JP7258429B2 - 二重容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ボトル形状の外層体と、外層体の内側に収容された減容変形自在の内層体と、外層体と内層体との間に外気を導入する外気導入口とを備えた二重容器に関する。
従来、例えば醤油などの液体調味料を収容する容器として、口部、胴部及び底部を備えたボトル形状の外層体と、内容物の収容空間を有し、外層体に収容された減容変形自在の内層体と、外層体に設けられて外層体と内層体との間に外気を導入する外気導入口と、を有する合成樹脂製の二重容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
上記構成を有する二重容器によれば、口部を通して内容物が外部に吐出されるのに伴って内層体を減容変形させることができるので、内容物を吐出した後に内層体の内部に外気が導入されることを抑制して、容器内に収容されている内容物の劣化や変質を抑制することができる。
また、このような二重容器として、外層体の胴部をスクイズすることなく、口部を下方に向けた傾倒姿勢とすることで、内層体に収容されている内容物を自重により口部を通して外部に自然に吐出させることが可能な自重吐出タイプのものも知られている。
特開2018-2232号公報
上記のような自重吐出タイプの二重容器として、外気導入口を外層体の底部にスリット状の形態で設けたものが知られている。
しかし、外層体の底部にスリット状の外気導入口を設けた構成の二重容器では、例えば、一定量の内容物が吐出された後に冷蔵庫等に保管されて冷やされ、次いで室温に放置されたときに生じる結露等の水分よってスリット状の外気導入口が密封され、これにより外層体と内層体との間の空気が暖まるに従って容器内部の圧力が高まり、キャップを開けたときに当該圧力によって内容物が外部に噴出する虞があるという問題があった。
このような問題に対し、二重容器を、底部に設けたスリット状の外気導入口に加えて、口部に当該口部を径方向に貫通する通気口を設けた構成とすることで、スリット状の外気導入口が結露等の水分によって密封されても、外層体と内層体との間の空気が通気口を通して外部に排出することができるようにして、上記問題を解消することが考えられる。また、この場合、通気口が設けられた部分において内層体が外層体から容易に剥離して、通気口が設けられる部分において内層体と外層体との間に確実に通気路が形成されるようするために、口部に設けられた雄ねじの外気導入口の部分の上側の領域に、雄ねじが設けられない間欠部を設けることが考えられる。
しかし、このような構成では、例えば口部に孔開け加工を行って通気口を形成する際に、通気口が設けられる部分において内層体が外層体から剥離し過ぎ、内層体が外層体に対して下方にずれる肉下がりが生じる虞がある。内層体が肉下がりを生じると、当該肉下がり部分が充填ノズルへの干渉し、あるいは注出キャップのシール部に対する密着性が低下して、容器の口元のシール性が低下するという問題が生じることになる。
本発明は、このような課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、内容物の意図しない噴出を防止することができるとともに口部の通気口が設けられた部分における内層体の肉下がりを防止することが可能な自重吐出タイプの二重容器を提供することである。
本発明の二重容器は、口部、胴部及び底部を備えたボトル形状の外層体と、内容物の収容空間を有し、前記外層体に収容された減容変形自在の内層体と、前記底部に設けられ、前記外層体と前記内層体との間に外気を導入するスリット状の外気導入口と、を有し、押出しブロー成形により形成されたブロー成形品である合成樹脂製の二重容器であって、円筒状の前記口部の外周面に一体に設けられた雄ねじと、前記口部に設けられ、前記口部を径方向に貫通して前記外層体と前記内層体との間を前記外層体の外部に連通させる通気口と、を有し、前記雄ねじが、前記通気口の上側の領域に間欠部を備えるとともに、前記口部の軸線方向から見て、前記間欠部の前記通気口の軸線を含む領域に追加ねじ部を備えていることを特徴とする。