JP7090977B2 - 積層剥離容器 - Google Patents

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本発明は、外層体と内層体とを備える積層剥離容器に関する。
従来から、内容物の収容空間を有する減容変形自在な内層体と、口部、胴部及び底部を備えたボトル形状を有して内層体を収容するとともに内層体との相互間に外気を導入する外気導入孔を備えた外層体とを備えた、合成樹脂製の積層剥離容器(デラミ容器)が知られている。
上記構成を有する積層剥離容器は、内容物を外部に吐出する際に、外気導入孔を通して外層体と内層体との相互間に外気を導入することで、内層体のみを減容変形させることができる。このような二重容器構造とすることで、内容物を吐出した後に内層体の内部に外気が導入されることを抑制して、容器内に収容されている内容物の劣化や変質を抑制することができる。
また、上記のような積層剥離容器において、内容物を吐出する際にスムーズに外層体から内層体を剥離させることを目的として、予め、外層体の口部に形成された外気導入孔から空気を吹き込む等により、内層体を外層体から剥離させた後に、容器口部より空気を圧入して内層体を元に戻す初期剥離処理を施す場合がある。
しかしながら、初期剥離処理を施した場合でも、再び内層体全体が外層体に密着して、使用時に内層体と外層体の剥離がスムーズに行われないことがあった。そのため、初期剥離処理後に、内層体と外層体とが密着し難くなって隙間が形成されるように、胴部に縦リブを設けた構成が提案されている(特許文献1参照)。これによれば、初期剥離処理後に当該縦リブの周辺領域で内層体と外層体との間に隙間が形成されるため、使用時に外気導入孔からスムーズに外気を導入することが可能となる。
特開2014-091537号公報
ところで、上記のような縦リブを容器本体に設けた場合、初期剥離処理の際に、当該縦リブの端部付近などの領域において、内層体が外層体から剥がれ難くなる虞がある。そのため、初期剥離処理において高圧の空気を内層体と外層体との間に導入しなければならず、勢いよく外層体から剥離した内層体が縦リブの端部付近で剥離を阻害されて塑性変形してしまう虞がある。また、高圧の空気によって勢いよく外層体から剥離させることで、広い範囲にわたって内層体が外層体から剥離するため、内層体を元に戻す際にも高圧の空気を内層体の内部に送出する必要がある。そして、このように高圧の空気を用いて内層体の戻し工程を行うことで、内層体が再び外層体に完全に密着してしまう虞もある。
それゆえ本発明は、初期剥離処理の際には内層体が外層体から剥離し易く、内容物を吐出する際にはスムーズに外層体と内層体の間に外気を導入することが可能な積層剥離容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の積層剥離容器は、内容物の収容空間を有する減容変形自在な内層体と、
該内層体を収容する外層体と、を備えた合成樹脂製の積層剥離容器であって、
前記外層体は、外気導入孔を有する筒状の口部と、該口部の下方に位置し、下方に向けて拡径する肩部と、該肩部の下方に位置する筒状の胴部と、該胴部の下端部を閉塞する底部と、を有し、
前記肩部は、上下方向に延在する凹状又は凸状の縦リブを有し、
前記縦リブは、その下側半部において、下方に向けて前記凹状の縦リブの溝深さ又は前記凸状の縦リブの突出高さが徐々に小さくなっており、その上端が前記肩部の上端よりも下方に位置し、その下端が前記肩部の下端よりも上方に位置しており、
前記胴部は、前記肩部の下方に位置し、当該肩部から下方に向けて縮径する胴上部と、前記胴上部の下方に位置するウエスト筒部と、前記ウエスト筒部の下方に位置する胴下部と、を有し、
前記ウエスト筒部は、周方向に並ぶ複数のパネルを有し、上面視の断面が多角形状に形成されており、
前記パネルのそれぞれは、上下方向の中間部分に対して上下方向の両端部分がそれぞれ径方向外側に反った形状となっており、
前記内層体は、前記外層体の内面に剥離可能に積層されて前記外層体の形状に対応した形状を成し、
前記内層体における前記外層体の前記縦リブが設けられた部分は、前記外層体の前記縦リブの形状に対応する凹状又は凸状のリブ状となっていることを特徴とする。
なお、本発明の積層剥離容器は、前記縦リブは、該縦リブの略全長にわたって、下方に向けて前記凹状の縦リブの溝深さ又は前記凸状の縦リブの突出高さが徐々に小さくなっていることが好ましい。
