内層体を収容するとともに前記内層体との相互間に外気を導入する外気導入孔を備えた外層体と、を有し、
    前記胴部を押圧することにより前記口部を通して内容物を外部に押し出して吐出させる合成樹脂製の二重容器であって、
    前記胴部が、胴上部と胴下部との間に、周方向に並ぶ複数のパネルにより、前記二重容器の中心軸線に垂直な断面多角形状に形成されたウエスト筒部を備え、
    前記ウエスト筒部と前記胴下部とが、押圧による変形が可能であるとともに当該押圧の解除により元の形状に復元する押圧用領域を構成し、
    前記胴上部が、前記ウエスト筒部及び前記胴下部よりも肉厚が厚く形成されて前記押圧用領域よりも高い剛性を有する非変形領域を構成していることを特徴とする二重容器。
  2. 前記口部と前記胴上部との間に、前記口部に装着される吐出キャップの内周面が気密に当接する環状のシール面が設けられ、前記外気導入孔が前記口部に開口している、請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記ウエスト筒部と前記胴上部との間に、環状の上側凹リブが設けられている、請求項1または2に記載の二重容器。
  4. 前記胴上部に、上下方向に延びる少なくとも1本の縦リブが設けられている、請求項1〜3の何れか1項に記載の二重容器。
  5. 前記底部がピンチオフ部を備え、前記胴下部に環状の下側凹リブが設けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載の二重容器。
  6. 前記外層体が低密度ポリエチレンを主材として構成されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の二重容器。
  7. 前記ウエスト筒部が、6枚、10枚または14枚の前記パネルを有することで、前記二重容器の中心軸線に垂直な断面正多角形状に形成され、
    前記口部に、吐出方向を、前記ウエスト筒部の何れかの角部と一致する方向に向けた姿勢で吐出キャップが装着されている、請求項1〜6の何れか1項に記載の二重容器。
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