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記追加ねじ部が、周方向の両端がそれぞれ前記雄ねじの端面から離れて、前記雄ねじとは別体に設けられているのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記追加ねじ部が、周方向の一端が前記雄ねじの一方の端面に一体に連なって、前記雄ねじと一体に設けられているのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記間欠部を区画する前記雄ねじの端面が、前記通気口の軸線に垂直であるのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記外層体の表面に上下方向の延びるパーティングラインが設けられ、前記通気口の軸線の周方向位置が前記パーティングラインの周方向位置と一致しているのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記外層体と前記内層体との間に前記口部から前記胴部を通って前記底部にまで延びるとともに前記外層体と前記内層体とを互いに接着する接着帯が1本のみ設けられ、前記通気口が前記外層体の軸線を挟んで前記接着帯と対向する位置に設けられているのが好ましい。
本発明の二重容器は、上記構成において、前記外層体が高密度ポリエチレン製であるのが好ましい。
本発明によれば、内容物の意図しない噴出を防止することができるとともに口部の通気口が設けられた部分における内層体の肉下がりを防止することが可能な自重吐出タイプの二重容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態である二重容器の正面図である。 図1に示す二重容器の左側面図である。 図1に示す二重容器の背面図である。 図1に示す二重容器の平面図である。 図1に示す二重容器の底面図である。 図1に示す二重容器の口部を拡大して示す拡大正面図である。 注出キャップが装着された口部の断面図である。 (a)は変形例の二重容器の口部を拡大して示す拡大正面図であり、(b)は変形例の二重容器の平面図である。 (a)は他の変形例の二重容器の口部を拡大して示す拡大正面図であり、(b)は他の変形例の二重容器の平面図である。 (a)はさらに他の変形例の二重容器の口部を拡大して示す拡大正面図であり、(b)はさらに他の変形例の二重容器の平面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明をより具体的に例示説明する。
図1~図6に示す本発明の一実施の形態である二重容器1は、積層剥離容器(デラミ容器)とも呼ばれる合成樹脂製のものであり、外層体10と内層体20とを有する二重構造となっている。
本明細書、特許請求の範囲及び図面においては、上下方向は、図1に示すように二重容器1を正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとし、径方向は、二重容器1の軸線(軸心)Oを通り、軸線Oに垂直な直線に沿う方向を意味するものとする。
二重容器1は、外層体10を形成する合成樹脂材料と内層体20を形成する合成樹脂材料とを径方向に積層した積層パリソンを、2分割の金型で挟み、その内部に空気を吹き込むことで所定形状の容器に成形する押出しブロー成形(EBM:Extrusion Blow Molding)により形成されたブロー成形品となっている。二重容器1の外層体10の表面には、金型の分割面に対応して、上下方向に延びるパーティングラインPLが設けられている。
外層体10は二重容器1の外殻を構成する部分であり、口部11、胴部12及び底部13を備えたボトル形状となっている。
図4に示すように、口部11は円筒状であり、その外周面には雄ねじ14が一体に設けられている。口部11には、雄ねじ14にねじ結合させて注出キャップ30(図7参照)を装着することができる。雄ねじ14及び注出キャップ30の詳細な構成については後述する。