また、本発明の積層剥離容器は、前記縦リブの幅が、該縦リブの略全長にわたって、径方向外側に向けて徐々に小さくなっていることが好ましい。
また、本発明の積層剥離容器は、前記外気導入孔の周方向位置の左右両側の周方向位置にそれぞれ、少なくとも1本の前記縦リブが設けられていることが好ましい。
本発明によれば、初期剥離処理の際には内層体が外層体から剥離し易く、内容物を吐出する際にはスムーズに外層体と内層体の間に外気を導入することが可能な積層剥離容器を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態である積層剥離容器の正面図である。 図1に示す積層剥離容器の側面図である。 図1に示す積層剥離容器の平面図である。 図1におけるA-A線に沿う断面図である。 図1におけるB-B線に沿う断面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
本明細書、特許請求の範囲、及び要約書において、「上下方向」とは、図1に示す姿勢を基準とした上下方向を意味するものとし、すなわち「上方」とは図1の積層剥離容器1において口部10が形成されている方向(図1における上方)を意味し、「下方」とは、その反対方向であり、図1の積層剥離容器1において底部13が形成されている方向(図1における下方)を意味するものとする。
図1に示す本発明の一実施形態である合成樹脂製の積層剥離容器1(以下、「容器1」ともいう)は、例えば、食品調味料等の食品の他、化粧水などの化粧料や、シャンプーやリンスあるいは液体石鹸等の内容物を収容することができる。
容器1は、外層体2と、外層体2の内側に収容された内層体3とを有する二重構造に構成されている。
外層体2は、容器1の外殻を構成する部分であり、円筒状の口部10と、口部10の下方に位置し、下方に向けて徐々に拡径する環状の肩部11と、肩部11の下方に位置する全体として略円筒状の胴部12と、胴部12の下端部を閉塞する底部13と、を備えたボトル形状となっている。
本実施形態において、外層体2は、低密度ポリエチレン(LDPE)を主材とした合成樹脂材料により構成されている。なお、例えば、低密度ポリエチレンを主材とした合成樹脂材料は、低密度ポリエチレンのみで構成された合成樹脂材料であってもよく、また、低密度ポリエチレンに他種類の合成樹脂材料ないし添加剤等を混ぜた合成樹脂材料であってもよい。
内層体3は、例えばEVOH(エチレン-ビニルアルコール共重合体)やナイロン(登録商標)等の合成樹脂材料により外層体2よりも薄肉の袋状に形成され、外層体2の内部に収容されている。本実施形態では、内層体3は、外層体2の内面に剥離可能に積層されて外層体2の形状に対応した形状を成している。なお、内層体3は、上記合成樹脂材料による単層構造に限らず、例えばEVOH層とポリエチレン層とを積層した構造のものなど、多層構造とすることもできる。
詳細は図示しないが、袋状に形成された内層体3の開口部は、外層体2の口部10の開口端に連ねられており、内層体3の内部は開口部に連なる収容空間Sとなっている。内層体3の内部すなわち収容空間Sには、上記した内容物を収容することができる。内層体3は減容変形自在となっており、内容物が吐出されるのに伴って外層体2の内面から剥離して収容空間Sの容積を減少させるように変形することができる。
外層体2と内層体3との間に、口部10から底部13にまで延びる細長い帯状の接着帯(不図示)を設けて、当該接着帯の部分で外層体2と内層体3とを互いに接着した構成とすることもできる。接着帯は、内層体3の減容変形を阻害しない位置であれば、1本であってもよいし、2本以上であってもよい。また、本実施形態のように、容器1を後述する押出し成形によって形成した場合には、当該成形によって生じるパーティングラインPLを挟んで2本の接着帯を設けることもできる。
外層体2の口部10には一対の外気導入孔14が設けられている。外気導入孔14はそれぞれ円形に形成され、容器1の中心軸線Oを挟んで互いに対称に配置されている。これらの外気導入孔14は、それぞれ外層体2を貫通して外層体2と内層体3との相互間に連通している。これにより、内層体3が外層体2から剥離したときに、外層体2と内層体3との相互間に生じる隙間に当該外気導入孔14を通して外気を導入することができる。なお、口部10の外気導入孔14が設けられる部分は平坦に面取りされている。