図1、図2に示すように、口部11の下端側部分は、雄ねじ14が設けられる部分よりも大径の環状の嵌合部11aとなっている。図2、図4に示すように、嵌合部11aの外周面には、口部11の軸線(二重容器1の軸線O)を挟んで対向する2箇所に、嵌合部11aを上下方向に横断する凹溝11bが設けられている。口部11の軸線を挟んで対向配置された一対の凹溝11bは、互いに同一の形状を有し、その断面積(軸方向に垂直な断面における面積)も等しくなっている。
図1に示すように、胴部12は、口部11の下端に一体に連なるとともに下方に向けて徐々に拡径して口部11に対して径方向外側に向けて張り出す肩状部分12aと、肩状部分12aの下端に一体に連なるとともに若干括れた部分を有する略円筒状の胴本体部分12bとを有している。
底部13は、胴部12の下端に一体に連なり、胴部12の下端を閉塞している。底部13は、円環状の外周縁部13aと、外周縁部13aの内側に設けられて上方に向けて半球状に凹んだ凹部13bとを有し、外周縁部13aを接地面上に接地させることで二重容器1を正立姿勢で配置することができる。
本実施の形態の二重容器1は、外層体10の胴部12をスクイズして内容物を吐出させるスクイズタイプではなく、口部11が下方を向くように二重容器1を傾倒姿勢とすることで、内容物を自重により口部11を通して外部に自然に吐出させることが可能な自重吐出タイプ(自然吐出タイプ)となっている。そのため、本実施の形態では、外層体10は、高密度ポリエチレン製となっており、所定の厚みを有することで、胴部12がスクイズ(押圧)により容易に変形しない程度の強度ないし剛性を有する構成とされている。
外層体10を高密度ポリエチレン製とすることで、外層体10を、自然吐出タイプの二重容器1に適した、所定の強度ないし剛性を有する硬質のものとしつつ、二重容器1の重量を低減させることができる。
なお、本実施の形態の二重容器1は、上記の通り自重吐出タイプであるが、自重による内容物の吐出が完了した後(口部11が下方を向くように傾倒姿勢としても内容物が吐出されない状態となった後)に、外層体10の胴部12をスクイズすることで、口部11を通して残った内容物を外部に吐出させることが可能な構成であってもよい。
内層体20は、外層体10の胴部12よりも薄肉の薄い袋状に形成されており、外層体10の内面全体に剥離可能に積層された状態で外層体10に収容されている。内層体20の内部は内容物(内容液)の収容空間21となっており、例えば醤油などの液体調味料を内容物として収容することができる。
内層体20の開口端22は口部11の開口端に配置されている。これにより、口部11が下方を向くように二重容器1を傾倒姿勢とすることで、内層体20の収容空間21に収容されている内容物を、その自重により口部11を通して外部に自然に吐出させることができる。また、内層体20は減容変形自在となっており、内容物が吐出されるにしたがって外層体10の内面から剥離して、その内容積を減少させるように減容変形することができる。
内層体20としては、例えば、ナイロンやEVOH樹脂(エチレン-ビニルアルコール共重合体)等の酸素バリア性が良好な合成樹脂材料で構成された層と、低密度ポリエチレン等(オレフィン系)の合成樹脂材料で構成された層とを有する2層以上(例えば「EVOH/接着用樹脂/低密度ポリエチレン」等)の構成のものを採用することができる。
図2、図5に示すように、外層体10の底部13には、外層体10と内層体20との間に外気を導入するためのスリット状の外気導入口15が設けられている。
より具体的には、外層体10の底部13には、二重容器1を押出しブロー成形により形成する際に、積層パリソンが金型で食い切られることで、金型の分割面に沿って延びるピンチオフ部16が設けられており、このピンチオフ部16における外層体10と内層体20との合わせ部分がスリット状の外気導入口15となっている。ピンチオフ部16の長手方向の一方側はリブ16aとなっており、リブ16aが設けられた部分においては、外層体10と内層体20との合わせ部分は密封されている。
図3に示すように、二重容器1には、外層体10と内層体20との間に、パーティングラインPLに沿って、口部11から胴部12を通って底部13にまで延びるとともに外層体10と内層体20とを互いに接着する接着帯40が設けられている。接着帯40は、二重容器1に1本のみ設けられている。接着帯40は、例えば接着性ポリオレフィン等の、接着性を有する合成樹脂材料により形成されたものとすることができる。
なお、接着帯40は、パーティングラインPLを挟んで並ぶように2つの部分に分けた2つの部分で1本の接着帯40となる構成としてもよい。
外層体10と内層体20との間に接着帯40を設けることで、内容物が吐出されるのに伴う内層体20の減容変形による潰れ方を規制して、内層体20の内部に残ってしまう内容物の残量を低減させることができる。
図5に示すように、接着帯40の底部13の側の長手方向端部は、ピンチオフ部16のリブ16aに連なっている。
ここで、二重容器1においては、押出しブロー成形等により所定形状の二重容器1を形成した後、外層体10の内面に密着している内層体20を外層体10から一度剥離させ、再度外層体10の内面に積層させる初期剥離処理が施されるのが一般的である。成形後の二重容器1に初期剥離処理を施すことによって、外層体10と内層体20との間に気道を確保し易くして、内容物の注出時等における内層体20の外層体10からの剥離性を高めることができる。
本実施の形態では、上記の通り、接着帯40の底部13の側の端部をピンチオフ部16のリブ16aに連ねた構成としたので、口部11に設けられた通気口17から外層体10と内層体20との間に加圧媒体を導入して初期剥離処理を行う際に、外気導入口15のリブ16a及び接着帯40が設けられない端部を起点として内層体20が外層体10から剥離するようにして、底部13の外気導入口15が設けられた部分における内層体20を外層体10から確実に剥離させることができる。
図1に示すように、外層体10の口部11には通気口17が設けられている。
図4、図6に示すように、本実施の形態では、通気口17は、口部11の、嵌合部11aよりも上方側であって雄ねじ14よりも下方側の部分に設けられている。また、通気口17は、外層体10の軸線すなわち二重容器1の軸線Oを挟んで接着帯40と対向する位置に、その軸線の周方向位置をパーティングラインPLの周方向位置に一致させて設けられている。通気口17は、口部11を径方向に貫通する断面円形の貫通孔となっており、口部11の外周面の一部が面取りされた平らな面取り部分11cに開口し、外層体10と内層体20との間を外層体10の外部すなわち外気に連通させている。
雄ねじ14は、口部11の外周面に沿って螺旋状に延びるねじ本体部14aを備えるとともに、通気口17の上側の領域に、ねじ本体部14aが設けられない間欠部14bを備えている。本実施の形態では、雄ねじ14は、ねじ本体部14aが口部11の外周面に2巻き以上する長さで設けられていることにより、上下方向に並ぶ2つの間欠部14bを備えている。ねじ本体部14aは、間欠部14bにより複数の部分に分断されている。
間欠部14bを区画するねじ本体部14aの端面14cは、それぞれ通気口17の軸線に垂直となっている。間欠部14bを挟んだ一対の端面14cは、互いに周方向に間隔を空けて配置され、一対の端面14cの間において口部11の外周面が露出している。
雄ねじ14は、最も上方側の間欠部14bに、追加ねじ部14dを備えている。追加ねじ部14dは、口部11の軸線方向(軸線Oの方向)から見たときに、間欠部14bの、通気口17の軸線を含む領域すなわち通気口17の真上を含む領域に設けられている。
本実施の形態では、追加ねじ部14dは、周方向の両端が、それぞれねじ本体部14aの端面14cから離れてねじ本体部14aとは別体となっている。追加ねじ部14dの周方向の幅は、通気口17の直径と同程度となっており、ねじ本体部14aと同一の螺旋経路に沿って延びている。追加ねじ部14dが設けられることにより、最も上方側の間欠部14bは、ねじ本体部14aの一方の端面14cと追加ねじ部14dとの間の部分及び他方の端面14cと追加ねじ部14dとの間の部分に分割されている。
なお、追加ねじ部14dの周方向の両端は、それぞれ通気口17の軸方向及び軸線Oに略平行となっている。
上記構成を有する本実施の形態の二重容器1は、例えば図7に示すような構成の注出キャップ30を口部11に装着して使用することができる。