容器1は、相溶性の低い外層体2用の合成樹脂材料と、内層体3用の合成樹脂材料とを共押出して積層パリソンを形成し、この積層パリソンを、金型を用いて押出ブロー成形(EBM:Extrusion Blow Molding)することにより形成することができる。容器1が押出ブロー成形によって形成されることにより、底部13には金型により積層パリソンが食い切られた部分であるピンチオフ部13aが設けられている。
なお、容器1は、予め射出成形等によって形成された積層構造のプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより積層剥離容器に形成されたものとすることもできる。
口部10の外周面には雄ねじ10aが一体に設けられている。雄ねじ10aにねじ結合させることで、口部10には吐出キャップ(不図示)を装着することができる。吐出キャップとしては、例えば、内容物を吐出する吐出筒を備えるとともに外気導入孔14を外部に連通させる開孔を備え、吐出筒と開孔のそれぞれに逆止弁を設けた構成のものを用いることができる。
なお、吐出キャップは、口部10にねじ結合に替えて打栓によってアンダーカット係合することで装着される構成とすることができる。この場合、口部10の外周面には雄ねじ10aに替えて打栓用の係止突起が設けられる。
このような構成の容器1は、外層体2の胴部12を圧搾(スクイズ)することにより、口部10を通して内容物を外部に押し出して吐出させることができる。より具体的には、外層体2の胴部12を押圧することにより、押し出された内容物を吐出キャップの吐出筒から外部に向けて吐出させることができる。また、内容物の吐出後に胴部12の押圧を解除すると、胴部12が元の形状に復元する。このとき、吐出筒が逆止弁により閉じられた状態となり、また、外気導入孔14から外層体2と内層体3との相互間に外気が導入されることにより、内層体3を減容変形させたまま胴部12のみを元の形状に復元させることができる。したがって、内容物を吐出した後に、口部10から内層体3の収容空間Sへ外気が流入することを阻止して、収容空間Sに収容された内容物が空気に触れることを抑制して、その劣化や変質を防止することができる。
肩部11は、その上端11aが段差状の部分を介して口部10に連なり、その下端11bが胴部12に連なっている。本例の肩部11は、上端11aから下端11bまで、全体が略一定の角度で傾斜している。
肩部11は、口部10側の上端17aから胴部12側の下端17bまで、上下方向に延びる少なくとも1本の縦リブ17を有する。肩部11に、縦リブ17を設けることにより、外気導入孔14から空気を吹き込む等の方法で、内層体3を外層体2から剥離させ、口部10の上端開口から空気を圧入して内層体3を元に戻す初期剥離処理後には、縦リブ17の周辺領域で内層体3と外層体2の間に隙間が形成される。このように縦リブ17の周辺領域において内層体3と外層体2の間に隙間を有することにより、使用時(内容物の吐出時)に、外気導入孔14から当該隙間を介して内層体3と外層体2の間に外気を導入し易くなる。
本例では、一方の外気導入孔14の下方側に4本の縦リブ17を設けるとともに、他方の外気導入孔14の下方側にも4本の縦リブ17を設けている。つまり、それぞれの外気導入孔14に対応して縦リブ17が4本ずつ、つまり合計8本の縦リブ17が設けられている。また、それぞれの外気導入孔14に対応する4本の縦リブ17は、外気導入孔14の周方向位置の左右両側の周方向位置にそれぞれ2本ずつ均等に配置されている。なお、縦リブ17の本数や長さ等は種々変更可能である。
縦リブ17は、それぞれ上下方向に向けて延びるとともに、図4、5に示すように、容器内側に向けて凹む凹状のリブとして形成されている。縦リブ17が設けられた部分においては、外層体2の形状に対応して内層体3の形状も凹リブ状となっている。
縦リブ17は、少なくとも下側半部において、下方に向けて徐々に溝深さが小さくなっている。このように、縦リブ17の下側半部以上にわたって、下方に向けて徐々に溝深さが小さくなっていることで、初期剥離処理時に縦リブ17の下部において内層体3が外層体2から剥離し易くなる。