注出キャップ30は有頂筒状のキャップ本体31を有しており、キャップ本体31の円筒状の外周壁31aの内周面には雌ねじ32が設けられている。注出キャップ30は、雌ねじ32を口部11の外周面に設けられた雄ねじ14にねじ結合させることで、口部11に装着される。キャップ本体31の頂壁31bには、内容物を吐出するための吐出筒31cが一体に設けられている。
キャップ本体31の内側には中栓33が設けられている。中栓33は、下端が内層体20の収容空間21に向けて開口するとともに上端が吐出筒31cに連通する筒状部33aを備えており、筒状部33aの内部にはボール弁34が配置されている。ボール弁34は逆止弁として機能するものであり、筒状部33aの下端に設けられた弁座部分33bに当接して筒状部33aを収容空間21に対して閉塞する閉位置と、弁座部分33bから上方に移動して筒状部33aの内部空間を収容空間21に連通させる開位置との間で、筒状部33aの内周面に周方向に間隔を開けて設けられた複数のリブ33cに沿って移動自在となっている。ボール弁34が開位置となると、収容空間21の内容物が、筒状部33aの内部の複数のリブ33cの間を通って吐出筒31cに向けて流れることができる。
キャップ本体31にはヒンジ35を介して有頂筒状の蓋体36が一体に設けられている。蓋体36は、その天壁36aの内面に筒状の栓部材36bを一体に備えており、蓋体36がキャップ本体31の上方を覆う閉位置とされると栓部材36bが吐出筒31cの内周面に嵌合して吐出筒31cが閉塞されるようになっている。なお、栓部材36bの内側には柱状突起36cが設けられており、ボール弁34が筒状部33aの上端に固着しても、蓋体36が閉位置とされたときにボール弁34が柱状突起36cに押されて当該固着が解消されるようになっている。
一方、蓋体36がヒンジ35を中心として回動してキャップ本体31に対して開かれると、栓部材36bが吐出筒31cから離脱して吐出筒31cは内容物を吐出可能な状態に開放される。したがって、蓋体36を開いた状態で、二重容器1を傾倒姿勢とすることで、口部11を通して収容空間21から自重で流出する内容物を吐出筒31cから外部に注出させることができる。
キャップ本体31の外周壁31aの下端側部分は、その内周面において口部11の嵌合部11aに嵌合しているが、嵌合部11aの外周面に設けられた一対の凹溝11bによって外周壁31aと口部11との間の空間は外部に連通されている。すなわち、外層体10と内層体20との間の空間は、通気口17と一対の凹溝11bとを介して外部に連通されている。なお、本実施の形態では、嵌合部11aの外周面の一対の凹溝11bが設けられない部分に、周方向に沿って円弧状に延びるシール突起11dが一体に設けられ、外周壁31aの内周面は当該シール突起11dに当接するようになっている。
一対の凹溝11bの合計の断面積(総断面積)は、外層体10と内層体20との間の空気が雰囲気温度の変化により膨張し、通気口17から排出されたときに、当該空気を一対の凹溝11bを通して確実にキャップ本体31の外部に排出させることができ、且つ、自重による内容物の吐出が完了した後、外層体10の胴部12をスクイズして残った内容物を吐出させる際に、外層体10と内層体20との間の空気が凹溝11bを通して排出され過ぎることを抑制し、外層体10と内層体20との間の空気に適度な圧力が生じて内容物のスクイズによる吐出性を維持可能な程度の大きさに設定される。
次に、上記構成を有する本実施の形態の二重容器1の作用ないし効果について説明する。
二重容器1は、外層体10の底部13に、外層体10と内層体20との間に外気を導入するためのスリット状の外気導入口15を備えているので、内層体20の減容変形に伴って内層体20が外層体10から剥離することにより生じる外層体10と内層体20との間の空間に外気を導入することができる。したがって、外層体10と内層体20との間の空間に過大な負圧を生じさせることなく、内層体20を外層体10の内面から容易に剥離させることができる。よって、自然吐出タイプに構成された二重容器1において、当該二重容器1を口部11が下方を向くように傾倒姿勢とした際に、効率良く、内容物を、その自重によって口部11を通して外部に自然に吐出させることができる。
ここで、外層体10の底部13にスリット状の外気導入口15を設けた構成では、注出キャップ30の蓋体36が閉位置とされて吐出筒31cが閉じられた状態で、冷蔵庫等に保管されて冷やされ、次いで室温に放置された場合に、結露等によって生じる水分によりスリット状の外気導入口15が密封される虞がある。
しかし、本実施の形態の二重容器1では、外層体10の口部11に通気口17が設けられているので、結露等の水分によってスリット状の外気導入口15が密封された場合であっても、通気口17を通して外層体10と内層体20との間を外部(外気)に連通させることができる。したがって、冷蔵庫等に保管されて冷やされた後に室温に放置されることで外層体10と内層体20との間の空気が暖められても、暖められることにより膨張した分の空気は通気口17から外部に排出され、外層体10と内層体20との間の空気の圧力が高められることはない。よって、蓋体36を開けたときに内容物が不意に吐出筒31dから外部に噴出してしまうことを防止することができる。
一方、二重容器1を傾倒姿勢として内容物を、その自重によって口部11から外部に自然に吐出させる際には、内容物の自重によって内層体20が口部11の内面に押し付けられて通気口17が塞がれる虞があるが、外層体10の底部13に外気導入口15が設けられていることから、内層体20の減容変形に伴う外層体10と内層体20との間への外気の導入が阻害されて内容物が吐出され難くなることはない。
このように、本実施の形態の二重容器1では、外層体10の底部13にスリット状の外気導入口15を設けるとともに口部11に外層体10と内層体20との間を外層体10の外部に連通させる通気口17を設けるようにしたので、内容物を口部11から自重で容易に吐出させることができるとともに、雰囲気温度の変化による意図しない内容物の噴出を防止することができる。
また、本実施の形態の二重容器1では、口部11に通気口17を設けた構成において、口部11に一体に設けられる雄ねじ14を、通気口17の上側の領域に間欠部14bを備えるとともに、口部11の軸線方向から見て、間欠部14bの、通気口17の軸線を含む領域に追加ねじ部14dを備えた構成としている。
ここで、雄ねじ14を、通気口17の上側の領域に間欠部14bを備えた構成とした場合、当該領域において内層体20を外層体10から剥離し易くして、通気口17が設けられる部分において外層体10と内層体20との間の空間に向けて通気路が形成されるようすることができる。しかし、この場合、例えば口部11に、ドリル等の工具を用いて孔開け加工を行って通気口17を形成する際に、通気口17が設けられる部分において内層体20が外層体10から剥離し過ぎ、内層体20が外層体10に対して下方にずれる肉下がりの問題が生じる虞がある。
これに対し、本実施の形態の二重容器1では、上記の通り、口部11の軸線方向から見て、間欠部14bの、通気口17の軸線を含む領域に追加ねじ部14dを設けるようにしたので、雄ねじ14を、通気口17の上側の領域に間欠部14bを備えた構成としても、追加ねじ部14dを設けた部分において内層体20を外層体10から剥離し難くすることができる。したがって、例えば口部11に、ドリル等の工具を用いて孔開け加工を行って通気口17を形成する際に、通気口17が設けられる部分において内層体20が外層体10から剥離し過ぎることを抑制して、内層体20が外層体10に対して下方にずれる肉下がりを生じること抑制することができる。また、内層体20に肉下がり部分が生じることを抑制することができることから、内容物を充填するために口部11に挿通される充填ノズルへ干渉し、あるいは注出キャップ30のシール部に対する密着性が低下して、二重容器1の口元のシール性が低下することを防止することができる。
特に、本実施の形態の二重容器1では、追加ねじ部14dを、その周方向の両端がそれぞれねじ本体部14aの端面14cから離れて、ねじ本体部14aとは別体に設けられた構成としたので、追加ねじ部14dが設けられた部分において内層体20を外層体10から剥離し難くして内層体20の肉下がりを抑制しつつ、追加ねじ部14dの両側の間欠部14bにおいて内層体20が外層体10から容易に剥離するようにして、外層体10と内層体20との間に適度な空気通路が形成されるようにすることができる。