ここで、例えば溝深さが全長にわたって一定の縦リブを設けた場合、初期剥離処理時に、内層体3当該縦リブの全体で剥離し難くなり、高圧の空気で無理に引き剥がそうとすることで内層体が塑性変形したり、必要以上に広い範囲で内層体が外層体から剥離してしまったりする虞があるが、本実施形態の容器1では、縦リブ17の溝深さが下方に向けて徐々に小さくなっており、特に下端11b付近で内層体3が外層体2から剥離し易くなっているため、このような塑性変形及び過度の内層体の剥離を防止することができる。その結果、初期剥離処理において、内層体3を外層体2から剥離する工程および、その後の内層体3を元に戻す工程をスムーズに行うことができ、縦リブ17の位置において内層体3と外層体2の間に所期した隙間を形成することも容易となる。
なお、図4にも示すように、本例の縦リブ17は、縦リブ17の略全長にわたって、下方に向けて徐々に溝深さが連続的に小さくなっている。このような構成により、初期剥離処理時に縦リブ17の全長にわたって内層体3が外層体2から剥離し易くなる。より具体的には、本例の縦リブ17は、溝深さが最も深くなっている最深部17cから下端17bまで、下方に向けて徐々に溝深さが連続的に小さくなっている。なお、縦リブ17の最深部17cは上端17aの近傍に位置している。
また、本例の縦リブ17は、その下端17bにおいて、滑らかに肩部11の外表面に連なっている。このような構成により、初期剥離処理時に縦リブ17の下端17bの位置において内層体3をよりスムーズに剥離させることができる。
また、本例においては、縦リブ17の下端17bが、肩部11の下端11bよりも上方に位置している。例えば、縦リブ17が肩部11から胴部12にわたって延在し、下端17bが胴部12に位置している場合、初期剥離処理時に当該下端17bにおいて内層体3が比較的剥がれ難くなる虞があるが、本例のように縦リブ17の下端17bが肩部11内に位置していることで、内層体3を容易に剥離させることができる。なお、本例においては、各縦リブ17の全体が肩部11内に収まっている。すなわち、縦リブ17の上端17aが肩部11の上端11aよりも下方に位置し、縦リブ17の下端17bは、肩部11の下端11bよりも上方に位置している。これにより、縦リブ17の全長にわたって、初期剥離処理時の内層体3の剥離性を高めることができる。なお、縦リブ17は、肩部11から胴部12にわたって延在し、下端17bが胴部12に位置していてもよい。
図3に示すように、容器1の平面視では、各縦リブ17は容器1の径方向に沿って延在している。また、各縦リブ17は、上端17aから下端17bまで、略直線状に延在しているが、これに限られず、屈曲していたり湾曲していたりしてもよい。
また、図3に示すように、容器1の平面視で、縦リブ17の幅(延在方向に垂直な方向における、肩部11の外表面に開口する部分の溝幅)は、縦リブ17の略全長にわたって、径方向外側に向けて徐々に小さくなっている。すなわち、縦リブ17は、上端17aから下端17bに向けて先細り形状となっている。このような構成により、縦リブ17の下端17b側の内層体3の剥離性をさらに高めることができる。
縦リブ17は、外気導入孔14に近い位置、すなわち上端17a付近で溝深さが最も大きくなっていることが好ましく、これによれば、当該上端17a付近において、初期剥離処理後に内層体3と外層体2の間に隙間が形成され易くなり、使用時に外気導入孔14から外気を導入し易くなる。
縦リブ17は、各外気導入孔14の周方向位置の左右両側の周方向位置に少なくとも1本ずつ設けられていることが好ましく、これによれば、初期剥離処理によって外気導入孔14付近に内層体3と外層体2の間の隙間が形成され易くなるため、使用時によりスムーズに外気を導入することができる。
胴部12は、胴上部12a、胴下部12b及びウエスト筒部12cを有している。胴部12は、押圧による圧搾変形が可能であるとともに当該押圧力の解除により元の形状に復元するように構成されている。
ウエスト筒部12cは、周方向に並ぶ複数(図示する場合では10枚)のパネル12dを有し、これらのパネル12dにより断面多角形状(図示する場合では正十角形状)に形成されている。それぞれのパネル12dは、上下方向の中間部分に対して上下方向の両端部分がそれぞれ外側に反った形状となっている。
容器1は、胴部12を押圧することにより、内容物を押し出して口部10から外部に吐出させることができる。また、本例ではウエスト筒部12cが圧搾し易くなっているため、当該ウエスト筒部12cを押圧することにより、容易に内容物を吐出させることができる。
本実施形態の容器1は、ウエスト筒部12cと胴上部12aとの間に環状の上側凹リブ16を設けた構成とすることができる。また、容器1は、胴下部12bに、周方向に延びる環状の下側凹リブ18を設けた構成とすることもできる。図示する場合では、胴下部12bに2本の下側凹リブ18を設けた場合を示す。2本の下側凹リブ18のうち、最も上側に配置される下側凹リブ18は、胴下部12bのウエスト筒部12cとの境界部分に設けられ、他の下側凹リブ18は、その下側に上下方向に間隔を空けて設けられている。
このような上側凹リブ16及び下側凹リブ18を設けることにより、胴部12の剛性を高めることができる。したがって、胴部12が押圧されたときに、胴部12が過度に変形することを防止することができ、例えば、底部13に設けられたピンチオフ部13aに割れが生じること等を防止することができる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、縦リブ17は肩部11の表面から容器外側に向けて突出する凸状のリブとすることも可能である。その場合、縦リブ17の少なくとも下側半部において、突出高さが下方に向けて徐々に小さくなる。また、この場合においても、縦リブ17の幅及び突出高さが、縦リブ17の略全長にわたって徐々に小さくなることが好ましい。また、この場合でも縦リブ17の断面形状は、外層体2の凸形状に応じて内層体3も凸形状となる。
また、上記の実施形態では、肩部11の上端11aから下端11bまで、肩部11全体が略一定の角度で傾斜しているが、これに限られず、下方に向けて角度が徐々に変化する形状としてもよく、例えば容器外側に向けて膨出する湾曲したドーム状としてもよいし、逆に容器内側に向けて凹となる形状としてもよい。また、胴部12及び底部13の形状も、上記した形状に限らず、種々変更可能である。また、初期剥離処理の方法も、上記の方法に限定されず、他の方法を採用可能である。
1:積層剥離容器
2:外層体
3:内層体
10:口部
10a:雄ねじ
11:肩部
11a:肩部の上端
11b:肩部の下端
12:胴部
12a:胴上部
12b:胴下部
12c:ウエスト筒部
12d:パネル
13:底部
13a:ピンチオフ部
14:外気導入孔
16:上側凹リブ
17:縦リブ
17a:縦リブの上端
17b:縦リブの下端
18:下側凹リブ
S:収容空間
PL:パーティングライン
O:中心軸線

Claims (4)

  1. 内容物の収容空間を有する減容変形自在な内層体と、
    該内層体を収容する外層体と、を備えた合成樹脂製の積層剥離容器であって、
    前記外層体は、外気導入孔を有する筒状の口部と、該口部の下方に位置し、下方に向けて拡径する肩部と、該肩部の下方に位置する筒状の胴部と、該胴部の下端部を閉塞する底部と、を有し、
    前記肩部は、上下方向に延在する凹状又は凸状の縦リブを有し、
    前記縦リブは、その下側半部において、下方に向けて前記凹状の縦リブの溝深さ又は前記凸状の縦リブの突出高さが徐々に小さくなっており、その上端が前記肩部の上端よりも下方に位置し、その下端が前記肩部の下端よりも上方に位置しており、
    前記胴部は、前記肩部の下方に位置し、当該肩部から下方に向けて縮径する胴上部と、前記胴上部の下方に位置するウエスト筒部と、前記ウエスト筒部の下方に位置する胴下部と、を有し、
    前記ウエスト筒部は、周方向に並ぶ複数のパネルを有し、上面視の断面が多角形状に形成されており、
    前記パネルのそれぞれは、上下方向の中間部分に対して上下方向の両端部分がそれぞれ径方向外側に反った形状となっており、
    前記内層体は、前記外層体の内面に剥離可能に積層されて前記外層体の形状に対応した形状を成し、
    前記内層体における前記外層体の前記縦リブが設けられた部分は、前記外層体の前記縦リブの形状に対応する凹状又は凸状のリブ状となっていることを特徴とする積層剥離容器。
  2. 前記縦リブは、該縦リブの略全長にわたって、下方に向けて前記凹状の縦リブの溝深さ又は前記凸状の縦リブの突出高さが徐々に小さくなっている、請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 前記積層剥離容器の平面視で、前記縦リブの幅が、該縦リブの略全長にわたって、径方向外側に向けて徐々に小さくなっている、請求項1または2に記載の積層剥離容器。
  4. 前記外気導入孔の周方向位置の左右両側の周方向位置にそれぞれ、少なくとも1本の前記縦リブが設けられている、請求項1~3の何れか一項に記載の積層剥離容器。
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