また、本実施の形態の二重容器1では、口部11の軸線方向から見て、間欠部14bの通気口17の軸線を含む領域に追加ねじ部14dを設けた構成において、間欠部14bを区画するねじ本体部14aの端面14cを、それぞれ通気口17の軸線に垂直な構成としたので、軸線Oを挟んで接着帯40と対向するパーティングラインPL上に通気口17を設けた構成としても、成形後の二重容器1において、端面14cないし追加ねじ部14dが金型にアンダーカット係合しない構成として、二重容器1を2分割の金型を用いた押出しブロー成形により成形可能なものとすることができる。よって、上記構成を有する二重容器1を、2分割の金型を用いた押出しブロー成形により、容易且つ低コストで製造することが可能となる。
さらに、本実施の形態の二重容器1では、通気口17を、軸線Oを挟んで接着帯40と対向して配置する構成としたので、内層体20の収容空間21に収容される内容物の量が減ったときに、口部11において内層体20が通気口17から離れる方向に減容変形するようにして、通気口17を通して外層体10と内層体20との間が確実に外部に連通されるようにすることができる。これにより、自然吐出により、内容物を効率良く吐出させることができる。
図8(a)は変形例の二重容器の口部を拡大して示す拡大正面図であり、図8(b)は変形例の二重容器の平面図である。また、図9(a)は他の変形例の二重容器の口部を拡大して示す拡大正面図であり、図9(b)は他の変形例の二重容器の平面図である。さらに、図10(a)はさらに他の変形例の二重容器の口部を拡大して示す拡大正面図であり、図10(b)はさらに他の変形例の二重容器の平面図である。なお、図8~図10においては、前述した部材に対応する部材に同一の符号を付してある。
図6に示す場合では、雄ねじ14の追加ねじ部14dの周方向の幅は、通気口17の直径と同程度とされているが、追加ねじ部14dが、口部11の軸線方向から見て、間欠部14bの通気口17の軸線を含む領域に設けられている限り、追加ねじ部14dの周方向の幅は種々変更可能である。例えば図8(a)、図8(b)に示すように、雄ねじ14の追加ねじ部14dの周方向の幅を、通気口17の直径よりも広い幅に設定するようにしてもよい。この場合、図6に示す場合に比べて、ねじ本体部14aの端面14cと追加ねじ部14dとの間隔すなわち間欠部14bの周方向幅を狭めて、通気口17が設けられる部分において、内層体20を外層体10からより剥離し難くする方向に調整することができる。このように、追加ねじ部14dの周方向の幅を種々変更することで、通気口17が設けられる部分における内層体20の外層体10からの剥離性を調整することができる。
図9(a)、図9(b)に示すように、追加ねじ部14dは、口部11の軸線方向から見て、間欠部14bの通気口17の軸線を含む領域に設けられていれば、その周方向の一端が雄ねじ14のねじ本体部14aの一方の端面14cに一体に連なって、ねじ本体部14aと一体に設けられた構成とすることもできる。
この場合、図10(a)、図10(b)に示すように、追加ねじ部14dの周方向の他端を雄ねじ14のねじ本体部14aの他方の端面14cに一体に連ねて、ねじ本体部14aと一体に設けた構成とすることもできる。
このような構成とすることで、図6、図8に示す場合と同様に、追加ねじ部14dが設けられた部分において内層体20を外層体10から剥離し難くして内層体20の肉下がりを抑制しつつ、追加ねじ部14dの一方側にのみ設けられる間欠部14bにおいて内層体20が外層体10から容易に剥離するようにして、外層体10と内層体20との間に適度な空気通路が形成されるようにすることができるとともに、雄ねじ14の構成を簡素化して、二重容器1のコストを低減することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、二重容器1を、外層体10の内面に内層体20が剥離可能に積層された積層剥離容器に構成しているが、これに限らず、外層体の内部に、外層体とは別に形成した内層体を組み込んだ構成としてもよい。
また、前記実施の形態では、口部11に1つの通気口17を設けるようにしているが、これに限らず、口部11に複数の通気口17を設けるようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態では、外層体10を高密度ポリエチレン製としているが、これに限らず、例えばポリプロピレン製や低密度ポリエチレン製などの他の合成樹脂製とすることもできる。
さらに、前記実施の形態では、外層体10と内層体20との間に接着帯40を1本のみ設けるようにしているが、外層体10と内層体20との間に複数本の接着帯40を設けるようにしてもよく、また、外層体10と内層体20との間に接着帯40を設けない構成としてもよい。
さらに、二重容器1の口部11に装着される注出キャップ30としては、上記構成のものに限らず、二重容器1を傾倒姿勢として、内容物を、その自重によって口部11を通して外部に自然に吐出させることができるものであれば、種々の構成のものを採用することができる。
さらに、二重容器1に収容される内容物は、自重により吐出可能なものであれば、醤油等の液体調味料以外のものであってもよい。
1 二重容器
10 外層体
11 口部
11a 嵌合部
11b 凹溝
11c 面取り部分
11d シール突起
12 胴部
12a 肩状部分
12b 胴本体部分
13 底部
13a 外周縁部
13b 凹部
14 雄ねじ
14a ねじ本体部
14b 間欠部
14c 端面
14d 追加ねじ部
15 外気導入口
16 ピンチオフ部
16a リブ
17 通気口
20 内層体
21 収容空間
30 注出キャップ
31 キャップ本体
31a 外周壁
31b 頂壁
31c 吐出筒
32 雌ねじ
33 中栓
33a 筒状部
33b 弁座部分
33c リブ
34 ボール弁
35 ヒンジ
36 蓋体
36a 天壁
36b 栓部材
36c 柱状突起
40 接着帯
O 軸線
PL パーティングライン

Claims (7)

  1. 口部、胴部及び底部を備えたボトル形状の外層体と、
    内容物の収容空間を有し、前記外層体に収容された減容変形自在の内層体と、
    前記底部に設けられ、前記外層体と前記内層体との間に外気を導入するスリット状の外気導入口と、を有し、
    押出しブロー成形により形成されたブロー成形品である合成樹脂製の二重容器であって、
    円筒状の前記口部の外周面に一体に設けられた雄ねじと、
    前記口部に設けられ、前記口部を径方向に貫通して前記外層体と前記内層体との間を前記外層体の外部に連通させる通気口と、を有し、
    前記雄ねじが、前記通気口の上側の領域に間欠部を備えるとともに、前記口部の軸線方向から見て、前記間欠部の前記通気口の軸線を含む領域に追加ねじ部を備えていることを特徴とする二重容器。
  2. 前記追加ねじ部が、周方向の両端がそれぞれ前記雄ねじの端面から離れて、前記雄ねじとは別体に設けられている、請求項1に記載の二重容器。
  3. 前記追加ねじ部が、周方向の一端が前記雄ねじの一方の端面に一体に連なって、前記雄ねじと一体に設けられている、請求項1に記載の二重容器。
  4. 前記間欠部を区画する前記雄ねじの端面が、前記通気口の軸線に垂直である、請求項1~3の何れか1項に記載の二重容器。
  5. 前記外層体の表面に上下方向の延びるパーティングラインが設けられ、
    前記通気口の軸線の周方向位置が前記パーティングラインの周方向位置と一致している、請求項1~4の何れか1項に記載の二重容器。
  6. 前記外層体と前記内層体との間に前記口部から前記胴部を通って前記底部にまで延びるとともに前記外層体と前記内層体とを互いに接着する接着帯が1本のみ設けられ、
    前記通気口が前記外層体の軸線を挟んで前記接着帯と対向する位置に設けられている、請求項1~5の何れか1項に記載の二重容器。
  7. 前記外層体が高密度ポリエチレン製である、請求項1~6の何れか1項に記載の二重容器。
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